JP2006265849A - Simple shelter - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、災害時の避難用保護具、若しくは一人用テントなどとして使用して好適な簡易シェルターに関する。 The present invention relates to a simple shelter suitable for use as an evacuation protector in a disaster or a tent for one person.
地震、台風などの自然災害などに遭遇した場合には、当該地域の住民の避難場所として、公民館、体育館などの比較的広い公共施設が利用されている。この際、避難民には個室があてがわれることは殆どなく、大部屋一箇所に多数の近隣住民が集められ、いわゆる雑魚寝などの雑居生活による共同生活を余儀なくされ、その共同生活は災害の復旧がある程度進むまで継続される。 In the event of a natural disaster such as an earthquake or typhoon, relatively large public facilities such as public halls and gymnasiums are used as evacuation sites for residents in the area. At this time, the refugees are rarely assigned private rooms, and many neighboring residents are gathered in one large room, and they are forced to live together by living together such as so-called small fish sleeping. Is continued until the process proceeds to some extent.
またこの間は、行政側からは毛布や、食料、水などは支給されるものの、大多数の避難者は身の回りのものだけしか持たずに避難するだけであり、排泄、着替、洗面、入浴、就寝の場を他の人々と共用するため、個々の生活生理に係るプライバシーもままにならない場合が多い。 During this time, blankets, food, water, etc. are provided by the government, but the majority of evacuees only evacuate with only their personal belongings, excretion, change of clothes, toilet, bathing, In many cases, the privacy related to the individual life physiology remains untouched because the bedtime is shared with other people.
特に震災の場合には、余震が完全に収るまでこの種の生活を送らなくてはならなくなり、住宅家屋が損壊した場合などにあっては、共同生活期間が長期に亘り、プライバシーがないまま身近に大勢の人々が寝起きを繰返すことになる。このため、ストレスの蓄積に伴う疾病を生じたり、特に寒冷期などでは風邪などの罹病率が格段に増加し、加えて高齢者の場合には持病の悪化原因ともなる。よって、このような人の密集による人為的二次災害を防止するため、簡易なパーティションにより大部屋を複数に区画することや、室内に山岳スポーツ用のテント等を導入することも考えられる。 Especially in the case of an earthquake disaster, you have to live this kind of life until the aftershock is completely settled, and if the house is damaged, the period of communal life is long and there is no privacy. Many people will stay awake again. For this reason, illness associated with the accumulation of stress occurs, and the morbidity rate such as a cold increases particularly in the cold season. Therefore, in order to prevent such an artificial secondary disaster due to crowding of people, it is conceivable to divide a large room into a plurality of parts by a simple partition or to introduce a tent for mountain sports in the room.
しかしながら、パーティションによる区画を実施した場合には、全体の見通しが利かなくなり、しかも余震などが生じた場合に、パーティションが倒れると避難路を妨げ、却って混乱を生む原因ともなる。 However, when partitioning is implemented, the overall outlook is not good, and when an aftershock or the like occurs, if the partition falls, the evacuation route is obstructed, causing confusion.
これに対し、スポーツ用テントの場合には、自立性があり、組立が簡単で、4〜5人用などの家族単位で使用でき、着替などのプライバシーも確保できる利点はあるものの、その大きさに応じて床面積を占有するため、個人持ちの場合、室内に避難民が多いと周囲に迷惑を与える。また、閉鎖性がある利点はあるものの、内部から外部、あるいはその逆の見通しが効かず、余震などによる咄嗟の場合の対応が遅れる。 On the other hand, sports tents are self-supporting, easy to assemble, can be used in family units for 4 to 5 people, etc., and have the advantage of ensuring privacy such as changing clothes. In order to occupy the floor area accordingly, if there are individuals, if there are many refugees in the room, the surrounding area will be disturbed. In addition, although there is an advantage of being closed, the prospects from the inside to the outside or vice versa are not effective, and the response in case of drought due to aftershocks etc. is delayed.
本発明は、以上の課題を解決するものであって、軽量で携帯性があり、外部からの衝撃から内部の人を保護できるようにした、災害時での避難用保護具、一人用テントなどとして好適な簡易シェルターを提供するものである。 The present invention solves the above problems, is lightweight and portable, and can protect internal persons from external impacts. Evacuation protective equipment in disasters, tent for one person, etc. A preferred simple shelter is provided.
前記目的を達成するため、本発明の簡易シェルターは、軽量高強度素材によって長手方向に沿って展開縮小可能に形成された覆体でなり、該覆体は展開状態で人一人が仰臥するのに十分な内部空間を形成するとともに、収縮状態で持運び可能な可搬性を有することを特徴としている。 In order to achieve the above-mentioned object, the simple shelter of the present invention is a cover formed by a lightweight high-strength material so that it can be expanded and contracted along the longitudinal direction. It is characterized in that it has a sufficient internal space and is portable in a contracted state.
請求項2記載の発明は、前記覆体が展開状態で長手方向に沿って適宜間隔に離間配置される半円弧状の複数のフレームと、該フレーム間に掛け渡されて各フレーム同士を繋ぐ連結ロッドと、該フレームの内側に接合されて該連結ロッドによる各フレーム間の拡縮に応じて折畳み展張される可撓性の断熱シートとからなることを特徴としている。 A second aspect of the present invention is a plurality of semicircular arc-shaped frames in which the cover is deployed at an appropriate interval along the longitudinal direction in the unfolded state, and a connection that spans between the frames and connects the frames. It is characterized by comprising a rod and a flexible heat insulating sheet joined to the inside of the frame and folded and expanded in accordance with expansion and contraction between the frames by the connecting rod.
請求項3の発明は、前記連結ロッドが中央部で折れ曲げ可能であって、その両端が各フレームに対して回動自在に接合されて折畳み展開可能に連結されていることを特徴としている。
The invention of
請求項4の発明は、前記連結ロッドが各フレームに対して着脱可能に連結されるものであることを特徴としている。
The invention of
請求項5の発明は、前記可撓性断熱シートが不織布層を内側として、その表面にポリエチレン層、アルミ蒸着層ポリエチレン層をライニングした4層構造であることを特徴としている。 請求項6の発明は、前記軽量高強度素材が、互いに重なりあった状態に配置される複数の硬質かつ半円筒形外殻体であることを特徴としている。
The invention according to
請求項7の発明は、シェルターの前部または後部開口にカーテンを脱着可能に取付けたことを特徴としている。 The invention of claim 7 is characterized in that the curtain is detachably attached to the front or rear opening of the shelter.
請求項8の発明は、前記カーテンの中央には縦方向のスリットが形成されていることを特徴としている。
The invention of
請求項9の発明は、前記フレームが半アーチ状をなし、可撓性断熱シートの幅方向中央で連結手段を介して着脱可能に連結されるものであることを特徴としている。
The invention of
請求項10の発明は前記覆体が、適宜間隔をおいて直線状荷配列された複数の硬質かつ半円筒形の外殻体と、各外殻体間に両端連結された可撓性断熱シートからなるものであることを特徴としている。
The invention according to
請求項11の発明は、可撓性断熱シートの両側部にはその長手方向に沿って袋状に形成された棒通し部を一体化してなり、該棒通し部に支持棒を差込むことにより、各外殻体を直列配列したことを特徴としている。 The eleventh aspect of the present invention is such that a bar-passing portion formed in a bag shape along the longitudinal direction is integrated on both sides of the flexible heat-insulating sheet, and a support bar is inserted into the bar-passing portion. The outer shells are arranged in series.
したがって、請求項1に係る発明にあっては、シェルターを展開し、その内部に入り込むことで、落下物や転倒物から身体を保護でき、不要時には収縮することで携帯可能となる。したがって、例えば避難所生活におけるプライバシー確保や、登山などにおける緊急避難用テントなどとして好適である。
Therefore, in the invention according to
請求項2に係る発明では、軽量であり、携帯性に富む。
請求項3に係る発明では、身長方向に伸縮することで、シェルターの展開収縮が可能である。
In the invention which concerns on
In the invention according to
請求項4に係る発明では、各部を個々に分解して携帯するのに好適である。
請求項5に係る発明では、シート素材そのものが軽量で断熱性があるため、寒気などから身体を保護できる。
In the invention which concerns on
In the invention which concerns on
請求項6に係る発明では、外部衝撃から身体を保護する上で特に好適である。
請求項7に係る発明では、シェルター内部への寒気吹込みなどを防止する上で好適である。
The invention according to claim 6 is particularly suitable for protecting the body from an external impact.
The invention according to claim 7 is suitable for preventing cold air from being blown into the shelter.
請求項8に係る発明は、カーテンがのれん状となっているため、咄嗟の場合に外部の覗く時、これを払えば簡単に覗くことができる。
請求項9に係る発明は、シェルターを構成する部材がより細分化されるため携帯時の荷姿を小形にできる。また連結手段を取外すことにより、左右に折畳み展開でき、展開状態で立てることにより、衝立などとしても使用できる。
In the invention according to
In the invention according to
請求項10に係る発明は、不使用時において、可撓性断熱シートを内側に折込んだ状態で外殻体を段積み状態に格納できる。
請求項11に係る発明は、シェルター使用時の直線性を得ることができるほか、天地逆にすることで、支持棒の両端を支持部とする簡易担架として使用できる。
The invention according to
The invention according to claim 11 can obtain linearity when the shelter is used, and can be used as a simple stretcher having both ends of the support bar as support portions by turning upside down.
以下本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図5は本発明の第1実施形態を示す。 Preferred embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings. 1 to 5 show a first embodiment of the present invention.
このうち図1は本発明の簡易シェルターの使用状態を示している。この簡易シェルター1は、断面が半円筒体状をなす展開縮小可能な覆体よりなるもので、展開されて床または地面に設置されている状態では、その内部にちょうど大人一人が窮屈さを感ずることなく仰臥できるような実寸法の空間を形成可能に構成されている。
Among these, FIG. 1 has shown the use condition of the simple shelter of this invention. The
即ち、この簡易シェルター1は、身長方向となる筒状体の軸方向に沿って適宜間隔を空けて複数横列された半円弧状のフレーム2と、各フレーム2の両設置端において、各フレーム2同士を身長方向に連結する連結ロッド3と、床などに設置されて両側部が前記各フレーム2の両端部に連結されるグランドシート4と、このグランドシート4の両側上部に縫製などにより袋状に一体化されて前記フレーム2の内側に係止されるテントシート5と、グランドシート4及びテントシート5の後部に縫製などにより一体化され、後部開口を閉鎖するバックシート6とを備えており、これらシート4,5,6により前部開口を残して身体全体の周囲を包囲するようになっている。
That is, the
また、前記バックシート6の中央縦方向及びその下部の左右方向に沿ってファスナー7が配置され、それぞれのスライダー7aの操作によってバックシート6を左右に明けることができるようにしている(図1の背面図参照)。 Further, fasteners 7 are arranged along the central longitudinal direction of the back sheet 6 and the left and right direction below the back sheet 6 so that the back sheet 6 can be opened to the left and right by operating the respective sliders 7a (see FIG. 1). See back view).
なお、以上の簡易シェルター1の前部側は開口しているが、これは簡易シェルター1の内部に人息れが籠らないことや、外部状況の判断や、内部の人の状況を外部から見ることができることを目的としているが、外気温が低い場合、後述するタープまたは専用のカーテンなどをかけて保温するようにもできる。
In addition, although the front part side of the above
前記各フレーム2は、炭素、ケブラーなどの繊維強化樹脂ポール、ジュラルミン、チタン等の金属ポールなど軽量かつ高強度な素材からなるものであり、前記グランドシート4にその両端が係止されることで、当該両端部の径方向外方への変形が拘束されて半円形の湾曲形状が保たれるようになっている。また、前記テントシート5は図2に示すように、各フレーム2に複数の吊子8を介してその内側に張設係止される。
Each
各フレーム2の両側設置端には、同図2に示すように、これを軸受して前記連結ロッド3に結合するための結合ブロック9が連結されている。結合ブロック9の側方には、図2の一部に拡大して示すように、ブラケット10を介して前記連結ロッド3の端部が回動自在にピン接合されている。また、連結ロッド3はその中央部がピン11を介して折曲自在な中折れ式に形成されており、これにより簡易シェルターは長手方向に折畳み展開可能となっており、当該簡易シェルター1の伸張状態では連結ロッド3は直線状に保持され、この状態から各連結ロッド3を折畳むことにより、身長方向の短縮を可能としている。なお、連結ロッド3には図示しないが直線状態に保持するためのロック機構などを設けておくことにより、各フレーム2の間隔を一定に保持し、テントシート5を緊張状態に張設しておくことができる。なお、図示例では、連結ロッド3はフレーム2の両端に設けてあるが、さらにフレーム2の中央部となる簡易シェルター1の頂部にも設けるようにするのがより望ましい。また、図示例では連結ロッド3は上方に折れ曲がるように構成してあるが、円弧状のフレーム2の中心に向けて内方に折れ曲がるようにしても良い。
As shown in FIG. 2, a
前記グランドシート4,テントシート5及びバックシート6は、いずれも同材質からなるもので、図3に示す断面となっている。すなわち、身体対向部から順に不織布層a,ポリエチレンフィルム層b,アルミ蒸着層c,ポリエチレンフィルム層dをライニングした4層構造からなり、NASAなどで開発された技術を応用した断熱性に富み、柔軟かつ軽量高強度の薄型シート素材であって、身体から放射される遠赤外線などを反射し、外気温が極めて低温度あっても、体感温度を高く保ち得る素材である。なお、グランドシート4の場合は図示とは天地逆の配置であり、これらにより、簡易シェルター1を床面または地面などに直接設置し、その内部に人が仰臥しても、体温の低下を防止し、内部空間を十分に保温できるものとなる。
The
また、以上の素材は、高強度素材でもあるため、例えば図1に示すように簡易シェルター1の展開状態では、各シート4,5,6が緊張状態に展張しており、内部に人が仰臥している状態で、地震などにより器物が落下してきたり、倒れかかったりしてもフレーム2及びテントシート5の弾性及び張力範囲内であれば、折れたり破れたりすることが無く、内部の人を保護できる。
Further, since the above materials are also high strength materials, for example, as shown in FIG. 1, when the
簡易シェルター1の展開状態から、前記各連結ロッド3を折畳めば、図4(a)に示すように、簡易シェルター1は身長方向に短縮され、グランドシート5及びテントシート6は内側に折畳まれる。
When the connecting
また、以上の簡易シェルター1を避難所などにおいて物入れとして活用する場合には、図4(b)に示すように、各連結ロッド3の内の半分だけを折畳んでおけば、空間は半分となるので、例えば避難者が避難所から一時離れる場合には身の回りの物品などを内部に収容しておけばよく、簡易シェルター1にタープ12をかけておけば、前部開口が閉じ、内部を隠蔽できる。
Further, when the above
このタープ12は図3に示す軽量高強度の断熱性シートが用いられるほか、室内であれば、通常の毛布、シーツ類などをかけておいても良い。なお、簡易シェルター1から首を出しておきたい場合には、開口部側の連結ロッド3を折畳めばよく、その操作は簡単である。
The
更に、図4(a)に示す全折畳み状態での搬送性を容易にするために、例えば図5に示すように半円弧状をしたキャリングバッグ20の内部に収容して搬送することができる。
Furthermore, in order to facilitate transportability in the fully folded state shown in FIG. 4A, it can be accommodated and transported inside a carrying
このバッグ20の両側には把手21が設けられ、その円弧面に中央に沿ってスライダー22aによって開閉可能なファスナー22を一体化し、これの内部に前記折畳み状態の簡易シェルター1を出し入れ可能としている。
A
また、折畳み格納状態ではフレーム2がバッグ20の円弧面内側に沿って格納され、その内側は折畳まれた柔軟なシート素材だけであり、バッグ20の内容積は十分あるため、バッグ20の側面にも同じくスライダー23aによって開閉可能なU字形をしたファスナー23を設け、これを明けることで側面を開口し、バッグ20の内部に、懐中電灯、トランジスタラジオ、マッチ、非常食料品、水の入ったペットボトルなどの防災用品24のほか、着替え類、携帯用枕、前述のタープ12を折畳んだものなどを出納できるようになっており、災害時の非常持ちだし用のバッグとして機能している。
In the folded storage state, the
なお、把手21に替えて背負い式としても良く、いずれにおいても、このバッグ20を自宅、自動車などに備えておくことにより、災害時においてこれを持出して利用できる。
In addition, it may be a backpack type instead of the
本実施形態では、前記各フレーム2を一本としているが、複数の継足し式に細分割し、各シート4,5,6及び結合ブロック9に対しても取外し可能とし、それぞれを分割した状態で部品毎に小分けして格納し、使用現場で組立てるようにしてもよく、この場合には、特に前述の専用のバッグ20は不要となる。
In the present embodiment, each
図6は本発明の第2実施形態を示すものである。なお、図において前記第1実施形態と異なる部材のみ異なる符号を付し、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。 FIG. 6 shows a second embodiment of the present invention. In the figure, only members different from those in the first embodiment are denoted by different reference numerals, and the same members are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
図における簡易シェルター30は、連結ロッド31が結合ブロック32に対し脱着可能に連結されており、前部及び後部のフレーム2の両端に接合される結合ブロック32はロッド受け32aがL字管状をなしたエルボ状に設けられ、中間のフレーム2の両端に接合される結合ブロック32にはその前後にロッド受け32aがT字管状をなしたチーズ状に設けられ、更にグランドシート4の両側が吊子8を介して連結ロッド32の中間に結合している以外は第1実施形態と同様である。
In the
本実施形態では特に前述のごとくフレーム2を複数の継足し式に細分割し、各シート4,5,6及び結合ブロック32に対しても取外し可能とした場合において、結合ブロックより引抜いて連結ロッド31も分解可能となり、それぞれを分割した状態で部品毎に小分けしてバッグなどに格納し、使用現場で組立てる場合に好適である。
In this embodiment, as described above, the
なお、第1、第2実施形態において、前記簡易シェルター1,30の前部は開口しているが、バックシート6と同様に閉鎖し、ファスナー7により開閉できるようにしても良い。しかしながら、このように閉鎖したのでは、咄嗟の場合に簡易シェルター1,30から脱出するときの操作性が悪く、換気性にも乏しい。
In the first and second embodiments, the front portions of the
かといって、簡易シェルター1,30を室内で使用する場合、照明が明るすぎてなかなか寝付かれない場合もある。そこで、図7に示すように、シェルター30におけるテントシート5の開口縁近傍の外周部に面ファスナ34aを設けておく一方、カーテン35の裏面に前記面ファスナ34aに噛合する面ファスナ34bを設けておき、両面ファスナ34a,34bを介してカーテン35の上縁をテントシート5の開口縁に固定した状態で垂らしておくことにより、通気性を確保した状態で内部を暗視野状態に閉鎖でき、しかもある程度内部の保温も行うことができる一方で、咄嗟の場合には、カーテン35を手で払いながらシェルター30から迅速に脱出することができる。
However, when the
なお、図では第2実施形態のシェルター30に適用した場合を説明したが、第1実施形態でも同様な手法でカーテン35を取付けることができる。
In addition, although the case where it applied to the
更に以上の第1、第2実施形態において、フレーム2の半径を前部から後部まで同じとしているが、身体形状に応じて後部側を順次小さくすることも可能である。
Furthermore, in the first and second embodiments described above, the radius of the
図8は本発明の第3実施形態を示すものである。図においてこの簡易シェルター40は、半円筒形をした第1の外殻体41と、この外殻体41の後部内側に相対的に摺動可能に密接配置された第2の外殻体42とからなっており、両者を長手方向に連続させた状態で人一人が仰臥するのに十分な空間が構成されている。
FIG. 8 shows a third embodiment of the present invention. In the figure, a
両外殻体41,42はいずれもGFRP(ガラス繊維強化樹脂),CFRP(炭素繊維強化樹脂)などの軽量高強度素材の成形体からなるもので、家具が倒れたり、岩石などが衝突してもその衝撃から内部の人を完全保護できるようになっている。
Both
そして、この状態から外殻体41,42同士を収縮した状態では重なり合い、寸法が半分となり、多少かさばるものの、軽量素材からなっているため、持運びを行うことができる。
In this state, the
また第1の外殻体41の開口部付近の内面には、左右一対の把手43が設けられており、必要に応じて内部の人が手を伸してこの把手43を掴み、外殻体41を相対的に引下げることにより、外部視界などを確認できるようになっている。
A pair of left and right handles 43 are provided on the inner surface near the opening of the first
本実施形態では、特に落下物などの衝撃から人体を保護する上で好適である。また本実施形態において、外殻体41,42同士を適宜の連結手段を介して連結し、天地逆にした場合には、負傷者の搬送用担架などとしても活用できる。このような場合に備えて、担ぎ棒に対する連結部などを外部に設けておくことも可能である。
This embodiment is particularly suitable for protecting the human body from impacts such as falling objects. Moreover, in this embodiment, when the
図9は、前記第3実施形態をさらに発展させた第4実施形態を示すもので、前記把手43を内側に設けた上半身を覆う第1の外殻体41と、腹部から太もも部分を覆う中央の外殻体42及び足先部分を覆う下部外殻体44に3分割されている。
FIG. 9 shows a fourth embodiment which is a further development of the third embodiment. The first
さらに第1の外殻体41の前面開口部及び第3の外殻体44の後部開口部には、面ファスナー45を介してカーテン46,47が取付けられ、風よけと保温の機能をもたらしている。なお、特に前面側カーテン46には図示のごとく中央に縦方向のスリット46aが形成され、周囲を見ようとする場合は恰ものれんを左右に明けるようにすることにより、直に外部を覗けるようにしている。
Furthermore,
本実施形態では前記第三実施形態と同様な効果を得るとともに、シェルター40を前記第3実施形態よりさらに複数分割することにより携帯性を向上でき、さらには4分割以上も可能でありこの場合には、例えば第一の実施形態に示すようなキャリングバッグ(図5参照)に収納して持運びも可能となる。
In this embodiment, the same effect as the third embodiment can be obtained, and the
また前部側カーテン46は前記第2実施形態に比べてのれん状となっているため、外部を見ようとする場合における操作性が増す。
Moreover, since the
図10〜図13は本発明の第5実施形態を示すものである。図において、この簡易シェルター50は、図3に示す断面形状の可撓性断熱シートからなるテントシート51の内側に左右のフレーム52を挿通するための袋状の挿通部53を幅方向端部より幅方向中心側に向けて縫製などにより交互に形成し、左右のフレーム52はこの挿通部53に差込まれることにより、テントシート51は蒲鉾状に立体造形されるようになっている。
10 to 13 show a fifth embodiment of the present invention. In the figure, this
左右のフレーム52は半アーチ型をなし、その外端部を前記第2実施形態と同様に、連結ロッド31の結合ブロック32にはめ込まれるとともに、図11の一部に拡大して示すように、テント状に組立てられた状態でその中心部側は連結手段としての面ファスナー54を巻付けることにより互いに連結されてアーチ形状を保持される。
The left and
このシェルター50の組立にあたっては、図12に示すように、まず連結ロッド31に片側のフレーム52を差込み、次いでこれらフレーム52をテントシート51の片側の挿通部53に差込み、その後は、もう片側のフレーム52も同一要領でテントシート51に組付け、次いで前記面ファスナー54で左右のフレーム52同士を連結すれば、図11に示すようにテント形状に形成される。
In assembling the
分解操作は前記とは逆の手順で行えばよい。いずれにおいても、フレーム52が左右に2分割されていることから、組立、分解の労力か最小となる。また携帯時においても細分化されるため、その荷姿を小形化することができる。
The disassembling operation may be performed in the reverse procedure. In any case, since the
なお、本実施形態で特筆すべきことは、以上のシェルター50は面ファスナー54をとった状態では左右に展開でき、その面積がほぼ二倍となるところから、図13に示すように、立て掛けることにより、衝立としての使用も可能である。
It should be noted that in the present embodiment, the
この場合にはテントシート51の張力によりアーチ状に丸まろうとする力が加わるので、例えば両端に面ファスナー55aを設けた複数の支持用テープ55をテントシート51の外面幅方向両側に結合しておくことで、立てた状態での自立性を保持できる。このような使用は、避難所における風よけや、授乳、着替、おむつ交換など、特にプライバシーを必要とする作業時の目隠しとして好適である。
In this case, since the force to round the arch is applied by the tension of the
なお、本実施形態においては、前後のカーテンを省略したが、図7、あるいは図9に示すカーテンを面ファスナを介して着脱可能に配置することも可能であることは言うまでもない。また、本実施形態ではフレーム52同士の連結手段として面ファスナー54の巻付けによったが、例えばクランプ具などの剛結合手段を用いることもできる。
In the present embodiment, the front and rear curtains are omitted, but it is needless to say that the curtain shown in FIG. 7 or FIG. 9 can be detachably arranged via a hook-and-loop fastener. In this embodiment, the hook-and-
図14、15は本発明の第6実施形態を示す。図において、この簡易シェルター60は、適宜間隔をおいて配列された軽量高強度素材の成形体からなる半円筒形の3つの外殻体61と、各外殻体3の内面に縫製などにより両側固定されて各外殻体61を連結した可撓性断熱シートからなるテントシート62とを備えている。図14(a),図15に示すように、テントシート62の両側には縫製などにより袋状に形成された棒通し部63が一体化され、この棒通し部63に支持棒64を通すことで、テントシート62部分の形状を保つととも、各外殻体61を直線的に配列している。
14 and 15 show a sixth embodiment of the present invention. In the figure, this
本実施形態において特筆すべきことは、図15に示すように、シェルター60を逆さにし、この状態で棒通し部63に支持棒64を通すことで、支持棒64のシェルター60からの前後突出端を支持部として簡易担架としても使用可能となることである。すなわち非常災害時には、けが人などもでることから、このような使用にも最適となる。
What should be noted in the present embodiment is that the
また、図14(b)に示すようにシェルター60の非使用時においては、テントシート62を巻込んだ形で外殻体61を段積み状態に格納でき、不要時のコンパクト化が可能となる。
Further, as shown in FIG. 14B, when the
なお、本実施形態においては、前後のカーテンを省略したが、図7、あるいは図9に示すカーテンを面ファスナを介して着脱可能に配置することも可能であることは言うまでもない。 In the present embodiment, the front and rear curtains are omitted, but it is needless to say that the curtain shown in FIG. 7 or FIG. 9 can be detachably arranged via a hook-and-loop fastener.
1,30,40,50,60 簡易シェルター
2 フレーム
3,32 連結ロッド
4,5,6 可撓性断熱シート
(4 グランドシート、5 テントシート、6 バックシート)
a 不織布層
b,d ポリエチレンフィルム層
c アルミ蒸着層
35 カーテン
41,42 外殻体
51 可撓性断熱シート
52 フレーム
54 連結手段(面ファスナー)
61 外殻体
62 可撓性断熱シート
63 棒通し部
64 支持棒
1, 30, 40, 50, 60
a Nonwoven fabric layer b, d Polyethylene film layer c Aluminum
61
Claims (11)
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