JP2006289375A - 摩擦攪拌接合方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 厚さ寸法T1を有する第1の部材10と、厚さ寸法T2が小さな第2の部材20をテーブル40上に載置して段付きの突き合せ部30を形成する。第1工程では円柱状の工具100を用いて段付部に摩擦攪拌接合を施し、突起代替部150を形成する。第2工程では、摩擦攪拌接合用工具200により突起代替部150上に、摩擦攪拌接合を施し、良好な接合部250を得る。
【選択図】 図1
Description
これらのこと(具体的な欠陥については除く。)は特許文献1の図11、特許文献2に示されている。
この欠陥発生の原因としては、寸法G1を有する段差のために、接合部70に導入される材料の容量が不足し、欠陥部72を発生するものと考えられる。
本発明の目的は、上述した不具合を解消する摩擦攪拌接合方法を提供するものである。
次に、この移動した金属を凸部として摩擦攪拌接合する。
このため、良好な摩擦攪拌接合が得られる。
第1の工程において、突き合せ部30の摩擦攪拌接合に先立って、凸部形成用工具100により、突き合せ部30の第2の部材20の上面に凸部代替部150を形成する。この凸部代替部150は第1の部材10から金属を移動させたものである。
凸部形成用工具100は、その先端を厚さ寸法が大きい第1の部材10の上面10aよりも低く、第2の部材20の上面20aよりも高い位置に位置決めされる。
この凸部形成用工具100を矢印R2方向に回転(左回転)させつつ、矢印S1方向に進行させる。
この作用により、凸部形成用工具100の通過した後に、突き合せ部30の上部に第2の部材20の上面20aよりも高い凸部代替部150が形成される。
この凸部代替部150は第2の部材20の上面に単に載っているのではなく、第2の部材に固着されている。
また、第1の板10と第2の板20との突き合せ部に隙間があってもこの隙間の上にも凸部代替部150は形成される。その一部は隙間に入るであろう。
なお、工具100による金属移動の開始時の移動方向S1の移動速度が大きいと、その個所への金属の寄せが不十分の可能性がある。
摩擦攪拌接合用工具200は、大径部210と、小径部220と、大径部210と小径部220を接続するショルダー部230を備え、公知の態様により摩擦攪拌接合を実行する。
すなわち、ショルダー部230を凸部代替部150の厚さの範囲内に位置させて行う。
このため、ショルダー部230は部材10、20に接触しない。従来と同様に凸部(凸部代替部150)に接触しているので、凸部代替部150は従来の凸部と同様の作用をする。
凸部代替部150を予め形成することにより厚さ寸法の異なる第1の部材10と第2の部材20に対して欠陥のない摩擦攪拌接合部250を形成することができる。
突き合せ部の隙間の上部には凸部代替部150があるので、凸部代替部150の金属は第1の部材10と第2の部材20との突合せ面に隙間があれば、この隙間に移動させられ、隙間は金属で補填され、良好な摩擦攪拌接合部が得られる。
これによれば、凸部代替部150は従来の凸部に相当し、部材10,20を摩擦攪拌接合しても、欠陥ができにくい。
従来では、凸部が必要であったので、押し出し形材になっていたが、板20は圧延板でも利用できる。
また、上記実施例では、凸部形成用工具100、摩擦攪拌接合用工具200を移動させて、接合しているが、工具100、200を部材10,20に対して移動させてもよい。
上記のように組み合わせた後、突出片92と面板82とを隅肉溶接する。
摩擦攪拌接合後、部材80,90の上面から上方に突出している凸部93、部分150,250は削除する。
次に、凸部形成用工具100の構成について説明する。図9の凸部形成用工具100の先端部は先に説明したように,平坦になっているが,他の形状でもよい。
凹部113を設けているので、平坦の場合に比べて、下端面よりも下方に位置させる金属量は多い。このため、第2の部材20が第1の部材10の右側にあり、右回転させても良好な金属移動が得られる。これは、凹部に入った金属は、工具100が第1の部材10の端部から右側に回転すると、下方に第1の部材10がなくなるので、支えがなくなり、前記金属が下方に落下する。この下方に落下した金属は量が多いので、長く伸ばされ、工具100の後端部111まで伸び、後端部で押さえられる。このため、良好に金属が移動させられると考えられる。
図12は、凹部113に十文字の凸部117を設けたものである。
また、工具100は円弧面の凹部113に4つの鍔117を突出させることもできる。
20 第2の部材
30 突き合せ部
40 テーブル
100 突起形成用工具
150 突起代替部
200 摩擦攪拌接合用工具
250 摩擦攪拌接合部
Claims (5)
- 高さの高い第1の部材と高さの低い第2の部材とを付き合せて突き合せ部に段差を有する突き合せ部を摩擦攪拌接合する方法であって、
先端が実質的に平坦面の丸棒形状の凸部形成用工具を用いて凸部形成用回転工具を回転させながら相対的に前記第1の部材および前記第2の部材に対して移動させて、前記第1の部材側の金属を前記第2の部材側の上面に移動させて前記第2の部材の上面に凸部を形成し、
次に、前記第2の部材の前記凸部、および前記第1の部材の上方から摩擦攪拌接合用回転工具を挿入し、該回転工具の大径部とその先端の小径部との境を前記凸部の高さの範囲内に位置させた状態で摩擦攪拌接合すること、
を特徴とする摩擦攪拌接合方法。 - 請求項1の摩擦攪拌接合方法において、
前記凸部形成用工具は、その先端が平坦であり、
前記凸部形成用工具が前記2つの部材に対して移動する方向から見たとき、右手に前記第2の部材があり、
前記凸部形成用工具は、該工具が前記2つの部材に対して移動する方向に対して、突き合せ部に対して接触する位置よりも上端側が後方に傾斜しており、
かつ該凸部形成用工具は左回転させること、
を特徴とする摩擦攪拌接合方法。 - 請求項1の摩擦攪拌接合方法において、
前記凸部形成用工具は、その先端が平坦であり、
前記凸部形成用工具が前記2つの部材に対して移動する方向から見たとき、左手に前記第2の部材があり、
前記凸部形成用工具は、該工具が前記2つの部材に対して移動する方向に対して、突き合せ部に対して接触する位置よりも上端側が後方に傾斜しており、
かつ該凸部形成用工具は右回転させること、
を特徴とする摩擦攪拌接合方法。 - 請求項1の摩擦攪拌接合方法において、
前記凸部形成用工具が前記2つの部材に対して移動する方向から見たとき、右手に前記第2の部材があり、
前記凸部形成用工具は、前記凸部及び前記第1の部材に接触する側の端面はその軸心側が凹んだ凹状であり、
該工具が前記2つの部材に対して移動する方向に対して、突き合せ部に対して接触する位置よりも上端側が後方に傾斜しており、
かつ該凸部形成用工具は右回転させること、
を特徴とする摩擦攪拌接合方法。 - 請求項1の摩擦攪拌接合方法において、
前記凸部形成用工具が前記2つの部材に対して移動する方向から見たとき、左手に前記第2の部材があり、
前記凸部形成用工具は、前記凸部及び前記第1の部材に接触する側の端面はその軸心側が凹んだ凹状であり、
該工具が前記2つの部材に対して移動する方向に対して、突き合せ部に対して接触する位置よりも上端側が後方に傾斜しており、
かつ該凸部形成用工具は左回転させること、
を特徴とする摩擦攪拌接合方法。
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JP2005109397A JP2006289375A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 摩擦攪拌接合方法 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000233286A (ja) * | 1999-02-16 | 2000-08-29 | Hitachi Ltd | 摩擦撹拌接合方法および構造体 |
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2005
- 2005-04-06 JP JP2005109397A patent/JP2006289375A/ja active Pending
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