JP2006270988A - 電子すかしデータ挿入方法及びその装置と電子すかしデータ検出装置 - Google Patents

電子すかしデータ挿入方法及びその装置と電子すかしデータ検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電子すかしの埋め込み方法の設定を考慮し、画質劣化のない電子すかし及びその検出効率を向上することを課題とする。
【解決手段】 ピクチャタイプ毎に適応する強さの電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入方法において、画像からk×k画素のブロックを取り出して、当該ブロックのDCT(離散コサイン変換)を行い、前記DCT変換後の前記DCTの係数の量子化を行い、前記ピクチャタイプを決定し、前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納した電子すかしデータ・テーブルによって前記ピクチャタイプに応じて1種類の電子すかしデータを選択し、前記DCT変換後のデータに前記選択した電子すかしデータを挿入することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル画像に電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入方法及びその装置に関し、特にデジタル画像に特殊な情報を持つ識別データ(電子すかしデータ)を埋め込む電子すかしデータ挿入方法及びその装置に関する。
近年、デジタル画像の違法な複製が問題となっている。この違法な複製を防止するために、デジタル画像データを暗号化し、正当な暗号解読キーを持つ再生システムのみが、暗号化されたデジタル画像データを再生できるシステムが考えられている。
しかし、ひとたび暗号を解読されてしまうと、以降の複製を防止することは出来ない。そこで、デジタル画像の不正な使用、及び複製を防止するために、デジタル画像そのものに特殊な情報(以下、この情報のことを電子すかしデータと呼ぶ)を埋め込む方法が考えられている。
このような、デジタル画像に対する電子すかしデータとして、認識できる可視な電子すかしデータ、及び容易に認識できない不可視な電子すかしデータの2種類が考えられている。
可視な電子すかしデータは、画像に対して特殊な文字、あるいは記号等を合成して、視覚的に感知できるようにしたものであり、画質の劣化を招くが、デジタル画像の使用者に対して、不正な流量の防止を視覚的に訴える効果がある。
この可視な電子すかしデータの埋め込みの一例が、特開平8−241403号公報に示されている。この方法においては、元になる画像に対して可視な電子すかしデータを合成する際、電子すかしデータの不透明な部分に対応する画素の輝度のみを変化させ、色成分は変化させないようにして電子すかしデータを原画像に合成している。この際、画素の輝度成分を変化させるスケーリング値は、色成分、乱数、電子すかしデータの画素の値等によって決定されている。
また、不可視な電子すかしデータは、画質を劣化させないように配慮して、電子すかしデータを画像に埋め込んだものであり、画質の劣化がほとんど無いため視覚的には感知できないことが特徴である。
しかし、この電子すかしデータとして著作者の識別が可能な特殊な情報を埋め込んでおけば、違法な複製が行われた後でも、この電子すかしデータを検出することにより著作者を特定することが可能である。また、複製不可情報を埋め込んでおけば、例えば再生装置がその複製不可情報を検出した際に、使用者に複製禁止データであることを通知したり、再生装置内の複製防止機構を動作させて、VTR等への複製を制限することが可能である。
この不可視な電子すかしデータの、デジタル画像への埋め込み方法の一つとしては、画素データのLSB(Least Significant Bit:最小量子化ビット)等の画質への影響の少ない部分に、電子すかしデータとして特殊な情報を埋め込む方法がある。しかし、この方法に対しては、画像から電子すかしデータを取り除くことは容易であった。例えば、低域通過フィルタを用いれば、画素のLSBの情報は失われることになり、また、画像圧縮処理はこのような画質に影響の少ない部分の情報量を落とすことによりデータ量の削減をはかっているので、画像処理により電子すかしデータが失われることになる。従って、電子すかしデータの再検出が困難となるという問題があった。
また、他の従来例が、特開平6−315131号公報に示されている。同公報においては、連続するフレームの画像の相関を利用して、図8に示すように、情報埋め込み装置では、画像の映像信号をバッファ503で受け、隣接画素同士の相関を検出装置501で検出し、その相関値に応じて制御装置502で制御信号を生成し、変換装置504でバッファ503の映像信号の一部領域を電子すかしを挿入した映像信号に変換し、記録処理装置505に格納する。つぎに、再生装置では、再生時に周辺の領域で置き換えても、画像の劣化を生じない領域を検出し、変換対象領域のレベルを変換して、特定の情報を埋め込んである。
この方法においては、再生時に、再生処理装置507で信号欠落部分と、制御装置502で得られた変換情報を用いて、制御装置508で識別データを埋め込んだ領域を特定し、補助装置509でその部分を補正する事によって画像を復元して、再生映像信号を得ている。
また他の従来例として、特開平5−30466号公報には、違法ダビングを防止するコピー禁止信号又はコピー許可信号を記録する映像信号記録装置について記載されている。図9に示すように、アナログ輝度信号Yと、色差信号PB,PRとをローパスフィルター601〜603で低域成分だけ取り出し、A/D変換器でそれぞれデジタル信号を得て、時分割多重(TDM)エンコーダデジタル信号処理回路607から同期信号を検出するタイミング発生器608と、同期信号SYNCを検出するタイミング発生器609と、同期信号後のリザーブエリアにコピー禁止又はコピー許可を示すコピー制御信号を発生するタイミング発生器610とで各タイミングを発生して、信号加算回路611,612でアナログ輝度信号Yと、色差信号PB,PRとを時間軸多重して、D/A変換器613,614でD/A変換し、ローパスフィルター615,616で低域周波数成分を得て、チャネルA,チャネルBのそれぞれをビデオテープに記録される。
この公報では、映像信号を周波数変換し、周波数変換後の映像信号の周波数帯域よりも低い周波数信号を持つ情報を埋め込む方法が示されている。この方法においては、広域通過フィルタを用いて、もとの映像信号を取り出し、低域通過フィルタを用いて埋め込んだ識別データを取り出している。
また、画像を周波数変換する他の例として、画像を周波数変換してスペクトル成分とし、周波数変換後の映像信号の周波数成分が強い領域に、電子すかしデータを埋め込む方法が提案されている(日経エレクトロニクス 1996.4.22(no.660)13ページ)。この方法においては、周波数成分に電子すかしデータを埋め込むので、圧縮処理やフィルタリング等の画像処理に対しても電子すかしデータが失われることはない。
さらに、電子すかしデータとして「正規分布に従う乱数」を採用することで、電子すかしデータ同士の干渉を防ぎ、画像全体に大きな影響を及ぼすことなく、電子すかしデータを破壊することも困難な方式が提案されている。
この正規分布に従う乱数を埋め込む電子すかしデータの埋め込み方法は、元の画像をDCT(離散コサイン変換)などを用いて周波数成分に変換し、周波数領域で高いレベル値を示すデータをn個選び、
f(1)、f(2)、・・・、f(n)
とし、電子すかしデータ
w(1)、w(2)、・・・w(n)
を、平均0、分散1である正規分布より選び、
F(i)=f(i)+α×|f(i)|×w(i)
を各iについて計算する。ここで、αはスケーリング要素である。
最後にf(i)の変わりにF(i)を置き換えた周波数成分を含むDCT(離散コサイン変換)変換係数を逆DCTしてから、電子すかしデータが埋め込まれた画像を得る。
この埋め込まれた画像電子から、電子すかしデータの検出は以下の方法で行う。この検出方法においては、元の画像、及び電子すかしデータ候補w(i)(但しi=1、2、・・・、n)が既知でなければならない。
まず、DCT等を用いて電子すかしデータ入り画像を周波数成分に変換し、周波数領域において、電子すかしデータを埋め込んだ
f(1)、f(2)、・・・、f(n)
に対応する要素の値を
F(1)、F(2)、・・・、F(n)
とする。電子すかしデータ抽出部では、f(i)、及びF(i)により、電子すかしデータW(i)を
W(i)=(F(i)−f(i))/f(i)
により計算して、抽出する。
次に、内積計算部で、w(i)とW(i)の統計的類似度をベクトルの内積を利用して、
C=W×w/(WD×wD)
により計算する。ここで、
W=(W(1)、W(2)、・・・、W(n))、
w=(w(1)、w(2)、・・・、w(n))、
WD=ベクトルWの絶対値、
wD=ベクトルwの絶対値
である。統計的類似度Cがある特定の値以上である場合には、該当電子すかしデータが埋め込まれていると判定する。
上記の方法を用いて、電子すかしデータを画像に埋め込んでおけば、原画像を所有している著作者が、違法な複製と思われるデジタル画像データに対して、検出処理を行う場合に有効である。
上記の方法は、原画像が必要であるため、違法な複製と思われる画像データに対して、原画像を所有している著作者が検出処理を行う場合には可能であるが、各端末の再生装置では、原画像が無いために電子すかしデータの検出処理を行うことが出来ない。そこで上記の方法を端末処理、特にMPEG(Moving PictureExperts Group)システム向けに改良した方法が提案されている。
この方法においては、元の画像を8ピクセル×8ピクセルのブロックに分割し、このブロックを処理単位として、電子すかしデータの埋め込み、及び抽出処理を行う。
電子すかしデータの埋め込み処理は、まず、MPEG符号化処理の、離散コサイン変換(DCT)が終わった後の周波数領域でAC成分の周波数成分の低いものから順に、
f(1)、f(2)、・・・、f(n)
とし、電子すかしデータ
w(1)、w(2)、・・・w(n)
を、平均0、分散1である正規分布より選び、
F(i)=f(i)+α×avg(f(i))×w(i)
を各iについて計算する。ここで、αはスケーリング要素であり、avg(f(i))はf(i)の近傍3点の絶対値の平均を取った部分平均である。
そして、f(i)の変わりにF(i)を置き換えて、MPEG符号化処理の後続の処理を行う。
電子すかしデータの検出は以下の方法で行う。この検出方法においては、元の画像は必要ではなく、データ候補
w(i)(但しi=1、2、・・・、n)
が既知であればよい。
MPEG伸張処理の逆量子化が終わった後のブロックの周波数領域において、周波数成分の低いものから順に、
F(1)、F(2)、・・・、F(n)
とする。F(i)の近傍3点の絶対値の平均値を部分平均avg(F(i))として、電子すかしデータW(i)を
W(i)=F(i)/avg(F(i))
により計算し、さらに1画像分のW(i)の総和WF(i)をi毎に各々計算する。次に、w(i)とWF(i)の統計的類似度Cをベクトルの内積を利用して、
C=WF×w/(WFD×wD)
により計算する。ここで、
W=(WF(1)、WF(2)、・・・、WF(n))、
w=(w(1)、w(2)、・・・、w(n))、
WFD=ベクトルWFの絶対値、
wD=ベクトルwの絶対値
である。統計的類似度Cが、ある特定の値以上である場合には該当電子すかしデータが埋め込まれていると判定する。
特開平11−55639号公報 特開平10−313402号公報 特開平10−191330号公報 特開平11−164235号公報
しかしながら、特開平6−315131号公報に示される例においては、全てのフレームに電子すかし情報が埋め込まれないので、電子すかしを埋め込まれていないフレームに対しては、違法な複製を防止することは出来ない。また、連続するフレームが静止画であり、連続するフレームに変化が無いことを前提にしているため、動きの激しい動画においては、電子すかしデータを埋め込む領域を特定できないため、電子すかしデータを埋め込むことが出来ない。
また、特開平5−30466号公報に示される例においては、画像の周波数変換後の周波数領域よりも低い部分に電子すかしデータを埋め込むため、高帯域周波数の通過フィルタを用いて電子すかしデータを除去することが容易に可能である。
また、特開平10−191330号公報には、デジタル信号のMPEGデータに不可視の電子すかしデータを挿入し及び検出することが記載されている。MPEGデータは通常動画像の画像情報を8×8の各ブロックに分割して、量子化によってDCT演算によるDCT係数を丸め、その後電子すかしデータを挿入、検出する。しかしながら、同公報にはMPEGデータに電子すかしデータを挿入し、検出することは記載されているが、MPEGデータの圧縮・伸張に用いるI,P,Bのピクチャタイプについては、一切記載されていない。
本発明者は、不可視の電子すかしデータの挿入・検出する際に、MPEGデータ中のピクチャタイプによって強調される度合いの相違を発見した。
すなわち、周波数変換後の周波数成分の強い部分に電子すかしデータを埋め込む場合に、前記の周波数成分によって電子すかしデータが除去されるという問題は発生しないが、全てのピクチャタイプのフレームに対して共通な電子すかしデータを埋め込んでいた欠点を見いだした。
例えば、電子すかしデータの強さを5〜10とすると、検出効率を向上させるために強く埋め込む時には、全てのピクチャタイプ(I.P.B)に、10という強さの電子すかしデータを埋め込むことになる。この場合、全てのフレームに対して電子すかしデータを強く埋め込んでいるために、画質が劣化してしまう。また、逆に画質をよくするために、全てのピクチャタイプに5という強さの電子すかしデータを埋め込むと、電子すかしデータを復調しようとすると検出効率が低下するという問題が生じてしまう。
従って、静止画像ばかりでなく動画像に対して、検出効率を向上させるために電子すかしを強く入れると画質劣化が生じ、また画質劣化を防ぐ為電子すかしを弱く入れると検出効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、この問題を解決する為に、電子すかしの埋め込み方法の設定に関し、画像に対して画質劣化のない電子すかし及びその検出効率を向上することを課題とする。
本発明は、ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入方法において、画像からk×k画素のブロックを取り出して、当該ブロックのDCT(離散コサイン変換)を行い、前記DCT変換後の前記DCTの係数の量子化を行い、前記ピクチャタイプを決定し、前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納した電子すかしデータ・テーブルによって前記ピクチャタイプに応じて1種類の電子すかしデータを選択し、前記DCT変換後のデータに前記選択した電子すかしデータを挿入することを特徴とする。
また、本発明は、画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行い、DCT変換後のデータによるDCT係数の量子化を行い、前記画像のピクチャタイプを決定し、第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルから前記ピクチャタイプに応じて1種類の電子すかしデータを選択し、前記DCT変換後の量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入し、前記電子すかしデータ挿入後のデータをハフマン符号化することを特徴とする。
また、本発明は、画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行い、前記DCT変換後のデータのDCT係数の量子化を行い、前記画像からピクチャタイプを決定し、前記画像に予め挿入した電子すかしデータを元の電子すかしデータとして元の電子すかしデータ格納手段に格納し、前記ピクチャタイプに応じて前記元の電子すかしデータに対してj個の乗算器で乗算を行い、前記j個の乗算結果を第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータとしてj種類の電子すかしデータを電子すかしデータテーブルに格納し、前記電子すかしデータテーブルから1種類の電子すかしデータを選択し、前記量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入することを特徴とする。
また、本発明は、ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入装置において、画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行いDCT変換後のデータを出力するDCT変換器と、前記DCT変換器によるDCT係数の量子化を行う量子化器と、前記画像のピクチャタイプを決定するピクチャタイプ決定器と、前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルと、前記ピクチャタイプ決定器によるピクチャタイプに応じて前記電子すかしデータテーブルから1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入器とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行いDCT変換後のデータを出力するDCT変換器と、前記DCT変換器によるDCT係数の量子化を行う量子化器と、前記画像のピクチャタイプを決定するピクチャタイプ決定器と、第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルと、前記ピクチャタイプに応じて前記電子すかしデータテーブルの内から1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入器と、前記電子すかしデータを挿入後のデータを符号化するハフマン符号化器とによって構成することを特徴とする。
また、本発明は、画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行いDCT変換後のデータを出力するDCT変換器と、前記DCT変換器によるDCT係数の量子化を行う量子化器と、前記画像のピクチャタイプを決定するピクチャタイプ決定器と、前記画像に予め挿入した電子すかしデータを元の電子すかしデータとして格納する元の電子すかしデータ格納手段と、前記ピクチャタイプ決定器による前記ピクチャタイプに応じて電子すかしデータに対して乗算を行うj個の乗算器と、前記j個の乗算器の乗算結果により第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルと、前記電子すかしデータテーブルから1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記量子化器の量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入器とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入された画像から前記電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出装置において、前記電子すかしデータを挿入した前記画像からk×k画素のブロックを取り出してIDCT(逆離散コサイン変換)を行いIDCT変換後のデータを出力するIDCT変換器と、前記IDCT変換器によるIDCT係数から電子すかしデータを抽出する電子すかしデータ抽出器と、前記電子すかしデータ抽出器の電子すかしデータから抽出データを格納する抽出データメモリと、前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルと、前記ピクチャタイプに応じて前記電子すかしデータテーブルから1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記抽出データメモリの抽出データと前記1種類の電子すかしデータとからを電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出器とからなることを特徴とする。
また、本発明は、ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入された画像から前記電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出装置において、前記電子すかしデータを挿入した前記画像からk×k画素のブロックを取り出してIDCT(逆離散コサイン変換)を行いIDCT変換後のデータを出力するIDCT変換器と、前記IDCT変換器によるIDCT係数から電子すかしデータを抽出する電子すかしデータ抽出器と、前記電子すかしデータ抽出器の電子すかしデータから抽出データを格納する抽出データメモリと、前記電子すかしデータを挿入した前記画像からピクチャタイプを検出するピクチャタイプ検出器と、前記ピクチャタイプ検出器のピクチャタイプに応じて予め前記画像に元の電子すかしデータを挿入した元の電子すかしデータ画像を格納した元の電子すかしデータ画像格納部と、前記元の電子すかしデータ画像に前記ピクチャタイプ検出器のピクチャタイプに応じて所定の乗算係数を乗算する第1の乗算器から第jの乗算器を含むj個の乗算器と、前記j個の乗算器の乗算結果を格納する第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータのj個の電子すかしデータ格納部と、前記j個の電子すかしデータ格納部から1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記抽出データメモリの抽出データと前記1種類の電子すかしデータとから電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出器とからなることを特徴とする。
また、上述した本発明の電子すかしデータ挿入方法およびその装置は、ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入することを特徴とする。ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入することによって、画質劣化を招くこと無しに検出効率の高い電子すかしデータ挿入方法を実現することができる。
また、本発明は、図1を参照しつつ説明すれば、ピクチャタイプ決定部106はピクチャタイプ、例えばイントラ符号化画像(Intra-Picture。以下、Iピクチャという)、プレディクティブ符号化画像(Predictive-Picture。以下、Pピクチャという)、またはバイディレクショナリ・プレディクティブ符号化画像(Bidirectionally-Predictive-Picture。以下、Bピクチャという)などのピクチャタイプのなかからその一つを決定する。電子すかしデータセレクタ107は電子すかしデータテーブル108の中から、ピクチャタイプに応じた電子すかしデータを選択する。電子すかしデータ挿入器105はピクチャタイプに応じた電子すかしデータを挿入する。
本発明の電子すかしデータ挿入方式および装置によれば、ピクチャタイプごとに電子すかしデータの検出効率と画質の劣化とを勘案して最適な電子すかし強度を決定して電子すかしデータを挿入し、検出するので、原画像から電子すかしデータ視認することは困難となり、また、所定の検出装置によって電子すかしデータを効率よく検出することができる。言い換えれば、適切な強さの電子すかしデータを挿入し、画質劣化を招くこと無しに、検出効率の高い電子すかしデータ挿入及び検出方式を実現することができる。
本発明による実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1)構成の説明
図1は本発明の電子すかしデータ挿入方式および装置のシステムブロック図である。
図1を参照すると、本発明の実施形態は、原画像101中の画像からk×k(kは画素のビット数)画素のブロックを取り出して、DCT(離散コサイン変換)を行い周波数成分に変換してDCT変換データとして出力するDCT変換器103、DCT変換データのDCT係数の量子化を行う量子化器104、ピクチャタイプを決定するピクチャタイプ決定器106、各ピクチャタイプW(I),W(B),W(P)毎に、適切な値に計算された第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブル108、ピクチャタイプに応じて1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタ107、DCT変換後のデータに電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入器105、電子すかしデータが挿入されたk×kのブロックに対して逆量子化を行う逆量子化器109、逆量子化したデータにIDCT(逆離散コサイン変換)を行うIDCT変換器110、IDCT変換器110の出力を電子すかしデータの挿入された画像112として表示する表示器111、及びk×kのブロックに対して符号化を行うハフマン符号化器113、ハフマン符号化したデータを圧縮データとして記録する記録媒体114とによって構成する。
ここで、ピクチャタイプとは、例えばMPEG2の場合には、Iピクチャはフレーム内符号化画像で画面の全てをイントラ符号化する画面であり、Pピクチャはフレーム間順方向予測符号化画像で、画面内の小ブロック単位の部分ではイントラ符号化を含む場合もあり、原画像と同じ順序で符号化される。Gピクチャは、双方向予測符号化画像であり、I,Pピクチャを先に処理した後で、その間に挿入されるBピクチャを符号化し、画面内の小ブロック単位の部分では、イントラ符号化を含む場合もある。本実施形態では、主にI,P,B各ピクチャはそれぞれフレーム単位で表現されているものとして説明する。従って、ピクチャタイプ決定器106は、動画像の原画像101の動きから、MPEG用の圧縮画像に変換して圧縮符号化した後に、各画像符号化に付帯するピクチャタイプのI,P,Bピクチャを検出することによって、各ピクチャタイプを決定することができる。
また、電子すかしデータテーブル108は、ピクチャタイプのI,P,Bと、それぞれの電子すかしデータの強度、例えば、10:7:5に割り振った強度とからなるデータをテーブル化したものである。このテーブル108は、各ピクチャタイプの電子すかし強度を各ピクチャタイプの強度とする。また、テーブルを参照するのはあくまで強度であり、電子すかしデータそのものではないので、復調側にテーブルを持つ必要はなく、復調側でI,P,Bピクチャタイプの強度が事前に通知されていれば、画質の劣化防止と検出効率の向上とを満足させることができる。
図2は記録媒体114に記録された圧縮データを再生する電子すかしデータ検出方式のシステムブロック図である。図2を参照すると、電子すかしデータ検出方式の実施形態は、MPEGデータの復号化を行う復号器202、IDCT(逆離散コサイン変換)を行うIDCT変換器203、抽出したデータを格納する抽出データ格納領域205、IDCT変換器203が出力するk×k画素分の周波数データから電子すかしデータを抽出し抽出データテーブル206の所定の位置にデータを格納する電子すかしデータ抽出器204、電子すかしデータテーブル208から各ピクチャタイプW(I),W(B),W(P)と、第m(m=1、2、・・・、j)番目のデータを取り出し、抽出データと電子すかしデータの統計的類似度を算出する電子すかしデータ検出器207によって構成する。
本発明においては、挿入側と検出側で、対応する番号の電子すかしデータテーブル108,208、及び電子すかしデータ位置テーブルの内容は一致しなければならない。すなわち、挿入側と検出側の対応する第m(m=1、2、・・・、j)番目の電子すかしデータテーブルの内容は一致しなければならない。
次に、図3、および図4を用いて画像データの構造について説明する。ここではMPEG標準の画像データに説明する。MPEG標準の符号化方式による画像データは、図3のような構造を持っている。画像の書くフレームまたはフィールドの情報は、シーケンスヘッダコード(SHC)を有するシーケンス層(a)のGOP(Group Of Picture)層(b)中ピクチャスタートコード(PSC)に続くピクチャ層(c)は以下に記述される。
各フレームまたはフィールド情報は、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの3種類のピクチャタイプ形式で符号化される。図4のように、PピクチャおよびBピクチャは時間的に離れた他の画像を参照画像とし、その画像との差分値のみを画像情報として符号化する。また、ピクチャはブロックに細分され、ブロック単位でDCT(離散コサイン変換)を行い、適当な量子化係数で量子化され、ハフマン符号化される。各フレームのフィールド情報はスライススタートコード(SSC)に続くスライス層(d)の以下にあるマクロブロック(MB)層(e)内にあり、輝度情報Yを示すブロック層(f)が4つ、色差情報Cb,Crを表わすブロック層が2つの計6つのブロック層(e)により表わされる。
DCT係数は図6に示すように、水平空間周波数fHと垂直空間周波数fVとのテーブルで、図示する数字の順序で走査され、64個の1次元系列に変換される。図中の1の位置はDCT変換領域の直流(DC)成分を表わしており、この位置から右方向にいくほど水平方向のDCT変換領域が高域になり、下方向にいくほど垂直方向のDCT変換領域が高域になる。従って、最初左上隅の1の位置から走査を始め、2,3,…,64の順、すなわちDCT変換領域の低域から高域に斜め方向にジグザグ走査を行う。
(2)動作の説明
図1を用いて電子すかしデータの挿入方式の動作を説明する。まず、DCT変換器103は、原画像101から8×8画素のサイズのブロックデータ102を取り出し、DCT変換の離散コサイン変換を行う。次に量子化器104はピクチャ決定部106からのピクチャタイプに従って、離散コサイン変換されたブロックデータ102のDCT係数の量子化を行う。つぎに、電子すかしデータ挿入器105は、電子すかしデータテーブル108から8×8ブロックデータを取り出した位置およびピクチャタイプに一致する電子すかしデータW(j)を取り出し、量子化器104が出力する量子化後のデータに電子すかしデータを挿入する。
電子すかしデータW(j)は、元となる電子すかしデータをW(e)とするとW(j)=k×W(e)の式で表すことができ、kの値は各ピクチャタイプ毎に与えられる係数である。その後、逆量子化器109で逆量子化を行う。IDCT変換器110は、逆量子化器109が出力するデータに対してIDCT変換を行い、電子すかしデータを挿入した画像格納領域111に対して、DCT変換器103が8×8ブロックデータを取り出した位置と同じ位置112にデータを格納する。
上記の動作を1画面全てに対して行い、1画面の全ての領域に8×8のブロックを単位として電子すかしデータを挿入する。また、電子すかしデータ挿入器105の出力に圧縮データを生成する場合は、電子すかしデータ挿入器105の出力データをハフマン符号化器112で符号化し、圧縮データ114として出力する。
次に、図2を用いて電子すかしデータの検出方式の動作説明を行う。復号化器202は、圧縮データ201より8×8画素のサイズのブロックデータを取り出し、復号化を行い、その後、IDCT変換203で、IDCT変換を行う。電子すかしデータ抽出器204は、8×8ブロックデータを取り出した位置およびピクチャタイプ情報をもとに、電子すかしデータテーブル208から抽出すべき電子すかしデータの番号を取得するとともに、IDCT変換器203が出力するIDCT変換後の周波数データから電子すかしデータを抽出し、抽出データ格納領域205に格納する。上記の動作を1画面分の全ての8×8ブロックに対して行う。
1画面分の抽出データが抽出データ格納領域205に格納された後、電子すかしデータ検出器206は、抽出データ格納領域205と電子すかしデータテーブル208から電子すかしデータを取り出し、統計的類似度を算出し、結果209を出力する。
次に、図5を用いて各ピクチャタイプごとの動作の説明を行う。図5を参照すると、I(Intra-code:フレーム内符号化画像)ピクチャに電子すかしデータ埋め込みを行うとDCT成分はIからI+W(I)となる。B(Bi-directionallypredictive coded:双方向予測符号化画像)ピクチャに電子すかしデータ埋め込みを行うとDCT成分はBからB+W(B)となる。P(Predicted coded:順方向予測符号化画像)ピクチャに電子すかしデータ埋め込みを行うとDCT成分は、PからP+W(P)となる。
ここで、IはIピクチャがもつDCT成分、BはBピクチャが持つDCT成分、PはPピクチャが持つDCT成分であり、また、W(I)はIピクチャに埋め込まれたDCT成分、W(B)はBピクチャに埋め込まれたDCT成分、W(P)はPピクチャに埋め込まれたDCT成分である。それぞれのピクチャータイプに応じて、図1,図2の電子すかしデータ・テーブル108,208として格納され、電子すかしデータセレクタ107,207にて選択されて抽出される。
この電子すかしデータ・テーブル108,208には、例えば電子すかしデータ8ビット(例えば、10101010)のような電子すかしデータが格納されており、それに各ピクチャタイプ毎にテーブルから参照される強度を掛け合わせたものであり、各ピクチャタイプの電子すかし強度を変化させ、検出効率と画質を評価し、一番良好な結果を得られた強度を各ピクチャの強度とする。例えば、Iピクチャが10,Pピクチャが7,Bピクチャが5というように、ピクチャタイプ毎に強度を変えて、埋め込みを行うことにより、ある値以上の検出効率を保ちながら、画質劣化を最小限に留めることができる。
上記ピクチャータイプのI,P,Bの相互の比率をそれぞれ10:7:5に割り振った場合に、ほぼ復調された電子すかしデータの検出効率の悪化がなく、画質的にも劣化することのないことが、複数の動画に本発明を適用した結果得られた。また、画質劣化については、Iピクチャーを正規化して、I:P:Bの総合値の(I+P+B)の値が大きいほど、画質劣化が大きいこともわかった。例えば、I+P+B=1+0.7+0.5=2.2が基準とすると、I+P+B=3とした場合、基準に対して画質劣化が大きいことがわかったし、I+P+B=1.5程度とした場合、画質劣化が少ないが、電子すかしデータの検出効率が悪化する事実も得た。
[第2の実施形態]
次に、本発明のさらに第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図7は、本発明の電子すかしデータ挿入方式および装置の実施形態のシステムブロック図である。
図7を参照すると、この実施形態による電子すかしデータ挿入装置は、原画像107の画像からk×k画素のブロック102を取り出して、DCT(離散コサイン変換)を行い、DCT変換後のデータを出力するDCT変換器103と、DCT係数の量子化を行う量子化器104と、ピクチャタイプを決定するピクチャタイプ決定器106と、元の電子すかしデータを格納する元の電子すかしデータ格納手段120と、ピクチャタイプに応じて電子すかしデータに対して乗算を行うj個の乗算器(第1の乗算機121、第2の乗算器122、…、第jの乗算器123)と、第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブル108と、8×8画素のサイズのブロック位置に応じて1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタ107と、DCT変換後のデータに電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入器105と、電子すかしデータが挿入されたk×kのブロックに対して逆量子化を行う逆量子化器109と、IDCT(逆離散コサイン変換)を行うIDCT変換器110とによって構成する。
ここで、元の電子すかしデータとは、図1の電子すかしデータ・テーブル108にピクチャタイプ毎に特定していない状態の電子すかしデータであり、電子すかしデータ8ビット(例えば、10101010)として、1ビット目は著作権有り/無し、2ビット目はコピーの可/否、3ビット目はコピー可の場合1回だけか2回目までか、等のデータも含まれる。従って、ピクチャタイプ決定部106からのピクチャタイプに応じた電子すかし強度の乗算係数を第1,第2,第jの乗算器121,122,123によって、図1に示した電子すかしデータ・テーブル108と同様なテーブルができあがる。
次に、この電子すかしデータの挿入方式の動作を説明する。DCT変換器103は原画像101から8×8画素のサイズのブロックデータ102を取り出し、DCT変換を行う。次に量子化器104はピクチャタイプに応じてDCT係数の量子化を行う。j個の乗算器121〜123はピクチャタイプに応じて元の電子すかしデータに対して所定の係数の乗算を行い、電子すかしデータテーブル108にj個の電子すかしデータを格納する。
ここで、j個の乗算器の電子すかし強度である乗算係数は、上述したように、ピクチャタイプに応じて、画像劣化が小さくて、電子すかしの検出効率が最も良いという条件下で決めておく。勿論、乗算係数が1である場合は、その乗算器は省略してもよいことは言うまでもない。電子すかしデータ挿入器105は、電子すかしデータ・テーブル108から8×8画素のサイズのブロック位置に一致する電子すかしデータを取り出し、量子化器104が出力する量子化後のデータに電子すかしデータを挿入する。IDCT変換器110は、逆量子化器109が出力するデータに対してIDCT変換を行い、電子すかしデータを挿入した画像格納領域108に対して、DCT変換器103が8×8ブロックデータを取り出した位置と同じ位置109にデータを格納する。
上記の動作を1画面全てに対して行い、1画面の全ての領域に8×8のブロックを単位として電子すかしデータを挿入する。
また、上記実施形態による電子すかしデータを挿入した画像に対して、この電子すかしデータを検出する方法として、図1に対応する図2に示したすかしデータ検出装置と同様に構成すれば、以下の構成によって電子すかしデータを検出できる。
本実施形態による電子すかし検出装置では、電子すかしデータを挿入した画像からk×k画素のブロックを取り出してIDCT(逆離散コサイン変換)を行いIDCT変換後のデータを出力するIDCT変換器と、IDCT変換器によるIDCT係数から電子すかしデータを抽出する電子すかしデータ抽出器と、電子すかしデータ抽出器の電子すかしデータから抽出データを格納する抽出データメモリを有する。
また、電子すかしデータを挿入した画像からピクチャタイプを検出するピクチャタイプ検出器と、前記ピクチャタイプ検出器のピクチャタイプに応じて予め画像に元の電子すかしデータを挿入した元の電子すかしデータ画像を格納した元の電子すかしデータ画像格納部と、前記元の電子すかしデータ画像に前記ピクチャタイプ検出器のピクチャタイプに応じて所定の乗算係数を乗算する第1の乗算器から第jの乗算器を含むj個の乗算器と、前記j個の乗算器の乗算結果を格納する第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータのj個の電子すかしデータ格納部とで、j個の電子すかしデータ格納部から1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタとによって、図7に示した電子すかしデータ挿入器105に挿入したデータと同様な構成を備えている。
そうして、抽出データメモリの抽出データと1種類の電子すかしデータとから電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出器とによって、電子すかしデータを挿入された画像から電子すかしデータを検出できる。これは、j個の電子すかしデータ格納部のデータと上述した電子すかしデータテーブル108とが同一であるという前提から可能となるものである。
上記の説明においては、MPEG標準の符号化方式によるピクチャタイプを例にして実施形態を説明したが、DCTを用いる他の画像符号化方式、例えばH.261においても、本発明を適用できることは勿論である。
本発明の第1の実施形態による電子すかしデータ挿入器の構成ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による電子すかしデータ検出器の構成ブロック図である。 本発明に用いる画像データの構成図である。 本発明に用いるMPEG画像の画像データの構成図である。 本発明に用いるMPEGの画像データに電子すかしデータ挿入の説明図である。 本発明に用いるMPEG画像のDCT変換を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態による電子すかしデータ挿入器の構成ブロック図である。 従来例による電子すかしデータ挿入器の構成ブロック図である。 従来例による電子すかしデータの検出器の構成ブロック図である。
符号の説明
101 原画像
102 k×kブロックの画像
103 DCT変換器
104 量子化器
105 電子すかしデータ挿入器
106 ピクチャタイプ検出器
107 電子すかしデータセレクタ
108 電子すかしデータテーブル
109 逆量子化器
110 IDCT変換器
111 電子すかしデータの挿入された画像
112 電子すかしデータのk×kブロックの画像
113 ハフマン符号化器
114 圧縮データ
120 元の電子すかしデータ
121,122,123 第nの乗算器
201 圧縮データ
202 復号化器
203 IDCT変換器
204 電子すかしデータ抽出器
205 抽出データ格納部
206 電子すかしデータ検出器
207 電子すかしデータセレクタ
208 電子すかしデータテーブル
501 検出装置
502 制御装置
503 バッファ
504 変換装置
505 記録処理装置
507 再生処理装置
607 TDMエンコーダデジタル処理装置


Claims (9)

  1. ピクチャタイプ毎に適応する強さの電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入方法において、
    画像からk×k画素のブロックを取り出して、当該ブロックのDCT(離散コサイン変換)を行い、前記DCT変換後の前記DCTの係数の量子化を行い、前記ピクチャタイプを決定し、前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納した電子すかしデータ・テーブルによって前記ピクチャタイプに応じて1種類の電子すかしデータを選択し、前記DCT変換後のデータに前記選択した電子すかしデータを挿入することを特徴とする電子すかしデータ挿入方法。
  2. 請求項1に記載の電子すかしデータ挿入方法において、前記電子すかしデータを挿入後、前記電子すかしデータが挿入されたk×kのブロックに対して逆量子化を行い、当該逆量子化した前記k×kのブロックのデータにIDCT(逆離散コサイン変換)を行うことを特徴とする電子すかしデータ挿入方法。
  3. 画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行い、DCT変換後のデータによるDCT係数の量子化を行い、前記画像のピクチャタイプを決定し、第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルから前記ピクチャタイプに応じて1種類の電子すかしデータを選択し、前記DCT変換後の量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入し、前記電子すかしデータ挿入後のデータをハフマン符号化することを特徴とする電子すかしデータ挿入方法。
  4. ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入装置において、
    画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行いDCT変換後のデータを出力するDCT変換器と、前記DCT変換器によるDCT係数の量子化を行う量子化器と、前記画像のピクチャタイプを決定するピクチャタイプ決定器と、前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルと、前記ピクチャタイプ決定器によるピクチャタイプに応じて前記電子すかしデータテーブルから1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入器とを備えたことを特徴とする電子すかしデータ挿入装置。
  5. 請求項4に記載の電子すかしデータ挿入装置において、更に、
    前記電子すかしデータが挿入されたk×kのブロックに対して逆量子化を行う逆量子化器と、前記逆量子化後のデータにIDCT(逆離散コサイン変換)を行うIDCT変換器とを構成することを特徴とする電子すかしデータ挿入装置。
  6. 画像からk×k画素のブロックを取り出してDCT(離散コサイン変換)を行いDCT変換後のデータを出力するDCT変換器と、前記DCT変換器によるDCT係数の量子化を行う量子化器と、前記画像のピクチャタイプを決定するピクチャタイプ決定器と、第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルと、前記ピクチャタイプに応じて前記電子すかしデータテーブルの内から1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記量子化後のデータに前記1種類の電子すかしデータを挿入する電子すかしデータ挿入器と、前記電子すかしデータを挿入後のデータを符号化するハフマン符号化器とによって構成することを特徴とする電子すかしデータ挿入装置。
  7. ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入された画像から前記電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出装置において、
    前記電子すかしデータを挿入した前記画像からk×k画素のブロックを取り出してIDCT(逆離散コサイン変換)を行いIDCT変換後のデータを出力するIDCT変換器と、前記IDCT変換器によるIDCT係数から電子すかしデータを抽出する電子すかしデータ抽出器と、前記電子すかしデータ抽出器の電子すかしデータから抽出データを格納する抽出データメモリと、前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを格納する電子すかしデータテーブルと、前記ピクチャタイプに応じて前記電子すかしデータテーブルから1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記抽出データメモリの抽出データと前記1種類の電子すかしデータとからを電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出器とからなることを特徴とする電子すかしデータ検出装置。
  8. ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入された画像から前記電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出装置において、
    前記電子すかしデータを挿入した前記画像からk×k画素のブロックを取り出してIDCT(逆離散コサイン変換)を行いIDCT変換後のデータを出力するIDCT変換器と、前記IDCT変換器によるIDCT係数から電子すかしデータを抽出する電子すかしデータ抽出器と、前記電子すかしデータ抽出器の電子すかしデータから抽出データを格納する抽出データメモリと、前記電子すかしデータを挿入した前記画像からピクチャタイプを検出するピクチャタイプ検出器と、前記ピクチャタイプ検出器のピクチャタイプに応じて予め前記画像に元の電子すかしデータを挿入した元の電子すかしデータ画像を格納した元の電子すかしデータ画像格納部と、前記元の電子すかしデータ画像に前記ピクチャタイプ検出器のピクチャタイプに応じて所定の乗算係数を乗算する第1の乗算器から第jの乗算器を含むj個の乗算器と、前記j個の乗算器の乗算結果を格納する第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータのj個の電子すかしデータ格納部と、前記j個の電子すかしデータ格納部から1種類の電子すかしデータを選択する電子すかしデータセレクタと、前記抽出データメモリの抽出データと前記1種類の電子すかしデータとから電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出器とからなることを特徴とする電子すかしデータ検出装置。
  9. ピクチャタイプごとに適切な強さの電子すかしデータを挿入された画像から前記電子すかしデータを検出する電子すかしデータ検出方法において、
    前記電子すかしデータを挿入した前記画像からk×k画素のブロックを取り出してIDCT(逆離散コサイン変換)を行うステップと、前記IDCTによるIDCT係数から電子すかしデータを抽出するステップと、前記抽出した電子すかしデータから抽出データを抽出データメモリに格納するステップと、予め前記各ピクチャタイプ毎に第1の電子すかしデータから第jの電子すかしデータまでj種類の電子すかしデータを電子すかしデータテーブルに格納しておくステップと、前記ピクチャタイプに応じて前記電子すかしデータテーブルから1種類の電子すかしデータを選択するステップと、前記抽出データメモリの抽出データと前記1種類の電子すかしデータとから電子すかしデータを検出するステップとからなることを特徴とする電子すかしデータ検出方法。


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