JP2006263415A - 保温腕カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間の点滴や人工透析等の注射針からの漏れを監視できながら、患者が快適な状態で長時間の点滴や人工透析等を受けることが出来るようにすることを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するために、本発明の保温腕カバーは、点滴又は透析中の患者の腕をカバーする保温腕カバーにおいて、腕の略全長を覆い、覆った腕の穿刺可能な部位に対向する箇所に透明窓が形成されてなる保温カバーよりなることを特徴とする構成を採用した。
【選択図】図1
【解決手段】この目的を達成するために、本発明の保温腕カバーは、点滴又は透析中の患者の腕をカバーする保温腕カバーにおいて、腕の略全長を覆い、覆った腕の穿刺可能な部位に対向する箇所に透明窓が形成されてなる保温カバーよりなることを特徴とする構成を採用した。
【選択図】図1
Description
本発明は、長時間の点滴や人工透析等のときに患者を保護するために使用する保温腕カバーに関する。
長時間の点滴や人工透析等の注射針を長時間患者に留置する必要のある場合は、注射針から漏れがないかを監視する必要上、患者の腕は暴露された状態で放置されることとなる。
また、このような治療を受けている場合は、患者は腕を動かすようなことができず、例え室内が適度な温度に保たれていたとしても、過冷感を感じざるを得ない。
また、このような治療を受けている場合は、患者は腕を動かすようなことができず、例え室内が適度な温度に保たれていたとしても、過冷感を感じざるを得ない。
本発明は、このような実情に鑑み、注射針からの漏れを監視できながら、患者が快適な状態で長時間の点滴や人工透析等を受けることが出来るようにすることを目的とする。
この目的を達成するために、本第一発明の保温腕カバーは、腕の略全長を覆い、覆った腕の穿刺可能な部位に対向する箇所に透明窓が形成されてなる保温カバーよりなることを特徴とする構成を採用した。
このようにすることにより、腕を保温状態に保ちながら、透明窓を通して穿刺状態を外部から観察可能にし、液漏れや出血の有無を容易に監視できるようになった。
すなわち、長時間の処置においても患者に不快感を強いることがなく、良好な環境での処置が可能になった。
すなわち、長時間の処置においても患者に不快感を強いることがなく、良好な環境での処置が可能になった。
本第二発明では、前記第一の発明において、遠赤外線放射シートにより保温カバーを形成するか、内部に遠赤外線放射材を保持してあることを特徴とする構成を採用することにより、内部の腕からの放熱により急速に暖めることができるようになった。
本第三発明では、前記第一、第二発明において、保温カバーの内部に発熱体を保持してあることを特徴とする構成を採用することにより、発熱量が少ない患者でも内部温度を高め急速に暖めることができるようにした。
このことにより、発熱量の少ない患者にも良好な環境を提供することができた。
このことにより、発熱量の少ない患者にも良好な環境を提供することができた。
また、発熱体と遠赤外線放射機能とを併用すれば、より一層保温効果を高めることができた。
本第四発明では、前記第一乃至第三発明において、保温カバーの上面に患者の情報を表示する表示部が設けてあることを特徴とする構成を採用することにより、患者の確認や処置の確認が容易に行えるようになり、医療事故を防止する一助となる。
本第五発明では、前記第一乃至第四発明において、前記保温カバーは滅菌処理が施されてなることを特徴とする構成を採用することにより、院内感染の危険をより低減させることができる。
本第六発明では、前記第一乃至第五発明において、保温カバーが腕の下側及び左右側部を覆う幅を有する下側部と、少なくとも腕の上面に対向する箇所を透明にした上側部とが一側部にて連結されてなり、その手指側先端を閉止する固定構造と、この保温カバーの左右側部の一方を他方の側部に固定する固定構造が設けられてなることを特徴とする構成を採用すると、穿刺処置から本カバーによる腕の覆いを連続して容易に行えるようになった。
上記のように構成することにより、本カバーは展開状態で一枚のシート状となるので、腕の下に展開状態の本カバーを敷き、穿刺処置が済めば、そのまま腕にまいて固定構造により固定すれば腕を本カバーにて覆うことができる。
この間、患者は腕を移動させたりすることはないので、本カバーを用いた処置が従来の処置を阻害することがなくなった。
上記のように構成することにより、本カバーは展開状態で一枚のシート状となるので、腕の下に展開状態の本カバーを敷き、穿刺処置が済めば、そのまま腕にまいて固定構造により固定すれば腕を本カバーにて覆うことができる。
この間、患者は腕を移動させたりすることはないので、本カバーを用いた処置が従来の処置を阻害することがなくなった。
本第七発明では、前記第六発明において、前記下側部と上側部とは一枚の保温性の布材からなり、上側部の腕の上面に対向する箇所には、透明シートからなる窓が形成してあるとともに、その手指側先端は上下の布を縫合して閉止してあり、この保温カバーの左右側部の一方を他方の側部に固定する固定構造は、着脱可能な留め具により構成してあることを特徴とする構成を採用することにより、腕を覆う作業が、側部の留め具によるのみで終わるのでより簡単となる。
本第八発明では、前記第六発明において、前記下側部と上側部とは一枚の透明シートからなり、前記下側部に相当する部分には、保温性部材を内側に固定してなることを特徴とする構成を採用することにより、従来の使い捨てオムツを製造する工程を利用して製造可能であり、使い捨ての保温腕カバーを可能にした。
本第九発明では、前記第八発明において、その固定構造は、前記透明シートに対し接着性を有する粘着材層により構成してあることを特徴とすることにより、製造工程ならびに固定操作をより簡易なものにすることができた。
本第十発明では、前記第一乃至第九発明において、保温カバーの内部に薬液吸収性材を薬液非吸収性透過シートで覆った薬液吸収層が設けてあることを特徴とする構成を採用することにより、薬液や血液が処置中に漏れ出してもこれらを前記吸収層に吸収して、腕に不快感を与えるようなことがなくなった。
本第十一発明では、前記第一乃至第九発明において、保温カバーの内部に腕に巻き掛ける腕カバーが設けられていて、前記腕カバーは、内側を薬液非吸収性透過シートとし外側を薬液吸収性シートとした2重構造としてあることを特徴とする構成を採用することにより、薬液や血液が処置中に漏れ出してもこれらを前記吸収層に吸収して、腕に不快感を与えるようなことがなくなった。
本第十二発明では、前記第一乃至第十一発明において、保温カバーの内部に腕に巻き掛ける腕カバーが設けられていて、当該腕カバーの内、少なくとも腕の上側にあたる部分は腕の長さ方向で複数に分割されていて、各分割部分は、それぞれ腕の下側に位置させ得るようにしてあることを特徴としてある構成を採用することにより、針を刺した部分のみを透明窓から除けるようにし、その他の部分を腕カバーにより覆ってしまえるので、透明窓を構成するプラスチックシートとの接触を最小限にして、患者の不快感を最小限にすることができる。また、開放した箇所の刺した針やチューブがスペーサーの役割を果たし、透明窓と腕との間に適度な間隙を保持することができる。
本第十三発明では、前記第一乃至第十一発明において、前記腕カバーは前記保温カバーに着脱自在に固定してあることを特徴とする構成を採用することにより、腕との接触により汚れた部分を取り替えることが可能となり、清潔な環境を維持することが容易となった。
本第十四発明では、前記第十一乃至第十三発明において、前記腕カバーは遠赤外線放射シートからなることを特徴とする構成を採用することで、腕からの熱放散を有効に活用して、腕の保温性をより一層良好に行えるようにした。
本第十五発明では、前記第十一乃至第十四発明において、解除可能に腕に固定する締付け具が設けてあることにより、本カバーを腕に保持させることができるので、処置中に患者が移動する場合にも、本カバーを取り外す必要はなくなった。
以下に、本発明の最良の実施形態を例示するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
なお、図中一点鎖線は、主な縫合箇所を示す。
なお、図中一点鎖線は、主な縫合箇所を示す。
(10)は保温カバーであって、腕の左右ならびに下側を覆う下側部(14)と腕の上側を覆う上側部(11)が一連に形成された布(10a)(10b)により構成してある。
外側シート(10a)は、毛布のような保温性の高い材質を使用し、内側シート(10b)は、服の裏地のような肌触りの良好な布を用い、相互に縫合して一体化してある。
前記保温カバー(10)の下側部(14)の側部には、マチ部(13)が延長して設けてある。
このマチ部(13)の外側面と、前記上側部(11)の側部内面に相互に係合する面係合テープ(Ma)(Mb)が設けてある。
このマチ部(13)を挟み込んで下側部(14)と上側部(11)の上端を相互に縫合して手指側を一体化してある。
また、前記上側部(11)には前記面係合テープ(Ma)(Mb)を相互に係合したときに、腕(H)の上側に対向する箇所を透明シートにして、透明窓(12)が形成してある。
このようにすることで、先端部分を除く全体を展開することができるので、展開した保温カバー(10)の上に置いた腕(H)に対する穿刺処置に邪魔にならないようにしてある。
なお、前記テープ(Ma)(Mb)は相互に90度角度をずらせた短冊状に形成してあって、収納する腕(H)の太さに合わせ、係合位置を左右にずらせて止めることができるようにしてある。
また、上側部(11)の先端近くには、患者の氏名、性別、年齢、血液型及び投薬内容などが記載された表示板(19)が取付けてある。
外側シート(10a)は、毛布のような保温性の高い材質を使用し、内側シート(10b)は、服の裏地のような肌触りの良好な布を用い、相互に縫合して一体化してある。
前記保温カバー(10)の下側部(14)の側部には、マチ部(13)が延長して設けてある。
このマチ部(13)の外側面と、前記上側部(11)の側部内面に相互に係合する面係合テープ(Ma)(Mb)が設けてある。
このマチ部(13)を挟み込んで下側部(14)と上側部(11)の上端を相互に縫合して手指側を一体化してある。
また、前記上側部(11)には前記面係合テープ(Ma)(Mb)を相互に係合したときに、腕(H)の上側に対向する箇所を透明シートにして、透明窓(12)が形成してある。
このようにすることで、先端部分を除く全体を展開することができるので、展開した保温カバー(10)の上に置いた腕(H)に対する穿刺処置に邪魔にならないようにしてある。
なお、前記テープ(Ma)(Mb)は相互に90度角度をずらせた短冊状に形成してあって、収納する腕(H)の太さに合わせ、係合位置を左右にずらせて止めることができるようにしてある。
また、上側部(11)の先端近くには、患者の氏名、性別、年齢、血液型及び投薬内容などが記載された表示板(19)が取付けてある。
(20)は、腕カバーであって、腕(H)の下側を覆う下側部(22)と上側を覆う上側部(21)とが一体になった内側シート(20b)と外側シート(20a)が重ねて縫合し一体化されて構成してある。
前記上側部(21)は腕の長さ方向において2分割されている。
このようにして、穿刺箇所に該当する上側辺を腕(H)の下側にして、前記透明窓(12)を通して、穿刺箇所及びその周囲の状態を外部から観察できるようにした。
また、他の上側部(21)を透明窓(12)と腕(H)との間に配置して透明窓(12)を構成するプラスチックシートが腕(H)に接触しないようにしてある。
前記内側シート(20b)は、メッシュ状の薬液非吸収性シートを用い、前記外側シートは、綿布あるいは脱脂綿の不織布等の薬液吸収性布を用いることにより、穿刺箇所から漏れ出した血液や薬液を外側シート(20a)に急速に吸収させて、腕(H)への違和感を解消するようにしてある。
なお、前記上側部(21)の分割数は3乃至5程度にしても良い。
前記腕カバー(20)は、その下側部(22)の側部を、前記保温カバー(10)のマチ部(13)の内側に面係合テープ(M1b)(M1a)により着脱自在に取り付けてある。
このようにして、腕カバー(20)を保温カバー(10)に対し取替えが容易になるようにしてある。
前記上側部(21)は腕の長さ方向において2分割されている。
このようにして、穿刺箇所に該当する上側辺を腕(H)の下側にして、前記透明窓(12)を通して、穿刺箇所及びその周囲の状態を外部から観察できるようにした。
また、他の上側部(21)を透明窓(12)と腕(H)との間に配置して透明窓(12)を構成するプラスチックシートが腕(H)に接触しないようにしてある。
前記内側シート(20b)は、メッシュ状の薬液非吸収性シートを用い、前記外側シートは、綿布あるいは脱脂綿の不織布等の薬液吸収性布を用いることにより、穿刺箇所から漏れ出した血液や薬液を外側シート(20a)に急速に吸収させて、腕(H)への違和感を解消するようにしてある。
なお、前記上側部(21)の分割数は3乃至5程度にしても良い。
前記腕カバー(20)は、その下側部(22)の側部を、前記保温カバー(10)のマチ部(13)の内側に面係合テープ(M1b)(M1a)により着脱自在に取り付けてある。
このようにして、腕カバー(20)を保温カバー(10)に対し取替えが容易になるようにしてある。
前記保温カバー(10)の内側布(10b)又は前記腕カバー(20)の内側シート(20b)は、遠赤外線放射性繊維を用いた遠赤外線放射性シートを使用することにより、保温性を高めることができた。
また、各シート(20a)(20b)(10a)(10b)は、光触媒剤をはじめとする抗菌又は滅菌性剤を塗布して、清潔を保ちやすくするのもよい。
なお、薬液パイプ(図外)などは、前記テープ(Ma)(Mb)の間隙を通して外部に導き出せばよい。
また、各シート(20a)(20b)(10a)(10b)は、光触媒剤をはじめとする抗菌又は滅菌性剤を塗布して、清潔を保ちやすくするのもよい。
なお、薬液パイプ(図外)などは、前記テープ(Ma)(Mb)の間隙を通して外部に導き出せばよい。
本実施例は、保温カバー(10)の内側に、発熱体を入れるポケット(30)を設けたものである。
その他の点は前記実施例1と同様なので詳しい説明を省略する。
当該ポケット(30)に市販の使い捨てカイロを入れておくと、保温カバー(10)内を加熱することができる。
また、遠赤外線放射剤を詰めた袋などを入れておくことで、遠赤外線による加温効果が望める。
その他の点は前記実施例1と同様なので詳しい説明を省略する。
当該ポケット(30)に市販の使い捨てカイロを入れておくと、保温カバー(10)内を加熱することができる。
また、遠赤外線放射剤を詰めた袋などを入れておくことで、遠赤外線による加温効果が望める。
本実施例は、前記実施例3のポケットに収納できる発熱体(40)の別例を示す。
本発熱体(40)は、耐熱性の基盤にジグザグ状に形成した発熱抵抗体(41)を設け、この発熱抵抗体(41)への電力を制御する電気回路(図8)を収納する回路ボックス(43)とこの回路に電力を供給する電池(B)を収納するボックス(42)を設けたものである。
前記電気回路は、電池(B)と前記抵抗体(41)との間に感熱スイッチ(S)を介在させたものである。
この感熱スイッチ(S)により前記発熱抵抗体(41)による発熱温度を50℃程度に設定してある。
このようにして、前記実施例3に示す保温腕カバー内の温度を強制的に維持するようにしてある。
なお、本発熱体(40)の発熱を停止する場合は、電池ボックス(42)から電池(B)を取り出せばよい。
本発熱体(40)は、耐熱性の基盤にジグザグ状に形成した発熱抵抗体(41)を設け、この発熱抵抗体(41)への電力を制御する電気回路(図8)を収納する回路ボックス(43)とこの回路に電力を供給する電池(B)を収納するボックス(42)を設けたものである。
前記電気回路は、電池(B)と前記抵抗体(41)との間に感熱スイッチ(S)を介在させたものである。
この感熱スイッチ(S)により前記発熱抵抗体(41)による発熱温度を50℃程度に設定してある。
このようにして、前記実施例3に示す保温腕カバー内の温度を強制的に維持するようにしてある。
なお、本発熱体(40)の発熱を停止する場合は、電池ボックス(42)から電池(B)を取り出せばよい。
本実施例は、保温カバー(10)の先端部(15a)を手袋状にしたものである。
この場合、マチ部(13’)の先端は、手袋状の先端部(15a)の根元に縫い付けてある。
その他の点は前記実施例1と同様なので、詳しい説明は省略する。
このようにすることで、患者は、投薬や透析中でも手指を自由に動かせるので、読書やその他の作業を行うことも可能になる。
この場合、マチ部(13’)の先端は、手袋状の先端部(15a)の根元に縫い付けてある。
その他の点は前記実施例1と同様なので、詳しい説明は省略する。
このようにすることで、患者は、投薬や透析中でも手指を自由に動かせるので、読書やその他の作業を行うことも可能になる。
本実施例は、使い捨てを念頭にしたものを例示する。
腕(H)の全長の左右及び下側を覆う下側部(113)と上側を覆う上側部(112)とが一連となった透明シート(111)をベースとし、その下側部(113)の内側の略全体に、脱脂綿などの薬液吸収性材よりなる層を薬液非吸収性透過シート(114)で覆った薬液吸収層(115)が設けてある。
前記下側部(113)の先端、上側部(112)の側部及び上側部(112)の先端の張り出し部分には、前記透明シート(111)に接着可能な粘着剤が塗布した粘着剤層(116)(117)(118)が設けてある。
なお、この粘着剤層(116)は図示しないが剥離紙が貼り付けてあり、使用するまでは、不測に接着しないようにしてある。
以上のようにして、上側部(112)全体を透明窓として構成した保温カバー(110)は、以下のようにして使用する。
前記脱脂綿層(115)を上にして作業台の上に置き、その上に腕(H)を置き、穿刺処置を行った後、剥離紙(図外)を剥がして、上側部(112)の側部にある粘着剤層(117)を下側部(113)の側部外面に貼り付けて、腕(H)を覆う筒状にする。次に、下側部(113)の先端にある粘着剤層(116)を互いに接着し、そして上側部(112)の張り出し部分ある粘着剤層(118)を下側部(113)の先端部外面に貼り付けて先端部を閉じる。
なお、薬液パイプ(図外)などは、粘着剤層(116)(117)(118)の間隙を通して外部に導き出せばよい。
(119)は前記薬液吸収層(115)の内側で手指が乗る箇所に設けた発熱体収納ポケットである。
使い捨てカイロ(120)などを収納することで、保温性を一層高めるようにしてある。
なお、前記薬液吸収層(115)の幅を腕(H)の下側のみならず左右の高さをも含む大きなものとし、自重では変形しない程度の強度を持たせておけば、図10に示すように上側部(112)を腕(H)の上面と間隔を有して使用することができ、透明シート(114)との接触により違和感をなくすことができた。
腕(H)の全長の左右及び下側を覆う下側部(113)と上側を覆う上側部(112)とが一連となった透明シート(111)をベースとし、その下側部(113)の内側の略全体に、脱脂綿などの薬液吸収性材よりなる層を薬液非吸収性透過シート(114)で覆った薬液吸収層(115)が設けてある。
前記下側部(113)の先端、上側部(112)の側部及び上側部(112)の先端の張り出し部分には、前記透明シート(111)に接着可能な粘着剤が塗布した粘着剤層(116)(117)(118)が設けてある。
なお、この粘着剤層(116)は図示しないが剥離紙が貼り付けてあり、使用するまでは、不測に接着しないようにしてある。
以上のようにして、上側部(112)全体を透明窓として構成した保温カバー(110)は、以下のようにして使用する。
前記脱脂綿層(115)を上にして作業台の上に置き、その上に腕(H)を置き、穿刺処置を行った後、剥離紙(図外)を剥がして、上側部(112)の側部にある粘着剤層(117)を下側部(113)の側部外面に貼り付けて、腕(H)を覆う筒状にする。次に、下側部(113)の先端にある粘着剤層(116)を互いに接着し、そして上側部(112)の張り出し部分ある粘着剤層(118)を下側部(113)の先端部外面に貼り付けて先端部を閉じる。
なお、薬液パイプ(図外)などは、粘着剤層(116)(117)(118)の間隙を通して外部に導き出せばよい。
(119)は前記薬液吸収層(115)の内側で手指が乗る箇所に設けた発熱体収納ポケットである。
使い捨てカイロ(120)などを収納することで、保温性を一層高めるようにしてある。
なお、前記薬液吸収層(115)の幅を腕(H)の下側のみならず左右の高さをも含む大きなものとし、自重では変形しない程度の強度を持たせておけば、図10に示すように上側部(112)を腕(H)の上面と間隔を有して使用することができ、透明シート(114)との接触により違和感をなくすことができた。
本実施例は、締付け具の例を示す。
締付け具(V1)(V2)は、伸縮性のあるベルト(V)の両端に、一方では表に他方では裏側に面係合テープ(M2a)(M2b)の雌雄を固定したものである。
腕首用の締付け具(V1)と上腕部用の締付け具(V2)とにより、前記各実施例に示すような保温腕カバーを腕(H)に固定することができた。
これによって、患者は、処置中であっても、保温腕カバーを取り外すことなく移動することができるようになった。
締付け具(V1)(V2)は、伸縮性のあるベルト(V)の両端に、一方では表に他方では裏側に面係合テープ(M2a)(M2b)の雌雄を固定したものである。
腕首用の締付け具(V1)と上腕部用の締付け具(V2)とにより、前記各実施例に示すような保温腕カバーを腕(H)に固定することができた。
これによって、患者は、処置中であっても、保温腕カバーを取り外すことなく移動することができるようになった。
本実施例は、締付け具を保温腕カバーに一体化した例を実施例1を対象にして例示する。
締付け具(V3)(V4)は、それぞれ2本のベルト(V3a)(V3b)(V4a)(V4b)により構成されている。
前記保温カバー(10)の腕首箇所と上腕箇所に外側シート(10a)又は内側シート(10b)の何れかに、ベルト(V3a)(V4a)を打ち込んで、当該箇所に伸縮性を付与した。そしてを打ち込んだベルト(V3a)(V4a)の一端部近くに他のベルト(V3b)(V4b)の一端を縫いつけて、、このベルト(V3b)(V4b)の遊端側が自由に移動できるようにしてある。また、この遊端側の内面には、面係合テープ(M3b)(M4b)が固定してある。前記保温カバー(10)のベルト(V3a)(V4a)の他端側近くの外面には、前記面係合テープ(M3b)(M4b)に対応する面係合テープ(M3a)(M4a)が固定してある。
このようにして、必要な場合は、前記上側部(11)を開いて、前記ベルト(V3b)(V4b)を引き出し、その面係合テープ(M3b)(M4b)を外側の面係合テープ(M3a)(M4a)にそれぞれ係合することで、腕首と上腕の2箇所で腕に本腕カバーを固定することができる。
なお、前記上側部(11)は固定作業が済めば閉じておけばよい。
なお、本実施例も他の実施例に対し適用することが可能である。
締付け具(V3)(V4)は、それぞれ2本のベルト(V3a)(V3b)(V4a)(V4b)により構成されている。
前記保温カバー(10)の腕首箇所と上腕箇所に外側シート(10a)又は内側シート(10b)の何れかに、ベルト(V3a)(V4a)を打ち込んで、当該箇所に伸縮性を付与した。そしてを打ち込んだベルト(V3a)(V4a)の一端部近くに他のベルト(V3b)(V4b)の一端を縫いつけて、、このベルト(V3b)(V4b)の遊端側が自由に移動できるようにしてある。また、この遊端側の内面には、面係合テープ(M3b)(M4b)が固定してある。前記保温カバー(10)のベルト(V3a)(V4a)の他端側近くの外面には、前記面係合テープ(M3b)(M4b)に対応する面係合テープ(M3a)(M4a)が固定してある。
このようにして、必要な場合は、前記上側部(11)を開いて、前記ベルト(V3b)(V4b)を引き出し、その面係合テープ(M3b)(M4b)を外側の面係合テープ(M3a)(M4a)にそれぞれ係合することで、腕首と上腕の2箇所で腕に本腕カバーを固定することができる。
なお、前記上側部(11)は固定作業が済めば閉じておけばよい。
なお、本実施例も他の実施例に対し適用することが可能である。
前記内側シート(10b)(20b)は、シリコーン樹脂などの発水性樹脂をコートした布を用いると良い。
血液や薬液の吸収性がほとんどなく、迅速に透過するような布、一般には極細の合成樹脂モロフィラメント繊維糸を織り上げた布を用いるのが良い。
この場合、繊維として遠赤外線放射機能を付与したものを使用しても良い。
なお、各カバーを外側のみの単層構造とすることも本発明の基本的な特徴を発揮できるものである。
血液や薬液の吸収性がほとんどなく、迅速に透過するような布、一般には極細の合成樹脂モロフィラメント繊維糸を織り上げた布を用いるのが良い。
この場合、繊維として遠赤外線放射機能を付与したものを使用しても良い。
なお、各カバーを外側のみの単層構造とすることも本発明の基本的な特徴を発揮できるものである。
本発明は、点滴や透析などにおいて長時間移動を制限されながら治療される患者の腕の冷えを防止して、患者の苦痛を和らげることができるようにするもので、医療上の環境を向上するのに貢献するものである。
(10)保温カバー
(10a)外側シート
(10b)内側シート
(11)(21)(112)上側部
(14)(22)(113)下側部
(12)透明窓
(13)(13’)マチ部
(15a)先端部
(20)腕カバー
(20a)カバー外側シート
(20b)カバー内側シート
(30)(119)ポケット
(40)発熱体
(41)発熱抵抗体
(42)ボックス
(43)電池ボックス
(111)透明シート
(114)薬液非吸収性透過シート
(115)薬液吸収層
(116)(117)(118)粘着剤層
(120)使い捨てカイロ
(B)電池
(S)感熱スイッチ
(Ma)(Mb)(M1a)(M1b)(M2a)(M2b)(M3a)(M3b)(M4a)(M4b)面係合テープ
締付け具(V1)(V2)(V3)(V4)
ベルト(V)(V3a)(V3b)(V4a)(V4b)
(H)腕
(10a)外側シート
(10b)内側シート
(11)(21)(112)上側部
(14)(22)(113)下側部
(12)透明窓
(13)(13’)マチ部
(15a)先端部
(20)腕カバー
(20a)カバー外側シート
(20b)カバー内側シート
(30)(119)ポケット
(40)発熱体
(41)発熱抵抗体
(42)ボックス
(43)電池ボックス
(111)透明シート
(114)薬液非吸収性透過シート
(115)薬液吸収層
(116)(117)(118)粘着剤層
(120)使い捨てカイロ
(B)電池
(S)感熱スイッチ
(Ma)(Mb)(M1a)(M1b)(M2a)(M2b)(M3a)(M3b)(M4a)(M4b)面係合テープ
締付け具(V1)(V2)(V3)(V4)
ベルト(V)(V3a)(V3b)(V4a)(V4b)
(H)腕
Claims (15)
- 点滴又は透析中の患者の腕をカバーする保温腕カバーにおいて、腕の略全長を覆い、覆った腕の穿刺可能な部位に対向する箇所に透明窓が形成されてなる保温カバーよりなることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1に記載の保温腕カバーにおいて、遠赤外線放射シートにより保温カバーを形成するか、内部に遠赤外線放射材を保持してあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1又は2に記載の保温腕カバーにおいて、保温カバーの内部に発熱体を保持してあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1から3の何れかに記載の保温腕カバーにおいて、保温カバーの上面に患者の情報を表示する表示部が設けてあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1から4の何れかに記載の保温腕カバーにおいて、前記保温カバーは滅菌処理が施されてなることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1から5のいずれかに記載の保温腕カバーにおいて、保温カバーが腕の下側及び左右側部を覆う幅を有する下側部と、少なくとも腕の上面に対向する箇所を透明にした上側部とが一側部にて連結されてなり、その手指側先端を閉止する固定構造と、この保温カバーの左右側部の一方を他方の側部に固定する固定構造が設けられてなることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項6に記載の保温腕カバーにおいて、前記下側部と上側部とは一枚の保温性の布材からなり、上側部の腕の上面に対向する箇所には、透明シートからなる窓が形成してあるとともに、その手指側先端は上下の布を縫合して閉止してあり、この保温カバーの左右側部の一方を他方の側部に固定する固定構造は、着脱可能な留め具により構成してあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項6に記載の保温腕カバーにおいて、前記下側部と上側部とは一枚の透明シートからなり、前記下側部に相当する部分には、保温性部材を内側に固定してなることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項8に記載の保温腕カバーにおいて、その固定構造は、前記透明シートに対し接着性を有する粘着材層により構成してあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1から9の何れかに記載の保温腕カバーにおいて、保温カバーの内部に薬液吸収性材を薬液非吸収性透過シートで覆った薬液吸収層が設けてあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1から9の何れかに記載の保温腕カバーにおいて、保温カバーの内部に腕に巻き掛ける腕カバーが設けられていて、前記腕カバーは、内側を薬液非吸収性透過シートとし外側を薬液吸収性シートとした2重構造としてあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1から11に記載の保温腕カバーにおいて、保温カバーの内部に腕に巻き掛ける腕カバーが設けられていて、当該腕カバーの内、少なくとも腕の上側にあたる部分は腕の長さ方向で複数に分割されていて、各分割部分は、それぞれ腕の下側に位置させ得るようにしてあることを特徴としてある保温腕カバー
- 前記請求項11又は12に記載の保温腕カバーにおいて、前記腕カバーは前記保温カバーに着脱自在に固定してあることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項11から13の何れかに記載の保温腕カバーにおいて、前記腕カバーは遠赤外線放射シートからなることを特徴とする保温腕カバー
- 前記請求項1から14に記載の保温腕カバーにおいて、解除可能に腕を締付ける締付け具が設けてあることを特徴とする保温腕カバー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005122913A JP2006263415A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 保温腕カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005122913A JP2006263415A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 保温腕カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006263415A true JP2006263415A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37199964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005122913A Pending JP2006263415A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 保温腕カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006263415A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017514644A (ja) * | 2014-04-14 | 2017-06-08 | ビー・ヘルスケア | ユーザの静脈を所定の位置に保持するためのデバイス、及びユーザの静脈に穿孔又は注射するためのデバイス |
CN106860979A (zh) * | 2017-02-17 | 2017-06-20 | 四川康特立医疗科技有限公司 | 一种便于移动的输液辅助装置 |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005122913A patent/JP2006263415A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017514644A (ja) * | 2014-04-14 | 2017-06-08 | ビー・ヘルスケア | ユーザの静脈を所定の位置に保持するためのデバイス、及びユーザの静脈に穿孔又は注射するためのデバイス |
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