JP2006275436A - シールガスあるいは計装空気の供給方法および供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上流から下流へ向けて圧力監視装置8および第一逆止弁4が順次設けられた自給空気用経路1と、上流から下流へ向けて、切り替え三方弁7および第二逆止弁5が順次設けられ、下流端が自給空気用経路1の下流端と接続されたバックアップガス用経路2と、これら経路の接続点に、上流端が接続されたシールガス用経路3と、前記圧力監視装置8の計測値に基づいて、切り替え三方弁7を切り替える制御手段とを備え、圧力監視装置8の計測値が特定値よりも大きい場合は、バックアップガス用経路2のうち、前記切り替え三方弁7より下流の部分が外気へ通じるように、切り替え三方弁7を切り替えて、自給空気を供給する。
【選択図】 図1
Description
また、自給空気の供給が何らかの理由で停止してしまった場合、あるいは供給圧力が低下してしまった場合のバックアップ用として、この自給空気とは別に、製品ガスをバックアップガスとして供給できるように設計されている。
すなわち、これら装置では、通常、シールガスあるいは計装空気の供給系統として、自給空気用およびバックアップガス用の二つの系統を備えており、自給空気およびバックアップガスの供給圧力にしたがって、これら二系統を切り替えて供給を行っている。
符号1は、自給空気を供給する経路であり、符号2は、バックアップガスを供給する経路であって、これらは、接続点6において合流し、この接続点6から下流はシールガス用経路3となって、供給先の装置に接続されている。すなわち、シールガス用経路3は、自給空気およびバックアップガス共通の経路であり、これらの経路を通じて、シールガスあるいは計装空気が装置に供給されるようにされている。
一方、自給空気用経路1の上流端は、空気液化分離装置(図示略)に接続されており、自給空気として、この空気液化分離装置の原料乾燥空気を用いるようにされている。
また、バックアップガス用経路2の上流端は、N2ガス供給設備(図示略)に接続されており、バックアップガスとして、N2の製品ガスを用いるようにされている。
すなわち、装置の通常運転時は、バックアップガスの供給圧力を、自給空気の供給圧力よりも低く設定しておくことで、自給空気がシールガスあるいは計装空気として装置に供給される。この時、自給空気の一部は、接続点6からバックアップガス用経路2に入るが、第二逆止弁5によってこの弁よりも下流側で堰き止められるため、N2ガス供給設備中への自給空気の混入による製品N2ガスの汚染が防止される。
なお、バックアップガスの供給圧力は、シールガスあるいは計装空気として必要な圧力よりも高く設定しておく必要がある。
請求項1に記載の発明は、上流端に自給空気供給源が接続され、上流から下流へ向けて圧力監視装置および逆止弁が順次設けられた自給空気用経路と、上流端にバックアップガス供給源が接続され、上流から下流へ向けて、経路切り替え手段および逆止弁が順次設けられたバックアップガス用経路とを、それぞれの下流端において接続し、この接続点よりシールガス用経路を延ばして、該経路を通じて、自給空気とバックアップガスのいずれかを、シールガスあるいは計装空気として供給する方法であって、前記圧力監視装置の計測値が特定値よりも小さい場合は、バックアップガス用経路の上流と下流が通じるように前記経路切り替え手段を切り替えて、バックアップガスを供給し、前記圧力監視装置の計測値が特定値よりも大きい場合は、バックアップガス用経路のうち、前記経路切り替え手段より下流の部分が外気へ通じるように、該経路切り替え手段を切り替えて、自給空気を供給し、自給空気の、バックアップガス供給源への混入を防止することを特徴とするシールガスあるいは計装空気の供給方法である。
図1は、本発明の第一の実施形態を示す概略系統図である。
符号1は、自給空気用経路であり、この経路の上流端は、空気液化分離装置(図示略)に接続されており、自給空気としてこの空気液化分離装置の原料乾燥空気を用いるようにされている。
また、符号2は、バックアップガス用経路であり、この経路の上流端は、N2ガス供給設備(図示略)に接続されており、バックアップガスとしてN2の製品ガスを用いるようにされている。
自給空気用経路1とバックアップガス用経路2は、接続点6で合流し、接続点6より下流側では、シールガス用経路3となって、シールガスあるいは計装空気の供給先の装置(図示略)に接続されており、自給空気あるいはバックアップガスが供給されるようになっている。
また、バックアップガス用経路2には、接続点6よりも上流側に、ガスの逆流を防止する第二逆止弁5が設けられている。
また、バックアップガス用経路2の、第二逆止弁5よりも上流側には、ガスの流れる経路を切り替える切り替え三方弁7が設けられ、この切り替え三方弁7は、配線9により圧力監視装置8と接続され、圧力監視装置8で計測された自給空気の圧力に基づいて、自動で弁の切り替えができるようにされている。さらに、切り替え三方弁7には、ガスを外部へ放出するための放出経路10が接続されている。
すなわち、装置が停止中か、あるいは運転中であっても自給空気の圧力がシールガスまたは計装空気として必要な圧力よりも低い場合には、圧力監視装置8で計測した自給空気の供給圧力に基づいて、切り替え三方弁7を流路A側が開となるように切り替える。これにより、バックアップガスがバックアップガス用経路2およびシールガス用経路3を通じて、シールガスあるいは計装空気として装置に供給されるようにする。
なお、シールガスまたは計装空気として必要な圧力は、接続する装置ごとに異なるため、装置の種類に応じて、その都度設定する。
この場合、バックアップガスは、切り替え三方弁7でこの弁よりも上流側で堰き止められ、自給空気のみが自給空気用経路1およびシールガス用経路3を通じて、シールガスまたは計装空気として装置に供給される。
自給空気の供給圧力が、バックアップガスの供給圧力よりも高くなってしまうと、第二逆止弁5に漏れが生じている場合、流路Aにしたがって切り替え三方弁7を通じて、自給空気がバックアップガス供給源に混入して、N2の製品ガスを汚染してしまうからである。
この時の切り替え三方弁7の切り替えは、圧力監視装置8で計測した自給空気の圧力に基づいて自動で行う。
この場合、バックアップガスは、第一切り替え二方弁11によってこの弁よりも上流側で堰き止められ、自給空気のみが自給空気用経路1およびシールガス用経路3を通じて、シールガスまたは計装空気として装置に供給される。
また本発明は、その実施にあたっては、大規模な設備化工事等も必要なく、小さなスペースを占有するだけで済むため、安価に施工でき、コスト面でも優れたものである。
Claims (6)
- 上流端に自給空気供給源が接続され、上流から下流へ向けて圧力監視装置および逆止弁が順次設けられた自給空気用経路と、
上流端にバックアップガス供給源が接続され、上流から下流へ向けて、経路切り替え手段および逆止弁が順次設けられたバックアップガス用経路とを、それぞれの下流端において接続し、
この接続点よりシールガス用経路を延ばして、該経路を通じて、自給空気とバックアップガスのいずれかを、シールガスあるいは計装空気として供給する方法であって、
前記圧力監視装置の計測値が特定値よりも小さい場合は、バックアップガス用経路の上流と下流が通じるように前記経路切り替え手段を切り替えて、バックアップガスを供給し、
前記圧力監視装置の計測値が特定値よりも大きい場合は、バックアップガス用経路のうち、前記経路切り替え手段より下流の部分が外気へ通じるように、該経路切り替え手段を切り替えて、自給空気を供給し、
自給空気の、バックアップガス供給源への混入を防止することを特徴とするシールガスあるいは計装空気の供給方法。 - 前記経路切り替え手段として、前記圧力監視装置の計測値に基づいて自動的に切り替わる切り替え三方弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載のシールガスあるいは計装空気の供給方法。
- 前記経路切り替え手段として、前記圧力監視装置の計測値に基づいて自動的に連動して切り替わる二つ以上の切り替え二方弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載のシールガスあるいは計装空気の供給方法。
- 上流から下流へ向けて、圧力監視装置および逆止弁が順次設けられた自給空気用経路と、
上流から下流へ向けて、経路切り替え手段および逆止弁が順次設けられ、下流端が前記自給空気用経路の下流端と接続されたバックアップガス用経路と、
これら経路の接続点に、上流端が接続されたシールガス用経路と、
前記圧力監視装置の計測値に基づいて、前記経路切り替え手段を切り替える制御手段とを備えたことを特徴とするシールガスあるいは計装空気の供給装置。 - 前記経路切り替え手段が、切り替え三方弁であることを特徴とする請求項4に記載のシールガスあるいは計装空気の供給装置。
- 前記経路切り替え手段が、二つ以上の切り替え二方弁からなることを特徴とする請求項4に記載のシールガスあるいは計装空気の供給装置。
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