JP2006291808A - 混成型発電装置、及び混成型発電システム - Google Patents

混成型発電装置、及び混成型発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】 小型で、風力と太陽光との双方を最大限利用して発電を行うことが可能であるとともに、暴風による破壊を容易に回避することができる混成型発電装置及び混成型発電システムを提供する
【解決手段】 本発明の混成型発電装置1は、回転翼21、発電手段22及び導風口23からなる風力発電部2を有する。また、導風路23の気流導入口231には、複数の線状光発電手段31からなる光発電部3が設けられる。そして、導風路23は、光発電手段31に向けて、光発電手段が発電を行う波長域の光を反射する反射面24を備える。光発電手段31は、全方位から入射する光により発電を行うことが可能であるため、導風路23を気流に対峙させた風力発電に最適な状況下においても、最適の条件で光発電を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、混成型発電装置及び混成型発電システムに関し、特に、風力発電と太陽光発電とを組み合わせて発電を行う混成型発電装置及び混成型発電システムに関する。
従来から、環境負荷を低減する目的で、風力や太陽光等の自然エネルギーを利用して発電を行う発電装置が種々提案されている。
この種の発電装置として、例えば、単ポール式の風力発電機と太陽電池パネルを個別に設置し、風力発電機と太陽電池パネルとのそれぞれから電力を得る装置が実用化されている。このような混成型発電装置では、風力発電は無風状態のときに発電ができない、また、太陽電池パネルは夜間に発電ができない、という互いの短所を補完することができ、安定的に電力を得ることができる。
しかしながら、上述のように、風力発電機と太陽電池パネルと個別に設置する構成では、両者を設置するための広いスペースが必要となる。このため、上記混成型発電装置の小型化を目的として、後掲の特許文献1〜特許文献3には、太陽電池パネルを、気流を受けて発電機を回転させる回転翼の表面に配置する構成が提案されている。
例えば、特許文献1には、サボニウス型風車等の垂直軸風車の回転翼の両面に太陽電池パネルを張り付ける構成が開示されている。また、特許文献2では、太陽電池パネル装着による回転翼の重量増加を回避するために、太陽電池パネルを、回転翼に形成した開口部に嵌め込む構成が開示されている。さらに、特許文献3には、上面に太陽電池パネルが設けられた複数の羽根が放射状に配置された回転翼を備え、斜め上方に伸びる軸心周りに当該回転翼を回転させる混成型発電装置が提案されている。
特開平6−167269号公報 特開2001−73926号公報 特開2003−206850号公報
上記特許文献1〜3に開示された技術によれば、風力と太陽光とのそれぞれから電力を得る混成型発電装置を小型化することが可能である。しかしながら、風力と太陽光の双方を最大限利用して発電を行う構成であるとはいえない。
すなわち、特許文献1及び2に開示された技術では、回転翼が回転中は太陽電池パネルへの太陽光の入射方向が常に変化するため、特定の太陽電池パネルが1回転する間に、当該太陽電池パネルに太陽光が有効に入射する期間は全体の1/2以下である。
また、特許文献3に開示された技術では、回転翼に設けられた太陽電池パネルが太陽に対して正面を向く方向に軸心の向きを調整することで、太陽光を最大限利用することが可能となる。しかしながら、この状態が風力を最大限に利用できる状態であることは稀である。
さらに、風力発電機と太陽電池パネルとを個別に配置する場合、風力発電と太陽光発電とのそれぞれにおいて、風力と太陽光とを最大限利用できる配置に最適化することが可能である反面、広い配置スペースが必要であり小型化が困難となる。
一方、このような風力と太陽光とを利用する混成型発電装置は、通常、屋外に設置されることになる。例えば、風速が20m/sを超えるような暴風に曝される状況下では、混成型発電装置の各部を構成する部材の強度にも依存するが、各部を構成する部材が破壊する恐れがある。
本発明は、上記従来の事情に基づいて提案されたものであって、小型で、風力と太陽光との双方を最大限利用して発電を行うことが可能であるとともに、暴風による破壊を回避することができる混成型発電装置及び混成型発電システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。すなわち、本発明は、気流と光とを利用して発電を行う混成型発電装置において、気流のエネルギーを回転エネルギーに変換する回転翼と、前記回転エネルギーにより発電を行う風力発電手段と、前記気流を前記回転翼に誘導する導風路とを備える。また、前記導風路には、特定方向の断面において、その全周に、光のエネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換部を備えた光電変換手段が、前記断面に垂直な方向に複数連結されることにより構成された線状の光発電手段が設けられている。
上記構成において、導風路は、前記光発電手段に向けて前記光電変換部が光電変換を行う波長域の光を反射する反射面を備える。この反射面は、例えば、導風路の内面に形成された反射膜で構成することができる。
本構成によれば、導風路により誘導された気流により、回転翼が回転し発電手段が発電を行う。このとき、上記導風路に設けられた光発電手段は、いずれの方向から光(太陽光)が入射しても発電を行うことができる。このため、導風路の気流導入口を気流に対峙させた場合に、光発電手段は、常に効率よく発電を行うことができる。特に、導風路の内面に反射膜を備える構成では、導風路内に入射した光が反射面により反射されるため、光発電手段に全方位から光を入射させることができる。ここで、上記導風路が、上記光電変換部が光電変換を行う波長域の光を透過する透光性材料により構成された透過窓を備える構成とすれば、導風路が光発電手段へ入射する光を遮ることを回避できる。
また、上記導風路は、気流導入口から気流導出口に向かうにしたがって、気流の流路が狭窄する形状を有する構成とし、気流導出口に回転翼を設ける構成とすれば、回転翼を回転させる気流のエネルギーを高めることができる。この場合、光発電手段は、気流導入口に配置すればよい。上記導風路は、例えば、対向する位置に設けられた前記気流導入口と前記気流導出口との間が球面で連結された略半球体とすることができる。
一方、本発明は、上述のいずれかの構成を有する混成型発電装置を装備した混成型発電システムを提供することができる。すなわち、本発明の混成型発電システムは、上述の混成型発電装置を備えた混成発電ユニット、主として前記気流のエネルギーを電気エネルギーに変換する風力発電ユニット、及び主として前記光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電ユニットと、前記各発電ユニットを交換自在に支持する支持面を、複数の方位に有するフレームとを備える。ここで、上記風力発電ユニットは、気流のエネルギーを回転エネルギーに変換する複数の回転翼と、当該複数の回転翼にそれぞれ連結され、各回転翼が変換した回転エネルギーにより発電を行う複数の発電手段とを備える。一方、光発電ユニットは、複数の上記光発電手段を備える。
また、上記各支持面には、上記各発電ユニットから選択されたいずれかの発電ユニットが、特定面に対して傾倒可能に支持されることが好ましい。ここで、特定面とは、鉛直面と水平面とのいずれか一方または両方である。
この場合、上記構成に加えて、前記気流の向きを検知する風向検出手段と、風向検出手段の検知結果に応じて、上記支持面に支持された発電ユニットの鉛直面に対する傾倒角を変化させる傾倒角変更手段とをさらに備えてもよい。あるいは、上記気流の大きさを検知する風力検出手段と、風力検出手段の検知結果に応じて、上記支持面に支持された発電ユニットの水平面に対する傾倒角を変化させる傾倒角変更手段とをさらに備えてもよい。
本発明に係る混成型発電装置及び混成型発電システムによれば、風力発電と光発電との双方において、最適な条件で発電を行うことが可能となる。
特に、本発明に係る混成型発電システムは、風力発電と光発電を一体の装置で行うことができるため小型化が可能であり、携帯用の混成型発電装置として好適である。また、本発明に係る混成型発電システムによれば、発電ユニットが組替え自在であるため、限られた設置スペース内で周囲環境に応じた混成発電システムを自在に構築することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る混成型発電装置を示す正面図であり、図2は、当該混成型発電装置を示す側面図である。
図1及び図2に示すように、本発明に係る混成型発電装置1は、風力エネルギーにより電力を発生する風力発電部2と、光のエネルギーにより電力を発生する光発電部3を備える。
風力発電部2は、気流のエネルギーを回転エネルギーに変換する回転翼21と、当該回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電手段22と、回転翼21に気流を誘導する導風路23とからなる。
上記導風路23は、気流導入口231と気流導出口232とを備え、気流導入口231から進入した気流が、気流導出口232から排出される。ここで、導風路23は、気流導出口232での気流の流速を高めるため、気流導入口231を気流導出口232よりも大きく、気流導入口231から気流導出口232に向かって、気流の流路が次第に狭窄している形状を有することが好ましい。本実施の形態では、図1及び図2に示すように、円形の気流導入口231と、当該気流導入口231より開口面積が小さい円形の気流導出口232とが互いに対向する位置に設けられ、気流導入口231と気流導出口232との間が曲面で連結された略半球形の導風路23を採用している。
また、気流導出口232には、回転翼21及び発電手段22が配置されている。発電手段22は、内面に発電用のコイルを備えた円筒状のケース221と、当該ケース221に軸受を介して当該ケース221の軸を軸心として回転可能に支持された回転子222とで構成されている。なお、回転子222はその表面に永久磁石を備えており、回転子222がケース221内で回転することにより、発電手段22は発電を行う。
さらに、回転子222の回転軸223はケース221の外部に延伸され、その先端に回転翼21が設けられている。回転翼21は、複数(図1では4枚)の羽根211が、回転軸223に対して放射状に配置された構造を有し、気流が羽根211に衝突すると、回転翼21が回転軸223を軸心として回転する。
なお、回転翼21は、ケース221が支持部材25を介して導風路23に支持されることにより、回転軸223が気流導出口232の開口面に対して垂直で、かつ回転翼21の回転面が気流導出口232の開口面に平行となる位置に配置されている。
一方、上記気流導入口231には、等間隔で配置された複数の線状の光発電手段31からなる光発電部3が設けられている。図3(a)は、当該光発電手段31を拡大して示す図であり、図4(a)は、図3(a)に示す光電変換手段311の断面構造を示す断面図である。
図3(a)に示すように、光発電手段31は、球形の光電変換手段311が、各光電変換手段311において生成された電力を伝送する配線318、319を介して線状に連結された構造を有する。各光電変換手段311の表面には、光エネルギーをエネルギーに変換する光電変換部312が形成されており、光電変換により電荷を生成することにより発電を行う。
図4(a)に示すように、光電変換手段311は、直径数mm程度の球体に整形されたシリコン等の半導体材料で構成される。当該シリコンは、P型の不純物が導入されたP型不純物拡散層313(以下、P型シリコン313という。)の表面に、熱拡散等によりN型の不純物を拡散させたN型不純物拡散層314(以下、N型シリコン314という)が形成された構造を有し、P型シリコン313とN型シリコン314との間に構成されるPN接合が光電変換部312として機能する。
また、光電変換手段311には、球体の中心を通過する貫通孔315がレーザ加工等により形成されている。貫通孔315の一端側(図4(a)では下端側)は、外表面にP型シリコン313が露出する領域が形成されており、当該P型シリコン313の外表面にシリコンとオーミックコンタクトを形成する金属からなるアノード電極316が設けられる。同様に、貫通孔315の他端側(図4(a)では上端側)のN型シリコン314の表面には、カソード電極317が設けられている。
なお、上述のP型シリコン313が外表面に露出する領域は、例えば、上述のN型不純物を熱拡散させる際に、当該領域にマスク等を設けて他の領域のみにN型不純物を熱拡散させる、あるいは、シリコンの外表面全体にN型シリコン314を形成した後、上記P型シリコン313を露出させる領域のN型シリコン314を研磨除去する、等により形成することができる。
さらに、貫通孔315には、アノード電極316と電気的に接続される正極配線318と、カソード電極317と電気的に接続される負極配線319とが挿入されており、当該配線318、319を介して隣接する光電変換手段311が連結され、線状の光発電手段31が構成されている。なお、図4(a)の例では、隣接する光電変換手段311において、アノード電極316とカソード電極317とが対向しているため、両電極が接触して短絡することを防止するために、隣接する光電変換手段311の間に絶縁体からなる緩衝材320を介在させている。また、図4では、配線318、319と、各電極316、317との接続点を黒丸で示している。
このように、光電変換手段311は、上記貫通孔315に垂直な断面において、全周に光電変換部312を備えている。したがって、光電変換手段311が貫通孔315の方向に沿って連結された光発電手段31は、貫通孔315の方向を除くいずれの方向から光が入射しても電力を発生することができる。
なお、光電変換手段311の形状は、球体に限られるものではなく、図3(b)及び図4(b)に示すように円柱体としてもよい。さらに、光電変換手段311の形状は、図3(c)に示すような、表面が波面からなる柱体(軸方向に沿って半径が周期的に変動する円筒面を有する柱体)等を採用してもよく、貫通口315に垂直な断面において全周に光電変換部312を備える構成であれば、任意の形状を採用することも可能である。しかしながら、光発電手段311の機械的強度や信頼性向上の観点では、球体あるいは円柱体の形状を採用することが好ましい。
また、図3(b)及び図4(b)に示す円柱体の光電変換手段311は、貫通孔315が軸に沿って形成される点、及び、P型シリコン313の露出面が一方の平面に形成される点を除けば、図3(a)及び図4(a)に示す球体の光電変換手段311と同様の構造であるため、ここでの説明は省略する。同様に、図3(c)に示す光電変換手段311は、図3(a)に示す球体の光電変換手段や、図3(b)に示す円柱体からなる光電変換手段と同様の構造を有するものでるため、ここでの説明は省略する。なお、図3(c)に示す光電変換手段は、球体または円柱体からなる光電変換手段が複数個連結した構造とほぼ等価であり、図3(a)または図3(b)に示す光電変換手段と同様の作用効果を得ることができる。
さて、上記混成型発電装置1は、例えば、気流導入口231が水平面と略直角に、かつ当該気流導入口231が、水平面内で回転自在に設置される。この場合の設置構造は、特に限定されるものではないが、図1及び図2に示す例では、気流導入口231の下面に設けた支持部材41が、軸受42を介して支持台43に支持される構成を採用している。
ここで、気流導入口231の開口面と支持台43の支持面43aとが成す角は略直角となっており、支持面43aが水平になる状態で設置される。なお、以下で詳述するが、導風路23の内面は、光発電手段31が光電変換を行う波長域の光を反射する反射膜24で被覆されている。
上記状況下で、気流導入口231を気流15と対峙する方向に位置させると、気流導入口231から導風路23に進入し、気流導出口232に誘導された気流により、回転翼21は回転し、当該回転により発電手段22が発電を行う。
また、このとき、光発電手段31に光が入射する状態であれば、光発電手段3が、発電を行う。以下、光発電手段31の発電について説明する。なお、以下では、光電変換手段311の表面のうち、気流15に対峙する面を前面311aと呼称し、また、回転翼21に対峙する面を後面311bと呼称する。
図5(a)に示すように、気流導入口231を気流15と対峙させた際に、気流導入口231が太陽に対峙する場合、太陽光10は光電変換手段311の前面311aに直接入射する。このとき、光電変換手段311の後面311bは、光電変換手段311自身が形成する影に位置するため、太陽光10が直接入射することはない。
しかしながら、本発明の構成によれば、大部分の太陽光10は線状の光発電手段31に遮られることなく反射膜24に到達する。そして、当該反射膜24により反射された反射光11が、導風路23側から光電変換手段311の後面311bを照射する。特に、本実施の形態では、導風路23の内面に形成された反射膜24は凹面鏡を構成しているため、光電変換手段311の後面311bに、様々な方向から多重反射光を入射させることが可能となる。これにより、光電変換手段311の後面311bにおいても十分に発電を行うことができ、光発電手段31は効率良く発電を行うことができる。
一方、気流導入口231を気流15に対峙させた際に、気流導出口232が太陽に対峙する場合、図5(b)に示すように、光発電手段31は導風路23が形成する影に位置するため、太陽光10が光発電手段31に直接入射することはない。このため、光発電手段31は、混成型発電装置1の周囲で、太陽光10が反射及び散乱された太陽光12(以下、間接光12という。)により発電を行うことになる。この場合、光発電手段31に入射する光の強度は小さくなるため、光発電手段31の発電効率は気流導入口231が太陽に対峙する場合に比べて低下する。しかしながら、この状態であっても、反射膜24は光発電手段31に遮られることなく反射膜24に到達した間接光12を反射し、光電変換手段311の後面311bを照射させる。すなわち、光電変換手段311の後面311bにおいても発電が行われ、気流導風口231に入射する間接光12を最大限利用して発電を行うことができる。
以上では、気流導入口231が太陽に対峙する場合、及び気流導出口232が太陽に対峙する場合について説明したが、気流15の向きと太陽の向きとがこれらと異なる場合であっても、上記光発電手段31は、上述の2つの状態のいずれかに類似した状態で発電を行うことになる。すなわち、光発電手段31は、気流導入口231に太陽光10が直接入射する場合は、上述の気流導入口231が太陽に対峙する場合と同様の発電を行う。また、気流導入口231に太陽光10が直接入射しない場合は、光発電手段31は、上述の気流導出口232が太陽に対峙する場合と同様の発電を行う。
ところで、上記では、導風路23の内面全体に反射膜24を形成した場合について説明したが、反射膜24は、導風路23の内面を部分的に被覆する構成でもよい。例えば、図6に示す例では、反射膜24は、導風路23内面の下半面のみに形成されている。
この場合、導風路23は光発電手段31が光電変換を行う波長域の光を透過する透光性材料からなり、導風路23において、内面が反射膜24により被覆されていない領域(以下、透過窓26という。)では、光が透過できる構造になっている。また、支持台43の支持面43aは、光電変換手段311が光電変換を行う波長域の光を反射する反射膜44により被覆されている。
本構成によれば、図6(b)に示すように、気流導出口232が太陽と対峙する場合であっても、太陽光10は、透過窓26を介して光電変換手段311の後面311bに直接入射する。また、光電変換手段311の前面311aには、光発電手段31に遮られることなく支持面43a上の反射膜44に到達して反射された反射光13が入射する。したがって、光発電手段31は、反射膜24が導風路23の内面全面に形成されている場合に比べて効率良く光発電を行うことができる。なお、反射膜44は、太陽光10をその入射方向にも反射できるように、表面に凹凸が形成された拡散反射膜であることが好ましい。
さらに、図6(a)に示すように、気流導入口231が太陽と対峙する場合は、太陽光10は、光電変換手段311の前面311aに直接入射するとともに、光電変換手段311の後面311bには、光発電手段31に遮られることなく反射膜24に到達して反射された反射光11が入射する。この場合、導風路23の上部に反射膜24が形成されていないため、導風路23の内面全面に反射膜24を形成した場合(図5(a))に比べて、多重反射光が減少することになる。しかしながら、反射光11は、主として太陽光10の入射方向と対向する方向から光電変換手段311の後面311bを照射することになるため、光電変換手段311は十分な発電を行うことができる。
なお、上記説明では、導風路23の内面の一部を被覆する反射膜24の一例として、下半面を被覆する反射膜24を示したが、反射膜24は光電変換手段311に反射光11を照射する構成であればよく、上述の配置に限定されるものではない。例えば、反射膜24を複数に分割して配置する等、任意の配置を採用することができる。
以上説明したように、本発明に係る混成型発電装置によれば、気流の方向がいずれの方向であっても、気流導入口231を気流に対峙させることで最適な条件で風力発電を行うことができるとともに、当該状態で、光発電手段31に全方位から光を入射させることができる。したがって、風力発電と光発電の双方において、効率良く発電を行うことができる。
また、PN接合を利用した光電変換手段は、一般に、温度上昇に伴って発電効率が低下する特性を有している。このため、従来のパネル型太陽電池では、夏季のように比較的大きな強度の太陽光10が長時間照射される状況下では、蓄積された熱による温度上昇のために数十%もの発電効率の低下が生じる。しかしながら、本発明の構成では、光発電手段31は気流により冷却されるため、光発電手段31の温度上昇を抑制することができ、光電変換手段311の発電効率が低下することを抑制することができる。さらにいえば、本発明の光電変換手段311は、太陽光10(及び反射光11)の入射面が曲面により構成されているため、従来のパネル型太陽電池と比較して温度上昇が小さい。このため、気流の大きさが小さい場合であっても、光電変換手段311の発電効率が低下することを抑制することができる。
ここで、上記風力発電部2と光発電部3とで発電された電力を補完的に使用するために、混成型発電装置1が備えた制御部5の回路構成を図7に基づいて説明する。なお、制御部5は風力発電部2及び光発電部3と別体に構成することも可能であるが、図1の例では、制御部5が支持台43の内部に格納される構成にしている。
図7に示すように、制御部5は、風力発電部2で発電された交流電力を直流電力に変換するコンバータ51(交流−直流コンバータ)と、コンバータ51により変換された直流電力を蓄電する蓄電池やコンデンサ等にからなる蓄電手段52と、蓄電手段52に蓄電された直流電力、並びに光発電部3が発電した直流電力を、交流電力に変換するインバータ53(直流−交流コンバータ)とを備える。
また、光発電部3と蓄電手段52とはスイッチ54を介して接続されており、当該スイッチ54が導通状態である場合に光発電部3は蓄電手段52と電気的に接続され、スイッチ54が遮断状態である場合に光発電部3は蓄電手段52と電気的に分離される。そして、制御手段55は、蓄電手段52の電圧(充電率)に応じて、スイッチ54の切替制御を行うとともに、インバータ53の動作条件を以下のように変更する。
まず、蓄電手段51の電圧が所定の電圧より高い場合(高充電状態)、制御手段55はスイッチ54を導通状態にする。このとき、インバータ53は、制御手段55の指示に基づいて、風力発電部2、光発電部3、及び蓄電手段52から供給される直流電力を固定電圧条件(インバータ53に入力される直流電力の電圧が固定値)で交流変換するとともに、商用電源100と連系運転して負荷101に電力を供給する。
一方、蓄電手段5の電圧が所定の電圧より低い場合(低充電状態)、制御手段55はスイッチ54を遮断状態にする。そして、インバータ53は、制御手段55の指示に基づいて、光発電部3から供給される直流電力のみを交流変換するとともに、当該交流電力を商用電源100と連系運転して負荷101に供給する。
このとき、インバータ53は、風力発電部2及び蓄電手段52と接続されていないため、上記固定電圧条件に代えて、光発電部3の発電電力が最大となる電圧条件で交流変換を行うように制御手段55に制御される。なお、インバータ53と電気的に分離されている風力発電部2及び蓄電手段52の間では、コンバータ51により変換された直流電力により蓄電手段52が充電される。
以上説明したように、本発明に係る混成型発電装置によれば、風力発電と光発電(太陽光発電)との双方において、最適な条件で発電を行うことが可能となる。また、風力発電と光発電を一体の装置で行うことができるため小型化が可能であり、家庭用の混成型発電装置として好適である。
なお、上記構成において、導風路23は、支持台43に対して着脱可能に支持させてもよい。この場合、風力発電部2及び光発電部3と、制御部5とを電気的に接続する配線にはコネクタ等が介在され、導風路23を支持台43から完全に離脱することができる構成にする。これにより、支持台43から導風路23を離脱することができるため、暴風時等に混成型発電装置の破損を容易に防止することができる。
また、上記支持部材41がヒンジ45等を備えることにより、導風路23が支持台43に対して傾倒可能となる構成を採用してもよい。本構成によれば、図8(a)に示すように、導風路23の気流開口面231を、支持面43aに平行になる状態とすることで、暴風時の混成型発電装置の破損を回避することができる。また、本構成は、非使用時の占有スペースを小さくすることができるため、携帯型の混成型発電装置として好適である。
さらに、上記構成において、上記導風路23が気流導入口231を気流15に対峙する方向に自律的に回転する構成を採用することも可能である。このような構成は、例えば、図8(b)に示すように、支持部材41よりも上方に位置する部材の質量重心を、導風路23の回転軸上に位置させるとともに、導風路23の回転軸よりも気流導出口232側に、鉛直面からなる方向翼27を気流導入口231の開口面に直交させて配置することにより実現することができる。あるいは、混成型発電装置が、風向計等の気流の向きを検知する風向検出手段を備えるとともに、当該風向検出手段の検知結果に基づいて、気流導入口231が気流に対峙するように、軸受42に支持された支持部材41を回転させる駆動手段を備える構成としてもよい。
なお、上記実施の形態で例示した、回転翼21及び発電手段22は具体例を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。回転翼21は気流のエネルギーを回転エネルギーに変換する機能を有していればよく、当該機能を有する任意の構造を採用することができる。また、発電手段22は、回転翼が発生した回転エネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有していればよく、当該機能を有する任意の構造を採用することができる。
また、上記反射膜24は、導風路23の内面に形成されることは必須ではなく、透光性材料からなる導風路23の外面に反射膜が形成された場合であっても同様の効果を得ることができる。さらに、上記では、光発電手段31に向けて光を反射する反射面を反射膜24及び反射膜44により構成したが、当該反射面は反射膜24、44に代えて、反射膜24、44と等価な反射面を有する反射板により構成することもできる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の一実施の形態にかかる混成型発電システムについて説明する。図9は、本発明の1実施に形態に係る混成型発電システムを示す斜視図である。また、図10は、図9のフレーム部のみを示す図であり、図11、図12、及び図13は、それぞれ、混成発電ユニット、風力発電ユニット、光発電ユニットを示す図である。なお、図9及び図12(a)では、風力発電ユニットは回転翼21の回転面のみを図示している。
図9に示すように、本発明に係る混成型発電システム6は、アルミニウムパイプ等の中空部材からなる支柱により構成された立方体型のフレーム60に、混成発電ユニット71、風力発電ユニット72、及び光発電ユニット73の中から任意に選択された発電ユニット71、72、73(以下、各発電ユニットを区別する必要がない場合は、発電ユニット7という。)が着脱可能に支持される構造を有する。
フレーム60の各支柱61を構成する中空部材の形状は、任意の形状を採用することができるが、本実施の形態では、図10(a)に示すように、各支柱61は四角柱としている。また、各支柱61の長さ方向の中央部の各面には、接続穴62が形成されており、発電ユニット7が各支柱61により構成された6つの支持面63(図10(b)に示す上部支持面63a、側部支持面63b(4面)、及び下部支持面63c)に装着される。なお、図9では、図面が煩雑になることを避けるため、側部支持面63bのみに発電ユニット7が支持された状態を示している。また、図10(a)では、各支柱61の全面に接続穴62を設けているが、当該接続穴62は、各支柱61において支持面63を構成する面のみに形成されていてもよい。
また、本実施の形態の混成型発電システム6は、風力発電と光発電とにより発電された電力を補完的に使用するための制御部を備えるが、当該制御部の構成及び動作は、上記第1の実施の形態において説明した制御部5と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以下、各発電ユニット7について、詳細に説明する。図11から図13に示すように、各発電ユニット7は、共通の枠体74を備えている。当該枠体74は、フレーム60と同様にアルミパイプ等の中空部材からなり、フレーム60の各支持面63内に配置可能な外形を有する。枠体74の形状は特に限定されるものではないが、本実施の形態では、正方形の枠体74を採用している。
枠体74は、対向する二組の辺のうちの一組に、枠体74の外方に突出するとともに、フレーム60の接続穴62に符合する接続軸75を備えている。そして、当該接続軸75が接続穴62に嵌合されることにより、各発電ユニット7がフレーム60に装着される。
図11に示すように、混成発電ユニット71は、上記第1の実施の形態で説明した風力発電部2と光発電部3とを備え、導風路23の気流導入口231の開口面において対向する位置に設けられた支持軸76を介して、導風路23が枠体74に固定されている。また、風力発電部2、及び光発電部3において発電された電力を伝送する配線は、枠体74を構成する中空部材の中空部に引き込まれ、両接続軸75の先端に設けられた接続電極81(後述する)に接続されている。ここでは、風力発電部2で発電された電力を伝送する配線が一方の接続軸75の接続電極81に接続され、光発電部3で発電された電力を伝送する配線が、他方の接続軸75の接続電極81に接続される。なお、風力発電部2の発電手段22は、図7において説明したコンバータ51を備えており、発電手段22において発電された電力を伝送する配線には、直流電力が出力される。
また、図12(a)に示すように、風力発電ユニット72は、第1の実施に形態で説明した回転翼21及び発電手段22が複数設けられた中空のシャフト77が、枠体74に複数設けられた構造を有する。ここでは、図12(b)の側面図に示すように、ケース221とシャフト77とは一体に形成されており、シャフト77の内部に配置された配線78が、当該シャフト77に支持された各発電手段22により発電された電力を伝送する。そして、各シャフト77の各配線78は、枠体74を構成する中空部材の中空部を通じて、両接続軸75の先端に設けられた後述の接続電極81の一方に接続されている。また、各ケース221は、図7に示したコンバータ51を備えており、配線78には直流電力が出力される。
さらに、図13に示すように、光発電ユニット73は、第1の実施の形態において説明した光発電手段31が、上記枠体74に複数支持された構造を有する。また、各光発電手段31において発電された電力は、図3及び図4に示したように、配線318、319を介して出力される。これらの配線318、319は、混成発電ユニット71及び風力発電ユニット72と同様に、枠体74を構成する中空部材の中空部を通じて両接続軸75の先端に設けられた接続電極81の一方に接続されている。
なお、図12(a)、図13では、各シャフト77、及び各光発電手段31が、接続軸75と平行な方向に等間隔で配置された例を示しているが、シャフト77及び光発電手段31の配置方向、及び配置間隔は任意に設計することが可能である。同様に、シャフト77において、回転翼21及び発電手段22の配置も任意に設計することができる。
ここで、接続軸75と接続穴62との接続機構の一例を、図14に示す要部拡大図に基づいて説明する。接続軸75の先端には、当該接続軸75に支持される発電ユニット7が出力する電力の伝送に必要な極性数の接続電極81が設けられている。上述したように、本実施の形態では、各発電ユニット7において発電された電力は直流電力として伝送される。このため、接続電極81は、図14に示すように、接続軸75の接続面75aに設けられた正極と負極に対応する一対の突出電極81a、81bで構成することができる。
一方、当該接続軸75が嵌合される接続穴62には、接続軸75が接続穴62に挿入された際に、突出電極81a、81bが挿入される凹部64a、64bを備えたソケット64が配置される。当該ソケット64は、突出電極81a、81bの挿抜方向、すなわち、接続軸75の挿抜方向に沿って移動可能に支柱に支持されるとともに、ばね等の付勢手段65により接続軸75の挿入に抗する方向に付勢されている。
また、凹部64a、64bの表面には、それぞれ、導体により構成された複数の接点66が設けられており、当該接点66に、フレーム60の支柱61の中空部に配設された配線67が接続されている。当該配線67により、各発電ユニット7と図7に示した制御部5とが電気的に接続されている。
本構成では、各発電ユニット7の枠体74が備える一方の接続軸75を接続穴62に挿入してソケット64押し下げるとともに、他方の接続軸75を当該接続穴62と対向する接続穴62に挿入することで、対向する接続穴62に設けられた2つのソケット64の間に発電ユニット7が支持される。このとき、接続電極81には、ソケット64の接点66が当接し、各発電ユニット7が発電した電力を伝送する配線82と配線67とが電気的に接続される。
また、上記ソケット64及び付勢手段65は、接続軸75の挿抜方向に沿った軸心周りに回転可能な軸受68に支持されることが好ましい。これにより、支持面63に装着された発電ユニット7を、当該支持面63に対して傾倒させることが可能となり、例えば、風力発電ユニット72を装着した場合に、風力発電ユニット72の回転翼21を気流に対峙する方向に向けることが可能となる。
ところで、図7で説明したように、風力発電と光発電と利用する混成発電では、蓄電手段72が低充電状態である場合に、光発電部3を最大効率で発電させるため、風力発電により発電された電力と、光発電により発電された電力とが、それぞれ独立して制御部5に入力されることが好ましい。
このため、本実施の形態の混成発電システム6では、支持面63において対向する位置に設けられた一方のソケット64と、制御部5の風力発電に対応する配線とを接続し、他方のソケット64と、制御部5の光発電に対応する配線とを接続している。また、上述したように、各発電ユニット7では、一方の接続軸75を介して風力発電により発電された電力が伝送され、他方の接続軸75を介して光発電により発電された電力が伝送される。これにより、本実施の形態の混成発電システム6は、風力発電及び光発電により発電された電力を、それぞれ独立して制御部に伝送することが可能になっている。
なお、各支持面63において、発電ユニット7を組替える際に、風力発電に対応する接続電極と光発電に対応するソケット64とが接続される等の誤接続を回避するため、風力発電に対応する接続電極81(及びソケット64)と、光発電に対応する接続電極81(及びソケット64)とは、異なる形状であることが好ましい。
さて、上記構成を有する混成型発電システム6は、その設置場所に応じて、フレーム60の各支持面63に装着する発電ユニット7を任意に選択し、組替えることが可能である。
例えば、年間を通じて気流の発生が期待できる環境では、図15(a)に示すように、側部支持面63bの1つに混成発電ユニット71を装着して、他の3つの側部支持面63bに風力発電ユニット72を装着する。また、上部支持面63a及び下部支持面63cには、光発電ユニット73を装着する構成とする。そして、このように構成した混成型発電システム6の混成発電ユニット71の気流導入口231を南方向に向けて、当該混成発電システム6を設置すればよい。
また、季節に応じて気流の発生頻度が変化するような環境では、気流の発生が期待できる時期には、上記構成の混成発電システム6とし、気流の発生が期待できない時期には、側部支持面63cに装着していた風力発電ユニット72に代えて、光発電ユニット73を装着すればよい。この場合、フレーム60の下方に、光発電手段331が光電変換を行う波長域の光を上方に拡散反射する反射面を設けることが好ましい。
さらに、フレーム60の上側支持面63aには、図15(b)に示すように、上記第1の実施の形態において説明した支持台43に支持された混成型発電装置1からなる上部混成発電ユニット79を配置する構成としてもよい。なお、本実施の形態の混成型発電システム6は、全発電ユニット7が接続される共通の制御部5を備えているため、上部混成発電ユニット79は制御部5を備える必要はない。加えて、上昇気流や下降気流の発生が期待できる環境では、上部支持面63a及び下部支持面63bに風力発電ユニット72を装着してもよい。
以上説明したように、本発明に係る混成発電システムでは、限られた配置スペースの中で、周囲環境に応じた最適な発電ユニット7を組み合わせて混成型発電システム6を構成することができる。また、各支持面63に、発電ユニット7を容易に着脱できるため、各発電ユニット7をフレーム60から離脱させておけば、暴風等による発電ユニット7の破損を回避することもできる。
また、暴風等による発電ユニット7の破損を回避する観点では、各発電ユニット7の接続軸75を水平軸心として、フレーム60に装着しても良い。この場合、各発電ユニット7の枠体74が略水平なる角度に各支持面63に支持された発電ユニット7を回転させることで、暴風による発電ユニット7の破損を回避することができる。さらに、上記混成発電ユニット6が、風力計等の風力検出手段を備えるとともに、当該風力検出手段の検知結果に基づいて、駆動手段(傾倒角変更手段)が、暴風時に、各支持面63に支持された発電ユニット7を傾倒させる構成としても良い。
なお、本発明の混成型発電システム6は、上述のフレーム60を1つで使用する必要はなく、図16(a)及び図16(b)に示すように、複数のフレーム60を重ねて、あるいは、複数のフレーム60を並べて、相互に連結して使用することも可能である。このとき、各フレーム60と制御部5との電気的接続は、各ユニット60を構成する各支柱61の接続穴62(図10参照。)に設けられたソケット64を利用して、隣接するフレーム60の風力発電に対応する配線、及び光発電に対応する配線を、それぞれ相互に連結すればよい。あるいは、各フレーム60の風力発電に対応する配線、及び光発電に対応する配線をそれぞれ個別に制御部5に連結してもよい。なお、この場合、最上部に配置されたフレーム60の上部支持面63aに、上部混成発電ユニット79を配置することができる。
また、上記構成において、混成発電ユニット71(及び上部混成発電ユニット79)は、第1の実施の形態において説明した手法により、気流導入口231を気流に対峙する方向に自律的に回転する構成にしてもよい。同様に、風力発電ユニット72は、回転翼21の回転面を気流に対峙する方向に自律的に回転する構成にしてもよい。特に、本実施の形態の構成では、複数の発電ユニット7を同時に回転させる状況が生じる。このため、混成型発電システム6が、風向計等の気流の向きを検知する風向検出手段を備えるとともに、当該風向検出手段の検知結果に基づいて、駆動手段(傾倒角変更手段)が、混成発電ユニット71の気流導入口231及び風力発電ユニット72の回転翼21を気流に対峙する方向に傾倒させる構成とすることが好ましい。
また、本実施の形態では、各発電ユニット7が備える枠体74を1つの軸心周りに回転可能に支持面63に装着する構成であるため、気流に対峙させる傾倒と、水平への傾倒とを同一の構成で行うことができない。このため、図17に示すように、枠体74が、枠体74が形成する面内で、接続軸75と垂直な軸心92の周りに回転可能な第2の枠体91を備える構成を採用してもよい。これにより、各発電ユニット7は、2つの軸心周りで傾倒することが可能となり、気流に対峙する方向への傾倒と、暴風時の水平への傾倒とを同一の構成で行うことが可能となる。
本発明は、風力発電と光発電との双方において、最適条件での発電を行わせることが可能であり、風力と光を利用して発電を行う混成型の発電装置及び発電システムとして有用である。
本発明の混成型発電装置を示す正面図。 本発明の混成型発電装置を示す側面図。 本発明が備える光発電手段を示す図。 本発明が備える光発電手段の断面図。 本発明の混成型発電装置の発電状態を示す図。 本発明の混成型発電装置の発電状態を示す図。 本発明が備える制御部の概略回路図。 本発明の混成型発電装置を示す斜視図。 本発明の混成型発電システムを示す斜視図。 本発明の混成型発電システムが備えるフレームを示す斜視図。 本発明の混成型発電システムが備える混成発電ユニットを示す図。 本発明の混成型発電システムが備える風力発電ユニットを示す図。 本発明の混成型発電システムが備える光発電ユニットを示す図。 本発明の発電ユニットとフレームとの接続機構を説明する断面図。 本発明の混成型発電システムの設置例を示す図。 本発明の混成型発電システムの設置例を示す図。 本発明の混成型発電システムが備える風力発電ユニットの変形例を示す図。
符号の説明
1 混成型発電装置
2 風力発電部
3 光発電部
5 制御部
6 混成型発電システム
7 発電ユニット
10 太陽光
11 反射光
12 間接光
13 反射光
15 気流
21 回転翼
22 発電手段
23 導風路
24 反射膜(反射面)
26 透過窓
31 光発電手段
42 軸受
43 支持台
60 フレーム
61 支柱
62 接続穴
63 支持面
64 ソケット
65 付勢手段
66 接点
71 混成発電ユニット
72 風力発電ユニット
73 光発電ユニット
74 枠体
75 接続軸
77 シャフト
78 配線
79 上部混成発電ユニット
231 気流導入口
232 気流導出口
311 光電変換手段
312 光電変換部
315 貫通孔

Claims (14)

  1. 気流と光とを利用して発電を行う混成型発電装置において、
    前記気流のエネルギーを回転エネルギーに変換する回転翼と、
    前記回転エネルギーにより発電を行う発電手段と、
    前記気流を前記回転翼に誘導する導風路と、
    前記導風路に設けられ、特定方向の断面において、全周に、前記光のエネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換部を備えた光電変換手段が、前記断面に垂直な方向に複数連結された線状の光発電手段と、
    を備えたこと特徴とする混成型発電装置。
  2. 前記導風路が、前記光発電手段に向けて前記光電変換部が光電変換を行う波長域の光を反射する反射面を備えた請求項1に記載の混成型発電装置。
  3. 前記反射面が、前記導風路の内面に形成された反射膜である請求項2に記載の混成型発電装置。
  4. 前記導風路が、前記光電変換部が光電変換を行う波長域の光を透過させる透光性材料からなる透過窓を備えた請求項2に記載の混成型発電装置。
  5. 前記光電変換手段の形状が、球体、円柱体、または、表面が波面からなる柱体である請求項1から3のいずれかに記載の混成型発電装置。
  6. 前記導風路は、気流導入口から気流導出口に向かうにしたがって、気流の流路が狭窄する形状を有し、前記気流導入口に複数の前記光発電手段が設けられるとともに、前記気流導出口に前記回転翼が設けられた請求項1から3のいずれかに記載の混成型発電装置。
  7. 前記導風路は、対向する位置に設けられた前記気流導入口と前記気流導出口との間が球面で連結された略半球体である請求項6に記載の混成型発電装置。
  8. 前記導風路が、前記気流導入口を鉛直軸心周りで回転可能に支持台に支持された請求項6または7に記載の混成型発電装置。
  9. 前記導風路は、当該導風路の回転面に対して、前記気流導入口の開口面を傾倒可能に支持された請求項8に記載の混成型発電装置。
  10. 気流と光とを利用して発電を行う混成型発電システムであって、
    請求項1から7のいずれかに記載の混成型発電装置を備えた混成発電ユニットと、
    前記気流のエネルギーを回転エネルギーに変換する複数の回転翼と、当該複数の回転翼にそれぞれ連結され、各回転翼が変換した回転エネルギーにより発電を行う複数の発電手段とを備え、主として、前記気流のエネルギーを電気エネルギーに変換する風力発電ユニットと、
    複数の前記光発電手段を備え、主として、前記光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電ユニットと、
    前記各発電ユニットを交換自在に支持する支持面を、複数の方位に有するフレームと、
    を備えた混成発電システム。
  11. 前記各支持面に、前記各発電ユニットから選択されたいずれかの発電ユニットが、特定面に対して傾倒可能に支持される請求項10に記載の混成発電システム。
  12. 前記各支持面に支持された発電ユニットは、鉛直面に対して傾倒可能であるとともに、
    前記気流の向きを検知する風向検出手段と、
    前記風向検出手段の検知結果に応じて、前記発電ユニットの傾倒角を変更する傾倒角変更手段と、
    を備えた請求項11に記載の混成発電システム。
  13. 前記各支持面に支持された発電ユニットは、水平面に対して傾倒可能であるとともに、
    前記気流の大きさを検知する風力検出手段と、
    前記風力検出手段の検知結果に応じて、前記各支持面に支持された発電ユニットの傾倒角を変更する傾倒角変更手段と、
    を備えた請求項11に記載の混成型発電システム。
  14. 前記フレームを単位として、複数の前記フレームが、水平方向と垂直方向との少なくとも一方または両方に、相互に連結可能に構成された請求項10に記載の混成発電システム。

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