JP2006264364A - Power steering device - Google Patents
Power steering device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006264364A JP2006264364A JP2005081207A JP2005081207A JP2006264364A JP 2006264364 A JP2006264364 A JP 2006264364A JP 2005081207 A JP2005081207 A JP 2005081207A JP 2005081207 A JP2005081207 A JP 2005081207A JP 2006264364 A JP2006264364 A JP 2006264364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- steering
- current command
- command value
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
Description
この発明は、パワーシリンダ側に導く流量を制御する流量制御弁を備えたパワーステアリング装置に関する。 The present invention relates to a power steering apparatus provided with a flow rate control valve for controlling a flow rate guided to a power cylinder side.
この種の装置として、特許文献1に記載されたものが従来から知られているが、この従来の装置を示したのが、図6および図7である。そこで、まず、図6に基づいて、パワーステアリング装置全体の構成を説明する。
本体Bには、流量制御弁Vのスプール1とともにポンプPも一体的に組み込んでいる。
上記スプール1は、その一端を一方のパイロット室2に臨ませ、他端を他方のパイロット室3に臨ませている。上記一方のパイロット室2は、ポンプポート4を介してポンプPに常時連通している。また、他方のパイロット室3にはスプリング5を介在させている。このようにした両パイロット室2,3は、ソレノイドSOLの励磁電流Iに応じて開度を制御する可変オリフィスaを介して、たがいに連通している。
As this type of apparatus, one described in
A pump P is integrally incorporated in the main body B together with the
The
すなわち、一方のパイロット室2は、流路6→可変オリフィスa→流路7を経由してパワーシリンダ8を制御するステアリングバルブ9の流入側に連通している。また、他方のパイロット室3は、流路10および流路7を介してステアリングバルブ9の流入側に連通している。
したがって、上記両パイロット室2,3は、可変オリフィスaを介して連通することになり、可変オリフィスaの上流側の圧力が一方のパイロット室に作用し、下流側の圧力が他方のパイロット室3に作用することになる。
That is, one
Therefore, both the
そして、スプール1は、一方のパイロット室2の作用力と、他方のパイロット室3の作用力とがバランスした位置を保つが、そのバランス位置において、前記ポンプポート4とタンクポート11との開度が決められる。
今、エンジン等からなるポンプ駆動源12が停止していると、ポンプポート4に圧油が供給されない。ポンプポート4に圧油が供給されなければ、両パイロット室2,3には圧力が発生しないので、スプール1はスプリング5の作用で図示のノーマル位置を保つ。
The
Now, if the
上記の状態からポンプPが駆動して、ポンプポート4に圧油が供給されると、可変オリフィスaに流れができるので、そこに圧力損失が発生する。この圧力損失の作用で、両パイロット室2,3に圧力差が発生し、この圧力差に応じてスプール1がスプリング5に抗して移動し、上記バランス位置を保つ。
このようにスプール1がスプリング5に抗して移動することによって、タンクポート11の開度を大きくするが、このときのタンクポート11の開度に応じて、ステアリングバルブ9側に導かれる制御流量QPと、タンクTあるいはポンプPに還流される戻り流量QTの分配比が決まる。言い換えれば、タンクポート11の開度に応じて制御流量QPが決まることになる。
When the pump P is driven from the above state and pressure oil is supplied to the
As the
上記のように制御流量QPが、スプール1の移動位置で決まるタンクポート11の開度に応じて制御されるということは、結局は、可変オリフィスaの開度に応じて制御流量QPが決まることになる。なぜなら、スプール1の移動位置は、両パイロット室2,3の圧力差で決まるとともに、この圧力差を決めているのが可変オリフィスaの開度だからである。
The fact that the control flow rate QP is controlled according to the opening degree of the
したがって、車速や操舵状況に応じて、制御流量QPを制御するためには、可変オリフィスaの開度、すなわちソレノイドSOLの励磁電流を制御すればよいことになる。
なぜなら、可変オリフィスaは、ソレノイドSOLが非励磁状態のときにその開度を最少に保ち、励磁電流を大きくしていくにしたがってその開度を大きくするからである。
Therefore, in order to control the control flow rate QP according to the vehicle speed and the steering situation, it is only necessary to control the opening of the variable orifice a, that is, the excitation current of the solenoid SOL.
This is because the opening of the variable orifice a is kept to a minimum when the solenoid SOL is in a non-excited state, and the opening is increased as the exciting current is increased.
なお、前記ステアリングバルブ9は、図示していないステアリングホィールの入力トルク(操舵トルク)に応じて、パワーシリンダ8への供給流量を制御するものである。例えば、操舵トルクが大きければ、パワーシリンダ8への供給量を大きくし、操舵トルクが小さければそれに応じて供給流量も少なくするようにしている。この操舵トルクとステアリングバルブ9の切り換え量は、図示していないトーションバーなどのねじれ反力によって決まることになる。 The steering valve 9 controls the supply flow rate to the power cylinder 8 in accordance with an input torque (steering torque) of a steering wheel (not shown). For example, if the steering torque is large, the supply amount to the power cylinder 8 is increased, and if the steering torque is small, the supply flow rate is decreased accordingly. The switching amount of the steering torque and the steering valve 9 is determined by a torsional reaction force such as a torsion bar (not shown).
上記のように操舵トルクが大きいときに、ステアリングバルブ9の切り換え量を大きくすれば、その分、パワーシリンダ8によるアシスト力が大きくなる。反対に、ステアリングバルブ9の切り換え量を小さくすれば、上記アシスト力は小さくなる。
そして、操舵トルクによって決まるパワーシリンダ8の必要(要求)流量QMと、流量制御弁Vで決められる制御流量QPとを、いつも等しくすれば、ポンプP側のエネルギー損失を低く抑えることができる。なぜなら、ポンプP側のエネルギーロスは、制御流量QPとパワーシリンダ8の要求流量QMとの差によって発生するからである。
If the switching amount of the steering valve 9 is increased when the steering torque is large as described above, the assist force by the power cylinder 8 is increased accordingly. On the contrary, if the switching amount of the steering valve 9 is reduced, the assist force is reduced.
If the necessary (required) flow rate QM of the power cylinder 8 determined by the steering torque and the control flow rate QP determined by the flow rate control valve V are always equal, the energy loss on the pump P side can be kept low. This is because the energy loss on the pump P side is caused by the difference between the control flow rate QP and the required flow rate QM of the power cylinder 8.
上記のように制御流量QPを、パワーシリンダ8の要求流量QMにできるだけ近づけるために、可変オリフィスaの開度を制御するのが、ソレノイドSOLに対する励磁電流であり、この励磁電流を制御するのが、コントローラCである。
このコントローラCには、操舵角センサー16と車速センサー17とを接続し、これら両センサーの出力信号に基づいて、ソレノイドSOLの励磁電流を制御するようにしている。
In order to make the control flow rate QP as close as possible to the required flow rate QM of the power cylinder 8 as described above, it is the excitation current for the solenoid SOL that controls the opening of the variable orifice a, and this excitation current is controlled. , Controller C.
A
なお、図中符号18はスプール1の先端に形成したスリットで、スプール1が図示の位置にあるときにも、一方のパイロット室2が、このスリット18を介して、流路7に常時連通するようにしている。言い換えると、スプール1が図示の状態にあって、流路6を閉じているようなときにも、ポンプPの吐出油が、このスリット18を介して、ステアリングバルブ9側に供給されるようにしている。
このように微少流量であるが、ステアリングバルブ9側に圧油を供給するようにしたのは、装置全体の焼き付きの防止、キックバック等の外乱の防止、および応答性の確保を目的にしているからである。ただし、これらの目的は、後で説明するスタンバイ流量QSを確保することでも達成できるので、詳細な説明は後に譲ることにする。
In the figure,
Although the flow rate is very small as described above, the pressure oil is supplied to the steering valve 9 side for the purpose of preventing seizure of the entire apparatus, preventing disturbance such as kickback, and ensuring responsiveness. Because. However, these objects can also be achieved by securing a standby flow rate QS, which will be described later, and detailed description will be given later.
また、符号19は、コントローラCとソレノイドSOLとの間に接続したドライバーである。
上記コントローラCの制御システムは、図7に示すとおりである。すなわち、コントローラCには、操舵角センサー16からの操舵角信号と車速センサー17からの車速信号とが入力する。そして、コントローラCは、操舵角信号から操舵角θと操舵角速度ωとを演算する。そして、これら操舵角θおよび操舵角速度ωに基づいて、上記要求流量QMを推定するようにしている。
The control system of the controller C is as shown in FIG. In other words, the steering angle signal from the
図7における操舵角θとソレノイド電流指令値I1とは、その操舵角θと制御流量QPとの関係がリニアな特性になる理論値を基にして決めている。また、操舵角速度ωとソレノイド電流指令値I2との関係も、操舵角速度ωと制御流量QPとがリニアな特性になる理論値を基にして決めている。 The steering angle θ and the solenoid current command value I1 in FIG. 7 are determined based on a theoretical value at which the relationship between the steering angle θ and the control flow rate QP becomes a linear characteristic. Further, the relationship between the steering angular velocity ω and the solenoid current command value I2 is also determined based on a theoretical value in which the steering angular velocity ω and the control flow rate QP are linear characteristics.
ただし、操舵角θおよび操舵角速度ωが、ある設定値以上にならなければ、上記指令値I1およびI2のいずれもゼロを出力するようにしている。つまり、ステアリングホィールが中立あるいはその近傍にある時には、上記指令値I1もI2もゼロになるようにしている。
そして、これら操舵角θに対するソレノイド電流指令値I1、および操舵角速度ωに対するソレノイド電流指令値I2は、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶させている。
However, if the steering angle θ and the steering angular velocity ω do not become a certain set value or more, both the command values I1 and I2 are output as zero. That is, when the steering wheel is neutral or in the vicinity thereof, the command values I1 and I2 are set to zero.
The solenoid current command value I1 for the steering angle θ and the solenoid current command value I2 for the steering angular velocity ω are stored in advance in the controller C as table values.
また、コントローラCは、車速センサー17の出力信号に基づいて、操舵角用電流指令値I3と操舵角速度用電流指令値I4とを出力するようにしているが、これら操舵角用電流指令値I3および操舵角速度用電流指令値I4は、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶されている。
The controller C outputs the steering angle current command value I3 and the steering angular velocity current command value I4 based on the output signal of the
そして、操舵角用電流指令値I3は、低速域で1を出力し、最高速域で例えば0.6を出力するようにしている。また、操舵角速度用電流指令値I4は、低速域で1を出力し、最高速域で例えば0.8を出力するようにしている。
つまり、操舵角用電流指令値I3は、1から0.6の範囲で制御する一方、操舵角速度用電流指令値I4は、1から0.8の範囲で制御するようにしている。したがって、低速域から最高速域でのゲインは、操舵角用電流指令値I3の方が、大きくなるようにしている。
The steering angle current command value I3 is set to 1 in the low speed range and, for example, 0.6 in the maximum speed range. Further, the steering angular velocity current command value I4 is set to 1 in the low speed range and to, for example, 0.8 in the maximum speed range.
That is, the steering angle current command value I3 is controlled in the range of 1 to 0.6, while the steering angular speed current command value I4 is controlled in the range of 1 to 0.8. Therefore, the gain from the low speed range to the maximum speed range is set to be larger for the steering angle current command value I3.
そして、上記操舵角θによるソレノイド電流指令値I1には、車速信号Vに応じた操舵角用電流指令値I3を掛け合わせる。したがって、車速信号Vが高速になればなるほど、その乗算結果である出力値すなわち操舵角系の電流指令値I5は小さくなる。しかも、操舵角用電流指令値I3のゲインを、操舵角速度用電流指令値I4のゲインよりも大きくしているので、高速になればなるほど、その減少率が大きくなる。 The solenoid current command value I1 based on the steering angle θ is multiplied by the steering angle current command value I3 corresponding to the vehicle speed signal V. Therefore, the higher the vehicle speed signal V, the smaller the output value that is the result of multiplication, that is, the current command value I5 of the steering angle system. In addition, since the gain of the steering angle current command value I3 is larger than the gain of the steering angular velocity current command value I4, the reduction rate increases as the speed increases.
一方、操舵角速度ωによるソレノイド電流指令値I2には、車速に応じた操舵角速度用電流指令値I4を限界値として、操舵角速度系の電流指令値I6を出力させるようにしている。この電流指令値I6も、車速に応じて減少させるようにしているが、そのゲインを、操舵角用電流指令値I3のゲインよりも小さくしているので、電流指令値I6の減少率は、電流指令値I5の場合よりも小さい。 On the other hand, for the solenoid current command value I2 based on the steering angular velocity ω, the steering angular velocity current command value I6 is output with the steering angular velocity current command value I4 corresponding to the vehicle speed as a limit value. The current command value I6 is also decreased according to the vehicle speed, but the gain is made smaller than the gain of the steering angle current command value I3. It is smaller than the command value I5.
上記のように出力された操舵角系の電流指令値I5と、操舵角速度系の電流指令値I6との大小を比較し、大きい方の電流指令値I5あるいはI6を採用するようにしている。
このように、いずれか大きな方を採用するようにしたのは、次の理由からである。すなわち、高速走行時には、ステアリングを急操作することはまずないので、ステアリング操作した場合に、操舵角速度系の電流指令値I6が小さくて、操舵角系の電流指令値I5の方が大きくなるのが通常である。
The steering angle system current command value I5 output as described above is compared with the steering angular velocity system current command value I6, and the larger current command value I5 or I6 is adopted.
The reason for adopting the larger one in this way is as follows. In other words, since the steering is rarely operated suddenly during high speed traveling, the steering angular velocity system current command value I6 is small and the steering angular system current command value I5 is larger when the steering operation is performed. It is normal.
したがって、高速走行時には、操舵角を基準にしながら、大きい方の電流指令値I5を採用し、ステアリング操作の安全性・安定性を高めるようにしている。また、このようにすることによって、走行速度が速くなればなるほど、制御流量QPを少なくする比率が高まり、エネルギーロスもより少なくできる。 Therefore, when traveling at high speed, the larger current command value I5 is adopted while using the steering angle as a reference to improve the safety and stability of the steering operation. Moreover, by doing in this way, the higher the traveling speed, the higher the ratio of decreasing the control flow rate QP, and the more energy loss can be achieved.
一方、低速走行時には、ステアリングを急操作することが多くなる。そのために、多くの場合に操舵角速度の方が大きくなる。このように操舵角速度が大きい場合には、応答性が重視される。
したがって、低速走行時には、操舵角速度を基準にしながら、その操舵角速度系の電流指令値I6を採用し、ステアリング操作の操作性すなわち応答性を高めるようにしている。このようにすることによって、走行速度がある程度速くなっても、ステアリングを急操作したときに、制御流量QPを十分に確保し、応答性を優先させることができる。
On the other hand, when the vehicle is traveling at a low speed, the steering is often suddenly operated. Therefore, in many cases, the steering angular velocity is larger. Thus, when the steering angular velocity is large, responsiveness is important.
Therefore, when the vehicle is traveling at a low speed, the current command value I6 of the steering angular velocity system is adopted while using the steering angular velocity as a reference so as to improve the operability of the steering operation, that is, the responsiveness. In this way, even when the traveling speed is increased to some extent, when the steering is suddenly operated, the control flow rate QP can be sufficiently secured and priority can be given to responsiveness.
なお、車両の走行速度が一定でも、操舵角系の電流指令値I5が大きくなったり、操舵角速度系の電流指令値I6が大きくなったりすることがある。例えば、ステアリングをある角度操舵して、その操舵角θの位置で、ステアリングを保舵している時には、操舵角速度ωはゼロになってしまう。この場合には、車速が同じにもかかわらず、最初、操舵角速度系の電流指令値I6が大きく、保舵に入ってから操舵角系の電流指令値I5の方が大きくなる。
ただ、この従来の装置では、電流指令値I5とI6の大きい方の値を選択しているので、どのような走行条件でも、いずれかの電流指令値が出力されることになる。
Even if the vehicle traveling speed is constant, the steering angle system current command value I5 may increase or the steering angular speed system current command value I6 may increase. For example, when the steering is steered at a certain angle and the steering is held at the position of the steering angle θ, the steering angular velocity ω becomes zero. In this case, although the vehicle speed is the same, the current command value I6 for the steering angular velocity system is initially large, and the current command value I5 for the steering angular system is greater after the steering is started.
However, in this conventional apparatus, since the larger one of the current command values I5 and I6 is selected, any current command value is output under any traveling condition.
もし、上記のような保舵時に、電流指令値I5とI6のいずれもが出力されなければ、制御流量QPを確保できなくなる。制御流量QPを確保できなければ、保舵時には、車両のセルフアライニングトルクによる抗力に負けて、パワーシリンダ8が動いてしまう。このようにパワーシリンダ8がその位置を保てずに動いてしまえば、それこそ保舵そのものが不可能になる。 If neither of the current command values I5 and I6 is output at the time of steering as described above, the control flow rate QP cannot be secured. If the control flow rate QP cannot be secured, the power cylinder 8 will move at the time of steering while losing the drag due to the self-aligning torque of the vehicle. If the power cylinder 8 moves without maintaining its position in this way, it is impossible to maintain the steering itself.
しかし、上記のように、電流指令値I5とI6のいずれかを用いるようにしているので、ステアリング操作中に、両方ともゼロになることはない。言い換えれば、保舵時であっても操舵角θが保たれているので、ソレノイド電流指令値I1を確保できる。したがって、この電流指令値I1で保舵に必要なパワーを維持できることになる。 However, as described above, since either one of the current command values I5 and I6 is used, neither of them becomes zero during the steering operation. In other words, since the steering angle θ is maintained even during steering, the solenoid current command value I1 can be secured. Therefore, the power required for steering can be maintained at the current command value I1.
一方で、高速走行時でも、ステアリングを急操作することがある。この時には、操舵角速度系の電流指令値I6が大きくなるので、その電流指令値I6が選択される。ただし、この電流指令値I6は、操舵角速度用電流指令値I4の限界値の範囲内に制御された値になるので、安全性は十分に確保される。 On the other hand, the steering may be suddenly operated even when traveling at high speed. At this time, since the current command value I6 of the steering angular velocity system is increased, the current command value I6 is selected. However, since the current command value I6 is a value controlled within the range of the limit value of the steering angular velocity current command value I4, safety is sufficiently ensured.
また、上記のようにして選択された電流指令値I5あるいはI6には、スタンバイ用電流指令値I7を加算する。
このスタンバイ用電流指令I7は、常に、所定の電流が可変オリフィスaのソレノイドSOLに供給されるようにするためのものである。このようにスタンバイ用電流指令値I7が供給された可変オリフィスaは、操舵角θ、操舵角速度ωおよび車速を基にしたソレノイド電流指令値が、たとえゼロだったとしても、その開度を一定に保つとともに、一定のスタンバイ流量QSを確保する。
Further, the standby current command value I7 is added to the current command value I5 or I6 selected as described above.
The standby current command I7 is for always supplying a predetermined current to the solenoid SOL of the variable orifice a. Thus, the variable orifice a supplied with the standby current command value I7 has a constant opening degree even if the solenoid current command value based on the steering angle θ, the steering angular velocity ω, and the vehicle speed is zero. While maintaining a constant standby flow rate QS.
次に、上記従来装置の作用を説明する。
今、車両の走行中には、操舵角によるソレノイド電流指令値I1と操舵角用電流指令値I3との乗算値である操舵角系の電流指令値I5が出力される。これとともに、操舵角速度によるソレノイド電流指令値I2が、操舵角速度用電流指令値I4を限界値として、操舵角速度系の電流指令値I6が出力される。
Next, the operation of the conventional apparatus will be described.
While the vehicle is running, a steering angle system current command value I5, which is a product of the solenoid current command value I1 based on the steering angle and the steering angle current command value I3, is output. At the same time, the solenoid current command value I2 based on the steering angular velocity is output with the steering angular velocity current command value I6 using the steering angular velocity current command value I4 as a limit value.
そして、操舵角系の電流指令値I5と操舵角速度系の電流指令値I6との大小が判定されるとともに、その大きい方の指令値I5あるいはI6に、スタンバイ用電流指令値I7が加算され、そのときのソレノイド励磁電流Iが決められる。
このソレノイド励磁電流Iは、車両の高速走行時には、主に操舵角系の電流指令値I5が基準となり、車両の低速走行時には、主に操舵角速度系の電流指令値I6が基準となる。
Then, the magnitude of the current command value I5 for the steering angle system and the current command value I6 for the steering angular velocity system is determined, and the standby current command value I7 is added to the larger command value I5 or I6. The solenoid excitation current I is determined.
The solenoid excitation current I is mainly based on the steering angle system current command value I5 when the vehicle is traveling at high speed, and is mainly based on the steering angle speed system current command value I6 when the vehicle is traveling at low speed.
ただし、低速走行時であっても、その保舵時には、操舵角系の電流指令値I5を基準にソレノイドの励磁電流Iが決められる。
また、高速走行時であっても、ステアリングを急操作したときには、操舵角速度系の電流指令値I6を基準にソレノイドの励磁電流Iが決められる。
Even when the vehicle is traveling at a high speed, when the steering is suddenly operated, the excitation current I of the solenoid is determined based on the current command value I6 of the steering angular velocity system.
上記のようにした従来の装置は、車速が決まれば、そのときの車速に応じてアシスト力がすべて決まってしまう。例えば、80Km/h以上で走行する高速道路で、一定時間以上走行した後に、インターチェンジやサービスエリアに入って車速が急に落とされた場合には、その急に遅くなった速度に応じて、アシスト力が決められてしまうので、ドライバーの操舵感に違和感を与えることがあった。言い換えると、高速走行中から、上記のように急に速度を落としたときには、ハンドル操作が実際以上に軽く感じることがある。しかし、ドライバーとしては、操舵感覚に連続性が保たれた方が、スムーズな運転が可能になるが、上記従来の装置では、操舵感覚の連続性が保たれないことがあるという問題があった。 In the conventional apparatus as described above, if the vehicle speed is determined, the assist force is all determined according to the vehicle speed at that time. For example, on a highway that runs at 80 km / h or more, if the vehicle speed is suddenly reduced after entering a interchange or service area after running for a certain period of time or longer, the assistance is made according to the suddenly slowed speed. Since the force is determined, the driver's steering feeling may be uncomfortable. In other words, when the vehicle speed is suddenly reduced as described above during high-speed traveling, the steering wheel operation may feel lighter than it actually is. However, as a driver, it is possible to drive smoothly if the continuity of the steering sensation is maintained. However, the conventional device has a problem that the continuity of the steering sensation may not be maintained. .
この発明の目的は、高速道路で一定時間以上高速走行した後に、速度が急に落とされた場合にも、操舵感覚に連続性が保てる装置を提供することである。 An object of the present invention is to provide a device capable of maintaining continuity in a steering feeling even when the speed is suddenly reduced after traveling at a high speed on a highway for a certain time or more.
この発明は、次の装置を前提にするものである。すなわち、本体にスプールを組み込み、このスプールの一端を、ポンプポートに常時連通する一方のパイロット室に臨ませ、スプールの他端を、スプリングを介在させた他方のパイロット室に臨ませ、上記一方のパイロット室の下流側にオリフィスを設け、このオリフィスを介してパワーシリンダを制御するステアリングバルブに圧油を導く一方、上記オリフィスの上流側の圧力を上記一方のパイロット室のパイロット圧とし、下流側の圧力を上記他方のパイロット室のパイロット圧とし、両パイロット室の圧力バランスでスプールの移動位置を制御するとともに、その移動位置に応じて、ポンプの吐出量を上記ステアリングバルブ側に導く制御流量QPと、タンクまたはポンプに還流させる戻り流量QTとに分配する構成にし、上記オリフィスは、ソレノイドの励磁電流Iに応じて開度を制御する可変オリフィスとするとともに、この可変オリフィスのソレノイドの励磁電流Iを制御するコントローラを設け、かつ、このコントローラには操舵角センサーを接続し、この操舵角センサーからの操舵角に応じた操舵角θと操舵角速度ωとを演算または記憶する一方、コントローラは、これら操舵角θに応じたソレノイド電流指令値I1および操舵角速度ωに応じたソレノイド電流指令値I2を記憶または演算し、これら電流指令値I1およびI2に基づいて可変オリフィスのソレノイドの励磁電流Iを制御する構成にしたパワーステアリング装置を前提にする。 The present invention is based on the following apparatus. That is, a spool is incorporated in the main body, one end of the spool faces one pilot chamber that is always in communication with the pump port, and the other end of the spool faces the other pilot chamber with a spring interposed therebetween. An orifice is provided on the downstream side of the pilot chamber, and pressure oil is guided to the steering valve that controls the power cylinder through the orifice, while the pressure upstream of the orifice is used as the pilot pressure of the one pilot chamber, The pressure is set as the pilot pressure of the other pilot chamber, and the movement position of the spool is controlled by the pressure balance of both pilot chambers, and the control flow rate QP for guiding the pump discharge amount to the steering valve side according to the movement position, And the return flow rate QT to be recirculated to the tank or pump, Is a variable orifice that controls the opening according to the excitation current I of the solenoid, and a controller that controls the excitation current I of the solenoid of this variable orifice is provided, and a steering angle sensor is connected to this controller. The controller calculates or stores the steering angle θ and the steering angular velocity ω corresponding to the steering angle from the steering angle sensor, while the controller outputs a solenoid current command value I1 corresponding to the steering angle θ and a solenoid corresponding to the steering angular velocity ω. It is assumed that the power steering device is configured to store or calculate the current command value I2 and to control the excitation current I of the solenoid of the variable orifice based on these current command values I1 and I2.
上記の装置を前提にしつつ、第1の発明は、上記コントローラが、設定速度以上での走行か否かを判定する機能と、その設定速度以上の走行状態の時間をカウントする機能と、設定速度以上の走行状態が設定時間以上継続したか否かを判定する機能と、設定速度以上でかつ設定時間以上継続的に走行した後に、その走行速度が設定値以上減速されたか否かを判定する機能と、設定値を超えて減速されたとき、パワーシリンダのアシスト力が小から大に復帰する復帰の割合を小さくするためにソレノイド電流指令値Iを制御する機能と、を備えた点に特徴を有する。 On the premise of the above apparatus, the first invention provides a function for the controller to determine whether or not the vehicle is traveling at a set speed or higher, a function for counting a running state time exceeding the set speed, and a set speed. A function for determining whether or not the above driving state has continued for a set time or more, and a function for determining whether or not the driving speed has been decelerated by a set value or more after continuously driving for a set time or more. And a function of controlling the solenoid current command value I in order to reduce the rate of return when the assist force of the power cylinder returns from small to large when decelerated beyond the set value. Have.
第2の発明は、上記コントローラが、車速と、車速に関連した電流指令値との関数である車速信号制御特性を、通常制御特性と低ゲイン制御特性との少なくとも2種類を記憶し、設定速度以上でかつ設定時間以上継続的に走行したか否かを判定し、設定速度以上でかつ設定時間以上継続的に走行した後に、その走行速度が設定値以上減速されたとき、車速信号を低ゲイン制御特性に基づいて出力し、設定速度以下、あるいは設定速度以上であっても設定時間以内での走行であるか、または設定時間以上の継続走行であっても、その後の減速の値が上記設定速度以下の場合には、車速信号を通常制御特性に基づいて出力する点に特徴を有する。 According to a second aspect of the invention, the controller stores at least two types of vehicle speed signal control characteristics, which are functions of the vehicle speed and a current command value related to the vehicle speed, and a normal speed control characteristic and a low gain control characteristic. It is determined whether or not the vehicle has continuously traveled for the set time or more, and when the travel speed is decelerated by more than the set value after continuously traveling for the set speed or more, the vehicle speed signal is set to low gain. Output based on the control characteristics, even if the speed is below the set speed or above the set speed, even if it is running within the set time, or even if it is continuously running for more than the set time, the subsequent deceleration value is set above When the speed is lower than the speed, the vehicle speed signal is output based on the normal control characteristics.
第3の発明は、コントローラが、通常制御系と、パワーシリンダのアシスト力が小から大に復帰する復帰の割合を小さくする特殊制御系とを備え、設定速度以上でかつ設定時間以上継続的に走行したか否かを判定し、設定速度以上でかつ設定時間以上継続的に走行した後に、その走行速度が設定値以上減速されたとき特殊制御系を選択し、設定速度以下、あるいは設定速度以上であっても設定時間以内での走行であるか、または設定時間以上の継続走行であっても、その後の減速の値が上記設定速度以下の場合には、通常制御系を選択する構成にした点に特徴を有する。 According to a third aspect of the present invention, the controller includes a normal control system and a special control system that reduces a return rate at which the assist force of the power cylinder returns from small to large, and continuously exceeds the set speed and for the set time. Judgment is made whether or not the vehicle has traveled, and after traveling continuously over the set speed and over the set time, when the travel speed is decelerated over the set value, the special control system is selected and the set speed is below or above the set speed. Even if it is running within the set time, or even if it is running continuously for more than the set time, the normal control system is selected if the subsequent deceleration value is less than the set speed Characterized by points.
第1〜3の発明によれば、高速道路で一定時間以上高速走行した後に、インターチェンジやサービスエリアに入って車速が急に落とされた場合にも、ハンドル操作が実際以上に軽く感じられるようなことがなくなる。言い換えると、高速道路で一定時間以上高速走行した後に、速度が急に落とされた場合にも、操舵感覚に連続性が保てることになる。 According to the first to third aspects of the present invention, even when the vehicle speed is suddenly lowered after entering the interchange or service area after traveling at a high speed for a certain time on the expressway, the steering wheel operation feels lighter than it actually is. Nothing will happen. In other words, the continuity of the steering feeling can be maintained even when the speed is suddenly lowered after traveling at a high speed for a certain time on the expressway.
図1は第1実施形態を示したものであるが、この第1実施形態において、その全体構造は、図6に示した従来の装置を全く同様である。したがって、図6に示した全体構造に関する詳細な説明を省略するとともに、以下の説明において、図6に関する説明およびそこに用いた符号等をすべて援用する。 FIG. 1 shows the first embodiment. In the first embodiment, the overall structure is exactly the same as that of the conventional apparatus shown in FIG. Accordingly, detailed description of the overall structure shown in FIG. 6 is omitted, and in the following description, the description of FIG. 6 and the reference numerals used therein are all incorporated.
また、この第1実施形態は、図1からも明らかなように、電流指令値I3およびI4を演算するための車速信号Vを特定する方法が従来と異なるところで、その他は、すべて従来と同様である。ただし、以下には、従来と重複する部分も含めて図1の各構成要素を詳しく説明する。 In addition, as is apparent from FIG. 1, the first embodiment is different from the conventional method in which the vehicle speed signal V for calculating the current command values I3 and I4 is different. is there. However, in the following, each component in FIG.
この第1実施形態におけるコントローラCの制御システムは、図1に示すとおりである。すなわち、コントローラCには、操舵角センサー16からの操舵角信号と車速センサー17からの車速信号とが入力する。そして、コントローラCは、操舵角信号から操舵角θと操舵角速度ωとを演算する。そして、これら操舵角θおよび操舵角速度ωに基づいて、上記要求流量QMを推定するようにしている。
The control system of the controller C in the first embodiment is as shown in FIG. In other words, the steering angle signal from the
図1における操舵角θとソレノイド電流指令値I1とは、その操舵角θと制御流量QPとの関係がリニアな特性になる理論値を基にして決めている。また、操舵角速度ωとソレノイド電流指令値I2との関係も、操舵角速度ωと制御流量QPとがリニアな特性になる理論値を基にして決めている。 The steering angle θ and the solenoid current command value I1 in FIG. 1 are determined based on a theoretical value at which the relationship between the steering angle θ and the control flow rate QP is linear. Further, the relationship between the steering angular velocity ω and the solenoid current command value I2 is also determined based on a theoretical value in which the steering angular velocity ω and the control flow rate QP are linear characteristics.
ただし、操舵角θおよび操舵角速度ωが、ある設定値以上にならなければ、上記指令値I1およびI2のいずれもゼロを出力するようにしている。つまり、ステアリングホィールが中立あるいはその近傍にある時には、上記指令値I1もI2もゼロになるようにしている。
そして、これら操舵角θに対するソレノイド電流指令値I1、および操舵角速度ωに対するソレノイド電流指令値I2は、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶させている。ただし、この発明においては、上記電流指令値I1およびI2を、コントローラCがその都度演算するようにしてもよい。
However, if the steering angle θ and the steering angular velocity ω do not become a certain set value or more, both the command values I1 and I2 are output as zero. That is, when the steering wheel is neutral or in the vicinity thereof, the command values I1 and I2 are set to zero.
The solenoid current command value I1 for the steering angle θ and the solenoid current command value I2 for the steering angular velocity ω are stored in advance in the controller C as table values. However, in the present invention, the controller C may calculate the current command values I1 and I2 each time.
また、コントローラCは、車速センサー17の出力信号に基づいて、操舵角用電流指令値I3と操舵角速度用電流指令値I4とを出力するようにしているが、これら操舵角用電流指令値I3および操舵角速度用電流指令値I4は、テーブル値としてコントローラCにあらかじめ記憶されている。
The controller C outputs the steering angle current command value I3 and the steering angular velocity current command value I4 based on the output signal of the
そして、操舵角用電流指令値I3は、低速域で1を出力し、最高速域で例えば0.6を出力するようにしている。また、操舵角速度用電流指令値I4は、低速域で1を出力し、最高速域で例えば0.8を出力するようにしている。
つまり、操舵角用電流指令値I3は、1から0.6の範囲で制御する一方、操舵角速度用電流指令値I4は、1から0.8の範囲で制御するようにしている。したがって、低速域から最高速域でのゲインは、操舵角用電流指令値I3の方が、大きくなるようにしている。
The steering angle current command value I3 is set to 1 in the low speed range and, for example, 0.6 in the maximum speed range. Further, the steering angular velocity current command value I4 is set to 1 in the low speed range and to, for example, 0.8 in the maximum speed range.
That is, the steering angle current command value I3 is controlled in the range of 1 to 0.6, while the steering angular speed current command value I4 is controlled in the range of 1 to 0.8. Therefore, the gain from the low speed range to the maximum speed range is set to be larger for the steering angle current command value I3.
そして、上記操舵角θによるソレノイド電流指令値I1には、車速信号Vに応じた操舵角用電流指令値I3を掛け合わせる。したがって、車速信号Vが高速になればなるほど、その乗算結果である出力値すなわち操舵角系の電流指令値I5は小さくなる。しかも、操舵角用電流指令値I3のゲインを、操舵角速度用電流指令値I4のゲインよりも大きくしているので、高速になればなるほど、その減少率が大きくなる。 The solenoid current command value I1 based on the steering angle θ is multiplied by the steering angle current command value I3 corresponding to the vehicle speed signal V. Therefore, the higher the vehicle speed signal V, the smaller the output value that is the result of multiplication, that is, the current command value I5 of the steering angle system. In addition, since the gain of the steering angle current command value I3 is larger than the gain of the steering angular velocity current command value I4, the reduction rate increases as the speed increases.
一方、操舵角速度ωによるソレノイド電流指令値I2には、車速に応じた操舵角速度用電流指令値I4を限界値として、操舵角速度系の電流指令値I6を出力させるようにしている。この電流指令値I6も、車速に応じて減少させるようにしているが、そのゲインを、操舵角用電流指令値I3のゲインよりも小さくしているので、電流指令値I6の減少率は、電流指令値I5の場合よりも小さい。 On the other hand, for the solenoid current command value I2 based on the steering angular velocity ω, the steering angular velocity current command value I6 is output with the steering angular velocity current command value I4 corresponding to the vehicle speed as a limit value. The current command value I6 is also decreased according to the vehicle speed, but the gain is made smaller than the gain of the steering angle current command value I3. It is smaller than the command value I5.
そして、上記のように電流指令値I3およびI4を特定するための車速信号Vを特定するロジックを次に説明するが、この第1実施形態において、車速信号Vを特定するロジックが、従来と相違する。 The logic for specifying the vehicle speed signal V for specifying the current command values I3 and I4 as described above will be described next. In this first embodiment, the logic for specifying the vehicle speed signal V is different from the conventional one. To do.
そこで、先ず、従来と相違するコントローラの構造を説明する。すなわち、コントローラCは、図1に示す演算部から車速信号を出力する構成にしている。 First, the structure of the controller that is different from the conventional one will be described. That is, the controller C is configured to output a vehicle speed signal from the calculation unit shown in FIG.
上記演算部は、高速走行を特定するための設定速度をあらかじめ記憶しているが、その設定速度は、高速道路の走行を前提にして、この第1実施形態では、一例として80km/hに設定している。このようにした演算部は、現在の車速が80km/h以上であるか否かを判定する機能と、80km/h以上で走行しているとき、その走行時間をカウントする機能とを備えている。 The calculation unit stores in advance a set speed for specifying high-speed driving. The set speed is set to 80 km / h as an example in the first embodiment on the premise of driving on a highway. is doing. The calculation unit thus configured has a function of determining whether or not the current vehicle speed is 80 km / h or more, and a function of counting the travel time when traveling at 80 km / h or more. .
さらに、上記演算部は、上記80km/h以上で走行がどのくらい継続したかを判定するための設定時間を記憶しているが、この第1実施形態ではその設定時間を10分に定めている。この10分という時間は、例えば、高速道路を10分以上継続的に走行すると、ドライバーの速度感が鈍くなるであろうことを想定したものである。また、このようにした演算部は、図2のグラフに示す2種類の制御特性を記憶している。 Furthermore, although the said calculating part has memorize | stored the setting time for determining how long driving | running | working continued at 80 km / h or more, in this 1st Embodiment, the setting time is defined as 10 minutes. This time of 10 minutes assumes that the driver's feeling of speed will be dulled, for example, if he / she continuously travels on an expressway for 10 minutes or more. Further, the arithmetic unit thus configured stores two types of control characteristics shown in the graph of FIG.
上記図2のグラフは、車速と、車速に関連した電流指令値との関数である車速信号特性を示したもので、通常制御特性Aと低ゲイン制御特性Bとの2種類を特定するものである。すなわち、この図2において、実際の車速を、一例として40km/h以下と、80km/h以上とに分け、40km/h以下のときには一定にした高い電流指令値が出力されるような車速信号Vが出力され、80km/h以上のときには一定にした低い電流指令値が出力されるような車速信号Vが出力されるようにしている。そして、上記40km/h〜80km/hまでの間を、通常制御特性Aと低ゲイン制御特性Bとに分けている。なお、80km/hから40km/hの間で、低ゲイン制御特性Bによって制御されていても、40km/hに達した時点で、図2の特性線Cで示すように、一定の高い電流指令値が得られる車速信号Vが出力されるようにしている。 The graph of FIG. 2 shows the vehicle speed signal characteristic that is a function of the vehicle speed and the current command value related to the vehicle speed, and specifies two types of the normal control characteristic A and the low gain control characteristic B. is there. That is, in FIG. 2, the actual vehicle speed is divided into 40 km / h or less and 80 km / h or more as an example. A vehicle speed signal V that outputs a constant high current command value when it is 40 km / h or less. Is output, and when it is 80 km / h or higher, a vehicle speed signal V that outputs a constant low current command value is output. The range from 40 km / h to 80 km / h is divided into a normal control characteristic A and a low gain control characteristic B. In addition, even if the low gain control characteristic B is controlled between 80 km / h and 40 km / h, when reaching 40 km / h, as shown by the characteristic line C in FIG. A vehicle speed signal V from which a value is obtained is output.
また、上記演算部は、当該車両が設定速度である80km/h以上の走行を設定時間である10分以上継続して走行したか否かを判定できる構成にしている。さらに、この演算部は、設定速度以上でかつ設定時間以上継続的に走行した後に、その走行速度が減速されたとき、その減速速度が設定速度以上になっているかどうかを判定するが、そのために減速設定値をあらかじめ記憶している。そして、この第1実施形態では、上記減速設定値を、一例として40km/hに設定している。このように減速設定値を40km/hと大きくしたのは、40km/hも減速されたときには、その速度差が大きすぎて、その速度差に運転感覚が付いてこられないと考えたからである。したがって、上記減速設定値は、速度差に運転感覚が付いてこられない値という設定であれば、具体的な数値は問題にならない。 Further, the calculation unit is configured to determine whether or not the vehicle has continuously traveled at a set speed of 80 km / h or more for 10 minutes or more as a set time. Furthermore, this calculation unit determines whether the deceleration speed is equal to or higher than the set speed when the travel speed is decelerated after continuously traveling for more than the set speed and for the set time or longer. The deceleration set value is stored in advance. And in this 1st Embodiment, the said deceleration setting value is set to 40 km / h as an example. The reason why the deceleration set value is increased to 40 km / h in this way is that when the speed is reduced by 40 km / h, the speed difference is too large, and it is thought that the speed difference does not give a driving feeling. Therefore, if the deceleration setting value is a value that does not give a sense of driving to the speed difference, a specific numerical value does not matter.
上記のようにした演算部は、通常制御特性Aを選択したときに、その制御特性に見合った車速信号Vを出力し、低ゲイン制御特性Bを選択したときに、その制御特性に見合った車速信号Vを出力する。そして、この車速信号Vに応じて、前記した電流指令値I3あるいはI4が特定されることになる。 When the normal control characteristic A is selected, the arithmetic unit configured as described above outputs a vehicle speed signal V that matches the control characteristic, and when the low gain control characteristic B is selected, the vehicle speed that matches the control characteristic. The signal V is output. Then, the current command value I3 or I4 is specified according to the vehicle speed signal V.
次に、この第1実施形態の作用を、図3に示したフローチャートに基づいて、演算部を含めたコントローラCの機能を説明する。なお、当該車両の通常の走行においては、80km/h以上で10分以上走行していて、急に40km/hも減速されるのは希なことなので、上記図3に示したフローチャートにおいて、通常走行時である通常制御特性Aが選択されている段階をステップS1としてそこからスタートする。このように通常制御特性Aが選択されている状態では、車速信号Vは、通常制御特性Aに基づいて出力される。 Next, the function of the controller C including the calculation unit will be described based on the flowchart shown in FIG. In the normal traveling of the vehicle, it is rare that the vehicle travels at 80 km / h or more for 10 minutes or more and suddenly decelerates by 40 km / h. Therefore, in the flowchart shown in FIG. The stage in which the normal control characteristic A at the time of traveling is selected is started as step S1. Thus, in the state where the normal control characteristic A is selected, the vehicle speed signal V is output based on the normal control characteristic A.
コントローラCは、上記のように通常制御特性Aを選択している状態で、車速が設定速度である80km/h以上であるか否かを常にチェックし、80km/h以上にならない限り、通常制御特性Aに基づいた制御を継続することになる(ステップS2)。そして、上記車速が80km/hを超えると、その車速が、設定時間である10分以上継続したか否かを判定する。 The controller C always checks whether the vehicle speed is 80 km / h or more, which is the set speed, with the normal control characteristic A selected as described above, and normal control is performed unless the vehicle speed is 80 km / h or more. Control based on the characteristic A is continued (step S2). And if the said vehicle speed exceeds 80 km / h, it will be determined whether the vehicle speed continued for 10 minutes or more which is setting time.
80km/h以上の走行が、10分以上継続していなければ、車速信号Vは、再び通常制御特性Aに基づいて出力される。しかし、80km/h以上の走行が10分以上継続したときには、ステップS4に移行して、上記80km/h以上の走行から40km/h以上減速されたか否かチェックする。40km/hの減速がなければ、再びステップS3に移行して80km/h以上の走行が10分以上継続したか否かがチェックされる。上記ステップS4で40km/h以上の減速があったと判定されたときには、ステップS5に移行して低ゲイン制御特性Bが選択されるとともに、車速が40km/h以下に達したか否かをチェックし(ステップS6)、車速が40km/h以下であれば、図3に示す復帰特性線Cに沿って通常制御特性Aに復帰する。 If traveling at 80 km / h or more does not continue for 10 minutes or more, the vehicle speed signal V is output again based on the normal control characteristic A. However, when traveling at 80 km / h or more continues for 10 minutes or more, the process proceeds to step S4 to check whether or not the vehicle has been decelerated by 40 km / h or more from the traveling at 80 km / h or more. If there is no deceleration of 40 km / h, the process proceeds to step S3 again, and it is checked whether traveling at 80 km / h or more has continued for 10 minutes or more. If it is determined in step S4 that the vehicle has decelerated at 40 km / h or more, the process proceeds to step S5 where the low gain control characteristic B is selected and whether or not the vehicle speed has reached 40 km / h or less is checked. (Step S6) If the vehicle speed is 40 km / h or less, the vehicle returns to the normal control characteristic A along the return characteristic line C shown in FIG.
しかし、車速が40km/h以下に達しなければ、ステップS5に復帰して、低ゲイン制御特性Bに基づく車速信号Vが出力される。そして、上記低ゲイン制御特性Bにおいて、図2からも明らかなように、そのときの車速信号Vは、実際の車速が同じでも、通常制御特性Aの場合よりも小さくなる。このようにしてコントローラCが車速信号Vを特定すると、この車速信号Vに基づいて、電流指令値I3およびI4が演算される。 However, if the vehicle speed does not reach 40 km / h or less, the process returns to step S5, and the vehicle speed signal V based on the low gain control characteristic B is output. In the low gain control characteristic B, as is apparent from FIG. 2, the vehicle speed signal V at that time is smaller than that in the normal control characteristic A even if the actual vehicle speed is the same. When the controller C specifies the vehicle speed signal V in this way, current command values I3 and I4 are calculated based on the vehicle speed signal V.
そして、上記のようにして演算された車速信号Vに基づいて、コントローラCは、電流指令値I3およびI4を演算するが、前記したように上記操舵角θによるソレノイド電流指令値I1には、車速信号Vに応じた操舵角用電流指令値I3を掛け合わせて電流指令値I5を出力し、操舵角速度ωによるソレノイド電流指令値I2には、車速に応じた操舵角速度用電流指令値I4を限界値として、操舵角速度系の電流指令値I6を出力する。 Based on the vehicle speed signal V calculated as described above, the controller C calculates current command values I3 and I4. As described above, the solenoid current command value I1 based on the steering angle θ includes the vehicle speed signal V1. The current command value I5 is output by multiplying the steering angle current command value I3 corresponding to the signal V, and the steering angular velocity current command value I4 corresponding to the vehicle speed is a limit value for the solenoid current command value I2 based on the steering angular velocity ω. The steering angular velocity system current command value I6 is output.
上記のように出力された操舵角系の電流指令値I5と、操舵角速度系の電流指令値I6との大小を比較し、その大きな電流指令値I5あるいはI6を採用するようにしている。このように、いずれか大きな方を採用するようにしているが、その理由は前記したとおりである。 The steering angle system current command value I5 output as described above is compared with the steering angular velocity system current command value I6, and the large current command value I5 or I6 is adopted. In this way, the larger one is adopted, and the reason is as described above.
また、上記のようにして選択された電流指令値I5あるいはI6には、スタンバイ用電流指令値I7を加算する。
このスタンバイ用電流指令I7は、常に、所定の電流が可変オリフィスaのソレノイドSOLに供給されるようにするためのものである。このようにスタンバイ用電流指令値I7が供給された可変オリフィスaは、操舵角θ、操舵角速度ωおよび車速を基にしたソレノイド電流指令値が、たとえゼロだったとしても、その開度を一定に保つとともに、一定のスタンバイ流量QSを確保する。
Further, the standby current command value I7 is added to the current command value I5 or I6 selected as described above.
The standby current command I7 is for always supplying a predetermined current to the solenoid SOL of the variable orifice a. Thus, the variable orifice a supplied with the standby current command value I7 has a constant opening degree even if the solenoid current command value based on the steering angle θ, the steering angular velocity ω, and the vehicle speed is zero. While maintaining a constant standby flow rate QS.
次に、上記第1実施形態の作用を説明する。
今、車両の走行中に、コントローラCは、車速センサー17から入力した車速を検出するとともに、図3に示したフローチャートに基づいて、制御特性を特定する。すなわち、高速道路などを80km/h以上で10分以上継続的に走行したか否かを判定する。そして、80km/h以上の高速走行を10分以上継続させた後に、例えば、高速道路から、インターチェンジの料金所までの間で、大きく減速したときには、次のような問題が発生する。
Next, the operation of the first embodiment will be described.
Now, during the traveling of the vehicle, the controller C detects the vehicle speed input from the
上記のように高速走行時には、当該パワーステアリング装置のアシスト力を小さくし、ハンドルの操舵感を重くする。このように操舵感が重い状態で継続運転した後に、上記のような急激な減速があったからといって、実際の車速にあわせて上記アシスト力を制御すると、操舵感覚の連続性が断たれることになる。 As described above, during high-speed traveling, the assist force of the power steering device is reduced and the steering feeling of the steering wheel is increased. In this way, after continual operation with a heavy steering feeling, if the above-mentioned assist force is controlled in accordance with the actual vehicle speed, the continuity of the steering feeling is interrupted even if there is a sudden deceleration as described above. It will be.
そこで、この第1実施形態では、80km/h以上で10分以上継続的に走行した後に、設定速度である40km/h以上減速されたときには、アシスト力を急激に大きくしないようにしている。すなわち、この場合には、車速信号Vを前記した低ゲイン制御特性Bに基づいて車速信号Vを出力するようにしている。このように低ゲイン制御特性Bに基づいて車速信号Vを出力すれば、実際の車速は同じでも、車速信号Vは、通常制御特性Aの場合よりも小さくなる。 Therefore, in the first embodiment, the assist force is not suddenly increased when the vehicle is decelerated by 40 km / h or more, which is the set speed, after continuously traveling at 80 km / h or more for 10 minutes or more. That is, in this case, the vehicle speed signal V is output based on the low gain control characteristic B described above. If the vehicle speed signal V is output based on the low gain control characteristic B as described above, the vehicle speed signal V is smaller than that in the case of the normal control characteristic A even though the actual vehicle speed is the same.
ただし、80km/h以上で走行していても、それが設定時間である10分以上継続されていなければ、たとえ大きく減速したとしても、操舵感覚にそれほどのずれが生じないであろうことを前提にして、コントローラCは、通常制御特性Aに基づいて車速信号Vを出力する。したがって、この場合の車速信号Vは、低ゲイン制御特性Bよりも大きくなる。いずれにしても、この第1実施形態では、継続的な高速走行があった後に、急減速があったときには、急減速が無かった場合に比べて車速信号Vを小さくするようにしている。 However, even if the vehicle is traveling at 80km / h or more, if it is not continued for more than 10 minutes, which is the set time, it is assumed that there will be no significant shift in steering feeling even if the vehicle is decelerated greatly. Thus, the controller C outputs the vehicle speed signal V based on the normal control characteristic A. Accordingly, the vehicle speed signal V in this case is larger than the low gain control characteristic B. In any case, in the first embodiment, when there is a sudden deceleration after continuous high-speed running, the vehicle speed signal V is made smaller than when there is no sudden deceleration.
そして、コントローラCは、上記した車速信号Vに応じて電流指令値I3およびI4を演算する。また、コントローラCは、操舵角によるソレノイド電流指令値I1と操舵角用電流指令値I3との乗算値である操舵角系の電流指令値I5を出力するとともに、操舵角速度によるソレノイド電流指令値I2が、速舵角速度用電流指令値I4を限界値とした操舵角速度系の電流指令値I6を出力する。 Then, the controller C calculates current command values I3 and I4 according to the vehicle speed signal V described above. The controller C outputs a steering angle system current command value I5 that is a product of the solenoid current command value I1 based on the steering angle and the steering angle current command value I3, and the solenoid current command value I2 based on the steering angular velocity is The steering angular velocity system current command value I6 is output with the fast steering angular velocity current command value I4 as a limit value.
そして、操舵角系の電流指令値I5と操舵角速度系の電流指令値I6との大小が判定されるとともに、その大きい方の指令値I5あるいはI6に、スタンバイ用電流指令値I7が加算され、そのときのソレノイド励磁電流Iが決められる。
このソレノイド励磁電流Iは、車両の高速走行時には、主に操舵角系の電流指令値I5が基準となり、車両の低速走行時には、主に操舵角速度系の電流指令値I6が基準となる。
Then, the magnitude of the current command value I5 for the steering angle system and the current command value I6 for the steering angular velocity system is determined, and the standby current command value I7 is added to the larger command value I5 or I6. The solenoid excitation current I is determined.
The solenoid excitation current I is mainly based on the steering angle system current command value I5 when the vehicle is traveling at high speed, and is mainly based on the steering angle speed system current command value I6 when the vehicle is traveling at low speed.
ただし、低速走行時であっても、その保舵時には、操舵角系の電流指令値I5を基準にソレノイドの励磁電流Iが決められる。
また、高速走行時であっても、ステアリングを急操作したときには、操舵角速度系の電流指令値I6を基準にソレノイドの励磁電流Iが決められる。
However, even during low-speed running, the solenoid excitation current I is determined based on the steering angle system current command value I5 during steering.
Even when the vehicle is traveling at a high speed, when the steering is suddenly operated, the excitation current I of the solenoid is determined based on the current command value I6 of the steering angular velocity system.
上記のようにした第1実施形態によれば、継続的な高速走行の後に、大きく減速されたときには、車速信号Vが演算する前の車速より大きくなるよう、演算部が補正して出力するので、その車速信号に基づいて出力される電流指令値I3およびI4が小さくなる。このように電流指令値I3およびI4が小さくなれば、その後に特定されるソレノイドの励磁電流Iは、この電流指令値I3およびI4に基づいて演算されるので、その演算結果である励磁電流Iも小さくなる。このようにソレノイドの励磁電流Iが小さくなれば、その分、前記アシスト力も小さくなるので、走行速度の差による運転感覚の連続性が断たれたりしなくなる。 According to the first embodiment as described above, when the vehicle is decelerated greatly after continuous high speed running, the calculation unit corrects and outputs the vehicle speed signal V so that it is greater than the vehicle speed before the calculation. The current command values I3 and I4 output based on the vehicle speed signal are reduced. If the current command values I3 and I4 are thus reduced, the excitation current I of the solenoid specified thereafter is calculated based on the current command values I3 and I4. Therefore, the excitation current I that is the calculation result is also calculated. Get smaller. Thus, if the excitation current I of the solenoid is reduced, the assist force is also reduced accordingly, so that the continuity of driving feeling due to the difference in travel speed is not interrupted.
図4に示した第2実施形態は、実際の車速に応じて電流指令値I3およびI4を演算するとともに、コントローラCが、通常制御系と、パワーシリンダのアシスト力が小から大に復帰する復帰の割合を小さくする特殊制御系とを備えている点が第1実施形態と相違する。すなわち、図4に示すように、スタンバイ流量QSを特定したところからソレノイドSOLに至る過程に切り換え用のスイッチSWを設けているが、このスイッチSWは、通常は、図示の位置すなわち通常制御系となる位置を保つようにしている。そして、このスイッチSWが切り替わることによって、特殊制御系を選択できるようにしている。 In the second embodiment shown in FIG. 4, the current command values I3 and I4 are calculated according to the actual vehicle speed, and the controller C returns to the normal control system and the assist force of the power cylinder returns from small to large. This is different from the first embodiment in that it includes a special control system that reduces the ratio. That is, as shown in FIG. 4, a switch SW for switching is provided in the process from the identification of the standby flow rate QS to the solenoid SOL, and this switch SW is normally connected to the position shown in FIG. To keep the position. A special control system can be selected by switching the switch SW.
上記のようにしたスイッチSWが通常制御系となる図示の位置を保っているときには、電流指令値I5またはI6にスタンバイ流量QSを特定する電流指令値I7が加算された値が、そのままソレノイドの励磁電流Iになる。しかし、スイッチSWが図示の位置とは反対である特殊制御系となる位置に切り換えられたときには、特殊制御系出力部の電流指令値が出力されるようにしている。この特殊制御系出力部は、一定の減速値、例えば20Km/hごとに段階的に減速されるような電流指令値を出力するものである。 When the switch SW as described above is maintained at the position shown in the figure, which is the normal control system, the value obtained by adding the current command value I7 specifying the standby flow rate QS to the current command value I5 or I6 is directly used as the solenoid excitation. It becomes the current I. However, when the switch SW is switched to a position that becomes a special control system opposite to the illustrated position, the current command value of the special control system output unit is output. This special control system output unit outputs a current command value that is decelerated step by step at a constant deceleration value, for example, every 20 km / h.
上記演算部は、車速センサー17から入力された車速の変化を演算する機能を備えているが、その他は、第1実施形態と同じである。したがって、この第2実施形態においても、図5に示したフローチャートに基づいて制御されることになる。すなわち、コントローラCは、ステップS1で、スイッチSWに通常制御系を選択させるとともに、この状態で、車速が設定速度である80km/hを超えたか否かを常にチェックする。80km/h以上にならない限り、スイッチSWを図示の状態である通常制御系に保つ(ステップS2)。そして、上記車速が80km/h以上になると、その車速が、設定時間である10分以上継続したか否かを判定する。
Although the said calculating part is provided with the function which calculates the change of the vehicle speed input from the
80km/h以上の走行が、10分以上継続していなければ、通常制御系が継続されることになる。しかし、80km/h以上の走行が上記10分以上継続したときには、ステップS4に移行して、上記80km/h以上の走行から40km/h減速されたか否かチェックする。40km/hの減速がなければ、再びステップS3に移行して80km/h以上の走行が10分以上継続したか否かがチェックされる。上記ステップS4で40km/hの減速があったと判定されたときには、ステップS5に移行してスイッチSWを特殊制御系に切り換える。さらに、車速が40km/h以下に達したか否かをチェックし(ステップS6)、車速が40km/h以下であれば、スイッチSWを再び通常制御系に切り換える。 If traveling at 80 km / h or more does not continue for 10 minutes or more, the normal control system is continued. However, when the travel of 80 km / h or more continues for 10 minutes or more, the process proceeds to step S4 to check whether or not the travel of 80 km / h or more has been decelerated by 40 km / h. If there is no deceleration of 40 km / h, the process proceeds to step S3 again, and it is checked whether traveling at 80 km / h or more has continued for 10 minutes or more. When it is determined in step S4 that there has been a deceleration of 40 km / h, the process proceeds to step S5, and the switch SW is switched to the special control system. Further, it is checked whether or not the vehicle speed has reached 40 km / h or less (step S6). If the vehicle speed is 40 km / h or less, the switch SW is switched to the normal control system again.
しかし、車速が40km/h以下に達しなければ、ステップS5に復帰して、特殊制御系を保つ。したがって、この場合には、特殊制御系出力部から、一定の減速値である20Km/hごとに段階的に減速されるような電流指令値が出力される。このように段階的に減速されるような電流指令値が出力されるので、高速走行から急減速があったとしても、第1実施形態と同様に、運転感覚の連続性が保たれることになる。 However, if the vehicle speed does not reach 40 km / h or less, the process returns to step S5 and the special control system is maintained. Therefore, in this case, a current command value that is decelerated stepwise is output from the special control system output unit every 20 km / h, which is a constant deceleration value. Since the current command value that is decelerated step by step is output in this way, even if there is a sudden deceleration from high-speed traveling, the continuity of driving feeling is maintained as in the first embodiment. Become.
I ソレノイド電流指令値
I1 操舵角θによるソレノイド電流指令値
I2 操舵角速度ωによるソレノイド電流指令値
I3 操舵角用電流指令値
I4 操舵角速度電流指令値
QP 制御流量
QT 戻り流量
QM 必要流量(要求流量)
QS スタンバイ流量
B 本体
1 スプール
2 一方のパイロット室
3 他方のパイロット室
4 ポンプポート
P ポンプ
SOL ソレノイド
a 可変オリフィス
8 パワーシリンダ
9 ステアリングバルブ
C コントローラ
16 操舵角センサー
17 車速センサー
T タンク
I Solenoid current command value I1 Solenoid current command value based on steering angle θ I2 Solenoid current command value based on steering angular velocity ω I3 Steering angle current command value I4 Steering angular velocity current command value QP Control flow rate QT Return flow rate QM Required flow rate (required flow rate)
QS standby flow
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005081207A JP4566040B2 (en) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | Power steering device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005081207A JP4566040B2 (en) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | Power steering device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006264364A true JP2006264364A (en) | 2006-10-05 |
JP4566040B2 JP4566040B2 (en) | 2010-10-20 |
Family
ID=37200793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005081207A Expired - Fee Related JP4566040B2 (en) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | Power steering device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4566040B2 (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126898A (en) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Toyota Motor Corp | Vehicle control device and vehicle control method |
JP2012532054A (en) * | 2009-06-29 | 2012-12-13 | ボルボ ラストバグナー アーベー | Method and system for assisting a vehicle driver while driving |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06312666A (en) * | 1993-04-29 | 1994-11-08 | Suzuki Motor Corp | Power steering device |
JP2004155342A (en) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Kayaba Ind Co Ltd | Power steering device |
-
2005
- 2005-03-22 JP JP2005081207A patent/JP4566040B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06312666A (en) * | 1993-04-29 | 1994-11-08 | Suzuki Motor Corp | Power steering device |
JP2004155342A (en) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Kayaba Ind Co Ltd | Power steering device |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126898A (en) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Toyota Motor Corp | Vehicle control device and vehicle control method |
JP2012532054A (en) * | 2009-06-29 | 2012-12-13 | ボルボ ラストバグナー アーベー | Method and system for assisting a vehicle driver while driving |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4566040B2 (en) | 2010-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100400521B1 (en) | Power steering apparauts | |
EP1331156B1 (en) | Power steering system | |
JP3524463B2 (en) | Power steering device | |
JP4566040B2 (en) | Power steering device | |
JP3524455B2 (en) | Power steering device | |
EP1331155B1 (en) | Power steering system | |
EP1332947B1 (en) | Power steering system | |
JP3947704B2 (en) | Power steering device | |
JP4619191B2 (en) | Power steering device | |
JP3663361B2 (en) | Power steering device | |
JP4619152B2 (en) | Power steering device | |
JP3742785B2 (en) | Power steering device | |
JP2006264363A (en) | Power steering device | |
JP3981622B2 (en) | Power steering device | |
JP3548076B2 (en) | Power steering device | |
JP4637630B2 (en) | Power steering device | |
JP3553009B2 (en) | Power steering device | |
JP3737715B2 (en) | Power steering device | |
JP4043393B2 (en) | Power steering device | |
JP4832880B2 (en) | Power steering device | |
JP2004155289A (en) | Flow rate control device | |
JP2006151321A (en) | Power steering device | |
JP2004299620A (en) | Power steering device | |
JP2003320952A (en) | Power steering device | |
JP2005132168A (en) | Power steering device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071018 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100112 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100309 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100706 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100803 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |