JP2006314086A - Cdma無線基地局装置及び符号・復号処理方法 - Google Patents

Cdma無線基地局装置及び符号・復号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】CDMA基地局装置における収容ユーザ数を増加させることのできる符号・復号処理方法を提供する。
【解決手段】復号処理制御部1は、PhCH、TrCH、E−DCHの復号処理に対する単位時間当たりの負荷累積値を算出する。前記負荷累積値が所定の閾値を超えた場合、復号処理制御部1は、ダミーデータを生成する擬似PhCH復号処理部4、擬似TrCH復号処理部10、擬似E−DCH復号処理部42を選択するよう制御し、復号処理を省略する。また、復号処理に対する単位時間当たりの負荷累積値が上記所定値以下であっても、該当TrCHがPS呼でない場合、該当E−DCHが優先処理対象でない場合も復号処理を省略することにより負荷増大を抑えながら、ベストエフォート型のリスース割当てを行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、CDMA(符号分割多重アクセス)方式の移動通信システムに用いられる無線基地局装置及び符号・復号処理方法に関し、特に、より多くのパケット交換(Packet Switching)型の呼(以下、PS呼ともいう)を収容できるようなベストエフォート型のリソース割り当てを可能とするCDMA無線基地局装置及びその符号・復号処理方法に関する。
CDMA通信システムの無線基地局(CDMA無線基地局)におけるUpLinkの収容可能なリソースの割り当ては、ベースバンド信号処理部の処理能力を基に決定されることがある。このリソース割り当ての決定においては、収容ユーザ(UE)数、即ち呼の数と、該当ユーザに対する音声ユーザ換算での伝送帯域とを主要なパラメータとして上限値を定める手法が採られている。
ベースバンド信号処理部に瞬間的に高負荷がかかると呼損率の悪化を招くため、例えば、特許文献1には、複数のベースバンド信号処理部を備え、各ベースバンド信号処理部の負荷状態を監視し、その監視結果に基いて負荷を分散する様にした無線基地局装置が紹介されている。
特開2004−120070号公報 3GPP TS 25.309 v6.5.0(3rd Generation Partnership Project: TechnicalSpecification Group;FDD enhanced uplink;Overall description;Stage2) 3GPP TS 25.212 v6.7.0(3rd Generation Partnership Project: TechnicalSpecification Group Radio Access Network;Multiplexing and channel coding(FDD))
ところで、近年とみにPS呼のサービスの需要が増しているため、CDMA基地局装置には、PS呼の収容ユーザ数を増加することが望まれている。しかしながら、上述の従来のリソース割り当て方法では、取りうる最大の伝送レートを考慮し、固定のレートで所要リソースをカウントしているという問題点がある。もっとも、従前の様に利用されるサービスが回線交換(Circuit Switching)型の呼(以下、CS呼ともいう)が多い条件下であれば、このような従来のリソース割り当て方法でもリソースを有効に使用していることになる。
しかしながら、PS呼が多い状況では、常に最大の伝送レートで通信されている訳ではなく、また、ユーザにより伝送データ量の大小があり伝送時間が同一とならないため、ある区間に着目するとリソースの空きが生じ、有効利用していないこととなる。
上述の事情は、CDMA通信システムのUpLinkのみならず、DownLinkにもあてはまる。例えば、DownLinkでは、無線空間では常に固定の伝送レートとなるが、無線制御装置(Radio Network Controller;RNC)から無線基地局に対して送信される転送チャネル(以下、TrCHという)の伝送レートは可変であり、PS呼のように常に最大の伝送レートをとらないサービスでは、リソースの空きが生じている。
図10は、従来のCDMA無線基地局におけるUpLinkのリソース割り当ての様子(上段)と、処理負荷(下段)を表した図である。処理能力の上限が図10の下図矢線で示されたものであり、所要リソースの空きはないと判断される状態であるが、PS呼に割り当てられた部分においてところどころリソースの空きが生じている。
図11は、上記のようなリソースの空きが生じるCDMA無線基地局のCDMA受信部の機能ブロックを表した図である。この構成では、受信ベースバンド信号の伝送レートに応じた処理負荷の制御を行うことはできないため、ベースバンド信号処理部全体の処理能力自体を向上させるしか、呼の収容ユーザ数を増加させることはできないことがわかる。
要するに、CDMA通信システムでは、連続的に通信を実施する必要性があるCS呼と、上述のとおりリソースに空きの生じる原因となっているPS呼とを取り扱う必要がある。特に、上述のとおりPS呼に割り当てられたリソースの空きを有効に活用する余地があるものと考えられる。
本発明は、上記した各事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、既存の処理能力を前提とした上でも呼の収容ユーザ数を増加させることのできるCDMA基地局装置及び符号・復号処理方法を提供することにある。
本発明の第1の視点によれば、ベースバンド信号と呼設定情報を受信する復号処理制御部と、転送チャネル毎にそれぞれ復号した信号データを出力する転送チャネル復号処理部と、前記各転送チャネル復号処理部に分離した信号データを送信する物理チャネル復号処理部と、前記転送チャネル復号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似転送チャネル復号処理部と、前記復号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する転送チャネル復号処理選択部と、を備えたCDMA(符号分割多重アクセス)方式の移動体通信システムに用いられる無線基地局装置におけるPS呼の収容数を増加させることのできるベースバンド復号処理方法が提供される。この方法によれば、まず、前記復号処理制御部が、前記ベースバンド信号と呼設定情報に基づいて転送チャネルの復号処理に対する単位時間当たりの負荷累積値を算出する。そして、前記単位時間当たりの負荷累積値が第1の閾値を超え、かつ、復号処理の対象となる転送チャネルがPS呼のチャネルである場合、前記復号処理制御部が、前記擬似転送チャネル復号処理部を選択するよう前記転送チャネル復号処理選択部に第1の制御情報を送信する。そして、前記転送チャネル復号処理選択部が、前記第1の制御情報に基づいて前記擬似転送チャネル復号処理部を動作させ、当該転送チャネルについての復号処理を省略する。前記擬似転送チャネル復号処理部の利用により負荷を抑えつつ、適宜定める処理負荷上限を超えない範囲で、より多くの呼の収容を行うことが可能となる。
また、本発明の第2の視点によれば、呼設定情報と基地局制御装置からのフレームを受信するフレーム受信部から転送チャネル情報とを受信する符号処理制御部と、転送チャネル毎にそれぞれ符号化した信号データを出力する転送チャネル符号処理部と、前記各転送チャネル符号処理部から受信した信号データを用いてベースバンド信号を送信する物理チャネル符号処理部と、前記転送チャネル符号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似転送チャネル符号処理部と、前記符号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する転送チャネル符号処理選択部と、を備えたCDMA方式の移動体通信システムに用いられる無線基地局装置におけるPS呼の収容数を増加させることのできるベースバンド符号化処理方法が提供される。この方法によれば、まず、前記符号処理制御部が、前記呼設定情報と転送チャネル情報に基づいて転送チャネルの符号処理に対する単位時間当たりの負荷累積値を算出する。そして、前記単位時間当たりの負荷累積値が第1の閾値を超え、かつ、符号処理の対象となる転送チャネルがパケット交換呼である場合、前記符号処理制御部が、前記擬似転送チャネル符号処理部を選択するよう前記転送チャネル符号処理選択部に第1の制御情報を送信する。そして、前記転送チャネル符号処理選択部が、前記第1の制御情報に基づいて前記擬似転送チャネル符号処理部を動作させ、当該転送チャネルについて符号化処理を省略する。この場合も、前記擬似転送チャネル符号処理部の利用により負荷を抑えつつ、適宜定める処理負荷上限を超えない範囲で、より多くの呼の収容を行うことが可能となる。
また、本発明の第3の視点によれば、上記ベースバンド復号処理方法及びベースバンド符号化処理を実施するためのCDMA無線基地局装置が提供される。
本発明によれば、実際の処理負荷の状況により把握された割り当て可能なリソースをベースに管理し、呼をより多く収容することが可能となる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明をW−CDMA無線基地局の受信ベースバンド信号の復号処理系に適用した第1の実施形態のブロック図である。図1を参照すると、W−CDMA無線基地局の復号処理系は、復号処理系全体の制御を行う復号処理制御部1と、物理チャネル(以下、PhCHと略する)の復号処理を行うPhCH復号処理部3と、擬似PhCH復号処理部4と、転送チャネル(以下、TrCHと略する)の復号処理を行うTrCH復号処理部9と、擬似TrCH復号処理部10と、Iub処理部15と、から構成されている。
PhCH復号処理部3は、PhCH復号処理選択部2、RAKEデータ受信部5、2ndデインターリーバ部6、TrCH分離部7とから構成される。PhCH復号処理選択部2は、受信ベースバンド信号のうちデータ信号を運ぶDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)のデータが入力される手段であり、復号処理制御部1からのPhCH復号制御信号(第2の制御信号)に応じて、RAKEデータ受信部5以下の各処理手段を用いた復号処理を行うか、擬似PhCH復号処理部4を用いたダミーデータを作成するか否かを選択する。
RAKEデータ受信部5は、RAKEデータを引き取る手段であり、2ndデインターリーバ部6は、受信したRAKEデータに対して2次デインターリービング処理を実施する手段であり、TrCH分離部7は、PhCHにマッピングされている複数のTrCHのデータをそれぞれ分離し、それぞれTrCH復号処理部9に送信する手段である。なお、これらの各処理内容については、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
擬似PhCH復号処理部4は、PhCHにマッピングされるすべてのTrCHに対し、ダミーのIubフレーム生成前のデータ、即ち、TrCH復号処理部9の出力と同等のダミーデータを生成し、Iub処理部15へと出力する手段である。この擬似PhCH復号処理部4におけるダミーデータ生成のために要するCPUリソースは、上記PhCH復号処理部3の各構成要素における処理に要するCPUリソースと比べると微小である。
TrCH復号処理部9は、TrCH復号処理選択部8、レートデマッチング部11、1stデインターリーバ部12、ビタビ復号/ターボ復号部13、TrBk分離部14とから構成される。TrCH復号処理選択部8は、TrCH分離部7から受信したPhCHデータについて、復号処理制御部1からのTrCH復号制御信号(第1の制御信号)に応じて、レートデマッチング部11以下の各処理手段を用いた復号処理を行うか、擬似TrCH復号処理部10を用いたダミーデータを作成するか否かを選択する。
レートデマッチング部11は、PhCHの伝送レートとTrCHの伝送レートとの整合をとるレートデマッチング処理を実施する手段であり、1stデインターリーバ部12は、一次デインターリービング処理を実施する手段である。ビタビ復号/ターボ復号部13は、一次デインターリービング処理が施されたデータについてビタビ復号またはターボ復号を実施する手段であり、TrBk分離部14は、復号後のデータを転送ブロック(Transport Block;TrBkと略記)毎のデータに分離しCRCチェック及びCRCビットの除去を行う手段である。なお、これらの各処理内容については、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
擬似TrCH復号処理部10は、復号処理制御部1より指定されたTrCHに対し、ダミーのIubフレーム生成前のデータ、即ち、TrCH復号処理部9の出力と同等のダミーデータを生成し、Iub処理部15へと出力する手段である。この擬似TrCH復号処理部10におけるダミーデータ生成のために要するCPUリソースは、上記TrCH復号処理部9の各構成要素における処理に要するCPUリソースと比べると微小である。
Iub処理部15には、Iub Frame生成部16が備えられ、擬似PhCH復号処理部4、TrCH復号処理部9、擬似TrCH復号処理部10からの入力データを基に、無線基地局装置(Node−B)と無線制御装置(RNC)とのインターフェースであるIubのFrameを生成可能となっている。本処理についても、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
続いて、本実施形態の動作について適宜図面を参照して説明する。まず、受信ベースバンド信号の制御情報を運ぶDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)のうち、PhCHの伝送レートとPhCHにマッピングされているTrCHのパラメータを算出するために必要なTFCI(Transport Format Combination Indicator)とを含む情報が復号処理制御部1へと入力される。
図2は、復号処理制御部1において所定時間毎に実施されるPhCH復号制御信号の決定アルゴリズムを表したフローチャートである。ここで使用する閾値Aは、単位時間当たりのベースバンド復号処理能力に応じて設定されるパラメータであり、閾値Aとの比較対象である所要推定CPU使用率累積値は、復号処理制御部1において単位時間の周期毎にクリアされ、単位時間当たりに実行するPhCH復号処理の所要推定CPU使用率の累積値を示すものとなる。
図2を参照すると、復号処理制御部1は、該当呼のPhCH復号処理が、PhCHにマッピングされるすべてのTrCHのうちの最大のTTI内の先頭の無線フレーム(Radio Frame)に対する処理であるかどうかを判断する(ステップS101)。この判定は、後記するTrCH復号処理ではTTI毎にデータを扱うため、TTI内の各無線フレームに対するPhCH復号処理の種別(PhCH復号処理/擬似PhCH復号処理)を合わせておく必要があることによるものである。本実施形態ではTTI内の先頭フレームでこの判定を行うこととしている。
ステップS101の結果、該当呼のPhCH復号処理が最大TTI内の先頭のフレームに対する処理である場合には、復号処理制御部1は、該当PhCHの復号処理を実施した場合の所要推定CPU使用率を算出する(ステップS102)。PhCH復号処理の処理負荷はPhCHの伝送レートによりほぼ一意に定まることに着目すると、この所要推定CPU使用率は、予めPhCHの伝送レート毎に所要推定CPU使用率を決定し内部のテーブル等に保持しておき、このテーブルと実際の伝送レートとを照らし合わせることにより所要推定CPU使用率を求める簡便な方法により算出することができる。ここで算出する所要推定CPU使用率は、先に述べたとおり最大TTI内でPhCH復号処理の種別を合わせているため、1無線フレーム当たりの値に最大TTI内フレーム数を乗じた値とする。なお、PhCHの伝送レートは、例えば、呼設定時に得られる情報(呼設定情報)と、実際の受信信号から得られるTFCIとから算出することができる。
続いて、復号処理制御部1は、現在の推定CPU使用率累積値にステップS102にて算出した該当PhCHの所要推定CPU使用率を加えた値(仮累積値)が、閾値A(第2の閾値)を超えるか否かの判断をする(ステップS103)。ここで、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値Aを超えない場合には、復号処理制御部1は、最大TTI内フレームのPhCH処理制御情報(この最大TTI内フレームのPhCH処理制御情報は、ステップS109において非先頭フレームについての推定CPU使用率累積値の更新要否の判定に使用される。)としてPhCH復号処理を設定する(ステップS104)。更に、復号処理制御部1は、現在の推定CPU使用率累積値に、ステップS102にて算出した該当PhCHの所要推定CPU使用率を加えて更新する(ステップS105)。そして、復号処理制御部1は、PhCH復号処理選択部2に対して与えるPhCH復号制御情報としてPhCH復号処理を設定する(ステップS106)。
一方、ステップS103にて所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値Aを超えると判断された場合には、復号処理制御部1は、最大TTI内フレームのPhCH処理制御情報(この最大TTI内フレームのPhCH処理制御情報は、ステップS109において非先頭フレームについての推定CPU使用率累積値の更新要否の判定に使用される。)として擬似PhCH復号処理を設定する(ステップS107)。更に、復号処理制御部1は、PhCH復号処理選択部2に対して与えるPhCH復号制御情報として擬似PhCH復号処理を設定する(ステップS108)。
一方、ステップS101にて該当呼のPhCH復号処理が最大TTI内の先頭のフレームに対する処理でないと判断された場合には、復号処理制御部1は、上記ステップS104、S107で設定した最大TTI内フレームのPhCH処理制御情報を参照する(ステップS109)。ここで、最大TTI内フレームのPhCH処理制御情報としてPhCH復号処理と設定されている場合は、復号処理制御部1は、ステップS102同様、該当PhCHの復号処理を実施した場合の所要推定CPU使用率の算出を行う(ステップS110)。更に、復号処理制御部1は、現在の推定CPU使用率累積値にステップS110にて算出した該当PhCHの所要推定CPU使用率を加えて更新し(ステップS105)、先頭フレームであると判断したときと同様、PhCH復号処理選択部2に対して与えるPhCH復号制御情報としてPhCH復号処理を設定する(ステップS106)。
一方、ステップS109にて最大TTI内フレームのPhCH処理制御情報として擬似PhCH復号処理と設定されている場合には、復号処理制御部1は、先頭フレームであると判断したときと同様、PhCH復号処理選択部2に対して与えるPhCH復号制御情報として擬似PhCH復号処理を設定する(ステップS108)。
復号処理制御部1が擬似PhCH復号処理を選択するPhCH復号制御情報をPhCH復号処理選択部2に対して送信すると、擬似PhCH復号処理部4にデータが渡され、擬似PhCH復号処理部4において、ダミーのIubフレームを生成可能なダミーデータが生成・出力される。
一方、復号処理制御部1がPhCH復号処理を選択するPhCH復号制御情報をPhCH復号処理選択部2に対して送信すると、RAKEデータ受信部5、2ndデインターリーバ部6、TrCH分離部7を経由し、TrCH復号処理でのデータを取扱い単位となるTTI毎のPhCHデータが揃った時点で、TrCH復号処理選択部8へと入力される。
図3は、復号処理制御部1におけるTrCH復号制御信号の決定アルゴリズムを表したフローチャートである。ここで使用する閾値Bは、単位時間当たりのベースバンド復号処理能力に応じて設定されるパラメータであり、閾値Aより小さい値に設定される。閾値Bとの比較対象である所要推定CPU使用率累積値は上記したPhCH復号処理の選択の際に更新される所要推定CPU使用率累積値と同一のパラメータであり、復号処理制御部1において単位時間の周期毎にクリアされ、単位時間当たりに実行するPhCH復号処理及びTrCH復号処理の所要推定CPU使用率の累積値を示すものとなる。
図3を参照すると、まず、復号処理制御部1は、該当TrCHに対してTrCH復号処理を実施した場合の所要推定CPU使用率を算出する(ステップS201)。TrCH復号処理の処理負荷は、転送ブロック(TrBk)のサイズ、転送ブロック(TrBk)の数、誤り訂正符号種別(畳み込み符号/ターボ符号)と符号化レートのパラメータによりほぼ一意に定まることに着目すると、この所要推定CPU使用率は、予めこれらのパラメータの組み合わせに応じた所要推定CPU使用率を決定し内部のテーブル等に保持しておき、このテーブルと実際に処理をするTrCHの各パラメータの組み合わせとを照らし合わせることにより所要推定CPU使用率を求める簡便な方法により算出することができる。
続いて、復号処理制御部1は、該当TrCHがTrCH復号処理の制御の対象となるTrCHかどうかを判断する(ステップS202)。ここで制御の対象となるTrCHは、PSサービスを提供するためのTrCHである。復号処理制御部1は、PSサービスであるか否かは、呼設定情報と受信TFCIより得られるTF(Transport Format)の情報のうち、転送ブロック(TrBk)サイズと転送ブロック(TrBk)数から判断することができる。
ステップS202で、判定対象となるTrCHがCS呼のチャネルである場合には復号処理を優先して行うため、復号処理制御部1は、ステップS203の閾値判定をスキップして、現在の推定CPU使用率累積値に、ステップS201にて算出した該当TrCHの所要推定CPU使用率を加えて更新し(ステップS204)、TrCH復号処理選択部8に対して与えるTrCH復号制御情報としてTrCH復号処理を設定する(ステップS205)。
一方ステップS202で、判定対象となるTrCHがPS呼のチャネルである場合には、復号処理制御部1は、現在の推定CPU使用率累積値にステップS201にて算出した該当TrCHの所要推定CPU使用率を加えた値(仮累積値)が、閾値B(第1の閾値)を超えるか否かの判断をする(ステップS203)。
ステップS203で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値B以下である場合には、復号処理制御部1は、現在の推定CPU使用率累積値に、ステップS201にて算出した該当TrCHの所要推定CPU使用率を加えて更新する(ステップS204)。そして、復号処理制御部1は、TrCH復号処理選択部8に対して与えるTrCH復号制御情報としてTrCH復号処理を設定する(ステップS205)。
一方、ステップS203で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値Bを超える場合は、復号処理制御部1は、TrCH復号処理選択部8に対して与えるTrCH復号制御情報として擬似TrCH復号処理を設定する(ステップS206)。
復号処理制御部1が擬似TrCH復号処理を選択するTrCH復号制御情報をTrCH復号処理選択部8に対して送信すると、擬似TrCH復号処理部10にデータが渡され、擬似TrCH復号処理部10において、該当TrCHに対しダミーデータが生成・出力される。
一方、復号処理制御部1がTrCH復号処理を選択するTrCH復号制御情報をTrCH復号処理選択部8に対して送信すると、レートデマッチング部11、1stデインターリーバ部12、ビタビ復号/ターボ復号部13、TrBk分離部14を経由してデータがIub処理部15へと入力される。
Iub処理部15では、Iub Frame生成部16にて擬似PhCH復号処理部4、TrCH復号処理部9、擬似TrCH復号処理部10からの入力データを基にIubインターフェースのフレームが生成される。
以上説明したように、ベースバンド復号処理での処理負荷を、PhCH復号処理とTrCH復号処理のそれぞれについて所要推定CPU使用率を算出して累積値を計算することによりリソースの割り当てを行っているため、PS呼のように常に最大の伝送レートとはならない呼を、従来の固定伝送レート換算時のリソース割り当て方法に比べて、より多く収容できることになる。図4は、本実施形態に係るCDMA無線基地局におけるUpLinkのリソース割り当ての様子(上段)と、処理負荷(下段)を表した図である。図9と対比すれば明らかなとおり、処理能力の上限を従来と同様と見積もっても、リソースを無駄なく使用するものとなっている。
続いて、3.5世代の移動体通信で導入を検討されているE−DCH(Enhanced DCH)の復号処理への対応も考慮した本発明の第2の実施形態について説明する。
DCHとE−DCHとでは符号・復号処理の内容が異なるため、上記第1の実施形態で説明した方法をそのまま採用することはできない。特に、E−DCHの場合、DCHのように複数のTrCH(DCCH:Dedicated Control ChannelとDTCH:Dedicated Traffic Channel)が1つのPhCHに多重されることが無いため、上記第1の実施形態のようにPhCHの復号処理とTrCHの復号処理とに分けて、特定のTrCHのみを復号処理の対象とする/しないを分けるような制御は、処理を煩雑にするだけでメリットが無い。
さらにE−DCHの復号処理においては、SHO(ソフトハンドオーバ)時の復号の優先度付けについても考慮すべきである。無線基地局装置(Node−B)では、Serving RL(サービス中の無線リンク)のユーザからもNon−serving RL(サービス中でない無線リンク)のユーザからもE−DCHを受信する(非特許文献1参照)。復号処理部のリソースに余裕がある場合は、Serving/Non−servingに拘わらずすべてのE−DCHの復号処理を実施すべきであるが、リソースに余裕がなくなってきた場合はServing RL(サービス中の無線リンク)のユーザのE−DCHを優先して復号処理した方がよい。
また、当然のことながら、さらにリソースの空きがなくなった場合は、Serving/Non−servingに拘わらずすべてのE−DCHの復号処理を実施しないよう、制御する必要がある。
図5は、上記した事項を考慮し、E−DCHについて、PhCH復号処理とTrCH復号処理とを合わせて一連の復号処理制御を行うようにした本発明の第2の実施形態のブロック図である。上記第1の実施形態との構成上の相違は、E−DCH復号処理選択部40、E−DCH復号処理部41、擬似E−DCH復号処理部42が追加されている点である。以下、その相違する部分を順次説明する。
E−DCH復号処理部41は、E−DCH復号処理選択部40と、RAKEデータ受信部43と、デインターリーバ&PhCH多重部44と、レートデマッチング/HARQ functionality部45と、ターボ復号部46と、CRC削除部47とから構成される。E−DCH復号処理選択部40は、受信ベースバンド信号のうちデータ信号を運ぶE−DPDCH(Enhanced Dedicated Physical Data Channel)のデータが入力される手段であり、復号処理制御部1からのE−DCH復号制御信号(第3の制御信号、第4の制御信号)に応じて、RAKEデータ受信部43以下の各処理手段を用いた復号処理を行うか、擬似E−DCH復号処理部42を用いたダミーデータを作成するか否かを選択する。
RAKEデータ受信部43は、RAKEデータを引き取る手段であり、デインターリーバ&PhCH多重部44は、デインターリービング処理及び複数のPhCHを使用してE−DCHデータを送信している場合にはこれらを多重するPhCH多重処理を実施する手段である。レートデマッチング/HARQ functionality部45は、レートデマッチング処理及びHARQ functionality処理を行う手段である。ターボ復号部46は、ターボ復号処理を実施する手段であり、CRC削除部47は、TrBkに付加されているCRCのチェック及びその除去を実施する手段である。なお、これらの各処理内容については、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する(非特許文献2参照)。
擬似E−DCH復号処理部42は、ダミーのIubフレーム生成前のデータ、即ち、E−DCH復号処理部41の出力と同等のダミーデータを生成し、Iub処理部15へと出力する手段である。この擬似E−DCH復号処理部42におけるダミーデータ生成のために要するCPUリソースは、上記E−DCH復号処理部41の各構成要素における処理に要するCPUリソースと比べると微小である。
Iub処理部15には、Iub Frame生成部16が備えられ、擬似PhCH復号処理部4、TrCH復号処理部9、擬似TrCH復号処理部10、E−DCH復号処理部41、擬似E−DCH復号処理部42からの入力データを基に、無線基地局装置(Node−B)と無線制御装置(RNC)とのインターフェースであるIubのFrameを生成可能となっている。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して説明する。まず、受信ベースバンド信号の制御情報を運ぶDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)のうち、PhCHの伝送レートとPhCHにマッピングされているTrCHのパラメータを算出するために必要なTFCI(Transport Format Combination Indicator)とを含む情報が復号処理制御部1へと入力される。また、E−DPCCHについても、E−DCHの伝送レートとTF(Tranport Format)情報を算出するために必要なE−TFCI(Transport Format Combination Indicator)の情報が復号処理制御部1へと入力される。
図6は、復号処理制御部1において所定時間毎に実施されるE−DCH復号制御信号(第3の制御信号、第4の制御信号)の決定アルゴリズムを表したフローチャートである。ここで使用する閾値C、閾値D(但し、閾値C<閾値D)は、単位時間当たりのベースバンド復号処理能力に応じて設定されるパラメータであり、閾値C、閾値Dとの比較対象である所要推定CPU使用率累積値は、復号処理制御部1において単位時間の周期毎にクリアされ、単位時間当たりに実行するE−DCH復号処理の所要推定CPU使用率の累積値を示すものとなる。
図6を参照すると、まず、復号処理制御部1は、該当E−DCHに対してE−DCH復号処理を実施した場合の所要推定CPU使用率を算出する(ステップS501)。E−DCH復号処理の処理負荷は、TrBkサイズのパラメータによりほぼ一意に定まることに着目すると、予めこのパラメータに応じた所要推定CPU使用率を決定して内部にテーブルとして保存しておき、これと実際に処理をするE−DCHのパラメータの組み合わせとを照らし合わせることにより所要推定CPU使用率を求める簡便な方法により算出することができる。
続いて、復号処理制御部1は、現在の推定CPU使用率累積値にステップS501にて算出した該当E−DCHの所要推定CPU使用率を加えた値(仮累積値)と、閾値C(第4の閾値)、閾値D(第3の閾値)の比較を行う(ステップS502)。
ステップS502で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値C(第4の閾値)以下である、即ち、処理負荷に余裕のある場合は、上記該当E−DCHが優先処理対象であるか否かを判断することなく、ステップS504に進む。
一方、ステップS502で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値C(第4の閾値)を超えるが、閾値D(第3の閾値)以下である場合、即ち、処理負荷に余裕が少なくなった場合は、復号処理制御部1は、該当E−DCHが優先処理対象のE−DCHであるか否かを判断する(ステップS503)。ここでは、該当E−DCHがServing RLのE−DCHであれば優先処理対象E−DCHであると判断し、Non−Serving RLのE−DCHであれば優先処理対象E−DCHではないと判断するものとする。
ステップS503で、優先処理対象のE−DCHであると判断した場合、復号処理制御部1は、上記所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値C(第4の閾値)以下である場合と同様、ステップS504に進む。
続いて、復号処理制御部1は、現在の推定CPU使用率累積値に、ステップS501にて算出した該当E−DCHの所要推定CPU使用率を加えて更新する(ステップS504)。そして、復号処理制御部1は、E−DCH復号処理選択部40に対して与えるE−DCH復号制御情報としてE−DCH復号処理を設定する(ステップS505)。
このようにして復号処理制御部1がE−DCH復号処理を選択するE−DCH復号制御情報をE−DCH復号処理選択部40に対して送信すると、RAKEデータ受信部43、デインターリーバ&PhCH多重部44、レートデマッチング/HARQ functionality部45、ターボ復号部46、CRC削除部47を経由してデータがIub処理部15へと入力される。
Iub処理部15では、Iub Frame生成部16にて擬似PhCH復号処理部4、TrCH復号処理部9、擬似TrCH復号処理部10、E−DCH復号処理部41、擬似E−DCH復号処理部42からの入力データを基にIubインターフェースのフレームが生成される。
一方、ステップS503で優先処理対象のE−DCHでないと判断された場合は、復号処理制御部1は、E−DCH復号処理選択部40に対して与えるE−DCH復号制御情報として擬似E−DCH復号処理を設定する(ステップS506)。
また、ステップS502で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値D(第3の閾値)を超える場合、即ち、処理負荷に余裕の無い場合も、復号処理制御部1は、優先処理対象のE−DCHであるか否かを判断することなく、E−DCH復号処理選択部40に対して与えるE−DCH復号制御情報として擬似E−DCH復号処理を設定する(ステップS506)。
そして、復号処理制御部1が擬似E−DCH復号処理を選択するE−DCH復号制御情報をE−DCH復号処理選択部40に対して送信すると、擬似E−DCH復号処理部42にデータが渡され、擬似E−DCH復号処理部42において、該当E−DCHに対しダミーデータが生成・出力される。
このように、E−DCHについても処理負荷が高くなってきた場合、まず最初に、ステップS503により優先処理対象ではないE−DCHの復号処理を省略することにより処理負荷の増大を抑え、それでもなお、処理負荷が大きい場合にすべてのE−DCHの復号処理を省略するという段階的な制御が実現されている。
以上説明したように、本実施形態においては、ベースバンド復号処理での処理負荷を、DCHについてはPhCH復号処理とTrCH復号処理のそれぞれについて所要推定CPU使用率を算出して累積値を計算し、またE−DCHについてはPhCHとTrCHを合わせて復号処理の所要推定CPU使用率を算出することにより累積値を計算し、これらを合わせて復号処理部の推定CPU使用率を算出して管理している。
これにより、DCHについてはPS呼のように常に最大の伝送レートとはならない呼について、固定伝送レート換算時のリソース割り当て方法に比べてより多く収容できるという利点を生かしたまま、併せて、E−DCHについても復号優先度制御を盛り込みつつ復号処理部の負荷が破綻しないようなベストエフォート型のリソース管理が実現されている。
続いて、本発明をW−CDMA無線基地局のベースバンド信号の符号化処理系に適用した第3の実施形態について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態の構成を表したブロック図である。図7を参照すると、W−CDMA無線基地局の符号化処理系は、符号化処理系全体の制御を行う符号処理制御部20と、Iub処理部21と、TrCHの符号処理を行うTrCH符号処理部23と、擬似TrCH符号処理部31と、PhCHの符号処理を行うPhCH符号処理部32と、擬似PhCH符号処理部39と、から構成されている。
Iub処理部21には、IubFrame受信部22が備えられ、上位から受信したIub Frameを符号処理制御部20及びTrCH符号処理部23に送信可能となっている。
TrCH符号処理部23は、TrCH符号処理選択部24、CRC付加/TrBk結合部25、畳み込み/ターボ符号化部26、レートマッチング部27、1stDTX挿入部28、1stインターリーバ部29、無線Frame分割部30とから構成される。TrCH符号処理選択部24は、IubFrame受信部22から受信したデータについて、符号処理制御部20からのTrCH符号制御信号(第1の制御信号)に応じて、CRC付加/TrBk結合部25以下の各処理手段を用いた符号処理を行うか、擬似TrCH符号処理部31を用いたダミーデータを作成するか否かを選択する。
CRC付加/TrBk結合部25は、伝送データにBLER確認のためのCRCを付加するとともに転送ブロック毎のデータに結合する手段であり、畳み込み/ターボ符号化部26は、畳み込み符号/ターボ符号化処理を行う手段である。レートマッチング部27は、伝送レートの整合をとるレートマッチング処理を実施する手段であり、1stDTX挿入部28は、レートマッチング処理の結果に基いてDTX(Discontinuous Transmission;不連続送信) indication bitsを挿入する手段である。1stインターリーバ部29は一次インターリービング処理を実施する手段であり、無線Frame分割部30は、無線フレームセグメンテーション処理を行ってTrCHを出力する手段である。なお、これらの各処理内容については、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
擬似TrCH符号処理部31は、符号処理制御部20より指定されたTrCHに対し、TrCH符号処理部23の出力と同等のダミーデータを生成し、PhCH符号処理部32へと出力する手段である。この擬似TrCH符号処理部31におけるダミーデータ生成のために要するCPUリソースは、上記TrCH符号処理部23の各構成要素における処理に要するCPUリソースと比べると微小である。
PhCH符号処理部32は、PhCH符号処理選択部33、TrCH多重部34、2ndDTX挿入部35、PhCH分割部36、2ndインターリーバ部37、PhCHデータ送信部38とから構成される。PhCH符号処理選択部33は、TrCH符号処理部23、擬似TrCH符号処理部31から受信したデータについて、符号処理制御部20からのPhCH符号制御信号(第2の制御信号)に応じて、TrCH多重部34以下の各処理手段を用いた符号処理を行うか、擬似PhCH符号処理部39を用いたダミーデータを作成するか否かを選択する。
TrCH多重部34は、複数のTrCHのデータを多重化する手段であり、2ndDTX挿入部35は、2次DTX indication bits挿入処理を行う手段である。PhCH分割部36は、物理チャネルにマッピングできるようセグメンテーション処理を行う手段であり、2ndインターリーバ部37は、二次インターリービング処理を実施する手段であり、PhCHデータ送信部38は、インターリービングされたデータを物理チャネルにマッピングして送信する手段である。これらの各処理内容についても、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して説明する。図8は、符号処理制御部20において所定時間毎に実施されるTrCH符号制御信号の決定アルゴリズムを表したフローチャートである。ここで使用する閾値A、閾値Bは、単位時間当たりのベースバンド符号処理能力に応じて設定されるパラメータであり、閾値A>閾値Bとなるよう設定される。また、閾値A、閾値Bとの比較対象である所要推定CPU使用率累積値は、符号処理制御部20において単位時間の周期毎にクリアされ、単位時間当たりに実行するPhCH符号処理の所要推定CPU使用率の累積値を示すものとなる。
図8を参照すると、符号処理制御部20は、該当TrCHに対してTrCH符号処理を実施した場合の所要推定CPU使用率を算出する(ステップS301)。TrCH符号処理の処理負荷は、上述した第1の実施形態同様の簡便な方法により算出することができる。
続いて、符号処理制御部20は、現在の推定CPU使用率累積値にステップS301にて算出した該当TrCHの所要推定CPU使用率を加えた値(仮累積値)が、閾値B(第1の閾値)を超えるか否かの判断をする(ステップS302)。
ステップS302で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値B以下である場合には、符号処理制御部20は、現在の推定CPU使用率累積値に、ステップS301にて算出した該当TrCHの所要推定CPU使用率を加えて更新する(ステップS303)。そして、符号処理制御部20は、TrCH符号処理選択部24に対して与えるTrCH符号制御情報としてTrCH符号処理を設定する(ステップS304)。
一方、ステップS302で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値Bを超える場合は、符号処理制御部20は、更に、現在の推定CPU使用率累積値にステップS301にて算出した該当TrCHの所要推定CPU使用率を加えた値(仮累積値)が、閾値A(第2の閾値)を超えるか否かの判断をする(ステップS305)。
ステップS305で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値A以下である場合は、符号処理制御部20は、該当TrCHがTrCH符号処理の制御の対象となるTrCHかどうかを判断する(ステップS306)。ここで制御の対象となるTrCHは、上記第1の実施形態同様、PSサービスを提供するためのTrCHである。
ステップS306で、判定対象となるTrCHがCS呼のチャネルである場合には、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値B以下である場合と同様に、符号処理制御部20は、現在の推定CPU使用率累積値に、ステップS301にて算出した該当TrCHの所要推定CPU使用率を加えて更新し(ステップS303)、TrCH符号処理選択部24に対して与えるTrCH符号制御情報としてTrCH符号処理を設定する(ステップS304)。
一方、ステップS305で、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値Aを超えている場合、及び、ステップS306で、判定対象となるTrCHがPS呼のチャネルである場合はいずれも、符号処理制御部20は、推定CPU使用率累積値を更新することなく、TrCH符号処理選択部24に対して与えるTrCH符号制御情報として擬似TrCH符号処理を設定する(ステップS307)。
符号処理制御部20が擬似TrCH符号処理を選択するTrCH符号制御情報をTrCH符号処理選択部24に対して送信すると、擬似TrCH符号処理部31にデータが渡され、擬似TrCH符号処理部31において、ダミーのTrCHデータが生成・出力される。
一方、符号処理制御部20がTrCH符号処理を選択するTrCH符号制御情報をTrCH符号処理選択部24に対して送信すると、TrCH符号処理選択部24、CRC付加/TrBk結合部25、畳み込み/ターボ符号化部26、レートマッチング部27、1stDTX挿入部28、1stインターリーバ部29、無線Frame分割部30を経由し、TrCHデータがPhCH符号処理選択部33へと入力される。
図9は、符号処理制御部20において所定時間毎に実施されるPhCH符号制御信号の決定アルゴリズムを表したフローチャートである。ここで使用する閾値Aは、TrCH符号処理における所要推定CPU使用率累積値との比較に用いた値と同一の値を用いることができる。
図9を参照すると、符号処理制御部20は、該当PhCHの符号処理を実施した場合の所要推定CPU使用率を算出する(ステップS401)。PhCH符号処理の処理負荷は、上述した第1の実施形態同様の簡便な方法により算出することができる。
続いて、符号処理制御部20は、現在の推定CPU使用率累積値にステップS401にて算出した該当PhCHの所要推定CPU使用率を加えた値(仮累積値)が、閾値Aを超えるか否かの判断をする(ステップS402)。ここで、所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値A以下である場合には、符号処理制御部20は、現在の推定CPU使用率累積値に、ステップS401にて算出した該当PhCHの所要推定CPU使用率を加えて更新し(ステップS403)、PhCH符号処理選択部33に対して与えるPhCH符号制御情報としてPhCH符号処理を設定する(ステップS404)。
一方、ステップS402にて所要推定CPU使用率の仮累積値が閾値Aを超えると判断された場合には、符号処理制御部20は、PhCH符号処理選択部33に対して与えるPhCH符号制御情報として擬似PhCH符号処理を設定する(ステップS405)。
このようにして符号処理制御部20が擬似PhCH符号処理を選択するPhCH符号制御情報をPhCH符号処理選択部33に対して送信すると、擬似PhCH符号処理部39にデータが渡され、擬似PhCH符号処理部39において、PhCH符号処理部の出力データに相当するダミーのPhCHデータが生成・出力される。
一方、符号処理制御部20がPhCH符号処理を選択するPhCH符号制御情報をPhCH符号処理選択部33に対して送信すると、TrCH多重部34、2ndDTX挿入部35、PhCH分割部36、2ndインターリーバ部37、PhCHデータ送信部38を経由し、PhCHが出力される。
本実施形態のW−CDMA通信システムのDownLinkでは、無線空間では常に固定の伝送レートとなるが、無線制御装置(RNC)から無線基地局装置(Node−B)に対して送信されるTrCHの伝送レートは、TTI毎に可変であり、PS呼のように常に最大の伝送レートをとらないサービスでは、PhCHの伝送レートよりTrCHの伝送レートの方が低い場合がある。このような場合ベースバンド符号化処理系では上述の様にDTX指示ビットを挿入することによりレートの整合を図っているが、DTX指示ビットの挿入前の段階で処理負荷を軽くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態においても、ベースバンド符号処理での処理負荷を、PhCH符号処理とTrCH符号処理のそれぞれについて所要推定CPU使用率を算出して累積値を計算することによりリソースの割り当てを行っているため、PS呼のように常に最大の伝送レートとはならない呼を、従来の固定伝送レート換算時のリソース割り当て方法に比べて、より多く収容できることになる。
以上本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、復号/符号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値でリソースを管理し、負荷状況に応じて復号/符号処理を省略するという本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形・置換をなしうることが可能であることはいうまでもない。例えば、上記した実施の形態ではCPU使用率の累積値を用いるものとして説明したが、その他の負荷パラメータを採用することも可能である。
本発明の第1の実施形態の構成を表したブロック図である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の効果を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の構成を表したブロック図である。 本発明の第2の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の構成を表したブロック図である。 本発明の第3の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 従来技術を説明するための図である。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
1 復号処理制御部
2 PhCH復号処理選択部(物理チャネル復号処理選択部)
3 PhCH復号処理部(物理チャネル復号処理部)
4 擬似PhCH復号処理部(擬似物理チャネル復号処理部)
5 RAKEデータ受信部
6 2ndデインターリーバ部
7 TrCH分離部(転送チャネル分離部)
8 TrCH復号処理選択部(転送チャネル復号処理選択部)
9 TrCH復号処理部(転送チャネル復号処理部)
10 擬似TrCH復号処理部(擬似転送チャネル復号処理部)
11 レートデマッチング部
12 1stデインターリーバ部
13 ビタビ復号/ターボ復号部
14 TrBk分離部(転送ブロック分離部)
15 Iub処理部
16 Iub Frame生成部
20 符号処理制御部
21 Iub処理部
22 IubFrame受信部
23 TrCH符号処理部(転送チャネル符号処理部)
24 TrCH符号処理選択部
25 CRC付加/TrBk結合部
26 畳み込み/ターボ符号化部
27 レートマッチング部
28 1stDTX挿入部
29 1stインターリーバ部
30 無線Frame分割部
31 擬似TrCH符号処理部(擬似転送チャネル符号処理部)
32 PhCH符号処理部(物理チャネル符号処理部)
33 PhCH符号処理選択部
34 TrCH多重部
35 2ndDTX挿入部
36 PhCH分割部
37 2ndインターリーバ部
38 PhCHデータ送信部
39 擬似PhCH符号処理部(擬似物理チャネル符号処理部)
40 E−DCH復号処理選択部(エンハンスド個別チャネル復号処理選択部)
41 E−DCH復号処理部(エンハンスド個別チャネル復号処理部)
42 擬似E−DCH復号処理部(エンハンスド個別チャネル復号処理部)
43 RAKEデータ受信部
44 デインターリーバ&PhCH多重部
45 レートデマッチング/HARQ functionality部
46 ターボ復号部
47 CRC削除部

Claims (20)

  1. ベースバンド信号と呼設定情報を受信する復号処理制御部と、転送チャネル毎にそれぞれ復号した信号データを出力する転送チャネル復号処理部と、前記各転送チャネル復号処理部に分離した信号データを送信する物理チャネル復号処理部と、を備えたCDMA(符号分割多重アクセス)方式の移動体通信システムに用いられる無線基地局装置であって、
    前記転送チャネル復号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似転送チャネル復号処理部と、
    前記復号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する転送チャネル復号処理選択部と、を備え、
    前記復号処理制御部は、前記ベースバンド信号と呼設定情報に基づいて転送チャネルの復号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値を算出し、前記負荷累積値が第1の閾値を超え、かつ、復号処理の対象となる転送チャネルがパケット交換呼のチャネルである場合、前記擬似転送チャネル復号処理部を選択するよう前記転送チャネル復号処理選択部に第1の制御情報を送信すること、
    を特徴とするCDMA無線基地局装置。
  2. 更に、前記物理チャネル復号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似物理チャネル復号処理部と、
    前記復号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する物理チャネル復号処理選択部と、を備え、
    前記復号処理制御部は、前記ベースバンド信号と呼設定情報に基づいて物理チャネルの復号処理に対する負荷を含んだ単位時間当たりの負荷累積値を算出し、前記負荷累積値が第2の閾値を超えた場合に、前記擬似物理チャネル復号処理部を選択するよう前記物理チャネル復号処理選択部に第2の制御情報を送信すること、
    を特徴とする請求項1に記載のCDMA無線基地局装置。
  3. 前記復号処理制御部は、前記物理チャネルにマッピングされた転送チャネルのうち最大の転送時間間隔(TTI)内の先頭フレーム毎に、前記負荷累積値の閾値判定を行うこと、
    を特徴とする請求項2に記載のCDMA無線基地局装置。
  4. 更に、エンハンスド個別チャネル(E−DCH)の信号データを復号するエンハンスド個別チャネル復号処理部と、
    前記エンハンスド個別チャネル復号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似エンハンスド個別チャネル復号処理部と、
    前記復号処理制御部からの制御情報に基づいて動作するエンハンスド個別チャネル復号処理選択部と、を備え、
    前記復号処理制御部は、前記ベースバンド信号と呼設定情報に基づいてエンハンスド個別チャネルの復号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値を算出し、前記負荷累積値が第3の閾値を超えた場合に、前記擬似エンハンスド個別チャネル復号処理部を選択するよう前記エンハンスド個別チャネル復号処理選択部に第3の制御情報を送信すること、
    を特徴とする請求項1乃至3いずれか一に記載のCDMA無線基地局装置。
  5. 前記復号処理制御部は、前記エンハンスド個別チャネルの復号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値が前記第3の閾値より小さい第4の閾値を超えた場合に、優先処理対象のエンハンスド個別チャネル(E−DCH)の信号データである場合のみ、前記エンハンスド個別チャネル復号処理部を選択するよう前記エンハンスド個別チャネル復号処理選択部に第4の制御情報を送信すること、
    を特徴とする請求項4に記載のCDMA無線基地局装置。
  6. 前記負荷累積値として、CPU(Central Processing Unit)の使用率推定値の累計値を用いること、
    を特徴とする請求項1乃至5いずれか一に記載のCDMA無線基地局装置。
  7. 呼設定情報と基地局制御装置からのフレームを受信するフレーム受信部から転送チャネル情報とを受信する符号処理制御部と、転送チャネル毎にそれぞれ符号化した信号データを出力する転送チャネル符号処理部と、前記各転送チャネル符号処理部から受信した信号データを用いてベースバンド信号を送信する物理チャネル符号処理部と、を備えたCDMA(符号分割多重アクセス)方式の移動体通信システムに用いられる無線基地局装置であって、
    前記転送チャネル符号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似転送チャネル符号処理部と、
    前記符号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する転送チャネル符号処理選択部と、を備え、
    前記符号処理制御部は、前記呼設定情報と転送チャネル情報に基づいて転送チャネルの符号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値を算出し、前記負荷累積値が第1の閾値を超え、かつ、符号処理の対象となる転送チャネルがパケット交換呼のチャネルである場合、前記擬似転送チャネル符号処理部を選択するよう前記転送チャネル符号処理選択部に第1の制御情報を送信すること、
    を特徴とするCDMA無線基地局装置。
  8. 前記符号処理制御部は、前記負荷累積値が前記第1の閾値より大きい第2の閾値を超える場合は、前記符号処理の対象となる転送チャネルがパケット交換呼であるか否かに拘らず、前記擬似転送チャネル符号処理部を選択するよう前記転送チャネル符号処理選択部に第1の制御情報を送信すること、
    を特徴とする請求項7に記載のCDMA無線基地局装置。
  9. 更に、前記物理チャネル符号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似物理チャネル符号処理部と、
    前記符号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する物理チャネル符号処理選択部と、を備え、
    前記符号処理制御部は、前記呼設定情報と転送チャネル情報に基づいて物理チャネルの符号処理に対する負荷を含んだ単位時間当たりの負荷累積値を算出し、前記負荷累積値が前記第2の閾値を超えた場合に、前記擬似物理チャネル符号処理部を選択するよう前記物理チャネル符号処理選択部に第2の制御情報を送信すること、
    を特徴とする請求項7又は8に記載のCDMA無線基地局装置。
  10. 前記負荷累積値として、CPUの使用率推定値の累計値を用いること、
    を特徴とする請求項7乃至9いずれか一に記載のCDMA無線基地局装置。
  11. ベースバンド信号と呼設定情報を受信する復号処理制御部と、転送チャネル毎にそれぞれ復号した信号データを出力する転送チャネル復号処理部と、前記各転送チャネル復号処理部に分離した信号データを送信する物理チャネル復号処理部と、前記転送チャネル復号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似転送チャネル復号処理部と、前記復号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する転送チャネル復号処理選択部と、を備えたCDMA(符号分割多重アクセス)方式の移動体通信システムに用いられる無線基地局装置におけるベースバンド復号処理方法であって、
    前記復号処理制御部が、前記ベースバンド信号と呼設定情報に基づいて転送チャネルの復号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値を算出するステップと、
    前記負荷累積値が第1の閾値を超え、かつ、復号処理の対象となる転送チャネルがパケット交換呼のチャネルである場合、前記復号処理制御部が、前記擬似転送チャネル復号処理部を選択するよう前記転送チャネル復号処理選択部に第1の制御情報を送信するステップと、
    前記転送チャネル復号処理選択部が、前記第1の制御情報に基づいて前記擬似転送チャネル復号処理部を動作させ、当該転送チャネルについて復号処理を省略するステップと、を含むこと、
    を特徴とするベースバンド復号処理方法。
  12. 前記無線基地局装置は、更に、前記物理チャネル復号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似物理チャネル復号処理部を備え、
    前記復号処理制御部が、前記ベースバンド信号と呼設定情報に基づいて物理チャネルの復号処理に対する負荷を含んだ単位時間当たりの負荷累積値を算出するステップと、
    前記負荷累積値が第2の閾値を超えた場合に、前記復号処理制御部が、前記擬似物理チャネル復号処理部を選択するよう前記物理チャネル復号処理選択部に第2の制御情報を送信するステップと、
    前記物理チャネル復号処理選択部が、前記第2の制御情報に基づいて前記擬似物理チャネル復号処理部を動作させ、当該物理チャネルについて復号処理を省略するステップと、を含むこと、
    を特徴とする請求項11に記載のベースバンド復号処理方法。
  13. 前記復号処理制御部は、前記物理チャネルにマッピングされた転送チャネルのうち最大の転送時間間隔(TTI)内の先頭フレーム毎に、前記負荷累積値の閾値判定を行うこと、
    を特徴とする請求項11又は12に記載のベースバンド復号処理方法。
  14. 前記無線基地局装置は、更に、エンハンスド個別チャネル(E−DCH)の信号データを復号するエンハンスド個別チャネル復号処理部と、前記エンハンスド個別チャネル復号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似エンハンスド個別チャネル復号処理部と、を備え、
    前記復号処理制御部が、前記ベースバンド信号と呼設定情報に基づいてエンハンスド個別チャネルの復号処理に対する負荷を含んだ単位時間当たりの負荷累積値を算出するステップと、
    前記負荷累積値が第3の閾値を超えた場合に、前記復号処理制御部が、前記擬似エンハンスド個別チャネル復号処理部を選択するよう前記エンハンスド個別チャネル復号処理選択部に第3の制御情報を送信するステップと、
    前記エンハンスド個別チャネル復号処理選択部が、前記第3の制御情報に基づいて前記擬似エンハンスド個別チャネル復号処理部を動作させ、当該エンハンスド個別チャネルについて復号処理を省略するステップと、を含むこと、
    を特徴とする請求項11乃至13いずれか一に記載のベースバンド復号処理方法。
  15. 前記復号処理制御部は、前記エンハンスド個別チャネルの復号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値が前記第3の閾値より小さい第4の閾値を超えた場合に、優先処理対象のエンハンスド個別チャネル(E−DCH)の信号データである場合のみ、前記エンハンスド個別チャネル復号処理部を選択するよう前記エンハンスド個別チャネル復号処理選択部に第4の制御情報を送信すること、
    を特徴とする請求項14に記載のベースバンド復号処理方法。
  16. 前記負荷累積値として、CPUの使用率推定値の累計値を用いること、
    を特徴とする請求項11乃至15いずれか一に記載のベースバンド復号処理方法。
  17. 呼設定情報と基地局制御装置からのフレームを受信するフレーム受信部から転送チャネル情報とを受信する符号処理制御部と、転送チャネル毎にそれぞれ符号化した信号データを出力する転送チャネル符号処理部と、前記各転送チャネル符号処理部から受信した信号データを用いてベースバンド信号を送信する物理チャネル符号処理部と、前記転送チャネル符号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似転送チャネル符号処理部と、前記符号処理制御部からの制御情報に基づいて動作する転送チャネル符号処理選択部と、を備えたCDMA(符号分割多重アクセス)方式の移動体通信システムに用いられる無線基地局装置におけるベースバンド符号化処理方法であって、
    前記符号処理制御部が、前記呼設定情報と転送チャネル情報に基づいて転送チャネルの符号処理に対する単位時間あたりの負荷累積値を算出するステップと、
    前記負荷累積値が第1の閾値を超え、かつ、符号処理の対象となる転送チャネルがパケット交換呼のチャネルである場合、前記符号処理制御部が、前記擬似転送チャネル符号処理部を選択するよう前記転送チャネル符号処理選択部に第1の制御情報を送信するステップと、
    前記転送チャネル符号処理選択部が、前記第1の制御情報に基づいて前記擬似転送チャネル符号処理部を動作させ、当該転送チャネルについて符号化処理を省略するステップと、を含むこと、
    を特徴とするベースバンド符号化処理方法。
  18. 更に、前記負荷累積値が前記第1の閾値より大きい第2の閾値を超える場合、前記符号処理制御部が、前記符号処理の対象となる転送チャネルがパケット交換呼であるか否かに拘らず、前記擬似転送チャネル符号処理部を選択するよう前記転送チャネル符号処理選択部に第1の制御情報を送信するステップを含むこと、
    を特徴とする請求項17に記載のベースバンド符号化処理方法。
  19. 前記無線基地局装置は、更に、前記物理チャネル符号処理部に代ってダミーデータを生成する擬似物理チャネル符号処理部を備え、
    前記符号処理制御部が、前記呼設定情報と転送チャネル情報に基づいて物理チャネルの符号処理に対する負荷を含んだ単位時間当たりの負荷累積値を算出するステップと、
    前記負荷累積値が前記第2の閾値を超えた場合に、前記符号処理制御部が、前記擬似物理チャネル符号処理部を選択するよう前記物理チャネル符号処理選択部に第2の制御情報を送信するステップと、
    前記物理チャネル符号処理選択部が、前記第2の制御情報に基づいて前記擬似物理チャネル符号処理部を動作させ、当該物理チャネルについて符号化処理を省略するステップと、を含むこと、
    を特徴とする請求項17又は18に記載のベースバンド符号化処理方法。
  20. 前記負荷累積値として、CPUの使用率推定値の累計値を用いること、
    を特徴とする請求項17乃至19いずれか一に記載のベースバンド符号化処理方法。
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