JP2006271429A - 靭帯再建術に用いる固定装置 - Google Patents

靭帯再建術に用いる固定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006271429A
JP2006271429A JP2005090638A JP2005090638A JP2006271429A JP 2006271429 A JP2006271429 A JP 2006271429A JP 2005090638 A JP2005090638 A JP 2005090638A JP 2005090638 A JP2005090638 A JP 2005090638A JP 2006271429 A JP2006271429 A JP 2006271429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
bone
base
thread
ligament
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005090638A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kurosaka
昌弘 黒坂
Ryosuke Kuroda
良祐 黒田
Takafumi Tsurui
孝文 鶴井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe University NUC
Original Assignee
Kobe University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe University NUC filed Critical Kobe University NUC
Priority to JP2005090638A priority Critical patent/JP2006271429A/ja
Publication of JP2006271429A publication Critical patent/JP2006271429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/08Muscles; Tendons; Ligaments
    • A61F2/0811Fixation devices for tendons or ligaments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0401Suture anchors, buttons or pledgets, i.e. means for attaching sutures to bone, cartilage or soft tissue; Instruments for applying or removing suture anchors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/08Muscles; Tendons; Ligaments
    • A61F2/0811Fixation devices for tendons or ligaments
    • A61F2002/0876Position of anchor in respect to the bone
    • A61F2002/0882Anchor in or on top of a bone tunnel, i.e. a hole running through the entire bone

Abstract

【課題】 代替靭帯やその連結要素を固定する際、作業が容易で、骨に対する負担が少なく、緊張状態を保持して固定でき、代替靭帯や連結要素を傷付けない靭帯再建術に用いる固定装置の提供を課題とする。
【解決手段】 骨に貫通して形成された骨貫通孔4を通って外部へ導出される糸状連結要素7を骨表面付近で固定するための固定装置1であって、前記骨貫通孔4の出口部に着座する基盤部10と、押え盤部20と、締め付け手段30とを有し、基盤部10は、骨貫通孔4の出口部の周縁に着座するフランジ部11と、骨貫通孔4の出口部の口内に嵌り込む胴部12とを備え、締め付け手段30により押え盤部20と基盤部10とを相互に合わせて締め付けることで、骨貫通孔4から基盤部10の挿通孔14を通って外部へ導出された糸状連結要素7を前記基盤部10と押え盤部20との合わせ面で押圧・挟持して固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は断絶した十字靭帯等の靭帯を再建する靭帯再建術に用いる固定装置に関する。
膝関節等の関節には、該関節を介して存在する大腿骨と脛骨等の一対の骨間に十字靭帯等の靭帯が存在している。この靭帯が断絶すると、関節部分における運動機能が著しく低下する。このため従来から代替靭帯を移植して元の状態に戻す靭帯再建術が行われている。
この靭帯再建術は、関節を介した一対の骨同士を代替靭帯と必要な付属要素を用いて人工的に連結する手術である。例えば膝関節における十字靭帯を再建する場合は、代替靭帯の一方を大腿骨に固定し、他方を脛骨に固定する。この場合において、大腿骨や脛骨への固定は、大腿骨や脛骨に骨貫通孔を形成し、その骨貫通孔に前記代替靭帯を通し或いは代替靭帯に取り付けた糸や紐等の連結要素を通して固定するようにしている。
前記骨貫通孔に通された代替靭帯や連結要素を固定するのに用いる固定金具等の固定装置は、下記の特許文献1〜8に示すような種々のものが提供されている。
固定装置としては、固定作業が容易であること、固定が確実に行われること、固定に際して骨に負担をかけないこと等が重要である。
特開2001−25478号公報 特開2002−159500号公報 特開2004−159791号公報 特開平5−300917号公報 特開平9−10245号公報 特開2000−229087号公報 特開2003−153914号公報 特開2002−355251号公報
上記特許文献1〜3に示す従来技術においては、代替靭帯や連結要素を固定するのに、スクリュー、ステープル等の固定具を用い、このスクリューやステープルを、該代替靭帯や連結要素が通ってきた骨貫通孔とは別の位置において、骨に捻じ込み或いは打ち込むことで固定を達成するようにしている。しかし、このような方法では代替靭帯や連結要素を通す骨貫通孔を穿孔する他に、更に骨に固定具を打ち込む必要があるため、骨を傷付け或いは骨に負荷を与える等の悪影響が大きいという問題があった。
また上記特許文献4〜7に示す従来技術においては、代替靭帯等を固定するのに、該代替靭帯等を通す骨貫通孔に金具を差し入れ、この金具によって代替靭帯等を骨貫通孔の内壁に押し付けて固定を達成している。が、このような方法では、骨貫通孔に差し込まれた金具によって直接的に或いは間接的に骨貫通孔の内壁が大きく圧迫されることとなり、やはり骨の負担が大きいという問題がある。
更に上記特許文献8に示す従来技術においては、代替靭帯等を固定するのに、雌型要素と雄型要素とからなる一対の金具を入れ、雌型要素の内側ネジ山と雄型要素の外側ネジ山との間に代替靭帯等を固定するようにしている。しかし、このような方法では骨貫通孔に対する負荷が小さいものの、雌型要素や雄型要素の形状が複雑となって製造コストが高くなる問題があり、また雌型要素や雄型要素を骨貫通孔に装着する作業が簡単には行えない問題がある。特に代替靭帯等が雌型要素の内側ネジ山と雄型要素の外側ネジ山との間に嵌り込んで締め付けられるので、代替靭帯等が捩れ易く、傷が付いたり、切れたりし易い問題がある。
そこで本発明は上記従来の問題を解消し、靭帯再建術を施す際において、骨に対する負担が少なく、代替靭帯やその連結要素を固定する際の固定作業が容易で、また十分に緊張状態を保持して固定できると共に、代替靭帯や連結要素に固定の際に傷等を付けることなく安定した固定を達成することができる靭帯再建術に用いる固定装置の提供を課題とする。
上記課題を達成するため、本発明の靭帯再建術に用いる固定装置は、関節を介して存在する一対の骨の間に靭帯を再構築する靭帯再建術に用いられ、骨に貫通して形成された骨貫通孔を通って外部へ導出される糸状連結要素を骨表面付近で固定するための固定装置であって、
前記骨貫通孔の出口部に着座する基盤部と、該基盤部に対して着脱自在に組み合わされることで基盤部との合わせ面を押圧する押え盤部と、該押え盤部と前記基盤部とを相互に合わせて締め付ける締め付け手段とを有し、
前記基盤部は、前記骨貫通孔の出口部の周縁に着座するフランジ部と、骨貫通孔の出口部の口内に嵌り込む胴部とを備え、
前記締め付け手段により前記押え盤部と前記基盤部とを相互に合わせて締め付けることで、前記骨貫通孔から基盤部の挿通孔を通って外部へ導出された糸状連結要素を前記基盤部と押え盤部との合わせ面で押圧・挟持して固定することを第1の特徴としている。
また本発明の靭帯再建術に用いる固定装置は、上記第1の特徴に加えて、締め付け手段は雄ネジと該雄ネジが螺合する雌ネジ孔とからなり、雌ネジ孔は前記基盤部の胴部の中心に設けられることを第2の特徴としている。
また本発明の靭帯再建術に用いる固定装置は、上記第2の特徴に加えて、基盤部の胴部に設けた糸状連結要素挿通用の挿通孔の一部を前記雄ネジと螺合する雌ネジ孔に形成してあることを第3の特徴としている。
また本発明の靭帯再建術に用いる固定装置は、上記第1〜第3の何れかに記載の特徴に加えて、基盤部の上面を基盤部側の合わせ面とすると共に押え盤部の下面を押え盤部側の合わせ面とし、基盤部側の合わせ面には挿通孔を中心としたリング状膨出部が形成されており、押え盤部側の合わせ面には前記基盤部側のリング状膨出部に合わさる凹所が形成されていることを第4の特徴としている。
また本発明の靭帯再建術に用いる固定装置は、上記第1〜第4の何れかに記載の特徴に加えて、基盤部と押え盤部とには、両者が相互に一定の相対位置で合わさるための位置決め手段が設けられていることを第5の特徴としている。
また本発明の靭帯再建術に用いる固定装置は、上記第1〜第5の何れかに記載の特徴に加えて、押え盤部には合わせ面を経た糸状連結要素をガイドするガイド手段が設けられていることを特徴とする第6の特徴としている。
上記において糸状連結要素とは、各種の糸、紐、帯、その他の細長い連結用に適した材料を意味する。代替靭帯そのものを直接的に固定する場合には、代替靭帯そのものが糸状連結要素となる。
請求項1に記載の靭帯再建術に用いる固定装置によれば、固定装置の基盤部がそのフランジ部で骨貫通孔の出口部の周縁に着座すると共に、基盤部の胴部で骨貫通孔の出口部の口内に嵌り込む。これによって基盤部が骨貫通孔の出口部に着座する。貫通孔を通ってきた糸状連結要素は基盤部の胴部の挿通孔を通って導出される。
糸状連結要素を基盤部の挿通孔から導出させた状態で押え盤部を組み合わせ、締め付け手段により押え盤部を基盤部に合わせて締め付けることで、糸状連結要素が基盤部と押え盤部との合わせ面で押圧・挟持されて固定される。
よって請求項1の固定装置によれば、靭帯再建術において糸状連結要素の固定(代替靭帯の固定)を、基盤部と押え盤部との間(関係)のみで行うことができる。このため骨貫通孔を圧迫して負担をかけるようなことがない。また固定用のネジを骨の別の位置に捻じ込んだり、固定用の打ち込み金具を骨に打ち込んだりすることによって骨への大きな負荷をかけることもない。
また糸状連結要素の固定は、基盤部と押え盤部との合わせ面において押圧・挟持することで達成されるので、糸状連結要素が擦れたり、捻じ切れたりすることによる糸状連結要素の疲労や損傷或いは破断等の問題を十分に軽減することができる。
また固定作業は、基盤部を骨貫通孔の出口部に着座させ、骨貫通孔を通ってきた糸状連結要素を基盤部に通して導出し、押え盤部を基盤部に合わせて締め付け手段で締め付けることで完了するので、作業が容易で簡単である。
勿論、導出された糸状連結要素を基盤部と押え盤部との合わせ面で押圧・挟持することで、糸状連結要素を緊張状態に固定することも十分に行え、良好な固定を安定して維持することができる。
なお基盤部は骨貫通孔の出口に着座するだけであるが、糸状連結要素による骨貫通孔の内部側からの引っ張り状態が存在するので、基盤部が骨貫通孔から外れることはない。
また請求項2に記載の靭帯再建術に用いる固定装置によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、締め付け手段が雄ネジと雌ネジ孔からなり、雌ネジ孔は基盤部の胴部の中心に設けられ。基盤部と押え盤部とを合わせた状態とし、雄ネジで押え盤部から基盤部の雌ネジ孔へと螺合してゆくことで、両者が簡単に連結されると共に、両者の合わせ面が相互に押圧されてゆく。従って導出された糸状連結要素を両者の合わせ面で簡単に押圧、挟持して固定することができる。
雄ネジと雌ネジ孔による螺合によって基盤部と押え盤部とが連結され、糸状連結要素が固定されるが、前記雄ネジと雌ネジ孔による螺合は何ら骨貫通孔を圧迫するものではない。また前記雄ネジと雌ネジ孔による螺合は、糸状連結要素を何ら擦れさせたり、捻れさせたりするものではなく、糸状連結要素に損傷やその他の悪影響を与えることがない。
勿論、雌ネジ孔は基盤部の中心に設けられるため、雄ネジによる螺合がバランスよく行える。
また請求項3に記載の靭帯再建術に用いる固定装置によれば、上記請求項2に記載の構成による効果に加えて、基盤部の胴部に設けられる糸状連結要素挿通用の挿通孔の一部を雌ネジ孔としているので、挿通孔を通して導出される糸状連結要素は、雄ネジが螺合される際には雌ネジ孔からは外れた位置にあり、螺合によって糸状連結要素が捻れたり擦れたりするような問題が生じない。
そして雌ネジ孔は糸状連結要素を通す挿通孔の一部として構成しているので、簡単で簡素な構造にて挿通孔と雌ネジ孔とを組み合わせて構成することができる。
また請求項4に記載の靭帯再建術に用いる固定装置によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加えて、基盤部と押え盤部とは、基盤部上面の合わせ面と押え盤部下面の合わせ面で相互に合わされる。骨貫通孔から基盤部に挿通孔を通って導出された糸状連結要素は側方に導かれ、基盤部の上面の合わせ面において押え盤部により押圧・挟持される。その際、基盤部の合わせ面に形成されたリング状膨出部と押え盤部の凹所とが合わされることによって、糸状連結要素はその膨出部において湾曲状態に挟持されることとなり、確実に固定される。
また請求項5に記載の靭帯再建術に用いる固定装置によれば、上記請求項1〜4の何れかに記載の構成による効果に加えて、基盤部と押え盤部とに両者が相互に一定の相対位置で合わさるための位置決め手段を設けたので、位置決め手段を利用して基盤部と押え盤部とを相互に一定の相対位置で確実に合わせることができ、よって糸状連結要素の固定を安定して確実に行うことができる。
また請求項6に記載の靭帯再建術に用いる固定装置によれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加えて、押え盤部には合わせ面を経た糸状連結要素をガイドするガイド手段が設けられているので、前記合わせ面を経た糸状連結要素を所定の方向、位置へと容易に導くことができ、糸状連結要素の処理が容易となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
図1は実施形態に係る固定装置を靭帯再建術に用いた状態を説明する図で、(A)は全体断面図、(B)は掛渡具とループ状の糸状連結要素との関係を示す斜視図である。図2は実施形態に係る靭帯再建術に用いる固定装置を示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。図3は図2の(B)におけるI−I断面図、図4は基盤部を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるJ−J断面図、(C)は(A)におけるK−K断面図である。図5は押え盤部を示し、(A)は平面図、(B)は(A)のL−L断面図、(C)は(A)のM−M断面図である。
図1は、本発明の実施形態に係る靭帯再建術に用いる固定装置1を、膝関節を介して存在する大腿骨Dと脛骨Kとの間に代替靭帯2を連結して固定するのに用いた場合を示している。
大腿骨Dと脛骨Kには、それぞれ骨貫通孔3、4が形成され、その骨貫通孔3、4に代替靭帯2が通されている。代替靭帯2は2重に折り返して使用されており、その折り返し部2aに対して、ループ状の糸状連結要素5が掛けられている。前記ループ状の糸状連結要素5の他端側は、大腿骨Dの表面で掛渡具6に掛けられている。
代替靭帯2は、例えば動物の靭帯や腱を用いて構成することができる。その他、生体親和性のよい人工靭帯を用いることも可能である。
代替靭帯2が大腿骨Dと脛骨Kとの間に固定され、時間の経過によって骨貫通孔3、4が再生骨で充填されることで、実質的に靭帯が再構築されることになる。
前記代替靭帯2の前記折り返し部2aとは反対側の端部は、代替靭帯2の一対の自由端部2b、2bが揃えられており、各自由端部2b、2bにはそれぞれ糸状連結要素7、7が縫い付けられている。
この糸状連結要素7は前記ループ状の糸状連結要素5と同じものである必要はない。前記ループ状の糸状連結要素5は、代替靭帯2の折り返し部2aに掛けられるものであるから、代替靭帯2に傷等をつけないように、ある程度太いものが好ましい。一方、糸状連結要素7は、前記縫い付けに適し、また後述する本発明の固定装置の基盤部10と押え盤部20とによって適正に挟持されて固定されるように、ある程度細いものが好ましい。
糸状連結要素7、7は、それぞれ1本のものを2重に折り返して、その折り返し部を代替靭帯2の自由端部2bに縫い付けて結合している。従って見た目上は各自由端部2bからそれぞれ2本の糸状連結要素7が出ている状態となる。勿論、糸状連結要素7は各自由端部2bから2本ずつ出る必要はない。1本ずつ出るようにしたものでも可能である。
代替靭帯2の自由端部2b、2bから出た糸状連結要素7は、骨貫通孔4から導出されたところで固定装置1によって固定される。
図2、図3も参照して、固定装置1は、基盤部10と押え盤部20と締め付け手段30とからなる。
図4も参照して、前記基盤部10は、フランジ部11と胴部12とからなる。
前記フランジ部11は円形状をなし、骨貫通孔4(本実施形態の場合は脛骨K側の骨貫通孔4に固定具1を装着している)の出口部の周縁に着座する。また前記胴部12は円筒状をなし、骨貫通孔4の出口部の口内に嵌り込む。これによって基盤部1は骨貫通孔4の出口部に着座する形で装着される。
前記フランジ部11には、その円周部の2箇所に対向して、位置決め手段である一対の位置決め用切欠部13、13が設けられている。
前記胴部12には、糸状連結要素7を挿通させるための挿通孔14と、雌ネジ孔15とが設けられている。
前記挿通孔14は、長孔に形成されており、その長孔の一部である中心部、この中心部は胴部12の中心部であり、基盤部1の中心部でもあるが、その中心部に雌ネジ孔15が形成されている。この雌ネジ孔15は、後述する雄ネジ31と共に締め付け手段30を構成するものである。
雌ネジ孔15は挿通孔14の一部に形成されているため、ネジ孔の一部が欠けた状態に形成されている。
骨貫通孔4を通ってきた複数本の糸状連結要素7は、長孔からなる挿通孔14に通され、雌ネジ孔15を外れた長孔の両側に分かれて、導出される。
挿通孔14の長孔の方向と前記一対の位置決め用切欠部13、13の位置関係は、直角の位置関係にあり、導出された糸状連結要素7が位置決め用切欠部13と重ならないようにしている。
前記フランジ部11を含む基盤部10の上面が、押え盤部20に対する基盤部10側の合わせ面10sとされている。
該合わせ面10sには、リング状膨出部16が設けられている。このリング状膨出部16は、前記挿通孔14を中心として基盤部10の軸心に同心状に設けられ、骨貫通孔4から導出されて側方に引き出された糸状連結要素7を、その膨出部を横断させることで、強固な固定を達成せしめるものである。
図5も参照して、前記押え盤部20は円形状をなし、その下面が前記基盤部10の合わせ面10sに対応する押え盤部20側の合わせ面20sとされている。
押え盤部20の中心部には締め付け手段30を構成する雄ネジ31を貫通させると共に、雄ネジ31の頭部を面一状態に収容して着座させるため座ぐり貫通孔21が形成されている。
また押え盤部20の円周部の2箇所に対向して、糸状連結要素7をガイドするガイド手段としてのガイド溝22、22が設けられている。このガイド溝22は、骨貫通孔4から導出されて側方に引き出された糸状連結要素7を合わせ面20sの下流において溝に沿わせてガイドするものである。
また押え盤部20の円周部の2箇所に対向して、位置決め手段である一対の位置決め用切欠部23、23が設けられている。この位置決め用切欠部23、23は前記基盤部10に設けられた一対に位置決め用切欠部13、13に対応するもので、両切欠部13、13、23、23が相互に一致されることで、基盤部10と押え盤部20との相対位置が定まる。
前記押え盤部20の一対の位置決め用切欠部23、23とガイド溝22、22とは相互に直角の関係にあり、位置決め用切欠部23が基盤部10の位置決め用切欠部13に一致されることで、前記ガイド溝22の位置が基盤部10の挿通孔14の長孔の方向と一致するようになされている。
前記押え盤部20の一対の位置決め用切欠部23、23は、基盤部10の位置決め用切欠部13、13と共に、基盤部10と押え盤部20との連結の際の回り止めの役割を果たすための切欠部でもある。即ち、基盤部10と押え盤部20との位置決め用切欠部13、13、23、23を一致させ、その一致させた切欠部13、23に金具等を嵌め合わせることで、締め付け手段30で締め付ける際に、基盤部10と押え盤部20とが相互に位置ズレするのを防止することができる。
前記押え盤部20の合わせ面20sには、凹所24が設けられている。該凹所24は、前記基盤部10のリング状膨出部16に対応するもので、凹所24の周縁の凹み曲面がリング状膨出部16に合わさることで、その合わせ面10s、20sにおいて糸状連結要素7を確実に押圧・挟持すると共に、糸状連結要素7が膨出部16を横断することで、糸状連結要素7が屈曲した状態で押圧・挟持されることから、糸状連結要素7の固定の緩み等を確実に防止することができる。
図1、2、3を参照して、前記締め付け手段30は、雄ネジ31と該雄ネジ31が螺合する基盤部10の雌ネジ孔15とからなる。雄ネジ31の頭部等の形状は特に限定されるものではない。
また締め付け手段30は、必ずしもネジの螺合によるものである必要はない。例えば基盤部10と押え盤部20とをピン止めするように構成することも可能である。
固定装置1による糸状連結要素7の固定作業を説明すると、代替靭帯2の折り返し部2a側の糸状連結要素5を大体骨Dの骨貫通孔3の出口で掛渡具6に掛け渡した状態として固定した後、代替靭帯2の自由端部2b、2bに縫い付けてある糸状連結要素7(各自由端部2bから2本ずつ出ている)を脛骨Kの骨貫通孔4に貫通させて導出し、これを固定装置1の挿通孔14に通して導出する。固定装置1の基盤部10を骨貫通孔4の出口部に着座させ、糸状連結要素7を緊張状態に引っ張った状態で、挿通孔14の長孔の両側から2本ずつ導出し、側方へ導く。その状態で押え盤部20を雄ネジ31により基盤部10に連結する。その際、基盤部10と押え盤部20の位置決め用切欠部13、23を一致させるように金具等を切欠部13、23に当てがい、基盤部10と押え盤部20との一定の相対位置を保持すると共に、基盤部10と押え盤部20の螺合に伴う従動を防止する。この状態で雄ネジ31による螺合を進めて、結合を完了する。これによって、糸状連結要素7は基盤部10上面の合わせ面10sと押え盤部20下面の合わせ面20sとの間に押圧・挟持されて固定が完了する。合わせ面10s、20sを経た糸状連結要素7は、それぞれ2本ずつが、押え盤部20のガイド溝22、22に沿って上方に導かれ、押え盤部20の上面で相互に結ばれる。
なお固定作業の手順は、必ずしも上記した手順通りである必要はない。
また上記した実施形態において、固定装置1は脛骨K側に使用されているが、反対に大腿骨D側に用いることも可能である。
更に固定装置1は上記実施形態では膝部の靭帯再建術に用いているが、膝部以外の関節に対して用いることも可能である。
本発明の実施形態に係る固定装置を靭帯再建術に用いた状態を説明する図で、(A)は全体断面図、(B)は掛渡具とループ状の糸状連結要素との関係を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る靭帯再建術に用いる固定装置を示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。 図2の(B)におけるI−I断面図である。 基盤部を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるJ−J断面図、(C)は(A)におけるK−K断面図である。 押え盤部を示し、(A)は平面図、(B)は(A)のL−L断面図、(C)は(A)のM−M断面図である。
符号の説明
1 固定装置
2 代替靭帯
2a 折り返し部
2b 自由端部
3 骨貫通孔
4 骨貫通孔
5 ループ状の糸状連結要素
6 掛渡具
7 糸状連結要素
10 基盤部
10s 合わせ面
11 フランジ部
12 胴部
13 位置決め用切欠部
14 挿通孔
15 雌ネジ孔
16 リング状膨出部
20 押え盤部
20s 合わせ面
21 座ぐり貫通孔
22 ガイド溝
23 位置決め用切欠部
24 凹所
30 締め付け手段
31 雄ネジ
D 大腿骨
K 脛骨

Claims (6)

  1. 関節を介して存在する一対の骨の間に靭帯を再構築する靭帯再建術に用いられ、骨に貫通して形成された骨貫通孔を通って外部へ導出される糸状連結要素を骨表面付近で固定するための固定装置であって、
    前記骨貫通孔の出口部に着座する基盤部と、該基盤部に対して着脱自在に組み合わされることで基盤部との合わせ面を押圧する押え盤部と、該押え盤部と前記基盤部とを相互に合わせて締め付ける締め付け手段とを有し、
    前記基盤部は、前記骨貫通孔の出口部の周縁に着座するフランジ部と、骨貫通孔の出口部の口内に嵌り込む胴部とを備え、
    前記締め付け手段により前記押え盤部と前記基盤部とを相互に合わせて締め付けることで、前記骨貫通孔から基盤部の挿通孔を通って外部へ導出された糸状連結要素を前記基盤部と押え盤部との合わせ面で押圧・挟持して固定することを特徴とする靭帯再建術に用いる固定装置。
  2. 締め付け手段は雄ネジと該雄ネジが螺合する雌ネジ孔とからなり、雌ネジ孔は前記基盤部の胴部の中心に設けられることを特徴とする請求項1に記載の靭帯再建術に用いる固定装置。
  3. 基盤部の胴部に設けた糸状連結要素挿通用の挿通孔の一部を前記雄ネジと螺合する雌ネジ孔に形成してあることを特徴とする請求項2に記載の靭帯再建術に用いる固定装置。
  4. 基盤部の上面を基盤部側の合わせ面とすると共に押え盤部の下面を押え盤部側の合わせ面とし、基盤部側の合わせ面には挿通孔を中心としたリング状膨出部が形成されており、押え盤部側の合わせ面には前記基盤部側のリング状膨出部に合わさる凹所が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の靭帯再建術に用いる固定装置。
  5. 基盤部と押え盤部とには、両者が相互に一定の相対位置で合わさるための位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の靭帯再建術に用いる固定装置。
  6. 押え盤部には合わせ面を経た糸状連結要素をガイドするガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の靭帯再建術に用いる固定装置。
JP2005090638A 2005-03-28 2005-03-28 靭帯再建術に用いる固定装置 Pending JP2006271429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090638A JP2006271429A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 靭帯再建術に用いる固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090638A JP2006271429A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 靭帯再建術に用いる固定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006271429A true JP2006271429A (ja) 2006-10-12

Family

ID=37206761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005090638A Pending JP2006271429A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 靭帯再建術に用いる固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006271429A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011507642A (ja) * 2007-12-27 2011-03-10 マティス アクチエンゲゼルシャフト ベトラッハ 膝関節の十字靱帯に荷重を印加するシステムを取り付けるためのデバイス
JP2016507318A (ja) * 2013-02-22 2016-03-10 スポーツ メディシン イノベーションズ アーゲー 解剖学的に妥当な靭帯再建のためのシステム、装置および方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62179454A (ja) * 1986-01-24 1987-08-06 ハウメディカ・インコーポレーテッド 靭帯又は腱補形物用固定素子
US5702397A (en) * 1996-02-20 1997-12-30 Medicinelodge, Inc. Ligament bone anchor and method for its use
US6221107B1 (en) * 1998-08-03 2001-04-24 Mark E. Steiner Ligament fixation device and method
WO2001056507A1 (fr) * 2000-02-07 2001-08-09 Dedienne Sante Dispositif de fixation d'un implant ou d'un transplant formant ligament prothetique sur un os
US20010018613A1 (en) * 1998-10-19 2001-08-30 Huene Douglas B. Bone plug anchoring device and method for anchoring one or more tendons or other grafts using the bone plug anchoring device
JP2002536113A (ja) * 1999-02-09 2002-10-29 ジョセフ・エイチ・スクラー 移植靱帯アンカー及び移植靱帯アンカーを取り付ける方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62179454A (ja) * 1986-01-24 1987-08-06 ハウメディカ・インコーポレーテッド 靭帯又は腱補形物用固定素子
US5702397A (en) * 1996-02-20 1997-12-30 Medicinelodge, Inc. Ligament bone anchor and method for its use
US6221107B1 (en) * 1998-08-03 2001-04-24 Mark E. Steiner Ligament fixation device and method
US20010018613A1 (en) * 1998-10-19 2001-08-30 Huene Douglas B. Bone plug anchoring device and method for anchoring one or more tendons or other grafts using the bone plug anchoring device
JP2002536113A (ja) * 1999-02-09 2002-10-29 ジョセフ・エイチ・スクラー 移植靱帯アンカー及び移植靱帯アンカーを取り付ける方法
WO2001056507A1 (fr) * 2000-02-07 2001-08-09 Dedienne Sante Dispositif de fixation d'un implant ou d'un transplant formant ligament prothetique sur un os

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011507642A (ja) * 2007-12-27 2011-03-10 マティス アクチエンゲゼルシャフト ベトラッハ 膝関節の十字靱帯に荷重を印加するシステムを取り付けるためのデバイス
US9289285B2 (en) 2007-12-27 2016-03-22 Mathys Ag Bettlach Device for implanting a system for loading a cruciate ligament in a knee joint
JP2016507318A (ja) * 2013-02-22 2016-03-10 スポーツ メディシン イノベーションズ アーゲー 解剖学的に妥当な靭帯再建のためのシステム、装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2763999C (en) Toggle bolt assembly and method of assembly
AU2007202269B2 (en) Swivel anchor and method for knotless fixation of tissue
CN101282691B (zh) 用于骨外科手术的线缆及压接件
US8202318B2 (en) Bundle graft and method of making same
US9913640B2 (en) Suture tensioning device
US20070225805A1 (en) Ligament Fixation Using Graft Harness/Bolt Assembly
US9089416B2 (en) Apparatus and method for ligament reconstruction
US10258400B2 (en) Cable fixation device, instruments, and methods
JP2014113483A (ja) 骨固定システムおよび使用方法
JPH05502803A (ja) 靭帯固定器具
US11925545B2 (en) Adjustable fixation device
KR20020036677A (ko) 환축관절 고정용 훅 케이블 및 고정용 시스템
JP2008132328A (ja) 滑車を備えた縫合糸アンカー
US8123806B1 (en) Method of tensioning a tissue graft having suture bundles using a cleated bar
US20120059416A1 (en) Intra-operative acl graft instrumentation
JP2002272756A (ja) 膝関節の前十字靱帯再建手術用器具およびその再建靱帯脛骨側固定器具
JP4236795B2 (ja) 骨接合装置
US20220151662A1 (en) Systems and methods for surgical procedures using band clamp implants and tensioning instruments
JP2006271429A (ja) 靭帯再建術に用いる固定装置
US10758224B2 (en) System and method controlling a relationship between first and second bodies on a person
US11771475B2 (en) Systems and methods for surgical procedures using band clamp implants and tensioning instruments
KR101670777B1 (ko) 대퇴골 고정 시스템
WO2012047925A2 (en) Intra-operative acl graft instrumentation
JP2004350774A (ja) 創外固定器、及び刺しピン着脱継手
WO2022256104A1 (en) Surgical system and method including cerclage with loop

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629