JP2006295342A - リモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な操作で異なるプログラムを格納したPROMを特定でき、在庫管理が容易なリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータを提供する。
【解決手段】 PROMに、格納されたプログラムを識別可能な識別コードと、識別コードで変調した赤外制御信号をリモートコントロール送信機から送信するテスト送信プログラムを格納し、格納されたプログラムを識別する必要が生じた場合には、テスト送信プログラムを起動し、リモートコントロール送信機から識別コードで変調した赤外制御信号を送信する。
【選択図】 図3
【解決手段】 PROMに、格納されたプログラムを識別可能な識別コードと、識別コードで変調した赤外制御信号をリモートコントロール送信機から送信するテスト送信プログラムを格納し、格納されたプログラムを識別する必要が生じた場合には、テスト送信プログラムを起動し、リモートコントロール送信機から識別コードで変調した赤外制御信号を送信する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、リモートコントロール送信機の動作を制御するアプリケーションプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)を内蔵するリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータに関し、更に詳しくは、内蔵するROMをフィールドプログラム可能なプログラマブルROM(Programmable Read Only Memory)としたリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータに関する。
赤外制御信号を送信し、被制御機器を遠隔制御するリモートコントロール送信機には、そのシステム全体の動作を制御するマイクロコンピュータが搭載され、一般にこのマイクロコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、アプリケーションプログラム等を格納するROM、演算処理用RAM(Random Access Memory)、赤外制御信号を生成する制御信号生成回路、タイマなどを一個のチップ内に収容している。
ここでマイクロコンピュータに内蔵されるROMは、電源を受けずに書き込んだアプリケーションプログラムの内容が変化しないことから、システムを起動させるブートプログラムや固定したシステムを制御するアプリケーションプログラムを格納するメモリーとして用いられている。このうち、製造時にプログラミングされるマスクROM(Mask Read Only Memory)は、プログラムを書込む為の回路がないので、比較的構成が簡単で低コストであることから、リモートコントロール送信機用マイクロコンピュータに用いられている。
一方で、このマスクROMは、特定の使用条件に適合するように製造後プログラミングすることができないという汎用性に欠け、同じ機種を大量生産しなければ、効果的なコスト削減を実現することができない。また、所要のプログラムを格納したマスクROMの製造には長期間を要するため、被制御機器の仕様変更などに対応するリモートコントロール送信機を短期間に製造することができなかった。
そこで、本出願人は、リモートコントロール送信機の製造ラインでプログラムを書き込むことが可能なプログラマブルROM(以下、PROMという)を用い、比較的低価格で、少量の被制御機器に対しても短期間で対応するリモートコントロール送信機の製造が可能なマイクロコンピュータを、リモートコントロール送信機に搭載することを試みている。PROMには、プログラムを一回のみ書き込み可能なOTP(One Time programable)ROM、紫外線の照射によりプログラムを消去し、専用のEPロムライタで書き換え可能なEPROM、電気信号にてプログラムを消去、書き換え自在とするフラッシュROM(EEPROM)等が知られている。
このようなPROMを用いるリモートコントロール送信機の製造工程においては、被制御機器に対応させた種々の異なるアプリケーションプログラムを、予め用意しておく共通仕様のPROMに書き込むものであることから、その外観から格納したアプリケーションプログラムやそのプログラムを格納したマイクロコンピュータの製造履歴を判別することができない。
格納されたアプリケーションプログラムをPROMから読み取る方法としては、ロムライターや専用の読み取り装置を接続して読みとる方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
図5は、この特許文献1に記載されたフラッシュROM101から格納されたプログラムを読みとるための構成を示すブロック図であり、フラッシュROM101は、CPU102、他の抵抗やコンデンサ等の電子部品(図示せず)とともに波形記録計などの製品に組み込まれるプリント配線基板103上に実装されている。
フラッシュROM101に接続されるCPU102は、フラッシュROM101に格納されたプログラムの読み出し及び書込みを管理するもので、CPU102は更に、プログラムのバージョンアップ用のROMボード104を接続するためのコネクタ105と、外部記憶媒体としての磁気記憶ディスク106との間でデータの授受を行なう磁気記憶ディスクドライブ107に接続している。
フラッシュROM101は、複数のブロックに分けられた一つをブートプログラムを格納するブロックとして使用し、そのブートプロクラムにて他のブロックの書き替えや格納されたプログラムが読み出される。フラッシュROM101への新たなプログラムの書き込みは、ROMライタにより新たなプログラムが書き込まれたROMボード104若しくは磁気記憶ディスク106から、ブートプログラムにより書き込まれ、その際、ヘッダ領域に機種識別コード、チェックサムデータおよびバージョン番号 などの識別データが併せて書き込まれる。
また、フラッシュROM101に格納されたプログラムは、磁気記憶ディスクドライブ107に挿入した磁気記憶ディスク106により識別データとともに読み出され、図示しないモニタの画面に表示して確認することができる。
しかしながら、フラッシュROM101に格納されたプログラムを読み取るために、プリント配線基板103上にコネクタ105や磁気記憶ディスクドライブ107を実装させておく必要があるので、これらの接続部品をPROMの読み取り以外には用いないリモートコントロール送信機には、余分なコストが加わり、更にリモートコントロール送信機に求められる小型、軽量化の障害ともなる。
PROMは、もともと不揮発メモリーでありながら、必要最小限に書き換えを可能としたメモリーデバイスであることから、一個のチップのマイクロコンピュータに内蔵のPROMは、アドレスバス、データバスなどが直接外部に引き出されない。そこで、PROMに格納されたデータを読み取り若しくは書き込む際には、マイクロコンピュータの動作モードをPROMへアクセスモードに切り換え、マイクロコンピュータから、周辺回路、システムとの接続のために引き出される信号ピンを、CPUを介してPROMへアクセスする信号ピンとして利用し読み取ることとなる。
このような理由で、PROMを内蔵するマイクロコンピュータを、一度製品のプリント配線基板上に実装した後に、PROMに格納されたプログラムを読みとって確認することは極めて困難であり、また読み取る場合であっても、専用のROMライタなどを用いてPROMへ接続する等煩雑な処理を伴うものであった。
その結果、同一構成のPROMに種々の異なるプログラムを格納し、短期間に多数の被制御機器に対応するリモートコントロール送信機の製造を可能としても、その在庫管理が困難であり、被制御機器と対応するリモートコントロール送信機の組み合わせを誤る恐れが生じる。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、ROMライター等の専用読み取り装置を用いることなく、簡単な操作で異なるプログラムを格納したPROMを特定でき、在庫管理が容易なリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1のリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータは、被制御機器を遠隔制御する赤外制御信号を送信するリモートコントロール送信機に搭載され、リモートコントロール送信機の動作を制御するアプリケーションプログラムが格納されるROMを内蔵するリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータであって、内蔵されるROMを、異なる種類のアプリケーションプログラムが書き換え可能なPROMで構成し、PROMに、格納されたアプリケーションプログラムを識別可能な識別コードと、識別コードで変調した赤外制御信号をリモートコントロール送信機から送信するテスト送信プログラムを格納し、リモートコントロール送信機用マイクロコンピュータの入力ポートに、特定の組み合わせのテスト入力信号が入力された場合に、テスト送信プログラムを起動し、リモートコントロール送信機から識別コードで変調した赤外制御信号を送信することを特徴とする。
リモートコントロール送信機用マイクロコンピュータの入力ポートに特定の組み合わせのテスト入力信号が入力されると、テスト送信プログラムが起動し、リモートコントロール送信機から、識別コードで変調した赤外制御信号が送信される。リモートコントロール送信機から離れた位置に設置する識別装置で、赤外制御信号を受信し復調することによって、PROMに格納されたアプリケーションプログラムを識別可能な識別コードが得られる。
請求項2のリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータは、アプリケーションプログラムとテスト送信プログラムと識別コードが、リモートコントロール送信機用マイクロコンピュータをリモートコントロール送信機のプリント配線基板へ実装する際に、インラインライタによりPROMに書き込まれることを特徴とする。
プリント配線基板への実装工程でアプリケーションプログラムとともに、テスト送信プログラム及び識別コードがPROMへの書き込みが行われるので、識別コードを得るための余分な工程が付加されず、リモートコントロール送信機全体の製造工程が短縮される。
請求項3のリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータは、識別コードが、PROMの最終アドレスから先頭アドレスに向かって割り当てられた領域に格納することを特徴とする。
識別コードの格納領域が確定しているので、テスト送信プログラムを格納しない場合でも、専用の読み取り装置を用いても識別コードが得られる。
請求項1の発明によれば、リモートコントロール送信機の動作を制御するアプリケーションプログラムをPROMに格納するので、リモートコントロール送信機の製造工程で、アプリケーションプログラムを書き込むことができ、汎用部品から短期間に種々の被制御機器の動作を制御するリモートコントロール送信機を製造できる。
また、アプリケーションプログラムをPROMに格納し、マイクロコンピュータを製品へ組み込んだ後であっても、入力ポートに特定組み合わせのテスト入力信号を入力するだけで、製造履歴などを示す識別コードが得られるので、在庫管理を簡単に確実に行うことができ、被制御機器とリモートコントロール送信機との組み合わせを誤ることがない。
更に、リモートコントロール送信機の本来の動作に必要な変調回路、赤外制御信号送信回路などを使用して、識別コードを送信するので、読み取りのための新たな回路を設けることなく、リモートコントロール送信機から離れた位置で識別コードが確認できる。
更に、複数の入力ポートに特定の組み合わせのテスト入力信号が入力された場合にのみ、テスト送信プログラムが起動するので、リモートコントロール送信機の動作中に識別コードで変調した赤外制御信号が送信されることはなく、識別コードは第三者に知られることがなく、秘匿される。
また、請求項2の発明によれば、被制御機器に対応するリモートコントロール送信機を、被制御機器の需要に合わせ、適量を製造できる。
これに加えて請求項3の発明によれば、異なる種類のPROMであっても対応する同一アドレス領域に識別コードが格納されるので、テスト送信プログラムの記憶させる容量が不足するPROMであっても、ロムライタ等の専用の読み取り装置を用いて識別コードが確認できる。
以下、本発明に係るリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)1を、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、マイコン1が搭載されたリモートコントロール送信機10の主要部を示すブロック図である。
リモートコントロール送信機10の動作は、マイコン1によって制御されるものであり、同図に示すように、マイコン1には、複数のキー11、11・・からなるキーボード12が接続されている。複数のキー11、11・・は、マイコン1のSI/LED、KI/01乃至KI/05のいずれかの入出力信号ピンと、KI0乃至KI3のいずれかの入力信号ピンに接続し、これらの接続をマトリックス状に配線することにより、いずれか押圧されたキー11を検出している。すなわち、マイコン1は、SI/LED、KI/01乃至KI/05から相互に異なるタイミングでキースキャン信号を出力し、KI0乃至KI3のいずれかからキースキャン信号が入力された場合に、その入力信号ピンと、キースキャン信号の入力タイミングから押圧されたキー11を検出している。
尚、KI0乃至KI3の入力信号ピンは、キーボード12の各キー11、11・・に接続する他、後述するテスト入力信号を入力するためのテストランドL1、L2、L3、L4にも接続している。
マイコン1のVDD端子は、電源スイッチ13を介して直流電源14に接続し、直流電源Vddを駆動電源として入力している。ここでは、直流電源14に直列に電源スイッチ13を接続し、マイコン1への電源供給を制御しているが、直流電源14は、リモートコントロール送信機10のバッテリーケースに収容されるバッテリーであり、バッテリーの着脱で電源供給を制御することとすれば、電源スイッチ13は不要である。
マイコン1のOSC−O端子とOSC−I端子間に接続される発振器15は、マイコン1内で所定周期のクロックを発生させるためのもので、マイコン1では、クロックを分周し後述する変調信号の搬送波を生成している。
マイコン1のREM端子は、スイッチング素子として作用するトランジスタ16に接続し、変調信号をトランジスタ16のベースへ出力することにより、直流電源14に対してトランジスタ16と直列に接続される赤外発光ダイオード17の発光を制御している。
図2は、マイコン1内の構成を示すブロック図で、バスラインを介して、入出力ポートKI/O、入力ポートKI、CPU(Central Processing Unit)2、アプリケーションプログラム、本発明に係るテスト送信プログラム等が格納されるPROM3、演算用RAM(Random Access Memorry)4、搬送波生成回路部5、9−bitタイマー6等が相互に接続されている。
CPU2は、PROM3に格納されたプログラムに従って所定の演算、動作を実行するもので、本実施の形態では、PROM3に格納されたアプリケーションプログラムに従って、リモートコントロール送信機10のシステム全体を制御する動作モードと、テスト送信プログラムに従って動作するテストモードの2種類のモードで動作するようになっている。
入出力ポートKI/Oは、図示しないインターフェースを介してマイコン1のKI/01乃至KI/05の入出力信号ピンに接続する5つの入出力ポートであり、CPU2が動作モードである場合には、前述したようにキーボード12の押圧されたキー11を検出するため、各入出力ポートから異なるタイミングでキースキャン信号を出力する。
また、入力ポートKIは、同様に図示しないインターフェースを介してマイコン1のKI0乃至KI3の入力信号ピンに接続する4つの入力ポートであり、動作モードでは、上記キースキャン信号の入力を検出し、動作モードに入る前のマイコン1への電源供給時には、テストランドL1、L2、L3、L4のレベルを監視し、テスト入力信号の入力を検出している。
キーボード12の各キー11、11・・には、被制御機器の例えばテレビジョン受像機の電源、音量、チャンネル切替などの動作の制御命令が関連付けられ、CPU2が動作モードである場合に、入力ポートKIのいずれかに入力されるキースキャン信号によって特定のキー11の押圧が検出されると、CPU2においてそのキー11に関連付けられた動作の制御命令が搬送波生成回路5へ出力される。搬送波生成回路5は、9−bitタイマー6から出力されるクロックの周波数を分周し、所定周波数の搬送波を生成し、制御命令でPPM(Pulse Phase Modulation)変調したPPM変調信号をREM端子から出力する。
従って、押圧された特定キー11に関連づけられた動作の制御命令を表す変調信号がREM端子から出力され、この変調信号によって赤外発光ダイオード17が駆動制御され、制御命令を含む赤外制御信号がリモートコントロール送信機10から送信される。被制御機器である例えばテレビジョン受像機は、赤外制御信号を受信して制御命令を復調し、制御命令に従って、押圧されたキー11に対応する動作を実行する。
マイコン1に内蔵されるPROM3は、ここでは、図3に示すように、000Hから7FFHのメモリーアドレスを有する2KバイトのOTP(One Time programmable)ROMであり、上述のリモートコントロール送信機10のシステムを制御するアプリケーションプログラムの他に、テスト送信プログラム、識別コードを格納している。
図3は、CPU2からみたOTPROM3のアドレスマップであり、000Hから7F8Hのアドレス領域に、アプリケーションプログラムとテスト送信プログラムが格納される。テスト送信プログラムは、テスト入力信号の入力を判定するモード判定プログラムを含んでいる。本実施の形態では、後述のようにマイコン1に電源が供給される起動時に、テスト入力信号の入力を検出しテスト送信プログラムを起動させることとしているため、モード判定プログラムは、マイコン1の起動時にCPU2によって最初に読み出されるブートプログラムに含まれている。
識別コードは、OTPROM3アプリケーションプログラムを書き込んだ際に付与される起工番号、バージョン番号など、書き込んだプログラムを直接若しくは間接的に特定できるコードであれば、任意のフォーマットでもよい。本実施の形態では、起工連番を、図4に示すように、第1コードから第5コードまでの16進5桁からなる識別コードで表している。
識別コードは、(7F9)Hから(7FF)Hで表されるOTPROM3の最終アドレスから遡って8バイトのアドレス領域に格納され、各4ビットデータとした第1コードから第5コードまでの識別コードは、(7F9)Hから(7FD)Hで表されるアドレスの下位4ビットに格納される。例えば、同図に示すように識別コードが(83047)Hであったとすると、第1コードの(8)Hを4ビットデータで表した「0001」は、第1コードを格納する(7F9)Hのアドレスの下位4ビットに格納される。
PROMの種類やメモリーの大きさにかかわらず、識別コードを格納するアドレス領域を、このように最終アドレスから遡って8バイトの領域と特定すれば、テスト送信プログラムを格納する領域が確保できない小容量のPROMであっても、識別コードを格納する領域がわかるので、ロムライターなどの専用の読み取り装置を接続することによって、識別コードを得ることができる。
OTPROM3に格納されるアプリケーションプログラム、テスト送信プログラム、識別コードは、マイコン1をリモートコントロール送信機10へ搭載する際、すなわちリモートコントロール送信機10の図示しないプリン配線基板へマイコン1を実装する際に、インラインライタによってOTPROM3の上述領域に書き込まれる。このうちアプリケーションプログラムは、押圧されたキー11に対して被制御機器の動作を制御する異なる制御命令を生成するものであることから、被制御機器毎に対応するアプリケーションプログラムがOTPROM3に書き込まれる。本実施の形態では、個々のアプリケーションプログラムをウエハ処理工程で書き込むマスクROMを被制御機器毎に対応させて製造することなく、リモートコントロール送信機10の動作に必要なOTPROM3を含む汎用部品を用意しておき、マイコン1を実装して組み立てる段階で、被制御機器毎に対応するアプリケーションプログラムをOTPROM3へ書き込むので、短期間に、かつ在庫をかかえることなく、種々の被制御機器を動作させるリモートコントロール送信機10を製造できる。
一方、汎用のOTPROM3からは、書き込まれたアプリケーションプログラムを特定できないので、テスト送信プログラムを起動させて、CPU2をテストモードとして、書き込んだアプリケーションプログラムを特定可能な識別コードを外部から確認可能としている。このテスト送信プログラムは、識別コードを確認する場合にのみ起動させるので、CPU2の動作モードで起動することなく、また、第三者の操作によって簡単に起動しないように、特定の入力条件下で起動するようにしている。
ここでは、テスト送信プログラムを起動させるテスト入力信号を、(1)マイコン1に電源Vddが供給され、マイコン1が起動した際に、全ての入力ポートKIを「H」レベルとし、(2)その後、入力ポートKI0とKI1が「L」レベルに、残る入力ポートKI2とKI3を「H」レベルとする信号とする。すなわち、(1)全てのテストランドL1、L2、L3、L4に直流電源Vddを接続した状態で、電源スイッチ13を閉じてVDD端子に直流電源Vddを供給してマイコン1を起動させ、(2)その後、テストランドL1、L2をオープンとし、テストランドL3、L4は、直流電源Vddに接続した状態に保持することにより、上記テスト入力信号が生成される。
マイコン1のCPU2は、電源Vddが供給された起動時にOTPROM3のブートプログラムに含まれるモード判定プログラムを読み込み、全ての入力ポートKIのレベルを判定し、テスト入力信号の入力有無を検出する。テスト入力信号の入力を検出した場合には、更に、OTPROM3に格納されたテスト送信プログラムを読み込み、テストモードでの動作を開始する。
テスト送信プログラムに従ってテストモードで動作するCPU2は、識別コードが格納される7F9Hから7FDHで表されるOTPROM3のアドレス領域から、識別コードを読み出し、7FEHに格納される「RETURN」でテスト送信プログラムに戻る。
読み出された識別コードは、動作モードにおける上述の制御命令と同様に扱われる。すなわち、CPU2のテスト送信プログラムに従った動作により、搬送波生成回路5へ出力され、搬送波生成回路5において、搬送波を識別コードでPPM変調したPPM変調信号とし、REM端子から出力する。
識別コードによるPPM変調は、動作モードにおいてPPM変調を実行するアプリケーションプログラムを利用して実行される。すなわち、図4に示すように、各ビットデータで変調するパルスのパルス幅と振幅は同一で、ビットデータが「0」に比べ、ビットデータが「1」である場合のパルス休止間隔が長く、ビットデータに応じてパルス休止間隔のみを異ならせたパルス信号からなるPPM変調信号とする。第1コードから第5コードまでの20ビットのビットデータにストップビットの1ビットを加えた21ビットのビットデータによるPPM変調信号を、識別コードを送信する送信単位A(図4参照)とし、送信単位Aより長い休止期間をおいて、送信単位AのPPM変調信号を繰り返し生成する。
識別コードで変調するPPM変調信号は、CPU2がテストモードをぬけて、動作モードに移行するまで連続して生成される。テストモードの解除は、可能な限り簡単な操作で実行されることが好ましく、ここでは、直流電源Vddに接続するテストランドL3、L4の接続を解除し、全ての入力ポートKIが「L」レベルとなったときに、テストモードを解除させるものとする。
搬送波生成回路5は、PPM変調信号のパルスが生成されている間、搬送波をREM端子から出力してトランジスタ16をスイッチング制御し、これに応動して赤外発光ダイオード17が点灯し、リモートコントロール送信機10から図4に示す赤外制御信号が送信される。
赤外発光ダイオード17から発光される赤外制御信号を受光可能な受光エリアに、赤外制御信号を受光し、PPM変調信号から識別コードを復調可能な復調回路を備えた識別装置(図示せず)を配置すれば、この識別装置によって、赤外制御信号からOTPROM3に格納されたアプリケーションプログラムを特定可能な識別コードが得られ、そのリモートコントロール送信機10若しくはOTPROM3がいずれの被制御機器に対応して製造されたものかを判別できる。従って、リモートコントロール送信機10やOTPROM3が実装されたプリント配線基板などにコネクタを用いて直接接続することなく、離れた位置で識別コードを容易に得ることができる。
本実施の形態によれば、CPU2の動作モードで実行されるアプリケーションプログラムの一部や、リモートコントロール送信機10の動作に必要な各回路素子、電子部品を利用し、識別コードを含む赤外制御信号を送信するので、OTPROM3に格納された識別コードを離れた位置で確認するのに、特別な送信手段や変調手段を用意することなく、確実に識別コードを読み出すことができる。
また、識別装置側に備えられる赤外制御信号の受信手段や復調回路についても、動作モードと同一の変調方式で変調した赤外制御信号を受信し、復調するものであるので、被制御機器に備えられる受信手段や復調回路を利用し、容易に識別装置が得られる。
また、上述の実施の形態では、PROMの一例として、OTPROMで説明したが、少なくともROMの製造後にアプリケーションプログラムを書込可能なものであれば、PPROM(Production programmed read only Memory)、EEPROM、EPROMなどであってもよい。
また、テストモードの開始条件としてのテスト入力信号は、例えば、CPU2を動作モードとした後に、複数の特定のキー11が順次押圧されることにより生成されるキーデータの組み合わせで生成されるものとし、複数の特定のキー11を順次押圧してテストモードに移行させるものとしてもよい。この場合には、テストランドL1、L2、L3、L4を設ける必要がなくなる。
更に、PROM3へのアプリケーションプログラム、識別コードなどの書き込みは、リモートコントロール送信機10のプリント配線基板へPROM3を実装する際に書き込む例で説明したが、プリント配線基板へ実装した後、リモートコントロール送信機10を製造する前であってもよい。
本発明は、被制御機器を遠隔制御するリモートコントロール送信機の動作を制御するアプリケーションプログラムを格納するPROMに適している。
1 マイクロコンピュータ
2 プログラマブルROM(OTPROM)
10 リモートコントロール送信機
KI マイコン1の入力ポート
2 プログラマブルROM(OTPROM)
10 リモートコントロール送信機
KI マイコン1の入力ポート
Claims (3)
- 被制御機器を遠隔制御する赤外制御信号を送信するリモートコントロール送信機(10)に搭載され、リモートコントロール送信機(10)の動作を制御するアプリケーションプログラムが格納されるROMを内蔵するリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ(1)であって、
内蔵されるROMを、異なる種類のアプリケーションプログラムが書き換え可能なプログラマブルROM(3)で構成し、
プログラマブルROM(3)に、格納されたアプリケーションプログラムを識別可能な識別コードと、識別コードで変調した赤外制御信号をリモートコントロール送信機(10)から送信するテスト送信プログラムを格納し、
リモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ(1)の入力ポート(KI)に、特定の組み合わせのテスト入力信号が入力された場合に、テスト送信プログラムを起動し、リモートコントロール送信機(10)から識別コードで変調した赤外制御信号を送信することを特徴とするリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ。 - アプリケーションプログラムとテスト送信プログラムと識別コードは、リモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ(1)をリモートコントロール送信機(10)のプリント配線基板へ実装する際に、インラインライタによりプログラマブルROM(3)に書き込まれることを特徴とする請求項1記載のリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ。
- 識別コードは、プログラマブルROM(3)の最終アドレスから先頭アドレスに向かって割り当てられた領域に格納することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のリモートコントロール送信機用マイクロコンピュータ。
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |