JP2006295907A - 無線センサネットワークシステム、基地局、無線センサ及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線センサの測定した情報を蓄積する基地局から送信される情報と、他の基地局から送信される情報が衝突して失われることを防ぐ無線センサネットワークシステム、基地局、無線センサ及びプログラムを提供する。
【解決手段】基地局2a1は、複数の無線センサ1a1〜1c1ごとにポーリング信号を割り当て、ポーリング信号と測定時刻データを、複数の無線センサ1a1〜1c1に対して送信する。無線センサ1a1〜1c1は、その測定時刻データに基づいて情報を取得するとともに記録し、基地局2a1が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、記録した情報を基地局2a1に送信する。基地局2a1は、無線センサ1a1〜1c1から送信される情報を記憶し、管理サーバ3が送信するトークンTを受信した場合に、その情報を管理サーバ3に対して送信する。
【選択図】図1
【解決手段】基地局2a1は、複数の無線センサ1a1〜1c1ごとにポーリング信号を割り当て、ポーリング信号と測定時刻データを、複数の無線センサ1a1〜1c1に対して送信する。無線センサ1a1〜1c1は、その測定時刻データに基づいて情報を取得するとともに記録し、基地局2a1が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、記録した情報を基地局2a1に送信する。基地局2a1は、無線センサ1a1〜1c1から送信される情報を記憶し、管理サーバ3が送信するトークンTを受信した場合に、その情報を管理サーバ3に対して送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線センサが測定する温度、湿度、照度などについての情報を収集する無線センサネットワークシステム、基地局、無線センサ及びプログラムに関する。
従来から、無線センサである子局が測定する情報を、基地局である親局により収集する情報収集システムが知られている(特許文献1)。
この情報収集システムでは、複数台設置される子局がセンサにより温度などの情報を測定した時に、その情報を基地局に対して送信することにより、子局が測定する情報を監視するようにしている。また、子局が測定する情報に急激な変化が生じた時についても、その子局が測定した情報を親局に送信するようにしている。
特開2001−218284号公報
この情報収集システムでは、複数台設置される子局がセンサにより温度などの情報を測定した時に、その情報を基地局に対して送信することにより、子局が測定する情報を監視するようにしている。また、子局が測定する情報に急激な変化が生じた時についても、その子局が測定した情報を親局に送信するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の情報収集システムでは、子局がセンサにより情報を測定した時に、親局に対してその情報を送信するようにしていたため、子局が複数台設置される場合には、それぞれの子局から送信される情報が衝突しないように、送信のタイミングをずらす必要があり、それぞれの子局が情報を測定する時刻にばらつきを生じるという問題があった。
また、親局が複数台設置される場合において、それらの親局が無線センサから収集した情報を、管理サーバなどの情報を管理する装置に送信する場合に、複数の親局から送信される情報が衝突して、情報が失われる可能性があるという問題があった。
また、親局が複数台設置される場合において、それらの親局が無線センサから収集した情報を、管理サーバなどの情報を管理する装置に送信する場合に、複数の親局から送信される情報が衝突して、情報が失われる可能性があるという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、無線センサの測定した情報を蓄積する基地局から送信される情報と、他の基地局から送信される情報が衝突して失われることを防ぐ無線センサネットワークシステム、基地局、無線センサ及びプログラムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、複数の無線センサで測定する情報を第1の基地局を介してトークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに送信する無線センサネットワークシステムであって、前記無線センサは、センサ部、無線センサ記憶部、無線センサ通信部を具備し、前記第1の基地局は、基地局制御部、無線送信部、無線受信部、基地局記憶部、電力線通信部を具備し、前記基地局制御部は、前記複数の無線センサごとに、ポーリング周期の間に前記第1の基地局から前記複数の無線センサに送信するポーリング信号を割り当て、前記無線送信部は、前記基地局制御部が割り当てたポーリング信号と、前記複数の無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データを、前記複数の無線センサに対して送信し、前記センサ部は、前記無線送信部から送信される測定時刻データに基づいて情報を取得して出力し、前記無線センサ記憶部は、前記センサ部が出力する情報を記録し、前記無線センサ通信部は、前記基地局制御部が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、前記無線センサ記憶部に記録されている情報を前記第1の基地局に対して送信し、前記無線受信部は、前記無線センサ通信部から送信される情報を受信し、前記基地局記憶部は、前記無線受信部が受信する情報を記憶し、前記電力線通信部は、前記管理サーバが送信するトークンを受信した場合に、前記基地局記憶部に記録されている情報を、前記管理サーバに対して送信することを特徴とする無線センサネットワークシステムである。
また、請求項2に記載の発明は、前記ポーリング周期を、前記管理サーバからトークンを送信する周期と同一の周期とすることを特徴とする請求項1に記載の無線センサネットワークシステムである。
また、請求項3に記載の発明は、前記第1の基地局は、自基地局の情報を前記管理サーバに対して送信するノードを有するとともに、前記第1の基地局とは別の第2の基地局から送信される情報をマルチホップ方式の通信を利用して前記管理サーバに対して転送するノードを更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線センサネットワークシステムである。
また、請求項4に記載の発明は、前記無線センサ通信部は、前記ポーリング周期のn(nは1以上の整数)倍の周期ごとに、前記無線センサ記憶部に記録されている情報を前記第1の基地局に対して送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の無線センサネットワークシステムである。
また、請求項5に記載の発明は、前記センサ部は、温度を測定するサーミスタであり、温度の情報を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の無線センサネットワークシステムである。
また、請求項6に記載の発明は、複数の無線センサで測定する情報を受信し、トークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに送信する基地局であって、前記複数の無線センサごとに、ポーリング周期の間に前記複数の無線センサに送信するポーリング信号を割り当てる基地局制御部と、前記基地局制御部が割り当てたポーリング信号と、前記複数の無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データを、前記複数の無線センサに対して送信する無線送信部と、前記無線送信部が送信した測定時刻データに基づいて前記複数の無線センサで取得され送信される情報を受信する無線受信部と、前記無線受信部が受信する情報を記憶する基地局記憶部と、前記管理サーバが送信するトークンを受信した場合に、前記基地局記憶部に記録されている情報を、前記管理サーバに対して送信する電力線通信部とを有することを特徴とする基地局である。
また、請求項7に記載の発明は、基地局を介してトークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに情報を送信する無線センサであって、前記基地局から送信される、前記基地局が割り当てたポーリング信号と、無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データに基づいて情報を取得して出力する無線センサ部と、前記センサ部が出力する情報を記録する無線センサ記憶部と、前記基地局が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、前記無線センサ記憶部に記録されている情報を前記基地局に対して送信する無線センサ通信部とを有することを特徴とする無線センサである。
また、請求項8に記載の発明は、複数の無線センサで測定する情報を受信し、トークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに送信する基地局のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記複数の無線センサごとに、ポーリング周期の間に前記複数の無線センサに送信するポーリング信号を割り当てさせる第1のステップと、前記第1のステップで割り当てたポーリング信号と、前記複数の無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データを、前記複数の無線センサに対して送信させる第2のステップと、前記第2のステップで送信した測定時刻データに基づいて前記複数の無線センサで取得され送信される情報を受信させる第3のステップと、前記第3のステップで受信した情報を記憶させる第4のステップと、前記管理サーバが送信するトークンを受信した場合に、前記第4のステップで記憶した情報を、前記管理サーバに対して送信させる第5のステップとを基地局のコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、請求項9に記載の発明は、基地局を介してトークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに情報を送信する無線センサのコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記基地局から送信される、前記基地局が割り当てたポーリング信号と、無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データに基づいて情報を取得して出力させる第1のステップと、前記第1のステップで出力した情報を記録させる第2のステップと、前記基地局が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、前記第2のステップで記録した情報を前記基地局に対して送信させる第3のステップとを無線センサのコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、基地局制御部により複数の無線センサにポーリング信号を割り当てるとともに、電力線通信部によりトークンを受信した場合にのみ管理サーバに対して情報を送信するようにした。
これにより、複数の無線センサは第1の基地局に対して異なるタイミングで情報を送信するため、各無線センサから基地局に送信される情報が衝突して失われることを防ぐことができる。また、基地局が複数設置される場合であっても、各基地局はトークンを受信した時にだけ情報を管理サーバに送信するため、複数の基地局から管理サーバに送信される情報が衝突して失われることを防ぐことができる。
これにより、複数の無線センサは第1の基地局に対して異なるタイミングで情報を送信するため、各無線センサから基地局に送信される情報が衝突して失われることを防ぐことができる。また、基地局が複数設置される場合であっても、各基地局はトークンを受信した時にだけ情報を管理サーバに送信するため、複数の基地局から管理サーバに送信される情報が衝突して失われることを防ぐことができる。
また、請求項3に記載の発明では、第1の基地局の情報を管理サーバに対して送信するノードを有するとともに、第2の基地局から送信される情報をマルチホップ方式の通信を利用して前記管理サーバに対して転送するノードを更に有するようにした。
これにより、マルチホップ方式を利用する転送ノードを備えた基地局を中継することにより、電力線がリング状に配線されていなくても、トークンリング方式の電力線通信を利用して情報を送信することができる。従って、情報を送信する際に必要な電力が隣接基地局までの電力で足りるので、送信電力を小さくすることができる。
これにより、マルチホップ方式を利用する転送ノードを備えた基地局を中継することにより、電力線がリング状に配線されていなくても、トークンリング方式の電力線通信を利用して情報を送信することができる。従って、情報を送信する際に必要な電力が隣接基地局までの電力で足りるので、送信電力を小さくすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による無線センサネットワークシステムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態による無線センサネットワークシステムの構成を示す概略平面図である。この図は、コンビニエンスストアなどの店舗に本実施形態の無線センサネットワークシステムを適用した場合を示している。
図1は、本発明の実施形態による無線センサネットワークシステムの構成を示す概略平面図である。この図は、コンビニエンスストアなどの店舗に本実施形態の無線センサネットワークシステムを適用した場合を示している。
店舗内には、電力を供給するための電力線7が備え付けられている。この電力線7には、基地局2a1、2a2、2b、管理サーバ3、照明装置4、空調装置5、冷蔵装置6が接続されている。
また、基地局2a1、2a2と無線通信が可能な店舗内の領域には、無線センサ1a1、1b1、1c1、無線センサ1a2、1b2、1c2がそれぞれ設置されている。無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2は、例えば、店舗内に配置される棚などに取り付けられ、その棚に陳列される商品についての照度、湿度、温度などの情報を取得する。無線センサ1a1、1b1、1c1が取得した情報は無線通信により基地局2a1に送信される。また、無線センサ1a2、1b2、1c2が取得した情報は無線通信により基地局2a2に送信される。基地局2a1、2a2が無線センサ1a1〜1c1、1a2〜1c2からそれぞれ受信した情報は、電力線7を介して、管理サーバ3に送信される。
また、基地局2a1、2a2と無線通信が可能な店舗内の領域には、無線センサ1a1、1b1、1c1、無線センサ1a2、1b2、1c2がそれぞれ設置されている。無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2は、例えば、店舗内に配置される棚などに取り付けられ、その棚に陳列される商品についての照度、湿度、温度などの情報を取得する。無線センサ1a1、1b1、1c1が取得した情報は無線通信により基地局2a1に送信される。また、無線センサ1a2、1b2、1c2が取得した情報は無線通信により基地局2a2に送信される。基地局2a1、2a2が無線センサ1a1〜1c1、1a2〜1c2からそれぞれ受信した情報は、電力線7を介して、管理サーバ3に送信される。
一方、基地局2b内には、センサ部21a、21b、21cが設けられており、その基地局2bが設置されている場所の照度、湿度、温度などの情報を取得する。センサ21a〜21cが取得した情報は、基地局2bから電力線7を介して、管理サーバ3に送信される。
管理サーバ3は、基地局2a1、2a2、2bから受信した情報を、データベースなどに保存することにより管理し、また、データベースに保存されている無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2が取得した情報、センサ部21a〜21cが取得した情報に基づいて、照明装置4、空調装置5、冷蔵装置6などを制御する。
管理サーバ3は、基地局2a1、2a2、2bから受信した情報を、データベースなどに保存することにより管理し、また、データベースに保存されている無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2が取得した情報、センサ部21a〜21cが取得した情報に基づいて、照明装置4、空調装置5、冷蔵装置6などを制御する。
なお、上述した説明では、店舗内に基地局2a1、2a2に対して無線センサ1a1、1b1、1c1、無線センサ1a2、1b2、1c2がそれぞれ3台ずつ設置され、基地局2bに対してセンサ部21a〜21cが合計3台設けられる場合について説明したが、基地局2a1、2a2、2bに対して設置する無線センサ、センサ部の台数はこれに限定されるものではない。
また、上述した説明では、電力線7に基地局2a1、2a2、基地局2b、管理サーバ3、照明装置4、空調装置5、冷蔵装置6がそれぞれ1台ずつ接続されている場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、複数台接続するようにしてもよい。
また、上述した説明では、電力線7に基地局2a1、2a2、基地局2b、管理サーバ3、照明装置4、空調装置5、冷蔵装置6がそれぞれ1台ずつ接続されている場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、複数台接続するようにしてもよい。
管理サーバ3は、トークンリング方式の通信により、リング状に設置された電力線7にトークンTを巡回させる。図において、管理サーバ3から送信されるトークンTは、基地局2b、基地局2a2、基地局2a1の順番でリング状の電力線7を反時計回りに巡回する。トークンTを受信した基地局のみが、管理サーバ3に対して情報を送信することができる。このように、電力線7を利用したトークンリング方式の通信を用いることにより、各基地局2a1、2a2、2bから管理サーバ3に対して同時に情報が送信されることによって情報が失われることを防ぐことができる。
図2は、本実施形態による無線センサネットワークシステムの無線センサ1a1の構成を示すブロック図である。無線センサ1a1は、センサ部11、無線センサ記憶部12、無線センサ制御部13、無線センサ通信部14、タイマ15、無線センサ電源部16を有する。なお、無線センサ制御部13は、センサ制御部13a、データ処理部13b、通信制御部13cを有する。
なお、図2では、無線センサ1a1の構成について説明するが、図1の無線センサ1b1、1c1、1a2、1b2、1c2や後述する無線センサ1a3、1b3、1c3の構成(図8参照)についても図2と同様である。
なお、図2では、無線センサ1a1の構成について説明するが、図1の無線センサ1b1、1c1、1a2、1b2、1c2や後述する無線センサ1a3、1b3、1c3の構成(図8参照)についても図2と同様である。
センサ制御部13aは、サーミスタなどから構成されるセンサ部11により温度を測定する。また、タイマ15は、現在時刻のデータを出力する。
センサ制御部13aは、基地局2a1から受信するポーリング信号によって指定される温度測定時刻と、タイマ15から出力される現在時刻とを比較し、温度測定時刻と現在時刻とが一致した場合に、センサ部11により温度の情報を取得するように制御する。基地局2a2と無線センサ1a2、1b2、1c2との間でも同様の処理を行う。
センサ制御部13aは、基地局2a1から受信するポーリング信号によって指定される温度測定時刻と、タイマ15から出力される現在時刻とを比較し、温度測定時刻と現在時刻とが一致した場合に、センサ部11により温度の情報を取得するように制御する。基地局2a2と無線センサ1a2、1b2、1c2との間でも同様の処理を行う。
全ての無線センサ1a1、1b1、1c1、又は、1a2、1b2、1c2が(図1参照)が、基地局2a1、2a2から受信するポーリング信号に含まれる温度測定時刻のデータに基づいて温度の情報を取得するため、全ての無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2で同一の時刻に温度を測定することができる。よって、それぞれの無線センサごとに温度を測定する時刻にばらつきが生じるのを防止することができる。
データ処理部13bは、センサ部11が測定した温度の情報と、その温度の情報を取得した温度測定時刻と、その温度の情報を取得した無線センサ1a1の識別情報などを関連付けて無線センサ記憶部12に記録する。無線センサ記憶部12としては、例えば、RAM(Random Access Memory)などが用いられる。
データ処理部13bは、センサ部11が測定した温度の情報と、その温度の情報を取得した温度測定時刻と、その温度の情報を取得した無線センサ1a1の識別情報などを関連付けて無線センサ記憶部12に記録する。無線センサ記憶部12としては、例えば、RAM(Random Access Memory)などが用いられる。
無線センサ通信部14は、基地局2a1から送信されるポーリング信号を受信する。複数台設置される無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2は、それぞれの無線センサに固有のポーリング信号が基地局2a1あるいは2a2によって割り当てられる。無線センサ1a1の通信制御部13cは、自端末に割り当てられたポーリング信号を受信した場合にのみ、無線センサ記憶部12に記録されている情報を読み出し、無線センサ通信部14から基地局2a1に対して情報を送信する。
無線センサ電源部16は、電池などにより構成され、無線センサ1a1を構成するセンサ部11、無線センサ記憶部12、無線センサ制御部13、無線センサ通信部14、タイマ15に対して電力を供給する。
無線センサ電源部16は、電池などにより構成され、無線センサ1a1を構成するセンサ部11、無線センサ記憶部12、無線センサ制御部13、無線センサ通信部14、タイマ15に対して電力を供給する。
図3は、本実施形態による無線センサネットワークシステムの基地局2a1の構成を示すブロック図である。基地局2a1は、基地局制御部20、電力線接続部23、サージ除去回路部24、電源回路部25、結合器26、電力線通信部27、アンテナ部28、無線送受信部29を有する。なお、基地局制御部20は更に、無線制御部20a、データ変換部20b、電力線通信制御部20cを有する。
なお、図3では、基地局2a1の構成について説明するが、図1の基地局2a2や後述する基地局2a3、2a4、2a5の構成(図8参照)についても図3と同様である。
なお、図3では、基地局2a1の構成について説明するが、図1の基地局2a2や後述する基地局2a3、2a4、2a5の構成(図8参照)についても図3と同様である。
電力線接続部23は、コンセント端子を備えている。コンセント端子をコンセントに差し込むことにより、電力線接続部23は電力線7に接続される。これにより、基地局2a1は、電力線7に接続されている管理サーバ3などと、電力線7を介して情報の送受信を行うことができるようになる。
サージ除去回路部24は、電力線接続部23に電圧異常などによりサージが発生した場合に、そのサージを吸収して基地局2a1が破壊されるのを防ぐ。サージ除去回路部24としては、例えば、特開2004−14437に記載されているマイクロギャップ式のサージアブソーバなどを使用することができる。
電源回路部25は、基地局制御部20、電力線接続部23から電力の供給を受けて、その電力を電力線通信部27、無線送受信部29などに配分する。
サージ除去回路部24は、電力線接続部23に電圧異常などによりサージが発生した場合に、そのサージを吸収して基地局2a1が破壊されるのを防ぐ。サージ除去回路部24としては、例えば、特開2004−14437に記載されているマイクロギャップ式のサージアブソーバなどを使用することができる。
電源回路部25は、基地局制御部20、電力線接続部23から電力の供給を受けて、その電力を電力線通信部27、無線送受信部29などに配分する。
結合器26は、電力線7から電力線接続部23に供給される電力に重畳されている情報を読み取り、電力線通信部27に出力する。また、結合器26は、電力線通信部27から出力されるデータを、電力に重畳して電力線接続部23から電力線7を介して送信する。
電力線通信部27は、結合器26から出力される情報をデータに変換して基地局制御部20に出力する。また、電力線通信部27は、基地局制御部20からデータを受け取り、電力に重畳する情報に変換して結合器26に出力する。
電力線通信部27は、結合器26から出力される情報をデータに変換して基地局制御部20に出力する。また、電力線通信部27は、基地局制御部20からデータを受け取り、電力に重畳する情報に変換して結合器26に出力する。
一方、アンテナ部28は、電波に乗せて送信された情報を受信し、無線送受信部29に出力する。また、アンテナ部28は、無線送受信部29から情報を受け取り、その情報を電波に乗せて無線センサ1a1、1b1、1c1に対して送信する。
無線送受信部29(無線送信部、無線受信部)は、アンテナ部28から出力される情報をデータに変換して基地局制御部20に出力する。また、無線送受信部29は、基地局制御部20からデータを受け取り、電波に乗せる情報に変換してアンテナ部28に出力する。
無線送受信部29(無線送信部、無線受信部)は、アンテナ部28から出力される情報をデータに変換して基地局制御部20に出力する。また、無線送受信部29は、基地局制御部20からデータを受け取り、電波に乗せる情報に変換してアンテナ部28に出力する。
基地局制御部20は、基地局2a1の各部の制御を行う。具体的には、無線制御部20aは、無線送受信部29から出力されるデータを基地局記憶部(図示省略)に記録したり、基地局記憶部に記録されているデータを読み出して、無線送受信部29に出力する。また、無線制御部20aは、無線センサ1a1、1b1、1c1に対して温度などの情報を測定する時刻や、無線センサ1a1、1b1、1c1が測定した温度などの情報を基地局2a1に対して送信する時刻などについての測定時刻データを、無線送受信部29を制御することによりアンテナ部28から送信する。
また、データ変換部20bは、電力線通信部27や無線送受信部29において、データ変換を行う際の制御を行う。電力線通信制御部20cは、電力線通信部27から出力される情報を基地局記憶部に記録したり、基地局記憶部に記録されている情報を読み出して、電力線通信部27に出力する。
電力線通信制御部20cは、リング状の電力線7(図1参照)を巡回するトークンTを受信するまで、基地局2a1の基地局記憶部に各無線センサ1a1、1b1、1c1から受信する情報を蓄積し、トークンTを受信後、基地局記憶部から蓄積している情報を読み出して、管理サーバ3に対して送信する。
電力線通信制御部20cは、リング状の電力線7(図1参照)を巡回するトークンTを受信するまで、基地局2a1の基地局記憶部に各無線センサ1a1、1b1、1c1から受信する情報を蓄積し、トークンTを受信後、基地局記憶部から蓄積している情報を読み出して、管理サーバ3に対して送信する。
なお、上述した図3の説明では、本実施形態による無線センサネットワークシステムに基地局2a1を使用する場合について説明したが、基地局2a1の代わりに図4に示した基地局2bを使用することもできる。基地局2bが基地局2a1と同じ構成を採る部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3の基地局2a1では、無線センサ1a1、1b1、1c1が取得する情報を無線通信により受信していたが、図4の基地局2bは自らセンサ部21を有しており、温度などの情報を取得する。
基地局2bは、基地局2a1におけるアンテナ部28、無線送受信部29を有しない代わりにセンサ部21を有する。また、基地局2a1の無線制御部20aの代わりにセンサ制御部20dを有する。制御部20dは、センサ部21が温度などの情報を取得する際の制御を行う。
図3の基地局2a1では、無線センサ1a1、1b1、1c1が取得する情報を無線通信により受信していたが、図4の基地局2bは自らセンサ部21を有しており、温度などの情報を取得する。
基地局2bは、基地局2a1におけるアンテナ部28、無線送受信部29を有しない代わりにセンサ部21を有する。また、基地局2a1の無線制御部20aの代わりにセンサ制御部20dを有する。制御部20dは、センサ部21が温度などの情報を取得する際の制御を行う。
次に、本実施形態による無線センサネットワークシステムの動作について説明する。
図5は、本実施形態による無線センサネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。このシーケンス図による処理を行う前提として、基地局2a1は無線通信が可能な領域に配置されている無線センサ1a1、1b1、1c1に対して、それぞれの無線センサごとに異なるポーリング信号を割り当てるとともに、無線センサ1a1、1b1、1c1が同時刻に情報を取得するための測定時刻データを送信している。
図5は、本実施形態による無線センサネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。このシーケンス図による処理を行う前提として、基地局2a1は無線通信が可能な領域に配置されている無線センサ1a1、1b1、1c1に対して、それぞれの無線センサごとに異なるポーリング信号を割り当てるとともに、無線センサ1a1、1b1、1c1が同時刻に情報を取得するための測定時刻データを送信している。
始めに、基地局2a1は、前回ポーリング信号を送信した時刻から所定時間t1(後述する図6(a)参照)が経過しているか否かについて判断する(ステップS11)。所定時間t1が経過していない場合には、ステップS11において「NO」と判断し、再度ステップS11に進む。一方、所定時間t1が経過している場合には、ステップS11において「YES」と判断し、ステップS12へ進む。
基地局2a1の無線送受信部29は、無線制御部20aの制御に基づいて、ポーリング信号を無線センサ1a1、1b1、1c1に対して送信する(ステップS12)。無線送受信部29が送信するポーリング信号の一例を図6(a)に示す。ここでは、図6(a)に示すように、ポーリング周期がt2であり、ポーリング周期t2の間に「0」〜「15」の合計16個のポーリング信号を無線センサに対して送信する場合について説明する。
この場合、本実施形態による無線センサネットワークシステムを使用することにより、最大で16台の無線センサを識別することができる。基地局2a1は、「0」から「15」のポーリング信号を送信し終わると、再度、「0」から「15」のポーリング信号の送信を繰り返す。
なお、本実施形態では、ポーリング周期t2と、管理サーバ3がトークンを送信する周期を、同じ時間間隔に設定している。これにより、無線センサ1a1、1b1、1c1から基地局2a1、基地局2a1から管理サーバ3に対して効率良く情報を送信することができる。
この場合、本実施形態による無線センサネットワークシステムを使用することにより、最大で16台の無線センサを識別することができる。基地局2a1は、「0」から「15」のポーリング信号を送信し終わると、再度、「0」から「15」のポーリング信号の送信を繰り返す。
なお、本実施形態では、ポーリング周期t2と、管理サーバ3がトークンを送信する周期を、同じ時間間隔に設定している。これにより、無線センサ1a1、1b1、1c1から基地局2a1、基地局2a1から管理サーバ3に対して効率良く情報を送信することができる。
図5に戻り、無線センサ1a1のセンサ制御部13aは、タイマ15から出力される現在時刻と、ポーリング信号で指定される温度測定時刻とを比較し、両者が一致するか否かについて判断する(ステップS21)。両者が一致しない場合には、ステップS21において「NO」と判断し、再度ステップS21へ進む。一方、両者が一致する場合には、ステップS21において「YES」と判断し、ステップS22へ進む。ポーリング信号で指定される温度測定時刻の一例を図6(b)に示す。ここでは、温度測定時刻の間隔t3がポーリング信号の「0」、「2」、「4」、・・・に同期している場合、つまり、温度測定時刻の間隔t3が、所定時間t1の2倍である場合について示している。
図5に戻り、無線センサ1a1のセンサ部11は、センサ制御部13aの制御に基づき、温度測定時刻になった場合に温度の情報を測定する(ステップS22)。
データ処理部13bは、センサ部11が測定した温度の情報を、その温度の情報を測定した温度測定時刻や、その温度の情報を測定した無線センサ1a1の識別情報とともに無線センサ記憶部12に記録する(ステップS23)。
データ処理部13bは、センサ部11が測定した温度の情報を、その温度の情報を測定した温度測定時刻や、その温度の情報を測定した無線センサ1a1の識別情報とともに無線センサ記憶部12に記録する(ステップS23)。
無線センサ通信部14は、基地局2a1から送信されるポーリング信号を受信する(ステップS24)。そして、そのポーリング信号が自端末に割り当てられたポーリング信号であるか否かについて判断する。自端末に割り当てられたポーリング信号ではない場合には、基地局2a1から自端末に割り当てられたポーリング信号が送信されるまで無線センサ記憶部12に情報を蓄積する。一方、基地局2a1から自端末に割り当てられたポーリング信号を受信した場合には、通信制御部13cは、無線センサ記憶部12に記録されている情報を読み出して、無線センサ通信部14から無線通信により基地局2a1に送信する(ステップS25)。
図6(c)、(d)は、例えば、無線センサ1a1、1b1(図1参照)の無線センサ記憶部12にそれぞれ記録されている情報を基地局2a1に送信するタイミングについて示す図である。図6(c)に示すように、無線センサ1a1には、ポーリング信号「5」(図6(a)参照)が割り当てられており、無線センサ1a1はポーリング信号「5」の受信後に、無線センサ1a1の無線センサ記憶部12に記録されている情報を基地局2a1に対して送信する。
一方、図6(d)に示すように、無線センサ1b1には、ポーリング信号「2」(図6(a)参照)が割り当てられており、無線センサ1b1はポーリング信号「2」の受信後に、無線センサ1b1無線センサ記憶部12に記録されている情報を基地局2a1に対して送信する。
一方、図6(d)に示すように、無線センサ1b1には、ポーリング信号「2」(図6(a)参照)が割り当てられており、無線センサ1b1はポーリング信号「2」の受信後に、無線センサ1b1無線センサ記憶部12に記録されている情報を基地局2a1に対して送信する。
図5に戻り、基地局2a1の無線送受信部29はアンテナ部28を介して、無線センサ1a1、1b1、1c1からそれぞれ無線通信により送信される情報を受信する(ステップS13)。
基地局2a1の基地局制御部20は、無線送受信部29が無線センサ1から受信した情報を、基地局記憶部に書き込むことにより、各無線センサ1a1、1b1、1c1が測定した温度の情報などを蓄積する(ステップS14)。
基地局2a1の基地局制御部20は、無線送受信部29が無線センサ1から受信した情報を、基地局記憶部に書き込むことにより、各無線センサ1a1、1b1、1c1が測定した温度の情報などを蓄積する(ステップS14)。
一方、管理サーバ3は、トークンを送信するタイミングであるか否かについて判断を行う(ステップS31)。トークンを送信するタイミングではない場合には、ステップS31で「NO」と判断し、再度、ステップS31へ進む。なお、トークンは、管理サーバ3から電力線7に対して所定の時間間隔で送信される。一方、トークンを送信するタイミングである場合には、ステップS31で「YES」と判断し、管理サーバ3は、リング状の電力線7に対してトークンを巡回させる(ステップS32)。
基地局2a1の基地局制御部20は、トークンを受信した場合に、基地局記憶部に記録されている情報を読み出して、電力線7を介して管理サーバ3に対して送信する(ステップS15)。管理サーバ3は、基地局2a1から送信される情報を電力線7を介して受信し(ステップS33)、データベースとして保存する。
その後、管理サーバ3は、リング状の電力線7に再度、トークンを巡回させる。今度は、基地局2a2がトークンを受信し、基地局2a2の基地局記憶部に記録されている情報を読み出して、電力線7を介して管理サーバ3に対して送信する。管理サーバ3は、基地局2a2から送信される情報を電力線7を介して受信し、データベースとして保存する。
基地局2bについても同様の処理が行われる。これにより、管理サーバ3は、基地局2a1、2a2、2bのそれぞれの基地局記憶部に記録された情報を取得することができる。
基地局2a1の基地局制御部20は、トークンを受信した場合に、基地局記憶部に記録されている情報を読み出して、電力線7を介して管理サーバ3に対して送信する(ステップS15)。管理サーバ3は、基地局2a1から送信される情報を電力線7を介して受信し(ステップS33)、データベースとして保存する。
その後、管理サーバ3は、リング状の電力線7に再度、トークンを巡回させる。今度は、基地局2a2がトークンを受信し、基地局2a2の基地局記憶部に記録されている情報を読み出して、電力線7を介して管理サーバ3に対して送信する。管理サーバ3は、基地局2a2から送信される情報を電力線7を介して受信し、データベースとして保存する。
基地局2bについても同様の処理が行われる。これにより、管理サーバ3は、基地局2a1、2a2、2bのそれぞれの基地局記憶部に記録された情報を取得することができる。
上述した本実施形態による無線センサネットワークシステムによれば、管理サーバ3に記録されるデータベースを参照することにより、無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2(図1参照)が同時刻に測定する温度などの情報を管理することができる。そして、その情報に基づいて、照明装置4、空調装置5、冷蔵装置6(図1参照)を制御することにより、無線センサが取り付けられる商品等の保管状況を適切に管理することが可能となる。
また、基地局2a1や2a2から送信されるポーリング信号に含まれる温度測定時刻のデータに基づいて、無線センサ1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2で温度を測定するようにした。このため、全ての無線センサが同一の時刻に測定した温度の情報を取得することができる。
更に、それぞれの無線センサ1a1、1b1、1c1、無線センサ1a2、1b2、1c2に異なるポーリング信号を割り当て、その無線センサに割り当てられたポーリング信号を受信した場合にのみ基地局2a1、基地局2a2に対して情報を送信するようにした。このため、各無線センサから送信される情報が相互に同時刻に送信されることにより、情報が失われることを防ぐことができる。
更に、それぞれの無線センサ1a1、1b1、1c1、無線センサ1a2、1b2、1c2に異なるポーリング信号を割り当て、その無線センサに割り当てられたポーリング信号を受信した場合にのみ基地局2a1、基地局2a2に対して情報を送信するようにした。このため、各無線センサから送信される情報が相互に同時刻に送信されることにより、情報が失われることを防ぐことができる。
また、管理サーバ3に対して基地局を多数接続した場合であっても、管理サーバ3からトークンを受信した基地局だけが情報を送信することができるようにしたため、複数の基地局から情報が同時に送信されることにより情報が失われることを防ぐことができる。
更に、本実施形態による無線センサネットワークシステムを利用すれば、基地局や管理サーバをコンセントに接続するだけでネットワークを構築することができるため、店舗等の模様替えを行う場合に、ネットワークの再構築を行うための多大な費用や労力を軽減できるというメリットがある。また、ネットワークを構築する際の時間も短縮することができるため、店舗の営業が長期間妨げられるという問題をなくすことができる。
更に、本実施形態による無線センサネットワークシステムを利用すれば、基地局や管理サーバをコンセントに接続するだけでネットワークを構築することができるため、店舗等の模様替えを行う場合に、ネットワークの再構築を行うための多大な費用や労力を軽減できるというメリットがある。また、ネットワークを構築する際の時間も短縮することができるため、店舗の営業が長期間妨げられるという問題をなくすことができる。
なお、上述した実施形態では、図6(b)に示したように、温度測定時刻の間隔t3が経過するごとに、各無線センサが無線センサ記憶部12に記録している情報を基地局に対して送信する場合について説明したが、このような構成に限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、ポーリング周期t2のn(nは1以上の整数)周期分の送信間隔t4が経過するごとに、各無線センサが無線センサ記憶部12に記録している情報を基地局に対して送信するようにしてもよい。なお、図7ではn=3の場合について説明している。このようにすれば、無線センサから基地局に対して情報を送信する回数を減少させることが可能となり、無線センサが消費する電力を減少させることができる。
例えば、図7に示すように、ポーリング周期t2のn(nは1以上の整数)周期分の送信間隔t4が経過するごとに、各無線センサが無線センサ記憶部12に記録している情報を基地局に対して送信するようにしてもよい。なお、図7ではn=3の場合について説明している。このようにすれば、無線センサから基地局に対して情報を送信する回数を減少させることが可能となり、無線センサが消費する電力を減少させることができる。
また、図1におけるループ状の電力線7の設備が使用できない店舗等においては、図8に示す構成の電力線通信を利用して、無線センサからの情報を収集することも可能である。図8(a)では、基地局2a1のみが、ループ状の電力線7に接続されており、基地局2a3、基地局2a4、基地局2a5はループ状の電力線7ではなく、直線状の電力線71に接続されている。
ここで、基地局2a5は基地局2a4と、基地局2a4は基地局2a3と、基地局2a3は基地局2a1との間で情報の送受信を行うことができるものとする。基地局2a5が無線センサ1a3、1b3、1c3から収集した温度などの情報は、基地局2a5から基地局2a4へ、基地局2a4から基地局2a3へ、基地局2a3から基地局2a1へと順番にマルチホップ通信により送られる。その情報は基地局2a1に保存され、基地局2a1がトークンを受信した場合に、トークンリング方式の通信を利用して管理サーバ3に情報を送信する。このマルチホップ通信を行う際には、情報を送信する基地局をマスターモードに設定し、情報を受信する基地局をスレーブモードに設定して、両者で時間同期を取ることにより通信を行う。
このように、トークンリング方式の電力線通信と、マルチホップ方式の電力線通信とを組み合わせることにより、トークンを受信できない基地局2a5が無線センサ1a3、b3、1c3から受信した情報についても管理サーバ3に送信することができる。よって、電力線通信の信号電力が小さい場合や、無線センサにより情報を測定する範囲が広いなどの理由により、基地局と管理サーバが直接通信できない場合であっても、上述したマルチホップ方式の通信を利用することにより、情報を管理サーバへ送信することが可能となる。
一方、上述した図8(a)のマルチホップ方式の通信以外の方法として、直線状の電力線71に接続される基地局2a1、2a3、2a4、2a5にそれぞれ図8(b)に示すようにノード8a、8b及び8f、8c及び8e、8dを設定することにより、仮想的に直線状の電力線71をループ状の電力線として使用することもできる。
この場合、基地局2a1のノード8aがトークンを受信した場合には、基地局2a3のノード8b、基地局2a4のノード8c、基地局2a5のノード8d、基地局2a4のノード8e、基地局2a3のノード8fを経由させることにより、仮想的にトークンリング方式の通信を行うことができる。これにより、ループ状の電力線7に接続されていない基地局2a5からも情報を収集することが可能となる。
この場合、基地局2a1のノード8aがトークンを受信した場合には、基地局2a3のノード8b、基地局2a4のノード8c、基地局2a5のノード8d、基地局2a4のノード8e、基地局2a3のノード8fを経由させることにより、仮想的にトークンリング方式の通信を行うことができる。これにより、ループ状の電力線7に接続されていない基地局2a5からも情報を収集することが可能となる。
上述した図8の通信方法を利用すれば、マルチホップ方式を利用する転送ノード8aを備えた基地局2a1を中継することにより、電力線がリング状に配線されていなくても、トークンリング方式の電力線通信を利用して情報を送信することができる。従って、情報を送信する際に必要な電力が隣接基地局までの電力で足りるので、送信電力を小さくすることができる。
なお、以上説明した実施形態において、図2の無線センサ制御部13、センサ制御部13a、データ処理部13b、通信制御部13cや、図3、図4の電力線通信部27、無線送受信部29、基地局制御部20、無線制御部20a、データ変換部20b、電力線通信制御部20c、センサ制御部20dなどの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより無線センサや基地局の制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1a1、1b1、1c1、1a2、1b2、1c2、1a3、1b4、1c5・・・無線センサ、2a1、2a2、2a3、2a4、2a5、2b・・・基地局、3・・・管理サーバ、4・・・照明装置、5・・・空調装置、6・・・冷蔵装置、7・・・電力線、11・・・センサ部、12・・・無線センサ記憶部、13・・・無線センサ制御部、14・・・無線センサ通信部、15・・・タイマ、16・・・無線センサ電源部、20・・・基地局制御部、21、21a、21b、21c・・・センサ部、23・・・電力線接続部、24・・・サージ除去回路部、25・・・電源回路部、26・・・結合器、27・・・電力線通信部、28・・・アンテナ部、29・・・無線送受信部
Claims (9)
- 複数の無線センサで測定する情報を第1の基地局を介してトークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに送信する無線センサネットワークシステムであって、
前記無線センサは、センサ部、無線センサ記憶部、無線センサ通信部を具備し、
前記第1の基地局は、基地局制御部、無線送信部、無線受信部、基地局記憶部、電力線通信部を具備し、
前記基地局制御部は、前記複数の無線センサごとに、ポーリング周期の間に前記第1の基地局から前記複数の無線センサに送信するポーリング信号を割り当て、
前記無線送信部は、前記基地局制御部が割り当てたポーリング信号と、前記複数の無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データを、前記複数の無線センサに対して送信し、
前記センサ部は、前記無線送信部から送信される測定時刻データに基づいて情報を取得して出力し、
前記無線センサ記憶部は、前記センサ部が出力する情報を記録し、
前記無線センサ通信部は、前記基地局制御部が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、前記無線センサ記憶部に記録されている情報を前記第1の基地局に対して送信し、
前記無線受信部は、前記無線センサ通信部から送信される情報を受信し、
前記基地局記憶部は、前記無線受信部が受信する情報を記憶し、
前記電力線通信部は、前記管理サーバが送信するトークンを受信した場合に、前記基地局記憶部に記録されている情報を、前記管理サーバに対して送信する、ことを特徴とする無線センサネットワークシステム。 - 前記ポーリング周期を、前記管理サーバからトークンを送信する周期と同一の周期とすることを特徴とする請求項1に記載の無線センサネットワークシステム。
- 前記第1の基地局は、
自基地局の情報を前記管理サーバに対して送信するノードを有するとともに、前記第1の基地局とは別の第2の基地局から送信される情報をマルチホップ方式の通信を利用して前記管理サーバに対して転送するノードを更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線センサネットワークシステム。 - 前記無線センサ通信部は、前記ポーリング周期のn(nは1以上の整数)倍の周期ごとに、前記無線センサ記憶部に記録されている情報を前記第1の基地局に対して送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の無線センサネットワークシステム。
- 前記センサ部は、温度を測定するサーミスタであり、温度の情報を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の無線センサネットワークシステム。
- 複数の無線センサで測定する情報を受信し、トークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに送信する基地局であって、
前記複数の無線センサごとに、ポーリング周期の間に前記複数の無線センサに送信するポーリング信号を割り当てる基地局制御部と、
前記基地局制御部が割り当てたポーリング信号と、前記複数の無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データを、前記複数の無線センサに対して送信する無線送信部と、
前記無線送信部が送信した測定時刻データに基づいて前記複数の無線センサで取得され送信される情報を受信する無線受信部と、
前記無線受信部が受信する情報を記憶する基地局記憶部と、
前記管理サーバが送信するトークンを受信した場合に、前記基地局記憶部に記録されている情報を、前記管理サーバに対して送信する電力線通信部と、を有することを特徴とする基地局。 - 基地局を介してトークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに情報を送信する無線センサであって、
前記基地局から送信される、前記基地局が割り当てたポーリング信号と、無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データに基づいて情報を取得して出力する無線センサ部と、
前記センサ部が出力する情報を記録する無線センサ記憶部と、
前記基地局が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、前記無線センサ記憶部に記録されている情報を前記基地局に対して送信する無線センサ通信部と、
を有することを特徴とする無線センサ。 - 複数の無線センサで測定する情報を受信し、トークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに送信する基地局のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記複数の無線センサごとに、ポーリング周期の間に前記複数の無線センサに送信するポーリング信号を割り当てさせる第1のステップと、
前記第1のステップで割り当てたポーリング信号と、前記複数の無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データを、前記複数の無線センサに対して送信させる第2のステップと、
前記第2のステップで送信した測定時刻データに基づいて前記複数の無線センサで取得され送信される情報を受信させる第3のステップと、
前記第3のステップで受信した情報を記憶させる第4のステップと、
前記管理サーバが送信するトークンを受信した場合に、前記第4のステップで記憶した情報を、前記管理サーバに対して送信させる第5のステップと、
を基地局のコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 基地局を介してトークンリング方式の電力線通信を利用して、情報を管理する管理サーバに情報を送信する無線センサのコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記基地局から送信される、前記基地局が割り当てたポーリング信号と、無線センサで情報を取得する時刻である測定時刻データに基づいて情報を取得して出力させる第1のステップと、
前記第1のステップで出力した情報を記録させる第2のステップと、
前記基地局が割り当てたポーリング信号を受信した場合に、前記第2のステップで記録した情報を前記基地局に対して送信させる第3のステップと、
を無線センサのコンピュータに実行させるためのプログラム。
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