JP2006279492A - 電話会議システム - Google Patents

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Yoichi Suzuki
陽一 鈴木
Yukio Iwatani
幸雄 岩谷
Koichi Kawasaki
浩一 川崎
Hisashi Komatsu
寿 小松
Eiji Ogata
英治 尾形
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Tsuken Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】従来のマイクとスピーカ(あるいはイヤホン)を使用する電話会議システムでは送話側の複数の発言者の音像位置を受話側で細かく分離して認識することが困難であった。受話側に複数のスピーカを用意して、送話側のそれぞれの発言者の音像位置を受話側で分離して認識できるようにする試みもなされているが、大きな会議室が必要であるうえに、発言者の音像位置のきめ細かい配置ができない等の課題がある。
【解決手段】複数の拠点間で遠隔通話により会議を実施する電話会議システムであって、ステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)とマイク(3)を利用して相互に通話を行う手段(4、5、6、7)と、発言者の音像位置(8)を任意に設定するためのレンダリング処理手段(5)とを会議参加者側それぞれに設けたことを特徴とする音声電話会議装置。
【選択図】図1

Description

本発明は複数の人間が音声端末を用いて会議を行う遠隔通話システムに関する。特に、受信側で各発言者の音声を仮想的にそれぞれの発言者位置に自由に配置させ、発言者識別性の高い臨場感のある音声電話会議を可能とするシステムである。
従来の電話会議システムでは多数の会議参加者の音声を広く集音するために複数個のマイクロホンを使用できるようにしているが、会議室(会議場所)当たりの通信回線は通常1チャネルのため、各マイクロホンで集音した音声信号を会議室(会議場所)ごとに統合して伝送するように構成されている(例えば特許文献2の「従来の技術」で紹介されている)。
会議参加者がマイクとイヤホンのヘッドセットを装着して、有線あるいは無線電話回線を介して会議を実施するための電話会議端末が市販されている(例えば、非特許文献2)。
上記方法によると、会議参加者の音像が受信側で一箇所に固定されて再生されるので、発言者の識別性が悪い(誰の発言かがわかりにくい)という問題がある。そこで、1チャネルの帯域を使用して発言者位置情報と音声情報を多重化して電話回線に送り出し、受信側で発言者位置情報と音声情報とを分離して、各発言者の音声をそれぞれの発言者位置に仮想的に配置させることを特徴とする音声電話会議システムの提案がある(例えば、特許文献2、特許文献4、特許文献5)。いずれも、2台以上のスピーカを用いてステレオ再生(マルチチャンネル再生を含む)により、受話者が音像の位置を認識できるようにしている。この方法では、基本的に、スピーカとスピーカの間でしか音像の位置を認識できない。
一方、マネキン(ダミーヘッド)の両耳に(バイノーラル:binaural)取り付けられた2つのマイクによって音声を録音(バイノーラル録音)して、その音声をステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンで再生(聴音)すると、ダミーヘッドの耳で聴いた音が、左右の音が混ざり合うことなく、そのまま聴音者の耳で認識されるため、聴音者はその場に居合わせたような臨場感を得ることができる。
このように、バイノーラル録音では聴音者の頭部をダミーヘッドで置き換えるので、音像の位置の配置に制限がなく、5.1チャンエルなどのマルチチャンネル再生でも難しい「真横」、「頭上」、「耳元」といった位置関係も、簡単に実現することができる。
一般的に、3次元空間内のある位置で発せられた音は、反射、回折等の物理現象により変調を受けて頭部の両耳(鼓膜)に到達して、音源位置を含めて聴音者に知覚される。したがって、モノラルの音声に上記物理現象を模擬する演出(レンダリング処理)を加えた音声(以下「バイノーラル信号」と記載)をステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンに入力すれば、聴音者はあたかもある3次元空間内で元の音を聞いているかのような知覚を引き起こす(非特許文献1)。
この原理を応用して、ステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンを用いて聴音者に音像の位置を立体的に認識させようとする試みがなされている(例えば、特許文献1、特許文献3、特許文献6)が、音声電話会議システムで当業者がその機能を実現できる具体的な手段は開示されていない。
特開平05-252598号公報 特開平09-261351号公報 特開平10-042399号公報 特開平11-215240号公報 特開2001-339799号公報 特表平10-500809号公報 Ando, Y. and Morimoto, M., "On the simulation of sound localization", J. Acoust. Soc. Jpn., Vol.1, 167-174, 1980 日本電気通信システム(株)ヘッドセット式電話会議端末カタログ (http://www.nec-miyagi.co.jp/product/mt20/)
従来のマイクロホンとスピーカ(あるいはイヤホン)を使用する電話会議システムでは送話側の複数の発言者の音像位置を受話側で細かく分離して認識することが困難であった。受話側に複数のスピーカを用意して、送話側のそれぞれの発言者の音像位置を受話側で分離して認識できるようにする試みもなされているが、大きな会議室が必要であるうえに、発言者の音像位置のきめ細かい配置ができない等の課題がある。
上記目的を達成する請求項1の発明は、複数の拠点間で遠隔通話により会議を実施する電話会議システムであって、ステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)とマイクロホン(3)を利用して相互に通話を行う手段(4、5、6、7)と、発言者の音像位置(8)を任意に設定するためのレンダリング処理手段(5)とを会議参加者側それぞれに設けたことを特徴とする音声電話会議装置である。
請求項2の発明は、複数の拠点間で遠隔通話により会議を実施する電話会議システムであって、ステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)とマイクロホン(3)を利用して相互に通話を行う手段(4、5、6、7)と、受話側で聞く発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理手段(5)と、頭部位置の感知手段とを会議参加者側それぞれに設けたことを特徴とする音声電話会議装置である。
請求項3の発明は、請求項1で遠隔通話の通信路がインターネットあるいはイントラネットなどのIP通信網(7)であることを特徴とする音声電話会議装置である。
請求項4の発明は、請求項1あるいは請求項3で、受話側で聞く発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理手段(5)に頭部伝達関数を用いたことを特徴とする音声電話会議装置である。
請求項5の発明は、請求項1、請求項4のいずれかで、発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理にパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、PHS、デジタル交換機、ゲートウエイ、ターミナルアダプタ、VoIP電話機などの情報処理機器の演算処理機能を用いたことを特徴とする音声電話会議装置である。ここで、VoIP電話機とは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)を利用して音声を送る電話機である。
請求項6の発明は、請求項2で遠隔通話の通信路がインターネットあるいはイントラネットなどのIP通信網(7)であることを特徴とする音声電話会議装置である。
請求項7の発明は、請求項2あるいは請求項6で、受話側で聞く発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理手段(5)に頭部伝達関数を用いたことを特徴とする音声電話会議装置である。
請求項8の発明は、請求項2、請求項7のいずれかで、発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理にパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、PHS、デジタル交換機、ゲートウエイ、ターミナルアダプタ、VoIP電話機などの情報処理機器の演算処理機能を用いたことを特徴とする音声電話会議装置である。
請求項1、3、4、5の発明によると、受話者側で発言者の音像を特定の位置に配置できるように、発言者の音声に付加されている識別データに基づいてレンダリング処理手段により、発言者の音声をバイノーラル信号(両耳用の2チャンネル信号)に変換してステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)に入力するので、受話者は発言者がある特定位置で発言しているかのように音声を聞き取ることができる。
請求項2、6、7、8の発明によると、受話者の頭部には頭部位置センサーが取り付けられているので、受話者が話をしたい相手の方向に顔を向けることにより、相手を必ず正面位置に配置できるので、実際の会議に近い臨場感で会議を進められ、発言者の話を高い精度で聞き取ることができる。
請求項1、2、3、4、5、6、7、8の発明によると、会議参加者はステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンとマイクロホンを装着するので、自席で電話会議に参加して会議に集中できるので、会議室を必要としない効率的な電話会議が実現できる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照しながら説明する。
図1、2を用いて請求項1、3、4、5の発明の具体的な実施例を説明する。
図1は本発明の電話会議システムの全体概念図を示している。会議参加者はステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)、マイクロホン(3)を装着する。マイクロホン(3)で採取されたある会議参加者の発言(アナログ音声)は音声電話会議端末装置(5)でデジタル化されて加入者線あるいは専用線(6)を介し、インターネットあるいはイントラネットのIP通信網(7)を経由して他の会議参加者(受話者)の音声電話会議端末装置(5)に伝送される。受話者のもとに送られてきたデジタル音声は音声電話会議端末装置(5)内でレンダリング処理され、バイノーラル信号としてステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)に出力されるので、受話者は発言者がある特定位置で発言しているかのように音声を聞き取ることができる。
図2に音声電話会議端末装置(5)の主要機能を示している。これらの機能はハードウエア(電子回路)とソフトウエアの協調で実現される。本実施例では市販のパーソナルコンピュータ(PC)に専用のアプリケーションソフトウエアを適用して所望の機能を実現している。市販のパーソナルコンピュータ(PC)にデジタル信号処理プロセッサ(DSP)ボードとAD/DA変換ボードを付加して実現してもよい。携帯情報端末、携帯電話、PHS、VOIP電話機等の端末装置にレンダリング機能を付加したり、デジタル交換機、ゲートウエイ、ターミナルアダプタ等のネットワーク制御機器の演算機能を利用したりして実現してもよい。あるいは、所望の機能を実現できる専用の音声電話会議端末装置(5)を製造すれば、装置の小型化・低コスト化が図られる。図2を用いて以下に本発明の音声電話会議のやり方の概要を説明する。音声電話会議端末装置(5)のさらに詳しい動作は実施例2の説明の後で図5を用いて説明する。
会議参加者はヒューマンインターフェース部(522)を介して、会議相手側とどのような機能を用いて交信するかを決める情報(会議相手の指名、会議相手の発言位置の設定、電話会議機能の設定、音量設定等のアプリケーション情報)をキーボード、タッチパネル、音声指示等を用いて音声電話会議端末装置(5)に入力して、音声会議にログオン(参加)する。
発言者の音声はマイクロホン(3)で採取されて、音声分配処理部(525)でアナログ信号からデジタル信号に変換され、発言者のアドレスと会議相手側のアドレスとを付加したパケット信号(531、532、...、53N)としてパケット多重化・分割化装置(526)に送られる。図2中の531、532、...、53Nは、それぞれ会議参加者「1」、「2」、...、「N」に送られる発言者のアドレスと音声データとを有すパケット信号である。パケット信号多重化・分割化装置(526)はこのパケット信号を多重化して加入者線あるいは専用線(6)を介し、インターネットあるいはイントラネットのIP通信網(7)に送り出す。
受話者のアドレス信号の付加されたパケット信号が指定の受話者の音声電話会議端末装置(5)に届くと、パケット信号多重化・分割化装置(526)はそのパケット信号の中に含まれる発言者のアドレスを読み取って、発言者のアドレスごとに用意されている音像定位処理部(524)にデジタル音声を分配する。図2中の511、512、...、51Nは、それぞれ会議参加者「1」、「2」、...、「N」から送られてきた発言者の音声データを有すパケット信号である。
音像定位処理部(524)は頭部伝達関数テーブル(523)を参照して予め指定された位置で音声が再生できるようにデジタル信号処理を施し、得られたデジタル信号をデジタルアナログ変換器によりアナログのバイノーラル信号にしてミキサ部(521)に送る。ミキサ部(521)でそれぞれの発言者のバイノーラル信号を混合してステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)に出力する。
こうして、受話者がこのステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)に入力されたバイノーラル信号を聞くことにより、あたかもログオン開始時に設定した位置で発言者が発言しているように会話を聞き取ることができる。
先に大まかに説明した会議相手側と交信を開始するために予め設定する会議機能情報として、次のような内容がある。
(1)発言者の仮想的な発言位置の設定を自動にするか、設定者が任意に決めるか。
通常、例えば受話者から正面に向かって180度の範囲に10度おきに発言者の仮想的な発言位置を設定できるようにしておき、会議で重要な発言をすると思われる会議参加者を予め受話者の正面に配置するとよい。
あるいは、なんらかの規則を事前に入力しておいて、その規則にしたがって自動的に発言者の仮想的な発言位置の設定ができるようにしてもよい。
(2)選択通話機能の実現。
会議中に特定グループに所属している会議参加者とのみ通話できるようにして、他の会議参加者にはその通話内容を聞かせない機能である。
(3)内緒話モード機能の実現。
会議中に特定の個人とのみ通話できるようにして、他の会議参加者にはその通話内容を聞かせない機能である。
(4)コールウエイティング(キャッチホン)機能の実現。
電話会議中に会議参加者以外から電話がかかってきたら、会議を中断・抜け出して会議参加者以外の通話に対応する機能である。
(5)留守番電話機能の実現。
自らは電話会議に参加しなくとも、電話会議端末を会議に参加させて会議内容を録音して後から会議内容を聞き出す機能である。
本実施例は、請求項2、6、7、8の発明の具体的な実施例である。図3、図4を用いて説明する。
図3は本発明の電話会議システムの全体概念図を示している。会議参加者はステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)、頭部位置センサー(2)、マイクロホン(3)を装着する。マイクロホン(3)で採取されたある会議参加者の発言(アナログ音声)は音声電話会議端末装置(5)でデジタル化されて加入者線あるいは専用線(6)を介し、インターネットあるいはイントラネットのIP通信網(7)を経由して他の会議参加者(受話者)の音声電話会議端末装置(5)に伝送される。受話者のもとに送られてきたデジタル音声は音声電話会議端末装置(5)内でレンダリング処理され、バイノーラル信号としてステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)に出力されるので、受話者は発言者がある特定位置で発言しているかのように音声を聞き取ることができる。音声電話会議端末装置(5)は汎用PCに専用のアプリケーションソフトウエアを付加、あるいは汎用PCにDSPボードとAD/DA変換ボードを付加して実現できるが、専用端末装置を製造してもよい。レンダリング機能については、携帯情報端末、携帯電話、PHS、VOIP電話機、デジタル交換機、ゲートウエイ、ターミナルアダプタ等が有する演算機能を利用してもよい。
本実施例で使用する頭部位置センサー(2)には日商エレクトロニックス(株)扱いの米国Polhemus社の市販製品を使用したが、各社から市販されている磁気センサー、ジャイロ、加速度センサーなどを使用して頭部位置センサーを製作することも可能である。本実施例では、頭部位置センサーからの位置データ(電気信号)はRS232Cポートを経てPCのDSPボードに入力したが、PCとの接続に汎用USBインターフェース、汎用無線インターフェースを用いても良い。
図4に音声電話会議端末装置(5)の主要機能を示している。これらの機能はハードウエア(電子回路)とソフトウエアの協調で実現される。図4を用いて以下に本発明の音声電話会議のやり方をさらに詳しく説明する。
会議参加者はヒューマンインターフェース部(522)を介して、会議相手側とどのような機能を用いて交信するかを決める情報(会議相手の指名、会議相手の発言位置の設定、電話会議機能の設定、音量設定等のアプリケーション情報)をキーボード、タッチパネル、音声指示等を用いて音声電話会議端末装置(5)に入力して、音声会議にログオン(参加)する。
発言者の音声はマイクロホン(3)で採取されて、音声分配処理部(525)でアナログ信号からデジタル信号に変換され、発言者のアドレスと会議相手側のアドレスとを付加したパケット信号(531、532、...、53N)としてパケット多重化・分割化装置(526)に送られる。図4中の531、532、...、53Nは、それぞれ会議参加者「1」、「2」、...、「N」に送られる発言者のアドレスと音声データとを有すパケット信号である。パケット信号多重化・分割化装置(526)はこのパケット信号を多重化して加入者線あるいは専用線(6)を介し、インターネットあるいはイントラネットのIP通信網(7)に送り出す。
受話者のアドレス信号の付加されたパケット信号が指定の受話者の音声電話会議端末装置(5)に届くと、パケット信号多重化・分割化装置(526)はそのパケット信号の中に含まれる発言者のアドレスを読み取って、発言者のアドレスごとに用意されている音像定位処理部(524)にデジタル音声を分配する。図4中の511、512、...、51Nは、それぞれ会議参加者「1」、「2」、...、「N」から送られてきた発言者の音声データを有すパケット信号である。
音像定位処理部(524)は受話者の頭部の向きを頭部位置センサ(2)で読み取り、その位置情報と、頭部伝達関数テーブル(523)とを参照して指定された発言者の発言位置が再生できるようにデジタル信号処理を施し、得られたデジタル信号をデジタルアナログ変換器によりアナログのバイノーラル信号にしてミキサ部(521)に送る。ミキサ部(521)でそれぞれの発言者のバイノーラル信号を混合してステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)に出力する。
こうして、受話者がこのステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン(1)に入力されたバイノーラル信号を聞くことにより、あたかもログオン開始時に設定した位置で発言者が発言しているように会話を聞き取ることができる。
この実施例では、受話者の頭部位置を頭部位置センサー(2)で読みとることができるので、その位置データに基づいて頭部伝達関数テーブルの参照位置を時々刻々変化させることができるので、受話者の頭部の向きにリアルタイムに追従して音源位置を移動させることが可能になる。受話者が話したい発言者方向を向くことにより、その発言者を正面に配置でき、通常の会話のように当事者間の明瞭度を向上した通話が可能となる。
こうして、実施例1で説明した会議機能のほかに下に記すような高度な会議機能が付加される。
(1)カクテルパーティ効果の実現。
たくさんの人が参加する騒がしい雰囲気の会合であっても、話したい相手と面と向かって会話すれば、会話の認識度があがる効果が知られている(カクテルパーティ効果)。本実施例では、話しを聞きたい発言者方向に受話者の頭を回すことにより、その発言者を正面に配置でき、通常の会話のように当事者間の明瞭度を向上した通話が可能となる。
(2)聞き耳機能の実現。
特定の発言者の音声のみをクローズアップできれば、会話の認識度があがる。たとえば、受話者が聞きたい発言者方向を向くことにより、その発言者を正面に配置して、さらにその発言者の音声の音量を増やせば、相手の発言を聞き取りやすくなる。
<音声電話会議端末装置の動作のあらまし>
図2、図4の機能ブロック523と524を実現する具体的な回路図(シンボル図)を図5に示す。
図5には音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理の説明で必要とするPC(10)のデジタル演算処理部(500)とデジタル/アナログ変換処理部(540)のみ図示している。
最初に頭部位置センサー(2)を使用しない実施例1の事例について説明する。
発言者「1」の音像位置を決める頭部伝達関数データは外部メモリ(510)の頭部伝達関数データ部(511)にあるので、それを頭部伝達関数の補間処理部(532)に読み出す。全方向の頭部伝達関数をあらかじめ測定して頭部伝達関数データ部(511)に全て保存しておくのが理想的であるが、メモリ容量が膨大になる。そこで、頭部伝達関数データ部(511)には一部の頭部伝達関数のみを保存している。ある音源位置における頭部伝達関数が必要になると、保存してあるそれに最も近い頭部伝達関数データを補間処理部(532)に読み出して当該頭部伝達関数を生成する。
会議での発言者「1」のデジタル音声(図2の511)が外部メモリ(510)の受信した音源データ部(512)に蓄積されているので、それを音源データへの畳み込み部(533)に読み出して受話者が音像位置を認識できるように頭部伝達関数を畳み込む(レンダリング処理)。
音像位置が畳み込まれたデジタル音声データはデジタル/アナログ変換処理部(540)によってアナログのバイノーラル信号として受話者のステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンに送られて所定の位置で音像が認識される。
説明を簡単にするために、発言者「1」の音像位置の再生方法についてのべたが、発言者「2」、「3」、...、「N」の音像位置の再生方法も同様である。それぞれの発言者について、個別にデジタル演算処理部を用意して、並行処理をして、それぞれの、デジタル/アナログ変換処理部(540)のバイノーラル信号出力をミキサ部(521)で重畳してステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンに出力すればよい。
あるいは、発言者「1」、「2」、「3」、...、「N」の音像位置の再生処理を一つのデジタル演算処理部を用意して時分割で実施して、音源データへの畳み込み部(533)の出力をいったんFIFOメモリに蓄えて、順番に読み出して、デジタル/アナログ変換処理部(540)でバイノーラル信号出力を得るやり方も有効である。
頭部位置センサー(2)を使用する実施例2では、図5に示すように、頭の向きの位置データが頭部位置データ処理部(531)に入力される。頭の向きに追従して音像位置を移動させるには、頭部伝達関数の補間処理部(532)での演算処理に頭の向きの位置データを反映させればよい。それ以外の動作は、上記した実施例1の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理の説明がそのまま適用できる。
本発明による電話会議システムでは会議参加者がステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンとマイクロホンで構成されるヘッドセットを装着して(必要に応じ頭部位置センサーを追加)会議を開催できるので、専用会議室が不要であり、PCを音声電話会議端末装置として使用すれば、一般家庭でも電話会議を開催できる。
本発明の実施例1に係る電話会議システムの全体構成図を示す。 本発明の実施例1に係る音声電話会議端末装置の機能図を示す。 本発明の実施例2に係る電話会議システムの全体構成図を示す。 本発明の実施例2に係る音声電話会議端末装置の機能図を示す。 レンダリング処理の説明図
符号の説明
1.ステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホン
2.頭部位置センサー
3.マイクロホン
4.音声ケーブル
5.音声電話会議端末装置
6.加入者線あるいは専用線
7.インターネットあるいはイントラネットのIP通信網
8.会議相手の音像
10. パーソナルコンピュータ(PC)
500.デジタル演算処理部
510.外部メモリ
511.頭部伝達関数データ部
512. 受信した音源データ部
521.ミキサ部
522. ヒューマンインターフェース部
523.頭部伝達関数テーブル
524.音像定位処理部
525.音声分配処理部
526.パケット信号多重化・分割化装置
530. DSP集積回路
531. 頭部位置データ処理部
532. 頭部伝達関数の補間処理部
533. 音源データへの畳み込み部
540.デジタル/アナログ変換処理部

Claims (8)

  1. 複数の拠点間で遠隔通話により会議を実施する電話会議システムであって、ステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンとマイクを利用して相互に通話を行う手段と、受話側で聞く発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理手段とを会議参加者側それぞれに設けたことを特徴とする音声電話会議装置。
  2. 複数の拠点間で遠隔通話により会議を実施する電話会議システムであって、ステレオヘッドホンあるいはステレオイヤホンとマイクを利用して相互に会話を行う手段と、受話側で聞く発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理手段と、頭部位置の感知手段とを会議参加者側それぞれに設けたことを特徴とする音声電話会議装置。
  3. 請求項1で遠隔通話の通信路がインターネットあるいはイントラネットなどのIP通信網であることを特徴とする音声電話会議装置。
  4. 請求項1あるいは請求項3で、受話側で聞く発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理手段に頭部伝達関数を用いたことを特徴とする音声電話会議装置。
  5. 請求項1、請求項4のいずれかで、発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理にパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、PHS、デジタル交換機、ゲートウエイ、ターミナルアダプタ、VoIP電話機などの情報処理機器の演算処理機能を用いたことを特徴とする音声電話会議装置。
  6. 請求項2で遠隔通話の通信路がインターネットあるいはイントラネットなどのIP通信網であることを特徴とする音声電話会議装置。
  7. 請求項2あるいは請求項6で、受話側で聞く発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理手段に頭部伝達関数を用いたことを特徴とする音声電話会議装置。
  8. 請求項2、請求項7のいずれかで、発言者の音像位置を任意に設定するためのレンダリング処理にパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、PHS、デジタル交換機、ゲートウエイ、ターミナルアダプタ、VoIP電話機などの情報処理機器の演算処理機能を用いたことを特徴とする音声電話会議装置。
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