JP2006287433A - Fm変調方法、fm変調装置及び光伝送システム - Google Patents

Fm変調方法、fm変調装置及び光伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】 低コストで広帯域の多チャネル映像信号をFM変調することができるFM変調装置を提供する。
【解決手段】 第1分岐器11Aで互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐された低周波側の出力信号を増幅する第1、第2高周波アンプ部12A、12Bと、第3高周波アンプ部12Cで増幅後の高周波側の信号を互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐する第2分岐器11Bと、低周波側と高周波側の各2つの信号のうち各1信号ずつ合波させる第1、第2合波部13A、13Bと、第1、第2の合波部出力により光周波数変調する第1、第2FM変調用レーザ14A、14Bと、第1、第2FM変調用レーザ出力光を光学的に合波する光カプラ15と、合波後の信号光を光ヘテロダイン検波してFM変調信号を出力する光ヘテロダイン検波部16とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、広帯域周波数多重電気信号(広帯域RF信号)を周波数変調信号に一括変換するFM変調方法、FM変調装置及び光伝送システムに関する。
周波数多重された電気信号を光信号にE/O変換して光ファイバ伝送する光伝送方法が知られている。この中で多チャネルの各種映像信号やデータ信号を光ファイバ伝送する光伝送システムとしては、光伝送路の雑音耐力を向上させるために、一括してFM信号に変換し、それを伝送する方法が有力とされている。
例えば、映像信号に関していえば、多チャンネル電気信号をFM変調用レーザに入力して光周波数変調し、このレーザ出力光とは異なる波長の局部用レーザ光(λ2)をFM変調用レーザ出力光(λ1)と合波し、光ヘテロダイン検波することにより、両レーザ光の波長差Δλ(=λ1−λ2)に相当する周波数を中間周波数とするFM変調信号に一括して変換し、そのFM変調信号で送信用レーザを強度変調して光ファイバ伝送する方法などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような方法を用いて光ファイバ伝送する光伝送システムは、光ファイバ伝送路中のコネクタ等での光反射率が高い場合や伝送距離が長い場合に有力である。また、この方式において、搬送波対雑音電力比(CNR;Carrier to Noise Ratio)特性を向上させるべく、以下に述べる構成としたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
即ち、これは、例えば図3において、まず、多チャネル電気信号101を、分岐器102により互いに逆の位相関係(0度、180度)をもつ2信号に分岐してそれぞれを高周波アンプ103A、103Bで増幅し、第1、第2のFM変調用レーザ104A、104Bに入力する。そして、第1、第2のFM変調用レーザ104A、104Bから出力するレーザ光どうしを光カプラ105で合波した後、光ヘテロダイン検波部106で光ヘテロダイン検波して、FM変調信号に変換するものである。
(1)このように構成にすることで、第1、第2のFM変調用レーザへの入力信号はそれぞれ高周波アンプで増幅されているのに加え、両レーザ光(波長λ1、λ2)は互いに逆相であるため、両レーザ光の波長差Δλ(=λ1−λ2)に相当する周波数を中間周波数とするFM変調信号の最大周波数偏移量ΔF[MHz]は、次式で示すように、

ΔF=ΔF1+ΔF2
但し、ΔF=K・ΔI/2π

K:FM変調用レーザの波長チャープ[MHz/mA]

ΔI:入力RF信号の振幅[mA]
第1のレーザ出力光の最大周波数偏移量ΔF1と第2のレーザ出力光の最大周波数偏移量ΔF2との和となり、全体の最大周波数偏移量ΔFが拡大して、CNR性能が大幅に改善する。
(2)また、FM変調用レーザは、例えば半導体レーザなどで構成され、注入電流を振幅変調すると、発振波長(光周波数)が変調を受けると同時に出力光強度も変調を受け、これが残留AM成分として、広帯域FM変調信号に対する不要信号となる。ところが、上記構成にすることで、第1、第2のFM変調用レーザの残留AM成分も、また、互いに逆相の関係となるため、分岐器からFM変調用レーザを経て光カプラまでの経路長(伝播遅延量)や高周波アンプのゲインを調整することにより、光ヘテロダイン検波部において、これらを相殺、抑圧することができる、という他の効果も得られる。
(3)さらに、多チャネル電気信号を分岐後、2つの高周波アンプで増幅する際に生じる歪も、互いに逆相の関係となるため、これらを相殺、抑制することができる。
特開平8−274714号公報 特開平11−74847号公報 石井 他 著、「広帯域FM変調形光映像伝送システムにおける群遅延歪みに関する理論検討」、信学技報OCS96−17
とこで、実際に例えばCATV送信局が送信する信号には、地上波アナログ放送、地上波デジタル放送、衛星放送など、多様な変調方式の信号などが広帯域(例えば、70MHz〜2.1GHz)にわたって周波数多重化されている。従って、これらを従来のFM変調装置でFM変調信号に一括変換するためには、分岐器や高周波アンプに、入出力周波数特性及び群遅延特性の広帯域(凡そ、2GHz)に亙る平坦化が必要とされる。その理由は、例えば入出力周波数特性および群遅延特性が変動すると、残留AM成分が全域にわたって打ち消すことができなくなり、また、群遅延特性が変動すると、遅延歪を発生するなどといった弊害が生じるからである(例えば、非特許文献1参照)。
このような事情から、上述した構成のFM変調装置では、広帯域(2GHz)に亙る入出力周波数特性、群遅延特性の平坦化は実現困難であり、それぞれの帯域ごとに分岐部や高周波アンプ部などが必要となるので部品の高価格化につながる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、低コストで広帯域の多チャネル映像信号をFM変調することができるFM変調方法、FM変調装置及び光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明のFM変調方法は、周波数多重された多チャネル電気信号を1つの広帯域周波数変調信号に一括変換するFM変調方法であって、前記多チャネル電気信号のうち低周波側の信号は互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐した後にそれぞれ増幅するとともに、前記多チャネル電気信号のうち高周波側の信号は増幅した後に互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐し、前記低周波側の2つの信号と前記高周波側の2つの信号とについて、各1つずつを電気的に合波して2つの信号を生成し、前記生成した2つの信号を2つのFM変調用レーザにそれぞれ別々に入力して光周波数変調し、前記各FM変調用レーザからの出力光(波長;λ1、λ2)を光学的に合波後にO/E変換することにより光ヘテロダイン検波して、前記双方のレーザ出力光の波長差Δλ(=λ1−λ2)に相当する周波数を中間周波数とするFM変調信号を出力するものである。
一般に、BS放送やCS放送などの高周波側の放送信号は、チャネル数が低周波側の放送信号(AM信号など)と比較して少なく、また要求される雑音、歪特性も低い。このため、本発明のFM変調方法では、BS放送、CS放送の帯域のみについて、初めに、所望の入出力周波数特性、群遅延特性を満足する高周波アンプ部で増幅させ、次に(第2)位相分岐部で互いに逆の位相関係をもつ2信号に分割する。一方、地上波アナログ放送信号や地上波デジタル放送信号などの低周波側の放送信号は、チャンネル数も多く、1チャンネル当たりの信号電力も大きいために、そのまま高周波アンプ部に入力すると、歪が発生するおそれがある。そこで、低周波側の放送信号は、初めに、(第1)位相分岐部で互いに逆の位相関係をもつ2信号に分割させ、次に、(第1、第2)高周波アンプ部で増幅する。このようにして、低周波側の放送信号及び高周波側の放送信号をそれぞれ2分岐させた後、各1信号ずつ合波させてから、各FM変調用レーザにそれぞれに入力し、FM変調する。従って、位相分岐部や高周波アンプ部などの必要な部品点数を削減でき、各部品の要求特性も緩和できるため、広帯域の多チャネル映像信号などを低コストで一括にFM変調できるわけである。
本発明のFM変調方法は、前記低周波数側の信号は、歪や雑音等の伝送特性に対して要求特性が高い信号からなる、チャネル数が多い周波数多重信号であり、前記高周波側の信号は、前記低周波側の信号と比較して、要求特性が低く、かつ、チャネル数が少ない周波数多重信号のものである。
本発明のFM変調方法は、前記低周波側の信号は、地上波アナログ放送信号等のAM信号及び地上波デジタル放送信号等のQAM信号であり、前記高周波側の信号は、BS放送信号やCS放送信号等のFM信号及びQPSK信号であるものである。
本発明のFM変調方法は、前記低周波側の信号を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する第1位相分岐部、前記低周波側の分岐後の信号を増幅する第1、第2高周波アンプ部、前記高周波側の信号を分岐するのに先立って前記信号を増幅する第3高周波アンプ部、及び前記第3高周波アンプ部の出力を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する第2位相分岐部は、それぞれの入力信号の周波数帯域内で、周波数に対するゲイン及び群遅延値の変化が一定範囲内にある特性を有するものである。
本発明のFM変調装置は、周波数多重された多チャネル電気信号を1つの広帯域FM変調信号に一括変換するFM変調装置であって、前記多チャネル電気信号のうち低周波側の信号を互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐する第1位相分岐部と、前記第1位相分岐部からの出力信号をそれぞれ増幅する第1高周波アンプ部及び第2高周波アンプ部と、前記高周波側の信号を増幅する第3高周波アンプ部と、前記第3高周波アンプ部で増幅後に、互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐する第2位相分岐部と、前記第1高周波アンプ部及び第2高周波アンプ部から出力する前記低周波側の2つの信号と、前記第2位相分岐部により分岐された高周波側の2つの信号とに対して、各1つずつ電気的に合波させる第1合波部及び第2合波部と、前記第1合波部及び第2合波部で合波後の各信号を、それぞれ別々に入力させて光周波数変調する第1FM変調用レーザ及び第2FM変調用レーザと、前記第1FM変調用レーザ及び第2FM変調用レーザからの出力光(波長λ1、λ2)を光学的に合波して信号光を生成する光合波部と、前記信号光をO/E変換して光ヘテロダイン検波することにより、前記双方の出力光の波長差Δλ(=λ1−λ2)に相当する周波数を中間周波数とするFM変調信号を出力する光ヘテロダイン検波部とを備えるものである。
本発明のFM変調装置は、前記低周波数側の信号が、歪や雑音等の伝送特性に対して要求特性が高い信号からなる、チャネル数が多い周波数多重信号であり、前記高周波側の信号は、前記低周波側の信号と比較して、要求特性が低く、かつ、チャネル数が少ない周波数多重信号である。
本発明のFM変調装置は、前記低周波側の信号が、地上波アナログ放送信号等のAM信号及び地上波デジタル放送信号等のQAM信号であり、前記高周波側の信号は、BS放送信号やCS放送信号等のFM信号及びQPSK信号である。
本発明のFM変調装置は、前記低周波側の信号を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する前記第1位相分岐部、前記低周波側の分岐後の信号を増幅する前記第1、第2高周波アンプ部、前記高周波側の信号を分岐するのに先立って前記信号を増幅する前記第3高周波アンプ部、及び前記第3高周波アンプ部の出力を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する第2位相分岐部は、それぞれ入力信号の周波数帯域内で、周波数に対するゲイン及び群遅延値の変化が一定範囲内にある特性を有するものである。
本発明の光伝送システムは、上記の何れかに記載のFM変調装置及び前記FM変調装置からの出力信号を入力する送信用のE/O変換部を設けた送信局と、前記E/O変換部からの出力光を伝送させる光ファイバと、前記光ファイバ伝送後の前記出力光を一括受信する、各受信部に設けたO/E変換部とを備えるものである。
地上波アナログ放送信号や地上波デジタル放送信号などの低周波側の放送信号は、位相分岐部で互いに逆の位相関係をもつ2信号に分岐してから高周波アンプ部で増幅し、FM変調用レーザに入力する。これにより、高周波アンプの入力を小さくすることで、高周波アンプ部でのクリッピングによる歪劣化を防ぐことができる。また、互いに同一特性の高周波アンプを使用した場合、高周波アンプの非線形性による歪を、光へテロダイン検波部での検波の際に互いに逆の位相関係を利用して打ち消すことができる。また、帯域が770MHz以下に狭く設定できるので、使用する分岐器と高周波アンプのコストが削減できる。
一方、BS放送やCS放送などの高周波側の放送信号は、高周波アンプで増幅させてから、位相分岐部で逆の位相関係をもつ2信号に分岐し、FM変調用レーザに入力する。従って、高周波アンプの構成数は1つで良く、また低周波側の放送信号と同様に、高周波アンプの非線形性による歪を光へテロダイン検波部での検波の際に互いに逆の位相関係を利用して打ち消すことができる。また、帯域を1〜2.1GHzに狭く設定できるので、低周波側の放送信号と同様に、使用する分岐器と高周波アンプのコストも削減できる。
さらに、伝送する映像信号は、周波数帯域を削減する目的で周波数変換することなくE/O変換後、光伝送し、受信部側である各加入者宅では、単一のO/E変換部で一括受信するので、FM復調した信号をそのまま既存のチューナに入力させることができる。
このように、本発明によれば、広帯域の多チャネル映像信号などを低コストでFM変調することができるFM変調方法、FM変調装置及び光伝送システムを提供できる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るFM変調装置を備えた光伝送システムを示すものであり、この光伝送システムは、送信局(CATV局)Aと、各家庭(加入者宅)などに設けた受信器Bと、これらの間を光学的に接続する光ファイバFとで構成している。なお、図1,2において、各構成要素をつなぐ細線はケーブルなどの電気的接続手段、2重線は光導波路などの光学的な接続手段、Dは光ファイバFの分岐部を示す。
送信局Aは、図2に示すように、第1信号源S1及び第2信号源S2と、送信器を構成するFM変調装置1及びE/O変換部2とを備えている。
第1信号源S1は、低周波側の放送信号を出力するものであり、本実施形態では、地上波アナログ(AM)放送信号(例えば、90〜380MHz)及び地上波デジタル(QAM(Quadrature Amplitude Modulation);位相変調と振幅変調とを複合させた変調方式)放送信号及びCATV独自チャネル信号(例えば、590〜770MHz)を用いている。低周波側の放送信号である第1信号源S1からの電気信号は、雑音、歪特性に対して高い品質を要求され、また、チャネル数も多く、1チャネルあたりの信号電力も大きいため、そのまま高周波アンプに入力すると高周波アンプで歪が発生してしまう。そこで、高周波増幅させるのに先立ち、まず初めに、互いに逆の位相関係をもつ2信号に分岐させている。
一方、第2信号源S2は、高周波側の放送信号(例えば、1.05〜2.05GHz)を出力するものであり、本実施形態では、BS(Broadcasting Satellite;放送衛星)放送用のBS−IF信号(FM及びQPSK(Quadrature Phase Shift Keying);4相位相変調方式)及びCS(Communication Satellite;通信衛星)放送用のCS−IF信号(QPSK)用いている。高周波側の放送信号である第2信号源S2からの電気信号は、チャネル数も少なく、FMやQPSKなどの雑音、歪に強い変調方式を用いているため、初めに、高周波増幅させている。
FM変調装置1は、第1位相分岐部を構成する第1分岐器11A及び第2位相分岐部を構成する第2分岐器11Bと、第1〜第3高周波アンプ部12A〜12Cと、第1合波部を構成する第1合波器13A及び第2合波部を構成する第2合波器13Bと、第1FM変調用レーザ14A及び第2FM変調用レーザ14Bと、光合波部を構成する光カプラ15と、光ヘテロダイン検波部16とを備えている。
このうち、第1分岐器11Aは、第1信号源S1から出力される低周波側の放送信号に対して、互いに逆の位相関係(0度と180度)をもつ2信号に分岐させるものであり、180度位相分岐器を用いており、位相ずれのない信号(以下、同相信号とよぶ)とこの同相信号に比べて位相がπrad(180度)だけずれた信号(位相反転信号)との2つの信号に分岐させる。
一方、第2分岐器11Bは、第2信号源S2から出力され高周波アンプ部12Cで増幅された高周波側の放送信号に対して、互いに逆の位相関係(0度と180度)をもつ2信号に分岐させるものであり、第1分岐器11Aと同様のものが使用されている。
第1〜第2高周波アンプ部12A〜12Bは、入出力周波数依存性や群遅延特性に対して、互いに同一特性の高周波アンプを使用するようになっており、高周波アンプの非線形性による歪を、光へテロダイン検波部16での検波の際に互いに逆の位相関係を利用して打ち消すことができる。
第1合波器13Aは、第1信号源S1及び第2信号源S2の双方から出力する放送信号のうち、各1信号ずつを合波する。一方、第2合波器13Bは、第1信号源S1、第2信号源S2の双方から出力する放送信号のうち、残りの各1信号ずつを合波する。
第1FM変調用レーザ14Aは、低周波側と高周波側の放送信号をそれぞれ2分割したものを一括してFM変調するものであり、波長1.5μm帯の光を出射するDFB型半導体レーザ(Distributed FeedBack Laser Diode)を用いている。また、第2FM変調用レーザ14Bも、同様に、低周波側と高周波側の放送信号をそれぞれ2分割したものを一括してFM変調するものであり、波長1.5μm帯の光を出射するDFB−LDを用いている。
光カプラ15は、第1FM変調用レーザ14A及び第2FM変調用レーザ14Bから出力する2つの信号光を合波するものであり、例えば溶融型光カプラなどを用いている。
光ヘテロダイン検波部16は、2つのレーザより出力されるFM変調光を干渉させ中間周波数帯の電気信号に変換するものであって、生成された電気信号をE/O変換部2の送信用レーザ21に向けて出力する。
一方、E/O変換部2は、送信用レーザ21と、光アンプ部22とを備えている。本実施形態の送信用レーザ21は、光ヘテロダイン検波部16から出力される電気(FM)信号を印加して光出力を変調する直接変調により波長1.5μm帯の光信号を生成するようになっており、例えばDFB型半導体レーザ(Distributed Feedback Laser Diode)などが使用されている。一方、光アンプ部22は、波長1.5μm帯の信号光を用いているので、例えばEDFA(エルビウム ドープト ファイバー光増幅器)などが用いられている。
受信器Bは、図1に示すように、O/E変換部(PD)31と、FM復調器32と、TV用のチューナ33とを備えている。
光ファイバFは、多数の各家庭(加入者宅)へTV映像などを配信するため、光ファイバFの適宜の箇所に複数の分岐部Dを備えており、本実施形態ではシングルモード光ファイバ(SMF;Single Mode Fiber)を使用している。
次に、本実施形態に係る光伝送システムの作用について説明する。
第1信号源S1から出力する地上波アナログ放送や地上波デジタル放送などの低周波側の放送信号(例えば、90〜770MHz)は、チャネル数も多く、1チャネルあたりの信号電力も大きい。このため、そのまま高周波アンプ部に入力すると高周波アンプ部で歪が発生してしまう。従って、本実施形態では、最初に、低周波側の放送信号(入力電気信号)を互いに逆の位相関係をもつ2信号に分岐する第1分岐器11Aで分岐した後に、それぞれの電気信号を第1、第2高周波アンプ部12A、12Bで増幅し、それぞれ2つの合波器13A,13Bに入力する。ここで、第1分岐器11A及び第1、第2高周波アンプ部12A、12Bの入出力周波数特性及び群遅延特性は、雑音、歪特性を確保するために、例えば90MHz〜770MHzまで平坦な特性を有する必要がある。
一方、第1信号源S2から出力するBS放送及びCS放送等の高周波側の放送信号(例えば、1.05〜2.05GHz)は、地上波アナログ放送など(例えば、90〜770MHz)と比較して、チャネル数も少なく、FMやQPSKといった雑音や歪に強い変調方式を用いている。このため、第2信号源S2から出力する放送信号は、直接、第3高周波アンプ部12Cで増幅してから第2分岐器11Bで分岐する。即ち、第3高周波アンプ部12Cで増幅後の信号は、第2分岐器11Bで互いに逆位相関係の2信号に分岐され、その後、第1、第2の合波器に入力される。また、第3高周波アンプ部12Cの入出力周波数特性及び群遅延特性の非線形性により発生した歪も、第2分岐器11Bで互いに逆位相関係の2信号に分岐されて、各々FM変調用レーザでFM変調されて、その後、光ヘテロダイン検波する。従って、高周波アンプ部の非線形性に起因した歪も逆位相の関係を利用して相殺、抑圧できる。このため、この第3高周波アンプ部12Cの入出力周波数特性や群遅延特性に対し要求される特性は、例えば1.05GHz〜2.05GHzの周波数帯域において、地上波用の第1、第2高周波アンプ部12A、12Bと比較して緩和される。
次に、本実施形態に係る前述した構成の送信局Aにおいて、FM変調装置1からの出力信号は、90MHz〜2.05GHzの信号をFM変調信号に変換した広帯域の電気信号となっている。それをE/O変換部であるDFB−LDなどで強度変調し、それを光アンプ部22で増幅する。そして、シングルモード光ファイバ(SMF)Fを介して各加入者宅の受信部Bへ伝送する。なお、シングルモード光ファイバ(SMF)Fは、受信する各家庭(加入者宅)の戸数に応じて分岐部Dで適宜分岐させる。
また、受信部Bでは、まず、各家庭(加入者宅)に伝送されてきた光信号をO/E変換部31である単一のPD(Photo Diode;フォトダイオード)、例えばPIN−PD(Positive-Intrinsic-Negative Photo Diode)又はAPD(Avalanche Photo Diode)などで一括受信し、広帯域のFM変調信号を得る。そのFM変調信号は、FM復調部32でFM復調して各種のTV用チューナ33に入力される。ここで、FM復調された信号は、送信局Aで入力された信号を、周波数変換することなくパススルーで伝送しているため、TV用チューナ33は既存のものを利用できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明のFM変調方法及びFM変調装置は、低コストで広帯域の多チャネル映像信号をFM変調することができる効果を有し、そのFM変調装置を備えた光伝送システム等に有用である。
本発明の実施形態に係る光伝送システムを示す概略構成図 本発明の実施形態に係る送信局を示す構成ブロック図 従来のFM変調装置を示す構成ブロック図
符号の説明
1 FM変調装置(送信器)
11A 第1分岐器(第1位相分岐部)
11B 第2分岐器(第2位相分岐部)
12A〜12C 第1〜第3高周波アンプ部
13A 第1合波器(第1合波部)
13B 第2合波器(第2合波部)
14A 第1FM変調用レーザ
14B 第2FM変調用レーザ
15 光カプラ(光合波部)
16 光ヘテロダイン検波部
2 E/O変換部
21 送信用レーザ
22 光アンプ部
A 送信局(CATV局)
B 受信器(加入者宅)
F 光ファイバ
D 光ファイバの分岐部
S1、S2 第1、第2信号源

Claims (9)

  1. 周波数多重された多チャネル電気信号を1つの広帯域周波数変調信号に一括変換するFM変調方法であって、
    前記多チャネル電気信号のうち低周波側の信号は互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐した後にそれぞれ増幅するとともに、前記多チャネル電気信号のうち高周波側の信号は増幅した後に互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐し、
    前記低周波側の2つの信号と前記高周波側の2つの信号とについて、各1つずつを電気的に合波して2つの信号を生成し、
    前記生成した2つの信号を2つのFM変調用レーザにそれぞれ別々に入力して光周波数変調し、
    前記各FM変調用レーザからの出力光(波長;λ1、λ2)を光学的に合波後にO/E変換することにより光ヘテロダイン検波して、前記双方のレーザ出力光の波長差Δλ(=λ1−λ2)に相当する周波数を中間周波数とするFM変調信号を出力するFM変調方法。
  2. 前記低周波数側の信号は、歪や雑音等の伝送特性に対して要求特性が高い信号からなる、チャネル数が多い周波数多重信号であり、
    前記高周波側の信号は、前記低周波側の信号と比較して、要求特性が低く、かつ、チャネル数が少ない周波数多重信号である請求項1に記載のFM変調方法。
  3. 前記低周波側の信号は、地上波アナログ放送信号等のAM信号及び地上波デジタル放送信号等のQAM信号であり、
    前記高周波側の信号は、BS放送信号やCS放送信号等のFM信号及びQPSK信号である請求項1又は2に記載のFM変調方法。
  4. 前記低周波側の信号を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する第1位相分岐部、前記低周波側の分岐後の信号を増幅する第1、第2高周波アンプ部、前記高周波側の信号を分岐するのに先立って前記信号を増幅する第3高周波アンプ部、及び前記第3高周波アンプ部の出力を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する第2位相分岐部は、それぞれの入力信号の周波数帯域内で、周波数に対するゲイン及び群遅延値の変化が一定範囲内にある特性を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のFM変調方法。
  5. 周波数多重された多チャネル電気信号を1つの広帯域FM変調信号に一括変換するFM変調装置であって、
    前記多チャネル電気信号のうち低周波側の信号を互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐する第1位相分岐部と、
    前記第1位相分岐部からの出力信号をそれぞれ増幅する第1高周波アンプ部及び第2高周波アンプ部と、
    前記高周波側の信号を増幅する第3高周波アンプ部と、
    前記第3高周波アンプ部で増幅後に、互いに逆の位相関係をもつ2つの信号に分岐する第2位相分岐部と、
    前記第1高周波アンプ部及び第2高周波アンプ部から出力する前記低周波側の2つの信号と、前記第2位相分岐部により分岐された高周波側の2つの信号とに対して、各1つずつ電気的に合波させる第1合波部及び第2合波部と、
    前記第1合波部及び第2合波部で合波後の各信号を、それぞれ別々に入力させて光周波数変調する第1FM変調用レーザ及び第2FM変調用レーザと、
    前記第1FM変調用レーザ及び第2FM変調用レーザからの出力光(波長λ1、λ2)を光学的に合波して信号光を生成する光合波部と、
    前記信号光をO/E変換して光ヘテロダイン検波することにより、前記双方の出力光の波長差Δλ(=λ1−λ2)に相当する周波数を中間周波数とするFM変調信号を出力する光ヘテロダイン検波部と
    を備えるFM変調装置。
  6. 前記低周波数側の信号は、歪や雑音等の伝送特性に対して要求特性が高い信号からなる、チャネル数が多い周波数多重信号であり、
    前記高周波側の信号は、前記低周波側の信号と比較して、要求特性が低く、かつ、チャネル数が少ない周波数多重信号である請求項5に記載のFM変調装置。
  7. 前記低周波側の信号は、地上波アナログ放送信号等のAM信号及び地上波デジタル放送信号等のQAM信号であり、
    前記高周波側の信号は、BS放送信号やCS放送信号等のFM信号及びQPSK信号である請求項5又は6に記載のFM変調装置。
  8. 前記低周波側の信号を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する前記第1分岐部、前記低周波側の分岐後の信号を増幅する前記第1、第2高周波アンプ部、前記高周波側の信号を分岐するのに先立って前記信号を増幅する前記第3高周波アンプ部、及び前記第3高周波アンプ部の出力を互いに逆の位相関係を持つ2つの信号に分岐する第2分岐部は、それぞれ入力信号の周波数帯域内で、周波数に対するゲイン及び群遅延値の変化が一定範囲内にある特性を有する請求項5〜7のいずれか1項に記載のFM変調装置。
  9. 請求項5〜8の何れか1項に記載のFM変調装置及び前記FM変調装置からの出力信号を入力する送信用のE/O変換部を設けた送信局と、
    前記E/O変換部からの出力光を伝送させる光ファイバと、
    前記光ファイバ伝送後の前記出力光を一括受信する、各受信部に設けたO/E変換部と
    を備える光伝送システム。
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