JP2006318073A - 融資発行装置、融資発行方法、融資発行プログラムおよびこのプログラムが格納された記録媒体 - Google Patents

融資発行装置、融資発行方法、融資発行プログラムおよびこのプログラムが格納された記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】
販社情報、融資対象品目の種類、被融資者情報等に応じて、融資者に最小リスクの融資条件、販社に好適な販売条件、被融資者に余裕のある返済条件を提供する。
【解決手段】
融資発行装置1は、融資に際して、融資者は、被融資者が販社に支払うべき金銭を一括で前記販社に支払うとともに、販社からリスク分担手数料を受け取り、被融資者により融資額の完済がなされるまで、被融資者による返済実績に応じて返済額の一部を前記販社にキャッシュバックするキャッシュバック方法に使用されるもので、販社属性および販社商材を審査する第1審査手段111と、被融資者属性および被融資者信用を審査する第2審査手段112とを有する審査装置11、および、返済条件を決定する第1計算手段121とリスク分担手数料を決定する第2計算手段122とを有する計算装置12を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、販社情報、融資対象品目の種類、被融資者情報(属性、与信ランク等)、契約希望条件等に応じて、融資者に最小リスクの融資条件、販社に好適な販売条件、被融資者に余裕のある返済条件を提供できる、融資者と販社と被融資者との授受金額を決定するための融資発行装置、融資発行方法、融資発行プログラムおよびこのプログラムが格納された記録媒体に関する。
たとえば、会社員、事業主等が、商品を購入する際に、金融機関から資金の融資を受ける場合がある。金融機関では、融資の申し込みがあると、契約条件の検討、被融資者である前記会社員、事業主等の信用調査等の審査(融資審査)を行い、信用調査の結果に問題がなければ(貸し倒れの危険が少ない等の結果が出れば)、当該契約条件に応じた融資の決定を行う。
審査においては、金融機関の担当者が、所定の書類(紙資料)に記載された所定の基準に基づいて種々の検討を行い、融資の可否を決定している。
通常の融資では、図6に示すように、融資契約が成立すると、たとえば、融資者P1は、被融資者P2が販社P3に支払うべき金銭G0を一括で支払うとともに、販社P3から所定額の手数料bを受け取り、これにより融資者P1と販社P3との契約は終了する。
一方、被融資者P2は商品Sを受け取る。融資者P1は被融資者P2から、割賦により融資した金額G0の返済を受け、融資額が完全返済されることで(全返済額G1)、融資者P1と被融資者P2との契約は終了する。この場合、被融資者P2が何らかの理由により返済不能となると、貸し倒れとなり、融資者は不良債権を抱えることになる。
ところで、信用調査の結果、一般の審査基準では融資はできないとの審査結果が出されるような場合であっても、融資者P1と販社P3との間で貸し倒れ等のリスクを分担する手法を採用することは可能である。
たとえば、販社に対するキャッシュバック方式が考えられる。この方式では通常の融資とは異なり、図1に示すように、融資契約が成立すると、融資者P1は、被融資者P2が販社P3に支払うべき金銭G0を販社P3に一括で支払うとともに、販社P3からリスク分担手数料G3(通常より高額の手数料、G0×n%:nはたとえば「50」)を受け取る。この場合には、融資者P1は販社P3と貸し倒れが生じた場合の免責契約が交される。
この時点では、融資者P1と販社P2との契約は終了しない。そして、融資者P1は、被融資者P2により融資額の完済がなされるまで、被融資者P2による返済実績に応じて返済額の一部gを販社P3にキャッシュバックする。この場合、被融資者P2が何らかの理由により返済不能となると、貸し倒れとなるが融資者P1は販社P3との免責契約により、貸し倒れによる実質上の負担は販社P3と分担することになる。
しかし、上記のキャッシュバック方式では、返済条件やキャッシュバック額の算出には種々のパラメータが要求されるため、たとえば、金融機関の支店等において即時の融資決定をすることができない。
本発明の目的は、上記の問題を解決するために提案されたものであって、種々のパラメータを取り込み、融資者と販社と被融資者との授受金額(返済条件やキャッシュバック額)の算出を即時かつ自動的に行うことができる融資発行装置、融資発行方法、融資発行プログラムおよびこのプログラムが格納された記録媒体を提供することにある。
本発明の融資発行装置は、
融資に際して、融資者は、被融資者が販社に支払うべき金銭を一括で前記販社に支払うとともに、前記販社からリスク分担手数料を受け取り、前記被融資者により融資額の完済がなされるまで、前記被融資者による返済実績に応じて返済額の一部を前記販社にキャッシュバックするキャッシュバック方法に使用されるものであって、
販社属性および販社商材を審査する第1審査手段と、
被融資者属性および被融資者信用を審査する第2審査手段と、
を有する審査装置、および、
返済条件を決定する第1計算手段と、
リスク分担手数料を決定する第2計算手段と、
を有する計算装置、
を備えたことを特徴とする。
本発明の融資発行装置では、前記第1審査手段における審査で第1ランク付けを行い、かつ前記第2審査手段における審査で第2ランク付けを行い、
前記第1計算手段は、前記第1および前記第2ランク付けの結果に基づき返済条件を決定し、
前記第2計算手段は、前記第1ランク付けの結果に基づきリスク分担手数料を決定する、
ことができる。
第1審査手段は、具体的には審査基準(販社属性データおよび販社商材データ)が記憶された記憶装置(磁気等の記憶装置やメモリ)と、審査対象となるデータを取得し前記審査基準と比較する比較装置(第1審査プログラムを動作させるCPUやレジスタ)からなる。第2審査手段も、具体的には審査基準(被融資者属性データおよび被融資者信用データ)が記憶された記憶装置(磁気等の記憶装置やメモリ)と、審査データを取得し前記審査基準と比較する比較装置(第2審査プログラムを動作させるCPUやレジスタ)からなる。
後述する第1審査ステップは上記第1審査プログラムにより実行され、後述する第2審査ステップは上記第2審査プログラムにより実行される。
本発明の融資発行方法は、
融資に際して、融資者は、被融資者が販社に支払うべき金銭を一括で前記販社に支払うとともに、前記販社からリスク分担手数料を受け取り、前記被融資者により融資額の完済がなされるまで、前記被融資者による返済実績に応じて返済額の一部を前記販社にキャッシュバックするキャッシュバック方法に使用される融資発行方法であって、
販社属性および販社商材を審査する第1審査ステップと、
被融資者属性および被融資者信用を審査する第2審査ステップと、
を有する審査プロセス、および、
返済条件を決定する第1計算ステップと、
リスク分担手数料を決定する第2計算ステップと、
を有する計算プロセス、
を備えたことを特徴とする。
本発明の融資発行方法では、
前記第1審査ステップにおける審査で第1ランク付けを行い、
前記第2審査ステップにおける審査で第2ランク付けを行い、
前記第1計算ステップでは、前記第1および第2ランク付けの結果に基づき返済条件を決定し、
前記第2計算ステップでは、前記第2ランク付けの結果に基づきリスク分担手数料を決定する、
ことができる。
本発明の融資発行プログラムは、上記の第1審査ステップ、第2審査ステップ、第1計算ステップおよび第2計算ステップを実行するプログラムを備えたことを特徴とする。
本発明の融資発行プログラムを格納した記録媒体は、コンピュータに読み取り可能に構成される。
本発明によれば、種々のパラメータを取り込み、融資者と販社と被融資者P2との授受金額(返済条件やキャッシュバック額)の算出を即時かつ自動的に行うことができる。
図1は本発明の融資発行装置の一実施形態を示す説明図である。本実施形態では、融資発行装置は、キャッシュバック方法における融資者P1と販社と被融資者P2との授受金額の決定に使用される。
前述したように、キャッシュバック方法では、被融資者P2が商品Sを購入する場合の融資に際して、融資者P1は、被融資者P2が販社P3に支払うべき金銭(ここでは、後述する融資額G0に等しいものとする)を販社P3に一括で支払うとともに、販社P3からリスク分担手数料G3を受け取り、被融資者P2により融資額G0の完済がなされるまで、販社P3に、被融資者P2による返済実績に応じて返済額の一部gをキャッシュバックする。
図2において、融資発行装置1は、審査装置11と、計算装置12とを備えている。
審査装置11は、第1審査手段111と、第2審査手段112とを有しており、第1審査手段111は、販社属性および販社商材を審査し、第2審査手段112は、被融資者属性および被融資者信用を審査することができる。
第1審査手段111では、第1ランク付けを行い複数段階(本実施形態では5段階S,A,B,C,D)のランク付けを行う。また、第2審査手段112では、第2ランク付けを行い複数段階(本実施形態では5段階A,B,C,D)のランク付けを行う。
計算装置12は、第1計算手段121と、第2計算手段122とを有しており、第1計算手段121は返済条件を決定し、第2計算手段122はリスク分担手数料およびキャッシュバック率を決定することができる。
表1に第1計算手段121および第2計算手段122の計算項目およびその計算式を示す。
Figure 2006318073
表2(A)および(B)に示すように、第1ランク付けおよび第2ランク付けの結果により、割賦手数料率が決定される。また第1ランク付けの結果により加盟店手数料率が決定される。
Figure 2006318073
以下、図2の融資発行装置1による本発明の融資発行方法を図3により説明する説明する。
まず、図3に示す審査プロセスでは、必要とするデータ(販社情報、被融資者P2の個人情報等)を入力し(S101)、販社データベースDB1を参照して、販社P3が適正か(販社属性)を審査する(S102)。販社P3が適正でないときは(S102の「NO」)、非融資を決定する(S108)が、販社P3が適正であるときは(S102の「YES」)商材が融資対象であるかを審査する(S103)。商材が融資対象でないときは(S103の「NO」)非融資を決定する(S108)が、商材が融資対象であるときは(S103の「YES」)、ランクの決定を行う(S104)。
次に、与信データベースDB2を参照して、個人信用情報の条件を満たすか否かを審査する(S105)。個人信用情報の条件を満たさないときは(S105の「NO」)、非融資を決定する(S108)が、個人信用情報の条件を満たすときは(S105の「YES」)被融資者P2の属性を審査する(S106)。被融資者P2の属性が所定条件を満たさないときは(S106の「NO」)非融資を決定する(S108)が、被融資者P2の属性が所定条件を満たすときは(S106の「YES」)、ランクの決定を行う(S107)。
図4に示す計算プロセスでは、まず、割賦手数料率を決定した後(S201)、販社手数料率、毎月の返済額を決定する(S202,S203)。また、割賦手数料率を決定した後(S201)、販社手数料請求額、キャッシュバック額合計、毎月のキャッシュバック額を決定(S204,S205,S206)する。
販社手数料率、毎月の返済額、販社手数料請求額、キャッシュバック額合計、毎月のキャッシュバック額から、キャッシュバック率を決定し(S207)、対被融資者契約条件を確定し(S208)、対販社契約条件を確定し(S209)、融資者採算を確定する(S210)。
図5により、返済がされたとき、あるいはされないときの処理を説明する。返済時に延滞があるか否かを判断し(S301)、延滞がないとき(S301の「NO」)は、全額償還がなされたか否かを判断し(S302)、全額償還がなされないとき(S302の「NO」)は計算をせずに処理を終了し(S303)、全額償還がなされたとき(S302の「YES」)はキャッシュバック額計算1を行う。
S301において、返済時に延滞があるときは、全額償還がなされた否かを判断し(S305)、全額償還がなされないときはキャッシュバック額計算2を行い(S306)、全額償還がなされたときはキャッシュバック額計算3を行う(S307)。
キャッシュバック額計算1,2,3の計算方法を、表3,表4,表5に示す。
Figure 2006318073
Figure 2006318073
Figure 2006318073
本発明の融資発行装置の一実施形態を示す図である。 本発明の融資発行装置の一実施形態を示す図である。 図2の融資発行装置による本発明の融資発行方法の審査プロセスを示すフローチャートである。 図2の融資発行装置による本発明の融資発行方法の計算プロセスを示すフローチャートである。 返済がされたとき、あるいはされないときの処理を示すフローチャートである。 従来の融資方法を示す説明図である。
符号の説明
1 融資発行装置
11 審査装置
12 計算装置
111 第1審査手段
112 第2審査手段
121 第1計算手段
122 第2計算手段

Claims (6)

  1. 融資に際して、融資者は、被融資者が販社に支払うべき金銭を一括で前記販社に支払うとともに、前記販社からリスク分担手数料を受け取り、前記被融資者により融資額の完済がなされるまで、前記被融資者による返済実績に応じて返済額の一部を前記販社にキャッシュバックするキャッシュバック方法に使用される融資発行装置であって、
    販社属性および販社商材を審査する第1審査手段と、
    被融資者属性および被融資者信用を審査する第2審査手段と、
    を有する審査装置、および、
    返済条件を決定する第1計算手段と、
    リスク分担手数料を決定する第2計算手段と、
    を有する計算装置、
    を備えたことを特徴とする融資発行装置。
  2. 前記第1審査手段における審査で第1ランク付けを行い、かつ前記第2審査手段における審査で第2ランク付けを行い、
    前記第1計算手段は、前記第1および前記第2ランク付けの結果に基づき返済条件を決定し、
    前記第2計算手段は、前記第1ランク付けの結果に基づきリスク分担手数料を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の融資発行装置。
  3. 融資に際して、融資者は、被融資者が販社に支払うべき金銭を一括で前記販社に支払うとともに、前記販社からリスク分担手数料を受け取り、前記被融資者により融資額の完済がなされるまで、前記被融資者による返済実績に応じて返済額の一部を前記販社にキャッシュバックするキャッシュバック方法に使用される融資発行方法であって、
    販社属性および販社商材を審査する第1審査ステップと、
    被融資者属性および被融資者信用を審査する第2審査ステップと、
    を有する審査プロセス、および、
    返済条件を決定する第1計算ステップと、
    リスク分担手数料を決定する第2計算ステップと、
    を有する計算プロセス、
    を備えたことを特徴とする融資発行方法。
  4. 前記第1審査ステップにおける審査で第1ランク付けを行い、
    前記第2審査ステップにおける審査で第2ランク付けを行い、
    前記第1計算ステップでは、前記第1および前記第2ランク付けの結果に基づき返済条件を決定し、
    前記第2計算ステップでは、前記第2ランク付けの結果に基づきリスク分担手数料を決定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の融資発行方法。
  5. 請求項3または4に記載の第1審査ステップ、第2審査ステップ、第1計算ステップおよび第2計算ステップを実行するプログラムを備えたことを特徴とする融資発行プログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを格納したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107784495A (zh) * 2017-09-27 2018-03-09 信用空间(厦门)信息科技股份有限公司 一种信用白条与交易平台
JP2018139094A (ja) * 2017-02-24 2018-09-06 株式会社三菱総合研究所 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2018160258A (ja) * 2018-05-24 2018-10-11 株式会社三菱総合研究所 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

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