JP2006278135A - 超電導限流器 - Google Patents

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Abstract

【課題】限流動作時にも系統連系を遮断することがない超電導限流器を提供する。
【解決手段】第1の超電導限流モジュール、および通常動作時に閉、限流動作時に開となる第1のスイッチを含む第1の直列回路と、第2の超電導限流モジュール、および通常動作時に開、限流動作時に閉となる第2のスイッチを含み、前記第1の直列回路に並列接続された第2の直列回路と、前記第1の直列回路および前記第2の直列回路に並列接続された外部抵抗とを具備したことを特徴とする超電導限流器。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超伝導体の超電導/常伝導転移を用いて短絡電流などの過大な電流を瞬時に抑制する超電導限流器に関する。
1995年から段階的に進められてきている電力自由化の影響で、電力の効率的な運用やエネルギーコスト削減が急務となっている。このため、工場などの比較的大規模な電力需要者が電力会社から電力供給を受けながら、必要な電力の一部を需要者側で設置した分散電源を用いて発電するという形態が急速に増加している。特に、分散電源として天然ガスなどを利用したコジェネレーションシステムを用いた場合には、発電に伴って発生する廃熱も熱資源として有効に利用するため、総合エネルギー効率が高く、さらにはCO2やNOxの削減といった環境問題にも有効なため、積極的な導入が国レベルで進められている。
しかしながら、一般にこのように分散電源と電力系統側が連系された状態となると、電力系統側で電線が電気的に大地に接触したり、電線どうしが接触したりするといった事故が発生した場合、分散電源側から電力系統側へと電流が流れだし、事故電流の増加を引き起こすこととなる。そのため、このままでは現状の電力系統保護システムに設置してある遮断器による事故除去が困難となり、早急に何らかの対応策を講じなければならなくなっている。
そこでこれまで、いくつもの方法が検討されてきた。例えば、既設の遮断器を今より遮断容量の大きな機器に取り替える方法や、限流リアクトルを挿入する方法などである。前者は、増大した事故電流を遮断器の能力向上により対応するというものである。後者は、増加しようとする事故電流をインダクタンス成分により抑制しようとするものである。
しかしながら、電力系統には沢山の遮断器が設けられており、これらの遮断器を取り替えるには、多額の費用がかかる、また、該当する系統のケーブル容量が小さい場合には、ケーブルの容量増加も合わせて行わなければならないという問題もある。
一方、限流リアクトルを用いる場合にはそのインダクタンスの大きさは、発電機容量や系統条件などにより決定される。ただし、あまり大きなインダクタンスが要求された場合には、通常時における電圧降下の問題などが生じ、適用することができない。
このように既存の技術だけでは、今後予想される事故電流増大への対応が難しい。このため、最近では、通常通電時にはほとんどインピーダンス成分を持たず、大電流が流れようとすると高速でインピーダンスを発生し、事故電流を抑制することのできる限流器の開発が進められている。このような機器を導入すれば、通常時の電圧低下を引き起こすことなく、事故電流の増大を抑制できるため、既設の遮断器による事故除去が可能となる。
現在開発が検討されている限流器は、用いる電流抑制原理や使用する材料などから、半導体を用いるもの、アーク放電を利用するものなどいくつかのタイプに分けることができる。なかでも超電導薄膜の超電導/常伝導転移を利用した限流器は通常時の消費エネルギーが少なく、5ミリ秒程度と高速で電流を抑制できる。さらに、限流動作開始のためのトリガー回路などが不必要なため、信頼性が高く、その開発が特に期待されているものの一つである。
しかしながら、超電導限流器はその機能を発揮させるために超電導体を冷却する必要がある。そのため、いわゆる高温超電導体を用いた場合でも、液体窒素などの低温の液体中で超電導体を冷却することが検討されている(特許文献1)。ただし、超電導体が大電流により常伝導転移することを利用して過電流を抑制する超電導限流器の場合、常伝導転移とともに超電導体中で大きなジュール発熱を生じることから、限流動作時には超電導体の温度は臨界温度よりも大幅に上昇してしまう。したがって、これが冷却するまで、この超電導体には再通電することができない。そのため、再通電用の限流素子部分を低温容器内に用意しておいて、事故発生後、系統が無電圧時間になったときに接続されている素子部分を切り替えて再通電に備えることが検討されている(特許文献2)。
特許第2895616号公報 特開2000−294068号公報
限流器を配電用フィーダー線の遮断器より下流に設置すれば、事故遮断のために電路を開放すると限流器を流れる電流は零となり、その間に超電導限流素子の接続切り替えを行うことができる。
しかしながら、瞬時電圧低下現象の場合には、系統側の電線には無停電時間がないことがほとんどである。すなわち、瞬時電圧低下現象の原因となる電力事故は、一般に瞬時電圧低下が発生している地点よりかなり遠方で生じたものであるか、または上位電圧階級の電線などで生じたものである。このため、電力事故を遮断する目的で電路を開極しても瞬時電圧低下の発生した領域は無電圧状態にならない。
さらに、分散電源により必要な電力の一部しか供給できない場合、系統側から電力供給がなくとも通常発生する瞬時電圧低下の継続時間である0.1秒程度の間であれば電圧を維持することができるが、電力系統側からの電力供給までに要する時間が長くなると需要者側で深刻な電力不足が発生する。これは、分散電源でなくとも、例えばコンデンサーなどにより一瞬だけ電力を供給するようなシステムを設けている場合でも同様である。
このように、分散電源側と電力系統側の連系点に用いる限流器には、過電流抑制効果が必要であるが、超電導限流器を流れる電流を遮断することは望ましくない。したがって、従来の超電導限流器のように、無電圧時間が必要とされる構造の限流器を適用するのは現実的ではない。
一方、系統側で再度事故が起きることを想定すると、再通電用の超電導限流モジュールの早期接続が求められるが、この際に最初の事故が継続していると再接続用の超電導限流モジュールも同一事故により常伝導転移して、再通電用の限流モジュールがなくなることもありうる。さらに、上述したように分散電源と電力系統との連系点では、限流モジュールが動作した場合でも継続して電流が流れていることが多い。したがって、動作した超電導限流モジュールの切り離しを確実に行わないと、超電導限流モジュールの温度が過度に上昇し、モジュールが破壊される。特に、低温液体により素子を冷却している場合には、動作した限流モジュールの切り離しを確実に行わないと、低温液体の蒸発により低温容器内の圧力が上昇し続けることになり、容器が爆発するなどの事故が生じることになる。動作した超電導限流モジュールの切り離しには、外部電源を使用したスイッチング機構などが必要になるため、より信頼性の高いスイッチング機構が要求されている。
本発明の目的は、限流動作時にも系統連系を遮断することがない超電導限流器を提供することにある。
本発明の一態様に係る超電導限流器は、第1の超電導限流モジュール、および通常動作時に閉、限流動作時に開となる第1のスイッチを含む第1の直列回路と;第2の超電導限流モジュール、および通常動作時に開、限流動作時に閉となる第2のスイッチを含み、前記第1の直列回路に並列接続された第2の直列回路と;前記第1の直列回路および前記第2の直列回路に並列接続された外部抵抗とを具備したことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る超電導限流器によれば、限流動作時にも電力系統側と電力需要者側との連系が常に確保される。
本発明の実施形態に係る超電導限流器は、第1の超電導限流モジュールおよび第1のスイッチを含む第1の直列回路と、第2の超電導限流モジュールおよび第2のスイッチを含む第2の直列回路と、第1の直列回路および第2の直列回路に並列接続された外部抵抗とを有するので、第1の超電導限流モジュールが限流動作した後には超電導限流モジュール間に電位差が発生し、並列接続された外部抵抗にも電流が流れるため、電力系統側と電力需要者側との連系点での超電導限流器の電気的接続が継続される。
本発明の実施形態に係る超電導限流器においては、第1の超電導限流モジュールの限流動作後に、第2のスイッチを閉じることによって第2の超電導限流モジュールに流れると予測される電流値を推定する検出手段と、検出手段により推定された電流値が第2の超電導限流モジュールの臨界電流値以下である場合に第2のスイッチを閉じる指令を発するトリガー回路を設けることが好ましい。検出手段としては例えば電流計および電圧計を用いることができる。この超電導限流器を用いれば、第2の超電導限流モジュールへ通電したときに臨界電流値に達するのを防止して、第2の超電導限流モジュールが常伝導転移するのを防止できる。
また、本発明の実施形態に係る超電導限流器が動作すると、超電導限流器の電流端子間に必ず電位差が発生する。そこで、この電位差により動作してスイッチを開にする可動導体を設ければ、外部電源などを使用することなく信頼性の高いスイッチングを実現できる。
また、本発明の実施形態に係る超電導限流器が動作すると、その冷却液体から発生する蒸気により圧力の上昇が得られる。そこで、この電位差により動作してスイッチを開にする可動導体を設ければ、外部電源などを使用することなく信頼性の高いスイッチングを実現できる。
実施例1
図1に本実施例における超電導限流器の構成図を示す。この超電導限流器は電路50の途中に設けられ、第1の超電導限流モジュール1および第1のスイッチ3を含む第1の直列回路と、第2の超電導限流モジュール2および第2のスイッチ4を含み第1の直列回路に並列接続された第2の直列回路と、第1の直列回路および第2の直列回路に並列接続された外部抵抗5とを有する。第1のスイッチ3は通常動作時に閉、限流動作時に開となる。第2のスイッチ4は通常動作時に開、限流動作時に閉となる。
通常動作時には、第1のスイッチ3は閉、第2のスイッチ4は開となっているため、電流は第1の超電導限流モジュール1を流れている。過電流が流れると、第1の超電導限流モジュール1は常伝導状態へと転移し、抵抗を発生し過電流を抑制する。これにより、超電導限流モジュール間に電位差が発生するため、外部抵抗5にも電流が流れる。その後、第2のスイッチ4を閉、第1のスイッチ3を開とする。この際、例えば第2のスイッチ4を閉じる前に第1のスイッチ3を開くというように、どのようなスイッチ手順であっても、外部抵抗5が並列接続されているため、連系点での超電導限流器の電気的接続は継続されている。
実施例2
図2に本実施例における超電導限流器の構成図を示す。この超電導限流器は、図1の構成に加えて、第1のスイッチ3および第2のスイッチ4に接続されたトリガー回路11、超電導限流器よりも上流の電路50に設けられた電流計12、トリガー回路11と上流の電路50との間およびトリガー回路11と下流の電路50との間にそれぞれ接続された電圧計13、13を具備している。
この超電導限流器でも、過電流が流れると第1の超電導限流モジュール1は常伝導状態へと転移し抵抗を発生して過電流を抑制し、外部抵抗5にも電流が流れる。その後、電流計12および電圧計13での測定結果から、第2の超電導限流モジュール2に通電した場合に流れる電流値を推定し、この電流値が第2の超電導限流モジュール2の臨界電流値以下であった場合にトリガー回路11により第2のスイッチ4を閉じる指令を出すように設定している。これにより、第2のスイッチ4を閉じたときに再度超電導限流モジュールが動作して再通電用の超電導限流モジュールが常伝導状態へと転移する、という事態を防止できる。
本実施例では、以下のような超電導限流器を作製し、その動作特性を評価した。幅1cm、長さ20cm、厚さ1mmのサファイア基板の上に作製したYBCO薄膜を用いて作製した限流素子を、8並列×20直列とすることで400A/6.6kV級の第1の超電導限流モジュール1および第2の超電導限流モジュール2を作製した。これらのモジュールの臨界電流値はそれぞれ240A、250Aであった。第1のスイッチ3および第2のスイッチ4としては、市販の真空遮断器を使用した。
図3に、本実施例の超電導限流器の動作特性を調べるための回路図を示す。図3において、本実施例の超電導限流器20は、電源としての短絡発電機21、系統インピーダンス22、負荷インピーダンス23を含む閉回路に組み込まれている。また、負荷インピーダンス23に対して事故発生用遮断器24および事故除去用遮断器25が並列接続されている。
通常電流は負荷インピーダンス21により200Aになるように設定した。事故時の過電流は系統インピーダンス22により12.5kAになるように設定した。事故発生用遮断器24を投入することにより電力事故を模擬し、事故除去用遮断器25を開くことにより事故除去を模擬するようにした。なお、事故発生用遮断器24は0秒で投入され、0.1秒後に事故除去用遮断器25が開くようにシークエンスを組んで試験を行った。
まず、超電導限流器26を用いずに事故を発生させた場合の回路電流を測定した。図4にその結果を示す。実際に測定した電流値は交流電流であるため振動しているが、図4では平均実効値を示している。また、電流位相とは無関係に事故を発生させたため、事故電流には直流重畳分が含まれるが、図4ではこれを差し引いた値を計算して示している。図4に示されるように、この回路は予定した事故の様相を示している。
次に、事故を発生させたときに超電導限流器26を動作させて回路電流を測定した。図5にその結果を示す。図5から以下のことがわかる。事故発生直後に過電流は800A程度まで増大するが、その後は抑制されている。また、超電導限流モジュールの温度がしだいに上昇するため、時間とともに抵抗が増大し過電流の値は徐々に小さくなる。0.08秒後に電流が小さくなっている理由は、この時刻に図2に示したトリガー回路11が第1のスイッチ3へ開指令を発し、第1のスイッチ3が開き、これに伴い超電導限流器の抵抗が瞬時に増大したためである。さらに、0.1秒後には事故は除去されたが、この時点ではまだ第2の超電導限流モジュール2は接続されていない。このため、回路インピーダンスが通常よりも超電導限流器の発生する抵抗分だけ大きく、回路電流は通常時よりも小さい値となる。この時点で、図2に示した電流計12および電圧計13の測定結果から、第2の超電導限流モジュール2への通電により流れる電流値が、第2の超電導限流モジュール2の臨界電流値である250Aを下回ることが推定されたため、トリガー回路11が第2のスイッチ4へ閉指令を発し、0.11秒後に第2のスイッチ4が閉じ、回路電流が通常値に復帰した。この特性評価からわかるように、本実施例の超電導限流器では、系統連系点を遮断することなく限流動作を行い、さらに新たな超電導限流モジュールを接続したときにそのモジュールが同一事故によって限流動作するのを防止できる。
実施例3
図6に本実施例の超電導限流器に含まれる超電導限流モジュールに接続されるスイッチの構成図を示す。以下においては、第1の超電導限流モジュール1および第1のスイッチ3について説明するが、第2の超電導限流モジュール2および第2のスイッチ4にも同様な構成を採用することができる。
図6において、第1の超電導限流モジュール1は低温容器30の内部に保持され、液体窒素のような低温液体40により冷却されている。第1の超電導限流モジュール1の両端の電流端子31、32のうち一方に第1のスイッチ3が設けられている。電流端子31、32の間にはケーブル33が接続されており、このケーブル33は第1のスイッチ3を開閉する機構に接続されている。
図7に第1のスイッチ3の内部構造を示す。電流端子31、32は接続ブロック34内に引き込まれており、この接続ブロック34内に挿入された上下動可能な可動導体35によってスイッチの開閉がなされる。スイッチの筐体と可動導体35のフランジ部との間には形状記憶合金からなるバネ36が設けられている。ケーブル33はバネ36の両端に接続されている。
この第1のスイッチ3の動作を説明する。通常通電時には、第1の超電導限流モジュール1の両端間にほとんど電位差が生じないため、ケーブル33には電流が流れない。一方、第1の超電導限流モジュール1が限流動作すると、その両端間に数kVにおよぶ電位差が生じ、ケーブル33およびバネ36に大電流が流れる。この結果、バネ36は瞬時に温度上昇し復元力を発生して可動導体35を駆動し、第1のスイッチ3を開極する。これにより、第1の超電導限流モジュール1への通電が遮断されるとともに、ケーブル33への電流も遮断される。
なお、スイッチとして電磁反発スイッチを用いてもよい。ただし、形状記憶合金からなるバネ36は、いったん温度上昇すれば、電流が遮断されても駆動力が持続するのに対し、電磁反発スイッチでは電流が遮断されると駆動力もなくなる。このため、電磁反発スイッチを用いた場合に図6と同様に接続すると、スイッチング動作の信頼性を確保することが困難になる。
図8に本実施例の超電導限流器に含まれる超電導限流モジュールに接続されるスイッチとして電磁反発スイッチを用いた場合に好適な構成図を示す。図8では、ケーブル33は、第1のスイッチ3よりも上流の一方の電流端子31と他方の電極端子32との間で、第1のスイッチ3を経由して接続されている。この場合、第1のスイッチ3が限流動作した後にもケーブル33には電流が流れ続けるため、電磁反発スイッチの動作の信頼性が向上する。
実施例4
図9および図10に本実施例の超電導限流器に含まれる超電導限流モジュールに接続されるスイッチの構成図を示す。以下においては、第1の超電導限流モジュール1および第1のスイッチ3について説明するが、第2の超電導限流モジュール2および第2のスイッチ4にも同様な構成を採用することができる。
図9において、第1の超電導限流モジュール1は低温容器30の内部に保持され、低温液体40により冷却されている。第1の超電導限流モジュール1の両端の電流端子31、32のうち一方に第1のスイッチ3が設けられている。低温容器30の上部にはシリンダー37が設けられ、このシリンダー37内に低温容器30内の圧力により稼動するピストン38およびこのピストン38に取り付けられた可動導体39が設けられている。可動導体39は第1のスイッチ3の筐体内に挿入されている。
図10に示すように、第1の超電導限流モジュール1が限流動作すると、低温液体40の一部が瞬時に蒸発し、発生した蒸気の圧力によりピストン38および可動導体39が上昇して、第1のスイッチ3が開となり、超電導限流モジュール1への通電を遮断することができる。このような構造を採用すると、低温容器30内の過度の圧力上昇を防止することができ、スイッチ機構の信頼性の高めることができる。
実施例1における超電導限流器の構成図。 実施例2における超電導限流器の構成図。 実施例2の超電導限流器の動作特性を調べるための回路図。 実施例2において超電導限流器を用いずに事故を発生させた場合の回路電流を示す図。 実施例2において事故を発生させて超電導限流器を動作させて場合の回路電流を示す図。 実施例3の超電導限流器に含まれる超電導限流モジュールに接続されるスイッチの構成図。 実施例3におけるスイッチの内部構造を示す構成図。 実施例3の超電導限流器に含まれる超電導限流モジュールに接続される他のスイッチの構成図。 実施例4の超電導限流器に含まれる超電導限流モジュールに接続されるスイッチの構成図。 実施例4の超電導限流器に含まれる超電導限流モジュールに接続されるスイッチの構成図。
符号の説明
1…第1の超電導限流モジュール、2…第2の超電導限流モジュール、3…第1のスイッチ、4…第2のスイッチ、5…外部抵抗、11…トリガー回路、12…電流計、13…電圧計、20…超電導限流器20は、21…短絡発電機、22…系統インピーダンス、23…負荷インピーダンス、24…事故発生用遮断器、25…事故除去用遮断器、30…低温容器、31、32…電流端子、33…ケーブル、34…接続ブロック、35…可動導体、36…形状記憶合金からなるバネ、37…シリンダー、38…ピストン、39…可動導体、40…低温液体、50…電路。

Claims (4)

  1. 第1の超電導限流モジュール、および通常動作時に閉、限流動作時に開となる第1のスイッチを含む第1の直列回路と、
    第2の超電導限流モジュール、および通常動作時に開、限流動作時に閉となる第2のスイッチを含み、前記第1の直列回路に並列接続された第2の直列回路と、
    前記第1の直列回路および前記第2の直列回路に並列接続された外部抵抗と
    を具備したことを特徴とする超電導限流器。
  2. 前記第1の超電導限流モジュールの限流動作後に、前記第2のスイッチを閉じることによって前記第2の超電導限流モジュールに流れる電流値を推定する検出手段と、前記検出手段により推定された電流値が前記第2の超電導限流モジュールの臨界電流値以下である場合に前記第2のスイッチを閉じる指令を発するトリガー回路とをさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の超電導限流器。
  3. 前記第1のスイッチは、前記第1の超電導限流モジュールの限流動作によってその両端の電流端子間に発生する電位差により動作してスイッチを開にする可動導体を含むことを特徴とする請求項1に記載の超電導限流器。
  4. 前記第1のスイッチは、前記第1の超電導限流モジュールの限流動作によってその冷却液体から発生する蒸気の圧力により動作してスイッチを開にする可動導体を含むことを特徴とする請求項1に記載の超電導限流器。
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