JP2006289230A - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供すること。
【解決手段】
本発明に係る水処理装置1は、利用者が入る水槽内の被処理水100の状態を制御する水処理装置であって、水槽を含む一定の範囲内の滞留者数に関する情報を取得する入退場者センサ400と、被処理水100の状態を制御する水処理手段300と、当該水処理装置1の動作を制御する制御手段551とを有し、制御手段551は、滞留者数に関する情報に基づいて水処理手段300の制御量を決定する機能を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は水処理装置及び水処理方法に関し、特に被処理水の状態の変化に先駆けた処理を可能とする水処理装置及び水処理方法に関する。
プールや浴場の浴槽のような大型の水槽に貯蔵された被処理水は、例えば電解槽で行われる電気分解によって生成される次亜塩素酸イオン、塩素ガス、次亜塩素酸及び活性酸素等により滅菌処理を行っている。水槽内の水質の計測は残留塩素濃度を測定することにより行い、測定された残留塩素濃度に基づいて水槽に供給する滅菌液の流入量を制御することにより水質が一定に制御されていた。この様な技術は例えば特許文献1に記載されている。
特開2002−346565号公報
特許文献1に開示された水処理装置による水質の管理では、残留塩素濃度の低下に応じて滅菌液の流入量を制御するため、残留塩素濃度が低下した後の、いわゆる後手の制御となることは避けられない。即ち、水質が悪化したことを検出し、水質を制御することとなるため、常に一定の水質を保つことが不可能である。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置及び水処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る水処理装置は、利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理装置であって、前記水槽を含む一定の範囲内の滞留者数に関する情報を取得する滞留者情報取得手段と、前記水の状態を制御する水処理手段と、当該水処理装置の動作を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記滞留者数に関する情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を有する。これにより、被処理水の状態の変化に先駆けて被処理水の状態を制御することができ、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供することができる。
ここで、前記滞留者数に関する情報及び前記水の状態に関する情報を時系列に記憶する利用状態・水質情報記憶手段を更に有し、前記制御手段は前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有することが好ましい。これにより、実測地に基づいた制御を行なうことが可能となり、水処理精度の向上を図ることができる。
他方、本発明に係る他の水処理装置は、利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理装置であって、前記水槽を含む一定の範囲内の入退場者を検出する入退場者情報取得手段と、前記水の状態を制御する水処理手段と、当該水処理装置の動作を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記入退場者情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を有する。これにより、例えば利用者が浴場に入場した段階で制御を行なうことができるため、更に被処理水の状態の変化に先駆けて被処理水の状態を制御することが可能となり、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供することができる。また、利用者の入れ替わりの頻度に応じて被処理水の状態を制御することが可能となる。
ここで、前記入退場者情報取得手段により検出された入退場者情報に基づき前記一定の範囲内の滞留者数を算出する滞留者数算出手段を更に有し、前記制御手段は、前記入退場者数及び前記滞留者数に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を有することが好ましい。これにより、例えば実際に浴場にいる利用者数と、利用者の入れ替わりの頻度との両方に応じて被処理水の状態を制御することが可能となる。
また、前記入退場者情報及び前記水の状態に関する情報を時系列に記憶する利用状態・水質情報記憶手段を更に有し、前記制御手段は前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有することが好ましい。これにより、実測地に基づいた制御を行なうことが可能となり、水処理精度の向上を図ることができる。
他方、前記入退場者情報、前記滞留者情報及び前記水の状態に関する情報を時系列に記憶する利用状態・水質情報記憶手段を更に有し、前記制御手段は前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有することが好ましい。これにより、実測地に基づいた制御を行なうことが可能となり、水処理精度の向上を図ることができる。
また、前記利用状態・水質情報記憶手段は前記水処理手段により行なわれた制御及び/又は前記制御手段により行なわれた前記水処理手段への制御に関する情報を更に時系列に記憶することが好ましい。これにより、これにより、制御情報そのものが記憶されることとなるため、制御量の決定を容易に行うことができる。
更に、前記水の状態を測定する水質測定手段を更に有し、前記制御手段は前記水質測定手段により測定された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有することが好ましい。これにより、被処理水の状態に異常が発生した場合においても、それを検出して異常に応じた制御を行なうことができる。
また、前記水の状態を測定する水質測定手段を更に有し、前記水質測定手段により測定された情報及び前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶される情報を、当該利用状態・水質情報記憶手段に時系列に登録する情報登録手段を更に有することが好ましい。これにより、被処理水の制御量を決定するための情報を蓄積し、制御の精度を向上していくことができる。
他方、本発明に係る水処理制御装置は、利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理制御装置であって、前記水槽を含む一定の範囲内の滞留者数に関する情報を取得する情報取得部と、前記滞留者数に関する情報に基づいて、前記水槽内の水の状態の制御量を決定する制御部と、前記制御部により決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するための信号を出力する手段とを有する。これにより、被処理水の状態の変化に先駆けて被処理水の状態を制御するための命令を発信することができ、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供することができる。
他方、本発明に係る他の水処理制御装置は、利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理制御装置であって、前記水槽を含む一定の範囲内の入退場者情報を取得する情報取得部と、前記入退場者情報に基づいて、前記水槽内の水の状態の制御量を決定する制御部と、前記制御部により決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するための信号を出力する手段とを有する。これにより、被処理水の状態の変化に先駆けて被処理水の状態を制御するための命令を発信することができ、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供することができる。これにより、例えば利用者が浴場に入場した段階で制御を行なわせる命令を発信することができるため、更に被処理水の状態の変化に先駆けて被処理水の状態を制御することが可能となり、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供することができる。また、利用者の入れ替わりの頻度に応じて、被処理水の状態を制御するための命令を発信することが可能となる。
他方、本発明に係る水処理方法は、利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理方法であって、前記水槽を含む一定の範囲内の滞留者数に関する情報を検出するステップと、前記滞留者数に関する情報に基づいて前記水槽内の水の状態の制御量を決定するステップと、前記決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するステップとを有する。これにより、被処理水の状態の変化に先駆けて被処理水の状態を制御することができ、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供することができる。
他方、本発明に係る他の水処理方法は、利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理方法であって、前記水槽を含む一定の範囲内の入退場者数を検出するステップと、前記入退場者数に基づいて前記水槽内の水の状態の制御量を決定するステップと、前記決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するステップとを有する。これにより、例えば利用者が浴場に入場した段階で制御を行なうことができるため、更に被処理水の状態の変化に先駆けて被処理水の状態を制御することが可能となり、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置を提供することができる。また、利用者の入れ替わりの頻度に応じて、被処理水の状態を制御するための命令を発信することが可能となる。
本発明により、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置及び水処理方法を提供することができる。
実施の形態1.
以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。本発明は、温泉等の広大な浴槽の水の状態が当該浴場の滞留者数及び滞留者数に関する情報に伴って変化することに着目したものである。本実施形態においては水処理装置の例として、温泉の水の状態を一定に保つように制御する水処理装置の例を説明するが、これ以外にもプールや銭湯等、利用者の入る水槽が設置された施設であれば適用可能である。図1は本実施形態に係る水処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る水処理装置1は、被処理水100、水質計測部200、水処理部300、入退場者センサ400、水処理制御部500及び利用状態・水質情報DB600を有する。
本実施形態に係る水処理装置1の動作の概略を説明すると、水質計測部200は浴槽内の被処理水100の水温、塩素濃度及び水位等、被処理水100のあらゆる状態(水質情報)を計測し、水処理制御部500へ送信する。他方、入退場者センサ400は浴場の入退場者数をカウントし、水処理制御部500へ送信する。水処理制御部500は受信した入退場者情報を元に浴場の滞留者数情報を生成し、当該滞留者情報と利用状態・水質情報DB600に格納された情報とに基づいて水処理部300を制御し、被処理水100の状態を制御する。更に、水処理制御部500は、被処理水100の水質情報、水処理部300に行なわせた制御の情報及びこの時の滞留者数情報等を時系列に利用状態・水質情報DB600に記憶する。
即ち、本実施形態に係る水処理装置1は、上記の滞留者数から被処理水100の状態の変化を予測し、被処理水100の状態を前もって制御している。ここで、水処理制御部500は、水質計測部200から受信する情報に基づいて水処理部300を制御することも可能である。しかしながら、水質計測部200から受信する水質情報のみをモニターして被処理水100の状態の制御を行なったのでは、被処理水100の状態の変化に対する後手の制御となってしまい、常に水質を一定に保つことはできない。滞留者数と被処理水100の状態及びそれに対して行った制御との相関関係を利用状態・水質情報DB600に蓄積し、滞留者数に応じて水処理部300を動作させることにより、被処理水100の状態の変化に先駆けた制御が可能となり、被処理水100の状態の一定性を向上することができる。
被処理水100は本実施形態に係る水処理装置1により処理される水であり、本実施形態においては温泉の浴槽の湯である。但し、被処理水100は必ずしも浴槽内で処理される必要はなく、浴槽から出て浴槽に戻るように水処理用の循環水路を設け、当該水路内若しくは当該水路の途中に設けられた中途槽内で温度、塩素濃度及び水位を制御されても良い。また、これらのうちのいずれかが当該水路又は水路の途中に設けられた中途槽内で制御され、その他が浴槽内で制御されても良い。特に、被処理水100の温度及び水位は浴槽内の状態を直接的に計測し、又は制御可能であることが好ましい。
水質計測部200は被処理水100の状態を定期的又はリアルタイムに計測する。本実施形態における水質計測部200は温度計測部201、塩素濃度計測部202及び水位計測部203を有し、温度計測部201は被処理水100の温度を、塩素濃度計測部202は被処理水100の塩素濃度を、水位計測部203は被処理水100の水位を夫々計測する。計測された被処理水100の状態は水質計測部200から水処理制御部500に送信される。
上記の通り、本実施形態においては、被処理水100の状態として温度、塩素濃度及び水位をモニターする。これにより、温泉の湯に必要な状態を常に監視することができる。ここで、塩素濃度は被処理水100の殺菌状態に関する。また、本実施形態において、水質計測部200は被処理水100の温度、塩素濃度及び水位を計測するが、この他、塩素以外の物質の濃度、水圧、透明度等、液体の状態として考え得る様々な状態を計測し、水処理制御部500へ送信可能とすることができる。
水処理部300は被処理水100の状態を制御する。本実施形態における水処理部300は温度制御部301、塩素濃度制御部302及び水位制御部303を有し、温度制御部301は被処理水100の温度を、塩素濃度制御部302は被処理水100の塩素濃度を、水位制御部303は被処理水100の水位を夫々制御する。水処理部300は水処理制御部500の制御によって動作する。
温度制御部301は、例えば被処理水100へ与える熱量を制御することによって被処理水100を加熱し、又は被処理水100から熱量を奪うことにより被処理水100を冷却する。塩素濃度制御部302は、例えば被処理水100への塩素の注入量を制御することにより被処理水100の塩素濃度を制御する。水位制御部303は、例えば源泉から汲み上げた湯の被処理水100への流入量を制御することにより被処理水100の水位を制御する。ここで、本実施形態において、水処理部300は被処理水100の温度、塩素濃度及び水位を制御するが、この他、塩素以外の物質の濃度、水圧、透明度等、液体の状態として考え得る様々な状態を制御可能とすることができる。
図1においては、水質計測部200及び水処理部300は温度、塩素濃度及び水位に対応する計測部、制御部を夫々1つのまとまりとして示しているが、夫々が別々に設けられても良い。特に、温度計測部201及び水位計測部203は浴槽内の被処理水100の状態を計測することが望まれるため、通常浴槽に設けられるが、その他の計測部又は制御部は特に浴槽に設けられる必要はなく、上述した様な水路又は中途槽に設けられても良い。
入退場者センサ400は温泉の入退場口等に設置され、浴場内への入場者及び浴場からの退場者を検出し、当該情報を水処理制御部500へ送信する。水質計測部200、水処理部300及び入退場者センサ400は図1において夫々1つしか示されていないがこれに限定されない。例えば、浴場に複数の出入り口がある場合は夫々の出入り口に入退場者センサ400を設ける必要がある。また、温泉等の浴場は広いため、複数の位置に水質計測部200及び水処理部300を設けるべきである。
水処理制御部500は図1に示す水処理装置1全体の動作を制御する装置であり、水質計測部200、水処理部300、入退場者センサ400及び利用状態・水質情報DB600と接続されている。但し、利用状態・水質情報DB600は水処理制御部500内に設けられても良い。水処理制御部500は、水質計測部200及び入退場者センサ400から受信する情報並びに利用状態・水質情報DB600に格納された情報に基づき水処理部300を制御する。詳細には、水処理制御部500は浴場内の滞留者数に応じて、利用状態・水質情報DB600に格納された滞留者数と水質情報との相関関係に基づき、水処理部300を制御する。
水処理制御部500は制御部551、記憶部552、情報取得・格納部553及び滞留者算出部554を有する。制御部551は水処理制御部500及び/又は水処理装置1全体の動作を制御する。記憶部552は水処理制御部500及び/又は水処理装置1全体を動作させるプログラムや、被処理水の規定温度、規定塩素濃度及び規定水位等の必要なデータを記憶している。
情報取得・格納部553は水質計測部200、入退場者センサ400及び利用状態・水質情報DB600から必要な情報を取得し、又は利用状態・水質情報DB600に情報を格納する。滞留者算出部554は、情報取得・格納部553が入退場者センサ400から取得した入退場者数に基づき、浴場内の滞留者数を算出する。
利用状態・水質情報DB600は水質計測部200が計測した水質情報と、水処理部300による水質制御情報と、入退場者センサ400が計測した入退場者数に基づき算出された滞留者数とが図2に示すように時系列に格納されている。即ち、利用状態に関する情報である滞留者数に関する情報と、水質に関する情報とが、夫々対応付けられて格納されている。この様に情報を蓄積することにより、被処理水100の状態、被処理水100に対する制御、滞留者数の夫々の相関関係を測定することができる。当該相関関係の情報を蓄積することにより、滞留者数に応じた水処理部300の最適な制御量を予測・決定することができる。ここで、利用状態・水質情報DB600には図2に示す以外にも、制御部551又は水処理制御部500から水処理部300に対して行った制御に関する情報が格納されても良い。
利用状態・水質情報DB600に蓄積された情報に基づき、例えば図3に示すような表を生成することができる。図3に示すように、滞留者数を段階ごとにわけ、過去に蓄積された情報から最適な水処理部300の制御量を関連付けておくことにより、滞留者数に応じた制御が可能となる。図3に示す表は、利用状態・水質情報DB600に蓄積される情報に応じて更新されていくことが好ましい。これにより、利用状態・水質情報DB600に蓄積される情報の精度を保つことができる。また、図2及び図3に示すような表を、例えば日報等のように定期的に出力することにより、定期的に装置の稼動状況を確認することができる。
従来は、浴場内の滞留者数と被処理水100の状態及びその制御との相関関係を示す情報が存在せず、被処理水100の状態の制御は本実施形態に示されるところの水質計測部200の計測結果に基づいて行われていた。例えば、温度計測部201が計測した被処理水100の温度が水処理制御部500に記憶されている規定の温度よりも低い場合、水処理制御部500は温度制御部301に対して被処理水100を過熱するよう命令を出す。
この様な制御の場合、温度計測部201が被処理水100の温度が規定値よりも低いことを検出した後の制御となるため、一時的にでも被処理水100の温度が規定値を下回ることは避けられない。従って、被処理水100の状態を常に最適な状態に保つことができない。他方、本実施形態に係る水処理装置1においては、滞留者数の変化に応じて水質制御を行なうため、被処理水100の状態が変化する前に制御を加えることができ、結果的に被処理水100の状態の一定性を向上することができる。
次に、本実施形態に係る水処理装置1の動作について説明する。まず、利用状態・水質情報DB600に情報が蓄積される動作を説明する。通常時は利用状態・水質情報DB600に情報が蓄積される課程の動作を示すフローチャートである。まず、入退場者センサ400が検出した入退場者数を情報取得・格納部553が取得する(S301)。情報取得・格納部553が取得した入退場者数情報に基づき、滞留者算出部554が滞留者数を算出する(S302)。更に、水質計測部200が計測した被処理水100の状態に関する情報(以下、水質情報とする)を情報取得・格納部553が取得する(S303)。
制御部551は、情報取得・格納部553が取得した水質情報が記憶部552に記憶されている規定値と合致しているか又は規定値との差が許容範囲内かを判断する(S304)。水質情報と規定値とが合致しない又は差が許容範囲内でないならば、被処理水100の状態が規定値に近付くよう水処理制御部500が水処理部300を制御する(S305)。そして、情報取得・格納部553が、S302で算出した滞留者数、S303で取得した水質情報及びS305でおこなった水質制御情報を利用状態・水質情報DB600に格納し(S306)、処理を終了する。S304において、水質情報と規定値とが合致する又は差が許容範囲である場合は、情報取得・格納部553が、S302で算出した滞留者数、S303で取得した水質情報及び水処理装置300の制御量が0である旨の情報を利用状態・水質情報DB600に格納し(S306)、処理を終了する。
この様な動作により、滞留者数、被処理水100の状態及び被処理水100に対して行った制御の情報が図2に示すように時系列に蓄積され、図3に示すようにそれらの情報の相関関係を測定することが可能となる。滞留者数とそれに応じた水質情報及び被処理水100に加えた制御情報の相関関係が蓄積されることにより、滞留者数の変化に応じて水処理部300の制御を最適に行なうことができ、被処理水100の状態が滞留者数の変化に伴って変化する前に水処理部300を動作させることができる。
次に、この様にして測定された相関関係により、被処理水100の状態を制御する動作を説明する。図5は水処理制御部500の動作を示すフローチャートである。まず、入退場者センサ400が検出した入退場者数を情報取得・格納部553が取得する(S401)。情報取得・格納部553が取得した入退場者数情報に基づき、滞留者算出部554が滞留者数を算出する(S402)。制御部551が、滞留者算出部554が算出した滞留者数をキーとして利用状態・水質情報DB600を検索し、滞留者数に応じた水処理部300の制御量を確認する(S403)。制御部551は、S403で確認した情報に基づいて水処理部300を制御する(S404)。
この様に、滞留者数に応じて水処理部300の動作を制御すれば、水処理部300の制御量を、滞留者数の変化に伴う被処理水100の状態の変化に先駆けて制御することができ、被処理水100の状態の一定性を向上することができる。通常時に示した動作と、図5に示した動作を並行して行なえば、通常時は図5に示す動作によって被処理水100の状態の一定性を保ち、何らかの異常によって被処理水100の状態が大きく変化した場合においても通常時に示す動作によってそれを検出し、制御することができる。
本実施の形態においては、滞留者数に関する情報として、入退場者センサにより検出された入退場者数から算出された滞留者数を用いた。この他にも、浴場内の利用者の滞留状況を直接検出することにより、滞留者数に関する情報を得ることができる。例えば、利用者にはリストバンド等の装着を義務付け、当該リストバンドに内蔵されたICタグにより浴場内の利用者数を直接検出することもできるし、浴場内の床に重量を検出する装置を設け、浴場内の利用者の総重量を検出することにより、浴場内の利用者の滞留状況を計測若しくは推測することが可能である。
また、浴場内で利用者が使用するシャワー、蛇口等から流出する水の総流量を計測することにより、浴場内の利用者の滞留状況を計測若しくは推測することができる。更に、サーモグラフによって浴場内利用者の総熱量を検出することにより、浴場内の利用者の滞留状況を計測若しくは推測することもできる。この他、超音波による浴場内の占拠率の計測等、浴場内の混雑状況又は利用状況を計測若しくは推測可能な態様であれば、当該態様によって計測された情報を滞留者数に関する情報として用い、本発明と同様の効果を得ることが可能である。
また、本実施の形態においては、利用状態・水質情報DB600は滞留者数に基づいて情報が蓄積されていたが、この他にも、上記で説明した総重量、総流量、総熱量及び占拠率等、浴場内の滞留状況の目安となる情報であれば、当該情報に基づき利用状態・水質情報DB600に情報を蓄積することができる。即ち、上述したような滞留者数に関する情報であって、利用状態や被処理水100の状態の変化を推測可能な情報であれば良い。
以上説明したように、本発明により、水の状態の一定性の向上を図ることができる水処理装置及びその方法並びに水処理装置を提供することができる。
尚、上記の説明においては、入退場者センサ400は浴場への入退場者をカウントし、水処理制御部500へ当該情報を送信するのみであったが、カウントされた入退場者数から浴場の滞留者数を算出する機能を更に有しても良い。この場合、水処理制御部500に設けられている滞留者算出部554は必要ない。
また、本実施形態においては水処理装置1全体として動作する例を説明しているが、図1に示す水処理制御部500を単体として水処理制御装置とすることも可能である。その場合、水質計測部200と同様の機能を有する水質計測装置、水処理部300と同様の機能を有する水処理装置、入退場者センサ400及び利用状態・水質情報DB600と接続することにより、図1に示す水処理装置1と同様の機能を有するシステムとして利用することもできる。
他方、上記の説明においては、図5におけるS403において、制御部551が滞留者数に基づいて利用状態・水質情報DB600を検索し、抽出された情報に基づいて水処理部300に与えるべき命令を決定した。しかし、この様な態様以外にも記憶部552に滞留者数に基づく水処理部300の制御量に関する情報が格納されていても良い。これにより、利用状態・水質情報DB600を設けずとも滞留者数に応じた水処理部300の制御を行なうことができる。また、利用状態・水質情報DB600を記憶部552内に構築することも可能である。
実施の形態2.
本実施形態においては、入退場者センサ400により検出された入退場者数を直接用いる例を説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については実施の形態1と同一又は相当部を示し、説明を省略する。図6は、本実施の形態に係る水処理装置2の全体構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態に係る水処理装置2は実施の形態1に係る水処理装置1から滞留者算出部554を除いたものである。
実施の形態1においては、滞留者数を基に水処理部300を制御しているため、入退場の頻度が高い状態で滞留者数が変化しない場合と入退場の頻度が低い状態で滞留者数が変化しない場合とが同一であるとみなされる。しかしながら、前者と後者とでは明らかに前者の方が被処理水100の状態の変化は大きいと考えられる。本実施の形態に係る水処理装置2は入退場者数に基づき水処理制御装置300を制御するため、滞留者数が変化しない場合においても、入退場の頻度に応じて被処理水100の状態を制御することができる。
また、入退場者センサ400を当該水処理装置2が設置される施設の入り口等に設けた場合は、入場者が検出されてから当該入場者が被処理水100の状態に影響を与えるようになるまで、即ち浴場内で浴槽に入るまでの間にタイムラグが発生する。入退場者センサ400に入場者が検出された時点で水処理部300を制御することにより、入場者が被処理水100の状態に影響を与える前に被処理水100に制御を加えることができる。
尚、実施の形態1における利用状態・水質情報DB600は、図2及び図3に示すように滞留者数を記憶し、又は滞留者数に基づいて最適な被処理水100に対する制御量を記憶していたが、本実施形態においては、入場者数に応じて上記の情報を記憶している。実施の形態1における図2に対応する表としては、単位時間内の入場者数、及び単位時間内の被処理水100の状態の平均値や変移値及び当該時間内に被処理水100に対して水処理部300が行った制御量等が記憶されている表である。また、図3に対応する表としては、所定の時間内の入場者数に対応する水処理部300が行うべき制御等が記憶されている。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、利用者の入れ替わりの頻度に応じて被処理水の状態を制御することが可能である水処理装置を提供することができる。
尚、実施の形態2においては、浴場内の入退場者に応じて水処理部300を制御しているが、実施の形態1と同様に滞留者算出部554を設け、入退場者数と滞留者数との両方の情報に基づいて水処理部300を制御することも可能である。これにより、利用者の滞留状況と、利用者の入れ替わりの頻度の両方に基づいて被処理水100の状態を制御することができ、被処理水100の状態の一定性をより高精度にすることができる。この場合、利用状態・水質情報DB600には、入退場者数と滞留者数との両方の情報が記憶され、両者の関係に基づいて水処理部300の最適な制御量に関する情報が蓄積されることが好ましい。
また、利用状態・水質情報DB600には、入場者1人に対する水処理部300が行うべき制御量が記憶されていても良い。即ち、単位時間内の入退場者数に応じて水処理部300を制御するのではなく、入場者が検出された時点で入場者1人分の被処理水100に対する制御を水処理部300に行わせることも可能である。
本発明の実施の形態1に係る水処理装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る利用状態・水質情報DBに記憶される情報を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用状態・水質情報DBによって構成される滞留者数と制御量との相関関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用状態・水質情報DBに情報が蓄積される課程の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る水処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る水処理装置の全体構成を示すブロック図である
符号の説明
1 水処理装置、100 被処理水、200 水質計測部、
201 温度計測部、202 塩素濃度計測部、203 水位計測部、
300 水処理部、301 温度制御部、302 塩素濃度制御部、
303 水位制御部、400 入退場者センサ、500 水処理制御部、
600 利用状態・水質情報DB

Claims (13)

  1. 利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理装置であって、
    前記水槽を含む一定の範囲内の滞留者数に関する情報を取得する滞留者情報取得手段と、
    前記水の状態を制御する水処理手段と、
    当該水処理装置の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記滞留者数に関する情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を有する水処理装置。
  2. 前記滞留者数に関する情報及び前記水の状態に関する情報を時系列に記憶する利用状態・水質情報記憶手段を更に有し、
    前記制御手段は前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有する請求項1に記載の水処理装置。
  3. 利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理装置であって、
    前記水槽を含む一定の範囲内の入退場者を検出する入退場者情報取得手段と、
    前記水の状態を制御する水処理手段と、
    当該水処理装置の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記入退場者情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を有する水処理装置。
  4. 前記入退場者情報取得手段により検出された入退場者情報に基づき前記一定の範囲内の滞留者数を算出する滞留者数算出手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記入退場者数及び前記滞留者数に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を有することを特徴とする請求項3に記載の水処理装置。
  5. 前記入退場者情報及び前記水の状態に関する情報を時系列に記憶する利用状態・水質情報記憶手段を更に有し、
    前記制御手段は前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有する請求項3又は4に記載の水処理装置。
  6. 前記入退場者情報、前記滞留者情報及び前記水の状態に関する情報を時系列に記憶する利用状態・水質情報記憶手段を更に有し、
    前記制御手段は前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有する請求項4に記載の水処理装置。
  7. 前記利用状態・水質情報記憶手段は前記水処理手段により行なわれた制御及び/又は前記制御手段により行なわれた前記水処理手段への制御に関する情報を更に時系列に記憶することを特徴とする請求項2、5又は6に記載の水処理装置。
  8. 前記水の状態を測定する水質測定手段を更に有し、
    前記制御手段は前記水質測定手段により測定された情報に基づいて前記水処理手段の制御量を決定する機能を更に有することを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の水処理装置。
  9. 前記水の状態を測定する水質測定手段を更に有し、
    前記水質測定手段により測定された情報及び前記利用状態・水質情報記憶手段に記憶される情報を、当該利用状態・水質情報記憶手段に時系列に登録する情報登録手段を更に有することを特徴とする請求項2又は5乃至7いずれかに記載の水処理装置。
  10. 利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理制御装置であって、
    前記水槽を含む一定の範囲内の滞留者数に関する情報を取得する情報取得部と、
    前記滞留者数に関する情報に基づいて、前記水槽内の水の状態の制御量を決定する制御部と、
    前記制御部により決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するための信号を出力する手段とを有する水処理制御装置。
  11. 利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理制御装置であって、
    前記水槽を含む一定の範囲内の入退場者情報を取得する情報取得部と、
    前記入退場者情報に基づいて、前記水槽内の水の状態の制御量を決定する制御部と、
    前記制御部により決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するための信号を出力する手段とを有する水処理制御装置。
  12. 利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理方法であって、
    前記水槽を含む一定の範囲内の滞留者数に関する情報を検出するステップと、
    前記滞留者数に関する情報に基づいて前記水槽内の水の状態の制御量を決定するステップと、
    前記決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するステップとを有する水処理方法。
  13. 利用者が入る水槽内の水の状態を制御する水処理方法であって、
    前記水槽を含む一定の範囲内の入退場者数を検出するステップと、
    前記入退場者数に基づいて前記水槽内の水の状態の制御量を決定するステップと、
    前記決定された制御量に従って前記水槽内の水の状態を制御するステップとを有する水処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010151401A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Yamato:Kk 設備機器制御システム
JP2014514146A (ja) * 2011-03-30 2014-06-19 クリスタル・ラグーンズ(キュラソー)ビー.ブイ. 細菌および微細藻類の影響を受けた水体を低コストで処理するための持続可能な方法およびシステム
AU2012257421B2 (en) * 2011-05-17 2015-08-13 Microsphere System for concentrating industrial products and by-products

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