JP2006262516A - Pll回路およびそれを用いた無線通信端末機器 - Google Patents

Pll回路およびそれを用いた無線通信端末機器 Download PDF

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Abstract

【課題】PLL帯域を広げることなくセットリング時間を短縮し、かつ、IC化に適したPLL回路を提供する。
【解決手段】PLL回路の位相比較器1を電流出力型とし、セットリング時間を短縮するために、電流出力型位相比較器1の出力端に定電流源2を接続する。また、PLLのリセット用スイッチ3を電流出力型位相比較器1の出力端に接続する。セットリング時間を短縮するために、PLL帯域を広げる必要がなく、雑音を低減できる。また、リセット用スイッチおよびセットリング時間短縮用の定電流源のIC化が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として移動体通信において、携帯端末に内蔵されるIF信号をRF信号に変換する送信系PLLおよびそれを用いた無線通信携帯端末に関する。
入力信号周波数fINを、局発信号周波数fLOを用いて、出力信号周波数fLO−fINに変換するPLL方式がJohn Wiley & Sons社出版の「Phaselock Techniques」(ISBN0−471−04294−3)10.3章に記されており、図10に示す。図10において、入力信号周波数fIFは、位相比較器18で参照信号周波数fREFと位相比較され、位相差に比例した信号を出力する。ローパスフィルタ(LPF)19において、位相比較器(PD)18の出力信号は不要な高調波成分や雑音を除去され、VCO20に入力される。VCO20の出力周波数fRFは、カプラー21を通じてミキサ22へ入力され、局発信号周波数fLOとミキシングされる。ミキサ22の出力周波数fREFは、fREF=fLO−fRFで与えられる。ミキサ22の出力周波数fREFは、PLLがロック状態にある時には、fIFに等しくなるため、結局、入力信号周波数fIFはVCO出力周波数fRF=fLO−fIFに変換される。
周波数変換を行うPLL方式の他の例として、英国特許GB2261345号(特許文献1)や米国特許US5313173号(特許文献2)が挙げられる。これらも基本原理として、同様の手法を用いている。
英国特許GB2261345号 米国特許US5313173号
前記回路では、位相比較器の出力信号を直接、ローパスフィルタに入力している。そこで、より高速なセットリング時間を得るためにはPLLの帯域を広くしなくてはならないが、帯域を広くすると出力雑音が増大するという問題があった。また、John Wiley & Sons社出版の「PhaselockTechniques」(ISBN0−471−04294−3)10.3章に記された回路では、携帯端末に用いられることが考慮されていない。
本発明の目的は、高速なセットリング時間と低出力雑音を両立するため、PLLの帯域を広げずセットリング時間を短縮することと、本回路が携帯端末に用いられることを考え、位相比較器を電流出力型にすることで、セットリング時間短縮用回路およびリセット用スイッチをICに取り込むことを目的とする。
前記目的を達成するために、位相比較器を電流出力型とし、セットリング時間を短縮するために位相比較器出力に定電流源を加える。また、PLLのリセット用スイッチを位相比較器出力に接続する。位相比較器を電圧出力型にした場合、本発明と同一機能をもつための回路構成の一例を図11に示す。電圧出力型位相比較器23、VCO24、カプラー25、ミキサ26、リセット用スイッチ27、セットリング時間短縮用電源28、ローパスフィルタ29から構成される。通常、PLL回路ではローパスフィルタ,VCOおよびカプラーがICの外付け回路となるが、リセット用スイッチ27およびセットリング時間短縮用電源28がローパスフィルタ29に接続されているため、同様にICの外付け回路となる。ここで、位相比較器を電流出力型とすることで、リセット用スイッチおよびセットリング時間短縮用電源は、位相比較器に接続できるようになり、IC化が可能となる。
以上のように本発明によれば、位相比較器の出力を電流出力とし、さらに定電流を加えるため、PLLの帯域を広げることなくセットリング時間の短縮を実現することができる。また、位相比較器にセットリング時間短縮用回路およびリセット用スイッチを接続する構成がとれるので、IC化に適した回路構成をとることが可能となる。
本発明のPLL回路は主に、無線通信端末機器の送信器に適用するものである。
図12に本発明のPLL回路を搭載する無線通信端末機器の一例を示す。この機器が利用される通信システムには、GSM、PDC、PCN、PHSがある。音声信号Audio inをデジタル信号処理プロセッサ30で互いに90度位相のずれたI,Qチャネルに変換後、変調ミキサ31で変調し、かつIF帯周波数に周波数変換する。局発信号は、局部信号発生器33で発生し、90度分配器32で信号の90度位相を行い、変調ミキサ31に供給される。この後、本発明のPLL回路34で送信周波数帯に周波数変換する。PLL回路34に供給する局発信号は、局部信号発生器35で発生する。PLL回路34の出力は、出力増幅器36で増幅後、デュプレクサ37を経て、アンテナ38で送信する。デュプレクサ37には、アンテナ38、送信器30〜36および受信器39が接続されている。
以下、本発明の実施の形態を図1から図9をもとに説明する。
本発明の実施の形態の概念を図1に示す。電流出力型位相比較器1、定電流源2、リセット用スイッチ3、ローパスフィルタ4、VCO5、カプラー6、ミキサ7から構成される。定電流源2は、グランドからローパスフィルタ4の入力端の方向へ定電流を出力する。リセット用スイッチ3は、ローパスフィルタ4の入力端とグランドの間に構成される。
入力信号周波数fIFは、電流出力型位相比較器1で参照信号周波数fREFと位相比較され、位相差に比例した電流を出力する。PLL動作時には、リセット用スイッチ3はOFFである。PLLのセットリング時間短縮のため、電流出力型位相比較器1の出力電流に定電流源2から出力される定電流を加算し、和電流が、ローパスフィルタ4へ入力される。電流出力型位相比較器1を単体で動作させ、2つの入力信号の位相差を変化させた時、出力電流の直流成分の最大値をIMAX,最小値をIMIN,定電流源2の出力電流をIOFFとしたとき、PLLが安定なセットリングを行うための条件は実験的に求められ、次式(数1)で与えられる。
Figure 2006262516
ローパスフィルタ4において、電流出力型位相比較器1と定電流源2の出力和電流は不要な高調波成分や雑音を除去され、電圧に変換されてVCO5に入力される。VCO5の出力周波数fRFは、カプラー6を通じてミキサ7へ入力され、局発信号周波数fLOとミキシングされる。ミキサ7の出力周波数fREFは、fREF=fLO−fRFで与えられる。ミキサ7の出力周波数fREFは、PLLがロック状態にある時には、fIFに等しくなる。したがって、入力信号周波数fIFはfRF=fLO−fIFに変換される。
図2にローパスフィルタ4の一実施の形態の具体的な回路を示す。電流出力型位相比較器1の出力電流の直流成分が、ローパスフィルタ4に電荷を蓄積し、出力電圧がVCO5に入力される。定電流源2から出力される定電流もまた同時にローパスフィルタ4のコンデンサに電荷を蓄積するため、定電流源2がない場合に比べて電荷の蓄積速度が速くなる。その結果、PLLのセットリング時間が短縮されることになる。ローパスフィルタ4の伝達関数F(s)は次式(数2)で与えられる。
Figure 2006262516
図1のローパスフィルタ4として、図2を用いた場合について、PLL回路の動作を解析する。電流出力型位相比較器1の位相差変換利得をKd[A/rad],VCO5の感度をVd[rad/s/V]とすると、PLLの開ループ伝達関数Ho(s)は次式(数3)で与えられる。
Figure 2006262516
このとき、PLLの極ωz[rad/s]および零ωp[rad/s]はそれぞれ次式(数4),(数5)で与えられる。
Figure 2006262516
Figure 2006262516
PLLの閉ループ伝達関数Hc(s)の周波数特性の一例を図3に示す。図3に示すように、ループはローパスフィルタ特性を示し、したがってループ帯域内での周波数変調および位相変調はVCO出力において再現可能で、かつ帯域外の不要信号は抑圧される。しかし、ループ帯域を狭くしすぎるとPLL出力での変調精度が悪化し、広すぎると帯域外雑音の抑圧が不十分となる。GSM等の規格を満たすためには、ループ帯域は1MHzから3MHzの間で選択する必要がある。
本発明の他の実施の形態を図4に示す。電流出力型位相比較器1、定電流源2、リセット用スイッチ3、ローパスフィルタ4、VCO5、カプラー6、ミキサ7、電源8から構成される。定電流源2は、ローパスフィルタ4の入力端からグランドの方向へ定電流を出力する。リセット用スイッチ3は、ローパスフィルタ4の入力端と電源8の間に構成される。
入力信号周波数fIFは、電流出力型位相比較器1で参照信号周波数fREFと位相比較され、位相差に比例した電流を出力する。PLL動作時には、リセット用スイッチ3はOFFである。PLLのセットリング時間短縮のため、電流出力型位相比較器1の出力電流に定電流源2から出力される定電流を加算し、和電流が、ローパスフィルタ4へ入力される。
電流出力型位相比較器1を単体で動作させ、2つの入力信号の位相差を変化させた時、出力電流の直流成分の最大値をIMAX、最小値をIMIN、ローパスフィルタ4の入力端からグランドの方向へ流れる定電流源2の出力電流をIOFFとしたとき、PLLが安定なセットリングを行うための条件は実験的に求められ、次式(数6)で与えられる。
Figure 2006262516
ローパスフィルタ4において、電流出力型位相比較器1と定電流源2の出力和電流は不要な高調波成分や雑音を除去され、電圧に変換されてVCO5に入力される。VCO5の出力周波数fRFは、カプラー6を通じてミキサ7へ入力され、局発信号周波数fLOとミキシングされる。ミキサ7の出力周波数fREFは、fREF=fLO−fRFで与えられる。ミキサ7の出力周波数fREFは、PLLがロック状態にある時には、fIFに等しくなる。したがって、入力信号周波数fIFはfRF=fLO−fIFに変換される。
本発明の他の実施の形態を図5に示す。図1のPLLと同様の構成に対して、電流出力型位相比較器1の入力部にリミッタ9,10を挿入したことを特徴とするPLLである。電流出力型位相比較器1にバイポーラを用いたミキサ型を用いた場合、入力信号振幅がkT/qよりも小さいと、電流出力型位相比較器1の位相差変換利得が入力振幅依存性をもつこととなる。ただし、qは電子の電荷量、kはボルツマン定数、Tは絶対温度である。リミッタ9,10は、電流出力型位相比較器1の入力振幅をkT/qより大きな一定振幅にすることで、電流出力型位相比較器1の位相差変換利得を一定にする。
本発明の他の実施の形態を図6に示す。図5のPLLと同様の構成に対して、ローパスフィルタ11,12,13,14を挿入したことを特徴とするPLLである。ローパスフィルタ13,14は、リミッタ9,10に不要高調波が入力されることを防ぐために用いる。リミッタ9,10は、振幅が一定の信号を出力するため、リミッタ9,10の出力信号には不要な高調波成分が含まれている。そこで、ローパスフィルタ11,12において、不要な高調波成分の除去を行う。
本発明の他の実施の形態を図7に示す。図1のPLLと同様の構成に対して、カプラー6とミキサ7の間にアンプ15を挿入したことを特徴とするPLLである。アンプ15を挿入することで、VCO出力が小振幅の場合でも動作できるようになる。
次に、図8に電流出力型位相比較器1の実施の形態を示す。トランジスタはバイポーラを用いている。VDDは電源電圧である。16はいわゆるギルバート乗算器で、その詳細は培風館社出版「超LSIのためのアナログ集積回路設計技術(下)」10.3章に記されている。ギルバート乗算器16は、入力信号VIF,VIFと参照信号VREF,VREFをミキシングし、互いに逆相の差動電流I4,I5を出力する。トランジスタQ2,Q3のベースにはトランジスタQ1,Q4のベースと逆相の信号VREFが入力される。同様に、トランジスタQ6のベースには、トランジスタQ5のベースと逆相の信号VIFが入力される。入力信号VIF,VIFと参照信号VREF,VREFの振幅がkT/qよりも大きい場合、トランジスタQ11のコレクタ電流をI6とすると、入力信号VIF,VIFと参照信号VREF,VREFの位相差Φとギルバート乗算器16の出力作動電流I4−I5の関係は次式(数7)で与えられる。
Figure 2006262516
トランジスタQ11,Q12,Q13,抵抗R6,R7および定電流源IREFは、カレントミラー回路によるギルバート乗算器16のバイアス回路であり、トランジスタQ11は上段にあるトランジスタQ5,Q6の電流源となる。
17はチャージポンプ回路で、ギルバート乗算器16の差動出力電流I4,I5をシングルに変換し、電流Ioutを出力する。トランジスタQ7,Q8,抵抗R1,R3はカレントミラー回路で、抵抗R1,R3およびトランジスタQ7,Q8の特性によって決まるカレントミラー比をaとすると、I3=a・I4となる。同様に、トランジスタQ9,Q10,抵抗R2,R4はカレントミラー回路で、カレントミラー比をbとすると、I1=b・I5となる。トランジスタQ14,Q15,Q16,抵抗R8,R9もまたカレントミラー回路であり、カレントミラー比をcとすると、I2=c・I3となる。I1,I2を用いて、IOUT=I1−I2となる。
図9にリセット用スイッチの実施の形態を示す。すなわち、図1のリセット用スイッチ3に相当する部分である。トランジスタはバイポーラを用いている。
VDDは電源電圧である。定電流源IEはリセット用スイッチ3のバイアス回路であり、トランジスタQ17,Q18にバイアス電流を与える。トランジスタQ19,Q20,抵抗R11,R12はカレントミラー回路で、カレントミラー比をdとすると、I8=d・I7となる。入力端子INに加わる電圧が参照電圧VREFよりも大きい場合、トランジスタQ18はOFFとなり、したがってI7およびI8はほとんど流れずトランジスタQ19,Q20もOFFとなる。トランジスタQ21のベース電流を小さいとして無視すると、トランジスタQ21のベース電圧はR10・I8で与えられるが、I8がほとんど流れないためトランジスタQ21はOFFとなりトランジスタQ21のコレクタ電流はほとんど流れない。したがってリセット用スイッチ3はOFFとなる。入力端子に加わる電圧が参照電圧VREFよりも小さい場合、トランジスタQ18はONとなり、I8=d・I7〜d・IEとなる。したがって、トランジスタQ21のベース電圧はほぼR10・d・IEとなる。ベース電圧がR10・d・IEでトランジスタQ21がONするように、IEを設定しておけばトランジスタQ21はONとなり、したがって端子OUTは接地され、リセット用スイッチ3はONとなる。
図8および図9はトランジスタにバイポーラを用いたが、他の種類のトランジスタ、例えばMOSFETやMESFETを用いても同様の機能を実現できる。
本発明の概念を表す図である。 本発明におけるローパスフィルタの具体的な実施の形態を示す図である。 本発明の閉ループ伝達関数の具体例を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示す図である。 本発明における電流出力型位相比較器の具体的な実施の形態を示す図である。 本発明におけるリセット用スイッチの具体的な実施の形態を示す図である。 従来のPLL回路を示す図である。 本発明における電流出力型位相比較器を電圧出力型とした場合の具体例を示す図である。 本発明のPLL回路を用いた無線通信端末機器例を示す図である。
符号の説明
1…電流出力型位相比較器、2…定電流源、3…リセット用スイッチ、4…ローパスフィルタ、5…VCO、6…カプラー、7…ミキサ、8…電源、9,10…リミッタ、11,12…ローパスフィルタ、13…アンプ、fIF…入力信号周波数、fRF…VCO出力周波数、fREF…参照信号周波数、fLO…局発信号周波数、VREF,VREF…参照信号、VIF,VIF…電流出力型位相比較器入力信号、IOUT…電流出力型位相比較器出力電流、IN…リセット用スイッチ入力端子、OUT…リセット用スイッチ出力端子。

Claims (16)

  1. 移動体無線通信携帯端末の送信系にてIF変調信号をRF信号に変換するために用いられるPLL回路であって、
    第1の信号と第2の信号の位相差を電流信号に変換する電流出力型位相比較器と、
    該電流出力型位相比較器の出力端に接続され、前記電流出力型位相比較器からの前記電流信号をフィルタリングして出力信号を生成するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力端に接続され、前記ローパスフィルタからの前記出力信号に対応する周波数を有する出力信号を生成するVCOと、
    前記ローパスフィルタの入力端に電流を供給する電流源と、
    PLLの位相ロックされた状態を解消するリセット電圧を前記VCOに印加するために、前記電流出力型位相比較器の出力端と電源との間に構成されたリセット用スイッチと、
    前記VCOの出力信号を周波数変換して前記第2の信号を出力する周波数変換器とを具備してなり、
    前記ローパスフィルタは、該ローパスフィルタへの入力信号の所定の周波数成分を遮断するための少なくとも1つの容量を含み、該容量には前記電流源によって電荷が供給され、
    前記電流源は、前記ローパスフィルタの入力端に定電流を供給して前記容量に電荷を供給するための定電流源を含み、
    前記電源は、その電源電圧が0Vであり、前記定電流源によって定電流をグランドから前記ローパスフィルタの入力端方向に出力し、
    前記電流出力型位相比較器は、該電流出力型位相比較器を単体で動作させ、2つの入力信号の位相差を変化させた時、出力電流の直流成分の最大値、最小値をそれぞれIMAX、IMINとし、前記グランドから前記ローパスフィルタの入力端方向へ流れる前記定電流源の出力電流値をIOFFとしたとき、
    (0.5(IMAX−|IMIN|)+IOFF)/IMAX≦0.6
    を満足することを特徴とするPLL回路。
  2. 請求項1記載のPLL回路において、
    前記VCOの出力端に接続され、前記VCOの出力信号を前記PLL回路の出力端および前記周波数変換器の入力端に分配するためのカプラーを更に具備してなることを特徴とするPLL回路。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載のPLL回路において、
    前記PLL回路の入力信号の振幅を一定の振幅に制限して前記第1の信号を出力する第1のリミッタと、
    前記周波数変換器の出力信号の振幅を一定の振幅に制限して前記第2の信号を出力する第2のリミッタとを具備してなることを特徴とするPLL回路。
  4. 請求項3記載のPLL回路において、
    前記第1のリミッタの出力端に接続され、前記PLL回路の入力信号をフィルタリングして出力信号を生成し、該出力信号を前記第1のリミッタに供給する第2のローパスフィルタと、
    前記電流出力型位相比較器の出力端に接続され、前記第1のリミッタの出力信号をフィルタリングして前記第1の信号を生成し、該第1の信号を前記電流出力型位相比較器に供給する第3のローパスフィルタと、
    前記周波数変換器の出力端に接続され、前記周波数変換器の出力信号をフィルタリングして出力信号を生成し、該出力信号を前記第2のリミッタに供給する第4のローパスフィルタと、
    前記第2のリミッタの出力端に接続され、前記第2のリミッタの出力信号をフィルタリングして前記第2の信号を生成し、該第2の信号を前記電流出力型位相比較器に供給する第5のローパスフィルタとを更に具備してなることを特徴とするPLL回路。
  5. 請求項1または2のいずれかに記載のPLL回路において、
    前記VCOの出力信号を増幅し、増幅された前記VCOの出力信号を前記周波数変換器に供給する増幅器を更に具備してなることを特徴とするPLL回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のPLL回路において、
    前記周波数変換器は、2つの入力端を有するミキサ回路を含んでなり、
    該ミキサ回路の一方の入力端に前記VCOの出力信号が供給され、他方の入力端に所定の周波数を有する信号が供給され、
    前記ミキサ回路は、前記2つの入力端に供給された2つの入力信号の周波数差に応じた出力信号を生成し、該出力信号を前記第2の信号として前記電流出力型位相比較器に供給することを特徴とするPLL回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のPLL回路において、
    前記電流出力型位相比較器は、ギルバート乗算器、並びに第1、第2、および第3のカレントミラー回路を含んでなり、
    前記第1および第2の信号は、それぞれ前記ギルバート乗算器の差動入力端に供給され、
    前記ギルバート乗算器の差動出力電流である第3の信号および第4の信号は、それぞれ前記第1および第2のカレントミラー回路に供給され、
    前記第2のカレントミラー回路の出力電流は前記第3のカレントミラー回路に供給され、
    前記第1のカレントミラー回路の出力電流と前記第3のカレントミラー回路の出力電流とを加算して前記電流出力型位相比較器の出力電流信号を形成することを特徴とするPLL回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のPLL回路において、
    ループ帯域幅が1MHzから3MHzの間であることを特徴とするPLL回路。
  9. 送信器と、受信器と、アンテナと、前記送信器の出力および前記受信器の入力のいずれか一方を選択的に前記アンテナに接続するデュプレクサとを具備してなる無線通信端末機器であって、
    前記送信器は、
    前記第1の信号の周波数を送信周波数に変換し、周波数変換されて前記送信周波数を有した第1の信号を前記VCOの出力信号として出力する請求項1乃至14のいずれか1項に記載のPLL回路と、
    前記PLL回路の出力信号である前記VCOの出力信号を増幅して前記送信器の出力信号を生成する出力増幅器とを具備してなることを特徴とする無線通信端末機器。
  10. 移動体無線通信携帯端末の送信系にてIF変調信号をRF信号に変換するために用いられるPLL回路であって、
    第1の信号と第2の信号の位相差を電流信号に変換する電流出力型位相比較器と、
    該電流出力型位相比較器の出力端に接続され、前記電流出力型位相比較器からの前記電流信号をフィルタリングして出力信号を生成するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力端に接続され、前記ローパスフィルタからの前記出力信号に対応する周波数を有する出力信号を生成するVCOと、
    前記VCOの出力信号を周波数変換して前記第2の信号を出力する周波数変換器と、
    入力信号の振幅を一定の振幅に制限して前記第1の信号を出力する第1のリミッタと、
    前記周波数変換器の出力信号の振幅を一定の振幅に制限して前記第2の信号を出力する第2のリミッタとを具備してなることを特徴とするPLL回路。
  11. 請求項10記載のPLL回路において、
    前記ローパスフィルタの入力端に電流を供給する電流源を更に具備してなることを特徴とするPLL回路。
  12. 請求項11記載のPLL回路において、
    前記第1のリミッタの出力端に接続され、前記PLL回路の入力信号をフィルタリングして出力信号を生成し、該出力信号を前記第1のリミッタに供給する第2のローパスフィルタと、
    前記電流出力型位相比較器の出力端に接続され、前記第1のリミッタの出力信号をフィルタリングして前記第1の信号を生成し、該第1の信号を前記電流出力型位相比較器に供給する第3のローパスフィルタと、
    前記周波数変換器の出力端に接続され、前記周波数変換器の出力信号をフィルタリングして出力信号を生成し、該出力信号を前記第2のリミッタに供給する第4のローパスフィルタと、
    前記第2のリミッタの出力端に接続され、前記第2のリミッタの出力信号をフィルタリングして前記第2の信号を生成し、該第2の信号を前記電流出力型位相比較器に供給する第5のローパスフィルタとを更に具備してなることを特徴とするPLL回路。
  13. 請求項10記載のPLL回路において、
    前記第1のリミッタの出力端に接続され、前記PLL回路の入力信号をフィルタリングして出力信号を生成し、該出力信号を前記第1のリミッタに供給する第2のローパスフィルタと、
    前記電流出力型位相比較器の出力端に接続され、前記第1のリミッタの出力信号をフィルタリングして前記第1の信号を生成し、該第1の信号を前記電流出力型位相比較器に供給する第3のローパスフィルタと、
    前記周波数変換器の出力端に接続され、前記周波数変換器の出力信号をフィルタリングして出力信号を生成し、該出力信号を前記第2のリミッタに供給する第4のローパスフィルタと、
    前記第2のリミッタの出力端に接続され、前記第2のリミッタの出力信号をフィルタリングして前記第2の信号を生成し、該第2の信号を前記電流出力型位相比較器に供給する第5のローパスフィルタとを更に具備してなることを特徴とするPLL回路。
  14. 移動体無線通信携帯端末の送信系にてIF変調信号をRF信号に変換するために用いられるPLL回路であって、
    第1の信号と第2の信号の位相差を電流信号に変換する電流出力型位相比較器と、
    該電流出力型位相比較器の出力端に接続され、前記電流出力型位相比較器からの前記電流信号をフィルタリングして出力信号を生成するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力端に接続され、前記ローパスフィルタからの前記出力信号に対応する周波数を有する出力信号を生成するVCOと、
    前記ローパスフィルタの入力端に電流を供給する電流源と、
    前記VCOの出力信号を周波数変換して前記第2の信号を出力する周波数変換器とを具備してなり、
    前記電流出力型位相比較器は、ギルバート乗算器、並びに第1、第2、および第3のカレントミラー回路を含んでなり、
    前記第1および第2の信号は、それぞれ前記ギルバート乗算器の差動入力端に供給され、
    前記ギルバート乗算器の差動出力電流である第3の信号および第4の信号は、それぞれ前記第1および第2のカレントミラー回路に供給され、
    前記第2のカレントミラー回路の出力電流は前記第3のカレントミラー回路に供給され、
    前記第1のカレントミラー回路の出力電流と前記第3のカレントミラー回路の出力電流とを加算して前記電流出力型位相比較器の出力電流信号を形成することを特徴とするPLL回路。
  15. アンテナと、出力端を有する送信器と、入力端を有する受信器と、
    前記送信器の前記出力端および前記受信器の前記入力端のいずれか一方を選択的に前記アンテナに接続するデュプレクサとを具備してなる無線通信端末機器であって、
    前記送信器は、
    前記第1の信号の周波数を送信周波数に変換し、周波数変換されて前記送信周波数を有した第1の信号を前記VCOの出力信号として出力する請求項10乃至14のいずれか1項に記載のPLL回路と、
    前記PLL回路の出力信号である前記VCOの出力信号を増幅して前記送信器の出力信号を生成する出力増幅器とを具備してなることを特徴とする無線通信端末機器。
  16. アンテナと、該アンテナに接続された出力端を有する送信器とを具備してなる無線通信端末機器であって、
    前記送信器は、
    前記第1の信号の周波数を送信周波数に変換し、周波数変換されて前記送信周波数を有した第1の信号を前記VCOの出力信号として出力する請求項1乃至8のいずれか1項または請求項10乃至14のいずれか1項に記載のPLL回路と、
    前記PLL回路の出力信号である前記VCOの出力信号を増幅して前記送信器の出力信号を生成する出力増幅器とを具備してなることを特徴とする無線通信端末機器。
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