JP2006268887A - 磁気ディスク装置、磁気ディスク装置性能調整方法および磁気ディスクアクセス方法 - Google Patents

磁気ディスク装置、磁気ディスク装置性能調整方法および磁気ディスクアクセス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置を製造する場合に、それらの磁気ディスク装置のデータアクセス時間の均一化を実現できるようにする新たな技術の提供を目的とする。
【解決手段】性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する手段と、各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する手段と、各セルについて、算出したセクタ数と入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する手段とを備える。本発明では、自装置の各セルが持つセクタ数を性能調整用情報で定義されるものに合わせることから、複数製造する場合にあっても、各セルの持つセクタ数が性能調整用情報で定義されるものに統一されることでセル数が同数となり、データアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる構成を採る磁気ディスク装置で実行されて、それらの磁気ディスク装置のデータアクセス時間の均一化を実現する磁気ディスク装置性能調整方法と、その磁気ディスク装置性能調整方法を実行する磁気ディスク装置と、その磁気ディスク装置性能調整方法により性能の調整された磁気ディスク装置で実行される磁気ディスクアクセス方法と、その磁気ディスクアクセス方法を実行する磁気ディスク装置とに関する。
磁気ディスク装置のデータアクセスは、すべてのセクタ(データの記録再生の単位)に対して論理番号を付けた方式であるLBA(Logical Block Addressing)形式を用いたアドレスにて実行されている。LBAの割当方法は磁気ディスク装置により異なるが、アクセス効率のよい割当方法を採用するのが通例となっている。
このような形でデータアクセスされる磁気ディスク装置では、その記憶容量が増加すると製造の歩留りの低下することが避けられない。
このようなことを背景にして、最近の磁気ディスク装置では、ヘッド毎に、最適なTPI(track per inch:1インチ当たりのトラック数)や最適なBPI(bit per inch:1インチ当たりの記録ビット数)を設定することで、装置全体としての記憶容量(製品の規格として保証する記憶容量)を確保するという方法が用いられている。
すなわち、性能の悪いヘッドについてはTPIやBPIを小さくして、その分低下する記憶容量を確保するために、性能のよいヘッドについてTPIやBPIを大きくすることで、装置全体としての記憶容量を確保するようにしているのである。
また、不良ヘッドや不良シリンダを未使用として、記憶容量の少ない磁気ディスク装置とするような方法も用いられている。
すなわち、本来は100Gバイトの記憶容量の磁気ディスク装置として製造するものであるものの、例えばヘッドの一部が不良であることで100Gバイトの記憶容量を実現できない場合にあって、50Gバイトの記憶容量を実現できる場合には、50Gバイトの記憶容量の磁気ディスク装置として製造するようにしているのである。
また、本発明に関連する技術として、下記の特許文献1には、記録ゾーン境界の設定をヘッドの推定特性値に基づいて全記録面について前もって一斉に行うのではなくて、各トランスデューサ(読み出し/書き込みのトランスデューサ)の性能の実測値に基づいて個別に行うという適応型ゾーン記録手法についての発明が記載されている。
特開平8−255412号公報
しかしながら、TPIやBPIを調整することで、装置全体としての記憶容量を同一にするという方法を用いると、記憶容量については同一の磁気ディスク装置として製造できるようになるものの、TPIやBPIの違いによりLBAの位置が異なることで、ヘッドのシーク時間が異なるものになり、ランダムアクセス性能が同一にならないという問題がある。
すなわち、ある磁気ディスク装置では、こういう値のシーク量でデータアクセスできるのに対して、別の磁気ディスク装置では、その値よりも大きなシーク量を要求されるというようになるので、ランダムアクセス性能が同一にならないのである。
また、不良ヘッドなどを未使用として記憶容量の少ない磁気ディスク装置とするような方法を用いると、本来的に記憶容量の少ないものとして製造した磁気ディスク装置とはヘッドなどのハードウェア構成が異なることで、ヘッドのシーク時間が異なるものになり、ランダムアクセス性能が同一にならないという問題がある。
すなわち、元々50Gバイトの記憶容量の磁気ディスク装置として製造した装置では、こういう値のシーク時間でデータアクセスできるのに対して、100Gバイトの記憶容量の磁気ディスク装置の持つ不良ヘッドを未使用とすることで50Gバイトの記憶容量の磁気ディスク装置として製造した装置では、ヘッドの重量が重くなることで、その値よりも大きなシーク時間を要求されるというようになるので、ランダムアクセス性能が同一にならないのである。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置を製造する場合に、それらの磁気ディスク装置のデータアクセス時間の均一化を実現できるようにする新たな磁気ディスク装置性能調整技術の提供と、その磁気ディスク装置性能調整技術により性能の調整された磁気ディスク装置でデータアクセスを行うための新たな磁気ディスクアクセス技術の提供とを目的とする。
〔1〕磁気ディスク装置のデータアクセス時間の均一化を実現する構成
本発明の磁気ディスク装置は、磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置を製造する場合に、それらの磁気ディスク装置のデータアクセス時間の均一化を実現できるようにするために、(1)性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する入力手段と、(2)各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する算出手段と、(3)各セルについて、算出手段の算出したセクタ数と入力手段の入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する設定手段とを備えるように構成する。
このように構成されるときにあって、装置評価テストにより得られた磁気ディスクアクセスのエラー発生率に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得したり、磁気ディスクアクセスに用いられるハードウェアの構成に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得するという処理を行う取得手段が備えられることがあり、この取得手段が備えられる場合には、設定手段は、取得手段の取得したセクタ数上乗せ分の情報に従って、上記の差分値を減らす形で未使用のものとするセクタを設定することがある。
ここで、本発明の磁気ディスク装置の備える各処理手段はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の磁気ディスク装置では、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する。
また、各セルについて、磁気ヘッド毎のシリンダ数および1トラック当たりのセクタ数について記述するセルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する。
このようにして、性能調整用情報で定義される各セルの持つべきセクタ数を入力し、自装置の各セルが実際に持つセクタ数を算出すると、続いて、各セルについて、算出したセクタ数と入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定することで、自装置の各セルが持つセクタ数を強制的に性能調整用情報で定義されるものに設定する。
このとき、未使用のセクタがセルの中に分散して配置されるとデータアクセスの制御が煩雑なものとなることから、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に、差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定することになる。
このようにして、本発明の磁気ディスク装置は、自装置の各セルが持つセクタ数を性能調整用情報で定義されるものに一律に合わせるという構成を採ることから、仕様として同じ記憶容量を持つ本発明の磁気ディスク装置を複数製造する場合にあっても、それらの磁気ディスク装置では、各セルの持つセクタ数が性能調整用情報で定義されるものに統一されることでセル数が同数となり、これによりデータアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
この構成を採るときにあって、本発明の磁気ディスク装置は、さらに、磁気ディスクアクセスのエラー発生率の違いを考慮した形でデータアクセス時間の均一化を実現できるようにするために、装置評価テストにより得られた磁気ディスクアクセスのエラー発生率に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得して、この取得したセクタ数上乗せ分の情報に従って、差分値を減らす形で未使用のものとするセクタを設定することがある。このとき、セル毎のエラー発生率が得られる場合には、それに従って、セル毎に未使用とするセクタ数を変えるようにすることもある。
この構成に従って、磁気ディスクアクセスのエラー発生率が大きい場合には、自装置の各セルが持つセクタ数を多くすることでセル数を減らし、これによりシーク量を減らすことで、アクセスエラー発生率が大きいことによるシーク回数の増加に基づくシーク時間の増加を抑えて、データアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
また、この構成を採るときにあって、本発明の磁気ディスク装置は、さらに、磁気ディスクアクセスに用いられるハードウェアの構成の違いを考慮した形でデータアクセス時間の均一化を実現できるようにするために、磁気ディスクアクセスに用いられるハードウェアの構成に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得して、この取得したセクタ数上乗せ分の情報に従って、差分値を減らす形で未使用のものとするセクタを設定することがある。
この構成に従って、例えば不良の磁気ヘッドを実装したまま記憶容量の小さな装置として製造するような場合には、記憶容量が小さなものとして製造される本来の装置よりも磁気ヘッドが重いことから、自装置の各セルが持つセクタ数を多くすることでセル数を減らし、これによりシーク量を減らすことで、磁気ヘッドが重いことによるシーク移動速度の増加に基づくシーク時間の増加を抑えて、データアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
〔2〕本発明の磁気ディスク装置性能調整技術により性能の調整された本発明の磁気ディスク装置でデータアクセスを実現するための構成
〔2−1〕第1の構成
本発明の磁気ディスク装置は、本発明の磁気ディスク装置性能調整技術により性能調整用情報に従って性能が調整されることで、各セルが未使用のセクタを持つように構成される場合にあって、使用状態にあるセクタへのデータアクセスを実現するために、(1)性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を記憶する第1の記憶手段と、(2)性能調整用情報の規定するセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する第2の記憶手段と、(3)アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する入力手段と、(4)第1及び第2の記憶手段の記憶する情報に基づいて、入力手段の入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する特定手段とを備えるように構成する。
このように構成されるときにあって、第2の記憶手段は、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に未使用のものとして設定されることになる各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する。
ここで、本発明の磁気ディスク装置の備える第1及び第2の記憶手段を除く各処理手段はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の磁気ディスク装置では、セクタ番号を指定してデータアクセスの要求があると、そのアクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する。
続いて、第1の記憶手段の記憶する情報に基づいて、入力したセクタ番号の指すセクタの属するセルと、そのセル内でのセクタ位置とを特定する。
続いて、第2の記憶手段の記憶する情報と、特定した何番目のセルであるのかという情報とに基づいて、特定したセルの先頭に位置するセクタの番号(未使用のセクタを含めた通し番号で定義されるもの)を特定して、その特定したセクタの番号と、先に特定したセル内でのセクタ位置とに基づいて、入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する。
このようにして、本発明の磁気ディスク装置は、本発明の磁気ディスク装置性能調整技術により性能が調整される場合にあって、セクタ番号を指定してデータアクセスの要求があるときに、未使用に設定されるセクタを考慮する形で、そのセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定することで、要求のあるデータアクセスを実行できるようになる。
〔2−2〕第2の構成
本発明の磁気ディスク装置は、本発明の磁気ディスク装置性能調整技術により性能調整用情報に従って性能が調整されることで、各セルが未使用のセクタを持つように構成される場合にあって、使用状態にあるセクタへのデータアクセスを実現するために、(1)各セルの持つべきセクタ数について規定する性能調整用情報に基づいて決定された各セルの持つ使用対象のセクタ数の情報と、その使用のセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報とを記憶する記憶手段と、(2)アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する入力手段と、(3)記憶手段の記憶する情報に基づいて、入力手段の入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する特定手段とを備えるように構成する。
ここで、記憶手段の記憶する使用対象のセクタ数については、性能調整用情報の規定するセクタ数と同じ値として設定されることもあるが、磁気ディスクアクセスのエラー発生率や、磁気ディスクアクセスに用いられるハードウェアの構成の違いなどにより、性能調整用情報の規定するセクタ数よりも大きな値として設定されることもある。
このように構成されるときにあって、記憶手段は、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に未使用のものとして設定されることになる各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する。
ここで、本発明の磁気ディスク装置の備える記憶手段を除く各処理手段はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の磁気ディスク装置では、セクタ番号を指定してデータアクセスの要求があると、そのアクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する。
続いて、記憶手段の記憶する各セルの持つ使用のセクタ数の情報に基づいて、入力したセクタ番号の指すセクタの属するセルと、そのセル内でのセクタ位置とを特定する。
続いて、記憶手段の記憶する各セルの持つ未使用のセクタ数の情報と、特定した何番目のセルであるのかという情報とに基づいて、特定したセルの先頭に位置するセクタの番号(未使用のセクタを含めた通し番号で定義されるもの)を特定して、その特定したセクタの番号と、先に特定したセル内でのセクタ位置とに基づいて、入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する。
このようにして、本発明の磁気ディスク装置は、本発明の磁気ディスク装置性能調整技術により性能が調整される場合にあって、セクタ番号を指定してデータアクセスの要求があるときに、未使用に設定されるセクタを考慮する形で、そのセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定することで、要求のあるデータアクセスを実行できるようになる。
本発明によれば、本発明の磁気ディスク装置を複数製造する場合にあって、それらの磁気ディスク装置の間で、データアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
さらに、本発明によれば、磁気ディスクアクセスのエラー発生率が異なる場合にも、データアクセス時間の均一化を実現できるようになるとともに、磁気ディスクアクセスに用いられるハードウェアの構成が異なる場合にも、データアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
そして、本発明によれば、本発明の磁気ディスク装置性能調整技術により性能が調整される場合にあって、セクタ番号を指定してデータアクセスの要求があるときに、未使用に設定されるセクタを考慮する形で、そのセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定することができるようになることで、要求のあるデータアクセスを実行できるようになる。
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
〔1〕第1の実施形態例
図1に、本発明の磁気ディスク装置1の一実施形態例を図示する。
この図に示すように、本発明の磁気ディスク装置1は、性能調整用情報入力部10と、性能調整用情報管理テーブル11と、セル情報管理テーブル12と、ゾーン情報管理テーブル13と、自装置性能情報作成部14と、自装置性能情報管理テーブル15と、ギャップ情報設定部16と、ギャップ情報管理テーブル17と、セクタ位置特定部18と、アクセス実行制御部19とを備える。
ここで、本発明の磁気ディスク装置1では、磁気ディスクを上から見た図である図2に示すように、磁気ディスクが複数のゾーンに分割されて(外側のゾーンに若いゾーン番号が割り付けられる)、それらの各ゾーンが複数のセル(各セルは複数のシリンダで構成されている)で構成されることを想定しており、同一のゾーンに属する各セルは同じセクタ数を持つことを想定している。
この性能調整用情報入力部10は、磁気ディスク装置1の製造作業者により入力される各ゾーンに属する各セルの持つべきセクタ数の情報である性能調整用情報を入力して、それを性能調整用情報管理テーブル11に登録する。
これを受けて、性能調整用情報管理テーブル11は、図3に示すように、ゾーン番号に対応付けて、そのゾーンに属する各セルの持つべきセクタ数の情報を管理することになる。
セル情報管理テーブル12は、各ゾーンに属する各セルの持つ磁気ヘッド毎のシリンダ数および1トラック当たりのセクタ数の情報を管理するものであり、図4に示すように、ゾーン番号に対応付けて、そのゾーンに属する各セルの持つ磁気ヘッド毎のシリンダ数および1トラック当たりのセクタ数の情報を管理する。
ゾーン情報管理テーブル13は、各ゾーンに属するセル数の情報を管理するものであり、図5に示すように、ゾーン番号に対応付けて、そのゾーンに属するセル数の情報を管理する。なお、図5では、全てのゾーンが同一のセル数で構成される例を示してあるが、ゾーン毎にセル数が異なることもある。
自装置性能情報作成部14は、セル情報管理テーブル12の管理する情報を使って各セルの持つセクタ数を算出して、それを自装置性能情報管理テーブル15に登録する。ここで、本実施形態例では、同一のゾーンに属する各セルは同じセクタ数を持つことを想定していることから、自装置性能情報作成部14は、ゾーンを単位にして各セルの持つセクタ数を算出して、それを自装置性能情報管理テーブル15に登録することになる。
この自装置性能情報作成部14の処理を受けて、自装置性能情報管理テーブル15は、図6に示すように、ゾーン番号に対応付けて、そのゾーンに属する各セルの持つセクタ数(実際にセルの持つセクタ数)の情報を管理する。
図3に示す性能調整用情報管理テーブル11の管理するテーブルデータと、図6に示す自装置性能情報管理テーブル15の管理するテーブルデータとを比較すれば分かるように、本発明を実現するために、製造対象となる全ての磁気ディスク装置1について、磁気ディスク装置1の製造作業者の入力してくる性能調整用情報の規定する各セルの持つべきセクタ数は、自装置性能情報作成部14の算出する各セルが実際に持つセクタ数よりも小さな値となるように設定されている。
ギャップ情報設定部16は、自装置性能情報管理テーブル15の管理するセクタ数と性能調整用情報管理テーブル11の管理するセクタ数との差分値として算出されるセクタ数を、各セルの持つ未使用のセクタ数(この未使用のセクタ数のことをギャップ数と称することがある)として設定して、それをギャップ情報管理テーブル17に登録する。ここで、本実施形態例では、同一のゾーンに属する各セルは同じセクタ数を持つことを想定していることから、ギャップ情報設定部16は、ゾーンを単位にして各セルの持つ未使用のセクタ数を設定して、それをギャップ情報管理テーブル17に登録することになる。
この未使用のセクタについては、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に、その差分値分のセクタが未使用のものとして設定されることになる。例えば、図7に示すように、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタから順番に、その差分値分のセクタが未使用のものとして設定されることになるのである。
このギャップ情報設定部16の処理を受けて、ギャップ情報管理テーブル17は、図8に示すように、ゾーン番号に対応付けて、そのゾーンに属する各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を管理する。
例えば、自装置性能情報管理テーブル15に管理されているゾーン番号1のゾーンに属する各セルの持つセクタ数が“11000”で、性能調整用情報管理テーブル11に管理されているそのゾーンに属する各セルの持つべきセクタ数が“10000”である場合には、ゾーン番号1のゾーンに属する各セルの持つ未使用のセクタ数が“1000”であるということを管理するのである。
図9に、自装置性能情報作成部14の実行する処理フローの一例を図示し、図10に、ギャップ情報設定部16の実行する処理フローの一例を図示し、図11に、セクタ位置特定部18の実行する処理フローの一例を図示する。
ここで、自装置性能情報作成部14は、工場出荷時に図9の処理フローを実行することになる。また、ギャップ情報設定部16は、工場出荷時に図10の処理フローを実行することになる。また、セクタ位置特定部18は、実際のアクセス要求時に図11の処理フローを実行することになる。
次に、これらの処理フローに従って、このように構成される本発明の磁気ディスク装置1の実行する処理について詳細に説明する。
自装置性能情報作成部14は、起動されると、図9の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ10で、ゾーン番号を指す変数iに初期値“0”をセットする。
続いて、ステップ11で、セル情報管理テーブル12から、変数iの指すゾーンに属するセルのセル情報を読み込む。例えば、図4に示すゾーン番号0のゾーンに属するセルのセル情報を読み込むのである。
続いて、ステップ12で、磁気ヘッド番号を指す変数jに初期値“0”をセットし、続くステップ13で、セクタ数の総和を保持する変数Sに初期値“0”をセットする。
続いて、ステップ14で、読み込んだセル情報から、変数jの指す磁気ヘッドに対応付けて定義されるシリンダ数および1トラック当たりのセクタ数を抽出する。続いて、ステップ15で、その抽出したシリンダ数とその抽出した1トラック当たりのセクタ数とを乗算し、続くステップ16で、その乗算値と変数Sの値とを加算して変数Sに代入する。
続いて、ステップ17で、変数jの値が磁気ヘッド番号の最大値であるqを超えたのか否かを判断して、超えていないことを判断する場合には、ステップ18に進んで、変数jの値を1つインクリメントしてから、次の磁気ヘッドについて処理を行うべくステップ14に戻る。
このようにして、ステップ14〜ステップ18を繰り返していくことで、変数iの指すゾーンについて、磁気ヘッド毎に“シリンダ数×(セクタ数/1トラック)”を算出して、それを累積加算していくときに、ステップ17で、変数jの値が磁気ヘッド番号の最大値であるqを超えたことを判断する場合には、ステップ19に進んで、自装置性能情報管理テーブル15に対して、変数iの値(ゾーン番号を表している)と、変数Sの値(そのゾーン番号のゾーンに属する各セルの持つセクタ数を表している)との対応関係を登録する。
続いて、ステップ20で、変数iの値がゾーン番号の最大値であるMを超えたのか否かを判断して、超えていないことを判断する場合には、ステップ21に進んで、変数iの値を1つインクリメントしてから、次のゾーンについて処理を行うべくステップ11に戻り、超えたことを判断する場合には、処理を終了する。
このようにして、自装置性能情報作成部14は、セル情報管理テーブル12の管理する情報を使って各セルの持つセクタ数(実際にセルの持つセクタ数)を算出して、それを自装置性能情報管理テーブル15に登録するように処理するのである。
一方、性能調整用情報入力部10は、上述したように、磁気ディスク装置1の製造作業者により入力される各ゾーンに属する各セルの持つべきセクタ数の情報である性能調整用情報を入力して、それを性能調整用情報管理テーブル11に登録する処理を行う。
このようにして、自装置性能情報管理テーブル15に対して、各ゾーンに属する各セルの持つセクタ数の情報が登録され、性能調整用情報管理テーブル11に対して、各ゾーンに属する各セルの持つべきセクタ数の情報が登録されると、ギャップ情報設定部16が起動されることになる。
ギャップ情報設定部16は、このようにして起動されると、図10の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ30で、ゾーン番号を指す変数iに初期値“0”をセットする。
続いて、ステップ31で、自装置性能情報管理テーブル15から、変数iの指すゾーンに属するセルの持つセクタ数(説明の便宜上、このセクタ数をSαとする)を読み込み、続くステップ32で、性能調整用情報管理テーブル11から、変数iの指すゾーンに属するセルの持つセクタ数(説明の便宜上、このセクタ数をSβとする)を読み込む。
続いて、ステップ33で、変数iの指すゾーンに属するセルのギャップ数となるセクタ数Sαとセクタ数Sβとの差分値ΔSを算出する。続いて、ステップ34で、ギャップ情報管理テーブル17に対して、変数iの値(ゾーン番号を表している)と、ΔSの値(そのゾーン番号のゾーンに属する各セルの持つ未使用のセクタ数を表している)との対応関係を登録する。
続いて、ステップ35で、変数iの値がゾーン番号の最大値であるMを超えたのか否かを判断して、超えていないことを判断する場合には、ステップ36に進んで、変数iの値を1つインクリメントしてから、次のゾーンについて処理を行うべくステップ31に戻り、超えたことを判断する場合には、処理を終了する。
このようにして、ギャップ情報設定部16は、性能調整用情報管理テーブル11の管理するセクタ数と自装置性能情報管理テーブル15の管理するセクタ数との差分値として算出されるセクタ数を、セルの持つ未使用のセクタ数として設定して、それをギャップ情報管理テーブル17に登録するように処理するのである。
ギャップ情報設定部16により各セルの持つ未使用のセクタ数の情報がギャップ情報管理テーブル17に登録されると、磁気ディスク装置1の製造が完了してユーザに出荷されることになる。
次に、図11の処理フローに従って、セクタ位置特定部18が実行する処理について説明する。
アクセス実行制御部19は、図示しないホストコンピュータからセクタ番号を指定してアクセス要求が発行されると、セクタ位置特定部18に対して、そのセクタ番号がどの記録位置にあるのかを問い合わせる。
この問い合わせを受けて、セクタ位置特定部18は、図11の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ40で、アクセス実行制御部19から、ホストコンピュータがアクセス要求で指定したセクタ番号(説明の便宜上、このセクタ番号をXとする)を受け取る。
続いて、ステップ41で、性能調整用情報管理テーブル11の管理する各セルの持つセクタ数の情報に従って、セクタ番号Xのセクタが属するセルのセル番号を特定するとともに、最後方に位置するセクタから順番に未使用のセクタが設定される場合で説明するならば、そのセクタがその特定したセル内のどのセクタ位置にあるのかを示す先頭のセクタ位置からの変位ΔX(セクタ番号の変位)を特定する。
すなわち、図12に示すように、セクタ番号Xのセクタが属するセルのセル番号uを特定するとともに、そのセルの先頭のセクタ位置からの変位ΔXを特定するのである。なお、先頭に位置するセクタから順番に未使用のセクタが設定される場合には、その最後方に位置する未使用のセクタ位置からの変位ΔXを特定することになる。
ここで、性能調整用情報管理テーブル11は図3に示したようにゾーンを単位として各セルの持つべきセクタ数の情報(本実施形態例の場合には、各セルの持つセクタ数の情報となる)を管理していることから、このセル番号の特定にあたっては、ゾーン情報管理テーブル13の管理する各ゾーンに属するセル数の情報を参照することになる。
続いて、ステップ42で、ギャップ情報管理テーブル17の管理する各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を考慮して、ステップ41で特定したセルの先頭に位置するセクタ番号(説明の便宜上、このセクタ番号をYとする)を特定する。
すなわち、図12に示すように、ギャップ情報管理テーブル17の管理する各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を考慮して、セクタ番号Xのセクタが属するセルの先頭に位置するセクタ番号Yを特定するのである。
ここで、ギャップ情報管理テーブル17は図8に示したようにゾーンを単位として各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を管理していることから、このセクタ番号Yの特定にあたっては、ゾーン情報管理テーブル13の管理する各ゾーンに属するセル数の情報を参照することになる。
続いて、ステップ43で、ステップ42で特定したセクタ番号Yと、ステップ41で特定した変位ΔXとに基づいて、セクタ番号Xのセクタの記録位置X’を特定する。
すなわち、図12に示すように、セクタ番号Yに変位ΔXを加算することでセクタ番号Xのセクタの記録位置X’を特定するのである。
続いて、ステップ44で、アクセス実行制御部19に、その特定したセクタ番号Xのセクタの記録位置X’を返して、処理を終了する。
このようにして、本発明の磁気ディスク装置1は、自装置の各セルが持つセクタ数を性能調整用情報で定義されるものに一律に合わせるという構成を採ることから、仕様として同じ記憶容量を持つ本発明の磁気ディスク装置1を複数製造する場合にあっても、それらの磁気ディスク装置1では、各セルの持つセクタ数が性能調整用情報で定義されるものに統一されることでセル数が同数となり、これによりデータアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
〔2〕第2の実施形態例
図13に、本発明の磁気ディスク装置1の他の実施形態例を図示する。ここで、図1に示したものと同じものについては同一の記号で示してある。
本実施形態例では、図1の実施形態例で備えるギャップ情報設定部16に代えて使用・未使用セクタ情報設定部20を備えるとともに、図1の実施形態例で備えるギャップ情報管理テーブル17に代えて使用・未使用セクタ情報管理テーブル21を備え、さらに、新たにギャップ補正用管理テーブル22を備えるという構成を採る。
なお、ギャップ情報管理テーブル17に代えて使用・未使用セクタ情報設定部21を備えるようになったことで、セクタ位置特定部18は、それに合わせた処理を実行することになる。
本実施形態例で新たに備えるギャップ補正用管理テーブル22は、例えば、図14(A)に示すように、このアクセスエラー発生率の場合には、各セルの持つ使用のセクタ数を性能調整用情報の規定するセクタ数よりこの位上乗せするという情報を管理したり、図14(B)に示すように、磁気ヘッドの本数を減らす場合にあって、磁気ヘッドをこの本数に減らす場合には、各セルの持つ使用のセクタ数を性能調整用情報の規定するセクタ数よりこの位上乗せするという情報を管理する。
また、本実施形態例でギャップ情報管理テーブル17に代えて備える使用・未使用セクタ情報管理テーブル21は、図15に示すように、各ゾーンに属する各セルの持つ使用のセクタ数の情報と未使用のセクタ数の情報とを管理する。例えば、ゾーン番号0のゾーンに属する各セルの持つ使用のセクタ数が“10050”で、未使用のセクタ数が“950”であるということを管理するのである。
この未使用のセクタについては、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に未使用のものとして設定されることになる。例えば、図7に示すように、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタから順番に未使用のものとして設定されることになるのである。
ここで、本実施形態例でも、同一のゾーンに属する各セルは同じセクタ数を持つことを想定していることから、使用・未使用セクタ情報管理テーブル21は、ゾーンを単位にして各セルの持つ使用のセクタ数の情報と未使用のセクタ数の情報とを管理することになる。
図16に、使用・未使用セクタ情報設定部20の実行する処理フローの一例を図示し、図17に、セクタ位置特定部18が本実施形態例において実行する処理フローの一例を図示する。
ここで、使用・未使用セクタ情報設定部20は、工場出荷時に図16の処理フローを実行することになる。また、セクタ位置特定部18は、実際のアクセス要求時に図17の処理フローを実行することになる。また、図16の処理フローでは、ギャップ補正用管理テーブル22が図14(A)に示すような情報(上乗せする量が%で定義されているものとする)を管理することを想定している。
次に、これらの処理フローに従って、このように構成される本発明の磁気ディスク装置1の実行する処理について詳細に説明する。
上述した処理に従って、自装置性能情報管理テーブル15に対して、各ゾーンに属する各セルの持つセクタ数の情報が登録され、性能調整用情報管理テーブル11に対して、各ゾーンに属する各セルの持つべきセクタ数の情報が登録されると、使用・未使用セクタ情報設定部20が起動されることになる。
使用・未使用セクタ情報設定部20は、このようにして起動されると、図16の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ50で、自装置に対して行われた性能評価テストで得られたアクセスエラー発生率(自装置のアクセスエラー発生率)を取得する。
続いて、ステップ51で、ギャップ補正用管理テーブル22から、その取得したアクセスエラー発生率の指す使用セクタ数の上乗せ量を読み込み、続くステップ52で、ゾーン番号を指す変数iに初期値“0”をセットする。
続いて、ステップ53で、自装置性能情報管理テーブル15から、変数iの指すゾーンに属するセルの持つセクタ数(説明の便宜上、このセクタ数をSαとする)を読み込み、続くステップ54で、性能調整用情報管理テーブル11から、変数iの指すゾーンに属するセルの持つセクタ数(説明の便宜上、このセクタ数をSβとする)を読み込む。
続いて、ステップ55で、この読み込んだセクタ数Sβとステップ51で読み込んだ上乗せ量とに従って、“(1+上乗せ量)×Sβ”を算出することで、変数iの指すゾーンに属するセルの持つ使用のセクタ数を決定する。
すなわち、本実施形態例では、性能調整用情報の規定するセクタ数をそのまま使用のセクタ数として決定するのではなくて、アクセスエラー発生率に応じて増加させたものを使用のセクタ数として決定するのである。
続いて、ステップ56で、ステップ53で読み込んだセクタ数Sαとこの決定した使用のセクタ数とに従って、“Sα−(1+上乗せ量)×Sβ”を算出することで、変数iの指すゾーンに属するセルの持つ未使用のセクタ数を決定する。
続いて、ステップ57で、使用・未使用セクタ情報管理テーブル21に対して、ステップ55で決定した変数iの指すゾーンに属するセルの持つ使用のセクタ数の情報と、ステップ56で決定した変数iの指すゾーンに属するセルの持つ未使用のセクタ数の情報とを登録する。
続いて、ステップ58で、変数iの値がゾーン番号の最大値であるMを超えたのか否かを判断して、超えていないことを判断する場合には、ステップ59に進んで、変数iの値を1つインクリメントしてから、次のゾーンについて処理を行うべくステップ53に戻り、超えたことを判断する場合には、処理を終了する。
このようにして、使用・未使用セクタ情報設定部20は、アクセスエラー発生率に応じて性能調整用情報管理テーブル11の管理するセクタ数を増加させて、その増加させたセクタ数をセルの持つ使用のセクタ数として設定して使用・未使用セクタ情報管理テーブル21に登録するとともに、残りのセクタ数をセルの持つ未使用のセクタ数として設定して使用・未使用セクタ情報管理テーブル21に登録するように処理するのである。
使用・未使用セクタ情報設定部20により各セルの持つ使用のセクタ数の情報と未使用のセクタの数の情報とが使用・未使用セクタ情報管理テーブル21に登録されると、磁気ディスク装置1の製造が完了してユーザに出荷されることになる。
次に、図17の処理フローに従って、セクタ位置特定部18が本実施形態例において実行する処理について説明する。
アクセス実行制御部19は、図示しないホストコンピュータからセクタ番号を指定してアクセス要求が発行されると、セクタ位置特定部18に対して、そのセクタ番号がどの記録位置にあるのかを問い合わせる。
この問い合わせを受けて、セクタ位置特定部18は、図17の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ60で、アクセス実行制御部19から、ホストコンピュータがアクセス要求で指定したセクタ番号(説明の便宜上、このセクタ番号をXとする)を受け取る。
続いて、ステップ61で、使用・未使用セクタ情報管理テーブル21の管理する各セルの持つ使用のセクタ数の情報に従って、セクタ番号Xのセクタが属するセルのセル番号を特定するとともに、最後方に位置するセクタから順番に未使用のセクタが設定される場合で説明するならば、そのセクタがその特定したセル内のどのセクタ位置にあるのかを示す先頭のセクタ位置からの変位ΔX(セクタ番号の変位)を特定する。
ここで、使用・未使用セクタ情報管理テーブル21は図15に示したようにゾーンを単位として各セルの持つ使用のセクタ数の情報を管理していることから、このセル番号の特定にあたっては、ゾーン情報管理テーブル13の管理する各ゾーンに属するセル数の情報を参照することになる。
続いて、ステップ62で、使用・未使用セクタ情報管理テーブル21の管理する各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を考慮して、ステップ61で特定したセルの先頭に位置するセクタ番号(説明の便宜上、このセクタ番号をYとする)を特定する。
ここで、使用・未使用セクタ情報管理テーブル21は図15に示したようにゾーンを単位として各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を管理していることから、このセクタ番号Yの特定にあたっては、ゾーン情報管理テーブル13の管理する各ゾーンに属するセル数の情報を参照することになる。
続いて、ステップ63で、ステップ62で特定したセクタ番号Yと、ステップ61で特定した変位ΔXとに基づいて、セクタ番号Yに変位ΔXを加算することでセクタ番号Xのセクタの記録位置X’を特定する。
続いて、ステップ64で、アクセス実行制御部19に、その特定したセクタ番号Xのセクタの記録位置X’を返して、処理を終了する。
このようにして、本実施形態例では、本発明の磁気ディスク装置1は、装置評価テストにより得られたアクセスエラー発生率に応じた使用セクタ数上乗せ量の情報を取得して、この取得した上乗せ量に従って、性能調整用情報の規定する使用のセクタ数を増加させる形で、各セルについて使用のセクタ数と未使用のセクタ数とを設定するのである。
この構成に従って、アクセスエラー発生率が大きい場合には、自装置の各セルが持つセクタ数を多くすることでセル数を減らし、これによりシーク量を減らすことで、アクセスエラー発生率が大きいことによるシーク回数の増加に基づくシーク時間の増加を抑えて、データアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
ここで、本実施形態例では、装置全体のアクセスエラー発生率という形でアクセスエラー発生率を取得できることを想定したが、ゾーン毎のアクセスエラー発生率、すなわち、セル毎のアクセスエラー発生率という形でアクセスエラー発生率を取得できる場合には、セル毎に使用のセクタ数の上乗せ量を変えるように処理することになる。
また、本実施形態例では、ギャップ補正用管理テーブル22が図14(A)に示すような情報を管理することを想定しているが、ギャップ補正用管理テーブル22が図14(B)に示すような情報を管理する場合にも、そのまま適用可能である。
この場合には、不良の磁気ヘッドを実装したまま記憶容量の小さな装置として製造するような場合に、自装置の各セルが持つセクタ数を多くすることでセル数を減らし、これによりシーク量を減らすことで、磁気ヘッドが重いことによるシーク移動速度の増加に基づくシーク時間の増加を抑えて、データアクセス時間の均一化を実現できるようになる。
(付記1) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置において、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する入力手段と、各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する算出手段と、各セルについて、上記算出手段の算出したセクタ数と上記入力手段の入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する設定手段とを備えることを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記2) 付記1に記載の磁気ディスク装置において、上記設定手段は、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に、上記差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記3) 付記1又は2に記載の磁気ディスク装置において、上記算出手段は、磁気ヘッド毎のシリンダ数および1トラック当たりのセクタ数について記述するセルの構成情報に基づいて、各セルの持つセクタ数を算出することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記4) 付記1ないし3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置において、装置評価テストにより得られた磁気ディスクアクセスのエラー発生率に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得する取得手段を備え、上記設定手段は、上記取得手段の取得したセクタ数上乗せ分の情報に従って、上記差分値を減らす形で未使用のものとするセクタを設定することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記5) 付記4に記載の磁気ディスク装置において、上記取得手段は、装置評価テストにより得られたセル毎の磁気ディスクアクセスのエラー発生率に従って、それに対応付けて定義されるセル毎のセクタ数上乗せ分の情報を取得することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記6) 付記1ないし3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置において、磁気ディスクアクセスに用いられるハードウェアの構成に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得する取得手段を備え、上記設定手段は、上記取得手段の取得したセクタ数上乗せ分の情報に従って、上記差分値を減らす形で未使用のものとするセクタを設定することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記7) 付記6に記載の磁気ディスク装置において、上記取得手段は、磁気ヘッドの本数に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記8) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で実行されて、それらの磁気ディスク装置のアクセス時間を均一化するために実行される磁気ディスク装置性能調整方法であって、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する過程と、各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する過程と、各セルについて、上記算出手段の算出したセクタ数と上記入力手段の入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する過程とを備えることを、特徴とする磁気ディスク装置性能調整方法。
(付記9) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で用いられて、それらの磁気ディスク装置のアクセス時間を均一化するための処理を実行する磁気ディスク装置性能調整用プログラムであって、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する処理と、各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する処理と、各セルについて、上記算出手段の算出したセクタ数と上記入力手段の入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する処理とをコンピュータに実行させるための磁気ディスク装置性能調整用プログラム。
(付記10) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で用いられて、それらの磁気ディスク装置のアクセス時間を均一化するための処理を実行する磁気ディスク装置性能調整用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する処理と、各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する処理と、各セルについて、上記算出手段の算出したセクタ数と上記入力手段の入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する処理とをコンピュータに実行させるための磁気ディスク装置性能調整用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記11) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置において、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を記憶する第1の記憶手段と、上記性能調整用情報の規定するセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する第2の記憶手段と、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する入力手段と、上記第1及び第2の記憶手段の記憶する情報に基づいて、上記入力手段の入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する特定手段とを備えることを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記12) 付記11に記載の磁気ディスク装置において、上記第2の記憶手段は、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に未使用のものとして設定されることになる各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記13) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置において、各セルの持つべきセクタ数について規定する性能調整用情報に基づいて決定された各セルの持つ使用対象のセクタ数の情報と、その使用のセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報とを記憶する記憶手段と、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する入力手段と、上記記憶手段の記憶する情報に基づいて、上記入力手段の入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する特定手段とを備えることを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記14) 付記13に記載の磁気ディスク装置において、上記記憶手段は、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に未使用のものとして設定されることになる各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶することを、特徴とする磁気ディスク装置。
(付記15) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で実行されて、それらの磁気ディスクにアクセスするために実行される磁気ディスクアクセス方法であって、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する過程と、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を記憶する第1の記憶手段の記憶情報と、該性能調整用情報の規定するセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する第2の記憶手段の記憶情報とに基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する過程とを備えることを、特徴とする磁気ディスクアクセス方法。
(付記16) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で用いられて、それらの磁気ディスクにアクセスするための処理を実行する磁気ディスクアクセス用プログラムであって、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する処理と、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を記憶する第1の記憶手段の記憶情報と、該性能調整用情報の規定するセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する第2の記憶手段の記憶情報とに基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する処理とをコンピュータに実行させるための磁気ディスクアクセス用プログラム。
(付記17) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で用いられて、それらの磁気ディスクにアクセスするための処理を実行する磁気ディスクアクセス用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する処理と、性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を記憶する第1の記憶手段の記憶情報と、該性能調整用情報の規定するセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する第2の記憶手段の記憶情報とに基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する処理とをコンピュータに実行させるための磁気ディスクアクセス用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記18) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で実行されて、それらの磁気ディスクにアクセスするために実行される磁気ディスクアクセス方法であって、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する過程と、各セルの持つべきセクタ数について規定する性能調整用情報に基づいて決定された各セルの持つ使用対象のセクタ数の情報と、その使用のセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報とを記憶する記憶手段の記憶情報に基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する過程とを備えることを、特徴とする磁気ディスクアクセス方法。
(付記19) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で用いられて、それらの磁気ディスクにアクセスするための処理を実行する磁気ディスクアクセス用プログラムであって、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する処理と、各セルの持つべきセクタ数について規定する性能調整用情報に基づいて決定された各セルの持つ使用対象のセクタ数の情報と、その使用のセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報とを記憶する記憶手段の記憶情報に基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する処理とをコンピュータに実行させるための磁気ディスクアクセス用プログラム。
(付記20) 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で用いられて、それらの磁気ディスクにアクセスするための処理を実行する磁気ディスクアクセス用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する処理と、各セルの持つべきセクタ数について規定する性能調整用情報に基づいて決定された各セルの持つ使用対象のセクタ数の情報と、その使用のセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報とを記憶する記憶手段の記憶情報に基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する処理とをコンピュータに実行させるための磁気ディスクアクセス用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明の磁気ディスク装置の一実施形態例である。 磁気ディスクに設定されるゾーン及びセルについての説明図である。 性能調整用情報管理テーブルの管理する情報の説明図である。 セル情報管理テーブルの管理する情報の説明図である。 ゾーン情報管理テーブルの管理する情報の説明図である。 自装置性能情報管理テーブルの管理する情報の説明図である。 未使用のセクタの設定位置の説明図である。 ギャップ情報管理テーブルの管理する情報の説明図である。 自装置性能情報作成部の実行する処理フローである。 ギャップ情報設定部の実行する処理フローである。 セクタ位置特定部の実行する処理フローである。 セクタ位置特定部の実行する処理の説明図である。 本発明の磁気ディスク装置の他の実施形態例である。 ギャップ補正用管理テーブルの管理する情報の説明図である。 使用・未使用セクタ情報管理テーブルの管理する情報の説明図である。 使用・未使用セクタ情報設定部の実行する処理フローである。 セクタ位置特定部の実行する処理フローである。
符号の説明
1 磁気ディスク装置
10 性能調整用情報入力部
11 性能調整用情報管理テーブル
12 セル情報管理テーブル
13 ゾーン情報管理テーブル
14 自装置性能情報作成部
15 自装置性能情報管理テーブル
16 ギャップ情報設定部
17 ギャップ情報管理テーブル
18 セクタ位置特定部
19 アクセス実行制御部
20 使用・未使用セクタ情報設定部
21 使用・未使用セクタ情報管理テーブル
22 ギャップ補正用管理テーブル

Claims (10)

  1. 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置において、
    性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する入力手段と、
    各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する算出手段と、
    各セルについて、上記算出手段の算出したセクタ数と上記入力手段の入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する設定手段とを備えることを、
    特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の磁気ディスク装置において、
    上記設定手段は、各セルに属するセクタの最後方に位置するセクタあるいは先頭に位置するセクタから順番に、上記差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定することを、
    特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁気ディスク装置において、
    上記算出手段は、磁気ヘッド毎のシリンダ数および1トラック当たりのセクタ数について記述するセルの構成情報に基づいて、各セルの持つセクタ数を算出することを、
    特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置において、
    装置評価テストにより得られた磁気ディスクアクセスのエラー発生率に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得する取得手段を備え、
    上記設定手段は、上記取得手段の取得したセクタ数上乗せ分の情報に従って、上記差分値を減らす形で未使用のものとするセクタを設定することを、
    特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置において、
    磁気ディスクアクセスに用いられるハードウェアの構成に従って、それに対応付けて定義されるセクタ数上乗せ分の情報を取得する取得手段を備え、
    上記設定手段は、上記取得手段の取得したセクタ数上乗せ分の情報に従って、上記差分値を減らす形で未使用のものとするセクタを設定することを、
    特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置において、
    性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を記憶する第1の記憶手段と、
    上記性能調整用情報の規定するセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する第2の記憶手段と、
    アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する入力手段と、
    上記第1及び第2の記憶手段の記憶する情報に基づいて、上記入力手段の入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する特定手段とを備えることを、
    特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置において、
    各セルの持つべきセクタ数について規定する性能調整用情報に基づいて決定された各セルの持つ使用対象のセクタ数の情報と、その使用のセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報とを記憶する記憶手段と、
    アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する入力手段と、
    上記記憶手段の記憶する情報に基づいて、上記入力手段の入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する特定手段とを備えることを、
    特徴とする磁気ディスク装置。
  8. 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で実行されて、それらの磁気ディスク装置のアクセス時間を均一化するために実行される磁気ディスク装置性能調整方法であって、
    性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を入力する過程と、
    各セルについて、セルの構成情報に基づいて、セルの持つセクタ数を算出する過程と、
    各セルについて、上記算出手段の算出したセクタ数と上記入力手段の入力したセクタ数との差分値に相当する数のセクタを未使用のものとして設定する過程とを備えることを、
    特徴とする磁気ディスク装置性能調整方法。
  9. 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で実行されて、それらの磁気ディスクにアクセスするために実行される磁気ディスクアクセス方法であって、
    アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する過程と、
    性能調整用情報として定義された各セルの持つべきセクタ数の情報を記憶する第1の記憶手段の記憶情報と、該性能調整用情報の規定するセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報を記憶する第2の記憶手段の記憶情報とに基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する過程とを備えることを、
    特徴とする磁気ディスクアクセス方法。
  10. 磁気ディスク上に設定される各セルの持つセクタ数を可変にできる磁気ディスク装置で実行されて、それらの磁気ディスクにアクセスするために実行される磁気ディスクアクセス方法であって、
    アクセス要求で指定されるセクタ番号を入力する過程と、
    各セルの持つべきセクタ数について規定する性能調整用情報に基づいて決定された各セルの持つ使用対象のセクタ数の情報と、その使用のセクタ数に合わせて決定された各セルの持つ未使用のセクタ数の情報とを記憶する記憶手段の記憶情報に基づいて、上記入力したセクタ番号の指すセクタがどの記録位置にあるのかを特定する過程とを備えることを、
    特徴とする磁気ディスクアクセス方法。
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