JP2006275668A - 生体用金属材料の生体適合性評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 より簡便、低コストで迅速な分析を可能とし、しかもNiの遊離形態に基づいて、Ni含有の各種の生体用金属材料を、Niアレルギーの観点からの評価をも可能とする、新しい生体適合性の評価方法を提供する。
【解決手段】 Ni含有金属材料の生体適合性評価の方法であって、Ni含有金属粒子を血清タンパク質でインキュベートした後に紫外可視吸収スペクトルのNiによる吸光度の変化から、
<A>Niの遊離形態
<B>タンパク質の立体構造の変化
を検知する。
【選択図】 図1
【解決手段】 Ni含有金属材料の生体適合性評価の方法であって、Ni含有金属粒子を血清タンパク質でインキュベートした後に紫外可視吸収スペクトルのNiによる吸光度の変化から、
<A>Niの遊離形態
<B>タンパク質の立体構造の変化
を検知する。
【選択図】 図1
Description
現在、バイオマテリアルとして金属材料、セラミックス材料、高分子材料等が使用されている。中でも、金属材料は強度、延性、弾性、靱性および剛性などの機械的特性と塑性加工性に優れている。そのためボーンプレート、スクリュー等の骨折固定材、歯冠、義歯床等の歯科分野、ステント動脈瘤、クリップ等の循環器分野および人工関節等の整形外科分野など、多岐にわたる医療目的に使用されている。
しかし、金属材料は他の材料とは異なり、生体になじみにくい材料であるため、生体内で腐食、摩耗、破損を生じ、その結果生体はアレルギー、癌、奇形等を起こすといったことが問題とされている。現在、生体内においては比較的耐食性に優れた金属および合金が使用されているが、問題解決の域までには至っていない。
バイオマテリアルは、生体内環境において使用されるため生体に無害な材料でなければならず、広範囲の物理的特性、化学特性、生物学特性を兼ね備えた材料の開発が求められている。
このようなことから、医療用等の金属材料についてはその生体適合性の簡便で、かつ的確な評価のための方法が必要とされているところであるが、現状においては、たとえば血清タンパクとの結合性による血栓形成性や、細胞毒性、あるいは金属アレルギーの判定、評価の方法等は必ずしも適切なものとして確立されていないのが実情である。このような状況は、医療用等の生体適合性金属材料の開発や改良にとっての大きな制約要因となっている。
たとえば、高い弾性率を有し、硬く、強度も大きくて耐食性にも優れていることから、長期にわたる生体内での安定性の高いインプラントとして利用されているCo−Cu−Mo合金材においては、伸び、強度および加工性を向上させるために、鋳造合金では1%、加工材では10%以上のNiが添加されている。しかしながら、Niは、それ自身ではアレルギー性を示さないが、腐食などによりNi2+として生体内に溶出し、タンパク質と結合することでアレルギー反応を起こすことが問題とされている(非特許文献1−2)。そこで、Niのアレルギー性が指摘されてから、鋳造用VitalliumではNiが1%未満の合金の開発が行われるようになった(非特許文献3)。しかし、加工用Vitalliumでは、依然としてNiを多く含んでいるという点、1%未満のNiでも生体内で溶出しアレルゲンとなり、アレルギーを引き起こすなど、問題解決までには至っていない。
ただ、このNiアレルギーについては、アレルギーの成立機構が必ずしも明らかでなく、その理由の一つは、アレルギーの発生を予想するための判定、評価に係わる方法そのものに問題があることが指摘される。
既存技術はJIS規格に基づく細胞毒性評価であり、判定に2週間以上を要すること、細胞培養に高度の専門的技術と多額の経費を必要とすること、これらの判定を行っても個体レベルでのNiのアレルゲン性を評価できないこと、などの問題点があった。また、文献的に報告されているNiのアレルゲン性の評価法では、多くの動物と長期の検査期間を必要とする。
そして、Niがアレルゲンになるためには、生体高分子との結合、タンパク質の立体構造の変化や複合体の形成などの過程が予想されるが、たとえば、これまでのNiアレルギーの検査方法では、Ni粒子に血清を加え、ICP発光分光分析によってNiイオンが溶出するか否かをもって判定、評価しているが、計測精度の問題があるだけでなく、生体適合性の評価方法としての妥当性に問題が残されていた。
それと言うのも、本発明の発明者らの検討によれば、Niイオンの溶出の有無だけではなく、Niアレルギーについての判定、評価では、生体に作用するNiの遊離形態そのものが検証されねばならないと考えられるからである。このNiの遊離形態に基づく判定、評価の方法が確立される場合には、Niを含有する各種の医療用金属材料について生体適合性の判定、評価はより合理的で信頼性の高いものとなることが期待される。
筏 義人:金属系バイオマテリアルの基礎と応用、アイシーピー、2000 植木 厚:環境汚染物質の生体への影響 3ニッケル、東京化学同人、1997 Annual Book of ASTM standards, vol 13.01, Medical device, Emergency Medical Service, 1998
筏 義人:金属系バイオマテリアルの基礎と応用、アイシーピー、2000 植木 厚:環境汚染物質の生体への影響 3ニッケル、東京化学同人、1997 Annual Book of ASTM standards, vol 13.01, Medical device, Emergency Medical Service, 1998
本発明は、以上のとおりの背景から、より簡便、低コストで迅速な分析を可能とし、しかもNiの遊離形態に基づいて、Ni含有の各種の生体用金属材料を、Niアレルギーの観点からの評価をも可能とする、新しい生体適合性の評価方法を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するものとして、以下の方法を提供する。
第1:Ni含有金属材料の生体適合性評価の方法であって、Ni含有金属粒子を血清タンパク質でインキュベートした後に紫外可視吸収スペクトルのNiによる吸光度の変化から、
<A>Niの遊離形態
<B>タンパク質の立体構造の変化
を検知することを特徴とするNi含有の生体用金属材料の生体適合性評価方法。
<A>Niの遊離形態
<B>タンパク質の立体構造の変化
を検知することを特徴とするNi含有の生体用金属材料の生体適合性評価方法。
第2:インキュベーションの条件は、温度条件が35℃から40℃の範囲であり、時間条件が15分から25分の範囲であることを特徴とする上記の生体適合性評価方法。
上記のとおりの本発明によれば、従来に比べてより簡便、低コストで迅速な分析を可能とし、しかもNiの遊離形態に基づいて、Ni含有の各種の生体用金属材料を、Niアレルギーの観点からの評価をも可能とする、新しい生体適合性の評価方法が提供される。
本発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
本発明は、Ni粒子と血清タンパク質との接触において、溶出するNiイオンとNi粒子は各々の遊離形態による異なる様式でタン白質の構造変化を引き起こし、このことは、紫外可視吸収スペクトルの変化として検出することができるとの、これまでに知られていない全く新しい知見に基づいている。
生体内においては、Niまず、Niイオンまたは小さいNi粒子として溶出する。そして、その溶出したNiイオンまたはNi粒子がそれぞれ異なる様式でタンパク質と接触し、結合することでタンパク質の立体構造を変化させ、タンパク質複合体を形成すると思われる。立体構造の変化したタンパク質は、生体内で異物(アレルゲン)として認識され、アレルギーを引き起こすことが考えられる。
そこで、Niによるインキュベーション後の紫外可視光吸収スペクトルを観察することによって、各種のNiを含有する医療用、生体用の金属材料についてNiアレルギーを発現させる可能性を検知し、評価することが可能となる。
対象としての金属材料は、Niを含有しているものであれば各種のものであってよく、細片、粒子として試験のための試料とすることができる。血清とのインキュベーションについては、好適には、35℃〜40℃で、15分〜25分の範囲とすることが考慮される。
そこで、以下により詳しく本発明について、Niを対象とした場合として説明する。
<試料>
プラズマ回転電極(Plasma Rotating Electrode Process;PREP)により作製された、平均300〜500μmのNi粒子を用いた。血清は牛の血清(コスモ)を使用した。
<紫外可視吸収スペクトル>
1)Ni粒子処理血清
Ni粒子(0.1g,0.2g,0.5g)に、牛の血清1.1mlをそれぞれの量のNi粒子に加え、37℃で0分,20分または40分間インキュベートし、測定に用いた。
<試料>
プラズマ回転電極(Plasma Rotating Electrode Process;PREP)により作製された、平均300〜500μmのNi粒子を用いた。血清は牛の血清(コスモ)を使用した。
<紫外可視吸収スペクトル>
1)Ni粒子処理血清
Ni粒子(0.1g,0.2g,0.5g)に、牛の血清1.1mlをそれぞれの量のNi粒子に加え、37℃で0分,20分または40分間インキュベートし、測定に用いた。
またNi粒子2.5gとPBSにより5倍、20倍および600倍に希釈した血清を同様に反応させ、37℃で20分間インキュベートし、測定に用いた。
PBSおよびH2OとNi粒子2.5gを接触させ、その溶出液に血清を加え、測定を行った。
2)Ni標準液処理血清
Ni標準液は、Ni(NH3)21000ppmを使用した。Ni標準液にH2Oを加え、100ppm,10ppm,1ppm,0.1pmm,0.01ppmとした。原液または調製したNi標準液と稀釈した血清(×1,×20,×600)900を混合し、Niの終濃度が100ppm,10ppm,1ppm,0.1pmm,0.01ppm,0.001ppmになるようにNi標準液処理血清を調製し、37℃で20分間インキュベートした後、測定に用いた。
Ni標準液は、Ni(NH3)21000ppmを使用した。Ni標準液にH2Oを加え、100ppm,10ppm,1ppm,0.1pmm,0.01ppmとした。原液または調製したNi標準液と稀釈した血清(×1,×20,×600)900を混合し、Niの終濃度が100ppm,10ppm,1ppm,0.1pmm,0.01ppm,0.001ppmになるようにNi標準液処理血清を調製し、37℃で20分間インキュベートした後、測定に用いた。
同様に、Ni濃度0.1pmm,0.3ppm,1ppm,3ppm,10ppmとし、5倍に稀釈した血清を加え、37℃で20分間インキュベートし、測定に用いた。
3)スペクトル観察
Ni標準液による血清タンパク質のスペクトル変化より、Niイオンは血清タンパク質と接触すると、血清タンパク質の410nm,280nmおよび210nm付近の吸光度を大きく上昇させることが確認される。また、その変化はNiイオン濃度に依存しており、Ni濃度増加とほぼ比例して吸光度上昇が起こっていた。波長400〜410nmは鉄、ヘム鉄、280nm付近はトリプトファン(280nm)、チロシン(275nm)等のクロムホア、210nm付近はα−ヘリックスの吸収地帯である。すなわち、血清タンパク質の410nm,280nmおよび210nm付近の吸光度の変化は、Niが血清タンパク質に結合し、ヘム鉄、クロムホアおよびα−ヘリックスの分子内環境に影響を与え、タンパク質の立体構造を変化させたため起こったものと考えられる。
Ni標準液による血清タンパク質のスペクトル変化より、Niイオンは血清タンパク質と接触すると、血清タンパク質の410nm,280nmおよび210nm付近の吸光度を大きく上昇させることが確認される。また、その変化はNiイオン濃度に依存しており、Ni濃度増加とほぼ比例して吸光度上昇が起こっていた。波長400〜410nmは鉄、ヘム鉄、280nm付近はトリプトファン(280nm)、チロシン(275nm)等のクロムホア、210nm付近はα−ヘリックスの吸収地帯である。すなわち、血清タンパク質の410nm,280nmおよび210nm付近の吸光度の変化は、Niが血清タンパク質に結合し、ヘム鉄、クロムホアおよびα−ヘリックスの分子内環境に影響を与え、タンパク質の立体構造を変化させたため起こったものと考えられる。
一方、Ni粒子による血清タンパク質のスペクトル変化より、Ni粒子は血清タンパク質の410nm,280nmおよび210nm付近の吸光度を大きく低下させた。また、吸光度の変化はインキュベートする時間が長いほど、すなわちNi粒子との接触時間が長いほど、大きくなり、Ni粒子量にも依存していた。
吸光度低下の要因としては、Ni粒子へのタンパク質吸着も考えられるが、測定に用いた血清の量(1.1ml)に含まれるタンパク質の量では、大幅な吸光度変化は考えにくい。
図1は、上記のNiイオンとNi粒子の場合の吸収スペクトルと差スペクトルを例示したものである。
Ni粒子と血清タンパク質が接触すると、Niが血清に溶出する。NiイオンとNi粒子はそれぞれ異なる様式でタンパク質の構造変化を引き起こし、これによって、Niイオンは血清タンパク質の410nm,280nmおよび210nm付近の吸光度を大きく上昇させる。一方、Ni粒子は、血清タンパク質の410nm,280nmおよび210nm付近の吸光度を大きく低下させる。
生体内においては、Niはまず、Niイオンまたは小さいNi粒子として溶出する。そして、その溶出したNiイオンまたはNi粒子がそれぞれ異なる様式でタンパク質と接触し、結合することでタンパク質の立体構造を変化させ、タンパク質複合体を形成すると思われる。立体構造の変化したタンパク質は、生体内で異物(アレルゲン)として認識され、アレルギーを引き起こすと考えられる。
Claims (2)
- Ni含有金属材料の生体適合性評価の方法であって、Ni含有金属粒子を血清タンパク質でインキュベートした後に紫外可視吸収スペクトルのNiによる吸光度の変化から、
<A>Niの遊離形態
<B>タンパク質の立体構造の変化
を検知することを特徴とするNi含有の生体用金属材料の生体適合性評価方法。 - インキュベーションの条件は、温度条件が35℃から40℃の範囲であり、時間条件が15分から25分の範囲であることを特徴とする請求項1の生体適合性評価方法。
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JPH03216555A (ja) * | 1990-01-23 | 1991-09-24 | Kukita Yakuhin Kogyo Kk | フルクトサミンの測定法 |
JPH11103891A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 病理検査方法 |
WO2003091727A1 (fr) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Methode d'evaluation de la compatibilite sanguine |
JP2004528546A (ja) * | 2001-03-12 | 2004-09-16 | メイブテック アーベー | 診断試験法 |
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2005
- 2005-03-28 JP JP2005093271A patent/JP2006275668A/ja active Pending
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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JPN6010043433, Yang J, Black J., "Competitive binding of chromium, cobalt and nickel to serum proteins.", Biomaterials, 199403, Vol.15 No.4, pp.262−268 * |
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