JP2006312121A - 過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置 - Google Patents

過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006312121A
JP2006312121A JP2005135053A JP2005135053A JP2006312121A JP 2006312121 A JP2006312121 A JP 2006312121A JP 2005135053 A JP2005135053 A JP 2005135053A JP 2005135053 A JP2005135053 A JP 2005135053A JP 2006312121 A JP2006312121 A JP 2006312121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
gas
heater
perfluoride
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005135053A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Tamada
愼 玉田
Takashi Sasaki
崇 佐々木
Kazuyoshi Irie
一芳 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2005135053A priority Critical patent/JP2006312121A/ja
Publication of JP2006312121A publication Critical patent/JP2006312121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/30Capture or disposal of greenhouse gases of perfluorocarbons [PFC], hydrofluorocarbons [HFC] or sulfur hexafluoride [SF6]

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

【課題】 PFCsガスなどの分解処理により生成した高温で高濃度のフッ化水素などの酸性ガスを含む排ガスを処理する際に使用する水量を削減できる過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置を提供する。
【解決手段】 処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバ100と、固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器300と、第一加熱器に水分を供給する反応水蒸発器200と、加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器400と、加熱分解された排ガスを外気と熱交換させ冷却する熱交換器500と、冷却された排ガスから酸性ガスを除去するアルカリスクラバ600と、酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置1000とからなる過フッ化物処理装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置に係り、特に、半導体や液晶製造工場から排出されるPFCs(perfluorocompounds)をPFC分解装置で分解し、分解により発生する排ガス中の酸性ガス成分を効率良く冷却するとともに、排水量を最小とする過フッ化物処理方法とその装置に関する。
半導体または液晶製造工場などのエッチングやCVDなどの工程では温暖化係数が大きなPFCsが使用されている。
PFCsは、CF,C,C,CHF,C,SF,NFなどのフッ素化合物の総称である。
これらのPFCsガスの処理方法としては、分解処理方法が広く用いられている。具体的なPFCsの分解処理方法としては、燃焼法,プラズマ法,触媒法などがある。現在は簡便なメンテナンス,低ランニングコスト,高PFCs分解率の面から、触媒法を用いたPFCs分解方法の普及が広まっている。
しかし、いずれの処理方法でも、PFCs分解後に高濃度の腐食性酸性ガスであるフッ化水素(HF)が生成する。フッ化水素ガスの処理は、生成したフッ化水素ガスを湿式洗浄で除去する方式が主流である。
湿式洗浄方式の利点は、PFCs分解後の高温ガスの冷却処理と分解により生成したフッ化水素の除去とを同時にできることである。
一方、欠点は、多量の酸性水が生成されるので、酸性排水の処理施設が必要となることである。
フッ素を含有する排水は、放出排水中に含まれるフッ素の濃度に法規制があるので、排水中からフッ素をほぼ100%分離し除去しなければならず、廃水処理設備は大規模になる。
また、排水中からフッ素をほぼ完全に除去するには、理論反応量の数倍の水酸化カルシウムを投入しなければならない。フッ素と反応して生成したフッ化カルシウムと過剰に投入した水酸化カルシウムとは、産業廃棄物となる。
半導体製造プロセスおよび液晶製造プロセスにおいて、PFCガスは、エッチングガス,エッチャのクリーニングガス,CVD装置のクリーニングガスとして使用されている。
PFCガスは、温暖化係数がCOの一万倍から数千倍と非常に大い。
半導体製造プロセスおよび液晶製造プロセスでは、PFCガスを全量は消費せず、20%〜50%を消費した後に、残りのPFCガスを排ガスとしてエッチャまたはCVD装置から排出している。
地球温暖化防止のため、PFCガスの外部環境への放出を防止するように、PFCガスの分解処理が求められている。
外部環境へのPFCガスの放出を抑制するために、半導体製造業界および液晶製造業界では、PFCガスを使用するエッチャ毎に、その近傍にPFC分解装置を設置し、触媒を用いてエッチャからの排ガス中のPFCガスを分解処理することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明者らは、先に、高温分解処理後の排ガスを水スプレイにより冷却し、PFCガスの分解により生成したHFガスをすべて水スクラバにより除去する湿式PFC分解装置と、PFCガスの分解により生成したHFガスをすべて乾式フィルタにより冷却/除去する乾式PFC分解装置とを提案した(例えば、特許文献2参照)。
一方、ごみ焼却施設では、湿式洗浄方式に代えて、バグフィルタ方式により排ガスを処理している(例えば、特許文献3参照)。バグフィルタ方式では、排ガス経路にあるダクトなどに水酸化カルシウムや炭酸水素ナトリウムを供給し、中和反応によりCaCl,NaClとしてハロゲンを固定化させ、酸性成分を除去している。
特許文献3の発明では、酸性成分を含む排ガスを処理する集塵手段(バグフィルタ)の上流側または下流側のいずれか一方または双方にレーザ式ガス分析計を設置し、レーザ式ガス分析計の測定結果に基づいて、酸性ガスを処理するために供給するアルカリ性薬剤の供給量を増減調節している。
特開平11−319485号公報(第5〜6頁 図1,図2) 特開2003−340239号公報(第4〜11頁 図2〜図4,図6〜図9) 特開2002−361040号公報(第3〜4頁 図1,図2)
PFCガスは、極めた安定なガスであり、燃焼方式で分解するには、約1200℃以上の高温で燃焼させなければならない。触媒方式で分解する場合も、約750℃まで加熱する必要がある。
その結果、分解処理後の排ガスは、高温で高濃度の酸性ガス(HFなど)を含んだガスとなる。
この排ガスを冷却し酸性ガスを除去するには、一般に水を使用する。水の比熱が大きく、しかも、水の蒸発潜熱が大きいからである。処理対象ガスの温度が高く、含有HFガスの濃度が高いほど、多量の水が必要になる。
半導体製造プロセスや液晶製造プロセスでは、極めて高い清浄度が求められ、工場全体としての水の消費量が増えている。
しかし、河川から取水可能な水資源は限られており、1工場に供給される工業用水には上限がある。また、最近では、廃棄物ゼロという社会ニーズの高まりから、排水発生量の削減が大きな課題となっている。
上記特許文献2のPFCガスの分解により生成したHFガスをすべて水スクラバにより除去する湿式PFC分解装置では、水資源の限界に近づいている。
一方、PFCガスの分解により生成したHFガスをすべて乾式フィルタにより冷却/除去する乾式PFC分解装置では、ろ布の耐熱温度が300℃なので、フィルタ装置の下部空間内に冷却空気を供給し、排ガスを冷却しているが、処理すべき排ガス量によっては、冷却能力が不足するおそれがある。
また、特許文献3の発明では、ガス分析の対象としている酸性ガスがごみ焼却施設から排出されるHCl,SOxなどのガスである。本発明の対象であるPFCsを分解して生成される排ガスは、高腐食性のフッ化水素なので、特許文献3の方法では、十分な除去効果が得られない。さらに、フッ化水素の腐食に耐えうる設備とはなっていなかった。
したがって、冷却しすぎて排ガスが凝縮すると、フッ化水素が配管などを腐食させる場合もあった。
本発明の課題は、PFCsガスなどの分解処理により生成した高温で高濃度のフッ化水素などの酸性ガスを含む排ガスを処理する際に使用する水量を削減できる過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために、高温で高濃度の酸性ガスを含んだ排ガスを冷却し酸性ガスを除去する際、冷却する工程と酸性ガスを除去する工程とを明確に分離し、冷却する工程において、加熱分解された排ガスを水で冷却する従来の方式に代え、加熱分解された排ガスを気体で冷却する方式を提案する。
本発明においては、加熱分解された排ガスを冷却する工程において、排ガスを気体で冷却するので、すべて水スクラバにより冷却除去する従来の湿式PFC分解装置と比較して、工業用水の消費量が大幅に少なくなる。
また、冷却する工程と酸性ガスを除去する工程とを明確に分離した結果、前工程で十分に冷却できることから、ろ布の耐熱温度が300℃の乾式フィルタでも、乾式フィルタ自体の冷却能力の不足や耐熱温度の懸念が無くなった。
本発明の処理対象ガスは、高温でかつ高濃度の酸性ガスを含んでいる。このガスを処理するに当たって、冷却処理と酸性ガス処理とを分け、それぞれに最適な処理方法を適用すれば、トータルシステムとして最適化できる。
例えば、PFCガスを5000ppm含有し3000リットル/分の量でエッチャから排出される排ガスへの対応策を説明する。
このガスを750℃まで加熱してPFCガスを分解処理すると、排出されるガスの性状は、HFを2%含有する750℃のガスとなる。
反応水として300ミリリットル/分の反応水を加えて加熱すると、必要なエネルギーは、約60,000kcal/時となる。
冷却水の温度上昇分Δtを15℃とし、冷却水を使用してこの熱量を冷却すると、冷却水の量は、約67リットル/分となる。
一方、3000リットル/分で2容積%のHFを含んでいるので、アルカリを用いて3重量%濃度までHFを吸収しようとすると、HFを約54g/分だけ吸収する必要があり、アルカリ溶液は、約2リットル/分となる。
このガスをすべて湿式で処理するには、冷却のために約67リットル/分もの冷却水が必要となる。
これに対して、前段で水を消費しない方法で冷却できれば、必要となる水量をアルカリ溶液の約2リットル/分とすることができる。
本発明は、処理対象ガスを冷却する手段と含有されている酸性ガスを除去する手段とを分けて、それぞれの処理手段において水の使用量を削減できる最適な方法を適用する。
PFCsを分解すると、いずれの方法(触媒法,プラズマ法,燃焼法)でも、分解してフッ化水素ガスが生成する。
例えば、触媒法でPFCsを加水分解した場合の代表的な反応例を式(1)−(4)に示す。
CF+2HO⇒4HF+CO …(1)
+3HO⇒CO+CO+6HF …(2)
SF+3H0⇒SO+6HF …(3)
2NF+3HO⇒NO+NO+6HF …(4)
発生する酸性ガス量は、処理PFCガス濃度の数倍の高濃度となる。
触媒式PFC分解装置は、触媒を用いてPFCsガスを上述の(1)から(4)の反応により分解する装置である。この触媒式PFC分解装置における分解温度は、約750度である。
これに対して、燃焼式PFC分解装置は、燃料(天然ガス,LPGなど)の燃焼により高温下でPFCsを上記(1)から(4)の反応により分解する装置である。この燃焼式PFC分解装置では、PFCsの分解率を確保するには、約1200度の高温で燃焼させる必要があり、燃焼排ガスなどを含めると多量の排ガスが発生する。
PFCsガスは、エッチャやCVD装置からの排出の過程で、機器保護の観点から窒素ガスで希釈して排出される。
しかし、省資源の要請が高まり、希釈用窒素量は、削減される方向にある。
このような窒素ガスの削減は、排ガス量の削減,排ガス処理設備の小型化には有効であるものの、相対的にPFCsガスの濃度の上昇をもたらす傾向にある。一般的には、排ガス中のPFCsガスの濃度は、約0.1%から1.0%程度であるが、徐々に高濃度側に移行しつつある。
PFCsガスは、ガス分子中に多量のハロゲン原子を有しており、分解により多量の酸性ガスが発生する。例えば1%濃度のCFガスを分解処理すると、高濃度4%のHFガスが発生する。
このように、PFCsの分解により高温で高濃度の酸性ガスを含む排ガスが発生するので、この排ガスをいかに少ない水消費量で処理するかが重要な課題となる。
本発明の実施例においては、高温で高濃度の酸性ガスを含んだ排ガスを冷却し酸性ガスを除去する際、冷却する工程と酸性ガスを除去する工程とを明確に分離し、冷却する工程において、加熱分解された排ガスを水で冷却する従来の方式に代えて、加熱分解された排ガスを気体で冷却する方式を採用する。
図1は、本発明による過フッ化物処理装置の実施例1の系統構成を示すブロック図である。
本実施例1の過フッ化物処理装置は、処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバ100と、固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器300と、第一加熱器300に水分を供給する反応水蒸発器200と、加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器400と、加熱分解された排ガスを外気と熱交換させ冷却する熱交換器500と、冷却された排ガスから酸性ガスを除去するアルカリスクラバ600と、酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置1000とからなる。
入口スクラバ100で、スプレイ水110を散布し、処理対象ガス(過フッ化物)120から固形分などを除去する。固形分などを除去するために用いた水は、排水系130から排水される。
固形分などを除去された処理対象ガスは、配管140で反応用空気供給系150から空気を供給され、ヒータ310を備えた第一加熱器300に送られる。
一方、反応水蒸発器200は、反応水供給系220からの水をヒータ210により蒸発させ、配管230を介して、第一加熱器300に蒸気を供給する。
第一加熱器300は、ヒータ310により、処理対象ガスすなわちPFCガスを例えば500℃まで一次加熱し、第二加熱器400に送る。
第二加熱器400は、ヒータ410により、PFCガスを例えば750℃まで二次加熱し、触媒420を通過させ、分解させる。分解されたガスは、配管430を介して、熱交換器500に送られる。
熱交換器500は、冷却空気供給ブロワ510および冷却空気流量調節弁520で流量を調整された冷却空気により、分解されたガスを冷却し、ガス温度を750℃から300℃まで下げる。熱交換器500は、排熱を熱排気系530から大気に放出する。熱交換器500は、配管540を介して、冷却したガスをアルカリスクラバに送る。
熱交換器500では、ガス温度は、100℃以上にすることが望ましい。100℃以下にすると、含有されている反応水が凝縮して水滴となり、熱交換器や配管を腐食させるためである。
また、本実施例1の配管や熱交換器500は、運転時の最高温度が750℃であるから、耐食金属製にする必要がある。熱交換器500は、分解後のガスを冷却しすぎて100℃以下にしないように、空冷式の方が望ましい。
アルカリスクラバ600は、冷却されたガスから酸性ガスを除去し、配管610を介して、処理済みガスを排気装置1000に送る。排気装置1000は、処理済みガスを大気に放出する。
工業用アルカリスクラバは数十立方m/分〜数百立方m/分の能力を有しており、しかも、大きなコストアップとはならない。
本実施例1の場合、アルカリスクラバ600の前段に熱交換器500を配置し、二段に冷却する方式を採用してあるので、熱交換器500とアルカリスクラバ600との双方について、十分余裕をもった熱設計ができる。
また、加熱分解された排ガスを冷却する工程において、排ガスを気体で冷却するので、すべて水スクラバにより冷却除去する従来の湿式PFC分解装置と比較して、工業用水の消費量が大幅に少なくなる。
図2は、本発明による過フッ化物処理装置の実施例2の系統構成を示すブロック図である。
本実施例2の過フッ化物処理装置は、処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバ100と、固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器300と、第一加熱器300に水分を供給する反応水蒸発器200と、加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器400と、加熱分解された排ガスを外気と熱交換させ冷却する熱交換器500と、冷却された排ガスから酸性ガスを除去する乾式バグフィルタ700と、酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置1000とからなる。
本実施例2は、実施例1のアルカリスクラバ600を乾式バグフィルタ700で置き換えた構成になっている。
本実施例2においては、熱交換器500により冷却する工程と乾式バグフィルタ700により酸性ガスを除去する工程とを明確に分離した結果、前工程で十分に冷却できることから、ろ布の耐熱温度が300℃の乾式フィルタでも、乾式フィルタ自体の冷却能力の不足や耐熱温度の懸念が無くなる。
図3は、本発明による過フッ化物処理装置の実施例3の系統構成を示すブロック図である。
本実施例3の過フッ化物処理装置は、処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバ100と、固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器300と、第一加熱器300に水分を供給する反応水蒸発器200と、加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器400と、加熱分解された排ガスを外気と熱交換させ冷却する熱交換器500と、冷却された排ガスから酸性ガスを除去する湿式スクラバ800と、酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置1000とからなる。
本実施例2は、従来例の第二加熱器400と湿式スクラバ800との間に熱交換器500を追加設置した構成になっている。したがって、既存設備の改良にも有効な実施例である。
湿式スクラバ800は、配管160を介して入口スクラバ100から送られてきた水をポンプ830および循環配管840で循環させて冷却に利用し、排水弁850からの排水を従来よりも削減する。
湿式スクラバ800は、熱交換器500で冷却されたガスから酸性ガスを除去し、出口スクラバ810および配管820を介して、処理済みガスを排気装置1000に送る。排気装置1000は、処理済みガスを大気に放出する。
本実施例3においては、熱交換器500と湿式スクラバ800とに冷却熱量を単純に1/2ずつ振り分ければ、冷却水の量は、従来と比較して半分で済むことになる。実際は、熱交換器500による冷却熱量の比率を更に高めることができるので、湿式スクラバ800の冷却水の量を更に削減できる。
図4は、本発明による過フッ化物処理装置の実施例4の系統構成を示すブロック図である。
本実施例4の過フッ化物処理装置は、処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバ100と、固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器300と、第一加熱器300に水分を供給する反応水蒸発器200と、加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器400と、加熱分解された排ガスを空気希釈により冷却する混合冷却器900と、希釈冷却された排ガスから酸性ガスを除去するアルカリスクラバ600と、酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置1000とからなる。
本実施例4は、実施例1の熱交換器500を混合冷却器900で置き換えた構成になっている。
混合冷却器900は、供給流量調節弁910を介して導入した空気により、分解処理後のガスを混合希釈して冷却する。冷却されたガスは、アルカリスクラバに供給されて酸性ガスを除去して排気される。
アルカリスクラバ600は、冷却されたガスから酸性ガスを除去し、配管610を介して、処理済みガスを排気装置1000に送る。排気装置1000は、処理済みガスを大気に放出する。
20℃の空気を用いて750℃のガスを100℃以下に冷却するには、約30,000リットル/分の空気が必要となる。アルカリスクラバ600単独の場合は、ガス流量は、希釈冷却しない場合に比べて約10倍となる。
しかし、工業用アルカリスクラバは数十立方m/分〜数百立方m/分の能力を有しており、大きなコストアップとはならない。
冷却用の希釈空気量は、排気装置1000により系内が負圧に維持されているので、供給流量調整弁910の開度により調整される。
この場合は、混合冷却器900および混合冷却器900からアルカリスクラバ600までの配管920は、100℃以下に冷却された場合、含有する反応水が凝縮するので、耐熱性と併せて十分な耐食性を確保する必要がある。
図5は、本発明による過フッ化物処理装置の実施例5の系統構成を示すブロック図である。
本実施例5の過フッ化物処理装置は、処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバ100と、固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器300と、第一加熱器300に水分を供給する反応水蒸発器200と、加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器400と、加熱分解された排ガスを空気希釈により冷却する混合冷却器900と、希釈冷却された排ガスから酸性ガスを除去する湿式スクラバ800と、酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置1000とからなる。
本実施例5は、実施例3の熱交換器500を混合冷却器900で置き換えた構成になっている。したがって、既存設備の改良にも有効な実施例である。
本実施例3においては、混合冷却器900と湿式スクラバ800とに冷却熱量を単純に1/2ずつ振り分ければ、冷却水の量は、従来と比較して半分で済むことになる。
なお、実施例2の熱交換器500を混合冷却器900で置き換え、混合冷却器900と乾式バグフィルタ700とを組み合わせる構成も一応考えられる。
しかし、混合冷却器900と乾式バグフィルタ700とを組み合わせる構成は、混合冷却器900の能力によっては、PFCガスの分解により生成したHFガスをすべて乾式フィルタにより冷却/除去する特許文献2の乾式PFC分解装置に近くなるので、本発明の実施例とするには適当でない。
本発明による過フッ化物処理装置の実施例1の系統構成を示すブロック図である。 本発明による過フッ化物処理装置の実施例2の系統構成を示すブロック図である。 本発明による過フッ化物処理装置の実施例3の系統構成を示すブロック図である。 本発明による過フッ化物処理装置の実施例4の系統構成を示すブロック図である。 本発明による過フッ化物処理装置の実施例5の系統構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 入口スクラバ
110 スプレイ水
120 処理対象ガス(過フッ化物)
130 排水系
140 配管
150 反応用空気供給系
200 反応水蒸発器
210 ヒータ
220 反応水供給系
230 配管
300 第一加熱器
310 ヒータ
400 第二加熱器
410 ヒータ
420 触媒
430 配管
500 熱交換器
510 冷却空気供給ブロワ
520 冷却空気流量調節弁
530 熱排気系
540 配管
600 アルカリスクラバ
610 配管
700 乾式バグフィルタ
710 配管
800 湿式スクラバ
810 出口スクラバ
820 配管
830 ポンプ
840 循環配管
850 排水弁
900 混合冷却器
910 供給流量調節弁
920 配管
1000 排気装置

Claims (10)

  1. 過フッ化物を含む排ガスに水分を添加して加熱分解し、分解された排ガスから酸性ガスを除去する過フッ化物処理方法において、
    加熱分解された排ガスを気体により冷却し、
    冷却された排ガスから酸性ガスを除去することを特徴とする過フッ化物処理方法。
  2. 請求項1に記載の過フッ化物処理方法において、
    前記過フッ化物を含む排ガスが、半導体製造装置の排ガスであることを特徴とする過フッ化物処理装置。
  3. 請求項1に記載の過フッ化物処理方法において、
    前記過フッ化物を含む排ガスが、液晶表示パネル製造システムの排ガスであることを特徴とする過フッ化物処理装置。
  4. 過フッ化物を含む排ガスに水分を添加して加熱分解し、分解された排ガスから酸性ガスを除去する過フッ化物処理方法において、
    加熱分解された排ガスを外気との熱交換により冷却し、
    冷却された排ガスから酸性ガスを除去することを特徴とする過フッ化物処理方法。
  5. 過フッ化物を含む排ガスに水分を添加して加熱分解し、分解された排ガスから酸性ガスを除去する過フッ化物処理方法において、
    加熱分解された排ガスを空気希釈により冷却し、
    希釈冷却された排ガスから酸性ガスを除去することを特徴とする過フッ化物処理方法。
  6. 処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバと、
    固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器と、
    前記第一加熱器に水分を供給する反応水蒸発器と、
    加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器と、
    加熱分解された排ガスを外気と熱交換させ冷却する熱交換器と、
    冷却された排ガスから酸性ガスを除去するアルカリスクラバと、
    酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置とからなる過フッ化物処理装置。
  7. 処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバと、
    固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器と、
    前記第一加熱器に水分を供給する反応水蒸発器と、
    加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器と、
    加熱分解された排ガスを外気と熱交換させ冷却する熱交換器と、
    冷却された排ガスから酸性ガスを除去する乾式バグフィルタと、
    酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置とからなる過フッ化物処理装置。
  8. 処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバと、
    固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器と、
    前記第一加熱器に水分を供給する反応水蒸発器と、
    加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器と、
    加熱分解された排ガスを外気と熱交換させ冷却する熱交換器と、
    冷却された排ガスから酸性ガスを除去する湿式スクラバと、
    酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置とからなる過フッ化物処理装置。
  9. 処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバと、
    固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器と、
    前記第一加熱器に水分を供給する反応水蒸発器と、
    加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器と、
    加熱分解された排ガスを空気希釈により冷却する混合冷却器と、
    希釈冷却された排ガスから酸性ガスを除去するアルカリスクラバと、
    酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置とからなる過フッ化物処理装置。
  10. 処理対象の排ガスから固形分などを除去する入口スクラバと、
    固形分などを除去された排ガスを加熱する第一加熱器と、
    前記第一加熱器に水分を供給する反応水蒸発器と、
    加熱された排ガスを更に加熱し触媒により分解する第二加熱器と、
    加熱分解された排ガスを空気希釈により冷却する混合冷却器と、
    希釈冷却された排ガスから酸性ガスを除去する湿式スクラバと、
    酸性ガスを除去された処理済みガスを排気する排気装置とからなる過フッ化物処理装置。
JP2005135053A 2005-05-06 2005-05-06 過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置 Pending JP2006312121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005135053A JP2006312121A (ja) 2005-05-06 2005-05-06 過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005135053A JP2006312121A (ja) 2005-05-06 2005-05-06 過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006312121A true JP2006312121A (ja) 2006-11-16

Family

ID=37533831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005135053A Pending JP2006312121A (ja) 2005-05-06 2005-05-06 過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006312121A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082893A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Kanken Techno Co Ltd 排ガス処理装置
KR101113957B1 (ko) * 2009-12-15 2012-03-05 (주)써스텍 과불화물 처리장치
KR101269415B1 (ko) 2010-10-26 2013-05-30 유니셈(주) 촉매를 이용한 led 제조공정용 폐가스 처리장치
KR101387611B1 (ko) 2012-04-23 2014-05-07 주식회사 글로벌스탠다드테크놀로지 과불화 화합물 처리 장치 및 방법
CN104056536A (zh) * 2013-03-19 2014-09-24 昭和电工株式会社 过氟化物处理装置以及过氟化物处理方法
KR20140114775A (ko) * 2013-03-19 2014-09-29 쇼와 덴코 가부시키가이샤 과불화물의 처리 장치, 과불화물의 처리 방법 및 기록 매체
KR20160028295A (ko) * 2014-09-03 2016-03-11 노영석 분리막시스템과 스크러버가 일체로 이루어지는 과불화화합물 분리시스템
KR20160149313A (ko) 2011-10-19 2016-12-27 쇼와 덴코 가부시키가이샤 과불화물의 분해 처리 방법 및 처리 장치
CN106621763A (zh) * 2016-11-03 2017-05-10 深圳市捷晶能源科技有限公司 一种焚烧炉气的净化处理系统
KR101809660B1 (ko) * 2015-11-02 2017-12-15 한국기계연구원 멀티 플라즈마 촉매 방식 스크러버
KR101814770B1 (ko) * 2015-11-05 2018-01-03 한국기계연구원 플라즈마촉매 방식의 스크러버
KR20180001552A (ko) * 2015-11-05 2018-01-04 한국기계연구원 플라즈마-촉매 방식의 스크러버
WO2018026134A1 (ko) * 2016-08-02 2018-02-08 주식회사 에코프로 질소산화물, 염화불화탄소류, 수소염화불화탄소류, 수소불화탄소류 및 과불화화합물을 포함하는 복합 폐가스의 통합 처리 시스템

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082893A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Kanken Techno Co Ltd 排ガス処理装置
KR101113957B1 (ko) * 2009-12-15 2012-03-05 (주)써스텍 과불화물 처리장치
KR101269415B1 (ko) 2010-10-26 2013-05-30 유니셈(주) 촉매를 이용한 led 제조공정용 폐가스 처리장치
KR20160149313A (ko) 2011-10-19 2016-12-27 쇼와 덴코 가부시키가이샤 과불화물의 분해 처리 방법 및 처리 장치
KR101387611B1 (ko) 2012-04-23 2014-05-07 주식회사 글로벌스탠다드테크놀로지 과불화 화합물 처리 장치 및 방법
KR101640976B1 (ko) * 2013-03-19 2016-07-19 쇼와 덴코 가부시키가이샤 과불화물의 처리 장치, 과불화물의 처리 방법 및 기록 매체
CN104056536A (zh) * 2013-03-19 2014-09-24 昭和电工株式会社 过氟化物处理装置以及过氟化物处理方法
KR20140114775A (ko) * 2013-03-19 2014-09-29 쇼와 덴코 가부시키가이샤 과불화물의 처리 장치, 과불화물의 처리 방법 및 기록 매체
KR101532868B1 (ko) * 2013-03-19 2015-07-01 쇼와 덴코 가부시키가이샤 과불화물의 처리 장치 및 과불화물의 처리 방법
KR101638325B1 (ko) 2014-09-03 2016-07-12 노영석 분리막시스템과 스크러버가 일체로 이루어지는 과불화화합물 분리시스템
KR20160028295A (ko) * 2014-09-03 2016-03-11 노영석 분리막시스템과 스크러버가 일체로 이루어지는 과불화화합물 분리시스템
KR101809660B1 (ko) * 2015-11-02 2017-12-15 한국기계연구원 멀티 플라즈마 촉매 방식 스크러버
KR101814770B1 (ko) * 2015-11-05 2018-01-03 한국기계연구원 플라즈마촉매 방식의 스크러버
KR20180001552A (ko) * 2015-11-05 2018-01-04 한국기계연구원 플라즈마-촉매 방식의 스크러버
KR102286586B1 (ko) * 2015-11-05 2021-08-05 한국기계연구원 플라즈마-촉매 방식의 스크러버
WO2018026134A1 (ko) * 2016-08-02 2018-02-08 주식회사 에코프로 질소산화물, 염화불화탄소류, 수소염화불화탄소류, 수소불화탄소류 및 과불화화합물을 포함하는 복합 폐가스의 통합 처리 시스템
US11065572B2 (en) 2016-08-02 2021-07-20 Ecopro Co. Ltd. Integrated treatment system for composite waste gas including nitrogen oxides, chlorofluorocarbons, hydrochlorofluorocarbons, hydrofluorocarbons, and perfluorinated compounds
CN106621763A (zh) * 2016-11-03 2017-05-10 深圳市捷晶能源科技有限公司 一种焚烧炉气的净化处理系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006312121A (ja) 過フッ化物処理方法および過フッ化物処理装置
JP5307556B2 (ja) ガス処理装置
KR100766749B1 (ko) 과불화화합물 가스를 포함하는 대용량 배기가스 처리방법및 그 처리장치
JP6232134B2 (ja) 排気ガスの廃熱回収および白煙低減方法と装置
EP2578299B1 (en) Exhaust gas treatment method
KR101699217B1 (ko) 과불화물의 분해 처리 방법 및 처리 장치
JP2012081451A (ja) 酸素燃焼式燃焼装置の排ガス処理装置と方法及びそのための湿式排煙脱硫方法と装置
KR20180132194A (ko) 배가스 내 잠열의 회수와 대기오염물질의 제거가 가능한 일체형 배가스 응축기 및 이를 포함하는 가압 순산소 연소 발전 시스템
JP5721605B2 (ja) 発電プラント
JP6020305B2 (ja) 排ガス処理方法
TW200412254A (en) Method for exhaust treatment of perfluoro compounds
JP2013078742A (ja) 排ガス処理装置と排ガス処理方法
KR102160833B1 (ko) 과산화수소 및 암모니아 함유 수의 처리 방법 및 장치
CN205174408U (zh) 一种排烟气装置
JP2013039527A (ja) 湿式排煙脱硫装置およびそれを備えた火力発電プラント
JP6343120B2 (ja) 過弗化物の処理装置、過弗化物の処理方法およびプログラム
US20100143222A1 (en) Exhaust condensate removal apparatus for abatement system
KR100787811B1 (ko) 소각배가스 급속냉각형 물유동층 열회수장치
KR100925186B1 (ko) 폐가스 처리장치
JP2002224532A (ja) 排ガスの処理方法および処理システム
JP6085203B2 (ja) 過弗化物の処理装置および過弗化物の処理方法
JP2005111433A (ja) フッ素化合物含有排ガスの処理方法およびその装置
JP7244200B2 (ja) 廃棄物焼却排ガス中の水銀除去方法
JP2009279497A (ja) 排ガス処理方法
JP4340522B2 (ja) フッ素化合物を含有する排ガスの処理装置