JP2006305192A - 高圧液体殺菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧による殺菌処理ができるとともに、作業効率がよく、かつエネルギ消費も少ない高圧液体殺菌装置を提供する。
【解決手段】高圧液体殺菌装置11は、回転体としての中空の容器13と、この容器の回転中心Pに設けられた回転軸14とを含む。容器13の内部には、仕切板31,32,33が、容器13の内壁25(側壁)から回転軸14の方向へ突設され、これにより複数の貯留小室34,35,36,37が区画形成される。さらに、整流板41,42,43,44が、回転軸14から水平に貯留小室34,35,36,37に突設されている。これにより、容器13に供給された被処理液体15は、容器13を上方から下方へ流通する間に繰り返し加圧・減圧されて、殺菌される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体を高圧に加圧することで殺菌する高圧液体殺菌装置に関する。
従来より殺菌方法には、加熱殺菌や薬剤殺菌が広く一般的に用いられて来たが、加熱殺菌によれば変質して風味を損なったりビタミンや栄養素を破壊してしまうという問題がある。また、薬剤殺菌では、薬剤の残留による副作用や耐性菌の増加などの問題がある。そこで、図12に示すように、特許文献1に記載される高圧液体殺菌装置100が考案された。この高圧液体殺菌装置100では、液送ポンプ101、弁102、管路103(液体供給手段)により供給され、圧力容器104に収容された被処理液体105を油圧シリンダ106、ピストン107により加圧・殺菌した後に弁108、管路109(液体排出手段)から排出するものであった。このようにピストン107により加圧することで被処理液体105の品質劣化を生じさせずに高い殺菌効果を得ることができるという効果があった。
さらに、特許文献2では、この方法の効率を高めるために加圧し、減圧する操作を繰返すことで、殺菌効果が飛躍的に増大するという加圧減圧殺菌方法が開示されている。
特開昭62−66862 特開昭63−82667
しかしながら、従来のピストンを用いた発明では、殺菌に際して、その都度被処理液体105を圧力容器104に充填し、殺菌処理後に排出するというバッチ処理を繰り返さなければならず、連続処理ができない。そのため、処理効率が悪いという問題があった。特に大量の被処理液体、例えば飲料用水を大量に処理するような場合には不向きであった。
また、被処理液体105が付着したまま放置しておけば微生物がかえって増加したり、場合によっては腐敗するため、容器内の清浄が必要となるが、このような圧力容器104は洗浄しにくく、処理作業が極めて煩雑で作業効率を著しく悪化させるという問題があった。
さらに、従来の発明では、2,000〜4,000kgf/cm(およそ2×10〜4×10Pa)の高圧で加圧後、常圧に減圧するサイクルを数秒間ないしは数分間、数回繰り返していた。そのため有効な加圧までのリードタイムが必要となり、さらに加圧のたびに使われる莫大なエネルギは回収されず捨てられており、エネルギ効率という点においても無駄が大きかった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的としては、高圧による殺菌処理ができるとともに、作業効率がよく、かつエネルギ消費も少ない高圧液体殺菌装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、被処理液体を高圧下で殺菌する高圧液体殺菌装置において、内部が中空の回転体からなり、回転時に前記被処理液体を貯留する貯留室を有する容器と、当該容器の回転中心に設けられた回転軸と、前記容器の回転軸を回転させて前記貯留室において被処理液体に遠心力を与える駆動手段と、前記容器に被処理液体を供給する供給手段と、前記容器から被処理液体を排出する排出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高圧液体殺菌装置において、前記排出手段を、前記容器の回転時に、前記供給手段から供給された被処理液体の量が、前記貯留室の貯留容量を超えたときに溢出させることで前記容器から排出するように構成したことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の高圧液体殺菌装置において、前記容器内の前記回転軸に設けられ、前記回転中心から所定の距離より近接した位置での前記被処理液体の流通を規制する整流手段を備えることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置において、前記容器の内壁に設けられ、前記回転中心から所定の距離より離間した位置での前記被処理液体の流通を規制する仕切板を備え、当該仕切板により前記貯留室を区画して複数の貯留小室を形成したことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の高圧液体殺菌装置において、前記仕切板は複数設けられ、当該複数の仕切板は、下流側の仕切板の前記被処理液体の流通を規制する位置が、上流側の仕切板の前記被処理液体の流通を規制する位置よりも前記回転中心から離間するように構成されたことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の高圧液体殺菌装置において、前記整流手段と前記仕切板を備え、少なくとも1の前記整流手段の前記被処理液体の流通を規制する位置が、少なくとも1の前記仕切板が前記被処理液体の流通を規制する位置よりも前記回転中心から離間した位置となるように設定されたことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置において、前記容器は、外形が円柱形状に形成されたことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置において、前記仕切板を前記回転中心と垂直な円環状に形成したことを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置において、前記容器の回転中心を鉛直方向に配置したことを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の高圧液体殺菌装置において、前記供給手段が前記容器の上部に配置され、前記排出手段が前記容器の下部に配置されたことを要旨とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の高圧液体殺菌装置において、前記供給手段が前記容器の下部に配置され、前記排出手段が前記容器の上部に配置されたことを要旨とする。
本発明の高圧液体殺菌装置では、高圧による殺菌処理ができるとともに、作業効率がよく、かつエネルギ消費も少ないという効果がある。
以下、本発明の高圧液体殺菌装置を具体化した実施形態について図1〜図6にしたがって説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、以下の説明において方向を示す場合は、図1における上方を「上」、右方を「右」として説明するものとする。また、被処理液体15の流れに沿って上流、下流という。
図1は、本実施形態の高圧液体殺菌装置11の概略を示す正面断面図である。図1に示すように、この実施形態の高圧液体殺菌装置11は、被処理液体貯留タンク12と、回転体としての中空の容器13と、この容器の回転中心Pに設けられた回転軸14とを備える。そして、被処理液体貯留タンク12から容器13へ被処理液体15を流通させる管路16と、回転軸14に支持された容器13を回転駆動するモータ17と、処理済液体貯留タンク18とを含んで構成されている。
管路16には容器13への被処理液体15の供給量を調整するための弁21が設けられている。また、容器13の高速回転による振動を吸収できるように、管路の一部外周にはフレキシブルカップリング22が取り付けられている。
容器13の上下には所定の位置に摩擦低減のためのベアリング23(玉軸受)が複数個(本実施形態では4位置)設けられ、回転軸14がこのベアリング23によって回転可能に支持されている。また、回転軸14は、ベルト27及びプーリ28を介してモータ17からの駆動力が伝達可能に構成されている。
本実施形態では、被処理液体貯留タンク12、容器13、処理済液体貯留タンク18が、それぞれこの順序で上方から配置され、被処理液体15がこの順序に移送されて処理される。図1に実線矢印で示すように、被処理液体貯留タンク12に貯留された被処理液体15が、管路16(回転軸14の一部の内部を含む)、管路16の先端に位置する供給口24を介して容器13内へ供給される。そして、容器13内で遠心力による加圧減圧が繰り返される高圧殺菌処理を経た後、処理済液体貯留タンク18に処理済液体19が貯留されるようになっている。
なお、被処理液体15としては、本実施形態では、一例として、飲料水におけるバクテリアや細菌等の微生物に関する殺菌処理を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、果汁などの食品、薬品や洗浄用の液体等に広く利用できる。
次に、容器13の構成について詳述する。
(容器)
容器13は、その外形及び内側中空部分が共に円柱形状に形成されており、その内側中空部分の内径(直径)は20cm程度となっている。この容器13は、高速回転に耐え得るように、その強度及び回転バランスが保たれている。
(仕切板)
容器13の内部の内壁25には、仕切板31,32,33が回転軸14(回転中心P)と垂直に設けられる。図2に示すように、仕切板31は、回転軸14に向かう方向に周状に突設され、回転軸14との間に中心開口部38を有するフランジ状の円環形状の板である。仕切板32,33も同様に構成されているが、中心開口部39,40の大きさが異なる。
図4は、図1において破線で囲む部分の拡大図である。図4に示すように、各仕切板31,32,33の円形状の中心開口部38,39,40の回転中心Pを中心とする半径r1,r2,r3を比較すると、r1<r2<r3となっており、上方の仕切板31から下方の仕切板32,33へいくほど徐々に開口が大きくなるように形成されている。
このように構成された仕切板31,32,33は、回転中心Pから半径r1,r2,r3の距離より近接した位置での被処理液体15の流通を許容するとともに、回転中心Pから半径r1,r2,r3の距離より離間した位置での被処理液体15の流通を規制する本発明の仕切板として機能する。
(貯留室)
これらの各仕切板31,32,33と、容器13の内部の上底面と下底面とにより、容器13内が区画されて複数(本実施形態では4つ)の貯留小室34,35,36,37が形成されている。
また、仕切板31,32,33は、それぞれ下流側の仕切板の被処理液体15の流通を規制する位置が、上流側の仕切板の被処理液体15の流通を規制する位置よりも回転中心Pから離間するように構成されている。
容器13が回転しているときには回転中心Pを中心とした遠心力が生じ、容器13内の被処理液体15は、より回転中心Pから離間する方向に加速度がかかる。このとき例えば、仕切板31,32の中心開口部38,39の半径r1,r2を比較すると、r2がr1より大きく、仕切板32の内縁32aが仕切板31の内縁31aより回転中心Pから離間している。このため、貯留小室35に流入される被処理液体15が貯留小室35を満たし貯留小室35が溢れたときには、被処理液体15は、仕切板32を越えて貯留小室36に移動することになる。したがって、容器13内の被処理液体15は、貯留小室34から貯留小室37に移動していく。また、被処理液体15は、遠心力のため半径r1の開口部を有する仕切板31を越えることはできない。よって、被処理液体15が上流側に戻ることはない。この繰り返しにより、容器13内に供給された被処理液体15は、順次下流(下方)に移動していく。
(整流板)
また、容器13内の回転軸14には、整流板41,42,43,44が回転軸14(回転中心P)と垂直に設けられる。図3に示すように、整流板41は、回転軸14からフランジ状に突設された回転中心Pを中心とする半径r4の円盤であり、容器13との間に円環状の隙間sを有する。
また、図4に示すように、整流板42,43,44も同様に回転軸14からフランジ状に突設された回転中心Pを中心とする半径r4の円盤として構成されている。
このように構成された整流板41,42,43,44は、回転中心Pから半径r4の距離より離間した被処理液体15の流通を許容するとともに、回転中心Pから半径r4の距離より近接した位置での被処理液体15の流通を規制する本発明の整流手段として機能する。
(仕切板と整流板の関係)
このように構成された各整流板41,42,43,44と各仕切板31,32,33とは、上下方向(回転中心Pと平行な方向)に互い違いに配置されている。このとき各整流板41,42,43,44の半径r4と各仕切板31,32,33の半径r1,r2,r3を比較すると、r1<r2<r3<r4となっている。したがって、整流板41,42,43,44の被処理液体15の流通を規制する位置が、仕切板31,32,33が被処理液体15の流通を規制する位置よりも回転中心Pから離間した位置となるように設定されている。つまり、それぞれの整流板41,42,43,44は、貯留小室34,35,36,37内にそれぞれ突出するように配置される。
また、図1に示すように、それぞれの整流板41,42,43,44の回転中心Pに沿った上下方向の位置が、それぞれ貯留小室34,35,36,37の略中央位置になるように配置されている。
(排出口)
容器13の下面には、処理済液体19に連通する円環状の排出口26が形成されている。この排出口26の位置から回転中心P間での距離は、仕切板33の中心開口部40の回転中心Pからの距離より大きくなるように配置されており、貯留小室37が被処理液体15で満たされると、この排出口26から高圧殺菌処理が完了した処理済液体19として容器13から溢出されて外部に排出される。回転する容器13から排出された遠心力のかかった処理済液体19は、一旦固定された受水器20により受け止められ、処理済液体貯留タンク18に貯留される。
以上のように構成される容器13は、回転軸14がモータ17により駆動され、図1に破線矢印で示す方向に300rpm〜30,000rpm程度で連続回転が可能に構成されている。
次に、以上のように構成される高圧液体殺菌装置11の作用について詳述する。まず、あらかじめ管路16の弁21を閉めた状態で、ポンプ等(図示略)により被処理液体貯留タンク12に被処理液体15を貯留しておく。そして、モータ17を駆動し、回転軸14及び容器13を目的に応じて例えば300rpm〜30,000rpmの回転数で回転させる。回転させたその状態で弁21を開くと、被処理液体15は重力により管路16を流通して、供給口24から容器13内部へ供給される。このとき、被処理液体15は、被処理液体貯留タンク12から連続的に供給できる。このため大量の飲料水でも容器内の被処理液体15の入れ替え作業や洗浄作業は必要がない。
ただし、必ずしも連続的に供給する必要はなく、被処理液体15の種類等によっては、処理時間を調整したり、或いは容器13内の被処理液体15の液面の安定を図る場合があるので、弁21の開閉により供給量を適宜調節したり、断続的に供給してもよい。
容器13内へ供給された被処理液体15は、まず、最も上方位置の貯留小室34へ進入する。このとき、管路16の下端も容器13とともに高速連続回転しているため、進入した被処理液体15は、遠心力で半径方向に移動するが、十分な遠心力がない場合は整流板41上に流下して、回転している整流板41とともに被処理液体15が回転させられる。回転させられた被処理液体15は、回転中心Pから離間する方向(容器13の外周方向、図1において実線矢印で示す左方向)への遠心力を受ける。そして、この遠心力により、貯留小室34の内壁25aに張り付けられる。被処理液体15は、供給されるに従い貯留小室34内に徐々に貯留されていく。このときの貯留小室34に貯留された被処理液体15は、受ける遠心力が釣り合う状態、即ち、被処理液体15は概ね円筒形状に保持され、回転中心Pから等しい距離に液面が形成される。もちろん、高速回転に伴う、波や振動により、液面のうねりや飛沫が生じることはあるが、概ね、円柱状の空間を形成しながら、徐々に液面が回転中心Pに近接してくる。
続いて、その液面が、最も上方位置にある仕切板31の内縁31aまで達すると(図1において破線で示す液面L1)、貯留小室34の貯留容量を超える。このとき、円柱形状の容器13の上部の内底面に対して、仕切板31の内縁31aと回転軸14との間には中心開口部38による隙間が形成されている。このとき重力は当然に鉛直方向(下方向)にかかっているが、貯留小室34内の被処理液体15には高速回転により遠心力が働く。この遠心力は貯留小室34内の水面近傍の水圧が仕切板31を越える力として働く。そのため、被処理液体15は仕切板31を越え中心開口部38を通過して、上から2番目の貯留小室35側に溢れて進入する。また、遠心力に由来する水平方向の加速度が重力加速度と比較できない程大きいため、被処理液体15は下方には流下せず、貯留小室35の内壁25bに張り付くように貯留される。
貯留小室35へ進入した被処理液体15は、上記貯留小室34へ進入した場合と同様に、回転中心Pから容器13の外周方向への遠心力を受けて、また内壁25bに張り付いた状態で、貯留小室35内に徐々に貯留される。そして、その液面が、上から2番目の仕切板32の内縁32aまで達すると(図1において破線で示す液面L2)、被処理液体15は仕切板32の中心開口部39を通過して、続いて上から3番目の貯留小室36へ進入する。これは、仕切板32の中心開口部39の半径r2(回転中心Pから仕切板32の内縁32aまでの距離)が、仕切板32の上方に位置する仕切板31の中心開口部38の半径r1より大きくなっており、貯留小室35に貯留される被処理液体15が仕切板32の中心開口部39から溢れ出るようにして流動するためである。
前述したように、各仕切板31,32,33は、それぞれの中心開口部の半径r1,r2,r3が徐々に大きくなるように形成されているため、上記と同様の作用により、被処理液体15は、貯留小室36、貯留小室37に貯留されつつ、最終的には、処理済液体19として排出口26から処理済液体貯留タンク18へ排出される。このように、高圧殺菌処理において容器13を連続高速回転させている状態では、被処理液体15は各貯留小室34,35,36,37を上方から下方へ順次移送されていく。
続いて整流板の作用について説明する。各貯留小室34,35,36,37には、整流板41,42,43,44が回転軸14から突設されているため、被処理液体15は、各貯留小室34,35,36,37を通過する際に、整流板41,42,43,44と内壁25との隙間sを必ず通過して下方へ流れていくことになる。すなわち、被処理液体15は、隙間sと仕切板31,32,33の中心開口部38,39,40を交互に通過して、図1において、蛇行するようにして容器13内を流通する。
上記流通経路において、被処理液体15が整流板41,42,43,44を超えていく際には、被処理液体15は、より回転中心Pから遠い距離となるため、遠心力により高い圧力がかかる。本実施形態では、被処理液体15は、整流板41,42,43,44の外縁より回転中心Pに近接した位置での被処理液体15の流通が規制されている。このため、被処理液体15は、少なくとも整流板41,42,43,44の外縁より離間した位置を通過するため、最低でも整流板41,42,43,44の半径r4における遠心力に相当する圧力を受けることになる。もちろん、整流板41,42,43,44の外縁よりももっと回転軸14から遠い地点を通過する場合もあり、各位置に応じた遠心力により、高圧状態とされることになる。
例えば、図4において、貯留小室36の容器の内壁25における遠心力の効果による圧力Fは、圧力のかかる被処理液体15の微小部分を回転中心Pから内壁25に向う微小な四角柱と近似すると、下式により求められる。
F=1/2×ρ{(s+r4)−r3}ω(但し、ρ:被処理液体15の密度、ω:角速度)
ここで、本実施形態では、極めて高速度で回転可能な構成のため、ωの値を容易に大きくでき、高圧を発生させることができる。具体的には、回転軸14の回転数に応じて5×10Pa〜1×10Pa(およそ500kgf/cm〜10,000kgf/cm)程度の高圧とすることができる。5×10Pa〜1×10Paの高圧を実現するための回転数は、装置の半径や仕切板31,32,33の中心開口部38,39,40の大きさに依存する。例えば、装置の内壁25の半径と仕切板31,32,33の中心開口部38,39,40の半径r1,r2,r3との差が0.1mの場合、3×10rpm〜1.2×10rpmである。
一方、被処理液体15が貯留小室35,36,37へと移送される際には、仕切板31,32,33を超えていく。この際には、仕切板31,32,33の端部より回転中心Pより離間した位置での被処理液体15の流通が規制されており、仕切板31,32,33の端部より回転中心Pに近接した位置を流通する。遠心力は、その半径に比例し、中心開口部38,39,40の半径r1,r2,r3は整流板41,42,43,44の半径r4より小さい。つまり、一旦整流板41,42,43,44を通過するときに高圧状態にされた被処理液体15は、仕切板31,32,33を通過するときに減圧される。
この加圧及び減圧の繰り返しにより、単純に高圧をかけるだけよりも細胞膜の破壊などが促進され、微生物は死滅しやくすくなり、効率的な殺菌ができる。このように、容器13を上方から下方へ流通する被処理液体15は、高圧・低圧の状態変化を複数回繰り返され(すなわち、加圧・減圧され)、排出された処理済液体19は、高度に殺菌処理が施された清浄化された液体となる。また、殺菌処理された処理済液体19は、連続的に生成できる。
上記実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、容器13を回転させることで、遠心力により被処理液体15に容易に高い圧力をかけ、効率的な殺菌処理ができるという効果がある。具体的には、5×10〜1×10Pa(およそ500kgf/cm〜10,000kgf/cm)程度の高圧をかけることで、微生物を短時間で確実に破壊して死滅させることが可能である。
また、上方に設置された被処理液体貯留タンク12から下方に設置された処理済液体貯留タンク18まで被処理液体15を供給するだけで、容器内で流通され連続的に殺菌処理が可能となる。そのため、従来のピストンによるバッチ処理の加圧方法と比較して、飛躍的に処理能力を向上させることができるという効果がある。
また、従来のピストンを用いたような密閉容器は必要なく、装置構成が容易かつコンパクトにできるという効果がある。
(2)上記実施形態では、仕切板31,32,33を設けることで容器13内を区画して複数の貯留小室34,35,36,37を形成し、整流板41,42,43,44を設けることでより大きな遠心力が生じる部位(隙間s)を被処理液体15が通過するように構成されている。このため、容器13を通過する被処理液体15に、高圧・低圧の状態変化を複数回繰り返すことができるとともに、被処理液体15に対してもれなく所定値以上(半径r4に対応する遠心力相当)の加圧を行うことができ、殺菌漏れがないようにできるという効果がある。
(3)上記実施形態では、仕切板31,32,33の中央開口の半径r1、r2、r3が徐々に小さくなるように構成されているため、ポンプ等をあえて使用せずに被処理液体15を殺菌段階に応じて隣接する下方の貯留小室に順次移送することができるという効果がある。
(4)上記実施形態では、モータ17により容器13を回転させて、所定の回転数まで駆動してやれば、その後は、少ないエネルギーで一定の回転数を維持できる。そのため、少ないエネルギーで殺菌処理が継続される。このため、例えば、従来例で述べたようなピストンによって加圧・減圧行程を繰り返す処理と比較して、消費エネルギが極端に少なくて済み、エネルギ効率を向上させることができるという効果がある。
(5)上記実施形態では、容器13の外形形状は円柱形状であるため、内壁25での加圧段階で、同程度の圧力を繰り返し安定して得られるという効果がある。また、製作が容易で生産性が高く、コストを低くできるという効果がある。さらに、形状的に高い強度を得られるという効果がある。
(6)上記実施形態では、容器13の回転軸14を鉛直方向となるように配置している。このため、重力の影響が少なく均等な加圧を行いやすいので、バランスのよい装置構成にできるという効果がある。
(7)上記実施形態では、例えば被処理液体15としての飲料用水に固形物が含まれていた場合、遠心分離機としての作用により固形物は貯留小室34,35,36,37の内壁側に分離され、殺菌処理と共にこうした固形物を除去できるという副次的効果がある。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態の高圧液体殺菌装置51は、第1の実施形態の高圧液体殺菌装置11と略同一の構成であって、回転軸14の軸受とモータ17を含む駆動系の構成のみが異なっている。第1実施形態と同一又は等価の部分は同一の符号を付して、又は付さないで説明を省略する。本実施形態では、図5に示すように、回転軸14は、2つのラジアル磁気軸受52と2つのスラスト磁気軸受53とで支持されている。そして、回転軸14と非接触のモータ54の駆動によって高速回転を実現する。
この構成によれば、回転が非接触で行われるため、軸受の摩耗といった問題も生じ得ず、また、玉軸受の上限回転数に制限されることなく、300rpm〜50,000rpm程度の超高速回転処理が可能となる。第1実施形態の効果に加えて、さらなる殺菌処理能力の飛躍的向上を図ることができるという効果がある。
(第3実施形態)
図6は、第1実施形態及び第2実施形態とは異なる第3実施形態を示す図である。第1実施形態と同一又は等価の部分は同一の符号を付して、又は付さないで説明を省略する。上記実施形態(図1又は図5)では、供給口24が容器13の上部に形成され、排出口26が容器13の下部に形成されるようにしたが、逆に、供給口24を下部に、排出口26を上部に形成してもよい。この場合、図6に示すように、第1実施形態における容器13を上下を逆に設置することで実施できる。この高圧液体殺菌装置71によれば、容器13の最下部の貯留小室34にさえ被処理液体15を進入させれば、第1実施形態と同様の原理により、重力加速度の向きにかかわらず、被処理液体15は遠心力により上方へ向って供給口72から排出口73まで移送される。この場合容器13の下部を外部の液面より下方に配置し、弁74の開閉によって貯留小室34への被処理液体15の供給量を調整すれば、容器13への被処理液体15の供給用のポンプは不要である。これによれば、殺菌処理はもちろん、装置全体がポンプ的機能を果し、排出口73から流出する処理済液体の位置エネルギや流勢を利用して、放水や他の場所への移送、その後濾過処理を行う等の活用ができる。また、池のエアレーション(曝気)や、噴水として利用してもよい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態は、図示は省略するが、容器を横置き、つまり回転中心Pを水平にした状態で用いてもよい。適当な方法で、被処理液体15を容器13に供給さえすればよい。重力は遠心力から見ると無視できる程小さいため、回転中心Pの方向は自由に設定できる。
・上記実施形態では、被処理液体15を飲料用水としたが、本発明では、河川の汚泥水等も被処理液体15として処理可能である。なお、被処理液体中に固形成分を含むものは、本実施形態の遠心分離器としての作用により、殺菌をするとともにその固形成分を除去するような処理としてもよい。また、処理後攪拌等をして、固形成分を元に戻すようにしてもよい。その他、ジャムのような粘性を有する液体も処理可能である。このようなものを処理後に洗浄の必要が生じても、容易に洗浄することができる。
(容器の変形例)
・容器13の径の大きさは、処理対象、設置場所、殺菌条件等により種々選択されるが、容器13の内壁の半径が1cm〜1000cm程度が、高速で回転できるとともに、容量的にも効率的に採用できるが、この範囲に限定されるものではない。また、容器13の内壁25の半径が10cm〜100cm程度であれば、処理容量や遠心力の効果による圧力を十分に確保できる点で、さらには装置全体がコンパクトにできる点で好適な実施態様となる。
・また、容器の長さも、容器の容量、加圧減圧の繰り返しの回数、殺菌時間等に応じて適宜変更できる。
・容器13の形状は、円柱形状であることは容器全体の安定な回転の維持や製造の容易さという点で好ましく、その内側中空部分が円柱形状であることは被処理液体の安定な回転の維持という点で好ましい。しかし、これに限定されるものではなく、直径の異なる円柱形状の組み合わせや、円錐台などの回転体であればよく、段階により加圧力を変化させたり、貯留させる被処理液体15の量を変化させる場合には好ましいものである。
(整流手段の変形例)
・上記実施形態では、円盤状の整流板41〜44が半径が同一なものが例示されているが、これに限らず、異なる半径の物であってもよい。
・さらに、整流板は円盤状のものに限定されるものではない。本発明の整流手段は容器13内の回転軸14に設けられ、回転中心Pから所定の距離より近接した位置での被処理液体15の流通を規制するものであればよく、整流板及び隙間の形状、位置等はこれに限定されない。たとえば、回転軸に周状に突設された部分以外の部分をすべて開口してもよいし、一部だけ開口したものであってもよいが、回転中心から離れ、かつ、容器の内壁に近い位置に設けるのが、隙間sを流通する被処理液体を高圧下に供することができる点で好ましい。
・一部だけ開口したものとしては、例えば、図8に示すように回転軸14から容器13の内壁まで円形状に一体に繋がった整流板141が設けられ、隙間sとして内壁近くの整流板に複数の貫通孔を設けたようなものでもよい。このように構成することで、整流板141自体とともに容器13の強度を補強することができる。
・また、図9に示すように、整流板142の厚みが回転中心P付近で厚くなっていてもよい。この場合、整流板142の強度を補強することができる。
・本実施形態の整流板41〜44は、4枚で構成されているが、その枚数は4枚に限定されない。被処理液体15の種類や殺菌の目的により適宜枚数を選択できる。
・なお、本発明では整流手段は好ましい構成であるが必須の構成ではなく、目的によってはこれを省略することもできる。
(仕切板の変形例)
・また、本実施形態の円環状の仕切板31,32,33により形成される中心開口部38〜40の半径r1,r2,r3は、r1<r2<r3となっているが、r1=r2=r3として、等しく形成してもよい。この場合、多少流れは悪くなるが、構造が単純で、かつ、半径を最大のr1に揃えることで貯留小室の容量を大きくすることができる。この場合でも、整流板41〜44と相まって効果的な殺菌をすることができる。
・上記実施形態では、3枚の仕切板31,32,33と、それにより区画形成される4つの貯留小室34,35,36,37を例示しているが、仕切板及び貯留小室の数はこれに限定されるものではなく、適宜設定可能である。
・また、中心開口部38〜40は、被処理液体15が流通できれば形状に制限はなく、例えば、図10に示すように回転軸14から容器13の内壁まで円形状に一体に繋がった仕切板131が設けられ、回転軸14近くの仕切板131に設けられた中心開口部38に代わる穿孔138を形成したようなものでもよい。
・また、図11に示すように、仕切板132の厚みが容器13の内壁付近で厚くなっていてもよい。この場合、仕切板132の強度を補強することができる点で好ましい。
・また、仕切板はこれを省略することもできる。図7は、整流板41(整流手段)を設置した以外は、仕切板及び整流板を設置しない別の実施形態を示す図である。この場合、高圧液体殺菌装置61は、容器62によって単一の貯留室65が形成され、供給口63から流入した被処理液体15が貯留室65内で上記実施形態と同様に高圧殺菌され、排出口64から排出される。このように、本発明は、遠心力を用いて連続的に殺菌する点に特徴があり、最小限の構成としてこのような態様であっても実施可能である。また、この態様においても、従来の遠心分離器とは異なり、連続的な殺菌処理ができるというこれまでにない効果がある。
・なお、本発明は上記開示にかかわらず当業者により特許請求の範囲を逸脱しない範囲で改良し変更して実施できることは言うまでもない。
第1の実施形態の高圧液体殺菌装置を示す正面断面図。 図1のA−A線矢視断面図。 図2のB−B線矢視断面図。 図1において破線で囲む部分の拡大図。 第2実施形態の高圧液体殺菌装置を示す正面断面図。 第3実施形態の高圧液体殺菌装置を示す正面断面図。 別の実施形態の高圧液体殺菌装置を示す正面断面図。 整流板の変形例を示す図。 整流板の変形例を示す図。 仕切板の変形例を示す図。 仕切板の変形例を示す図。 従来の高圧液体殺菌装置を示す図。
符号の説明
P…回転中心、s…隙間、11,51,61,71…高圧液体殺菌装置、12…被処理液体貯留タンク、13,62…容器、14…回転軸、15…被処理液体、16…管路(供給手段)、17,54…モータ(駆動手段)、18…処理済液体貯留タンク、19…処理済液体、21,74…弁、22…フレキシブルカップリング、23…ベアリング(玉軸受)、24,63,72…供給口(供給手段)、25,25a,25b…内壁、26,64,73…排出口(排出手段)、27…ベルト、28…プーリ、31,32,33,131,132…仕切板、31a,32a…内縁(回転中心Pから最も離間した隙間sの端部)、34,35,36,37…貯留小室(貯留室)、38,39,40…中心開口部(隙間)、41,42,43,44…整流板(整流手段)、52…ラジアル磁気軸受、53…スラスト磁気軸受、65…貯留室

Claims (11)

  1. 被処理液体を高圧下で殺菌する高圧液体殺菌装置において、
    内部が中空の回転体からなり、回転時に前記被処理液体を貯留する貯留室を有する容器と、
    当該容器の回転中心に設けられた回転軸と、
    前記容器の回転軸を回転させて前記貯留室において被処理液体に遠心力を与える駆動手段と、
    前記容器に被処理液体を供給する供給手段と、
    前記容器から被処理液体を排出する排出手段と
    を備えたことを特徴とする高圧液体殺菌装置。
  2. 前記排出手段を、前記容器の回転時に、前記供給手段から供給された被処理液体の量が、前記貯留室の貯留容量を超えたときに溢出させることで前記容器から排出するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の高圧液体殺菌装置。
  3. 前記容器内の前記回転軸に設けられ、前記回転中心から所定の距離より近接した位置での前記被処理液体の流通を規制する整流手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高圧液体殺菌装置。
  4. 前記容器の内壁に設けられ、前記回転中心から所定の距離より離間した位置での前記被処理液体の流通を規制する仕切板を備え、
    当該仕切板により前記貯留室を区画して複数の貯留小室を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置。
  5. 前記仕切板は複数設けられ、当該複数の仕切板は、下流側の仕切板の前記被処理液体の流通を規制する位置が、上流側の仕切板の前記被処理液体の流通を規制する位置よりも前記回転中心から離間するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の高圧液体殺菌装置。
  6. 前記整流手段と前記仕切板を備え、少なくとも1の前記整流手段の前記被処理液体の流通を規制する位置が、少なくとも1の前記仕切板が前記被処理液体の流通を規制する位置よりも前記回転中心から離間した位置となるように設定されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の高圧液体殺菌装置。
  7. 前記容器は、外形が円柱形状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置。
  8. 前記仕切板を前記回転中心と垂直な円環状に形成したことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置。
  9. 前記容器の回転中心を鉛直方向に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の高圧液体殺菌装置。
  10. 前記供給手段が前記容器の上部に配置され、前記排出手段が前記容器の下部に配置されたことを特徴とする請求項9に記載の高圧液体殺菌装置。
  11. 前記供給手段が前記容器の下部に配置され、前記排出手段が前記容器の上部に配置されたことを特徴とする請求項9に記載の高圧液体殺菌装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100947760B1 (ko) * 2009-08-26 2010-03-18 케이와이케이김영귀환원수(주) 일체형 급배수밸브를 구비한 이온수기
KR100947761B1 (ko) * 2009-08-26 2010-03-18 케이와이케이김영귀환원수(주) 3유로 개폐밸브를 구비한 이온수기
CN108079336A (zh) * 2017-12-14 2018-05-29 陈鑫利 一种医疗器械的消毒装置

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