JP2006284887A - 低抵抗dlc配向膜を備えた液晶セルとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、蓄積電荷、界面分極による残像焼付きを低減化し、高画質の液晶セルを提供することにある。
【解決手段】 本発明の液晶セルは、第1基板と、前記第1基板と対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板間に封入された液晶と、前記液晶に接して、少なくとも前記第1基板上または前記第2基板上のいずれか一方に塗布されたDLC(Diamond−Like Carbon)配向膜とを有し、前記DLC配向膜の表面抵抗を1×1012(Ω/□)以上1×1016(Ω/□)以下とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、残像および焼付き等の表示不良を低減化した高画質の液晶セルに関するものである。
液晶セルは薄型・軽量・低消費電力という優れた特性をもつため、コンピュータ用ディスプレイ、テレビ用ディスプレイをはじめ、各種情報機器用のディスプレイに用いられている。
液晶セルの動作モードには種々のモードが存在し、絶縁基板間に垂直方向の電界を印加して液晶の分子配列を制御するTN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically aligned)モード(図3(a)、液晶セル101を参照)や、絶縁基板に水平方向の電界で液晶の分子配列を制御して広視野角を得るIPS(In−Plane Switching)モード(図3(b)、液晶セル102を参照)等が知られている。
何れの動作方式の液晶セル101,102も、アレイ基板130とカラーフィルター基板132がセルギャップを隔てて対向し、絶縁基板間には液晶分子で構成される液晶120が封入されている。アレイ基板130により液晶の分子配列を電気的に制御して、バックライトの光がカラーフィルタ基板132を透過する量を選択的に変化させて表示を行なう。
アレイ基板130は、垂直電界モードの液晶セル101の場合、ガラス基板上にITO等の電極を形成し、その上に配向膜110を成膜する。横電界モードの液晶セル102であれば、ガラス基板上にTFT(Thin Film Transistor)や回路を形成し、これらを覆って絶縁膜を積層し、その上に配向膜110を成膜する。
一方、カラーフィルター(CF)基板132は、垂直電界モードの液晶セル101の場合、まずガラス基板上にブラックマトリクス(BM)や電極を形成し、その上に配向膜110を成膜する。横電界モードの液晶セル102であれば、ガラス基板上にブラックマトリクス(BM)やカラーレジストを形成し、これらを覆ってオーバーコート(OC)を積層した後、配向膜110を成膜する。
アレイ基板130とCF基板132は、それぞれの配向膜110を対抗させて液晶120を挟持する。
このような液晶セル101,102には、いずれの方式であっても残像、画像焼付きといった表示不良が生じる場合がある。これは、ある一定時間一定の画像を表示させ別の画像に切替えた際、前の画像が切替え後の画像に残像焼付きとして表示されてしまう現象である。その原因としてはいくつか挙げられるが、代表的なものとして以下のようなものがある。
(A)配向に起因する残像焼付き。
(B)蓄積電荷、界面分極による残像焼付き。
(C)製品設計(アレイ、セル、材料設計)に依存する残像焼付き。
(D)液晶中のイオンの配向膜吸着による残像焼付き。
またこの他にも液晶のセルモード(TN、VA、IPS)特有の残像焼付きが生じ得る。
上記(A)の「配向に起因する残像焼付き」は、ある時間の電圧印加によって液晶分子がある状態で保たれてしまい、別の画像にした場合でも液晶分子が前の状態をメモリしている状態が起こることで残像焼付きを引き起こすモードである。特にこれらは配向膜110近傍で起こると考えられ、アンカリングエネルギーに代表される配向規制力が弱いと電圧印加除去後も元来の配向状態に戻らないことで起こると考えられる。また電圧印加による液晶分子の面内捩れ変形で発生する回転トルクにより、配向膜表面が弾性変形し、さらに塑性変形して初期状態に戻らないことで生じるとも言われている(例えば特許文献1を参照)。これらはTNやVAモードより液晶分子を平行面内で駆動させるIPSモードの液晶セルに顕著な残像焼付きである。
上記(B)の「蓄積電荷、界面分極による残像焼付き」は、液晶、配向膜などの誘電体間で起こる蓄積電荷が画像切替え後もそのまま蓄積され液晶120にDC成分が残ることで引き起こされる残像焼付き現象である。液晶120、配向膜110、下地ポリマー層(OC、BM、パシベーション膜など)など、液晶セルはさまざまな誘電体で構成されている。違った誘電体どうしが接触することで複合誘電体となり、その複合誘電体に電圧印加した場合、それぞれ界面には電荷がたまる界面分極現象が起こる。これはTN、VAなどの垂直電界モードで一般的な残像焼付き現象であるが、IPSの場合は横電界モードであるためより複雑な界面分極現象が起こると考えられる。
上記(C)の「製品設計(アレイ、セル、材料設計)に依存する残像焼付き」は、使用する材料、アレイ基板130のTFTの設計からくる漏れ電界や寄生容量の影響、セル設計などからくるモードである。
上記(D)の「液晶中のイオンの配向膜吸着による残像焼付き」は、液晶120中のイオンが配向膜110の界面に吸着し、そこでDC成分が引き起こされることにより生じるものである。
特開平10−319406号公報 特許第3211581号
そこで本発明の液晶セルは、TN、VA、IPSの各方式でも一般的な上記(B)の「蓄積電荷、界面分極による残像焼付き」を低減化することを目的とする。
まず、説明の簡単のため、図4(a)に垂直電界モードの液晶セル101を示す。これは、TNやVAモードの液晶セル101のセル構造の簡略図である。液晶120や配向膜110は誘電体であり、液晶セル101はこれら誘電体が積み重なった構造であるため複合誘電体として考えなければならない。誘電体の等価回路は一般にCR並列回路となる。
ここで、液晶120と配向膜110の界面で起こる分極現象に注目する。図4(b)に配向膜(AL)と液晶(LC)の片方側のみを等価回路で表す。
ここに電圧Vが印加されたときの配向膜110側の電荷をQAL、液晶120側の電荷をQLCとする。また配向膜110、液晶120の(抵抗、容量)をそれぞれ(RAL,CAL),(RLC,CLC)とする。
このとき、配向膜110と液晶120の界面に蓄積される電荷(界面分極)は(1)式となる。
Figure 2006284887
完全に電荷が蓄積された後、電圧除去後の緩和現象は(2)式で表される。
Figure 2006284887
特に界面の蓄積電荷が0となると、(3)式が成立する。
Figure 2006284887
ここで、(ρLC、εLC)、(ρAL、εAL)はそれぞれ液晶120、配向膜110の比抵抗と比誘電率である。
特に完全に蓄積された電荷量、つまり緩和前(t=0)での飽和電荷量は、(4)式で表される。
Figure 2006284887
また上記(2)式で表される緩和現象の時定数τは(5)式となる。
Figure 2006284887
界面分極現象が起こると、電界除去後も界面に蓄積電荷が残るため、例えば液晶セル内でDC成分が発現される。図3(a)にTNやVAモード、図3(b)にIPSモードにおけるDC成分の例を示すが、配向膜110と液晶120の間に電荷Q ( t )が蓄積され、残像焼付き現象が生じる原因となる。
Q ( t ) = 0のときは、RLC・CLC− RAL・CAL =0となり、上記(3)式が成立する。この場合複合誘電体はあたかも単一誘電体であるかのように振る舞い、界面分極現象、従って上記(B)の残像焼付き現象は発現しない。
したがって、各誘電体間のρε(比抵抗と比誘電率の積)を近似させることにより界面分極を減少させ、上記(B)の残像焼付き現象を改善することができる。特許文献2には、液晶(LC)、配向膜(AF)、絶縁膜(PAS)の各誘電体層間のρεの積の比を以下のように制限したIPSモードの液晶表示装置が開示されている。
Figure 2006284887
また、(2)、(5)式より、配向膜の表面抵抗値を下げていくことでも界面分極の緩和を早めることは可能である。特許文献2には、配向膜の有効な表面抵抗値として3.3×1011Ω/□〜2.5×1018Ω/□が示されている。
しかし、特許文献2に開示されたIPSモードの液晶表示装置の配向膜はポリイミド(以下「PI」という。)であり、印刷法やスピン法で成膜されるポリマー系膜なので、膜厚は薄くできず1000〜10000Åのオーダーとなる。従って、膜厚ムラ等の問題があり、画質に輝度ムラが生じる場合がある。
さらに、印刷法やスピン法で成膜されるポリマー系膜は、水分や有機成分などのコンタミ、イオン類を吸湿・吸着しやすく、液晶セルの信頼性問題等が起こる場合がある。
そこで本発明は、上記(B)の「蓄積電荷、界面分極による残像焼付き」を低減化し、高画質の液晶セルを提供することを目的とする。
また、本発明の液晶セルの別の目的は、配向膜の内部応力を小さくして隣接する金属や誘電体層との密着性を高め、かつ低抵抗として、配向膜を残像焼付き軽減に最適化した液晶セルを提供することにある。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルは、第1基板と、前記第1基板と対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板間に封入された液晶と、前記液晶に接して、少なくとも前記第1基板上または前記第2基板上のいずれか一方に成膜されたDLC(Diamond−Like Carbon)配向膜とを有し、前記DLC配向膜の表面抵抗を1×1012(Ω/□)以上1×1016(Ω/□)以下とした。なお、本明細書においてDLC配向膜は「DLC膜」または単に「DLC」ともいう。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルは、前記DLC配向膜の膜厚を50〜200Åとするのが好ましい。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルは、前記DLC配向膜の膜厚を70〜150Åとした。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルは、IPS(In-Plane Switching)モードであり得る。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法は、第1基板と第2基板とを準備するステップと、前記第1基板上及び/または前記第2基板上に、スパッタ法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりDLC配向膜を成膜するステップと、前記DLC配向膜を接面させて、液晶を前記第1基板と前記第2基板とで挟持するステップとを含む。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法は、放電用ガスをArとし、水素分子H2により構成される雰囲気ガス中に窒素分子N2を導入して前記スパッタ法によりDLC配向膜を成膜する。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法は、前記雰囲気ガス中に導入したN2の、ArとH2及びN2からなるガス全体に対する割合を10%以下として、前記スパッタ法によりDLC配向膜を成膜する。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法は、炭化水素ガスにより構成される雰囲気ガス中に窒素分子N2を導入して前記CVD法によりDLC配向膜を成膜する。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法は、前記雰囲気ガス中に導入したN2の、雰囲気ガス全体に対する割合を10%以下として、前記CVD法によりDLC配向膜を成膜する。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法は、前記第1基板上及び/または前記第2基板上に成膜される前記DLC配向膜の下地を、ICP(Inductively coupled plasma)またはPE(Plasma etching)により窒化処理する。
本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法は、前記第1基板上及び/または前記第2基板上に成膜される前記DLC配向膜の下地を、ICPまたはPEにより酸化プラズマにより洗浄する。
本発明の液晶セルは、配向膜として用いるDLCが薄く、100Å程度の膜厚である。そのためスパッタやCVD法の真空プロセスで成膜することができるので、面内で非常に均一な膜厚、膜質の膜が作成でき、PI配向膜のような膜厚ムラ等の問題がなく、画質の輝度ムラを抑制することができる。
また、薄い無機膜のDLC配向膜は、ポリマー系膜と異なり真空中で形成できるため、コンタミ、イオン類の吸湿・吸着等の液晶セルの信頼性問題等をかなり軽減することができる。更に、DLC配向膜は非接触のイオンビーム(IB)法で配向するため、接触式のPI配向膜のラビング法で起こる、PI傷、PIカスの問題を回避することができる。
また本発明の液晶セルはDLC配向膜を使用するので、膜質を様々に変化させることができ、配向膜の膜抵抗を十分に下げて分極電荷の緩和を速やかにすることができる。従って、DLC配向膜と液晶の界面における蓄積電荷、界面分極による残像焼付きを低減化し、DLC配向膜の透過率が約93%以上となる高画質の液晶セルを提供することができる。
更に本発明の液晶セルは、DLC配向膜の内部応力を小さくして隣接する誘電体やITO、金属等との密着性を高め、配向膜を残像焼付き軽減に最適化した液晶セルを提供することにある。
以下、本発明に係る低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルを、図1を用いて説明する。なお、本実施形態において液晶セル2はIPSモードの液晶セルとして説明する。
本発明の液晶セル2は、第1基板30と、第1基板30と対向する第2基板32と、第1基板30と第2基板32間に封入された液晶20と、液晶20に接して、第1基板30上および第2基板32上に成膜されたDLC(Diamond−Like Carbon)配向膜10とを有する。DLC配向膜10は、本実施形態においては第1基板30および第2基板32の双方の上に成膜されるが、第1基板30上または第2基板32上のいずれか一方の上にのみ成膜されてもよい。
本実施形態において第1基板30はアレイ基板30であり、絶縁基板12上にTFTや配線等の回路が形成され、これらの回線等を覆ってシールド絶縁膜14が積層されている。また、図1に図示しないが、シールド絶縁膜14上に櫛歯電極が形成され、アレイ基板30の最上層にDLC配向膜10が成膜される。
シールド絶縁膜14は、アクリル系もしくはエポキシ系樹脂で形成され、膜厚は例えば10000〜50000Å程度である。
また、本実施形態において第2基板32はカラーフィルタ基板32であり、図1のように絶縁基板12上にはブラックマトリクス22の他、RGBのカラーレジスト20が積層されてもよい。このカラーレジスト20を保護し、又、カラーレジスト20から不純物イオンが液晶34に流れ込むのを防止するするために、カラーレジスト20上にオーバーコート18が積層される。カラーフィルタ基板32の最上層にDLC配向膜10が成膜される。
オーバーコート18は従来のように光硬化型や熱効果型のアクリル系もしくはエポキシ系樹脂で形成される。また、オーバーコートの膜厚は通常5000〜10000Åである。
アレイ基板30とカラーフィルタ基板32は対向し、例えばカラーフィルタ基板32に立設されたポストスペース16でアレイ基板30が支持される。アレイ基板30とカラーフィルタ基板32間には液晶20が注入等の手法で封入されている。
このような液晶セル2で表示を行なうには、液晶分子を配向させる必要がある。本発明の液晶セル2は、図1に示す液晶セル2を組み立てる前の、アレイ基板30とカラーフィルタ基板32のDLC配向膜10の成膜が終わった時点でイオンビーム(IB)照射による配向処理を行なう。IB照射による配向処理は、図2に示すような公知の方法で行なってよい。
本発明の液晶セル2は以下の実施例で詳述するように、DLC配向膜10を薄く成膜するため、100Å程度の膜厚でスパッタやCVD法の真空プロセスで成膜することができる。そのため面内で非常に均一な膜厚、膜質の膜が作成でき、PI配向膜のような膜厚ムラ等の問題がなく、画質の輝度ムラを抑制することができる。
また、DLCは無機膜であり膜厚も薄いので、PI配向膜のようなポリマー系材料と異なり、水分や有機成分などのコンタミ、イオン類の吸湿、吸着等の液晶セルの信頼性問題等
をかなり軽減することができる。更に、DLC配向膜は非接触のイオンビーム(IB)法で配向するため、接触式のPI配向膜のラビング法で起こる、PI傷、PIカスの問題を回避することができる。
以下、本発明に係る液晶セル2が界面分極等による残像焼付きを改善するために必要なDLC配向膜10の条件やDLC配向膜10の成膜方法等を、実施例を用いて説明する。
図5に配向膜10と液晶20間の蓄積電荷の緩和現象を示す。即ち図5は、図4(b)の等価回路モデルを用いて、配向膜10と液晶20の界面に蓄積された電荷(上記飽和電荷(4)式)が時間とともに緩和していく現象(2)式を示したものである。配向膜10にはPI,DLCを用い、各サンプルの表面抵抗Ps,膜厚dは以下の関係を満たす。
Ps(PI-1)=Ps(DLC-1)>Ps(PI-2)=Ps(DLC-2)
d(PI-1)=d(PI-2)>d(DLC-1)=d(DLC-2)
DLC配向膜10の膜厚はPIの場合より膜厚が薄いことから、比抵抗が小さくなるため、蓄積電荷の緩和時間は小さくなる。またDLC配向膜10の比抵抗を小さくすることで、より緩和現象を早くすることが可能となる。
このように配向膜10の材料定数、形状で緩和現象を制御でき、液晶セル2の蓄積電荷をすばやく緩和することが可能となる。よって界面分極で起こる残像焼付き現象を材料の選定で軽減することができる。
次に、比抵抗 (1/導電率)と比誘電率のそれぞれをDLC配向膜10と液晶20で近づけていく(ρLC・εLC=ρAL・εAL)ことで界面分極を抑えることができるが、これは基本的には困難である。しかし、DLC配向膜10の膜抵抗を下げていくことでも界面分極の緩和を早めることは可能である。
図6に配向膜の表面抵抗に対する蓄積電荷の緩和現象を示す。ここでは、配向膜にDLCのような薄膜の材料を用いた。図6より、配向膜の表面抵抗を下げていくと劇的に緩和時間が小さくなっていくのがわかる。
一方、図7に液晶20の比抵抗に対する蓄積電荷の緩和現象を示す。液晶20の比抵抗を下げても緩和現象に大きな変化はないことがわかる。これはDLC配向膜10の厚さが液晶20に比べてはるかに薄く、結果的にDLC配向膜10の比抵抗の方が液晶20の比抵抗より小さくなるためである。即ち、DLC配向膜10を用いた本発明の液晶セル2の場合、緩和現象にDLC配向膜10の比抵抗が大きく影響することとなる。
液晶のセル構造は複雑であるためこの簡単なモデルが妥当とは言えないが、配向膜と液晶だけを考えた場合、界面分極の緩和時間を早めるには液晶よりも配向膜の膜抵抗を下げていくことが有効である。
以下に、本発明の液晶セル2のDLC配向膜10の製造方法としてスパッタリング(スパッタ)法及びCVD法を詳説し、更に実施例について説明する。
<スパッタリング法>
スパッタリング法は、不活性ガスのArとHガス雰囲気中で、Cターゲットをカソード(陰極)とアノード(陽極)との間でグロー放電を発生させ、Ar+プラズマを形成し、Ar+プラズマでCターゲットをスパッタし基板にa-C:Hを生成していく成膜法である。図8を用いて下記するように示す、ArとH2ガス流量の割合で膜質を制御でき、特にその比率で透過率や膜抵抗を制御することが可能である。
また、図9に示すようにスパッタプロセス中の圧力制御でも膜抵抗を制御することが可能である。ここでは、H2/(Ar+H2)=5% 膜厚=100Åを各プロセス圧力で成膜した場合の表面抵抗を示した。
<CVD法>
一般的な高周波放電プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法で、CH4やC2H4などの炭化水素ガスを導入して、RF放電によりプラズマ化し、電極上に置かれた基板上にa-C:Hを蒸着させるものである。基板が置かれた電極にはバイアス電圧がかかり、イオン化あるいは励起されたCなどの蒸着の向上が図られる。
図10はCH4とC2H4ガスを使用してCVD法にて成膜したRF Power densityとDLC配向膜(100Å)の表面抵抗の関係である。このとき、CH4とC2H4ガスはH2/He(希釈)と混合させて使用している。RF Power densityが大きいほど、膜抵抗が小さく、これは炭化水素ガスがより解離して基板上にはC=Cが形成されやすくなっていることが示唆される。またCH4よりC2H4の方が膜抵抗が小さくなることは、H/Cの比がC2H4の方が小さいことからも示唆できる。
配向膜としてはPIやDLCが代表的であるが、PIはポリマーであり透明性を求められるため膜抵抗を下げていくにも限界がある。一方、上記のように、DLC配向膜10の膜構造はC=C,C−CまたはC−Hを含むアモルファス構造であり、グラファイト構造のSP2とダイアモンド構造のSP3の混在したアモルファス構造である。よってC=Cの含有率を増やすことで低抵抗化が可能である。逆に、C−CやC−Hの含有率を増やすことで高抵抗化を図ることができ、幅広いレンジで抵抗制御が可能である。
図8にスパッタリング法におけるDLC成膜でのガス比による表面抵抗の依存性を示す。ArとH2ガス雰囲気中で、ArプラズマでCターゲットをスパッタし、H入りDLC(a−C:H)を生成していく成膜法の例であるが、Hガス流量の割合が減っていくと表面抵抗は下がる。これはDLC配向膜10中にC=Cの含有率が増えて膜の比抵抗が下がったためと考えられる。Hガス流量の減少でC=Cの含有率が増えていくことは、同時に透過率が下がることからも示唆できる。
逆にH2量を増やすと膜抵抗、透過率とも飽和していく傾向がある。以上のようにDLC配向膜10を用いると、膜の比抵抗を広範囲で制御することができる。これらはスパッタリング法に限らず、CVD法でも同様に制御可能である。
図11にDLC配向膜10をIB配向法で作成したIPSセルの5分残像試験結果を示す。これは、白画面中に黒BOXを表示して、この画面をある時間点灯(ストレスパターン)させたあと、全面別の階調画面で黒BOXパターンが消えるまでの時間をDLC配向膜10の表面抵抗に対して測定した結果である。
DLC配向膜10の表面抵抗が低いほどC=C含有率が多くなるため透過率が下がっていくのは図8と同様である。そして、表面抵抗が低いほど、残像時間が短くなっており、IPSのような複雑なセル構造でも配向膜の膜抵抗が低いほど残像に効果的であることが証明できた。
しかし膜抵抗をあまり下げすぎると、IPSの横電界モードでは配向膜間でリークが起こるため液晶を保持できなくなりフリッカー現象がおこり、またTNモードでもTFT基板上で隣接する画素ITO間でリークが起こり正常な駆動ができなくなることが懸念される。また透過率も液晶セルには重要であるため(膜厚にも依存するが)透過率を下げていくことになる低抵抗化にも限度がある。
スパッタリング法でDLCを作成した場合、DLCの膜質はH2/(Ar+H2)の割合できまる。図12、図13に、H2/(Ar+H2)の割合を変えた場合の膜厚と透過率、表面抵抗の関係を示すが、この程度の膜質変化では透過率に大きくは変化ない。
一方、表面抵抗に関しては膜質によって依存があり、H2/(Ar+H2)の割合が大きくなれば表面抵抗は大きくなっていく。これは上記図8でも明らかである。
以上の実施例の結果より、DLC配向膜10の表面抵抗、膜厚、透過率等を以下に最適化する。
図11は、H2/(Ar+H2)=2%(膜厚=100Å)のときのデータである。表面抵抗の下限値を1×1012(Ω/□)とすると、図11から透過率は93%以上になる。この93%以上の透過率というのは液晶セルには十分な数値と考えてよい(特許文献2では90%以上という記載がある)。
図13から残像焼付きに最適な表面抵抗を1×1012〜1016(Ω/□)とする場合、膜質にもよるが、DLCの膜厚は50〜200Å程度が好適といえる。しかし、透過率を93%以上と定義すると、図12よりDLCの膜厚は150Å程度以上が好ましいことがわかる。よって表面抵抗、透過率の双方の基準からDLC膜の最適な膜厚を見積もると、DLC膜圧は70〜150Åとするのが最も好ましいと考えられる。
H2/(Ar+H2)=3%以上では抵抗が大きくなっていく。図8で1×1016を上限値とすると、少なくとも100ÅではH2/(Ar+H2)=10%以下と定義する必要があるが、図13より100Å以下になれば抵抗は1×1016以上になるため、膜厚も考慮に入れるとH2/(Ar+H2)に関しては、5%以下程度にするのが望ましいと思われる。
以上の観点から、液晶セルにおいてDLC配向膜を用いる場合、透過率が稼げる膜厚70〜150Å程度で、表面抵抗を1×1012〜1×1016程度(Ω/Å)に制御できれば、残像焼付きを軽減し、高画質の液晶セルを実現することができる。
さらに、以下にDLC配向膜10の内部応力を小さくして隣接するポリマー等の誘電体やITO、金属等との密着性を高める方法を説明する。
DLC配向膜の内部応力緩和と密着性向上
DLC配向膜10の形成においての大きな問題は下地基板との密着性である。DLC膜10は膜自体がもつ大きな内部応力と炭素結合の安定性のため密着性が悪い。炭素原子間の結合力が強く、化学的にも安定であることから異種物質間での結合力が生まれくい。上記液晶セル2においてDLCは配向膜なので上記のように下地はITO、ポリマーである。これらとの密着性が悪いと、DLC配向膜10が剥がれた箇所は非配向部となり重大な不良になる。
密着性を向上するには界面の強化、内部応力緩和が挙げられる。残像焼付き改善に低抵抗DLCが効果的であることを述べたが、H含有率の減少で低抵抗化を実現したとしても内部応力が増えていく傾向にある。それはC=Cの増加に伴い、内部応力が増大していくことを意味する。
図14にDLCの表面抵抗に対する内部応力値の依存性を示す。表面抵抗を小さくなるにつれ、急激に内部応力が増大することがわかる。
内部応力を緩和するには界面を窒化したり、DLC配向膜中にNを導入すると効果的であることが知られている。微量のH導入で膜抵抗は大きくなっていくが、N導入であればC=Cが減少しても、C=N結合が形成されるため低抵抗DLC配向膜の膜抵抗を大きく変化させることなく生成できる。これはスパッタ法、CVD法のいずれもNガスを導入して成膜すればよい。N2ガス導入含有率をN2/(Ar+H2+N2)=10%以下であれば膜抵抗、透過率を大きく変えることなく内部応力の少ない低抵抗DLCが実現できる。
入りDLC膜を作成する方法として、ArにNを混入したガスでCターゲットをスパッタするスパッタリング法を使用した。実際にH/(Ar+N+H)=1%のガスを使用して、図15、図16のように、それぞれ表面抵抗と残像時間(5分ストレス)を調べた。スパッタ法に用いたガスは、何れも以下の4種類とした。
H2/(Ar+H2)=1%(膜厚=100Å)及び 3%(膜厚=80Å)
H2/(Ar+N+H2)=1%(膜厚=100Å) 及び 3%(膜厚=80Å) ただし、N2/(Ar+N2)=1%
図15、図16に示すようにN2を入れた場合とそうでない場合では表面抵抗、残像に大きな差はない。Hに関しては1%でも変化すると残像や表面抵抗にも変化が現れるが、Nに関しては大きな変化がないといえる。これはDLC配向膜中のC=Cの割合が減少してもC=Nが形成されるため抵抗変化が少ないことが示唆される。
また、下地を窒化することでも内部応力が緩和される。TFT基板やCF基板のITO上、ポリマー上にICP(Inductively coupled plasma)やPE(Plasma etching)などのドライプロセスで下地に凹凸をつけない程度で窒化処理(N2プラズマ処理)を行なえばよい。またITO上が汚れている場合には酸化プラズマ(O2プラズマ)処理洗浄などをしてDLC配向膜との密着性を向上すればよい。
以上実施例より、残像焼付きに効果的で内部応力の少ない密着性のよいDLC配向膜を成膜するには以下のようにすればよいことがわかる。
(1)スパッタリング(スパッタ)法ではH2ガス率を少なくし、またスパッタプロセス圧力が低い方が低抵抗化がより効果的である。
(2)CVD法ではCH4よりC2H4のようなC含有率の多い炭化水素を使用したほうが低抵抗にでき、またRF Power densityを上げることでより低抵抗化できる。
(3)N2ガス(N2導入含有率をN2/(Ar+H2+N2)=10%以下)を導入すれば膜抵抗、透過率を大きく変えることなく内部応力の少ない低抵抗DLCが実現できる。
(4)TFT基板やCF基板のITO上、ポリマー上にICPやPEなどのドライプロセスで下地に凹凸をつけない程度でN2プラズマ処理を行い界面を窒化させ密着性を向上させる。
(5)ITO上が汚れている場合にはOプラズマ処理洗浄などをしてDLC配向膜との密着性を向上を図る。
以上、実施形態及び実施例において本発明に係る低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルについて説明したが、本発明の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルは上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。上記実施形態等においては、本発明の液晶セルはIPSモードとしたが、VA、TN等他のモードの液晶セルであっても本発明は実施し得る。
また、配向膜の材料はDLCに限らず、薄い無機膜であればその材料は特に限定されない。上記説明の趣旨に則って配向膜の膜抵抗を十分に下げ、分極電荷の緩和を速やかにすることができ、配向膜間や配向膜と液晶の界面等における蓄積電荷、界面分極による残像焼付きを低減化することができる。
さらに、DLC配向膜の成膜法について実施例を挙げて説明したが、配向膜の成膜法はスパッタ法とCVD法に限定されるわけではなく、公知の他の成膜法を用いてもよい。
同様に、DLC配向膜の内部応力緩和と密着性向上させる方法についても成膜法はスパッタ法とCVD法に特に限定されない。また、上記成膜法において、ガス雰囲気中に導入される微量のガスはNないしOに限定されるわけではなく、上記プラズマ処理もICPやPEに特に限定されない。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明に係る低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルは、ディスプレイ、照明などに用いられるあらゆる液晶セルに利用し得る。
本発明のIPSモードの液晶セルの断面図である。 IB法による配向工程を示す模式図である。 (a)垂直電界モードの液晶セルの断面図である。(b)横電界モードの液晶セルの断面図である。 (a)垂直電界モードの液晶セルの断面図である。(b)液晶と配向膜の界面で起こる分極現象を表す等価回路である。 PI、DLCの緩和現象を表すグラフである。 DLCの表面抵抗を変化させた場合のDLCの緩和現象を表すグラフである。 液晶の比抵抗を変化させた場合のDLCの緩和現象を表すグラフである。 スパッタガスの成分を変化させた場合のDLCの表面抵抗と透過率を示すグラフである。 スパッタプロセス圧力とDLCの表面抵抗を示すグラフである。 CVD法にて成膜したRF Power densityとDLC配向膜の表面抵抗の関係を示すグラフである。 DLCの表面抵抗を変化させた場合のDLCの残像時間と透過率を示すグラフである。 スパッタガスの成分を変化させた場合のDLCの膜厚と透過率を示すグラフである。 スパッタガスの成分を変化させた場合のDLCの表面抵抗と膜厚を示すグラフである。 DLCの表面抵抗に対する内部応力値の依存性を示すグラフである。 スパッタガスにNガスを混ぜた場合のDLCの表面抵抗と膜厚を示すグラフである。 スパッタガスにNガスを混ぜた場合のDLCの表面抵抗と残像を示すグラフである。
符号の説明
2、101,102:液晶セル
10、110:配向膜
12:ガラス基板
14:シールド絶縁膜
16:ポスト
18:オーバーコート
19:カラーレジスト
20、120:液晶
22:ブラックマトリクス
26:ITO
28:DLC
29:フォトレジスト
30、130:アレイ基板
32、132:カラーフィルタ基板
50:イオンビーム

Claims (11)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板と対向する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板間に封入された液晶と、
    前記液晶に接して、少なくとも前記第1基板上または前記第2基板上のいずれか一方に成膜されたDLC(Diamond−Like Carbon)配向膜と
    を有し、
    前記DLC配向膜の表面抵抗を1×1012(Ω/□)以上1×1016(Ω/□)以下とした低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セル。
  2. 前記DLC配向膜の膜厚を50〜200Åとした、請求項1に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セル。
  3. より好ましくは前記DLC配向膜の膜厚を70〜150Åとした、請求項1に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セル。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の液晶セルはIPS(In-Plane Switching)モードである低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セル。
  5. 第1基板と第2基板とを準備するステップと、
    前記第1基板上及び/または前記第2基板上に、スパッタ法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりDLC配向膜を成膜するステップと、
    前記DLC配向膜を接面させて、液晶を前記第1基板と前記第2基板とで挟持するステップとを含む、低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法。
  6. 放電用ガスをArとし、水素分子H2により構成される雰囲気ガス中に窒素分子N2を導入して前記スパッタ法によりDLC配向膜を成膜する、請求項5に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法。
  7. 前記雰囲気ガス中に導入したN2の、ArとH2及びN2からなるガス全体に対する割合を10%以下として、前記スパッタ法によりDLC配向膜を成膜する、請求項5または請求項6に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法。
  8. 炭化水素ガスにより構成される雰囲気ガス中に窒素分子N2を導入して前記CVD法によりDLC配向膜を成膜する、請求項5に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法。
  9. 前記雰囲気ガス中に導入したN2の、雰囲気ガス全体に対する割合を10%以下として、前記CVD法によりDLC配向膜を成膜する、請求項5または請求項8に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法。
  10. 前記第1基板上及び/または前記第2基板上に成膜される前記DLC配向膜の下地を、ICP(Inductively coupled plasma)またはPE(Plasma etching)により窒化処理する、請求項5乃至請求項9に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法。
  11. 前記第1基板上及び/または前記第2基板上に成膜される前記DLC配向膜の下地を、ICPまたはPEにより酸化プラズマにより洗浄する、請求項5乃至請求項9に記載の低抵抗DLC配向膜を備えた液晶セルの製造方法。

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