JP2006283923A - Hydraulic damper for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両の走行中における姿勢変化を抑制するための油圧緩衝器に関するものである。 The present invention relates to a hydraulic shock absorber for suppressing a change in posture during traveling of a vehicle.
自動車や自動二輪車には、路面の凹凸による車体の姿勢変化を抑制する油圧緩衝器が設けられている。 An automobile or a motorcycle is provided with a hydraulic shock absorber that suppresses a change in the posture of the vehicle body due to road surface unevenness.
図7は、従来より用いられている油圧緩衝器の構造を示す。図7において、実線の矢印は圧縮時の作動油の動きを示し、点線の矢印は伸張時の作動油の動きを示す。 FIG. 7 shows the structure of a conventional hydraulic shock absorber. In FIG. 7, the solid arrow indicates the movement of the hydraulic oil during compression, and the dotted arrow indicates the movement of the hydraulic oil during expansion.
油圧緩衝器50のシリンダ51内は、ピストンロッド52に固着されたピストン53によって圧縮側油室Aと伸張側油室Bに分けられる。ピストン53には、圧縮側油室Aと伸張側油室Bとを連通する第1通路54および第2通路55が形成される。第1通路54の圧室側開口54aにピストンロッド52の伸張行程時に開く伸張時弁56を設けるとともに、第2通路55の伸室側開口55aに圧縮行程時に開く圧縮時弁57を設ける。そして、路面の凹凸によりピストン53がシリンダ51内を軸方向に相対移動する際に、減衰力が発生する。
The
このような油圧緩衝器では、ユーザの希望する乗り心地を実現するために、路面状態に応じた減衰力が得られるように、減衰力特性を設定する。例えばピストン速度が0.3m/sのときの減衰力を設定し、この減衰力を基本減衰力として、これよりも低速域および高速域での減衰特性をチューニングするのが一般的である。 In such a hydraulic shock absorber, a damping force characteristic is set so that a damping force corresponding to a road surface state can be obtained in order to realize the ride comfort desired by the user. For example, it is general to set a damping force when the piston speed is 0.3 m / s, and to tune damping characteristics in a low speed region and a high speed region using this damping force as a basic damping force.
ところが、上記の油圧緩衝器50では、ピストン速度の低速域における減衰力特性が高くなり、低速域での乗り心地が悪いという問題がある。 However, the hydraulic shock absorber 50 has a problem that the damping force characteristic in the low speed region of the piston speed is high, and the riding comfort in the low speed region is poor.
そこで、特許文献1に、低速域の減衰力を下げて乗り心地を良くするための油圧緩衝器が開示されている。 Therefore, Patent Document 1 discloses a hydraulic shock absorber for reducing the damping force in the low speed region to improve the riding comfort.
図8は、特許文献1に開示されている油圧緩衝器の構造を示す。図8においても同様に、実線の矢印は圧縮時の作動油の動きを示し、点線の矢印は伸張時の作動油の動きを示す。 FIG. 8 shows the structure of the hydraulic shock absorber disclosed in Patent Document 1. Similarly in FIG. 8, the solid line arrow indicates the movement of the hydraulic oil during compression, and the dotted line arrow indicates the movement of the hydraulic oil during expansion.
シリンダ61内は、ピストンロッド62に固着されたピストン63によって圧縮側油室Aと伸張側油室Bに分けられている。ピストン63には、圧縮側油室Aと伸張側油室Bとを連通する圧縮側主通路64および伸張側主通路65が形成される。圧縮側主通路64の圧室側開口64aにピストンロッド62の伸張行程時に開く伸張時主弁66を設けるとともに、伸張側主通路65の伸室側開口65aに圧縮行程時に開く圧縮時主弁67を設ける。そして、路面の凹凸によりピストン63がシリンダ61内を軸方向に相対移動する際に減衰力が発生する。
The
更に、油圧緩衝器60では、圧縮行程初期に圧縮側油室Aの作動油が伸張側油室Bに移動するための副弁69を設けている。すなわち、ピストンロッド62に形成された軸内通路70により圧縮側油室Aに連通するとともに伸張側油室Bに連通する副通路68を設けた第二ピストン部材71を配設し、圧縮行程初期に副通路68の出口68aを開く副弁69を圧縮時主弁67の背面に設けている。
Further, the
これにより、ピストン速度の低速時、すなわち圧縮行程初期に副弁69が開くことによって、減衰力を適宜低減させることができ、低速時の乗り心地が向上する。
Thereby, when the piston speed is low, that is, the
しかしながら、この油圧緩衝器60の構造においては、副弁69を圧縮時主弁67の背面にワッシャ72を介して設け、その背面側に第二ピストン部材71を設け、この第二ピストン部材71を背面側から押え部材73で固定している。従って、副通路68の出口68aがピストン63側に面することになり、圧縮時主弁67と副弁69の開く方向が逆方向となる。そのため、ピストン速度の高速域では、副弁69の開く方向が作動油の流れと反対方向になるために抵抗が生じて開きにくくなる。従って、高速域で減衰力を十分に低減させることができず、乗り心地が良くない。
However, in the structure of the hydraulic shock absorber 60, the
また、圧縮時主弁67の背面側にワッシャ72を介して副弁69を設け、その背面側に副通路68を設けるための第二ピストン部材71を配設しているため、部品点数が多くなり、ピストンロッド62に沿った副弁構造全体の長さが長くなる。そのために、ピストン63の可動域が制限され、ストローク量が減少する。更に、部品点数が多いため、部品管理が面倒になるとともに組立作業性が低下する。
本発明は、上記従来技術を考慮してなされたものであり、ピストン速度の低速域および高速域の減衰力特性を向上させ、且つ部品点数の増加を抑制してストローク量の減少を最小限にするとともに組立作業性を向上させた車両用油圧緩衝器の提供を目的とする。 The present invention has been made in consideration of the above prior art, and improves the damping force characteristics in the low speed range and the high speed range of the piston speed, and suppresses the increase in the number of parts to minimize the reduction in the stroke amount. In addition, an object of the present invention is to provide a vehicle hydraulic shock absorber that has improved assembly workability.
請求項1の発明は、シリンダ内に挿入されたピストンロッドの先端にシリンダ内を圧縮側油室と伸張側油室とに分けるピストンを装着し、ピストンに圧縮側油室と伸張側油室とを連通する伸張側および圧縮側主通路を形成するとともに、伸張側および圧縮側主通路の圧縮側油室に開口する圧室側開口、伸張側油室に開口する伸室側開口に、環状の板弁からなり伸張行程時に開く伸張時主弁、圧縮行程時に開く圧縮時主弁を配設した車両用油圧緩衝器において、ピストンに隣接してピストンロッド上に、圧縮側油室と伸張側油室とを連通する副通路が形成された第二ピストン部材を配設するとともに、環状の板弁からなり圧縮行程初期に副通路の伸張側油室側出口を開く圧縮時副弁が、圧縮時主弁と同方向に開くことを特徴とする車両用油圧緩衝器を提供する。 According to the first aspect of the present invention, a piston that divides the inside of the cylinder into a compression side oil chamber and an extension side oil chamber is attached to the tip of the piston rod inserted into the cylinder, and the compression side oil chamber and the extension side oil chamber are attached to the piston. The expansion side and compression side main passages that communicate with each other, and the pressure chamber side opening that opens to the compression side oil chambers of the extension side and compression side main passages, the extension chamber side opening that opens to the extension side oil chamber, In a vehicular hydraulic shock absorber made up of a plate valve that opens during the expansion stroke and has a compression main valve that opens during the compression stroke, the compression side oil chamber and the extension side oil are placed on the piston rod adjacent to the piston. A second piston member having a sub-passage communicating with the chamber is disposed, and a sub valve at the time of compression, which is made of an annular plate valve and opens the outlet on the extension side oil chamber side of the sub passage at the initial stage of the compression stroke, is Hydraulic release for vehicles characterized by opening in the same direction as the main valve To provide a vessel.
請求項2の発明は、請求項1の発明において、圧縮時主弁の背面に第二ピストン部材、圧縮時副弁が順次配設されるとともに、副通路は、ピストンロッドに形成された軸内通路を介して圧縮側油室に連通することを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the second piston member and the sub valve at the time of compression are sequentially arranged on the back surface of the main valve at the time of compression, and the sub passage is formed in the shaft formed in the piston rod. It is characterized by communicating with the compression side oil chamber through a passage.
請求項3の発明は、請求項1の発明において、圧縮時副弁は、複数の副板弁により構成されることを特徴とする。 A third aspect of the invention is characterized in that, in the first aspect of the invention, the sub valve at the time of compression is composed of a plurality of sub plate valves.
請求項1の発明によると、圧縮行程初期に圧縮時副弁が開くので、ピストン速度の中速域で所定の減衰力特性を確保したままで、低速域の減衰力を下げることができる。また、圧縮時副弁が圧縮時主弁と同方向に撓んで開くので、ピストン速度の高速域において、作動油の流れによる抵抗を受けずに副弁が開く。そのため、高速域の減衰力を下げることができる。従って、全ての速度域でストロークがスムーズになり、乗り心地を向上させる。 According to the first aspect of the present invention, since the auxiliary valve is opened at the initial stage of the compression stroke, the damping force in the low speed region can be lowered while the predetermined damping force characteristic is secured in the middle speed region of the piston speed. Further, since the auxiliary valve at the time of compression bends and opens in the same direction as the main valve at the time of compression, the auxiliary valve opens without receiving resistance due to the flow of hydraulic oil in the high speed region of the piston speed. Therefore, the damping force in the high speed range can be reduced. Therefore, the stroke becomes smooth in all speed ranges, and the riding comfort is improved.
請求項2の発明によると、副通路を有する第二ピストン部材が、圧縮時主弁と圧縮時副弁の間に設けるワッシャの役割を兼ねるので、部品点数が少なく簡単な構造となり、ピストンロッドのストローク量の減少を最小限に抑えることができる。また、組立作業も容易にできる。
According to the invention of
請求項3の発明によると、圧縮時副弁を複数の副板弁で構成するため、枚数を調整することにより、低速域の中での減衰力を調整することができ、一層乗り心地を向上させることができる。この場合、各副板弁は、ばね力が異なるものでもよいし、同じばね力のものでもよい。
According to the invention of
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は本発明の油圧緩衝器の断面図、図2はピストン周りの拡大断面図である。 FIG. 1 is a sectional view of a hydraulic shock absorber according to the present invention, and FIG. 2 is an enlarged sectional view around a piston.
有底筒状のシリンダ2内に、ピストンロッド3が軸方向に相対移動可能に挿入される。ピストンロッド3の先端部にはピストン4が固着され、シリンダ2内をピストン先端部側の圧縮側油室Aとピストン背面側の伸張側油室Bとに分ける。シリンダ2の先端部が車輪支持部材(不図示)に枢支され、ピストンロッド3の基端部が支持板11および弾性部材14を介して車体19に弾性支持される。支持板11とシリンダ2の基端部との間には、ピストンロッド3を囲むダストカバー12が設けられ、支持板11の先端側には、最圧縮時の衝撃力を吸収するクッション材13が設けられる。
The
シリンダ2内には、ピストン4によって圧縮側油室Aを形成するフリーピストン29が摺動可能に挿入されており、シリンダ2の先端側の内部とフリーピストン29とで囲まれた空間は、高圧ガス室Cとなっている。
A
シリンダ2の基端側開口は、蓋板21を圧入することにより閉塞されており、シリンダ2内の蓋板21の内側にはベース部材22が挿入され、サークリップ23(図2)により位置決め固定されている。蓋板21およびベース部材22の軸心には、ピストンロッド3が挿通する軸孔21a,22aが形成され、ベース部材22の軸孔22aの内周面には、ピストンロッド3に摺接するメタルブッシュ24が挿着されている。
The opening on the base end side of the
ベース部材22の外周部にはシリンダ2の内周面との間をシールするOリング25が、軸孔22aの両端縁にはピストンロッド3との間をシールするシール部材26a,26bがそれぞれ装着されている。ベース部材22の伸張側油室Bに面する端面には、最伸張時の衝撃力を吸収するゴム部材27が固定されている。
An O-
ピストンロッド3には、圧縮側油室Aに連通する軸内通路3aが軸方向に延びて形成される。ピストンロッド3には、軸内通路3aと伸張側油室Bとを連通する複数の連通孔3bが、軸直角方向に形成される。これにより、圧縮側油室Aと伸張側油室Bが、軸内通路3a、連通孔3bを介して連通する。
In the
ピストン4の外周部には、シリンダ2の内周壁に油密に摺接する樹脂製ブッシュ5が装着されている。また、ピストン4には、圧縮側油室Aと伸張側油室Bとを連通する圧縮側主通路41、伸張側主通路42が貫通形成されている。
A
ピストン4の圧縮側油室Aに面する端面には、ピストンロッド3の伸張行程時に伸張側主通路42の圧室側開口42aを開く伸張時主弁6が設けられる。伸張時主弁6は環状の薄板ばねからなり、伸張側主通路42の圧室側開口42aから軸方向外側に離れるにつれて外形が小さくなる例えば3枚の板弁6a,6b,6cを積層して構成される。各板弁6a,6b,6cのばね力は、伸張行程時に伸張側油室Bが圧縮側油室Aよりも高圧になると徐々に開いていき、この際に所定の減衰力が得られるように設定される。尚、伸張時主弁6は、圧縮側主通路41の圧室側開口41bについては、常時開いている。
On the end face of the
ピストン4の伸張側油室Bに面する端面には、圧縮行程時に圧縮側主通路41の伸室側開口41aを開く圧縮時主弁7が設けられる。圧縮時主弁7は環状の薄板ばねからなり、圧縮側主通路41の伸室側開口41aから軸方向外側に離れるにつれて外形が小さくなる例えば3枚の板弁7a,7b,7cを積層して構成される。各板弁7a,7b,7cのばね力は、圧縮行程時に圧縮側油室Aが伸張側油室Bよりも高圧になると徐々に開いていき、その際に所定の減衰力が得られるように設定される。尚、圧縮時主弁7は、伸張側主通路42の伸室側開口42bについては、常時開いている。
A compression
圧縮時主弁7の背面(図2の上側)に第二ピストン部材8が配設され、第二ピストン部材8の背面に圧縮時副弁9が設けられる。圧縮時副弁9の背面にはワッシャ10が配設され、ワッシャ10はサークリップ28によりピストンロッド3に固定される。ワッシャ10は、ゴム部材27に当接可能に対向している。
A
第二ピストン部材8に形成された副通路8fと軸方向の位置を合わせて、ピストンロッド3に副連通孔3dが形成される。これにより、副通路8fは、副連通孔3d,軸内通路3aを介して圧縮側油室Aに連通する。
A
ピストンロッド3に対してサークリップ28で固定されたワッシャ10に、圧縮時副弁9、第二ピストン部材8、圧縮時主弁7、ピストン4、伸張時主弁6、バルブシート38を順次積層し、ナット39をピストンロッド3先端に螺着することにより、各部材はピストンロッド3に固定される。
On the
また、ピストンロッド3には、軸内通路3aに続いて延び、軸内通路3aよりも小径のバルブ挿通孔3cが貫通形成されており、バルブ挿通孔3c内には、減衰力調節弁30のシャフト部30aが軸方向に移動可能に挿入されている。この減衰力調節弁30は、バルブ挿通孔3c内に位置するシャフト部30aの先端に、軸内通路3a内に位置する円錐状の弁部30bを形成したものであり、弁部30bの外周部には、軸内通路3aの内周面に摺接するOリング31が装着されている。
Further, the
更に、軸内通路3a内の連通孔3bよりも図2における下側寄り、且つ副連通孔3dよりも上側寄りの位置に、円筒状の絞り部32が固着されており、この絞り部32に、弁部30bが全閉位置と全開位置との間で進退可能に臨んでいる。弁部30bを進退させることにより、弁部30bと絞り部32との間の進路面積が変わる。シャフト部30aの上端部には調節部材33(図1)が接続されており、調節部材33を回動させることにより、減衰力調節弁30が進退し、これにより圧縮行程時および伸張行程時の特に低速域での減衰力を調節する。
Further, a
図3は、図2のa部を拡大したものである。図3に基づいて、圧縮時副弁9の詳細を説明する。
FIG. 3 is an enlarged view of part a in FIG. The details of the
圧縮時副弁9は、環状の薄板ばねからなる略同径の第1、第2副板弁9a,9cと、これよりも小径の第3、第4副板弁9b,9dからなり、第3副板弁9bを副板弁9aと9cの間、第4副板弁9dを副板弁9cとワッシャ10との間に介在させて積層した構造である。
The
この圧縮時副弁9が開いたときの作動油の流れ方向は、図の太線矢印で示すように、圧縮時主弁7を通る作動油の流れ方向と同じ(図3で上向き)である。すなわち、圧縮時主弁7と同じ方向に圧縮時副弁9が撓む。
The flow direction of the hydraulic oil when the
第1〜第3副板弁9a〜9cのばね力については、圧縮行程初期に圧縮側油室Aが少し昇圧すると直ちに開き、この際に所定の減衰力が得られるように設定される。例えば、ピストン速度が0.2m/s以下の低速域において、その中でも特に、路面の小さな凹凸を通過する際のような極低速時には、第1副板弁9aのみが開き、その極低速よりも少し早い中低速時には、第1副板弁9aとともに第2副板弁9bが開き、路面の大きな凹凸を通過する際のように中低速よりもさらに速い時には、第1、第2副板弁9a,9bとともに第3副板弁9cが開くように、各副板弁9a〜9cの板厚が設定される。具体的には、第2、第3副板弁9b,9cの板厚が第1副板弁9aよりも厚く設定され、これにより、第1副板弁9aによって、微速時の減衰力特性を確保しつつそれよりやや高速の時に第1副板弁9aが大きく開きすぎて減衰力が過小になるのを防止する。
The spring force of the first to third sub-plate valves 9a to 9c is set so that the compression side oil chamber A opens immediately when the pressure is slightly increased in the initial stage of the compression stroke, and a predetermined damping force is obtained at this time. For example, in a low speed region where the piston speed is 0.2 m / s or less, especially at a very low speed such as when passing through small unevenness on the road surface, only the first sub-plate valve 9a is opened, At a slightly early medium / low speed, the second
図4および図5は第二ピストン部材8の形状を示し、図4は背面図、図5は図4のb−b線から見た断面図である。図に基づいて、第二ピストン部材8の詳細を説明する。
4 and 5 show the shape of the
第二ピストン部材8は、中央にピストンロッド3を挿通する孔8aを有する。第二ピストン部材8の背面側から見て、外周部8eおよび円周方向に並んだ4個所の凸部8cの間に溝部8dが形成され、中央の孔8aの周囲に、溝部8dよりも深く窪んだくぼみ部8bが形成されている。そして、図5に示すように、圧縮時副弁9が閉じた状態では、外周部8eと圧縮時副弁9とが密着し、副通路8f(図2)の出口が塞がれた状態となる。圧縮時副弁9が開くと、副通路8fの出口が開放される。
The
次に、上記の油圧緩衝器1の動作について説明する。 Next, the operation of the hydraulic shock absorber 1 will be described.
路面の凸部により車輪が突き上げられて油圧緩衝器1が圧縮状態になると、シリンダ2が基端側、即ち図2において上方に動くことによりピストン4が下方へ相対的に押される。このとき、圧縮側油室Aの圧力が高くなり、これに伴って圧縮時主弁7が開く。圧縮時主弁7が開くと、作動油は圧縮側主通路41を通って伸張側油室Bへ流入し、この際に減衰力が発生する。また、圧縮側油室Aが昇圧すると作動油の一部は軸内通路3a、絞り部32を通って連通孔3bから伸張側油室Bへ流入し、この際に予め調節された減衰力が発生する。図2において、実線の矢印で示したのが、圧縮時の作動油の流れである。
When the wheel is pushed up by the convex portion of the road surface and the hydraulic shock absorber 1 is in a compressed state, the
更に、本発明では、圧縮初期におけるピストン4の低速域、すなわち上記の圧縮時主弁7が開く前の速度域において、圧縮側油室Aが少し昇圧すると圧縮時副弁9が開き、作動油は直ちに副通路8fから伸張側油室Bへ流入する。これにより、路面の小さな凹凸によるコツコツといった振動が吸収され、車両の乗り心地が向上する。このような路面の小さな凹凸を通過する際の低速域では、圧縮時主弁7は閉じているか、あるいは僅かに開き始めている状態となる。
Further, in the present invention, when the compression side oil chamber A is slightly pressurized in the low speed region of the
このように、本発明によれば、ピストン速度が所定速度を超える中速域では、圧縮時主弁7が開き、圧縮側油室Aの作動油は圧縮側主通路41から伸張側油室Bへ流入し、減衰力が発生する。これにより、中速域における所定の減衰力特性を確保する。一方、ピストン速度が所定速度以下の低速域では、圧縮時副弁9により副通路8fの出口が開かれて、低速域における減衰力を下げることができる。
Thus, according to the present invention, in the middle speed range where the piston speed exceeds the predetermined speed, the compression
また、本発明では、圧縮行程時、圧縮時主弁7と圧縮時副弁9は、いずれも作動油の流れと同じ方向に開く。そのため、ピストン速度が高速域に達するときにも、圧縮時副弁9は、作動油の流れによる抵抗を受けずにスムーズに開くことができる。従って、中速域での減衰力特性を確保したままで、高速域でも減衰力を下げて所定の減衰力を得、乗り心地を向上させることができる。
In the present invention, during the compression stroke, the compression
車輪が下降して油圧緩衝器1が伸張状態になると、ピストン4が図2の上向きに相対的に引き上げられる。このとき、伸張側油室Bの圧力が高くなり、これに伴って伸張時主弁6が開く。そして、作動油は伸張側主通路42を通って圧縮側油室Aへ流入するとともに、連通孔3bから絞り部32、軸内通路3aを通って圧縮側油室Aへ流入し、この際に所定の減衰力が発生する。図2において、点線の矢印で示したのが、伸張時の作動油の流れである。
When the wheel is lowered and the hydraulic shock absorber 1 is in the extended state, the
図6は、油圧緩衝器の減衰力特性に関する試験結果を示すグラフである。図6において、実線で示したものが本発明の油圧緩衝器1による減衰力特性である。同一スペックで圧縮時副弁を設けないもの、および前述の特許文献1による従来の副弁を設けたものを比較して示している。 FIG. 6 is a graph showing test results regarding the damping force characteristics of the hydraulic shock absorber. In FIG. 6, what is indicated by a solid line is the damping force characteristic of the hydraulic shock absorber 1 of the present invention. A comparison is made between the one with the same specification and not having the auxiliary valve at the time of compression and the one having the conventional auxiliary valve according to Patent Document 1 described above.
本発明による油圧緩衝器は、中速域において予め設定された減衰力特性を保持しながら、ピストン速度が0.2m/s以下の低速域では、副弁を設けないものと比較して減衰力が下がっている。また、0.4m/s以上の高速域においては、副弁を設けないものおよび従来の副弁を設けたものと比較して減衰力が下がっている。これにより、全速度域においてストロークがスムーズとなり、乗り心地が向上されていることがわかる。 The hydraulic shock absorber according to the present invention has a damping force characteristic set in advance in the medium speed range, and has a damping force in the low speed range where the piston speed is 0.2 m / s or less, compared to the case where no auxiliary valve is provided. Is going down. Further, in a high speed range of 0.4 m / s or more, the damping force is lower than that provided with no auxiliary valve and that provided with a conventional auxiliary valve. Thereby, it can be seen that the stroke becomes smooth in the entire speed range, and the ride comfort is improved.
本発明は、自動車や自動二輪車、およびその他の車両における油圧緩衝器に適用できる。 The present invention is applicable to hydraulic shock absorbers in automobiles, motorcycles, and other vehicles.
1:油圧緩衝器、2:シリンダ、3:ピストンロッド、3a:軸内通路、3b:連通孔、3c:バルブ挿通孔、3d:副連通孔、4:ピストン、5:樹脂製ブッシュ、6:伸張時主弁、6a,6b,6c,7a,7b,7c:板弁、7:圧縮時主弁、8:第二ピストン部材、8a:孔、8b:くぼみ部、8c:凸部、8d:溝部、8e:外周部、8f:副通路、9:圧縮時副弁、9a,9b,9c,9d:副板弁、10:ワッシャ、
11:支持板、12:ダストカバー、13:クッション材、14:弾性部材、19:車体、
21:蓋板、21a,22a:軸孔、22:ベース部材、23,28:サークリップ、24:メタルブッシュ、25:Oリング、26a,26b:シール部材、27:ゴム部材、29:フリーピストン、30:減衰力調節弁、30a:シャフト部、30b:弁部、
31:Oリング、32:絞り部、33:調節部材、38:バルブシート、39:ナット、
41:圧縮側主通路、42:伸張側主通路、41a,42b:伸室側開口、41b,42a:圧室側開口、
50,60:油圧緩衝器、51,61:シリンダ、52,62:ピストンロッド、53,63:ピストン、54:第1通路、54a,64a:圧室側開口、55:第2通路、55a,65a:伸室側開口、56:伸張時弁、57:圧縮時弁、64:圧縮側主通路、65:伸張側主通路、66:伸張時主弁、67:圧縮時主弁、68:副通路、68a:出口、69:副弁、70:軸内通路、71:第二ピストン部材、72:ワッシャ、73:押え部材、
A:圧縮側油室、B:伸張側油室、C:高圧ガス室。
1: hydraulic shock absorber, 2: cylinder, 3: piston rod, 3a: shaft passage, 3b: communication hole, 3c: valve insertion hole, 3d: auxiliary communication hole, 4: piston, 5: resin bush, 6: Main valve during expansion, 6a, 6b, 6c, 7a, 7b, 7c: Plate valve, 7: Main valve during compression, 8: Second piston member, 8a: Hole, 8b: Recessed portion, 8c: Convex portion, 8d: Groove part, 8e: outer peripheral part, 8f: auxiliary passage, 9: auxiliary valve during compression, 9a, 9b, 9c, 9d: auxiliary plate valve, 10: washer,
11: support plate, 12: dust cover, 13: cushion material, 14: elastic member, 19: vehicle body,
21: lid plate, 21a, 22a: shaft hole, 22: base member, 23, 28: circlip, 24: metal bush, 25: O-ring, 26a, 26b: seal member, 27: rubber member, 29: free piston 30: Damping force adjusting valve, 30a: Shaft portion, 30b: Valve portion,
31: O-ring, 32: throttle part, 33: adjusting member, 38: valve seat, 39: nut,
41: compression side main passage, 42: extension side main passage, 41a, 42b: extension chamber side opening, 41b, 42a: pressure chamber side opening,
50, 60: hydraulic shock absorber, 51, 61: cylinder, 52, 62: piston rod, 53, 63: piston, 54: first passage, 54a, 64a: pressure chamber side opening, 55: second passage, 55a, 65a: Extension side opening, 56: Extension valve, 57: Compression valve, 64: Compression side main passage, 65: Extension side main passage, 66: Extension main valve, 67: Compression main valve, 68: Secondary Passage, 68a: outlet, 69: auxiliary valve, 70: shaft passage, 71: second piston member, 72: washer, 73: presser member,
A: Compression side oil chamber, B: Extension side oil chamber, C: High pressure gas chamber.
Claims (3)
The vehicular hydraulic shock absorber according to claim 1, wherein the sub valve at the time of compression includes a plurality of sub plate valves.
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