JP2006289264A - 懸濁液相反応装置、並びにそれを用いた固体触媒の交換方法及び懸濁液相反応生成物の製造方法 - Google Patents

懸濁液相反応装置、並びにそれを用いた固体触媒の交換方法及び懸濁液相反応生成物の製造方法 Download PDF

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和典 真武
Junji Koizumi
淳史 小泉
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Abstract

【課題】懸濁液相反応に使用する固体触媒を交換するにあたり、懸濁液相反応のシャットダウンが不要な懸濁液相反応装置を提供し、またその固体触媒の交換方法及び懸濁液相反応生成物の製造方法を提供する。
【解決手段】固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う反応器と、懸濁液相反応の原料を反応器内に供給可能な原料供給ラインと、反応懸濁液から固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出し可能に設けられた固液分離器と、反応懸濁液を反応器の外部に循環可能な外部循環ラインと、外部循環ラインの途中に設けられ、必要に応じて反応器と縁切り可能な触媒充填容器と、を有する懸濁液相反応装置を用いて、交換用の固体触媒が充填された触媒充填容器と反応器とを連通させた状態で、反応懸濁液を外部循環ラインに循環させて固体触媒を交換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体触媒が懸濁した液相中での固液または気液固の懸濁液相反応を行う反応装置、並びに固体触媒の交換方法及び懸濁液相反応生成物の製造方法に関する。
固体触媒が懸濁した液相中での懸濁液相反応を行い、固体触媒を分離して反応生成物を安定に長時間連続的に抜き出す方法として、特許文献1に触媒分離方式としてクロスフローフィルターを用いた方法が開示されている。
特開平5−68869号公報
懸濁液相反応で使用する固体触媒は、長時間の連続運転等により劣化しその活性が低下してしまう。したがって、懸濁液相反応を長時間連続運転する際には、固体触媒の交換が必須となる。
しかしながら、特許文献1の方法において、懸濁液相反応に使用した固体触媒を交換する際には、懸濁液相反応の運転を中断し、反応器を冷却し、減圧し、そして開放しなければならない。更に、反応器が高圧ガス設備である場合、固体触媒を交換した後、反応器の気密テスト等の手順を行わなければならない。これら一連の作業は懸濁液相反応のプラントにおける生産性等を著しく低下させるという問題があった。
本発明は、懸濁液相反応に使用する固体触媒を交換するにあたり、懸濁液相反応のシャットダウンが不要な懸濁液相反応装置を提供し、またその固体触媒の交換方法及び懸濁液相反応生成物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の問題を解決するための方法を鋭意研究した結果、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う反応器と、懸濁液相反応の原料を反応器内に供給可能な原料供給ラインと、反応懸濁液から固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出し可能に設けられた固液分離器と、反応懸濁液を反応器の外部に循環可能な外部循環ラインと、外部循環ラインの途中に設けられ、必要に応じて反応器と縁切り可能な触媒充填容器と、を有する懸濁液相反応装置を用いて、交換用の固体触媒が充填された触媒充填容器と反応器とを連通させた状態で、反応懸濁液を外部循環ラインに循環させて固体触媒を交換することで、懸濁液相反応のシャットダウンが不要となることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、
固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う反応器と、
前記懸濁液相反応の原料を前記反応器内に供給可能な原料供給ラインと、
前記反応懸濁液から固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出し可能に設けられた固液分離器と、
前記反応懸濁液を前記反応器の外部に循環可能な外部循環ラインと、
前記外部循環ラインの途中に設けられ、必要に応じて前記反応器と縁切り可能な触媒充填容器と、
を有することを特徴とする懸濁液相反応装置である。
また、本発明は、
前記の懸濁液相反応装置を用いて、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う際の、該反応懸濁液に含まれる固体触媒の交換方法であって、
前記触媒充填容器を前記反応器と縁切りした状態で、前記触媒充填容器に交換用の固体触媒を充填する工程と、
前記触媒充填容器と前記反応器とを連通させた状態で、前記反応懸濁液を前記外部循環ラインに循環させる工程と、
を有することを特徴とする固体触媒の交換方法である。
さらに、本発明は、
前記の懸濁液相反応装置を用いた、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応による懸濁液相反応生成物の製造方法であって、
前記原料供給ラインより、前記懸濁液相反応の原料を前記反応器内に供給する工程と、
固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う工程と、
前記触媒充填容器を前記反応器と縁切りした状態で、前記触媒充填容器に交換用の固体触媒を充填する工程と、
前記触媒充填容器と前記反応器とを連通させた状態で、前記反応懸濁液を前記外部循環ラインに循環させる工程と、
前記反応懸濁液から前記固液分離器により固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出す工程と、
を有することを特徴とする懸濁液相反応生成物の製造方法である。
本発明によれば、反応器内での懸濁液相反応を継続させながら、固体触媒を交換することができ、懸濁液相反応のシャットダウンが不要となる。
本発明において、懸濁液相反応とは、固体触媒が原料及び反応生成物等を含む液相中に浮遊した状態で行う反応をいう。前記液相は溶媒を含んでいてもよく、また、空気、分子状の酸素、塩素、水素および窒素などが溶解および/または気泡状で分散したものであっても良い。
すなわち、固液または気液固の液相反応であり、例えば、攪拌槽、気泡塔、ジェットリアクター及び流動層等の反応器を用いて行う反応である。懸濁液相反応としては、例えば、酸化反応、酸化・エステル化反応、エステル化反応、エステル交換反応、塩素化反応、オキソ反応および水素添加反応などが挙げられる。
固体触媒としては、例えば、固体酸・塩基触媒、金属触媒及び金属化合物触媒などが用いられる。懸濁液相反応で使用する固体触媒は、長時間の連続運転等により劣化しその活性が低下してしまう。一般に、その劣化原因としては、物理的要因と化学的要因に大別できる。物理的要因としては、例えば、固体触媒表面へのカーボンやタール質の付着、担体の磨耗若しくは破壊及びメタルの半融現象(シンタリング)などが挙げられる。一方、化学的要因としては、例えば、重金属の付着、硫黄化合物の付着及び一酸化炭素の吸着などが挙げられる。固体触媒自身の組成や構造の改良、懸濁液相反応の条件の調整等によって、上記のような劣化をある程度抑えることは可能であるが、完全に防ぐことは不可能である。したがって、懸濁液相反応を長時間連続運転する際には、固体触媒の交換が必須となる。
(懸濁液相反応装置)
本発明の懸濁液相反応装置は、
固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う反応器と、
前記懸濁液相反応の原料を前記反応器内に供給可能な原料供給ラインと、
前記反応懸濁液から固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出し可能に設けられた固液分離器と、
前記反応懸濁液を前記反応器の外部に循環可能な外部循環ラインと、
前記外部循環ラインの途中に設けられ、必要に応じて前記反応器と縁切り可能な触媒充填容器と、
を有するものである。このような構成の懸濁液相反応装置であれば、懸濁液相反応に使用する固体触媒を交換するにあたり、懸濁液相反応のシャットダウンが不要となる。
図1は、本発明にかかる懸濁液相反応装置の一実施形態の概略構成図である。
図1の懸濁液相反応装置は、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う反応器101を有しており、その上部には懸濁液相反応の原料を供給可能な原料供給ライン1が設けられている。反応器101としては、例えば、攪拌槽型、気泡塔型、ジェットリアクター型、流動層型などが好ましく用いられ、気液固の分散性の良さから攪拌槽型が特に好ましく用いられる。反応器101の上部には、図1に示すようにガス供給ライン2が別途設けられ、必要に応じて窒素や空気等のガスを供給可能なガスを導入可能となっていることが好ましい。
また、図1の懸濁液相反応装置には、固液分離ライン6−1〜6−3の途中に固液分離器103が設置されている。固液分離器103には、ポンプ102により反応器101内の反応懸濁液を導入可能であり、そこで反応懸濁液中の固体触媒が分離され、分離された固体触媒は固液分離ライン6−3を通して反応器101に戻されると共に、得られた清澄な反応液は反応液取り出しライン5から取り出せる構造になっている。
固液分離器103の形式としては、例えば、沈降分離方式および濾過方式などが挙げられ、固体触媒の粒径や比重に応じて適宜選択することができる。例えば、固体触媒の粒径が大きい場合や比重が大きい場合は、重力による沈降分離方式が好ましい。一方、固体触媒の粒径が小さい場合や比重が小さい場合は、重力の代わりに遠心力を利用した遠心沈降分離方式または遠心濾過方式、あるいは、加圧または減圧を利用して濾材と称する隔壁によって濾過ケーキと濾液に分離する濾過方式が好ましい。
重力による沈降分離方式の固液分離器としては、例えば、表面分級機、選別筒、サイザー、レーキ分級機、ドラグ分級機、スパイラル分級機、ハイドロセパレーターなどの沈降機が好ましく用いられる。遠心力を利用した遠心沈降分離方式の固液分離器としては、例えば、円筒型遠心分離機、固体排出式分離機、垂直型デカンター、垂直型多段デカンター、自動回分式水平型デカンター、水平型デカンター連続排出式濾過器などの遠心沈降機が好ましく用いられる。
遠心力を利用した遠心濾過方式の固液分離器として、例えば、回分式遠心濾過機、自動回分式遠心濾過機等の遠心濾過機を用いることができる。加圧を利用した濾過方式の固液分離器としては、例えば、加圧ヌッチェ、ダイナミック濾過器、Shriver型フィルターシックナー、クロスフロー型濾過器、回転円筒型加圧濾過器、二重円筒型加圧濾過器、加圧葉状濾過器などの加圧濾過器が好ましく用いられる。減圧を利用した濾過方式の固液分離器としては、真空ヌッチェ、真空葉状濾過器、多室円筒型真空濾過器、単室円筒型真空濾過器、垂直円板型真空濾過器、水平型真空濾過器などの真空濾過器が好ましく用いられる。特に連続的に大量処理する場合には、クロスフロー型濾過器が好ましく用いられる。
反応液取り出しライン5から取り出す反応液の量は制御可能であることが好ましく、余分な反応液は固体触媒と共に固液分離ライン6−3を通して反応器101に戻されることが好ましい。
さらに、図1の懸濁液相反応装置には、外部循環ライン3−1〜3−3の途中に触媒充填容器105が設置されている。外部循環ライン3−1〜3−3及び触媒充填容器105で形成する循環系には、ポンプ104により反応器101内の反応懸濁液を循環可能である共に、外部循環ライン3−1〜3−3の途中に設けられているバルブ(不図示)により触媒充填容器105と反応器101とを縁切り可能にもなっている。
触媒充填容器105としては、例えば、配管の一部を加工したもの、シリンダー状の圧力容器及びポットなどが用いられ、攪拌槽などのスラリーの堆積を防止する性能を持たせた構造のものが好ましく用いられる。触媒充填容器105の容積は反応器101の容積よりも小さいことが好ましく、反応器101の容積の3分の1以下がより好ましい。また、触媒充填容器105は反応器101内の圧力や液面の変動を極力避けるために交換用の触媒を充填した後に空間部のない構造のものが好ましい。
触媒充填容器105には、図1に示すように、その上部に大気開放ライン8、底部に触媒取り出しライン7が設置されていることが好ましい。
後述するように、触媒充填容器105には交換用の固体触媒を充填することになることから、触媒充填容器105が反応器101と縁切りされた状態で、触媒充填容器105は着脱自在なものであることが好ましい。
また、触媒充填容器105の上流側に別途固液分離器を配し、分離された固体を反応器101に戻すと共に、分離された液体を触媒充填容器105に導入可能な構成とすることもできる。この実施形態の場合、触媒充填容器105に固体触媒または固体触媒を含むスラリーを充填することで、反応器101の反応懸濁液に固体触媒を追加することができるようになる。
図2は、本発明にかかる懸濁液相反応装置の他の実施形態の概略構成図である。この懸濁液相反応装置では、外部循環ライン3−1〜3−3の途中に、触媒充填容器105及び固液分離器103が並列に設置されている。触媒充填容器105は、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2によって外部循環ライン3−1〜3−3と接続されており、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2の途中に設けられているバルブ(不図示)により触媒充填容器105は反応器101と連通させることも縁切りすることも可能になっている。固液分離器103は、固液分離ライン6−1及び6−2によって外部循環ライン3−1〜3−3と接続されており、固液分離ライン6−1及び6−2の途中に設けられているバルブ(不図示)により固液分離器103は反応器101と連通させることも縁切りすることも可能になっている。
このような懸濁液相反応装置の構成とすることで、循環系を形成するラインを1つに纏めることができるため装置の製造コストを抑えることができ、また運転時の制御も簡便になる。
図3は、本発明にかかる懸濁液相反応装置の他の実施形態の概略構成図である。この懸濁液相反応装置では、外部循環ライン3−1〜3−4の途中に、触媒充填容器105及び固液分離器103が直列に設置されている。触媒充填容器105は、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2によって外部循環ライン3−1〜3−3と接続されており、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2の途中に設けられているバルブ(不図示)により触媒充填容器105は反応器101と連通させることも縁切りすることも可能になっている。触媒充填容器105が反応器101と縁切りされた状態の際にも、固液分離器103に反応懸濁液を循環可能とするために、バイパスライン9が触媒充填容器105と並列に設置されており、バイパスライン9の途中には必要に応じて開閉するためのバルブ(不図示)が設けられている。図3では、外部循環ライン3−1〜3−4の上流側に触媒充填容器105、下流側に固液分離器103があるが、この順序は逆でも差し支えない。固液分離器の下流の方が懸濁液中のスラリー濃度が高いため、触媒充填容器の容積を小さくできるという理由で固液分離器103の下流に触媒充填容器105がある方が好ましい。
このような懸濁液相反応装置の構成とすることで、循環系を形成するラインを1つに纏めることができ、装置の製造コストを抑えることができ、また運転時の制御も簡便になる。さらに、固体触媒の交換時にも懸濁反応生成物を取り出すことが可能となる。
(固体触媒の交換方法)
本発明の固体触媒の交換方法は、
前記の懸濁液相反応装置を用いて、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う際の、該反応懸濁液に含まれる固体触媒の方法であって、
前記触媒充填容器を前記反応器と縁切りした状態で、前記触媒充填容器に交換用の固体触媒を充填する工程と、
前記触媒充填容器と前記反応器とを連通させた状態で、前記反応懸濁液を前記外部循環ラインに循環させる工程と、
を有するものである。このような方法によれば、懸濁液相反応のシャットダウンをすることなく、懸濁液相反応に使用する固体触媒を交換することができる。
例えば、図1の構成を有する懸濁液相反応装置を用いて固体触媒を交換する方法について具体的に説明する。
まず、反応器101内で懸濁液相反応を行っている際に、外部循環ライン3−1及び3−3に取り付けたバルブを閉じて、反応器101から触媒充填容器105が縁切りされた状態にしておく。この状態で、触媒充填容器105に交換用の新しい固体触媒を充填する。
ここで、触媒充填容器105には、固体触媒のみを充填することもできるが、必要に応じて、固体触媒を溶媒に分散させたスラリーを充填することもできる。後述するように、この充填されたものが反応器101に投入されることになるが、その際の懸濁反応液の均一性を保ちやすいことから、固体触媒が均一に分散したスラリーを充填した方が好ましい。さらに、その触媒充填容器105に充填するスラリーは、濃度や溶媒の種類等を反応懸濁液と同様とすることがより好ましい。
なお、固体触媒のみ、または反応懸濁液より固体触媒の濃度が高いスラリーを触媒充填容器105に充填することにより、反応懸濁液の固体触媒濃度を高く調整するともでき、溶媒のみ、または反応懸濁液より固体触媒の濃度が低いスラリーを触媒充填容器105に充填することにより、反応懸濁液の固体触媒濃度を低く調整することもできる。
本発明の固体触媒の交換方法は、反応懸濁液に固体触媒を追加する方法としても適用可能である。具体的には、触媒充填容器105の上流側に別途固液分離器を配し、分離された固体を反応器101に戻すと共に、分離された液体を触媒充填容器105に導入する構成とし、触媒充填容器105に固体触媒または固体触媒を含むスラリーを充填することで、反応器101の反応懸濁液に固体触媒を追加する実施形態が挙げられる。また、本発明の固体触媒の交換方法は、反応懸濁液に含まれる固体触媒を取り出す方法としても適用可能である。具体的には、溶媒のみを触媒充填容器105に充填し、または何も触媒充填容器105に充填しないことにより、反応器101の反応懸濁液に含まれる固体触媒を取り出す実施形態が挙げられる。
触媒充填容器105に充填する固体触媒または固体触媒を含むスラリーの量は、特に制限はないが、触媒充填容器105に空間部が残存する場合は、反応器101と触媒充填容器105とで均圧をとり、同じ圧力とすることが好ましい。また、反応器101内の反応懸濁液の液面の変動を抑える観点から、触媒充填容器105に空間部が残存しないように固体触媒または固体触媒を含むスラリーを充填することが好ましい。
また、触媒充填容器105に固体触媒を含むスラリーを充填する場合におけるそのスラリーの体積は、反応器101内の反応懸濁液の1%以上が好ましく、2%以上がより好ましく、5%以上がさらに好ましい。また、そのスラリーの体積は、反応器101内の反応懸濁液の50%以下が好ましく、30%以下がより好ましく、15%以下がさらに好ましい。
そして、交換用の固体触媒が触媒充填容器105に充填された状態で、外部循環ライン3−1及び3−3に取り付けたバルブを開けて触媒充填容器105と反応器101とを連通させ、ポンプ104により反応懸濁液を循環させる。これにより、触媒充填容器105に充填された交換用の固体触媒またはそのスラリーが反応器101内に投入される。
反応懸濁液を循環させて固体触媒の交換する時間は、交換用の触媒が十分に触媒充填容器105から追い出されるように、触媒充填容器105の容積(単位:L)に対するポンプ104の流量(単位:L/min)の比である触媒充填容器内滞留時間τT(単位:min)の1倍以上となる時間が好ましく、τTの3倍以上となる時間がより好ましい。また、反応器101に送られた交換用の触媒が触媒充填容器105に極力戻らないように、反応器101内の懸濁液の体積(単位:L)に対するポンプ104の流量(単位:L/min)の比である反応器内滞留時間τR(単位:min)の3倍以下となる時間が好ましく、τRの1倍以下となる時間がより好ましい。
その後、外部循環ライン3−1及び3−3に取り付けたバルブを閉じて触媒充填容器105を反応器から縁切りされた状態として、固体触媒の交換を終了する。最後に、大気開放ライン8を開放した状態で、触媒充填容器105の底部に設けられた触媒取り出しライン7から、反応に使用した固体触媒を含む反応懸濁液を取り出すことができる。必要に応じて溶媒や原料などにより触媒充填容器105を洗浄することで、次の交換に再度使用することができる。
図2の構成を有する懸濁液相反応装置を用いて固体触媒を交換する方法については、前記図1の構成を有する懸濁液相反応装置を用いた方法に準じて、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2に取り付けたバルブを、閉じることで触媒充填容器105を反応器101から縁切りし、開けることで連通させることができる。ただし、触媒充填容器105と反応器101とを連通させる際には、固液分離ライン6−1及び6−2に取り付けたバルブを閉じて、反応器101から固液分離器103が縁切りさせた状態で触媒の交換を行うことが好ましい。
図3の構成を有する懸濁液相反応装置を用いて固体触媒を交換する方法については、前記図1の構成を有する懸濁液相反応装置を用いた方法に準じて、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2に取り付けたバルブを、閉じることで触媒充填容器105を反応器101から縁切りし、開けることで連通させることができる。ただし、触媒充填容器105と反応器101とを連通させる際には、バイパスライン9に取り付けたバルブを閉じた状態で、触媒の交換を行うことが好ましい。
このような方法は、懸濁液相反応を行いつつ実施することができる。すなわち、懸濁液相反応を連続して行うことができ、その反応をシャットダウンする必要がない。
(懸濁液相反応生成物の製造方法)
本発明の懸濁液相反応生成物の製造方法は、
前記の懸濁液相反応装置を用いた、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応による懸濁液相反応生成物の製造方法であって、
前記原料供給ラインより、前記懸濁液相反応の原料を前記反応器内に供給する工程と、
固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う工程と、
前記触媒充填容器を前記反応器と縁切りした状態で、前記触媒充填容器に交換用の固体触媒を充填する工程と、
前記触媒充填容器と前記反応器とを連通させた状態で、前記反応懸濁液を前記外部循環ラインに循環させる工程と、
前記反応懸濁液から前記固液分離器により固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出す工程と、
を有するものである。このような方法によれば、反応器内での懸濁液相反応を継続させながら固体触媒を交換することができ、懸濁液相反応のシャットダウンが不要となる。
懸濁液相反応としては、例えば、酸化反応、酸化・エステル化反応、エステル化反応、エステル交換反応、塩素化反応、オキソ反応および水素添加反応などが挙げられる。液相酸化反応としては、例えば、オレフィンまたはα,β−不飽和アルデヒドからα,β−不飽和カルボン酸を製造する反応等が挙げられる。液相酸化・エステル化反応としては、例えば、α,β−不飽和アルデヒドとアルコールからα,β−不飽和カルボン酸エステルを製造する反応等が挙げられる。液相エステル化反応としては、例えば、α,β−不飽和カルボン酸とアルコールからα、β−不飽和カルボン酸エステルを製造する反応等が挙げられる。液相エステル交換反応としては、例えば、カルボン酸エステルとアルコールからカルボン酸エステルを製造する反応等が挙げられる。液相オキソ反応としては、例えば、高級脂肪酸から高級アルデヒドを製造する反応等が挙げられる。液相水素添加反応としては、例えば、ニトロ安息香酸からアミノ安息香酸を製造する反応等が挙げられる。中でも液相酸化反応に好適であり、特にオレフィンまたはα,β−不飽和アルデヒドの液相酸化反応に好適である。
懸濁液相反応で使用される固体触媒としては、その反応に必要なものを用いることになるが、例えば、固体酸・塩基触媒、金属触媒及び金属化合物触媒などが挙げられる。
例えば、図1の構成を有する懸濁液相反応装置を用いて懸濁液相反応生成物を製造する際には、原料供給ライン1から原料を反応器101内に供給して懸濁液相反応を行い、固液分離器103により反応懸濁液から固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を反応液取り出しライン5から取り出すことができる。このとき、必要に応じて前記のように固体触媒を交換する。このような方法では、懸濁液相反応を連続して行うことができ、その反応をシャットダウンする必要がない。
以下に本発明にかかる実施例を示して更に詳細に説明する。
懸濁液相反応としては、固体触媒である市販のパラジウム金属担持触媒(ジョンソン・マッセイ製)を用いて、イソブチレンからメタクロレイン及びメタクリル酸を製造する液相酸化反応を対象とした。また、図2に示した構成を有する懸濁液相反応装置を用いた。
(懸濁液相反応装置)
反応器101としては、内径126mm、容積4Lのジャケット付きステンレス製攪拌槽式反応器を用いた。原料のイソブチレンは溶媒と共に反応器101上部の原料供給ライン1から供給でき、反応器101上部のガス供給ライン2からは窒素ガス及び空気等の分子状酸素を含む原料ガスが供給できる状態にした。反応懸濁液は、外部循環ライン3−1〜3−3を通じてポンプ102により、反応器の液相部の液面を保ちつつ反応器から抜き出せる構造になっている。外部循環ライン3−1〜3−3の途中には、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2を介して内容積0.9Lの触媒充填容器105と、固液分離ライン6−1及び6−2を介して固液分離器103と、が並列に配置されている。触媒充填容器105は触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2に取り付けたバルブ(不図示)により、固液分離器103は固液分離ライン6−1及び6−2に取り付けたバルブ(不図示)により、それぞれ外部循環ライン3−1〜3−3と縁切り可能となっている。触媒充填容器としては、内容積0.9Lのシリンダー状の圧力容器を用い、上部に大気開放ライン8、底部に触媒取り出しライン7を設置して、大気開放ライン8は大気に開放できるだけでなく窒素を供給できる状態とした。固液分離器103としては、内径5mm長さ25cmステンレス製のチューブ型クロスフロー濾過装置を用い、反応懸濁液をチューブ内側へ流し、懸濁液相反応生成物を含有する清澄な反応液をチューブ外側へ排出して、反応液取り出しライン5から取り出せる構造とした。
(懸濁液相反応)
反応器101に予めパラジウム金属担持触媒150gと75質量%のターシャリーブタノール水溶液を制御液面に達するように投入した(本実施例では液面は懸濁液の体積が3Lになるように調整した)。そして、固液分離ライン6−1及び6−2に取り付けたバルブを開いて、反応器101と固液分離器103とを連通させた。このとき、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2に取り付けたバルブを閉じて、外部循環ライン3−1〜3−3から触媒充填容器105が縁切りされた状態とした。次に、ポンプ102を0.5L/minで動かした。また、窒素ガスを反応器101上部のガス供給ライン2から供給し、気相部圧力がゲージ圧で約5.0MPa(以下、圧力表記はゲージ圧とする)となった時点で供給を停止した。
そして、反応器101内の液相温度を90℃まで昇温し、10分間安定させた後、液化イソブチレンを237g/hr、75質量%ターシャリーブタノール水溶液(重合防止剤としてp−メトキシフェノール200ppmを含有)を2135g/hr、の速度で原料供給ライン1から反応器101に供給した。一方、反応器101に設置した液面計(不図示)を用いて、反応液取り出しライン5から系外に排出される清澄な反応液の流量を制御して反応器101内の懸濁液の体積を一定に保った。
次に、気相部圧力を保ったまま反応器液相部に、圧縮空気を反応器101上部に設けられたガス供給ライン2を通して800g/hrで連続的に供給することで液相酸化反応を開始し、この状態で10時間反応を継続した。
(固体触媒の交換)
まず、触媒充填容器105が外部循環ライン3−1〜3−3から縁切りされた状態のまま、触媒取り出しライン7と大気開放ライン8に取り付けたバルブを開き、大気開放ライン8から窒素を供給し、触媒充填容器105内を窒素置換した。次に、パラジウム金属担持触媒45gと75質量%のターシャリーブタノール500gをよく混合したスラリーを触媒充填容器105に触媒取りだしライン7から投入した。次に、触媒充填容器105と反応器101との間で均圧をとるために、大気開放ライン8から反応器101と等しい圧力である約5.0MPaまで触媒充填容器105に窒素ガスを注入した。
その後、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2に取り付けたバルブを開いて、反応器101と触媒充填容器105とを連通させた。一方、固液分離ライン6−1及び6−2に取り付けたバルブを閉じて、外部循環ライン3−1〜3−3から固液分離器103が縁切りされた状態とした。
この状態でポンプ102を0.5L/minで動かすことで、固体触媒の交換を開始し、この状態で6分間交換を継続した。
その後、固液分離ライン6−1及び6−2に取り付けたバルブを開いて、反応器101と固液分離器103とを連通させると共に、触媒交換用外部循環ライン4−1及び4−2に取り付けたバルブを閉じて外部循環ライン3−1〜3−3から触媒充填容器105が縁切りされた状態として、固体触媒の交換を終了した。
最後に、大気開放ライン8を開放した状態で、触媒充填容器105の底部に設けられた触媒取り出しライン7から、反応に使用した固体触媒を含む反応懸濁液を取り出した。
以上のように、本発明の装置及び方法によって、懸濁液相反応をシャットダウンすることなく固体触媒の交換を行うことができた。
本発明にかかる懸濁液相反応装置の一実施形態の概略構成図である。 本発明にかかる懸濁液相反応装置の一実施形態の概略構成図である。 本発明にかかる懸濁液相反応装置の一実施形態の概略構成図である。
符号の説明
101:反応器
102:ポンプ
103:固液分離器
104:ポンプ
105:触媒充填容器
1〜9:配管(ライン)
1:原料供給ライン
2:ガス供給ライン
3−1、3−2、3−3、3−4:外部循環ライン
4−1、4−2:触媒交換用外部循環ライン
5:反応液取り出しライン
6−1、6−2、6−3:固液分離ライン
7:触媒取り出しライン
8:大気開放ライン
9:外部循環ライン

Claims (6)

  1. 固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う反応器と、
    前記懸濁液相反応の原料を前記反応器内に供給可能な原料供給ラインと、
    前記反応懸濁液から固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出し可能に設けられた固液分離器と、
    前記反応懸濁液を前記反応器の外部に循環可能な外部循環ラインと、
    前記外部循環ラインの途中に設けられ、必要に応じて前記反応器と縁切り可能な触媒充填容器と、
    を有することを特徴とする懸濁液相反応装置。
  2. 前記触媒充填容器が、着脱自在なものである請求項1に記載の懸濁液相反応装置。
  3. 前記固液分離器が、前記外部循環ラインの途中に前記触媒充填容器と並列または直列に設けられている請求項1または2に記載の懸濁液相反応装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の懸濁液相反応装置を用いて、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う際の、該反応懸濁液に含まれる固体触媒の交換方法であって、
    前記触媒充填容器を前記反応器と縁切りした状態で、前記触媒充填容器に交換用の固体触媒を充填する工程と、
    前記触媒充填容器と前記反応器とを連通させた状態で、前記反応懸濁液を前記外部循環ラインに循環させる工程と、
    を有することを特徴とする固体触媒の交換方法。
  5. 前記懸濁液相反応を行いつつ、前記反応懸濁液を前記外部循環ラインに循環させる請求項4に記載の固体触媒の交換方法。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の懸濁液相反応装置を用いた、固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応による懸濁液相反応生成物の製造方法であって、
    前記原料供給ラインより、前記懸濁液相反応の原料を前記反応器内に供給する工程と、
    固体触媒が懸濁した反応懸濁液中での懸濁液相反応を行う工程と、
    前記触媒充填容器を前記反応器と縁切りした状態で、前記触媒充填容器に交換用の固体触媒を充填する工程と、
    前記触媒充填容器と前記反応器とを連通させた状態で、前記反応懸濁液を前記外部循環ラインに循環させる工程と、
    前記反応懸濁液から前記固液分離器により固体触媒を分離して、懸濁液相反応生成物を含有する反応液を取り出す工程と、
    を有することを特徴とする懸濁液相反応生成物の製造方法。
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