JP2006309567A - 三次元キャド連携システム - Google Patents

三次元キャド連携システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006309567A
JP2006309567A JP2005132406A JP2005132406A JP2006309567A JP 2006309567 A JP2006309567 A JP 2006309567A JP 2005132406 A JP2005132406 A JP 2005132406A JP 2005132406 A JP2005132406 A JP 2005132406A JP 2006309567 A JP2006309567 A JP 2006309567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cad
data
design
format
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005132406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4203895B2 (ja
Inventor
Hirohiko Fujii
裕彦 藤井
Takashi Tsunakawa
隆司 綱川
Yutaka Matsuba
裕 松葉
Takashi Kayashima
敬 萱島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP2005132406A priority Critical patent/JP4203895B2/ja
Publication of JP2006309567A publication Critical patent/JP2006309567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4203895B2 publication Critical patent/JP4203895B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】設計に用いられる既存の専用三次元キャドの特性を生かしながら各三次元データを連携することが可能になり、極めて合理的な設計を実現する三次元キャド連携システムを提供する。
【解決手段】建築物の各設計に用いる既存の専用三次元キャドの各三次元データを変換するデータ変換手段10を設ける。該データ変換手段10にて変換したデータ及び各専用三次元キャドのデータを、既存のキャドデータベース4に保存するデータ保存手段20を設ける。該データ保存手段20にてキャドデータベース4に保存したデータを介して前記の各設計を統合するデータ統合手段30を設ける。データ変換手段10は、意匠キャド1を仲介として、構造キャド2と設備キャド3との三次元データ変換により整合化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の意匠部門、構造部門、設備部門の各設計に用いる既存の専用三次元キャドの連携を図り、各設計作業を統合して進めることができる三次元キャド連携システムに関する。
三次元キャドの三次元データを、他のキャドやデータベースと連携しようとするシステムが特許文献1乃至特許文献3に記載されている。
特許文献1は、三次元建物モデルを中心にして、構造データベース−キャドが一方では図面キャドとして機能し、他方でデータベースと統合的にリンクするシステムに関するものである。このシステムでは、構造部門の設計で用いる三次元キャドを独自に開発したもので、建物形状、部材の配置に関する情報はキャドの三次元モデルとして入力される。一方、建物の一般情報、材料に関する情報、部材断面情報は、ACCESSファイルとして入力される。そして、これらの情報が一定の形式に統一されるようにシステム設計されている。すなわち、入力時にはキャドの三次元モデルとして保管されるデータベースと、外部システムとの連携時には前記キャドデータとして保管されている情報を一括処理によって前記特定形式のファイルに掃き出すキャドとを備え、構造設計情報全体が一定の形式に統一されるようにしたシステムである。
特許文献2は、市販の三次元キャドソフトをそのまま利用する建築系三次元キャドシステムと、独自のデータベースとを相互インターフェースで結び、また、独自のデータベースと見積りシステム・発注システム・施工図作成システム等関連システムをインターフェースで結び、パソコン上での建築系三次元キャドを利用して、関連システムにおける企画から基本・実施にわたる設計作業や、見積り・発注業務、および施工図作成業務との直接的なリンクを図るようにしたものである。そのため、特許文献2では、このインターフェースとして、特定ソフトのAccess Link機能を利用して、建築系三次元キャドのキャド内データベースから独自のデータベースに直接書き出し/読み取りを行う手段を開発している。
更に特許文献3は、異なるキャドソフト間でのデータ連携を実現するためのものである。すなわち、特許文献3では、異なるキャドの情報を一元化するため、文字情報(データベース情報)で記述したデータをやり取りして、属性付き三次元のデータを交換し、その情報をもとに属性・絵柄を再現する連携機能を開発しようとするものである。
特許第3094211号公報 特開2001−243267号公報 特開2003−141191号公報
本発明者は、先に、意匠部門、構造部門、設備部門において、同じソフトを使用し、超高層ビルの三次元キャド設計を試みた経緯がある。夫々のキャドソフト間のデータのコンバージョンは、形状のみの3D-DXFのような汎用フォーマットで行った。この結果、同一モデルを共有することで干渉チェックや問題点の把握を容易に行える等のメリットが確認できた。しかし、設計部門全ての部位、部材を入力してモデルを作成すると、最終的には、モデルデータが重くなり、運用面で支障が生じることも明らかになっている。
一方、特許文献1のように、構造部門の設計で用いる三次元キャドを独自に開発したものでは、莫大な開発費がかかる上に、市販されている既存のシステムと連携させることが困難になる。また、構造設計部門のみに三次元キャドを使用し、建物の一般情報、材料に関する情報、部材断面情報と連携するようにしたシステムでは、三次元キャドによる設計作業は構造部門に限定されることになる。ところが、建築物の設計において、意匠部門、構造部門、設備部門の各設計部門は、特に予算比率の高い品目や設計段階で変更が多い部位、及び建物ごとに大きく差が生じる部分が多い部門であり、これらの部門を三次元キャドによる統合設計を行うことで極めて合理的な設計が可能になる。そこで、例えば超高層ビルの設計などにおいて、少なくともこれら意匠部門、構造部門、設備部門の各設計部門について、三次元キャドによる設計作業を連携できるシステムが強く望まれていた。
また、一般に、意匠部門、構造部門、設備部門の設計に用いるために市販された既存の専用三次元キャドは、夫々製品ごとに扱うデータが異なっている。例えば、構造部門で扱う専用三次元キャドには、構造解析データに基づいて作成するようにXML(形状情報)を扱う三次元キャドなどがあり、設備部門で扱う専用三次元キャドは、設備、空調、電気等の情報を統合するように、Be-Bridge(形状情報)やCSV(属性情報)などに対応する三次元キャドが使用されている。また、意匠部門で扱う専用三次元キャドには、構造モデルに対して建築物の仕上げや内装等の詳細形状を追記できるように、DWG(形状情報)やIFC2.0(全情報)に対応するモデルの三次元キャドなどがある。このように専用の三次元キャドは、夫々の設計部門ごとに開発されて特化し、各設計に適したデータに対応しているので、各設計部門で使用される既存の専用三次元キャドを連携して設計用システムを構築するには極めて困難な状況にある。
例えば、特許文献2の如く、専用データベースであるAccessをインターフェースとして利用し、建築系三次元キャドのキャド内データベースから、独自のデータベースに直接書き出し/読み取りを行うシステムでは、建築部門のデータを独自のデータベースに書き込むことは可能でも、意匠部門の設計や構造部門の設計に三次元キャドのデータを反映させることが極めて困難になっている。すなわち、Accessは、CSVファイル形式に対応できても、構造部門で扱うXMLデータ等との互換性はなく、意匠部門で扱うDWGやIFC2.0など、意匠部門特有のデータとの互換性もない。このように、特許文献2のシステムでは、互換可能なデータはCSVファイル形式に限定され、意匠部門の設計や構造部門の設計に使用される三次元キャドとのデータ互換は実現されていなかった。
更に、特許文献3では、異なるキャドソフト間でのデータ連携を実現しようとするために、文字情報と絵柄情報を選別し、文字情報(データベース情報)で記述したデータをやり取りして、属性付き三次元のデータ交換を行うものである。すなわち、データを読み込むキャド側では、その文字情報をもとに属性・絵柄を再現するようにシステムを開発している。例えば、建築設計の建築データベース-キャドと設備設計の設備データベース-キャドには、設備三次元情報(設備の立体的な情報)を与え、建築データベース-キャドから設備データベース-キャドには、三次元干渉情報を返す際に、文字情報で記述したデータをやり取りして、属性付き三次元のデータ交換を行うものである。このように、文字情報に基づいて属性付き三次元のデータ交換を行う連携機能を開発することにより、数量の把握と情報を一元化しようとしたものである。この結果、特許文献3では、共有できるデータは、文字情報からデータ交換可能な属性付き三次元データに限定されることになる。また、各データベース-キャド全ての情報を文字情報から属性付き三次元データに変換しようとすると、データが極めて重くなり、また、独自のデータベースを含むシステム全体の開発費が増大するといった不都合も生じる。
そこで本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、設計に用いられる既存の専用三次元キャドの特性を生かしながら各三次元データを連携することが可能になり、特に、意匠部門、構造部門、設備部門の如く、予算比率の高い品目や設計段階で変更が多い部位、及び建物ごとに大きく差が生じる部材の多い各設計を既存の三次元キャドにて統合して設計できるようにすることで、極めて合理的な設計を実現する三次元キャド連携システムの提供を目的とするものである。
本発明の第1の手段は、建築物の意匠設計、構造設計、設備設計の各設計に用いる既存の専用三次元キャドを夫々意匠キャド1、構造キャド2、設備キャド3とし、これら専用三次元キャドの各三次元データを統合するように変換するデータ変換手段10と、該データ変換手段にて変換された変換データ及び各専用三次元キャドの専用データを既存のキャド用プラットフォームから成るキャドデータベース4に保存するデータ保存手段20と、該データ保存手段20にてキャドデータベース4に保存した各種データを介して前記の各設計を統合するデータ統合手段30と、を備えた三次元キャド連携システムにおいて、前記データ変換手段10は、意匠キャド1と構造キャド2とのデータ変換及び意匠キャド1と設備キャド3とのデータ変換により意匠キャド1を仲介として構造キャド2と設備キャド3との三次元データを整合化し、前記データ統合手段30は、前記データ保存手段20にてキャドデータベース4に保存された変換データ及び専用データからなる三次元データに基づいて各設計を最終統合し、各専用三次元キャドの干渉チェック及びビューワークチェックを実行するように設けたことにある。
第2の手段は、前記構造キャドと意匠キャドとのデータ変換手段10において、通り芯の情報、各エレメントに関するプロファイル、プロパティ情報等の属性情報をCSV形式で構造キャド2から意匠キャド1へ渡すと共に、XML形式の形状情報をタグ情報にデータ変換して構造キャド2と意匠キャド1との相互で受け渡すように設けている。
第3の手段は、前記設備キャドと意匠キャドとのデータ変換手段10において、設備キャド3から意匠キャド1へ、通り芯の情報、各エレメントに関するプロファイル、プロパティ情報からなる属性情報をCSV形式で渡すと共に、形状情報をBe-bridge形式とDXF形式とによりデータ変換し、一方、意匠キャド1の全情報をIFC2.0形式で設備キャド3へ渡すように設けている。
第4の手段は、前記データ保存手段20において、前記意匠キャド1の三次元データをDWG形式とXML形式、CSV形式でキャドデータベース4に保存し、前記構造キャド2の三次元データをDGN形式とSDNF形式でキャドデータベース4に保存し、前記設備キャド3の三次元データをBe-bridge形式でキャドデータベース4に保存するように設ける。
第5の手段は、前記データ統合手段30において、前記キャドデータベース4に保存した三次元データを各専用三次元キャドに戻すように設定し、キャドデータベース4から意匠キャド1にはDWG形式、XML形式、CSV形式にて戻し、キャドデータベース4から構造キャド1にはDGN形式、CSV形式にて戻し、キャドデータベース4から設備キャド3にはBe-bridge形式で戻すことで各設計を最終統合するように設ける。
第6の手段は、前記キャドデータベース4に既存の汎用キャド5を接続し、前記データ統合手段30にて統合された設計データを汎用キャド5の施工図に反映させるように設ける。
このように、本発明によると、意匠キャド1に対して適応性のある構造キャド2と設備キャド3とを選択し、各種のファイル形式を整合化可能なファイル形式に変換した後、既存のキャドデータベース4にデータを保存し、該データを統合することで、当初の課題を解決することが可能になるものである。
そこで本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、設計に用いられる既存の専用三次元キャドの特性を生かしながら各三次元データを連携することが可能になり、特に、意匠部門、構造部門、設備部門の如く、予算比率の高い品目や設計段階で変更が多い部位、及び建物ごとに大きく差が生じる部材の多い各設計を既存の三次元キャドにて統合して設計できるようにすることで、極めて合理的な設計を実現する
本発明の請求項1、2、3により、データ変換手段10は、意匠キャド1を仲介として、各専用三次元キャドのデータ変換を実行するから、既存の専用三次元キャドの特性を生かしながら各三次元データを連携することが可能になった。この結果、建築物の設計段階において、特に、意匠部門、構造部門、設備部門の如く、予算比率の高い品目や設計段階で変更が多い部位、及び建物ごとに大きく差が生じる部材の多い各設計を、既存の三次元キャドにて統合して設計することが可能になった。
しかも、請求項4、5、6により、キャドデータベース4に保存された三次元データに基づいて各設計を最終統合すると共に、各専用三次元キャドの干渉チェック及びビューワークチェックを実行するように設けているので、各専用三次元キャドの干渉チェックや問題点の把握を容易に行えるなど、多くのメリットが得られるものである。
また、各データを統合する既存のキャドデータベース4は、他の既存のシステムとの互換性も多いので、他の既存のシステムや今後開発される新たなシステムと連携する可能性もあり、本発明システムを生かしながら更なる発展を期待することもできる。
このように、本発明によると、設計に用いられる既存の専用三次元キャドの特性を生かしながら各三次元データを連携することが可能になり、特に、予算比率の高い品目や設計段階で変更が多い部位、及び建物ごとに大きく差が生じる部材の多い意匠部門、構造部門、設備部門の各設計を既存の三次元キャドにて統合して設計できるので、極めて合理的な設計が可能になるなどといった有益な種々の効果を奏するものである。
本発明の最良の形態は、既存の専用三次元キャドの意匠キャド1を仲介として、既存の構造キャド2と既存の設備キャド3との三次元データ変換により整合化するデータ変換手段10を設ける。該データ変換手段10にて変換したデータを既存のキャドデータベース4に保存するデータ保存手段20を設ける。該データ保存手段20にてキャドデータベース4に保存したデータに基づいて前記の各設計を統合するデータ統合手段30を設ける。前記データ変換手段10では、意匠キャド1を仲介として、各専用三次元キャドのデータ変換を少なくともXML形式、DXF形式、Be-bridge形式にて実行する。前記データ保存手段では、意匠キャド1でデータ変換された三次元データ及び、各専用三次元キャドの三次元データを、少なくともDWG形式、DGN形式、Be-bridge形式でキャドデータベース4に保存する。前記データ統合手段では、キャドデータベース4に保存された三次元データを、少なくともDWG形式、DGN形式、Be-bridge形式で各専用三次元キャドに戻すように設け、各三次元データを最終統合し、各専用三次元キャドの干渉チェック及びビューワークチェックを実行することで当初の目的を達成するものである。
本発明システムは、既存(市販)の専用三次元キャドの連携を図ることで、建築物の意匠部門、構造部門、設備部門の各設計作業を統合するもので、データ変換手段10と、データ保存手段20と、データ統合手段30とを備えたシステムである(図2参照)。
データ変換手段10は、既存の専用三次元キャドの各三次元データを変換する手段である。そこで、本発明では、建築物の意匠部門用として市販されている既存の専用三次元キャドを便宜上、意匠キャド1とし、同じく、構造部門の既存の専用三次元キャドを構造キャド2、設備部門の既存の専用三次元キャドを設備キャド3としている。そして、データ変換手段10では、この意匠キャド1を仲介として利用することで、構造キャド2と設備キャド3との三次元データを整合化するものである(図1参照)。
建築設計に用いられる既存の専用三次元キャドは、現在各種提供されている。そこで、意匠キャド1を仲介として構造キャド2や設備キャド3のデータを整合化するために、ある程度共通するデータ形式を有する必要がある。そこで、本発明において用いる意匠キャド1は、少なくともXML形式、DXF形式、DWG形式、CSV形式に対応する既存の専用三次元キャドとする。この形式に対応する専用三次元キャドとして、例えばArchiCAD (登録商標)を使用する。この意匠キャド1では、データに建物全ての情報が保存されるので、一箇所への変更が、平面図、立面/断面図、3Dモデル、材料一覧など全ての箇所に反映する。したがって、この意匠キャド1を仲介とすることで、構造キャド2や設備キャド3との整合化を図りやすいものとなる。
一方、本発明で用いる構造キャド2は、少なくともXML形式、DGN形式、SDNF形式に対応する既存の専用三次元キャドを使用する。この形式に対応する専用三次元キャドとして、例えばXsteel(登録商標)を使用する。この構造キャド2は、構造解析データに基づいて作成される構造モデルを扱うもので、例えば建築物の複雑な配筋や収まりを設計するのに適している。この構造キャド2と前記意匠キャド1との連携は次のように行う。
構造キャド2から、通り芯の情報、各エレメントに関するプロファイル、プロパティ情報からなる属性情報をCSV形式で意匠キャド1へ渡す(図3参照)。また、形状情報は、構造キャド2上にXML形式で保存し、このXMLデータを意匠キャド1で読み取り可能なタグ情報に変換することで、意匠キャド1と構造キャド2との相互で受け渡しを可能にしている(図4参照)。このように、意匠キャド1と構造キャド2との連携には、タグ情報に変換する必要がある。次に、表1〜表4に基づいてこの変換ルールについて説明する。
構造キャド2では、XMLデータを読み込み、次のルールに基づいて変換する。第1にレイヤの変換ルール。この変換ルールでは、例えば柱や梁などの各部材にXMLデータ用のタグを設定したものを、レイヤに出力する際に変換する(表1参照)。
Figure 2006309567
第2に、RC梁特殊変換ルール。この変換ルールでは、例えば壁やスラブについて、通常の形状変換ルールでGS梁に変換されるべき形状を他の形状に強制的に変換する(表2参照)。
Figure 2006309567
第3に、形状の変換ルール。この変換ルールでは、例えば柱や梁などの各部材の形状を変換する際に、プログラムによる判定条件に基づいて変換する(表3参照)。
Figure 2006309567
第4に、開口の変換ルール。この変換ルールでは、前記形状の変換ルールで変換されたGS部材のタイプ別判定し、窓の配置やスラブ開口の配置などを変換する(表4参照)。
Figure 2006309567
このように、前記の変換ルールに基づいて構造キャド2の三次元データを意匠キャド1用の三次元データに変換し、意匠キャド1との三次元データの受け渡しを可能にするものである。例えば、本発明システムを使用する構造設計担当者は、前記のルールから設計対象物の解析データを作成する。すなわち、当該データ内の構造種別、通り芯、階数、形状、材種等の三次元モデル作成に必要な情報を抽出し、その情報から自動的に構造キャド用の三次元モデルを構築するものである。
次に、本発明で用いる設備キャド3は、少なくともCSV形式、Be bridge形式、IFC2.0形式に対応する既存の専用三次元キャドを使用する。この形式に対応する専用三次元キャドとして、例えばCadwellCAPE(登録商標)を使用する。この設備キャド3は、設備、空調、電気等の情報を統合した設備設計に適している。この設備キャド3と前記意匠キャド1との連携は次のように行う。
設備キャド3から意匠キャド1へ、通り芯の情報、各エレメントに関するプロファイル、プロパティ情報からなる属性情報をCSV形式で渡す(図5参照)。また、設備キャド3の形状情報をBe-bridge形式で保存し、このBe-bridge形式をDXF形式に変換して意匠キャド1に渡すものである。Be-bridge形式のデータをDXF形式に変換する手段は、例えばU-KITやDesignDRAFT等の汎用キャドソフトを利用することで、DXF形式への変換ができる(図6参照)。一方、意匠キャド1から設備キャド3へデータを渡すには、意匠キャド1の形状情報をIFC2.0形式で設備キャド3へ渡し、属性情報をCSV形式で渡すように設定している(図5参照)。
データ保存手段20は、各専用三次元キャドのデータを既存のキャド用プラットフォームから成るキャドデータベース4に保存する手段である。このキャドデータベース4には、前記意匠キャド1や構造キャド2、設備キャド3の各データを保存することから、少なくともXML形式、DXF形式、Be bridge形式、DWG形式に対応する既存のキャド用プラットフォームを使用する。これらの形式に対応するキャドデータベース4として、MaicroStation(登録商標)を使用する。このキャドデータベース4は、設計とエンジニアリングのプロジェクトを包括的に扱う単独のプラットフォームとして好適であり、設計情報を一元化すると共に、設計用のデータベースとなる。また、このMaicroStationには、各種のファイル形式に対応するために、各種のファイルを備えているが、ここでは、これらのファイルを備えたキャドデータベース4として使用するものである。このキャドデータベース4に各専用三次元キャドのデータを保存するには次のように行う。
すなわち、意匠キャド1の三次元データは、DWG形式とXML形式、CSV形式でキャドデータベース4に保存する(図3参照)。DWG形式は、Autodesk社が提唱するAutoCAD(登録商標)のバイナリファイル形式のキャドデータである。このDWG形式では、三次元情報が不足することから、XML形式、CSV形式でデータの作り込みを行い、三次元データとしての形状、属性情報をキャドデータベース4に保存する。また、これらXML形式、CSV形式でキャドデータベース4に保存されたデータは、キャドデータベース4から意匠キャド1に渡すことも可能になる。
構造キャド2の三次元データは、DGN形式とSDNF形式でキャドデータベース4に保存する(図3参照)。DGN形式は、Bentley社が提唱するキャドファイル形式である。このDGN形式は、DXF形式、DWG形式、IGES形式等との互換性が高く、建築に特化するものである。また、SDNF形式は、(Steel Detailing Neutral File)の略で、鉄骨の形状、属性情報を規定するためのtextファイル形式である。
更に、設備キャド3の三次元データは、Be-bridge形式でキャドデータベース4に保存するように設けている(図5参照)。Be-bridge形式は、(BuildingEquipment-Bridge)の略で、異なる空調衛生設備キャドシステム間で、部材属性を伴ったキャドデータ交換を可能とするデータ交換仕様であり、建設キャドデータ交換コンソーシアム(C-CADEC)で提案された。
データ統合手段30は、データ保存手段20にてキャドデータベース4に保存したデータを介し、各設計を最終統合すると共に、各専用三次元キャドの干渉チェックやビューワークチェックを実行する手段である(図1、図2参照)。このデータ統合手段30によると、キャドデータベース4に保存した三次元データを、各専用三次元キャドに戻し、互換性を図ることで最終統合する。すなわち、キャドデータベース4から意匠キャド1にはXML形式、CSV形式にてデータを戻して互換性を図る(図3参照)。また、同図に示す如く、キャドデータベース4から構造キャド1にはDGN形式、CSV形式にて戻す。更に、キャドデータベース4から設備キャド3にはBe-bridge形式で戻してこれら各専用三次元キャドのデータを最終統合すると共に、各専用三次元キャドの干渉チェックやビューワークチェックを実行する(図5参照)。
実施例では、キャドデータベース4に既存の汎用キャド5を接続している(図1参照)。この汎用キャド5は、データ統合手段30にて統合された設計データに基づいて施工図を作成するものである(図2参照)。本発明のキャドデータベース4に対応する汎用キャド5として、AutoCAD(登録商標)やJW-CAD(登録商標)など、市販されている汎用キャドの中でも最も多く利用されている汎用キャドを使用することができる。また、キャドデータベース4は、汎用キャド5の以外にも多くのシステムに連携可能になっているので、既存の他のシステムや今後提供される新たなシステムに連携することも可能である。
尚、本発明における図示例の各構成は、本発明の一実施例に過ぎず、各専用キャドやキャドデータベースの選択変更などは、現在知られている技術範囲で自由に変更することができるものである。
本発明における構成の一実施例を示すブロック図である。 本発明の処理の流れを示すフロー図である。 本発明の意匠キャドと構造キャドの構成を示すブロック図である。 本発明の意匠キャドと構造キャドの連携状態を示すフロー図である。 本発明の意匠キャドと設備キャドの構成を示すブロック図である。 設備キャドから意匠キャドへの連携状態を示すフロー図である。 意匠キャドから設備キャドへの連携状態を示すフロー図である。
符号の説明
1 意匠キャド
2 構造キャド
3 設備キャド
4 キャドデータベース
5 汎用キャド
10 データ変換手段
20 データ保存手段
30 データ統合手段

Claims (6)

  1. 建築物の意匠設計、構造設計、設備設計の各設計に用いる既存の専用三次元キャドを夫々意匠キャド、構造キャド、設備キャドとし、これら専用三次元キャドの各三次元データを統合するように変換するデータ変換手段と、該データ変換手段にて変換された変換データ及び各専用三次元キャドの専用データを既存のキャド用プラットフォームから成るキャドデータベースに保存するデータ保存手段と、該データ保存手段にてキャドデータベースに保存した各種データを介して前記の各設計を統合するデータ統合手段と、を備えた三次元キャド連携システムにおいて、前記データ変換手段は、意匠キャドと構造キャドとのデータ変換及び意匠キャドと設備キャドとのデータ変換により意匠キャドを仲介として構造キャドと設備キャドとの三次元データを整合化し、前記データ統合手段は、前記データ保存手段にてキャドデータベースに保存された変換データ及び専用データからなる三次元データに基づいて各設計を最終統合し、各専用三次元キャドデータの干渉チェック及びビューワークチェックを実行するように設けたことを特徴とする三次元キャド連携システム。
  2. 前記構造キャドと意匠キャドとのデータ変換手段において、通り芯の情報、各エレメントに関するプロファイル、プロパティ情報等の属性情報をCSV形式で構造キャドから意匠キャドへ渡すと共に、XML形式の形状情報をタグ情報にデータ変換して構造キャドと意匠キャドとの相互で受け渡すように設けた請求項1記載の三次元キャド連携システム。
  3. 前記設備キャドと意匠キャドとのデータ変換手段において、通り芯の情報、各エレメントに関するプロファイル、プロパティ情報等の属性情報をCSV形式で設備キャドから意匠キャドへ渡すと共に、形状情報をBe-bridge形式とDXF形式とによりデータ変換して渡し、一方、意匠キャドの全情報をIFC2.0形式で設備キャドへ渡すように設けた請求項1記載の三次元キャド連携システム。
  4. 前記データ保存手段において、前記意匠キャドの三次元データをDWG形式とXML形式、CSV形式でキャドデータベースに保存し、前記構造キャドの三次元データをDGN形式とSDNF形式でキャドデータベースに保存し、前記設備キャドの三次元データをBe-bridge形式でキャドデータベースに保存するように設けた請求項1記載の三次元キャド連携システム。
  5. 前記データ統合手段において、前記キャドデータベースに保存した三次元データを各専用三次元キャドに戻すように設定し、キャドデータベースから意匠キャドにはDWG形式、XML形式、CSV形式にて戻し、キャドデータベースから構造キャドにはDGN形式、CSV形式にて戻し、キャドデータベースから設備キャドにはBe-bridge形式で戻すことで各設計を最終統合し、各専用三次元キャドデータの干渉チェック及びビューワークチェックを実行するように設けた請求項1乃至4いずれか記載の三次元キャド連携システム。
  6. 前記キャドデータベースに既存の汎用キャドを接続し、前記データ統合手段にて統合されたデータを汎用キャドの施工図に反映させるように設けた請求項1乃至5いずれか記載の三次元キャド連携システム。

JP2005132406A 2005-04-28 2005-04-28 三次元キャド連携システム Active JP4203895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132406A JP4203895B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 三次元キャド連携システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132406A JP4203895B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 三次元キャド連携システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006309567A true JP2006309567A (ja) 2006-11-09
JP4203895B2 JP4203895B2 (ja) 2009-01-07

Family

ID=37476369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005132406A Active JP4203895B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 三次元キャド連携システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4203895B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158793A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Takenaka Komuten Co Ltd 建物の構造解析用情報生成装置、構造解析用情報生成方法及び構造解析用情報生成プログラム
JP2010527090A (ja) * 2007-05-11 2010-08-05 スキッドモア オーウィングス アンド メリル リミテッド ライアビリティ パートナーシップ デジタル設計エコシステム
JP2011034531A (ja) * 2009-08-06 2011-02-17 Nec Corp プリント基板データ生成システム、プリント基板データ生成方法、及びプリント基板データ生成プログラム
JP2011258148A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Monoplan Co Ltd 木造住宅用cadデータの変換方法及びそのシステム
KR101849648B1 (ko) * 2017-12-27 2018-04-17 박동우 건축 설계 모델 제공 방법 및 시스템
JP2019168838A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 前田建設工業株式会社 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム
JP7220821B1 (ja) 2022-03-09 2023-02-10 日建リース工業株式会社 異種cad連携用の設計支援システムおよびプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158793A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Takenaka Komuten Co Ltd 建物の構造解析用情報生成装置、構造解析用情報生成方法及び構造解析用情報生成プログラム
JP2010527090A (ja) * 2007-05-11 2010-08-05 スキッドモア オーウィングス アンド メリル リミテッド ライアビリティ パートナーシップ デジタル設計エコシステム
JP2011034531A (ja) * 2009-08-06 2011-02-17 Nec Corp プリント基板データ生成システム、プリント基板データ生成方法、及びプリント基板データ生成プログラム
JP2011258148A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Monoplan Co Ltd 木造住宅用cadデータの変換方法及びそのシステム
KR101849648B1 (ko) * 2017-12-27 2018-04-17 박동우 건축 설계 모델 제공 방법 및 시스템
JP2019168838A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 前田建設工業株式会社 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム
JP7186509B2 (ja) 2018-03-22 2022-12-09 前田建設工業株式会社 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム
JP7220821B1 (ja) 2022-03-09 2023-02-10 日建リース工業株式会社 異種cad連携用の設計支援システムおよびプログラム
JP2023131511A (ja) * 2022-03-09 2023-09-22 日建リース工業株式会社 異種cad連携用の設計支援システムおよびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4203895B2 (ja) 2009-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4203895B2 (ja) 三次元キャド連携システム
US10402506B2 (en) Method, computer program product and apparatus for providing a building options configurator
Song et al. Development of a BIM-based structural framework optimization and simulation system for building construction
Steel et al. Model interoperability in building information modelling
Kam et al. The product model and Fourth Dimension project
US20110054652A1 (en) Building Construction Software and System
Manrique et al. Automated generation of shop drawings in residential construction
Ibrahim et al. Two approaches to BIM: a comparative study
Cho et al. Reinforcement placement in a concrete slab object using structural building information modeling
Abualdenien et al. Consistent management and evaluation of building models in the early design stages
CN104679846A (zh) 利用xml格式数据描述建筑信息模型的方法及系统
JP3859487B2 (ja) 統合データベースcadシステム
Fu et al. The development of an IFC‐based lifecycle costing prototype tool for building construction and maintenance: Integrating lifecycle costing to nD modelling
Saraireh et al. Understanding the conceptual of building information modeling: a literature review
Golabchi et al. Evaluation of industry foundation classes for practical building information modeling interoperability
Li et al. Interoperability between BIM and BEM using IFC
Toth et al. Energy-oriented design tools for collaboration in the cloud
KR20040091838A (ko) 건축 철골 구조물의 시공을 위한 제작도면의 자동 생성방법 및 시스템
Akanbi et al. IFC-Based Algorithms for Automated Quantity Takeoff from Architectural Model: Case Study on Residential Development Project
Muthumanickam et al. Multidisciplinary design optimization in Architecture, Engineering, and Construction: a detailed review and call for collaboration
Caetano et al. Connecting design and fabrication through algorithms: current and future prospects for AEC
WO2024117065A1 (ja) 建設管理システム、建設管理方法およびプログラム
Kam et al. Implementation challenges and research needs of the IFC interoperability standard: Experiences from HUT-600 construction pilot
CN111767253B (zh) 一种建筑模型文件的集成方法和装置
Shariatzadeh et al. Rapid production changes through the coordination of factory layout models and activities

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081003

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4203895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250