JP2006298461A - ビール用泡付け器 - Google Patents

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Masaaki Yamashita
公明 山下
Takeshi Haratani
威史 原谷
Katsuro Endo
勝郎 遠藤
Kenji Shimizu
研之 清水
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Abstract

【課題】
缶ビールや瓶ビールをより美味しく飲むために、ビール液面にクリーミーな泡を誰でも簡単に付けられる様にすることを課題とする。
【解決手段】
缶ビールや瓶ビールをグラスやジョッキに注いだ後に、少量のミネラル水を高圧で細穴からビール液面に噴射することで、噴射水のキャビテーションと周りの気流のキャビテーションを誘発、ビール液面にキャビテーションによる空気の乱流が衝突、ビール中に細かい空気の気泡が浸入すると共に、ビール中の炭酸ガスも減圧沸騰することで、ビール液面に缶や瓶から注ぐ方法ではできない、細かでクリーミーな泡を付けることが出来た。
【選択図】 図1

Description

本発明は、缶ビールや瓶ビールを、ビヤホール等の樽生ビール並みの美味しさにするため、グラスやジョッキ等に注いだ後にビール液面にクリーミーな泡付けをする方法に関するものである。
缶ビールや瓶ビールは、直接缶や瓶から飲む場合とグラスやジョッキに注いで飲む場合が一般的である。グラスやジョッキに注いで飲む場合に、より美味しく飲むための方法として、ビール液面にクリーミーな泡を立てる注ぎ方などが知られている、更に、陶器製の泡付け用注ぎ口、ビール液面への窒素ガスの噴霧による泡付け、超音波による泡付け等の装置も考案されているが、それらの効果は樽生ビールを専用のサーバで注出する美味しさではない。
また、近年ではビールまたは発泡酒を含むビール風アルコール飲料(ビールテイスト飲料)中の炭酸ガス含有量もさまざまなタイプの商品が発売されている。炭酸ガス含有量が異なれば、当然のことながら商品のガス圧力も異なり、ビール(または発泡酒)をグラスやジョッキに注いだ場合の起泡性も異なってくる。このような異なるガス圧力のビール(または発泡酒)であっても、注いだ液面にクリーミーな泡を発生させることが望まれている。
特開2000−58594 特開平4−253691
缶ビールや瓶ビールをより美味しく飲むために、ビール液面にクリーミーな泡を誰でも簡単に付けられる様にすることを課題とする。
缶ビールや瓶ビールをグラスやジョッキに注いだ後に、少量の水を高圧で細穴からビール液面に短時間噴射することで、クリーミーな泡付けができ、上記課題を解決した。
缶ビールや瓶ビールをグラスやジョッキに注いだ後に、少量の水を高圧で細穴からビール液面に噴射することで、噴射水のキャビテーションと噴射水周りの気流の乱れを誘発、ビール液面にキャビテーションによる空気の乱流が衝突、ビール中に細かい空気の気泡が浸入すると共に、ビール中の炭酸ガスも減圧沸騰することで、ビール液面に缶や瓶から直接注ぐ方法ではできない、細かでクリーミーな泡を付けることが出来る。
クリーミーな細かい泡がビール液面を覆うと、飲み口はソフトでピリピリ感が無く、細かい泡は消えにくいため、ビール中の炭酸ガスが逃げにくく、ビールの美味しさが持続する等、美味しいビールを提供できる。
また、本泡付け器にはビール通路が無いため、煩わしいメンテナンスの必要が無く一般家庭でも容易に実用できる。
水ボトルと、水圧を上昇させる水ポンプと、水圧を調整する圧力調整器と、噴射をON−OFFする電磁弁と、細穴ノズルのゴミ等による閉塞を防止するフィルタと、細穴ノズルと、噴射時間を制御するコントローラで装置を構成する。
さらに、本発明にはビールや発泡酒を注いだジョッキやグラスの高さに、ノズルの位置を合わせるために、細穴ノズルの昇降手段を有している。
また、本発明における細穴ノズルは複数個であってもよく、ジョッキやグラス液面の大きさにより、その全体を被覆するように細穴ノズルを複数個配置することや細穴ノズルを傾斜してセットすることにより、液面全体にクリーミーな泡を発生させることができる。
他に、本発明における水ボトルには、所定のボトル以外にも、市販のミネラル水PETボトルを接続可能である。
図1に各コンポネントとそれらを接続する配管及び配線の系統図を示す。また、図2には各コンポネントとそれらを接続する配管及び配線の具体例を示す。
電源は、家庭用の100Vを使用し、スイッチ、水ポンプ及びソレノイドバルブは安全のために、直流12VにAC−DCアダプターにて変換し使用する。10はAC−DCアダプターと電子基板の収納ボックスである。12は配線、14は配管である。
噴射用の水は、市販ミネラル水を使用することが劣化・安全性の面からも好ましく、市販ミネラル水PETボトルを水ボトル1としてそのまま使用する。水ボトル1はPETボトルキャップ蓋を取り除いた後に、接合部材15にて配管14に接続される。接合部材15は給水管14−aが挿入されており、キャップスクリューに螺合するように接合され、ボトル1のミネラル水を底部から水ポンプ2で吸い上げ、出口圧力を調圧弁3にて調整後、ソレノイドバルブ4で噴射時間をON−OFFし、5のフィルタを通してデリバティブパイプ6で分配し、複数のノズル7から噴出する。
本実施例においては、ジョッキ液面全体をクリーミーな泡で被覆するために、液面に対し中心部に1個、円周部分に等間隔に4個、合計5個の細穴ノズルを設けている。
水を噴出させるための条件は、高圧水を受ける液体(ビールなど)に含まれる炭酸ガス圧力により設定可能であるが、水圧は0.1〜2.0MPa、好ましくは0.5〜2.0MPa、細穴径は30〜200μm、水噴出時間は0.01〜2.0秒の間で適切な水圧、細穴径、水噴出の時間が設定される。
7のノズルは、噴射方向を自由に変更することが出来るように、8の球形のノズル取付面に支持してある。なお、7のノズル先端と13のジョッキ等に注いだビール面の距離を自由に変更できるように、9のスタンドは上下にスライドする。
3の調圧弁の余水は1のボトルへ戻す他、4のソレノイドバルブOFF時のノズル側への後だれを極力少なくするために4のソレノイドバルブは3ポート式を使用し、ソレノイドバルブのノズル側残圧も1のボトルへ戻す。
制御は、電子コントローラで行う。即ち、11のサーバスイッチを手動でON後、2の水ポンプを作動、所定の水圧に達する時間の後、4のソレノイドバルブを所定の時間だけONし、4のソレノイドバルブをOFF後に、2の水ポンプを停止する。
本装置を使用することで、缶ビールや瓶ビールの他、ビールテイスト飲料の泡付けを誰でも簡単にできるようになる。
各コンポネントとそれらを接続する配管及び配線を示す、本発明の全体を示す図である。 各コンポネントとそれらを接続する配管及び配線を示す、本発明の具体例を示す図である。 本発明の具体例のうちノズル、ノズル取付ブラケット及びデリバティブパイプの拡大図である。
符号の説明
1 水ボトル
2 水ポンプ
3 調圧弁
4 ソレノイドバルブ
5 フィルタ
6 デリバティブパイプ
7 ノズル
8 ノズル取付ブラケット
9 ノズルスタンド
10 制御ボックス
11 サーバスイッチ
12 配線
13 ジョッキ
14 配管
15 接合部材

Claims (7)

  1. ジョッキ等に注いだビール液面に、圧力をかけた水を、細穴からビール液面に噴射し、水流によるキャビテーション効果でビール液面に泡を発生させる、泡付け器。
  2. 水ボトルと、水圧を上昇させる水ポンプと、水圧を調整する圧力調整器と、噴射をON−OFFする電磁弁と、細穴ノズルのゴミ等による閉塞を防止するフィルタと、細穴ノズルと、噴射時間を制御するコントローラで構成したことを特徴とする、請求項1のビール用泡付け器。
  3. 細穴ノズルの昇圧手段を有することを特徴とする、請求項2のビール用泡付け器。
  4. 噴射する水の圧力は0.1〜2.0MPaあることを特徴とする、請求項1及び2のビール用泡付け器。
  5. 噴射する細穴は30〜200μmであることを特徴とする、請求項1及び2のビール用泡付け器。
  6. 水を噴射する時間は0.01〜2.0秒であることを特徴とする、請求項1及び2のビール用泡付け器。
  7. サーバスイッチをONの後、水ポンプを作動、所定の水圧に達した後、ソレノイドバルブを所定の時間だけONし、ソレノイドバルブをOFF後に、水ポンプを停止する、請求項2に於けるビール用泡付け器の制御方法。
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