JP2006260334A - マルチキャスト配信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マルチキャスト配信システム100は、ネットワークストレージ14、配信サーバ16および管理サーバ18を備え、ネットワークストレージ14が今後配信の必要な配信指示情報を記憶する。配信サーバ16は、第一配信サーバ16aおよび第二配信サーバ16bを有する二重化構成であり、管理サーバ18は、第一管理サーバ18aおよび第二管理サーバ18bを有する二重化構成であり、配信の完了直後に対応する配信指示情報を消去するので、配信サーバ16のいずれか、または管理サーバ18のいずれかに異常が発生しても、マルチキャスト配信を継続できる。
【選択図】図1
Description
図6に、従来のマルチキャスト配信システム200を含む構成例を示す。マルチキャスト配信処理、配信プロセス管理、ファイル管理などを行うマルチキャストファイル配信サーバ216が、受信側ネットワーク40を介して、配信先対象となるクライアントPC41〜46と通信可能である。また、配信サーバ216は、配信に必要な情報(配信ファイル名、配信時刻や配信先等)を指定する配信指示ファイル281と、配信対象ファイル282とを入力するための入力端末222と、送信側ネットワーク220を介して通信可能である。
このようなマルチキャスト配信システムの例は、特許文献1に開示されている。また、配信サーバとクライアントPCとの間で通信衛星を含むネットワークを介するものも周知である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るマルチキャスト配信システム100を含む構成を示すブロック図である。
マルチキャスト配信システム100は、ネットワークである送信側WAN20を含む。送信側WAN20には、コンピュータである入力端末22が接続されている。この入力端末22を操作することにより、利用者は配信指示ファイル81および配信されるデータである配信対象ファイル82を入力する。
配信指示ファイル81は、利用者を識別するための配信登録IDと、配信対象ファイル82のファイル名と、配信が開始される配信開始時刻と、配信対象ファイル82がマルチキャスト配信システム100に保持される保管期限と、配信データレートおよび配信回数を含む配信方法と、当該配信対象ファイル82と他の配信対象ファイル82との間の配信優先度を指定する優先度と、配信対象ファイル82が配信される宛先である配信先IDとを含み、本実施の形態では少なくともファイル名と配信開始時刻と保管期限と配信先IDが必要であり、たとえば次のような内容である。
FILE_NAME TEST_FILE.LAH
START_TIME 2003/02/17 17:35:00
STOP_TIME 2003/02/18 12:00:00
ASSURANCE BEST_EFFORT 2
PRIORITY HIGH
DESTINATION
BEGIN
2041
2042
2045
END
FTPサーバ12は、入力された配信指示ファイル81および配信対象ファイル82を入力端末22がFTPプロトコルによって送信する際の送付先となり、これらを一時的に保存してネットワークストレージ14に転送する。すなわち、FTPサーバ12は、一時受付サーバである。
なお、配信指示ファイル81をネットワークストレージ14に転送する際には、配信指示情報と、保管期限情報とに分離して転送し、ネットワークストレージ14にテーブル形式のデータとして記憶する。例えば、前述の例に上げた配信指示ファイル81を分離後の配信指示情報は、以下の内容となり、必要であれば指示順序を明らかにするための配信指示時間などを付加して、テーブル形式のデータとして保管する。
FILE_NAME TEST_FILE.LAH
START_TIME 2003/02/17 17:35:00
ASSURANCE BEST_EFFORT 2
PRIORITY HIGH
DESTINATION
BEGIN
2041
2042
2045
END
例えば、前述の例に挙げた配信指示ファイル81を分離後の保管期限情報は、以下の内容となり、必要であれば指示順序を明らかにするための配信指示時間などを付加して、テーブル形式のデータとして保管する。
FILE_NAME TEST_FILE.LAH
STOP_TIME 2003/02/18 12:00:00
配信情報には、配信対象ファイル82のファイル名、配信開始時刻、配信先ID、および配信方法に関する情報が含まれるが、これ以外の情報を含んでもよい。配信スケジュールの構築方法は、たとえば、前述の配信指示情報が有する配信開始時刻と、優先度に基き決定されるが、その他の方法であっても構わない。
配信対象ファイル消去スケジュールの構築方法は、たとえば、前述の配信指示ファイル81が有する保管期限に基き決定し、同じ配信対象ファイル82に係る保管期限があれば、より新しい方の指示を優先させるという方法であるが、その他の方法であっても構わない。
後述する異常発生時、保守等を目的とした稼動停止時、およびネットワークが繋がらない時を除いては、第一配信サーバ16aおよび第二配信サーバ16bのうち一方のみがアクティブ配信サーバとして動作し、他方はパッシブ配信サーバとして待機する。パッシブ配信サーバでは、オペレーティングシステムおよび二重系制御プロセスP11aは実行されるが、他の各プロセスは実行されない。
後述する異常発生時、保守等を目的とした稼動停止時、およびネットワークが繋がらない時を除いては、第一管理サーバ18aおよび第二管理サーバ18bのうち一方のみがアクティブ管理サーバとして動作し、他方はパッシブ管理サーバとしてその機能の一部を停止して待機する。パッシブ管理サーバでは、オペレーティングシステム、監視プロセスP20a、二重系制御プロセスP21a、システム制御プロセスP22aは実行されるが、他の各プロセスは実行されない。
さらに、それぞれ配信スケジュール管理プロセスP25aおよびP25bを実行することによって、前述の配信指示情報および保管期限情報から、一つまたは複数の配信対象ファイル82の配信スケジュールおよび配信対象ファイル消去スケジュールを構築および管理する。
また、それぞれ配信サーバ制御プロセスP26aおよびP26bを実行することによって、上述の配信スケジュールに基づき、第一配信サーバ16aおよび第二配信サーバ16bを制御する。
また、それぞれ配信サーバ制御プロセスP26aおよびP26bを実行することによって、上述の配信対象ファイル消去スケジュールに基づき、システム制御プロセスP22aまたはP22b、およびストレージアクセスプロセスP23aまたはP23bを介して、ネットワークストレージ14の記憶部B92にある配信対象ファイル82と、記憶部A91にある保管期限情報を消去する。
また、それぞれ配信サーバ制御プロセスP26aおよびP26bを実行することによって、配信プロセスP13aまたはP13bから配信完了を受信すると、システム制御プロセスP22aまたはP22b、およびストレージアクセスプロセスP23aまたはP23bを介して、ネットワークストレージ14の記憶部A91にある該当する配信に係る配信指示情報を消去する。
新たな配信指示情報、および保管期限情報が格納されている場合、第一管理サーバ18aは、ストレージアクセスプロセスP23aを実行することにより新たな配信指示情報、および保管期限情報を読み込み(ステップS12)、読み込まれた新たな配信指示情報、および保管期限情報の内容を、指示解析プロセスP24aを実行することにより解析し(ステップS13)、第一配信サーバ16aに配信指示を行う際に必要となる配信情報を把握して第一管理サーバ18aの図示されない記憶部に記憶する。
さらに第一管理サーバ18aは、配信スケジュール管理プロセスP25aを実行することにより、配信スケジュールを構築し、第一管理サーバ18aの図示されない記憶部に格納する(ステップS14)。配信スケジュールがすでに存在する場合は、差分のみを更新してもよい。
その後、第一管理サーバ18aは、配信開始時間が到来するまで待ち(ステップS15)、到来した段階で配信サーバ制御プロセスP26aを実行することによって配信情報を第一配信サーバ16aに送信する(ステップS16)。
その後、第一管理サーバ18aは、配信サーバ制御プロセスP26aを実行することにより、第一配信サーバ16aから配信完了を受信すると、システム制御プロセスP22aを介してストレージアクセスプロセスP23aを実行することにより、ネットワークストレージ14の記憶部Aの、対応する配信指示情報を消去する(ステップS17)。
また、第一管理サーバ18aは、配信スケジュール管理プロセスP25aを実行することによって、配信対象ファイル82の保管期限が満了するまで待ち(ステップS18)、満了した段階でシステム制御プロセスP22aを介してストレージアクセスプロセスP23aを実行することによって記憶部B92から配信対象ファイル82を、記憶部A91から保管期限情報を消去する(ステップS19)。
次に第一配信サーバ16aは、配信プロセスP13aを実行することにより、読み込んだ配信対象ファイル82をマルチキャスト配信する(ステップS23)。ここで、マルチキャスト配信は、クライアントPC41〜46のうち配信情報に指定された配信先IDと同一のクライアントIDを持つクライアントPCに対して、配信対象ファイル82を送信することによって行われる。この送信は、通常、通信衛星30を含む衛星通信ネットワークを介して、周知のコネクションレス型のデータ伝送プロトコル(UDP等)によって行われる。なお、コネクションレス型のプロトコルであっても、上記配信指示ファイル81の指定内容により、配信回数が指定可能であるので、配信の信頼性を高くすることができる。
ステップS23において、S21で受信した配信情報が有する全ての配信先IDへの配信が完了したならば、第一配信サーバ16aは、配信プロセスP13aを実行することによって第一管理サーバ18aに配信完了を送信する(ステップS24)。
また、図3には示していないが、第一配信サーバ16aは、二重系制御プロセスP11aを常時実行することにより、自身の稼働状態(各プロセスにおける異常の有無等)を監視し、記憶するとともに監視プロセスP20aを実行する第一管理サーバ18aに対して定期的に送信する。また、第一管理サーバ18aは、監視プロセスP20aを実行することにより、第一配信サーバ16aの稼働状態を受信して、第一管理サーバ18aの図示されない記憶部に記憶する。
また、図3はひとつの配信指示ファイル81とこれに係る配信対象ファイル82に着目したフローチャートで説明しているが、実際には、ステップS101、ステップS102、ステップS11からステップS14まで、ステップS15からステップS16まで、ステップS17、ステップS18からステップS19まで、およびステップS21からステップS24までは、それぞれ独立して、かつ繰り返し実行されるので、ステップS11、ステップS15、及びステップS18において、他の配信指示ファイル81に係る一連の処理が滞ることはない。
同様にして、配信サーバ16においてアクティブ配信サーバとして作動するのは第二配信サーバ16bであってもよい。
図4は、図3のステップS21からS24までのマルチキャスト配信の実行中に、アクティブ配信サーバの一部またはアクティブ配信サーバによって実行されるプロセスの一部において異常が発生した場合の処理の流れを示す。
第一配信サーバ16aは、二重系制御プロセスP11aを実行することにより、第一配信サーバ16a自身の稼動状態を監視し、異常の有無を判断する(ステップS41)。ここで、異常と判断される現象としては、たとえば、ストレージアクセスプロセスP12aの異常終了や、配信プロセスP13aの異常終了がある。また、第一配信サーバ16aがオペレーティングシステムを実行することによって検出されるその他の現象、たとえばハードウエアの異常等も含まれる。さらに、周知の異常検出用プログラムによって検出される異常を含んでもよい。また、保守等を目的とした各プロセスまたはハードウエアの稼動停止も含む。
異常がないと判断された場合は、ステップS41を繰り返し実行する。
異常があると判断された場合は、第一配信サーバ16aは、二重系制御プロセスP11aを実行することにより、監視プロセスP20aを実行する第一管理サーバ18aに、異常通知を送信する(ステップS42)。異常通知には、たとえば異常発生時刻および異常の内容が含まれる。
第二配信サーバ16bは、二重系制御プロセスP11bを実行することによってこの指示を受信し、それまで停止していた他の各プロセスを起動して、アクティブ配信サーバとしての動作を開始する(ステップS45)。ここでアクティブ配信サーバの切り替えが完了し、稼動状態は正常となるので、第二配信サーバ16bは、二重系制御プロセスP11bを実行することにより、監視プロセスP20aを実行する第一管理サーバ18aに正常稼働を通知する(ステップS46)。
配信指示情報と保管期限情報の解析結果に基づき、第一管理サーバ18aは、配信スケジュール管理プロセスP25aを実行することにより、配信スケジュールおよび保管期限満了による配信対象ファイル消去スケジュールを再構築し、第一管理サーバ18aの図示されない記憶部に格納する(ステップS56)。
正常稼働通知を受信すると、第一管理サーバ18aは、配信サーバ制御プロセスP26aを実行することにより、ステップS16と同様にして、配信プロセスP13bを実行する第二配信サーバ16bに、配信情報を送信する(ステップS58)。その後、第一管理サーバ18aは、上記異常通知の内容および再構築された配信スケジュールの内容を、電子メール等の他のプロセスによって利用者に通知する(ステップS59)。
その後、第一管理サーバ18aは、図3の(A)すなわちステップS18へと進み、第二配信サーバ16bは、図3の(B)すなわちステップS21へと進む。
第一管理サーバ18aは、二重系制御プロセスP21aを実行することにより、第一管理サーバ18a自身の稼動状態を監視し、異常の有無を判断する(ステップS71)。ここで、異常と判断される現象としては、たとえば、監視プロセスP20a、ストレージアクセスプロセスP23a、指示解析プロセスP24a、配信スケジュール管理プロセスP25a、および配信サーバ制御プロセスP26aの異常終了等がある。また、第一管理サーバ18aがオペレーティングシステムを実行することによって検出されるその他の現象、たとえばハードウエアの異常等も含まれる。さらに、周知の異常検出用プログラムによって検出される異常を含んでもよい。また、保守等を目的とした各プロセスまたはハードウエアの稼動停止も含む。
異常がないと判断された場合は、ステップS71を繰り返し実行する。
次に、第二管理サーバ18bは、監視プロセスP20bを実行することによって、二重系制御プロセスP11aを実行する第一配信サーバ16aに再起動の指示を送信する(ステップS74)。
ステップS93において再起動が完了すると、第一配信サーバ16aは、二重系制御プロセスP11aを実行することにより、監視プロセスP20bを実行する第二管理サーバ18bに正常稼働を通知する(ステップS94)。
正常稼働通知を受信すると、第一管理サーバ18aは、図4におけるステップS58と同様にして、配信情報を送信し(ステップS78)、また、図4におけるステップS59と同様にして、利用者に通知する(ステップS79)。
その後、第二管理サーバ18bは、図3の(A)すなわちステップS18へと進み、第一配信サーバ16aは、図3の(B)すなわちステップS21へと進む。
また、ネットワークストレージ14上のデータを保管期限まで記憶するようにしたので、ネットワークストレージ14上に既に記憶されているデータに係る配信指示情報を新たに受付けて、配信を行うことができ、入力端末22からFTPサーバ12、FTPサーバ12からネットワークストレージ14へ送信されるデータ量を削減することができる。
また、ネットワークストレージ14上のデータを保管期限まで記憶するようにしたので、必要な期間のみデータを記憶することができ、ネットワークストレージ14の領域を有効に使用できる。
また、入力端末22は、送信側WAN20を介さず、LAN10に直接接続されていてもよい。
例えば、前述と同様にテーブル形式のデータとして記憶し、配信完了時に該当する配信指示情報に完了を表すデータを追加するなどして印付けをすることにより、配信が完了していない配信指示情報を認識できるようにし、保管期限満了による配信対象ファイル82の消去完了時に、該当する保管期限情報に完了を表すデータを追加するなどして印付けをすることにより、今後消去が必要な配信対象ファイル82を認識できるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、管理サーバを2台のハードウエアで、配信サーバを2台のハードウエアで構成したが、各々3台以上の構成でもよい。また、本実施の形態では、管理サーバと配信サーバとを双方二重化したが、管理サーバのみ、または配信サーバのみを二重化してもよい。
また、本実施の形態において、ネットワークストレージに、周知の信頼性の高いネットワークストレージを用いれば、マルチキャスト配信システム全体の信頼性を高めることができる。
Claims (2)
- ネットワークを介して接続された複数の外部クライアントに、同一のデータを配信する、マルチキャスト配信システムであって、
複数の前記データと、前記データごとの配信指示情報とを記憶するネットワークストレージと、
前記データと、前記データごとの配信指示情報との登録を受付けて、前記ネットワークストレージに格納するFTPサーバと、
いずれか一方が前記データを配信し、他方が稼動停止時以外は待機する、2つの配信サーバと、
いずれか一方が、前記ネットワークストレージ上の配信の完了していない配信指示情報に基いて前記配信サーバを制御し、他方が稼動停止時以外は待機する、2つの管理サーバと
を備え、
前記管理サーバの一方は、前記配信サーバの一方からひとつの配信指示情報に係るすべての配信を完了したことを受信すると、前記配信指示情報を前記ネットワークストレージから消去、または完了の印付けをし、
前記管理サーバの一方が前記配信サーバの一方の稼動停止を検知した場合、前記管理サーバの一方は前記配信サーバの他方に切替え指示を送信し、前記管理サーバの一方は、前記ネットワークストレージ上の配信の完了していない配信指示情報に基いて前記配信サーバの他方を制御し、前記配信サーバの他方は前記データを配信し、
前記管理サーバの他方が前記管理サーバの一方の稼動停止を検知した場合、前記管理サーバの他方は、前記ネットワークストレージ上の配信の完了していない配信指示情報に基いて前記配信サーバの一方を制御し、前記配信サーバの一方は前記データを配信する
ことを特徴とするマルチキャスト配信システム。 - 前記ネットワークストレージは、前記データごとの保管期限情報をさらに記憶し、
前記FTPサーバは、前記データごとの保管期限情報をさらに受付け、
前記管理サーバの一方は、前記保管期限情報で示される時間に、前記保管期限情報と対応する前記データを、前記ネットワークストレージから消去し、
前記FTPサーバが、既に前記ネットワークストレージに格納されているデータに係る新たな前記配信指示情報の登録を受付けて、前記ネットワークストレージに格納した場合、
前記管理サーバの一方は、新たに格納された前記配信指示情報に基いて、前記配信サーバを制御し、
前記配信サーバの一方は、既に格納されている前記データを配信する
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト配信システム。
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