JP2006304690A - 米粒被覆装置 - Google Patents

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Tadahiro Kuroda
忠宏 黒田
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昌彦 野村
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Abstract

【課題】 表面に複数種の被覆材を重ねて付着させた加工米の製造効率の向上を図り、しかも、複数種の被覆材の夫々を米粒の表面の全体にわたって均等に付着し得る米粒被覆装置を提供する。
【解決手段】 横倒れ姿勢の筒状の攪拌室形成部材50の内部に、受入口55から攪拌室形成部材50の内部に受け入れた米粒群を攪拌室形成部材50の長手方向に搬送して排出口57から排出させる螺旋状回転体91が備えられ、受入口55よりも米粒搬送方向下手側の箇所から米粒被覆用の被覆材を攪拌室形成部材50の内部に位置する米粒群に供給する被覆材供給手段80が設けられた米粒被覆装置であって、螺旋状回転体91が、螺旋状の搬送作用部91bの内部を中空状態にして形成され、被覆材供給手段80が、攪拌室形成部材50の米粒搬送方向において異なる箇所に、供給する被覆材の種類が異なる複数の被覆材供給部81を分散配置して構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、横倒れ姿勢の筒状の攪拌室形成部材の内部に、受入口から前記攪拌室形成部材の内部に受け入れた米粒群を前記攪拌室形成部材の長手方向に搬送して排出口から排出させる螺旋状回転体が備えられ、
前記受入口よりも米粒搬送方向下手側の箇所から米粒被覆用の被覆材を前記攪拌室形成部材の内部に位置する米粒群に供給する被覆材供給手段が設けられた米粒被覆装置に関する。
かかる米粒被覆装置は、受入口から攪拌室形成部材の内部に受け入れた米粒群を螺旋状回転体により攪拌室形成部材の長手方向に搬送し、そして、被覆材供給手段により、米粒被覆用の被覆材を攪拌室形成部材の内部に位置する米粒群に供給することにより、米粒の表面に被覆材を付着させて、排出口から排出させるように構成したものである。
そして、このような米粒被覆装置は、例えば、被覆材として、血糖値を下げる機能等の保健機能を向上させることが可能な水溶性食物繊維(例えば難消化性デキストリン)等、保健、栄養等の機能を向上させることが可能な被覆材を米粒の表面に付着させることにより、保健、栄養等の機能を向上させるようにした加工米を製造する加工米製造用として用いられる。
つまり、被覆材は通常、溶液状にて、攪拌室形成部材の内部に位置する米粒群に供給されるものであり、そのような被覆材溶液が付着されて攪拌室形成部材の排出口から排出される米粒群が乾燥装置に供給されて、その乾燥装置にて米粒の表面の被覆材溶液が乾燥されて加工米が製造されることになる。
このような米粒被覆装置において、従来、前記螺旋状回転体は、攪拌室形成部材の長手方向に沿うように設けられた軸体の外周部に、板体を螺旋状に屈曲させて形成したスクリュー羽根をその長手方向を軸体の軸芯方向に沿わせた状態で固定した構成となっており、軸体の回転に伴ってスクリュー羽根により米粒群を押し移動させながら搬送する構成となっていた。
又、前記被覆材供給手段は、1種類の被覆材を前記受入口よりも米粒搬送方向下手側の1箇所から、攪拌室形成部材の内部に位置する米粒群に供給する構成となっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−137521号公報
ところで、加工米は、通常、米粒の表面に複数種の被覆材を層状等の形態にて重ねて付着させることにより製造される。
例えば、米粒に栄養の機能を付加する場合、含有する栄養素が異なる複数種の被覆材を米粒の表面に重ねて付着させる場合がある。
しかしながら、上記の従来技術においては、以下に説明するように、米粒の表面に複数種の被覆材を重ねて付着させて加工米を製造する場合、その製造効率が低いという問題があった。
即ち、従来のように、被覆材供給手段が1種類の被覆材を受入口よりも米粒搬送方向下手側の1箇所から攪拌室形成部材内に供給する構成では、例えば、米粒群を攪拌室形成部材内を通過させ且つその攪拌室形成部材の排出口から排出される米粒群を乾燥装置にて乾燥させる被覆処理を、被覆材供給手段にて供給する被覆材を変更しながら複数回にわたって繰り返すことにより、米粒の表面に複数種の被覆材を重ねて付着させることになるので、製造効率が低かった。
又、従来のように、前記軸体の回転に伴って前記スクリュー羽根により米粒群を押し移動させながら搬送させる構成では、米粒群を攪拌室形成部材の長手方向に沿って搬送させる機能は充分に発揮することができるが、米粒群を攪拌させる機能が充分ではないため、米粒の表面の全体にわたって均等に被覆材を付着させることができなかった。
説明を加えると、上記構成によれば、前記スクリュー羽根は、前記軸体との連結箇所すなわち径方向内方側端部から径方向外方側端部に至るまで板状となるものであり、スクリュー羽根は径方向内方側端部から径方向外方側端部に至るまで閉塞された状態となっている。従って、軸体が回転操作されると、米粒群は前記スクリュー羽根によって軸芯方向にそのまま押し移動される傾向が強いので、米粒群は隣接するもの同士の相対位置関係がほとんど変化しない状態でほぼ同じ姿勢のまま搬送されることが多くなり、米粒群を攪拌する機能が充分ではなかった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、表面に複数種の被覆材を重ねて付着させた加工米の製造効率の向上を図り、しかも、複数種の被覆材の夫々を米粒の表面の全体にわたって均等に付着し得る米粒被覆装置を提供することにある。
本発明の米粒被覆装置は、横倒れ姿勢の筒状の攪拌室形成部材の内部に、受入口から前記攪拌室形成部材の内部に受け入れた米粒群を前記攪拌室形成部材の長手方向に搬送して排出口から排出させる螺旋状回転体が備えられ、
前記受入口よりも米粒搬送方向下手側の箇所から米粒被覆用の被覆材を前記攪拌室形成部材の内部に位置する米粒群に供給する被覆材供給手段が設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記螺旋状回転体が、螺旋状の搬送作用部の内部を中空状態にして形成され、
前記被覆材供給手段が、前記攪拌室形成部材の前記米粒搬送方向において異なる箇所に、供給する被覆材の種類が異なる複数の被覆材供給部を分散配置して構成されている点を特徴とする。
即ち、内部が中空状態の螺旋状の搬送作用部を備えた螺旋状回転体によって、米粒群が攪拌室形成部材内を螺旋状の搬送作用部の径方向内外に移動しつつ攪拌室形成部材の長手方向に向けて搬送され、そして、攪拌室形成部材の米粒搬送方向において異なる箇所に分散配置されている複数の被覆材供給部から、互いに種類の異なる被覆材が攪拌室形成部材内に供給されることにより、米粒群を攪拌室形成部材内を1回通過させるだけで、各被覆材を米粒の表面の全体にわたって均等に付着させる状態で、複数種の被覆材を米粒の表面に重ねて付着させることができる。
ちなみに、複数の被覆材供給部には、被覆材を溶液状にて供給するもの、被覆材を粉状にて供給するもの等を含ませることが可能である。そして、米粒の表面に被覆材を付着させることにより米粒の表面に被覆材を被覆することは、溶液状や粉状の被覆材を米粒の表面の全体を覆う状態又は米粒の表面の全体にわたって分散する状態で米粒の表面に付着させる形態を含むものである。
つまり、螺旋状の搬送作用部の内部が中空状態の螺旋状回転体は、その径方向内方側に攪拌室形成部材の長手方向に連なる内部空間を備え且つその螺旋状の搬送作用部の間が前記内部空間に連通するように開口される状態に形成されるものであり、螺旋状回転体の螺旋状の搬送作用部は、螺旋状の搬送作用部の間が内部空間に連通するように開口されているので、米粒群は、螺旋状の搬送作用部の径方向内外に移動しつつ、その螺旋状の搬送作用部によって攪拌室形成部材の長手方向に沿って押し移動されることになり、米粒群を螺旋状の搬送作用部の径方向内外での移動により十分に攪拌しながら、攪拌室形成部材の長手方向に沿って良好に搬送することが可能となる。
そして、米粒群と米粒搬送方向上手側の被覆材供給部から供給された被覆材とが攪拌されて、被覆材が米粒の表面の全体を覆う状態又は米粒の表面の全体にわたって分散する状態で米粒の表面に付着された後に、米粒搬送方向下手側の被覆材供給部から被覆材が供給される形態で、複数の被覆材供給部から互いに種類の異なる被覆材が攪拌室形成部材内に供給されるようにすることにより、各被覆材を米粒の表面の全体にわたって均等に付着させる状態で、複数種の被覆材を米粒の表面に重ねて付着させることができる。
従って、表面に複数種の被覆材を重ねて付着させた加工米の製造効率の向上を図り、しかも、複数種の被覆材の夫々を米粒の表面の全体にわたって均等に付着し得る米粒被覆装置を提供することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記攪拌室形成部材が、横倒れ姿勢の筒状の複数の攪拌室形成体を、前記米粒搬送方向に並ぶ状態で且つ隣接する攪拌室形成体における搬送上手側の攪拌室形成体の終端部より搬送下手側の攪拌室形成体の始端部に米粒群を受け渡す状態で備えて構成され、
前記複数の攪拌室形成体の夫々の内部に、前記螺旋状回転体が備えられている点を特徴とする。
即ち、米粒群が、各攪拌室形成体内を螺旋状回転体により長手方向に搬送される状態で、搬送上手側の攪拌室形成体の終端部より搬送下手側の攪拌室形成体の始端部に受け渡されながら、米粒搬送方向に並ぶ複数の攪拌室形成体にわたって搬送され、そのように搬送される米粒群に対して、米粒搬送方向において異なる箇所に分散配置されている複数の被覆材供給部から、互いに種類の異なる被覆材が攪拌室形成体内に供給される。
つまり、複数の攪拌室形成体を上述のように備えて攪拌室形成部材を構成することにより、攪拌室形成部材内を通して米粒群を搬送する搬送経路を長くすることが可能となって、各被覆材供給部から供給される被覆材と攪拌しながら米粒群を搬送する区間の長さを長くすることが可能となるので、各被覆材を米粒の表面の全体にわたってより一層均等に付着させることが可能となる。
又、より多くの被覆材供給部を攪拌室形成部材の米粒搬送方向において異なる箇所に分散配置することが可能となるので、各被覆材を米粒の表面の全体にわたって均等に付着させる状態で、より多くの種類の被覆材を米粒の表面に重ねて付着させることが可能となる。
そして、複数の攪拌室形成体を、米粒搬送方向に隣接するもの同士が、始端部側が互いに反対向きになる状態で平行に並ぶ形態又は平面視で交差角度が90°よりも小さいV字状になる形態にて、搬送上手側の攪拌室形成体の終端部より搬送下手側の攪拌室形成体の始端部に受け渡されるように配設することにより、複数の攪拌室形成体を配設スペースの縮小化を可能にしながら配設することが可能となる。
従って、装置の設置スペースの縮小化を可能としながら、各被覆材を米粒の表面の全体にわたって均等に付着させる状態で、より多くの種類の被覆材を米粒の表面に重ねて付着させることができるようになった。
第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記螺旋状回転体の内部に、その螺旋状回転体の長手方向に沿う軸心周りで回転して、米粒群を攪拌する攪拌用回転体が設けられている点を特徴とする。
即ち、螺旋状の搬送作用部の内部が中空状態の螺旋状回転体が攪拌室形成部材の長手方向に沿う軸芯周りで回転され、且つ、その螺旋状回転体の内部にて、攪拌用回転体が螺旋状回転体の長手方向に沿う軸心周りで回転されるので、米粒群は、螺旋状回転体の螺旋状の搬送作用部により、攪拌室形成部材内の底部側に集まって螺旋状の搬送作用部の径方向内外に移動しつつ攪拌室形成部材の長手方向に沿って搬送される状態で、螺旋状回転体の内部にて回転する攪拌用回転体によって攪拌されることにより、良好に攪拌されながら攪拌室形成部材の長手方向に沿って良好に搬送される。
つまり、螺旋状回転体の回転に伴って、米粒群は、上述のように、螺旋状の搬送作用部の径方向内外に移動しつつ、その螺旋状の搬送作用部によって攪拌室形成部材の長手方向に沿って押し移動されることになるので、米粒群は螺旋状の搬送作用部の径方向内外での移動により十分に攪拌されながら攪拌室形成部材の長手方向に沿って押し移動されることになるが、そのように螺旋状回転体を回転させるだけでは、米粒群は、攪拌室形成部材の底部側に比較的集まる状態で層状に流動する傾向となる。
そこで、その螺旋状の搬送作用部の内部で攪拌用回転体を回転させることにより、攪拌室形成部材の底部側で層状に流動している米粒群の一部を持ち上げて転回させる等により、層状に流動している米粒群を積極的に乱すことが可能となり、米粒群の攪拌を更に促進させることが可能となるのである。
従って、各被覆材を米粒の表面の全体にわたってより一層均等に付着させることが可能となる。
又、被覆材を溶液状にて供給する場合に、濃度を高くして粘度が高くなった被覆材溶液を供給して、その被覆材溶液により米粒同士が接着し易い状態であっても、米粒同士の接着を十分に抑制した状態で、攪拌室形成部材内を攪拌しながら搬送することができるので、米粒一粒一粒の表面に濃度の高い被覆材溶液を満遍なく付着させることが可能となり、米粒の表面を比較的厚い被覆材の被膜にて被覆して加工米を製造する場合でも、効率良く加工米を製造することが可能となる。
第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記攪拌用回転体が、前記螺旋状回転体の回転軸心とは離れた位置で前記螺旋状回転体の長手方向に沿って伸びる棒状に形成されて、前記螺旋状回転体と一体回転するように設けられている点を特徴とする。
即ち、攪拌用回転体が、螺旋状回転体の回転軸心とは離れた位置で螺旋状回転体の長手方向に沿って伸びる棒状に形成されて、螺旋状回転体と一体回転するように設けられているので、螺旋状回転体の回転軸心とは離れた位置から棒状に伸びる攪拌用回転体によって、攪拌室形成部材の底部側に溜まっている米粒群を攪拌室形成部材の長手方向における広い範囲にわたって、効率良く持ち上げて攪拌することが可能となり、米粒群の攪拌をより一層促進させることが可能となる。
又、攪拌用回転体が螺旋状回転体と一体回転して、攪拌用回転体と螺旋状回転体とが同一の回転速度で回転するので、攪拌用回転体と螺旋状回転体との回転速度が異なる場合に比べて、米粒群が螺旋状回転体と攪拌用回転体とに挟まれて米粒群に応力がかかるのを抑制することが可能となるので、米粒の損傷を抑制することが可能となる。
又、攪拌用回転体を螺旋状回転体と一体回転するように構成することにより、攪拌用回転体を螺旋状回転体とは別個に回転するように構成する場合に比べて、構成の簡略化を図ることが可能となるので、低廉化を図ることが可能となる。
従って、低廉化を図りながら、米粒の表面の全体にわたってより一層均等に被覆材を付着させることができると共に、米粒の損傷を抑制することができるようになった。
第5特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記螺旋状回転体の米粒搬送方向上手側端部が、駆動回転部にて支持されるように構成され、
前記攪拌用回転体が、米粒搬送方向下手側にて反転させたU字状に形成されて、米粒搬送方向上手側端部を前記駆動回転部に支持させた片持ち状態で設けられている点を特徴とする。
即ち、駆動回転部を、攪拌室形成部材に対してその米粒搬送方向上手側に設け、その駆動回転部に、螺旋状回転体及びU字状の攪拌用回転体のいずれも、米粒搬送方向上手側端部を支持させて片持ち状態に設けるので、螺旋状回転体及び攪拌用回転体を駆動回転するための構成を簡略化することが可能となる。
又、螺旋状回転体の回転軸心とは離れた位置で螺旋状回転体の長手方向に沿って伸びる棒状の攪拌用回転体を、片持ち状態で駆動回転部に支持させて設けながらも、攪拌用回転体をU字状に形成することにより、回転に伴ってU字状の攪拌用回転体が揺れるのを抑制しながら、U字状の攪拌用回転体の2本の棒状部分にて米粒群を攪拌することが可能となるので、米粒群の攪拌をより一層促進させることが可能となる。
従って、更なる低廉化を図りながら、米粒の表面の全体にわたって更に均等に被覆材を付着させることができるようになった。
第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記複数の被覆材供給部に、米粒に機能を付加する機能付加用被覆材を前記被覆材として供給する機能付加用被覆材供給用の被覆材供給部と、その機能付加用被覆材供給用の被覆材供給部よりも前記米粒搬送方向下手側に位置して、前記機能付加用被覆材にて被覆された米粒同士の接着を抑制する離型用被覆材を前記被覆材として供給する離型用被覆材供給用の被覆材供給部とが含まれている点を特徴とする。
即ち、機能付加用被覆材供給用の被覆材供給部から、米粒に機能を付加する機能付加用被覆材が攪拌室形成部材内に供給され、その機能付加用被覆材供給用の被覆材供給部よりも前記米粒搬送方向下手側の位置にて、離型用被覆材供給用の被覆材供給部から、機能付加用被覆材にて被覆された米粒同士の接着を抑制する離型用被覆材が攪拌室形成部材内に供給されるので、機能付加用被覆材の被膜の表面に離型用被覆材が付着された加工米を製造することができる。
つまり、機能付加用被覆材には、溶液状にて米粒の表面に付着されて乾燥された後において、温度変化や吸湿により粘性が生じるものがある。
そこで、米粒の表面に、機能付加用被覆材を付着させた後に離型用被覆材を付着させることにより、米粒同士の接着を抑制して、米粒群が塊状になり難い加工米を製造することができる。
ちなみに、機能付加用被覆材としては、保健、栄養等の機能を向上させることができると共に食用に適した材料、例えば、血糖値の上昇抑制、コレステロールの低下作用等を有して保健機能を向上させることか可能な水溶性食物繊維(例えば難消化性デキストリン)等が用いられる。
又、離型用被覆材としては、離型作用を有すると共に食用に適した材料、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウムが用いられる。
従って、栄養、保健等の機能を付加し且つ塊状になり難い加工米を効率良く製造することができるようになった。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
先ず、本発明に係る米粒被覆装置を備えた加工米製造設備の全体構成について説明する。
加工米製造設備は、糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒に被覆材を添加付着させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成して加工米を製造するためのものであって、図1に示すように、精米処理が終了した後の米粒(精米)の糊粉層の全て又は大部分を除去して被覆対象米粒を生成する研米装置1、その研米装置1にて得られた被覆対象米粒群を攪拌搬送しながら米粒群に被覆材溶液を供給して米粒の表面に被覆材溶液を被覆する米粒被覆装置2、その米粒被覆装置2から供給される被覆済み米粒に付着された被覆材溶液を乾燥させて被覆対象米粒の表面に被覆材の被膜を形成する乾燥装置3、及び、その乾燥装置3から排出される乾燥処理済の米粒の包装等を行う後処理部4等を備えて構成される。
つまり、米粒被覆装置2にて米粒の表面を被覆材溶液にて被覆して、その米粒の表面に被覆された被覆材溶液を乾燥装置3にて乾燥させることにより、表面が被覆材の被膜にて覆われた加工米を製造するようになっていて、このように製造された加工米が、後処理部4にて、不良粒や異物等の除去処理が行われた後、所定量ずつ包装袋にて包装されるようになっている。
前記研米装置1は、周知のものを用いるので、詳細な説明は省略して、簡単に説明すると、図1に示すように、精米処理が終了した精米処理済の米粒群を研米装置ホッパ1aにて受け入れたのち、横送りスクリュー1bにより横送りして供給する構成となっており、米粒群を上方に移送させながら研米する上方移送式のものを用いている。つまり、周囲にブラシを備えて縦軸芯周りで回転する回転ロールとその外周部に位置する多孔状の筒部材との間を米粒群を上方に移送させながら、ブラシによって米粒の表面に残留する糠すなわち糊粉層の全て又は大部分を除去する構成となっている。
この研米装置1は、上記したようなブラシによる掻き取り作用によって糊粉層を除去するものに代えて、前記回転ロールの周囲に砥石等の研削用部材を備えて、この研削用部材による削り取り作用等によって糊粉層を除去するように構成してもよい。
前記研米装置1の上方の排出口1cから排出される研米済みの米粒は排出シュート1dにより、後述する米粒被覆装置2における米粒供給部60の米粒供給ホッパ61に供給される構成となっている。
以下、前記米粒被覆装置2について、説明を加える。
図1及び図2に示すように、この米粒被覆装置2は、横倒れ姿勢の筒状の攪拌室形成部材50、その攪拌室形成部材50の米粒受入口55から攪拌室形成部材50内に米粒群を供給する前記米粒供給部60、攪拌室形成部材50の内部に設けられて、米粒受入口55から攪拌室形成部材50の内部に受け入れた米粒群を攪拌室形成部材50の長手方向に搬送して排出口57から排出させる螺旋状回転体91、その螺旋状回転体91を回転駆動する駆動回転部70、及び、米粒受入口55よりも米粒搬送方向下手側の被覆材溶液供給口56から米粒被覆用の被覆材を攪拌室形成部材50内を搬送されている米粒に供給する被覆材供給手段80等を備えて構成されている。
そして、米粒被覆装置2は、基枠(図示省略)に立設された円筒状の支柱121に、姿勢変更調節手段120にて、米粒搬送方向の上手側端部が支持される片持ち状態にて、前記支柱121の軸芯周りに回動自在に且つ攪拌室形成部材50の横倒れ姿勢の傾き及びその高さを調節自在なように支持されている。
本発明では、図2に示すように、螺旋状回転体91が、螺旋状の搬送作用部91bの内部を中空状態にして形成され、前記被覆材供給手段80が、前記攪拌室形成部材50の前記米粒搬送方向において異なる箇所に、供給する被覆材の種類が異なる複数の被覆材供給部としての被覆材溶液噴霧ノズル81を分散配置して構成されている。
更に、前記螺旋状回転体91の内部に、螺旋状回転体91の長手方向に沿う軸心周りで回転して、米粒群を攪拌する攪拌用回転体としてのU字状攪拌用回転体92が設けられている。
以下、前記米粒被覆装置2の各部について説明を加え。
図2及び図7に示すように、前記攪拌室形成部材50は、螺旋状回転体91による米粒搬送方向上手側に位置し且つ両端が開口した上手側筒部分51と米粒搬送方向下手側に位置し且つ一端側が閉塞した下手側筒部分52とに分割自在な状態で、一端が閉塞した円筒状に構成されている。
つまり、下手側筒部分52の開口端に接続用筒53を外嵌固定してあり、その接続用筒53を上手側筒部分51の一端に外嵌することにより、上手側筒部分51と下手側筒部分52とを一連状に連結して、一端が閉塞した円筒状の攪拌室形成部材50が形成される構成となっている。
上手側筒部分51の外周面には、その上手側筒部分51に外嵌される接続用筒53に間隔を隔てて対向するように蝶ネジ支持片51aが付設され、その蝶ネジ支持片51aに蝶ネジ54が回動自在に螺入状態で支持されている。
そして、その蝶ネジ54を、上手側筒部分51に外嵌された接続用筒53に形成されたネジ挿通孔53aに挿通することにより、下手側筒部分52と下手側筒部分52とが一連状に連結した状態で固定されるように構成されている。
更に、図2に示すように、攪拌室形成部材50には、後述する螺旋状回転体91による米粒搬送方向の上手側から下手側に向けて順に、前記米粒供給部60から供給される米粒を受け入れる前記米粒受入口55、前記被覆材供給手段80により被覆材溶液を供給する前記被覆材溶液供給口56、米粒を排出する前記米粒排出口57が形成されている。
前記被覆材溶液供給口56は、複数の被覆材溶液噴霧ノズル81を攪拌室形成部材50の前記米粒搬送方向において異なる箇所に分散配置するために、複数個が前記米粒搬送方向に分散する状態で形成されている。
図2、図3、図6及び図7に示すように、前記螺旋状回転体91は、攪拌室形成部材50の長手方向に沿って螺旋状に延びて、その径方向内方側に前記攪拌室形成部材50の長手方向に連なる内部空間91aを備え且つその螺旋状の搬送作用部91bの間が前記内部空間91aに連通するように開口される状態の中空状態となるように、丸棒材をコイル状に屈曲形成して構成されている。
更に、螺旋状回転体91における前記米粒排出口57の終端側箇所に対応する箇所に、螺旋状に屈曲している螺旋状の搬送作用部91bの端部から一体的に連なる状態で、棒材が攪拌室形成部材50の内周面に近接する状態で且つ攪拌室形成部材50の長手方向に沿って直線状又は略直線状に延びる掻き出し作用部91cが設けられている。
図2、図3、図6及び図7に示すように、前記U字状攪拌用回転体92は、丸棒材をU字状に屈曲形成して構成され、その2本の平行な棒状の攪拌作用部92aにおける外側同士の幅が前記螺旋状回転体91の螺旋状の搬送作用部91bの内径よりもやや小さくなる(例えば2mm)ように構成されている。
そして、そのU字状攪拌用回転体92を、螺旋状回転体91内に互いに長手方向を沿わせた状態で設けることにより、U字状攪拌用回転体92の2本の棒状の攪拌作用部92a夫々が螺旋状回転体91の螺旋状の搬送作用部91b内にその搬送作用部91bに近接して位置する状態となるように構成されている。
図2ないし図5に示すように、前記駆動回転部70は、電動モータ71、その電動モータ71の出力軸71aの外周部にそれと同心状に位置する状態で前記電動モータ71に固定された円筒状の軸受け筒72、その軸受け筒72にベアリング73にて回転自在に支持された状態でジョイント74にて前記出力軸71aに連結されたシャフト75、及び、キー76によって前記シャフト75と一体回転する状態でシャフト75に外嵌された円筒状の回転体支持部77等を備えて構成されている。
前記軸受け筒72は、前記攪拌室形成部材50の開口端を外嵌可能に構成され、攪拌室形成部材50は、その開口端を軸受け筒72に外嵌した状態で、軸受け筒72に支持するように構成されている。
図7にも示すように、前記円筒状の回転体支持部77の外周部には、前記螺旋状回転体91の一端部を嵌め込むことにより螺旋状回転体91を周方向に係止して螺旋状回転体91に回転力を伝える係止用溝77aが形成され、外側向きの端面には、前記U字状攪拌用回転体92の2本の棒状の攪拌作用部92a夫々の端部を挿入することによりU字状攪拌用回転体92を周方向に係止してU字状攪拌用回転体92に回転力を伝える2個の係止用穴77bが形成されている。
つまり、U字状攪拌用回転体92の2本の棒状の攪拌作用部92a夫々が、棒状の攪拌用回転体に相当するものであり、その棒状の攪拌用回転体に相当する2本の棒状の攪拌作用部92a夫々が、前記螺旋状回転体91の回転軸心とは離れた位置に位置させるように構成されている。
そして、回転体支持部77の係止用溝77aに螺旋状回転体91の一端部を嵌め込み且つ回転体支持部77の2個の係止用穴77bにU字状攪拌用回転体92の一端部を挿入した状態で、前記電動モータ71を作動させることにより、螺旋状回転体91及びU字状攪拌用回転体92を一体的に回転させるように構成されている。
つまり、螺旋状回転体91が、電動モータ71の出力軸71aの軸心と回転軸心として回転するように設けられ、攪拌用回転体としてのU字状攪拌用回転体92が、前記螺旋状回転体91の回転軸心とは離れた位置で螺旋状回転体91の長手方向に沿って伸びる棒状に形成されて、螺旋状回転体91と一体回転するように設けられている。
又、螺旋状回転体91の米粒搬送方向上手側端部が、駆動回転部70にて支持されるように構成され、前記攪拌用回転体としてのU字状攪拌用回転体92が、米粒搬送方向下手側にて反転させたU字状に形成されて、米粒搬送方向上手側端部を駆動回転部70に支持させた片持ち状態で設けられている。
図2及び図3に基づいて、前記米粒供給部60について説明を加える。
前記米粒受入口55は、前記攪拌室形成部材50における米粒搬送方向上手側端部の最上部に形成されている。
そして、米粒供給部60は、米粒を米粒受入口55を通じて攪拌室形成部材50内に流下供給するように設けられた米粒供給ホッパ61と、その米粒供給ホッパ61の流下流路61aを開閉する米粒供給用シャッタ62を備えて構成されている。つまり、米粒供給ホッパ61にて、前記研米装置1から流下供給される米粒を受け入れて米粒受入口55を通じて攪拌室形成部材50内に流下供給するように構成されている。
前記米粒供給用シャッタ62は、往復移動操作により米粒供給ホッパ61の流下流路61aを開閉するように設けられたシャッタ板62aと、そのシャッタ板62aを往復移動操作するシリンダ62bとを備えて構成されている。
次に、前記被覆材供給手段80について説明を加える。
図2及び図6に示すように、前記複数の被覆材溶液供給口56の夫々は、前記攪拌室形成部材50における前記米粒受入口55よりも前記米粒搬送方向下手側の箇所の上部で、且つ、攪拌室形成部材50の長手方向に沿う方向視にて、攪拌室形成部材50の最上部よりも前記螺旋状回転体91の回転方向下手側に寄った位置に形成されている。
そして、図1に示すように、被覆材供給手段80は、複数種の被覆材を夫々溶液状にて供給するように構成され、被覆材溶液を生成する被覆材溶液生成部82、その被覆材溶液生成部82にて生成された被覆材溶液を貯留する被覆材溶液タンク83、及び、その被覆材溶液タンク83に貯留されている被覆材溶液を前記攪拌室形成部材50内に供給する前記被覆材溶液噴霧ノズル81の組を、供給する被覆材の種類の数に対応させて複数組備えて構成されている。
ちなみに、各組の被覆材溶液生成部82の夫々、被覆材溶液タンク83の夫々、被覆材溶液噴霧ノズル81の夫々は同様の構成である。
この実施形態では、被覆材供給手段80は、被覆材として、米粒に機能を付加する機能付加用被覆材と、その機能付加用被覆材にて被覆された米粒同士の接着を抑制する離型用被覆材との2種類の被覆材を夫々溶液状にて供給するように構成されているので、図1に示すように、前記被覆材溶液生成部82として、機能付加用被覆材溶液の生成用と離型用被覆材溶液の生成用との2つが備えられ、前記被覆材溶液タンク83として、機能付加用被覆材溶液の貯留用と離型用被覆材溶液の貯留用との2つが備えられている。
又、図1及び図2に示すように、前記被覆材溶液噴霧ノズル81として、前記機能付加用被覆材溶液貯留用の被覆材溶液タンク83に貯留されている機能付加用被覆材溶液を供給する機能付加用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81と、その機能付加用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81よりも前記米粒搬送方向下手側に位置して、前記離型用被覆材溶液貯留用の被覆材溶液タンク83に貯留されている離型用被覆材溶液を供給する離型用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81との2つが備えられている。
米粒搬送方向における機能付加用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81と離型用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81との間隔は、例えば、米粒群が離型用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81からの離型用被覆材溶液の供給箇所に達するまでに、米粒の表面の全体にわたって均等に機能付加用被覆材溶液が被覆されるように、米粒群と機能付加用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81から供給された機能付加用被覆材溶液とを十分に攪拌することができる間隔に設定されている。
図3及び図6に示すように、各被覆材溶液噴霧ノズル81は、供給される空気を噴出するエアー噴出部としての噴霧用空気噴出孔81a及び供給される被覆材溶液を噴出する被覆材溶液噴出部としての被覆材溶液噴出孔81bを備えて構成されて、各被覆材溶液供給口56に接続されている。
そして、図1に示すように、前記被覆材供給手段80には、更に、各被覆材溶液タンク83にて貯留されている被覆材溶液を被覆材溶液供給路84を通じて各被覆材溶液噴霧ノズル81の被覆材溶液噴出孔81bに圧送する送出用ポンプ85、及び、噴霧用空気供給路86を通じて被覆材溶液噴霧ノズル81の噴霧用空気噴出孔81aに噴霧用空気を圧送するエアコンプレッサ87が備えられている。
更に、図1及び図3に示すように、各被覆材溶液供給路84には、被覆材溶液タンク83から被覆材溶液噴霧ノズル81の被覆材溶液噴出孔81bへの被覆材溶液の供給を断続する被覆材溶液用バルブ88が設けられ、各噴霧用空気供給路86には、噴霧用空気噴出孔81aに供給される噴霧用空気の圧力を調整する噴霧用空気用の圧力調整弁89が設けられている。この噴霧用空気用の圧力調整弁89によって被覆材溶液噴霧ノズル81の噴霧用空気噴出孔81aに供給する噴霧用空気の供給圧を予め実験等によって適正な値として設定された適正圧力に調整する構成となっている。
前記被覆材供給手段80を構成する各部について説明を加える。
前記各被覆材溶液生成部82は、被覆材と水等の溶媒とを設定比率で混合して、設定濃度の被覆材溶液を生成するように構成されている。
機能付加用被覆材溶液生成用の被覆材溶液生成部82は、機能付加用被覆材の一例である難消化性デキストリン(水溶性食物繊維の一例)の溶液を生成するように構成されている。ちなみに、この実施形態では、難消化性デキストリンの55%の水溶液を生成するように構成されている。
又、離型用被覆材溶液生成用の被覆材溶液生成部82は、離型用被覆材の一例であるカルボキシメチルセルロースナトリウムの溶液を生成するように構成されている。ちなみに、この実施形態では、カルボキシメチルセルロースナトリウム、水、エチルアルコールを混合して、カルボキシメチルセルロースナトリウムの溶液を生成するように構成されている。
図3及び図6に示すように、前記被覆材溶液噴出孔81b及び噴霧用空気噴出孔81aは、被覆材溶液噴出孔81bから噴出される被覆材溶液と噴霧用空気噴出孔81aから噴出される噴霧用空気とを衝突させるように、夫々の噴出方向が交差する状態で被覆材溶液噴霧ノズル81に形成されている。
そして、各被覆材溶液噴霧ノズル81が、被覆材溶液噴出孔81bの噴出方向が攪拌室形成部材50の軸心と直交する状態で攪拌室形成部材50の中心を向き、且つ、噴霧用空気噴出孔81aの噴出方向が攪拌室形成部材50の軸心と直交する方向に対して噴出側が米粒搬送方向下手側を向く傾斜姿勢となり、且つ、噴霧用空気噴出孔81aが米粒搬送方向上手側に位置する状態で噴霧用空気噴出孔81a及び被覆材溶液噴出孔81bが米粒搬送方向に沿って並ぶ状態で、各被覆材溶液供給口56に接続されている。
つまり、各被覆材溶液噴霧ノズル81は、図3にて矢印にて示すように、被覆材溶液噴出孔81bから噴出される被覆材溶液を噴霧用空気噴出孔81aから噴出されるエアーの混合により霧化状態で供給するように、且つ、米粒群の搬送方向に拡散する状態で供給するように構成されている。
又、各被覆材溶液噴霧ノズル81は、図6にて矢印にて示すように、攪拌室形成部材50の長手方向に沿う方向視にて、攪拌室形成部材50内における最底部よりも前記螺旋状回転体91の回転方向下手側に位置する箇所に向けて、被覆材溶液を供給するように構成されている。
図8及び図9に基づいて、前記被覆材溶液用バルブ88について、説明を加える。
この被覆材溶液用バルブ88は、内部に内部流路101を形成し且つその内部流路101を囲む状態で弁座102を備えた弁ケーシング88Aと、弁座102に対して進退自在な状態で弁ケーシング88Aに支持された弁体103と、その弁体103を弁座102に対して進退駆動する駆動部としての空圧シリンダ88B等を備えて構成されている。
前記弁ケーシング88Aは、前記弁体103を進退自在に支持する筒状のケーシング本体104及び弁座形成用の筒状の弁座形成体105を、ケーシング本体104の端面104aと弁座形成体105の端面105aとの間に環状のシール部材106を介在させた状態で着脱自在に組み付け可能に備え、且つ、ケーシング本体104と弁座形成体105とにわたって前記内部流路101を形成するように構成され、弁座形成体105の端面105aが、ケーシング本体104の端面104aよりも内方側に突出するように形成され、シール部材106が、ケーシング本体104の端面104aよりも内方側に突出するように形成され、その突出する部分106a(以下、弁座用突出部分と称する場合がある)にて、前記弁座102が構成されている。
前記ケーシング本体104における前記弁座形成体105側(以下、弁座側と称する場合がある)の端部に、鍔状部104bが設けられ、前記弁座形成体105の端部に、鍔状部105bが設けられ、ケーシング本体104の鍔状部104bと弁座形成体105の鍔状部105bとをクランプ107にて挟持することにより、ケーシング本体104及び弁座形成体105が組み付けられるように構成されている。
以下、被覆材溶液用バルブ88を構成する各部について、説明を加える。
前記ケーシング本体104が、軸心が真っ直ぐな直円筒状に構成され、前記空圧シリンダ88Bは、その直円筒状のケーシング本体104をシリンダチューブとして用いて、そのケーシング本体104内にピストン108がケーシング本体104の軸心方向に移動自在に内嵌されて構成されている。
そして、前記弁体103が、直円筒状のケーシング本体104内にその軸心方向に移動自在に内嵌される前記ピストン108にて構成されている。
前記ケーシング本体104について、更に説明を加えると、そのケーシング本体104の側壁には、この被覆材溶液用バルブ88にて開閉するための流体流路(図示省略)を接続する筒状接続部109が前記内部流路101に連通する状態で接続され、その筒状接続部109におけるケーシング本体104に接続される側とは反対側の端部に、鍔状部109bが設けられている。その筒状接続部109の鍔状部109bと、前記流体流路を形成する管部材の鍔状部(図示省略)とをクランプ(図示省略)にて挟持することにより、筒状接続部109を前記流体流路に接続する構成となっている。
図9に示すように、ケーシング本体104の内周面は、弁座側ほど小径となる概ね3段状に形成されている。そのケーシング本体104の3段状の内周面における小径部と大径部との間の中径部の軸心方向での長さは、後述する環状封止体110(所謂Oリング)の厚さと同程度の短い長さとなっている。
次に、図9に基づいて、前記空圧シリンダ88Bについて説明を加える。
ケーシング本体104内における内周面の中径部に対応する箇所には、前記環状封止体110が内嵌され、更に、ケーシング本体104内における内周面の大径部に対応する箇所には、環状のバネ受け体111が大径部と中径部との段部にて受け止められる状態で内嵌されている。
そして、ケーシング本体104内には、前記ピストン108が環状封止体110に摺接する状態で軸心方向に移動自在に内嵌され、ケーシング本体104内における内周面の大径部に対応する部分には、コイルバネ112がバネ受け体111とピストン108のバネ受け用鍔状部108aとの間に圧縮状態で挟持される状態で配設されて、そのコイルバネ112により、ピストン108が弁座側とは反対側に付勢されている。
更に、ケーシング本体104における弁座側とは反対側の端部には、外周部の凹部に環状封止体113が嵌め込まれ且つ圧縮空気供給用のエルボ114が貫通接続された蓋体115が、一対の止め輪116に抜け止めされる状態で配設されている。
そして、2個の環状封止体110,113により、ケーシング本体104内におけるピストン108の背部側の空間が気密状に封止され、蓋体115によりピストン108が抜け止めされる構成となっている。
図8に示すように、前記クランプ107は、径が変更自在な二つ折れ状の概ね環状に形成され且つ内周面がV字状の凹面に形成された挟持部107aと、その挟持部107aの径を変更操作する蝶ネジ107b等を備えて構成されている。
そして、図8及び図9に示すように、ケーシング本体104及び弁座形成体105を、ケーシング本体104の端面104aと弁座形成体105の端面105aとをそれらの間に環状のシール部材106を介在させて対向させた状態で突き合わせて、クランプ107の挟持部107aをケーシング本体104の鍔状部104b及び弁座形成体105の鍔状部105bに被せるように位置決めした状態で、蝶ネジ107bを締め付けることにより、ケーシング本体104の鍔状部104bと弁座形成体105の鍔状部105bとをクランプ107にて挟持して、ケーシング本体104と弁座形成体105とを一体的に組み付けることができる。
そして、前記エルボ114を通じて圧縮空気をケーシング本体104内に供給すると、前記ピストン108が前記コイルバネ112の付勢力に抗して弁座側に移動して、前記弁座102として機能する前記シール部材106の弁座用突出部分106aに当接して、前記内部流路101が閉じられ、一方、前記エルボ114を通じて圧縮空気をケーシング本体104から排出すると、前記ピストン108が前記コイルバネ112の付勢力により弁座側とは反対側に移動して、前記弁座102として機能する前記シール部材106の弁座用突出部分106aから離間し、前記内部流路101が開かれる。
つまり、被覆材溶液用バルブ88は、エルボ114を通じての圧縮空気の給排により開閉されるように構成されている。
そして、図3に示すように、前記被覆材溶液噴霧ノズル81は、被覆材溶液噴出孔81bを筒内部空間とする筒状に形成され、その筒状の被覆材溶液噴霧ノズル81における被覆材溶液噴出孔81bに対する溶液供給側の端面81cは、前記被覆材溶液用バルブ88のケーシング本体104の端面104aよりも内方側に突出するように形成されて、被覆材溶液噴霧ノズル81が、被覆材溶液用バルブ88を構成する弁座形成体105に兼用するように構成されている。
つまり、被覆材溶液噴霧ノズル81における被覆材溶液噴出孔81bに対する溶液供給側の端部に、鍔状部81eが設けられている。
そして、ケーシング本体104の端面104aと被覆材溶液噴霧ノズル81の端面81cとの間に環状のシール部材106を介在させた状態で、ケーシング本体104の鍔状部104bと被覆材溶液噴霧ノズル81の鍔状部81eとをクランプ107にて挟持することにより、ケーシング本体104及び被覆材溶液噴霧ノズル81が組み付けられて、前記被覆材溶液用バルブ88が構成されるようになっている。
前記筒状接続部109には、前記被覆材溶液供給路84を形成する管部材117がクランプ118を用いて接続される。
つまり、被覆材溶液噴霧ノズル81の被覆材溶液噴出孔81b、端面81c、鍔状部81eが、夫々、弁座形成体105内に形成される内部流路101、弁座形成体105の端面105a、弁座形成体105の鍔状部105bに相当する。
前記被覆材溶液用バルブ88のメンテナンスは、蝶ネジ107bを緩めることによりクランプ107を緩めて、ケーシング本体104と弁座形成体105とを分離して行うことになる。
そして、ケーシング本体104と弁座形成体105とを分離すると、シール部材106もそれらと分離されることになり、又、弁体103として機能するピストン108におけるシール部材106に当接する部分は、ケーシング本体104の端面104aに形成される内部流路101の出入口を通して外側を向いているので、弁座形成体105、シール部材106及びピストン108におけるシール部材106に当接する部分の清掃並びに点検を行い易い。又、ケーシング本体104と弁座形成体105とを分離すると、シール部材106もそれらと分離されるので、シール部材106の交換も簡単に行うことができる。
図2ないし図5に示すように、上述のように構成した米粒被覆装置2は、回転体支持部77の係止用溝77aに螺旋状回転体91の端部を係止し、且つ、回転体支持部77の2個の係止用穴77bにU字状攪拌用回転体92の端部を挿入した状態で、攪拌室形成部材50をその開口端を軸受け筒72に外嵌した状態で軸受け筒72に支持して、後述する姿勢変更調節手段120の蝶ネジ支持部分124dに回動自在に支持させた固定用蝶ネジ128を、攪拌室形成部材50における軸受け筒72への外嵌部分に形成したネジ挿通孔51bに挿通して軸受け筒72に螺入することにより、組み付けされるように構成されている。
そして、米粒被覆装置2が上述のように組み付けされた状態では、螺旋状回転体91及びU字状攪拌用回転体92夫々の端部は、攪拌室形成部材50の端部を閉じる端壁部分に近接する部分にまで延びるように構成されて、それら螺旋状回転体91及びU字状攪拌用回転体92が攪拌室形成部材50の閉塞端の端壁部分により抜け止めされるように構成されている。
前記米粒排出口57は、図2及び図7に示すように、前記攪拌室形成部材50における米粒搬送方向下手側端部の底部に、米粒搬送方向に沿って形成されている。
図2、図4及び図5に示すように、前記姿勢変更調節手段120は、前記支柱121の上部に形成された雌ネジ部121aに下端部の雄ネジ部122aが螺入され且つその螺入量の調節により上下方向に位置変更自在な円柱状の上下可動棒122、その上下可動棒122の雄ネジ部122aに螺合されて前記支柱121の上端面に締め付けることにより上下可動棒122を固定する上下固定ナット123、下端部が支点用孔124aにて上下可動棒122に融通状態で外嵌されて、その支点用孔124aにより上下可動棒122の軸心周りに回動自在で且つ上下可動棒122に対する傾き状態が変更自在な傾動体124、一端部の回動用孔125aにて上下可動棒122の上端部に回動自在に外嵌されて、前記傾動体124の傾動を許容する状態でその前記傾動体124の上端側部分を支持する傾動案内体125、前記傾動体124の傾動を傾動案内体125により案内させるための傾動被案内用ボルト126、及び、前記傾動体124と前記傾動案内体125とにわたって設けられて傾動体124の傾動を操作するための傾動操作用ボルトナット組127等を備えて構成されている。
以下、図4及び図5に基づいて、前記姿勢変更調節手段120の各部について、更に説明を加える。
前記上下可動棒122の上端部には、互いに平行な平面部分からなる上下動操作部分122bが備えられ、上下方向中間部には、その上下可動棒122に前記支点用孔124aにて外嵌された前記傾動体124を受けて、その傾動体124の下方側への移動を規制する受部122cが備えられている。
そして、前記上下動操作部分122bをスパナ等の工具により把持して、上下可動棒122を回動することにより、上下可動棒122を上下移動させるように構成されている。
前記傾動体124は、上下方向に沿う本体部分124bの下端に、上下可動棒122側に延びる支点用張り出し部分124cが延在し、前記本体部分124bの上下方向中間部に、上下可動棒122側に延びる前記蝶ネジ支持部分124dが延在し、前記本体部分124bの上端に上下可動棒122側とは反対側に延びる傾動被案内部分124eが延在し、更に、その傾動被案内部分124eの一端に、上方に延びる傾動操作部分124fが延在するように構成されている。
そして、前記支点用張り出し部分124cに、前記支点用孔124aが形成され、前記蝶ネジ支持部分124dに、前記攪拌室形成部材50のネジ挿通孔51bに挿通して前記軸受け筒72に螺入する前記固定用蝶ネジ128が回動自在に支持され、前記傾動被案内部分124eに、前記傾動被案内用ボルト126が螺入されるネジ孔124gが形成され、前記傾動操作部分124fには、前記傾動操作用ボルトナット組127のボルトを螺入するためのネジ孔124hが形成されている。
前記傾動案内体125は、横方向に延びる本体部分125bの一端側に前記回動用孔125aが形成され、前記本体部分125bにおける前記回動用孔125a側とは反対側の端部に、上方に延びる傾動操作部分125cが延在するように構成されている。
そして、前記本体部分125bに、前記傾動被案内用ボルト126を挿通してその傾動被案内用ボルト126の前記上下可動棒122に対する遠近方向での移動を案内する前記遠近方向に長い傾動案内用長孔125dが形成され、前記傾動操作部分125cに前記傾動操作用ボルトナット組127のボルトを挿通するためのボルト挿通孔125eが形成されている。
そして、前記傾動体124を、その支点用張り出し部分124cが前記受部122cにて受けられる状態で支点用孔124aにより上下可動棒122に外嵌することにより、上下可動棒122の軸心周りに回動自在で且つ上下可動棒122に対する傾き状態が変更自在な状態で上下可動棒122に支持し、前記回動用孔125aにて上下可動棒122の上端部に外嵌した状態の傾動案内体125の本体部分125bを、前記傾動体124の傾動被案内部分124eの上部に重ねた状態で、前記傾動被案内用ボルト126を傾動案内体125の傾動案内用長孔125dに挿通した状態でネジ孔124gに螺入し、更に、傾動案内体125のボルト挿通孔125eに挿通した傾動操作用ボルトナット組127のボルトを、傾動体124の傾動操作部分124fの両側に振り分けて位置させた傾動操作用ボルトナット組127の2個のナットと傾動操作部分124fのネジ孔124hとに螺入することにより、前記姿勢変更調節手段120を前記支柱121に組み付ける。
そして、上述のように前記支柱121に組み付けた前記姿勢変更調節手段120の傾動体124に、前記米粒被覆装置2をその軸受け筒72の鍔部72aを用いて支持させることにより、その米粒被覆装置2が、上述のように、支柱121に、姿勢変更調節手段120にて、支柱121の上下方向の軸芯周りに回動自在に且つ攪拌室形成部材50の横倒れ姿勢の傾き及びその高さが調節自在な状態で、米粒搬送方向の上手側端部にて片持ち状に支持されることになる。
つまり、図示は省略するが、前記米粒被覆装置2は、前記支柱121の軸芯周りでの回動により、その攪拌室形成部材50の米粒排出口57が前記乾燥装置4の米粒群受入部の上方に位置する運転位置と、前記乾燥装置4から横方向に退避した退避位置とに位置変更自在なように構成されている。
そして、前記米粒被覆装置2を前記運転位置に位置させた状態で、上下固定ナット123を緩めて、上下可動棒122を上下移動させることにより、前記乾燥装置4の米粒群受入部に対する前記米粒被覆装置2の上下方向での位置を調節して、上下固定ナット123を締め付けることにより、米粒被覆装置2の上下方向での位置を位置決めする。
又、前記傾動被案内用ボルト126を緩め且つ前記傾動操作用ボルトナット組127の2個のナットを緩めた状態で、その傾動操作用ボルトナット組127のボルトを回動操作することにより、前記乾燥装置4の米粒群受入部に対する攪拌室形成部材50の横倒れ姿勢を調節して、前記傾動被案内用ボルト126を締め付け且つ前記傾動操作用ボルトナット組127の2個のナットを締め付けることにより、攪拌室形成部材50の横倒れ姿勢を乾燥装置4の米粒群受入部に対して平行になる等の所定の姿勢に固定する。
又、前記米粒被覆装置2を上下軸心周りに回動させて、前記退避位置に位置させた状態で、その米粒被覆装置2の清掃等のメンテナンスを行う。
つまり、前記固定用蝶ネジ128を外して、前記攪拌室形成部材50を軸受け筒72から抜き、前記螺旋状回転体91やU字状攪拌用回転体92を回転体支持部77から抜いて、攪拌室形成部材50や螺旋状回転体91やU字状攪拌用回転体92を清掃することになる。
次に、上述のように構成された米粒被覆装置2の作用について説明する。
米粒受入口55から攪拌室形成部材50の内部に供給された米粒群は、螺旋状回転体91の螺旋状の搬送作用部91bにより、攪拌室形成部材50内の底部側に集まって螺旋状の搬送作用部91bの径方向内外に移動しつつ攪拌室形成部材50の長手方向に沿って搬送される状態で、螺旋状回転体91の内部にて回転するU字状攪拌用回転体92によって攪拌されることにより、良好に攪拌されながら攪拌室形成部材50の長手方向に沿って良好に搬送され、そのように攪拌搬送される米粒群に対して、機能付加用被覆材溶液供給用の被覆材溶液供給口56から機能付加用被覆材溶液が供給されて、米粒群と機能付加用被覆材溶液とが攪拌されて米粒の表面に機能付加用被覆材溶液が被覆され、更に、前記機能付加用被覆材溶液供給用の被覆材溶液供給口56よりも米粒搬送方向下手側の離型用被覆材溶液供給用の被覆材溶液供給口56から離型用被覆材溶液が供給されて、機能付加用被覆材溶液にて被覆された米粒群と離型用被覆材溶液とが攪拌されて米粒の表面の機能付加用被覆材溶液の被膜の表面に離型用被覆材溶液が被覆され、そのように機能付加用被覆材溶液及び離型用被覆材溶液にて層状に表面が被覆された米粒群が米粒排出口57から排出される。
そして、螺旋状回転体91は、その径方向内方側に攪拌室形成部材50の長手方向に連なる内部空間91aを備え且つその螺旋状の搬送作用部91bの間が内部空間91aに連通するように開口される状態に形成されているので、図6に示すように、米粒群Rは、攪拌室形成部材50内の底部側に比較的集まる状態で、螺旋状の搬送作用部91bによって攪拌室形成部材50の長手方向に向けて押し移動されつつ、螺旋状の搬送作用部91bの径方向内外に移動し、更に、螺旋状の搬送作用部91bの内部空間91aに入った米粒群Rは、その内部空間91a内にて回転しているU字状攪拌用回転体92の棒状の攪拌作用部92aによって攪拌室形成部材50の長手方向の略全域において攪拌されることになり、米粒群Rと被覆材溶液とを十分に攪拌することが可能となる。
つまり、螺旋状回転体91の回転により、米粒群Rが、攪拌室形成部材50の底部側に比較的集まる状態で層状に流動し、図6に示すように、その螺旋状回転体91の螺旋状の搬送作用部91bの内部でのU字状攪拌用回転体92の回転により、そのU字状攪拌用回転体92の棒状の攪拌作用部92aにより、攪拌室形成部材50の底部側に集まっている米粒群Rの一部が持ち上げられて転回して、層状に流動している米粒群Rが乱されるので、米粒群Rの攪拌が効果的に促進されることになる。
又、図3に示すように、被覆材溶液噴霧ノズル81の噴霧用空気噴出孔81aから噴出される空気と被覆材溶液噴出孔81bから噴出される被覆材溶液とが混合されて被覆材溶液が霧化され、そのように霧化された被覆材溶液が攪拌室形成部材50内を搬送されている米粒群に対して、米粒群の搬送方向に拡散する状態で供給されるので、例えば少量の被覆材溶液を供給するような場合であっても、被覆材溶液が霧状になって広い範囲にわたって拡散する状態で極力均等に米粒群に対して吹きかけられ、しかも、霧化された被覆材溶液が攪拌室形成部材50内を搬送されている米粒群に対して、極力長い時間にわたって吹きかけられるようにすることが可能となる。
更に、図6に示すように、被覆材供給手段80により、霧化状態の被覆材溶液が、攪拌室形成部材50の長手方向に沿う方向視にて、攪拌室形成部材50内における最底部よりも螺旋状回転体91の回転方向下手側に位置する箇所に向けて供給されるので、被覆材溶液が、攪拌室形成部材50内における米粒群Rの不存在箇所に供給されるのを抑制して、攪拌室形成部材50内を搬送されている米粒群Rに対して的確に供給される。
つまり、米粒群は、螺旋状回転体91によって、攪拌室形成部材50の底部における螺旋状搬送体50の回転方向下手側に比較的集まる状態で攪拌室形成部材50の長手方向に搬送されるので、被覆材溶液を、攪拌室形成部材50の長手方向に沿う方向視にて、攪拌室形成部材50内における最底部よりも螺旋状回転体91の回転方向下手側に位置する箇所に向けて供給することにより、被覆材溶液を、攪拌室形成部材50内を攪拌されながら搬送されている米粒群に対して的確に供給することができるのである。
そして、攪拌室形成部材50内を搬送される米粒群に対して、各被覆材溶液を、攪拌室形成部材50内における米粒群の不存在箇所に供給されるのを抑制しながら、霧化状態にて広い範囲にわたって拡散する状態で且つ極力長い時間にわたる状態で吹きかけられるようにすることが可能となるので、米粒一粒一粒を被覆状態のバラツキをより一層抑制した状態で各被覆材溶液にて被覆することが可能となる。
〔第2実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態を説明するが、この第2実施形態では、米粒被覆装置2が異なる以外は、加工米製造設備の全体構成は第1実施形態と同様に構成してあるので、加工米製造設備の全体構成の説明は省略する。
又、米粒被覆装置2は、主として攪拌室形成部材50の構成が第1実施形態と異なる以外は、第1実施形態と同様に構成してあるので、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、攪拌室形成部材50の構成について説明する。
図10に示すように、攪拌室形成部材50が、横倒れ姿勢の筒状の複数の攪拌室形成体50Aを、前記米粒搬送方向に並ぶ状態で且つ隣接する攪拌室形成体50Aにおける搬送上手側の攪拌室形成体50Aの終端部より搬送下手側の攪拌室形成体50Aの始端部に米粒群を受け渡す状態で備えて構成され、それら複数の攪拌室形成体50Aの夫々の内部に、前記螺旋状回転体91及び前記攪拌用回転体としてのU字状攪拌用回転体92が備えられている。
尚、この第2実施形態では、攪拌室形成部材50は、2個の攪拌室形成体50Aを上述のように備えて構成されている。
説明を加えると、各攪拌室形成体50Aは、一端が閉塞した円筒状に構成されている。
そして、各攪拌室形成体50Aが、上記の第1実施形態と同様に構成した駆動回転部70の軸受け筒72に第1実施形態と同様に外嵌支持するように構成されている。
又、各攪拌室形成体50Aの内部には、第1実施形態と同様の螺旋状回転体91及び攪拌用回転体92が、第1実施形態と同様に、夫々の米粒搬送方向上手側の端部が駆動回転部70の回転体支持部77に係止されて、駆動回転部70により一体的に駆動回転される状態で設けられている。
更に、搬送上手側の攪拌室形成体50Aが搬送下手側の攪拌室形成体50Aの上方側に位置し、且つ、搬送上手側の攪拌室形成体50Aの終端部の米粒群受け渡し用の排出口58と搬送下手側の攪拌室形成体50Aの始端部の米粒受け渡し用の受入口59とが上下方向に重なる状態となるように、各攪拌室形成体50Aが、上記の第1実施形態と同様に、支柱121に、姿勢変更調節手段120にて、始端部が支持される片持ち状態にて前記支柱121の軸芯周りに回動自在に且つ攪拌室形成部材50の横倒れ姿勢の傾き及びその高さを調節自在なように支持されている。
又、搬送上手側の攪拌室形成体50Aの米粒受け渡し用の排出口58と、搬送下手側の攪拌室形成体50Aの米粒受け渡し用の受入口59とが、受け渡し筒50Bにて接続されている。
尚、この第2実施形態では、搬送上手側の攪拌室形成体50A及び搬送下手側の攪拌室形成体50Aが、平面視で交差角度が90°よりも小さいV字状になる姿勢で上述のように上下方向に並べて配置されており、据え付けスペースを狭くすることが可能なように構成されている。
そして、搬送上手側の攪拌室形成体50Aに、前記米粒受入口55と前記機能付加用被覆材溶液供給用の被覆材溶液供給口56とが形成されて、第1実施形態と同様に、前記米粒受入口55に対して米粒供給部60が設けられ、機能付加用被覆材溶液供給用の被覆材溶液供給口56に対して、機能付加用被覆材供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81が接続されている。
又、搬送下手側の攪拌室形成体50Aに、前記離型用被覆材溶液供給用の被覆材溶液供給口56と前記米粒排出口57とが形成されて、第1実施形態と同様に、前記離型用被覆材溶液供給用の被覆材溶液供給口56に対して、離型用被覆材溶液供給用の被覆材溶液噴霧ノズル81が接続されている。
つまり、搬送上手側の攪拌室形成体50Aにおいて、米粒群が攪拌搬送されつつ機能付加用被覆材溶液が供給されて、米粒の表面に機能付加用被覆材溶液が被覆され、そのように表面が機能付加用被覆材溶液にて被覆された米粒群が、搬送上手側の攪拌室形成体50Aの米粒受け渡し用の排出口58から排出されて、受け渡し筒50Bを流下して、米粒受け渡し用の受入口59を通じて、搬送下手側の攪拌室形成体50A内に受け渡され、その搬送下手側の攪拌室形成体50Aにおいて、米粒群が攪拌搬送されつつ離型用被覆材溶液が供給されて、米粒の表面の機能付加用被覆材溶液の被膜の表面に離型用被覆材溶液が被覆され、そのように表面が機能付加用被覆材溶液及び離型用被覆材溶液にて層状に被覆された米粒群が米粒排出口57から排出される。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 供給する被覆材の種類が異なる複数の被覆材供給部81を攪拌室形成部材50の米粒搬送方向において異なる箇所に分散配置するに当たって、被覆材供給部81の配置数としては、上記の各実施形態において例示した2個に限定されるものではなく、3個以上でも良い。
例えば、攪拌室形成部材50を上記の第1実施形態と同様に構成する場合において、図11に示すように、被覆材供給部81を3個配置しても良い。
又、図示は省略するが、攪拌室形成部材50を上記の第2実施形態と同様に構成する場合において、複数の攪拌室形成体50Aの夫々又は一部に、2個以上の被覆材供給部81を配置しても良い。
被覆材供給部81を3個以上配置する場合、複数種の機能付加用被覆材を供給するように構成してもよい。
又、同一の被覆材を供給する被覆材供給部81を複数個設けても良い。
(ロ) 栄養、保健の機能を付加するための機能付加用被覆材としては、上記の実施形態において例示した難消化性デキストリン等の水溶性食物繊維に限定されるものではなく、例えば、コラーゲン、ギャバ、タピオカ澱粉、増粘多糖類等、種々のものを使用することが可能である。
又、機能付加用被覆材としては、栄養、保健の機能以外に、色、香り等の機能を付加するものを使用することが可能である。
ちなみに、色、香り等の機能を付加する機能付加用被覆材は、例えば、多孔質化した澱粉に、色素、香り等の成分を保持させて調製する。
又、前記離型用被覆材としては、上記の実施形態において例示したカルボキシメチルセルロースナトリウムに限定されるものではなく、例えば、タピオカ澱粉等、種々のものを使用することが可能である。
(ハ) 上記の第2実施形態のように、攪拌室形成部材50を、横倒れ姿勢の筒状の複数の攪拌室形成体50Aを、前記米粒搬送方向に並ぶ状態で且つ隣接する攪拌室形成体50Aにおける搬送上手側の攪拌室形成体50Aの終端部より搬送下手側の攪拌室形成体50Aの始端部に米粒群を受け渡す状態で備えて構成する場合、攪拌室形成体50Aの設置個数は、上記の第2実施形態において例示した2個に限定されるものではなく、3個以上でも良い。
又、複数の攪拌室形成体50Aの設置形態としては、上記の第2実施形態において例示した形態、即ち、米粒搬送方向に隣接するもの同士が平面視で交差角度が90°よりも小さいV字状になる姿勢で並ぶ形態に限定されるものではなく、例えば、米粒搬送方向に隣接するもの同士が平面視で交差角度が90°よりも大きいV字状になる姿勢で並ぶ形態でも良い。但し、複数の攪拌室形成体50Aの設置スペースを縮小するには、上記の第2実施形態のような形態にて配置するのが好ましい。
(ニ) 被覆材供給部の具体構成としては、上記の実施形態において例示した被覆材溶液噴霧ノズル81に限定されるものではなく、被覆材を攪拌室形成部材50内に供給する性状に応じて、種々のものを用いることが可能である。
例えば、被覆材を上記の実施形態のように溶液状にて供給する場合、被覆材溶液をシャワー状に散布するスプレーでも良い。
又、粉状の被覆材を供給する場合、空気を媒体にして粉状の被覆材を散布するように構成する。
例えば、上記の各実施形態においては、離型用被覆材の一例であるカルボキシメチルセルロースナトリウムを溶液状にて供給する場合について例示したが、カルボキシメチルセルロースナトリウムを粉状にて供給するように構成しても良い。
(ホ) 被覆材供給手段80を被覆材を溶液状にて供給するように構成する場合、前記被覆材溶液生成部82又は被覆材溶液タンク83に、被覆材溶液を加熱する溶液加熱手段を設けて、所定の温度に加熱した被覆材溶液を攪拌室形成部材50内に供給するように構成しても良い。
(ヘ) 前記攪拌用回転体92の形状及び設置形態は、上記の実施形態において例示した如き、米粒搬送方向下手側にて反転させたU字状の形状で、米粒搬送方向上手側端部を前記駆動回転部70に支持させた片持ち状態の設置形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態のように、攪拌用回転体92を、螺旋状回転体91の回転軸心とは離れた位置で螺旋状回転体91の長手方向に沿って伸びる棒状に形成する場合、上記の実施形態では、攪拌用回転体92を米粒搬送方向下手側にて反転させたU字状に形成して、螺旋状回転体91の長手方向に沿って伸びる棒状の攪拌作用部92aを、攪拌室形成部材50の周方向に2本存在させるように構成したが、棒状の攪拌作用部92aにおける攪拌室形成部材50の周方向での存在数は、2本に限定されるものではなく、1本や3本以上でも良い。
攪拌用回転体92を、前記棒状の攪拌作用部92aを3本以上備えるように構成する場合、それら3本以上の棒状の攪拌作用部92aの米粒搬送方向下手側の端部を互いに連結することになる。
又、棒状の攪拌用回転体92は、その米粒搬送方向上手側端部を駆動回転部70に支持させた片持ち状態で設ける場合に限定されるものではなく、米粒搬送方向上手側端部と米粒搬送方向下手側端部との両端で支持するように構成しても良い。
又、攪拌用回転体92は、螺旋状回転体91の回転軸心とは離れた位置で螺旋状回転体91の長手方向に沿って伸びる棒状に形成する場合に限定されるものではなく、例えば、複数の羽根体を備えたプロペラ状、螺旋状回転体91の長手方向に沿って伸びる帯状、あるいは、螺旋状回転体91の長手方向に沿って伸びる蛇行状に形成しても良い。
又、攪拌用回転体92を駆動回転する駆動回転部を、螺旋状回転体91を駆動回転するための駆動回転部70とは別個に設けても良いが、構成の簡略化を図る上では、攪拌用回転体92を螺旋状回転体91と一体的に回転するように構成するのが好ましい。
(ト) 上記の各実施形態において、前記攪拌用回転体92を省略可能である。
(チ) 前記攪拌室形成部材50を横倒れ姿勢にて設ける場合の横倒れ姿勢としては、攪拌室形成部材50の軸心が水平又は略水平となる水平姿勢に限定されるものではなく、米粒排出口57側が下方となる下向き傾斜姿勢でも良い。
但し、攪拌室形成部材50を前記下向き傾斜姿勢で設ける場合、その下向き傾斜角度は、米粒が自重にて滑り落ちる角度よりも大きい角度に設定する。
(リ) 上記の実施形態においては、前記螺旋状回転体91及び前記攪拌用回転体92を別体に構成する場合について例示したが、例えば、螺旋状回転体91に攪拌用回転体92を溶接接続する等により、螺旋状回転体91と攪拌用回転体92とを一体的に構成しても良い。
第1実施形態に係る米粒被覆装置を備えた加工米製造装置の全体概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係る米粒被覆装置の一部切り欠き正面図 第1実施形態に係る米粒被覆装置の要部の縦断正面図 第1実施形態に係る米粒被覆装置の要部の縦断正面図 第1実施形態に係る米粒被覆装置の要部の横断平面図 第1実施形態に係る米粒被覆装置の縦断側面図 第1実施形態に係る米粒被覆装置の要部の分解図 バルブの分解斜視図 バルブの断面図 第2実施形態に係る米粒被覆装置の一部切り欠き正面図 別実施形態に係る米粒被覆装置の一部切り欠き正面図
符号の説明
50 攪拌室形成部材
50A 攪拌室形成体
55 受入口
57 排出口
70 駆動回転部
80 被覆材供給手段
81 被覆材供給部
91 螺旋状回転体
91b 螺旋状の搬送作用部
92 攪拌用回転体

Claims (6)

  1. 横倒れ姿勢の筒状の攪拌室形成部材の内部に、受入口から前記攪拌室形成部材の内部に受け入れた米粒群を前記攪拌室形成部材の長手方向に搬送して排出口から排出させる螺旋状回転体が備えられ、
    前記受入口よりも米粒搬送方向下手側の箇所から米粒被覆用の被覆材を前記攪拌室形成部材の内部に位置する米粒群に供給する被覆材供給手段が設けられた米粒被覆装置であって、
    前記螺旋状回転体が、螺旋状の搬送作用部の内部を中空状態にして形成され、
    前記被覆材供給手段が、前記攪拌室形成部材の前記米粒搬送方向において異なる箇所に、供給する被覆材の種類が異なる複数の被覆材供給部を分散配置して構成されている米粒被覆装置。
  2. 前記攪拌室形成部材が、横倒れ姿勢の筒状の複数の攪拌室形成体を、前記米粒搬送方向に並ぶ状態で且つ隣接する攪拌室形成体における搬送上手側の攪拌室形成体の終端部より搬送下手側の攪拌室形成体の始端部に米粒群を受け渡す状態で備えて構成され、
    前記複数の攪拌室形成体の夫々の内部に、前記螺旋状回転体が備えられている請求項1記載の米粒被覆装置。
  3. 前記螺旋状回転体の内部に、その螺旋状回転体の長手方向に沿う軸心周りで回転して、米粒群を攪拌する攪拌用回転体が設けられている請求項1又は2記載の米粒被覆装置。
  4. 前記攪拌用回転体が、前記螺旋状回転体の回転軸心とは離れた位置で前記螺旋状回転体の長手方向に沿って伸びる棒状に形成されて、前記螺旋状回転体と一体回転するように設けられている請求項3記載の米粒被覆装置。
  5. 前記螺旋状回転体の米粒搬送方向上手側端部が、駆動回転部にて支持されるように構成され、
    前記攪拌用回転体が、米粒搬送方向下手側にて反転させたU字状に形成されて、米粒搬送方向上手側端部を前記駆動回転部に支持させた片持ち状態で設けられている請求項4記載の米粒被覆装置。
  6. 前記複数の被覆材供給部に、米粒に機能を付加する機能付加用被覆材を前記被覆材として供給する機能付加用被覆材供給用の被覆材供給部と、その機能付加用被覆材供給用の被覆材供給部よりも前記米粒搬送方向下手側に位置して、前記機能付加用被覆材にて被覆された米粒同士の接着を抑制する離型用被覆材を前記被覆材として供給する離型用被覆材供給用の被覆材供給部とが含まれている請求項1〜5のいずれか1項に記載の米粒被覆装置。
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