JP2006302029A - 表示装置制御プログラム、表示装置制御方法、表示装置 - Google Patents

表示装置制御プログラム、表示装置制御方法、表示装置 Download PDF

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尚之 江草
Hitoshi Abe
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Abstract

【課題】表示装置を斜めから見た場合、ペン入力位置と表示位置との間にずれが生じてしまう。
【解決手段】表示画面60の前面を覆うように設けられた透過パネル62に対し、ペン72を用いて書込位置74に書込がなされる。この書込は、ペン入力受付部46によって受け付けられ、ペン画像生成部48が対応する画像を生成する。画像生成にあたっては、予め身長入力部64から入力された身長に基づいて視点取得部42と水平・垂直補正量演算部44により求められた補正量が反映される。この結果、書込の画像が表示される表示位置78は、画像から発せられる光線の光路76が書込位置74を経て入力者の目70に達するように設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示画面の前面側からペン入力する機能を備えた表示装置についての技術に関する。
一地点において、あるいは複数拠点を連結して開かれる電子会議では、通常、大画面の表示装置が用いられる。そして、コンピュータ生成されたプレゼンテーション用の資料画像や、カメラ入力された静止画像・動画像などの各種画像が表示される。この表示装置には、表示画面から書き込まれるアノテーションを受け付けて表示する機能が設けられている場合も多い。すなわち、会議の参加者が表示された画像上にペン入力を行うと、表示装置はそれを読み取って、ペン入力に対応する位置に読み取り結果を表示する。これにより、表示装置はホワイトボードや黒板などの書込板としても機能することとなる。
なお、下記特許文献1には、レーザペンの加熱作用を利用してペン入力を行うことで、ペン入力位置と表示位置との位置ずれを解消する技術が開示されている。また、下記特許文献2には、距離をおいて設けたカメラによりペンの入力位置を特定する技術が開示されている。しかし、これら二つの文献の技術は、ペン入力位置と同位置にペン入力結果を表示するための技術に過ぎない。
特開平11−295687号公報 特開2000−132340号公報
図6は、従来の典型的な表示装置200について示した模式図である。表示装置200は、主たる構成として、表示画面60、透過パネル62、制御部210を備えている。図においては、表示画面60及び透過パネル62については、側方から見た断面形状を表示している。表示画面60は、画像が表示される面である。また、透過パネル62は、その前方に数mm程度の隙間をおいて設置された光透過性をもつ樹脂製のパネルであり、その厚さは数mm程度である。透過パネル62は、表示画面60を保護する保護カバーとして機能している。
この表示画面60の表面に対しては、ペン入力により、アノテーションを書き込むことができる。制御部210は、この処理を担う装置であり、ペン入力受付部46、ペン画像生成部48、画像合成部50及び画像投影部52を備えている。ペン入力受付部46はペンの接触位置を検知して入力されるアノテーションを読み取り、ペン画像生成部48は読み取った画像に対応するアノテーションの画像を生成し、画像合成部50は当初より表示されている画像とアノテーションの画像を合成し、画像投影部52は合成した画像をプロジェクタ機能により表示画面60に表示する。
ここで、入力者の目70をもつ入力者がペン入力を行う過程について順を追って説明する。入力者は、ペン220を用いて、透過パネル62の表面に文字や図を書き込む。この時ペン220が透過パネル62に接触して書込が検知される位置を第1の書込位置222と呼ぶことにする。制御部210は、この書込に対応する表示を、表示画面60の第1の表示位置224に行う。第1の表示位置224は、標準的には、第1の書込位置222から表示画面60におろした垂線の交差位置となるように設定されている。
第1の書込位置222よりも斜め上側にある入力者の目70から見ると、第1の書込位置222と第1の表示位置224は一致しない。この不一致は、表示画面60と透過パネル62の間の隙間や透過パネル62の厚みに起因するものである。近似的に透過パネル62の光学的性質を空気と同じであると見なせば、第1の表示位置224に表示された像は、入力者の目70に向かって直線的に伸びる光路226が透過パネル62の表面と交差する位置に表示されたように見えることになる。
入力者は、第1の書込位置222と同じ位置にペン入力を行おうと思った場合には、ペン228をこの交差位置である第2の書込位置230に接触させる。そして、制御部210は、第2の書込位置230になされたペン入力に対応する画像を、そこから表示画面60におろした垂線の交点である第2の表示位置232に表示する。このため、第1の表示位置224と第2の表示位置232の間には、表示画面60に平行な方向にずれ234が生じることになる。ずれ234の大きさfは、入力者の目70と透過パネル62の前面との垂直方向距離をa、入力者の目70と第1の表示位置224との水平方向距離をb、第1の表示位置224と第1の書込位置222との距離をdとし、三角形の相似関係を用いれば、
f = b×d/(a+d) (1)
となる。
仮にa=400mm、b=300mm、d=6mmとすると、f=4mmとなる。書込位置と表示位置とに4mmものずれが生じると、入力者は意図したアノテーションを非常に描きにくくなる。特に、比較的小さな文字等を書き込もうとすると、各線の位置関係にずれが生じて読みにくい書込になってしまう。このため、入力者にフラストレーションを与え、また、会議等の進行も妨げられることとなる。
なお、ここに示した問題は、会議用の比較的大きな表示装置(例えば50インチ以上)において特に発生しやすいものの、パソコン向け等の比較的小さな表示装置(例えば20インチ以下)でも起こる場合がある。
本発明の目的は、表示装置を斜め方向から見た場合に発生する表示画面へのペン入力位置と表示画面上の表示位置とのずれ量を減少させることにある。
本発明の表示装置制御プログラムは、画像が表示される表示画面と、表示画面の前面を覆い、表示画面に表示される画像を前方に透過させる透過パネルと、透過パネルの前面になされるペン入力を、その入力位置を検出して受け付けるペン入力受付手段と、受け付けたペン入力に基づいて、入力位置後方に設定された表示画面上の表示位置に画像を表示するペン入力表示手段と、を備えた表示装置に対し、ペン入力を行う入力者の視点情報を取得する視点取得手順と、入力者の視点における入力位置と表示位置のずれを減少させるように、ペン入力表示手段における表示位置を補正する補正手順と、を実行させる。
表示装置は、表示画面を備え、この面に対し画像を形成する機能を備えた装置である。画像形成を実現するメカニズムは特に限定されず、プロジェクタ方式、プラズマ方式、液晶方式など様々なものを採用することができる。また、表示画面の大きさも特に限定されるものではなく、個人向けの小画面であっても、複数人向けの大画面であってもよい。表示画面は、典型的には平面であるが、曲率の小さな曲面とすることもできる。
表示画面の前面は、前面に接し、あるいは前面から僅かに(例えば1mm〜1cm程度)離れた距離に設けられた透過パネルに覆われている。その厚さは典型的には数mm程度であるが、強度が保てれば1mm程度にまで薄くしてもよく、重量を軽く保てれば2,3cm程度にまで厚くしてもよい。透過パネルは、表示画面に形成される画像の光線を少なくとも前方側に向けて透過させるため、利用者は表示された画像を透過パネルの前方側から見ることができる。
この透過パネルの前面に対しては、電子的なペン入力を行うことができる。つまり、表示装置には、ペン型の入力ツールを用いて透過パネルの前面に書込が行われた場合に、その書込を位置情報とともに受け付けるペン入力受付手段が設けられている。また、表示装置には、ペン入力表示手段が設けられている。ペン入力表示手段は、ペン入力の受付結果に基づいて、表示画面に対し表示を行う。その表示位置は、標準的な設定では表示画面の正面前方から見た場合に入力位置とほぼ重なる位置に設定される。
表示装置制御プログラムは、この表示装置の動作を制御するプログラムである。典型的には、表示装置本体にインストールされて使用されるが、別筐体をなすパソコン等にインストールされて使用されてもよい。また、ペン入力受付手段又はペン入力表示手段を制御するプログラムの一部又は全部と同じパッケージとして形成することも可能である。
表示装置制御プログラムは、表示装置に対し視点取得手順と補正手順とを実行させる。視点取得手順は、ペン入力を行う者の視点情報、つまり、ペン入力者が入力位置をどの位置又は方向から見ているのかについての情報を取得する。この視点情報は、水平方向又は鉛直方向の少なくとも一方につき二段階以上(例えば、右側か左側かという二段階、上側か正面か下側かという三段階)で視点を評価する情報である。もちろん、水平方向及び鉛直方向について多数あるいは無限段階で評価することも可能である。
補正手順においては、表示位置の補正が行われ、入力位置と表示位置のずれの減少が図られる。補正量は、典型的には、視点、入力位置及び表示位置の幾何的関係に基づいて定められる。この場合において、もし屈折率が無視できるならば、三者が直線配置されるほどずれは小さなものとなる。補正は、水平又は垂直の少なくとも一方について行われる。水平及び垂直について補正が行われる場合には、等方的な補正(上下左右の方向を対等に扱う)であっても、非方的な補正(典型的には水平方向と鉛直方向で補正方式が異なる)であってもよい。なお、補正量は、視点情報に基づいて適宜更新することができる。また、一定時間書込がない場合に、補正量を一旦リセットする(初期状態に戻すことをいい、典型的には補正を行わないこととなる)ことも有効である。
この構成によれば、表示装置において、表示画面に対するペン入力位置と表示画面への表示位置が斜め方向から見た場合にずれるずれ量を緩和することができる。したがって、斜め方向からペン入力を行った場合にも、書込が乱れにくくなり、入力者及びそれを見る第三者の利便性を向上させることとなる。
本発明の表示装置制御プログラムの一態様においては、視点取得手順においては、ユーザ入力される情報に基づいて視点情報を取得する。また、本発明の表示装置制御プログラムの一態様においては、視点取得手順においてユーザ入力される情報は入力者の体格情報である。体格情報とは、例えば、身長の情報や、手の長さの情報などを指す。身長の情報に基づけば一般に書込時の平均的な目の高さを推定することができる。また、手の長さ(これは身長から推定することも可能であるが)の情報を利用すれば、同一箇所に立って書き込むことができる範囲を推定することができる。
本発明の表示装置制御プログラムの一態様においては、視点取得手順においてユーザ入力される情報は視点を明示する情報である。典型的には、設置されたボタンや表示されたアイコンを操作することで視点の入力を行う。また、本発明の表示装置制御プログラムの一態様においては、視点取得手順においては、水平方向又は垂直方向の少なくとも一方に分布配置されその配置位置が視点の水平方向位置又は垂直方向位置を表す入力部から、視点を明示する情報を取得する。つまり、視点の高さを入力するときは、視点と同じ高さにあるボタンやアイコン等を押せばよく、視点の水平位置を入力するときは、視点と同じ水平位置にあるボタンやアイコン等を押せばよい。この入力部は、典型的には、透過パネルの縁辺付近(透過パネルの外縁の少し内側や透過パネル外縁の少し外側)に設けられる。これは、表示画面における表示を邪魔しないためである。ただし、例えば、適当なボタンを押すなどして特殊な入力モードに切り替え、視点から表示画面に下ろした垂線の足の位置に触れるようにする入力機能を設けることで、水平位置と垂直位置を同時に入力することも可能である。
本発明の表示装置制御プログラムの一態様においては、視点取得手順においては、入力者を検知するセンサからの入力に基づいて視点情報を取得する。入力者を検知するセンサとは、例えば、カメラ、赤外線センサ、入力者のもつRFID(ICタグ)を検知するセンサ等を挙げることができる。カメラを用いる場合には、パターン認識他の解析により、大凡の存在位置はもちろん顔の位置や目の位置を検出することができる。また、赤外線センサを用いる場合には、安価に大凡の存在位置を把握できる利点もある。なお、RFIDは、位置検出以外に、複数いるユーザのユーザ識別に用いることもできる。
本発明の表示装置制御プログラムの一態様においては、視点取得手順においては、ペン入力受付手段において検出される入力位置に基づいて視点情報の推定を行う。推定した値は、例えば、視点情報を得るための他の情報が無い場合に用いることができる。推定の態様例としては、表示画面の左側に書いたら左にいるだろうことを推定する態様や、最初に高い位置に書いたら背が高いだろうと推定する態様を挙げることができる。
本発明の表示装置制御プログラムの一態様においては、補正手順においては、非等方的な補正が行われる。非等方な補正とは方向によって補正の態様が変わることをいう。典型的には、水平方向と垂直方向によって補正態様がかえられる。一般に、垂直方向の視点はしゃがまない限り身長(目の高さ)でほぼ決まると見なせるのに対し、水平方向の視点は歩くことで簡単に動いてしまうと考えられる。このような特性の違いを考慮すれば、垂直方向の補正は細かに行うのに対し水平方向の補正は大まかに行うなど、非等方な補正態様を採用する方が良い場合があり得る。
本発明の表示装置制御方法は、画像が表示される表示画面と、表示画面の前面を覆い、表示画面に表示される画像を前方に透過させる透過パネルと、透過パネルの前面になされるペン入力を、その入力位置を検出して受け付けるペン入力受付手段と、受け付けたペン入力に基づいて、入力位置後方に設定された表示画面上の表示位置に画像を表示するペン入力表示手段と、を備えた表示装置が実行する方法であって、ペン入力を行う入力者の視点情報を取得する視点取得手順と、入力者の視点における入力位置と表示位置のずれを減少させるように、ペン入力表示手段における表示位置を補正する補正手順と、を含む。
本発明の表示装置は、画像が表示される表示画面と、表示画面の前面を覆い、表示画面に表示される画像を前方に透過させる透過パネルと、透過パネルの前面になされるペン入力を、その入力位置を検出して受け付けるペン入力受付手段と、受け付けたペン入力に基づいて、入力位置後方に設定された表示画面上の表示位置に画像を表示するペン入力表示手段と、ペン入力を行う入力者の視点情報を取得する視点取得手段と、入力者の視点における入力位置と表示位置のずれを減少させるように、ペン入力表示手段における表示位置を補正する補正手段と、を備える。
図1は、会議等で使用する大画面の表示装置に対し、標準的な体格の人物が書き込みをする場合に書込容易となる範囲を示すものである。この範囲は目の位置をほぼ中心として四方に拡がっており、実験によれば、目の位置から見て上高さ14、右幅16及び左幅20は250mm程度、下高さ18は300mm程度である。この範囲は、入力者が身体を移動させることなく書込を行う可能性が高い範囲と言える。
ここで、図2を用いて、高さ方向についてのみ補正を行う態様について説明する。図2は、本実施の形態にかかる表示装置30の概略構成を示す模式図である。前に示した図6と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略可又は簡略化する。
表示装置30は、図6に示した表示装置200と同様に、表示画面60、透過パネル62を備えている。表示装置200との主たる違いは、制御部210の代わりに、制御部210の内部構成に加えて視点取得部42及び水平・垂直補正量演算部44が設けられた制御部40を備えていること、及び、身長を入力するための装置である身長入力部64を備えていることにある。
身長入力部64に対しては、書込を行う入力者が自己の大凡の身長を入力する。身長入力部64は、キーボードにより構成されていてもよいし、各身長に対応した複数ボタン(例えば120cmから200cmまで10cm刻みで用意されている)を備えるものであってもよい。
身長入力部64に入力された身長は、制御部40に設けられた視点取得部42に入力される。視点取得部42は、平均的な体型データに基づいて身長から推定される目の高さを算出し、実験データに基づいて身長から推定される目と透過パネル62の距離(図におけるa)を算出する。
水平・垂直補正量演算部44は、視点取得部42から算出データを取得するとともに、ペン入力受付部46からペン入力がなされた位置の情報を取得する。これにより、垂直方向についての補正量が算出可能となる。例えば、入力者がペン72を用いて書込位置74に書込を行った場合には、「b=目の高さ−書込位置74の高さ」の演算が行われる。そして、前に推定した「a」と、予め入力された「d」の値を用いて、式(1)により補正量fを計算する。
ペン画像生成部48は、計算された値を入力し、この補正を行って書込についての画像を生成する。この結果、表示画面60には、入力者の目70及び書込位置74の延長線上の表示位置78に表示が行われる。逆に見れば、この表示位置78に表示された画像から発せられる光線は、書込位置74を通る光路76を経て入力者の目70に到達する。したがって、入力者から見れば書き込み位置74と表示位置78が一致することとなる。
なお、ここでは、水平・垂直補正量演算部44は、ペン入力受付部46からの入力される書込位置の情報にも基づいて補正量を算出した。しかし、原理的には視点位置情報によって表示画面60全体の補正量が求まるため、この入力を行わない態様も実現可能である。
図2に示した態様においては、視点の高さ情報を与えるため身長の登録を行ったが、この態様は様々に変更可能である。次に、その一つの態様例を図3を用いて説明する。
図3は、表示画面60及び透過パネル62をその正面から描いた模式図である。ここでは、表示画面60の左側端部に左側視点入力スケール80が表示され、右側端部に右側視点入力スケール82が表示されている。左側視点入力スケール80及び右側視点入力スケール82は、高さ方向に多段階に切られた(例えば1cm〜5cm程度の刻み)メモリを有している。
入力者84は、書き込みを行うにあたり、左側視点入力スケール80又は右側視点入力スケール82における目86の高さ位置にペン88を当てる。すると、透過パネル62に設けられたペン入力手段によって、このペン88の接触が検知され、入力の高さ位置が求められる。これにより、ユーザの視点の高さが決定される。この構成によれば、膝を曲げて書き込みを行う場合や、背伸びをして書き込みを行うような場合にも、容易かつ正確に視線高さを再登録することが可能となる。
なお、このようなスケール型の入力部は、表示画面60の外側に、ハードウエア的に設置することができる。また、鉛直方向ではなく水平方向(横方向)に伸びるスケール型入力部を設け、水平方向の視点位置を取得するように構成してもよい。
続いて、図4を用いて、横方向について補正を行う態様について説明する。図4は、表示画面60及び透過パネル62の一部を上側から描いた図である。この補正態様においては、ユーザ入力により、視点が書込位置に対し左側か、正面か、右側かについての情報が与えられることを前提としている。正面に設定された場合、又は、ユーザ入力が無く標準設定に基づいて正面であるとされた場合には、補正は行われない。
図4に示した状態は、入力者が書込位置よりも左側にいる場合の例である。入力者はペン92を用いて、第1の書込位置94に書き込みを行っている。通常の設定では、前に図6を用いて説明した態様と同様に、横から書き込みが行われると書込位置と表示位置のずれが発生してしまう。そこで、ここでは、入力者の目90と第1の書込位置94とが直線を描くように第1の表示位置98を右方向(図の上方向)にずらしている。これにより、第1の表示位置98から発せられる光線の光路96は、第1の書込位置94を通ることになり、水平方向のずれが解消される。
しかし、一般に、横方向の場合には、縦方向の場合に比べ入力者が頻繁に身体を移動させる傾向にある。したがって、入力者の目90の位置は必ずしも固定されず、正確な視点位置情報が得られない。そこで、厳密な補正ではなく、緩やかな補正を行う態様も有効となる。補正にあたっては、図1に示した標準的書込範囲10についての知見が利用される。すなわち、入力された身長に基づいて、まず標準的書込範囲10の補正が行われ、書込位置の高さにおける書込範囲の右側の幅Cが求められる。図1の例に従った場合、目12の高さでは幅Cは右幅16となる。そして、C/2からCの範囲については、例えばその中心である3C/4の位置で割り出される補正量で一律に補正を行うこととする。
図4に示した例では、ペン92の位置は、入力者の目90から見て右方向に3C/4の位置にある。このため、第1の書込位置94への書込に対しては、ずれが0となる第1の表示位置98に対応する画像が表示される。これに対し、入力者の目90から見て右方向にCだけ離れた第2の書込位置102にペン100を用いて書込を行った場合には、入力者の目90と第2の書込位置102を結ぶ第2の光路104が表示画面60と交わる本来の補正表示位置106には表示が行われない。代わりに、第2の書込位置102から引かれる第1の光路96に平行な直線が表示画面と交差する第2の表示位置108に表示が行われる。
このような一律な補正を採用した場合にも、位置ずれを十分に解消することが可能である。これを検証するため、誤差が最大となるCの位置についてその値を見積もる。式(1)に従えば、距離Cの位置で補正を全く行わない場合のずれをfcとすると
fc=C×d/(a+d) (2)
となる。これに対し、距離Cの位置で距離3C/4の位置を基準として行う場合の補正量fc’は
fc’=3C×d/4(a+d) (3)
である。したがって、補正されない量fc’’は、式(2)から式(3)を辺辺引いて、
fc’’=C×d/4(a+d) (4)
となる。得られた誤差fc’’は補正を行わない場合の誤差fcの1/4に過ぎない。例えば、a=400mm、C=250mm、d=6mmとするとfc=3.7mm、fc’=2.8mm、fc’’=0.9mm程度となる。つまり、誤差は1mm以下となっており、十分な補正効果が得られている。
なお、この態様においては、C/2からCまでの範囲についてその中心である3C/4の位置を基準として補正を行った。これは、C/2よりも近い範囲については、入力者が正面に対する書込であると判断する可能性が高いためである。しかし、もちろん、実際の利用者の要望に応じて設定を変更することも可能である。また、C/2における補正量の不連続を解消するため、C/2から3C/4までは0から線形的に補正量を増加させる補正量連続化処理を施してもよい。
なお、補正は横方向あるいは縦方向(鉛直方向)の一方のみならず、両方向について同時に行うことができる。また、視点の情報は、ユーザに陽に入力を求めず、センサ検知によって取得することもできる。最後に、この態様例について、図5を用いて説明する。
図5は、本変形例にかかる表示装置110を説明する模式図である。基本的な構成は、図2に示した表示装置30とほぼ同様であり、同一の構成には同一の番号を付して説明を省略化ないしは簡略化する。この表示装置110においては、図2の身長入力部64の代わりにカメラ112が設けられている。カメラ112は、書込を行う入力者の頭部を含む上体部分を映し出すものである。撮影された画像データは視点取得部42に送られる。そして、視点取得部42は画像認識の技術に基づいて入力者の頭部を検出し、その結果を基に視点の位置を算出する。視点の位置は、高さ方向及び水平方向の両方向について算出される。この結果、入力者の目120から水平方向及び鉛直方向の両方について斜めとなる書込位置122への書込に対し、水平方向及び鉛直方向の位置ずれが共に解消されるように、入力者の目120と書込位置122を結ぶ直線上に表示位置124が設定されている。
目の位置と書込範囲の関係についての実験結果を示す図である。 表示装置の構成例を示す図である。 視点を入力する装置の実装例を示す図である。 横方向の補正例を説明する図である。 表示装置の変形例を示す図である。 表示装置についての参考構成例を示す図である。
符号の説明
10 標準的書込範囲、12 目、14 上高さ、16 右幅、18 下高さ、20 左幅、30 表示装置、40 制御部、42 視点取得部、44 水平・垂直補正量演算部、46 ペン入力受付部、48 ペン画像生成部、50 画像合成部、52 画像投影部、60 表示画面、62 透過パネル、64 身長入力部、70 入力者の目、72 ペン、74 書込位置、76 光路、78 表示位置、80 左側視点入力スケール、82 右側視点入力スケール。

Claims (10)

  1. 画像が表示される表示画面と、
    表示画面の前面を覆い、表示画面に表示される画像を前方に透過させる透過パネルと、
    透過パネルの前面になされるペン入力を、その入力位置を検出して受け付けるペン入力受付手段と、
    受け付けたペン入力に基づいて、入力位置後方に設定された表示画面上の表示位置に画像を表示するペン入力表示手段と、
    を備えた表示装置に対し、
    ペン入力を行う入力者の視点情報を取得する視点取得手順と、
    入力者の視点における入力位置と表示位置のずれを減少させるように、ペン入力表示手段における表示位置を補正する補正手順と、
    を実行させる、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  2. 請求項1に記載の表示装置制御プログラムであって、
    視点取得手順においては、ユーザ入力される情報に基づいて視点情報を取得する、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  3. 請求項2に記載の表示装置制御プログラムであって、
    視点取得手順においてユーザ入力される情報は入力者の体格情報である、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  4. 請求項2に記載の表示装置制御プログラムであって、
    視点取得手順においてユーザ入力される情報は視点を明示する情報である、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  5. 請求項4に記載の表示装置制御プログラムであって、
    視点取得手順においては、水平方向又は垂直方向の少なくとも一方に分布配置されその配置位置が視点の水平方向位置又は垂直方向位置を表す入力部から、視点を明示する情報を取得する、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  6. 請求項1に記載の表示装置制御プログラムであって、
    視点取得手順においては、入力者を検知するセンサからの入力に基づいて視点情報を取得する、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  7. 請求項1に記載の表示装置制御プログラムであって、
    視点取得手順においては、ペン入力受付手段において検出される入力位置に基づいて視点情報の推定を行う、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  8. 請求項1に記載の表示装置制御プログラムであって、
    補正手順においては、非等方的な補正が行われる、ことを特徴とする表示装置制御プログラム。
  9. 画像が表示される表示画面と、
    表示画面の前面を覆い、表示画面に表示される画像を前方に透過させる透過パネルと、
    透過パネルの前面になされるペン入力を、その入力位置を検出して受け付けるペン入力受付手段と、
    受け付けたペン入力に基づいて、入力位置後方に設定された表示画面上の表示位置に画像を表示するペン入力表示手段と、
    を備えた表示装置が実行する方法であって、
    ペン入力を行う入力者の視点情報を取得する視点取得手順と、
    入力者の視点における入力位置と表示位置のずれを減少させるように、ペン入力表示手段における表示位置を補正する補正手順と、
    を含む、ことを特徴とする表示装置制御方法。
  10. 画像が表示される表示画面と、
    表示画面の前面を覆い、表示画面に表示される画像を前方に透過させる透過パネルと、
    透過パネルの前面になされるペン入力を、その入力位置を検出して受け付けるペン入力受付手段と、
    受け付けたペン入力に基づいて、入力位置後方に設定された表示画面上の表示位置に画像を表示するペン入力表示手段と、
    ペン入力を行う入力者の視点情報を取得する視点取得手段と、
    入力者の視点における入力位置と表示位置のずれを減少させるように、ペン入力表示手段における表示位置を補正する補正手段と、
    を備える、ことを特徴とする表示装置。
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