JP2006322913A - 時計の照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁石駆動部と磁気検知部と光量検知部と接続スイッチ部と発光体駆動部とを備え、磁石駆動部に周回移動する磁石を備え、磁気検知部を磁石が磁気センサ位置に至ると磁気検知信号を出力するものとし、光量検知部を光センサを備えて暗闇検知信号を出力するものとし、接続スイッチ部は前記磁気検知信号と前記暗闇検知信号により接続スイッチを発光体駆動部に通電接続し、発光体駆動部はコンデンサと発光体とを、接続スイッチのオン時にコンデンサを充電しつつ発光体を点灯し、前記接続スイッチのオフ時に発光体をコンデンサの充電電流が無くなるまで点灯させる時計の照明装置とした。
【選択図】 図1
Description
しかし、このような操作を暗闇で行うことは非常に煩わしいものであった。
そこで、電池の消耗を減らして照明を行う方法として、本出願人は、特許第3650442号において間欠的に発光体を発光させて時計の文字盤を照明する技術を開示している。
しかし、この技術では発光体を間欠点灯させるために、時計の指針に取り付けて周回させた磁石で磁気センサを作動させるため、指針を有するアナログ時計においてのみ適用可能であり、デジタル式の時計には適用できなかった。
また、照明装置を備えていない時計に外付けで取り付けられるものでは無かった。
ここで、先端に磁石を備えたとは、針に別体で磁石を取り付けるものでも、あるいは、針そのものを磁石で形成するものでも良い。
磁気検知部は、磁石が周回移動する範囲に磁石により作動するように磁気センサを配設することで、磁石が磁気センサ位置に至った時のみ磁気検知信号を出力する。
この磁気センサはリードスイッチを用いると、磁気センサ非作動時の漏れ電流が無くなる。
光量検知部は光センサを時計の周囲光を検知出来る様に配設し、例えば光センサの出力値をシュミットトリガ回路等で判定し、整形して暗闇検知信号として出力する。
この光センサの出力値の判定回路は、CMOS−ICを用いて形成すると消費電力が小さくなり、更に光センサとこの判定回路とにはリードスイッチを介して給電すると、リードスイッチのオフ時の光量検知部での電力消費が無くなる。
光センサの出力は、シュミットトリガ回路を経由させずに直接光量検知部から暗闇検知信号として出力しても良い。
接続スイッチ部は、例えば、リードスイッチの磁気検知信号を暗闇検知信号で駆動する増幅回路で増幅して、この増幅電流をリレーのコイルに通電することで、リレーの接点を駆動して閉じ、発光体駆動部へ給電するようにする。
発光体駆動部は、接続スイッチからの給電電流をコンデンサと発光体点灯回路へ分配して、コンデンサを充電しつつ、発光体を点灯させる。
発光体点灯回路は、例えば接続スイッチからの給電電流を発光体駆動信号として受け取り、増幅して発光体に通電し点灯する。
発光体はLEDランプを用いると消費電力が小さくなる。
磁気検知信号か暗闇検知信号がオフになると、コンデンサへの充電電流が放電することで発光体駆動信号となり発光体点灯回路を駆動し、発光体をコンデンサの充電電流が無くなるまで点灯させる。
そして磁気センサがオフした後はコンデンサに充電した充電電流を放電して、コンデンサの充電電流が無くなるまでの間発光体を点灯するため、暗闇時において時計の時刻表示部を間欠的に照明して、電力消費を少なくしながら時刻を読みとれるようにする。
この照明は、昼夜を検知して行うため消し忘れが無い。
この照明装置は別部品として、アナログ時計、デジタル時計のいずれの時計にも取り付け出来る。
省電力性に優れるLEDランプ、リードスイッチを用い、例えば光センサの出力値を整形するためのICを用いた場合にはこのICと光センサへの給電をリードスイッチ経由で行うと、発光体点灯時における電力消費を更に少なくして、また、非点灯時における漏れ電流を更に少なく出来るため、電力消費が更に少なくなる。
これにより、電池交換を行わずに長期間連続して使用出来る。
また、指針式時計の指針軸を時計裏面側に設けた照明装置の針部を駆動することでも、更に省電力性を高められる。
時計の照明装置(以下、照明装置と称する)10は、本体部11には、ムーブメント16で駆動する軸15と、軸15に取り付けた針部13と、その針部13の先端付近に取り付けた小さい磁石14からなる磁石駆動部を備えている。
針部13は、駆動の妨げとならないように磁石14を取り付けて、ムーブメント16の駆動により化粧板部12に沿って、1分周期の秒針として回転する。
針部は60分周期の分針として回転させるものでも良い。
このムーブメント16は、照明装置10に備えた電池(図示省略)や、取り付け対象の時計の電池から給電して駆動する。
化粧板部12には、針部13の回動により周回移動する磁石14により定期的に作動させるように、磁石14の周回移動範囲にリードスイッチ25、26を配設している。
リードスイッチ25、26は、磁石14が作用する適度な間隔を磁石14との間に備えている。
照明装置10は、本体部11の外部にリード線28a、28b、28cで接続したLEDランプ30aとCdS光導電セル23、24とを備えている。
照明装置10は時計1に、本体部11を化粧板部12と針部13が外部から見えるように取り付け、液晶パネル式の時刻表示部2の縁付近からパネル面を照らすようにLEDランプ30aを配設し、CdS光導電セル23、24を筐体3に検知面が露出するように取り付けている。
照明装置10は、針部13が回動して磁石14によりリードスイッチ25、26を作動させた時に、時計周囲が暗闇であれば、その暗闇状態をCdS光導電セル23、24で検知し、LEDランプ30aを点灯して時刻表示部を照明する。
図1では液晶式のデジタル時計に取り付けた例を示したが、数字を描いた文字板で時刻を表し、この文字板をモータ駆動により時刻に合わせて切り替える方式のデジタル時計に適用しても良い。
時計の周囲が暗闇の時に、針部の磁石が磁気検知部20aのリードスイッチ25、26のいずれかを作動させると、リードスイッチを経由した電流は、一つには光量検知部20bのCdS光導電セル23に抵抗R1、R2を介して通電する。
この時、CdS光導電セル23は暗闇を検知しているため高抵抗となり、これにより半固定抵抗器R8にかかる電圧は高くなり、この出力値を抵抗器R3を経由して、シュミットトリガ回路27へ、そのしきい値電圧より高い電圧として入力する。
シュミットトリガ回路27は、図3(ロ)に示すインバータを複数備えたCMOS−IC(論理回路IC)27aと抵抗器R4で形成している
この時のCdS光導電セル23の出力レベル(感度)は、時計の設置場所の明るさに応じて可変抵抗器R8で調整する。
CMOS−IC27aには作動したリードスイッチを経由してVccとして給電し、CdS光導電セル23にも作動したリードスイッチを経由して給電することから、リードスイッチのオフ時には光量検知部20bにおける漏電電流を防止して節電を図っている。
シュミットトリガ回路27はCdS光導電セル23の出力値を整形して、この場合Hiレベルの磁気検知信号として出力し、磁気検知信号の増幅回路であるエミッタ接地したトランジスタTr1のベースに入力する。
CdS光導電セル23の出力は、ヒステリシス特性を備えたシュミットトリガ回路27を経由することで、時計周囲が明るい状態と暗い状態の境界状態にある場合においても接続スイッチ部20cのトランジスタTr1を安定的にオンオフ動作させる。
トランジスタTr1は、オンすることでリレー22の励磁コイル22aに通電してリレー接点22bを閉じる。
そして、リレー接点22bが閉じることで電池21からの電流を、発光体駆動部20dの電界コンデンサ33と、発光体点灯回路30bに通電する。
発光体点灯回路30bは、接合型電界効果トランジスタ32と半固定抵抗器R9で形成する定電流回路31と、トランジスタTr2で形成する増幅回路を備えている。
リレー接点22bが閉じると通電電流は、コンデンサ33を充電し、そして、定電流回路31を経由した発光体駆動信号としてエミッタ接地しているトランジスタTr2のベースに入力する。
トランジスタTr2のベース端子は抵抗器R10とCdS光導電セル24を介して接地しているが、周囲が暗闇であり光導電セルは高抵抗となっていることから、トランジスタTr2はオンする。
トランジスタTr2がオンするとその増幅電流がコレクタ端子に接続したLEDランプ30aを点灯させる。
すると、コンデンサ33は充電した充電電流(電荷)を発光体点灯回路30bに向けて発光体駆動信号として放電し、この放電電流によりトランジスタTr2をオンさせて、コンデンサ33の充電電流が無くなるまでLEDランプ30aを点灯させる。
このようにリードスイッチのオフ時には、発光体点灯回路の駆動をコンデンサの放電電流で行うため、発光体を除く回路への電源からの給電を停止して節電出来る。
定電流回路31によりコンデンサの放電電流は一定になり、トランジスタTr2の増幅電流が一定になるため、LEDランプ30aの発光状態は一定となる。
LEDランプ30aの点灯時間はコンデンサ33の容量と半固定抵抗器R9の抵抗値を変えることで調整する。
LEDランプ30aは、コンデンサ33の容量を大きくすることで次のリードスイッチ作動時まで点灯を継続出来るようにして、暗闇時に常時点灯させることも出来る。
LEDランプが点灯している時に時計周囲が明るくなった場合には、CdS光導電セル24は低抵抗となって定電流回路31を通ったコンデンサ32の放電電流を通電し、発光体駆動信号をオフとしてトランジスタTr2をオフする。
これにより、LEDランプ30aの点灯を終了させて、電力消費を抑える。
この抵抗器R10と光センサとしてのCdS光導電セル24とからなり、時計周囲が明るいことを検知した時には発光体駆動信号をオフする発光体駆動信号停止部は、LEDランプ30aの点灯時間を比較的長くした場合に設けると良く、必ず設ける必要はない。
又、この発光体駆動信号停止部の光導電セル24は、図9に示すように光量検知部のCdS光導電セル23と兼用させてもよく、その場合にはTr1とTr2の誤作動を防止するために回り込み防止のダイオードD2、D3を設ける。
充放電用のコンデンサ33はタンタルコンデンサを用いると漏れ電流を少なくして省電力性を高められる。
この時、シュミットトリガ回路27の出力がLoレベルとなるためトランジスタTR1はオフのままで、リレー22は駆動せず、従ってコンデンサ33、定電流回路31への給電はなく、LEDランプ30aも点灯しない。
この回路の構成部品は、例えばリレー22部分はフォトカプラを用いることも考えられ、動作が同じであれば他の部品や回路構成を用いても良い。
図4に示す回路では、図3の回路で2個使用したリードスイッチ25、26はリードスイッチ25のみとしている。
又、時計周囲が明るくなった際にコンデンサを放電するR10とCdS光導電セル24からなる放電回路は設けず、光導電セルは光量検知部のCdS光導電セル23のみとしている。
このコンデンサを放電する回路は、図10に示すように光量検知部のCdS光導電セル23と兼用してもよい。
光量検知部はCdS光導電セル23の出力をシュミットトリガ回路を設けて整形しないで直接Tr1に入力している。
図2(ロ)は、図4に示す回路を用いた照明装置10aの実施例を示す。
照明装置10aの針13aは、先端に磁石14aを一体化して有している。
図4に示す回路において、例えばR6を100Ω、R7を60Ω、半固定抵抗の、R9を1MΩ、R11を1kΩとし、コンデンサ33を470μF、電源21を3Vとすると、暗闇時に一度リードスイッチ25がONした際に、発光体30aが14〜15分程点灯する。
そして単3電池2本で電源を構成した場合に、試算では1年間電池交換を行わず使用出来る。
図2(ハ)、図2(ニ)、図2(ホ)、図2(ヘ)に別の照明装置の実施の形態例を示す。
図2(ハ)は、2本の針部13を軸15から180度の角度で2方向に備えた場合を示す。
このように複数の針部13を設けることで、ムーブメント16の構造を変えることなくLEDランプ30aの点灯間隔を短く調整出来る。
図2(ニ)、図2(ホ)は、リードスイッチの上に、リードスイッチに沿った細い隙間を開けて薄板状の軟鉄板12aで覆った場合を示し、図2(ホ)は針部13を2本設けた場合を示す。
軟鉄板12aにてリードスイッチ25、26に伝わる磁力線を、リードスイッチ上のスリット状部分を除いて遮ることで、例えば針部を分針とした時に、磁石14がリードスイッチを作動させる時間を極僅かにして、リードスイッチが通電する時間を短くして節電を図ることが出来る。
図2(ヘ)は軸15を駆動するムーブメントを設けずに、時計側の指針の駆動軸と軸15を兼用する場合の照明装置を示す。
針部13の軸15aは、時計4aの秒針の軸7を時計裏面9側に延ばした共通軸8で連結している。
照明装置10eは時計の裏面9に取り付けて、LEDランプ30aとCdS光導電セル23を時計の文字盤5aに取り付けている。
図7は時計に後付けで取り付ける照明装置10fの外観説明図を示す。
照明装置10fは、本体部11aにLEDランプ30aと光導電セル23を一体で備え、本体部11a内には回路部に給電する電池(図示省略)を交換可能に備えている。
図8に照明装置10fをデジタル式時計1aに取り付けた状態を示す。
照明装置10fは時計筐体3の表側面に、シール等の接着部材によりLEDランプ30aが時計1aの時刻表示部2を照明するように貼り付けている。
2 液晶パネル式の時刻表示部
3 筐体
4、4a アナログ式掛時計(指針式時計)
5 アナログ式時計の時刻表示部
5a 時計の文字盤
6a 時計の秒針
6b 時計の分針
6c 時計の時針
7 時計の秒針の軸
8 共通軸
9 時計の裏面
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f 照明装置
11、11a 本体部
12 化粧板部
12a 薄板状の軟鉄板
13、13a 針部
14、14a 磁石
15、15a 軸
16 ムーブメント
20a 磁気検知部
20b 光量検知部
20c 接続スイッチ部
20d 発光体駆動部
21 電池
22 リレー
22a リレー励磁コイル
22b リレー接点
23、24 CdS光導電セル(光センサ)
25、26 リードスイッチ(磁気センサ)
27 シュミットトリガ回路
27a CMOS−IC(論理回路IC)
28a、28b、28c リード線
30a LEDランプ(発光体)
30b 発光体点灯回路
31 定電流回路
32 電界効果トランジスタ
33 充放電用電界コンデンサ
D1、D2、D3 ダイオード
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7 抵抗器
R8、R9、R10、R11 半固定抵抗器
Tr1、Tr2 トランジスタ
Claims (3)
- 時計に取り付ける照明装置であって、
磁石駆動部と磁気検知部と光量検知部と接続スイッチ部と発光体駆動部とを備え、
磁石駆動部は駆動軸と該駆動軸の駆動により周回移動する磁石を備え、
磁気検知部は前記磁石の周回範囲に磁気センサ配設して前記磁石が磁気センサ位置に至ると磁気検知信号を出力し、
光量検知部は時計周囲光を検知する光センサを備えて時計周囲が暗闇時に暗闇検知信号を出力する暗闇検知機能を備え、
接続スイッチ部は前記磁気検知信号と前記暗闇検知信号が共に出力された時に発光体駆動部に通電接続する接続スイッチを備え、
発光体駆動部はコンデンサと発光体とを、
前記接続スイッチのオン時には前記接続スイッチからの通電電流によりコンデンサを充電しつつ発光体を点灯し、
前記接続スイッチのオフ時にはコンデンサの充電電流を放電して発光体をコンデンサの充電電流が無くなるまで点灯させることを特徴とする時計の照明装置。 - 指針式時計に取り付ける照明装置であって、
前記磁石駆動部の駆動軸は時計の指針の駆動軸と兼用し、
駆動軸の時計指針の反対側に針部を取り付けて該針部先端に前記磁石を備えたことを特徴とする請求項1記載の時計の照明装置。 - 磁気検知部は磁気センサとしてリードスイッチを用い、
発光体駆動部は発光体としてLEDランプを用い、
光量検知部は光センサの出力値を判定して暗闇検知信号を出力するシュミットトリガ回路をCMOS−ICを用いて形成して備え、
該光量検知部にはリードスイッチを介して給電することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の時計の照明装置。
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