JP2006296047A - サージ保護装置及びこれを備える給湯装置 - Google Patents

サージ保護装置及びこれを備える給湯装置 Download PDF

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Abstract

【課題】確実にサージを検出して装置を保護することができるサージ保護装置及びこれを用いた給湯装置を提供すること。
【解決手段】雷サージSが電源ラインVcc1から侵入したときには、正サージ検出回路510に備えられたフォトトランジスタPT1がオンして、共通接続点の電位がロウレベルとなる。一方、雷サージSが1次側グランドラインGND1から侵入したときには、負サージ検出回路520に備えられたフォトトランジスタPT2がオンして、共通接続点の電位がロウレベルとなる。従って、マイクロコンピュータ400にはロウレベル電位のサージ検出信号Sが入力され、これによって、マイクロコンピュータ400は警報制御を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、サージ保護装置及びこれを備える給湯装置に関する。
従来から、電気機器には商用電源又は機器側からの雷サージの侵入を検知し、強制的に商用電源からの電源供給を遮断するサージ保護装置が備えられている。
このサージ保護装置はサージギャップと電流検出回路とを直列接続して構成されており、電力変換を行う電源回路の1次側グランドラインと2次側グランドラインとの間に配されている。
商用電源又は1次側グランドラインからサージが侵入したときには、1次側グランドラインの電位が2次側グランドラインの電位よりも高くなる。この電位差がサージギャップの放電開始電圧以上の電位差となると、これによって、両グランドライン間に電流が流れ、これを電流検出回路が検出することによってサージの侵入が検出される。そうすると、商用電源と電気機器との間に設けられたスイッチを開放することで、電気機器への電源供給を遮断している。
一方、2次側グランドラインから雷サージが侵入したときには、2次側グランドラインの電位が1次側グランドラインの電位よりも高くなる。この電位差がサージギャップの放電開始電圧以上の電位差となると、これによって、両グランドライン間に電流が流れ、これを電流検出回路が検出することによってサージの侵入が検出される。そうすると、商用電源と電気機器との間に設けられたスイッチを開放することで、電気機器への電源供給を遮断している。
また、サージギャップに替えてバリスタを使用することもできる(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−326108号公報
ところで、このようなサージ保護装置を給湯装置に適用することが考えられている。しかしながら、上記のサージ保護装置をそのまま適用しようとすると以下のような事が懸念される。
給湯装置は大まかには貯湯タンク内の水を温めるヒートポンプユニットと、このヒートポンプユニットの動作を制御する制御ユニットとから構成されており、このうち制御ユニットは、商用電源の交流電力を直流電力に変換するスイッチング回路からなる電源回路から電力供給を受けるようになっている。ここで、電源回路の1次側グランドラインと2次側グランドラインとは、バイパスコンデンサを介して共通接続されており、スイッチング動作時に発生し、2次側に流入した高周波ノイズを1次側グランドラインに逃がすようにしている。
このため、両グランドラインは同電位とされ、上記のサージ保護装置を両グランドライン間に配したとしても雷サージを検出することができない。
また、上記サージ保護装置に用いられるサージギャップは放電開始電圧の個体差が大きく、バリスタについても、サージ印加による保護開始電圧の低下が顕著であるから装置としての信頼性に疑問が生じる。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は確実にサージを検出して電気負荷を保護することができるサージ保護装置及びこれを用いた給湯装置を提供することである。
請求項1の発明は、電源ラインから電源供給を受ける電気負荷に対して電源ライン又はグランドラインからサージが侵入したことを検出し、電気負荷を保護するサージ保護装置であって、電源ラインと前記グランドラインとの間に配され、サージが電源ライン又はグランドラインからサージが侵入したことを検出し、これに伴ってサージ検出信号を出力するサージ検出手段と、電源ラインに配され、サージ検出信号が出力されたことを条件に電気負荷を電源ラインから切り離す遮断手段とを備えることを特徴としている。
このようにすれば、電源ライン又は/及びグランドラインから侵入したサージを確実に検出することができ、電気負荷を確実に保護することができる。
また、電気負荷が商用電源の交流電力を直流電力に変換するスイッチング回路からなる電源回路から電力供給を受けることとなった場合、電源回路の1次側グランドラインと2次側グランドラインとをバイパスコンデンサを介して共通接続し、スイッチング動作時に発生し、2次側グランドラインに流入した高周波ノイズを1次側グランドラインに逃がす必要がある。このような場合、1次側グランドラインの電位と2次側グランドラインの電位が同一とされ、従来のサージ保護装置では雷サージを検出することができなかった。しかしながら、本構成ではサージ検出手段を電源ラインとグランドラインとの間に配する構成としているから、これを確実に検出することができる。
請求項2の発明は、サージ検出手段は、電源ラインとグランドラインとの間に配され、電源ラインからサージが侵入したことを検出し、正サージ検出信号を出力する正サージ検出回路と、電源ラインと前記グランドラインとの間に配され、グランドラインからサージが侵入したことを検出し、負サージ検出信号を出力する負サージ検出回路とから構成されていることを特徴としている。
このような構成とすれば、正サージ及び負サージ夫々を個別に検出することができる。
請求項3の発明は、正サージ検出回路は、電源ラインにアノードが接続される逆流阻止ダイオードと、逆流阻止ダイオードのカソードにアノードが接続される定電圧ダイオードと、低電圧ダイオードのカソードにアノードが接続され、カソードが前記グランドラインに接続される1次側発光ダイオード及びこの1次側発光ダイオードの動作に応じてスイッチング動作する2次側スイッチング素子からなるフォトカプラと、2次側スイッチング素子のスイッチング動作に基づいてサージ検出信号を出力するサージ検出信号出力回路とから構成されていることを特徴としている。
従来のサージ保護装置では、サージが侵入したことを検出するための素子として、サージギャップ又はバリスタを使用していた。しかし、これらの検出素子は放電開始電圧の個体によるバラつきが大きく、サージ印加による保護開始電圧の低下が顕著であるから装置としての信頼性維持が問題となっていた。
これに対して本構成では、サージが侵入したことを検出するための素子として固体によるバラつきの小さい定電圧ダイオードを使用しているから装置としての信頼性を確保することができる。
請求項4の発明は、負サージ検出回路は、電源ラインにカソードが接続される逆流阻止ダイオードと、逆流阻止ダイオードのアノードにカソードが接続される定電圧ダイオードと、低電圧ダイオードのアノードにカソードが接続され、アノードが前記グランドラインに接続される1次側発光ダイオード及びこの1次側発光ダイオードの動作に応じてスイッチング動作する2次側スイッチング素子からなるフォトカプラと、2次側スイッチング素子のスイッチング動作に基づいてサージ検出信号を出力するサージ検出信号出力回路とから構成されていることを特徴としている。
従来のサージ保護装置では、サージが侵入したことを検出するための素子として、サージギャップ又はバリスタを使用していた。しかし、これらの検出素子は放電開始電圧の個体によるバラつきが大きく、サージ印加による保護開始電圧の低下が顕著であるから装置としての信頼性維持が問題となっていた。
これに対して本構成では、サージが侵入したことを検出するための素子として固体による特性にバラつきの小さい定電圧ダイオードを使用しているから装置としての信頼性を確保することができる。
請求項5の発明は、サージ検出信号が出力されたことを条件にサージが侵入したことを報知する報知手段が備えられていることを特徴としている。
このような構成とすれば、電気負荷の使用者あるいは管理者に対してサージの侵入を知らしめて電気負荷の点検・整備を促すことができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のサージ保護装置を備える給湯装置であって、電気負荷として、少なくとも電源ラインに接続されて動作するヒートポンプユニットと、電源回路を介して電源ラインに接続される表示手段と、電源回路を介して電源ラインに接続され、ヒートポンプユニットの動作を制御するとともに、サージ検出手段からサージ検出信号が出力されたことを条件に表示手段にその旨を表示させる制御手段とを備えること特徴としている。
このような構成とすれば、給湯装置の使用者・管理者に対してサージ侵入により装置が停止したことを知らしめることができるから、突然の停止に対して故障であると混乱させることがなく、使用者・管理者に対して安心感を与えることができる。
請求項7の発明では、遮断手段は、電源ラインと前記ヒートポンプユニットとの間であって、且つ、電源ラインと電源回路との間に接続されていることを特徴としている。
このように構成すれば、1つの遮断手段で給湯装置を構成する全電気負荷への電源供給を一括して遮断することができ、装置全体の保護を実現することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では本発明を給湯装置に適用した例について説明するが、本発明はそれ以外の電気機器にも適用可能である。
図1は、貯湯式の給湯装置の概略構成を示す模式図である。金属製(例えばステンレス製)の貯湯タンク1は縦長形状をなしており、外周部に図示しない断熱材を配置して、高温の給湯用水を長時間に渡って保温することができるようになっている。
この貯湯タンク1には、これに対して給湯用水を供給する給水管12が接続されており、減圧弁63を介して当該貯湯タンク1内へ給湯用水が流入するようになっている。また、貯湯タンク1には導出管14,24が接続されており、内部に貯留されている温水を導出可能とされている。
混合弁16,26は、サーボモータ等の駆動源により弁体を駆動する電動弁であり、後述する制御装置200からの制御信号により作動するものである。これは、導出管14,24内の温水と、減圧弁63に接続された給水配管15内の給湯用水とを所定の割合で混合し、浴槽50に連なる配管17、シャワー等の混合給湯配管27に供給するようになっている。また、これら混合弁16,26はその動作状態を制御装置200に出力するようになっている。
また、導入管12、配管17、混合給湯配管27には、それぞれサーミスタ及び流量カウンタ(図示せず)が設けられており、管内の温度情報および流量情報を制御装置200に出力するようになっている。
ヒートポンプユニット2は、ヒートポンプサイクルにより温水を生成するものである。このヒートポンプユニット2内には貯湯タンク1内の温水が還流する循環回路20の一部が配されており、制御装置200からの制御信号に基づいて循環回路20内の温水を加熱する沸き上げ動作を行う。また、ヒートポンプユニット2はその作動状態を制御装置200に出力するようになっている。
100A、100Bは制御条件設定・表示を行うための操作盤(浴室リモコン100A、台所リモコン100B)であり、各種操作スイッチの信号を後述する制御装置200に出力するようになっている。また、制御装置200からの制御信号により表示手段である表示部110A,110B(表示手段に相当)の表示を行うとともに、スピーカ120A,120Bを鳴動させて音声により各情報を報知するようになっている。
リモコン100A,100Bには、図6(a)、(b)に示すように、ふろ自動スイッチ121A,121B、ふろ選択スイッチ122A,122B、高スイッチ123A,123B、および低スイッチ124A,124B等の操作スイッチが設けられている。
200は制御装置であり、各サーミスタからの温度情報、流量カウンタからの流量情報および操作盤100A,100Bに設けられた操作スイッチからの信号等に基づいて、ヒートポンプユニット2、混合弁16、17および操作盤100A,100Bの表示部110A,110B等を制御するように構成されている。
この制御装置200には、図2に示すように、AC200Vの商用電源Vに接続される入力端子200A,200Bが備えられているとともに、アースEに接続されるアース端子200Cが備えられており、これによって、制御装置200は商用電源Vから電力供給を受けて動作するようになっている。また、制御装置200には、ヒートポンプユニット2に対して電源供給を行うための出力端子200D,200E及びアースEに接続するためのアース端子200Fが設けられている。このうち出力端子200D,200Eは、入力端子200A,200Bから連なる電源ラインVcc1に接続されているとともに、アース端子200Fは入力端子200Cを介してアース線(1次側グランドラインGND1)に接続されている。
入力端子200Aと出力端子200Dとの間には、たとえば、リレーからなるスイッチ210が設けられており、オンオフ動作可能に構成されている。すなわち、スイッチ210がオン動作しているときには、ヒートポンプユニット2に対して商用電源Vからの電源供給が行われる一方、オフ動作しているときには、商用電源Vからの電源供給が遮断される。また、スイッチ210は電力用半導体スイッチによって構成することもできる。
制御装置200に備えられた制御基板220には、電源ラインVcc1に接続される入力端子220A、220Bが備えられているとともに、アース端子200Cを介してアース線(1次側グランドラインGND1)に接続されるアース端子220Cが備えられている。
この制御基板220には、電源回路300と、電源回路300からの電源供給を受けて動作するマイクロコンピュータ400(請求項に記載の「制御手段」に相当)と、雷サージを検出するサージ検出回路500(請求項に記載の「サージ検出手段」に相当)とが実装されている。
電源回路300は周知のスイッチング回路であり、1次側に入力される交流電力を変換し2次側から直流電力を出力するものであり、例えば振幅5Vの直流電圧を出力する。このうち1次側には、入力端子200A,200Bから連なる電源ラインVcc1が接続されており、2次側にはマイコン400が接続されている。また、1次側グランドラインGND1と2次側グランドラインGND2との間にはバイパスコンデンサC(図3参照)が設けられており、これによって、スイッチング動作時に発生し、2次側に侵入する高周波ノイズを1次側に逃がすようにしている。
マイクロコンピュータ400は電源回路300からの直流電力の供給を受けて動作するものであり、上述したように、各サーミスタからの温度情報、流量カウンタからの流量情報および操作盤100に設けられた操作スイッチからの信号等に基づいて、ヒートポンプユニット2、混合弁16、17および操作盤100A,100Bの表示部110A,110B等を制御するとともに、後述するサージ検出回路500の動作に応じてスイッチ210に制御信号を送信するように構成されている。この制御信号はスイッチ210をオンさせるためのON信号とオフさせるためのOFF信号とからなる(図5参照)。また、このマイクロコンピュータ400は、サージ検出回路500からのサージ検出信号に基づいて図4に示すフローチャートを実行するようになっている。
サージ検出回路500(請求項に記載の「サージ検出手段」に相当)は、図3に示すように、入力端子200A,200Bから連なる電源ラインVcc1とアース端子200Cに連なる1次側グランドラインGND1との間に配されている。このサージ検出回路500は正サージを検出する正サージ検出回路510と、負サージを検出する負サージ検出回路520とから構成されている。
正サージ検出回路510は、電源ラインVcc1にアノードが接続される逆流阻止ダイオードD1と、この逆流阻止ダイオードD1のカソードにアノードが接続されるツェナーダイオードZD1(定電圧ダイオード)と、ツェナーダイオードZD1に直列接続される電流制限抵抗R1と、電流制限抵抗R1にアノードが接続され、カソードが1次側グランドラインGND1に接続される発光ダイオードPD1(1次側発光ダイオード)及びこの発光ダイオードPD1と対をなすコレクタ出力型のフォトトランジスタPT1(2次側スイッチング素子)からなるフォトカプラPC1とから構成されている。
負サージ検出回路520は、電源ラインVcc1にカソードが接続される逆流阻止ダイオードD2と、この逆流阻止ダイオードD2のアノードにカソードが接続されるツェナーダイオードZD2(低電圧ダイオード)と、ツェナーダイオードZD2に直列接続される電流制限抵抗R2と、電流制限抵抗R2にカソードが接続され、アノードが1次側グランドラインGND1に接続される発光ダイオードPD2(1次側発光ダイオード)及びこの発光ダイオードPD2と対をなすコレクタ出力型のフォトトランジスタPT2(2次側スイッチング素子)からなるフォトカプラPC2とから構成されている。
尚、ツェナーダイオードZR1,ZR2の降伏電圧は商用電源Vの電圧よりも高く、且つ、雷サージの電圧よりも低く設定されている。
フォトトランジスタPT1,PT2は、夫々、エミッタが2次側グランドラインGND2に接続されているとともに、両コレクタが共通接続されている。また、共通接続点と2次側電源ラインVcc2との間には電位確定用抵抗RAが配されているとともに、共通接続点がマイクロコンピュータ400に設けられた入力端子410に接続されている。
ここで、発光ダイオードPD1,PD2の双方がオフ状態のときは2次側グランドラインGND2の電位、すなわちロウレベルの電圧(サージ検出信号S)がマイクロコンピュータ400の入力端子410に出力される。一方、発光ダイオードPD1,PD2のうちいずれか一方がオン状態のときは2次側電源ラインVcc2の電位、すなわちハイレベルの電圧が入力端子410に出力される。
尚、フォトトランジスタPT1,PT2及び電位確定用抵抗RAにより、請求項に記載のサージ検出信号出力回路を構成している。
本実施形態の構成は以上であり、続いてその動作について、正常状態と雷サージが制御装置に侵入した異常状態とで状況を別けて説明する。尚、図5には商用電源Vの電圧波形、マイクロコンピュータ400の信号波形、ヒートポンプユニット2への供給電圧の波形を示す。
「正常状態」
給湯装置の電源をオンすると、マイクロコンピュータ400は、入力端子410に入力された電圧レベルを検出する。ここで、雷サージが侵入していないときには、正サージ検出回路510及び負サージ検出回路520に備えられたツェナーダイオードZD1,ZD2への印加電圧は降伏電圧以下となるから、発光ダイオードPD1,PD2はオフされた状態であり、フォトトランジスタPT1,PT2の共通接続点の電位はハイレベルとなる。従って、マイクロコンピュータ400にはサージ検出信号Sが入力されないから(ステップS1でNo)、スイッチ210にON信号を送信するとともに、各サーミスタからの温度情報、流量カウンタからの流量情報およびリモコン100A,100Bに設けられた操作スイッチからの信号等に基づいて、ヒートポンプユニット2、混合弁16、17およびリモコン100A,100Bの表示部110A,110B等を制御するする通常制御を行う(ステップS2)。従って、図5に示すように、ヒートポンプユニット2は商用電源Vから電源供給を受けてマイクロコンピュータの制御に基づいて動作する(図5(a),(b)の(A)の領域)。
「異常状態」
例えば、1次側電源ラインVcc1から雷サージS(図5(a)参照)が侵入したときには正サージ検出回路510に備えられたツェナーダイオードZD1の印加電圧が降伏電圧以上の電圧となり、図3の矢線(1)の経路にて電流が流れる。そうすると、発光ダイオードPD1がオンすることにより発光動作を行い、これによってフォトトランジスタPT1がオンされると、共通接続点の電位がロウレベルとなる。従って、マイクロコンピュータ400にサージ検出信号Sが入力されるから(ステップS1でYes)、リモコン100A100Bの表示部110A,110Bに、例えば「雷を検知!電源を遮断。」というメッセージを表示させるとともに、スピーカ125A,125Bを鳴動させ、所定時間経過後にスイッチ210にOFF信号を送信する警報制御を行う(ステップS3)。そうすると、ヒートポンプユニット2への電源供給が遮断されることにより、このヒートポンプユニット2の動作が停止する(図5(a)の(B)の領域)。
一方、1次側グランドラインGND1から雷サージS(図5(a)参照)が侵入したときには、負サージ検出回路520に備えられたツェナーダイオードZD2の印加電圧が降伏電圧以上の電圧となり、図3の矢線(2)の経路にて電流が流れる。そうすると、発光ダイオードPD2がオンすることにより発光動作を行い、これによってフォトトランジスタPT2がオンされると、共通接続点の電位がロウレベルとなる。従って、マイクロコンピュータ400にサージ検出信号Sが入力されるから(ステップS1でYes)、リモコン100A,100Bの表示部110A,110Bに、例えば「雷を検知!電源を遮断。」というメッセージを表示させるとともに、スピーカ125A,125Bを鳴動させ、所定時間経過後にスイッチ210にOFF信号を送信する警報制御を行う(ステップS3)。そうすると、ヒートポンプユニット2への電源供給が遮断されることにより、このヒートポンプユニット2の動作が停止する(図5(b)の(B)の領域)。
また、何らかの原因により、2次側グランドラインGND2からサージが侵入することも考えられる。このような場合には、1次側グランドラインGND1から雷サージSが侵入した場合と同様の警報制御を行う(図5(a)、(b)の(B)の領域)。
以上、本実施形態によれば、電源ラインVcc1又は/及びグランドラインGND1,GND2から侵入したサージを確実に検出することができ、装置を確実に保護することができる。
尚、上記説明により、マイクロコンピュータ400及びスイッチ210で請求項に記載の遮断手段を構成していることは明らかである。
また、本実施形態では、サージ検出回路500を電源ラインVcc1と1次側グランドラインGND1との間に配する構成としているから、スイッチング動作時に発生した高周波ノイズを除去するため、電源回路300の1次側グランドラインGND1と2次側グランドラインGND2とをバイパスコンデンサCを介して共通接続しても、これを確実に検出することができる。
また、上記実施形態のように正サージ検出回路及び負サージ検出回路を備えた構成とすれば、正サージ及び負サージを夫々個別に検出することができる。
また、サージが侵入したことを検出するための素子として固体によるバラつきの小さいツェナーダイオードZD1,ZD2を使用しているから装置としての信頼性を確保することができる。
また、表示部110A,110B、スピーカ125A,125Bにより給湯装置の使用者・管理者に対してサージ侵入により装置が停止したことを知らしめることができるから、突然の停止によって混乱させることがなく、安心感を与えることができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。
本実施形態では、スイッチ210を入力端子200A,220A間に配した構成としている。これにより、電源ラインVcc1又はグランドラインGND1から雷サージが侵入した場合に、スイッチ210をオフすると、ヒートポンプユニット2、電源回路300及びマイクロコンピュータ400への電源供給が遮断される。
従って、このように構成すれば、1つのスイッチ210で給湯装置を構成する全装置への電源供給を一括して遮断することができ、装置全体の保護を実現することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、フォトトランジスタPT1,PT2のコレクタを共通接続していたが、例えば、両者のコレクタにそれぞれ別の電位確定用抵抗を接続し、マイクロコンピュータの入力端子を2つ設け、両者のコレクタを夫々の入力端子に接続する構成であってもよい。このように構成した場合、フォトトランジスタPT1のコレクタ出力が正サージ検出信号、フォトトランジスタPT2のコレクタ出力が負サージ検出信号を出力するように構成される。
(2)また、上記実施形態では、浴室リモコン100A及び台所リモコン100Bに雷サージ侵入の警報動作させていたが、浴室リモコン100A又は台所リモコン100Bのいずれか一方に警報動作させるようにしてもよい。
第1実施形態にかかる給湯装置の概略構成を示す模式図である。 制御装置200の概略構成を示す模式図である サージ検出回路500の構成を示す回路図である。 マイクロコンピュータ400の制御動作を示すフローチャートである。 商用電源Vの電圧波形、マイクロコンピュータ400の信号波形、ヒートポンプユニット2への供給電圧の波形を示した図である。 マイクロコンピュータ400の警報制御時における浴室リモコン100A,台所リモコンの状態を示した図である。 第2実施形態に係る給湯装置における制御装置200の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
2…ヒートポンプユニット
100A…浴室リモコン
100B…台所リモコン
110A,110B…表示部
200…制御装置
210…スイッチ
300…電源回路
400…マイクロコンピュータ(制御手段)
500…サージ検出回路(サージ検出手段)
510…正サージ検出回路
520…負サージ検出回路

Claims (7)

  1. 電源ラインから電源供給を受ける電気負荷に対して前記電源ライン又はグランドラインからサージが侵入したことを検出し、前記電気負荷を保護するサージ保護装置であって、
    前記電源ラインと前記グランドラインとの間に配され、前記サージが前記電源ライン又は前記グランドラインから前記サージが侵入したことを検出し、これに伴ってサージ検出信号を出力するサージ検出手段と、
    前記電源ラインに配され、前記サージ検出信号が出力されたことを条件に前記電気負荷を前記電源ラインから切り離す遮断手段とを備えることを特徴とするサージ保護装置。
  2. 前記サージ検出手段は、
    前記電源ラインからサージが侵入したことを検出し、正サージ検出信号を出力する正サージ検出回路と、
    前記電グランドラインからサージが侵入したことを検出し、負サージ検出信号を出力する負サージ検出回路とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のサージ保護装置。
  3. 前記正サージ検出回路は、
    前記電源ラインにアノードが接続される逆流阻止ダイオードと、
    前記逆流阻止ダイオードのカソードにアノードが接続される定電圧ダイオードと、
    前記低電圧ダイオードのカソードにアノードが接続され、カソードが前記グランドラインに接続される1次側発光ダイオード及びこの1次側発光ダイオードの動作に応じてスイッチング動作する2次側スイッチング素子からなるフォトカプラと、
    前記2次側スイッチング素子のスイッチング動作に基づいてサージ検出信号を出力するサージ検出信号出力回路とから構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサージ保護装置。
  4. 前記負サージ検出回路は、
    前記電源ラインにカソードが接続される逆流阻止ダイオードと、
    前記逆流阻止ダイオードのアノードにカソードが接続される定電圧ダイオードと、
    前記低電圧ダイオードのアノードにカソードが接続され、アノードが前記グランドラインに接続される1次側発光ダイオード及びこの1次側発光ダイオードの動作に応じてスイッチング動作する2次側スイッチング素子からなるフォトカプラと、
    前記2次側スイッチング素子のスイッチング動作に基づいてサージ検出信号を出力するサージ検出信号出力回路とから構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサージ保護装置。
  5. 前記サージ検出信号が出力されたことを条件に、これを報知する報知手段が備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のサージ保護装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のサージ保護装置を備える給湯装置であって、
    前記電気負荷として、少なくとも前記電源ラインに接続されて動作するヒートポンプユニットと、
    電源回路を介して前記電源ラインに接続される表示手段と、
    前記電源回路を介して前記電源ラインに接続され、前記ヒートポンプユニットの動作を制御するとともに、前記サージ検出手段からサージ検出信号が出力されたことを条件に前記表示手段にその旨を表示させる制御手段とを備えること特徴とする給湯装置。
  7. 前記遮断手段は、前記電源ラインと前記ヒートポンプユニットとの間であって、且つ、前記電源ラインと前記電源回路との間に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019153953A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 Toto株式会社 水まわり設備システム及びリモコン

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