JP2006260138A - 伝送システム及び信号中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流シンク動作によって駆動される伝送路を用いた、伝送距離が大きい場合でも正常に伝送を行える「伝送システム及び信号中継装置」を提供する。
【解決手段】制御部20は、バス入力レベル検出部LI25が、I2Cバス(LCLライン30またはLDAライン40)の電位レベルがローレベルであることを検出しており、かつ、バスシンク入力検出部LD26が、バス側参照電流源28よりI2Cバスに所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、ローカルシンク出力部SO23に、ローカルシンク入力検出部SD22を介してローカル伝送路(SCL5またはSDA6)の電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせる。他の場合には、ローカルシンク出力部SO23に、ローカルシンク入力検出部SD22との接続点をハイインピーダンスとするハイインピーダンス出力を行わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイレベルにプルアップされた伝送線を、電流シンク動作によってドライブすることにより信号の伝送を行う伝送システムにおける信号送受の技術に関するものである。
ハイレベルにプルアップされた伝送線を、電流シンク動作によってドライブすることにより信号の伝送を行う伝送システムとしては、I2Cバスを用いる伝送システムが知られている(たとえば、特許文献1)。
図4aに、このI2Cバスを用いる伝送システムの従来の構成を示す。
図示するように、この伝送システムは、1または複数のマスタ1と、1または複数のスレーブ2とを有している。また、各マスタ1と各スレーブ2を接続するクロック用の伝送バスであるSCLライン3と、各マスタ1と各スレーブ2を接続するデータ用の伝送バスであるSDAライン4とより構成されるI2Cバスを備えている。そして、I2Cバスを構成するSCLライン3とSDAライン4は、電源Vddによって、それぞれプルアップ抵抗R1、R2を介してハイレベルにプルアップされている。
また、このような構成において、クロックやデータの信号の送信は、信号を送信する装置(マスタ1またはスレーブ2)が、ハイレベル信号を送信する場合にはI2Cバス(SCLライン3またはSDAライン4)に対してハイインピーダンス出力を行い、ローレベル信号を送信する場合にはI2Cバスに対して電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行うことにより実行される。すなわち、I2Cバスは、マスタ1またはスレーブ2の、オープンドレイン(またはオープンコレクタ)出力によってドライブされる。
そして、クロックやデータの信号の受信は、信号を受信する装置(マスタ1またはスレーブ2)において、I2Cバスのハイレベル/ローレベルの電位状態を検出することにより行われる。
特開2004-516576号公報
前述したI2Cバスを用いる伝送システムによれば、信号を送受する装置間の伝送距離が大きくなると以下のような問題が生じる。
すなわち、いま、図4bに示すスレーブ2からマスタ1に、SDAライン4を用いて信号を伝送する場合を考える。
この場合、スレーブ2とマスタ1間の距離が大きいと、SDAライン4自身が持つ抵抗値が無視できず、スレーブ2とマスタ1間が抵抗Rvを介して接続されているのと等価な状態となる。そして、このような場合、スレーブ2がロー信号をマスタ1に送信するために、SDAライン4に対して電流シンク動作を出力を行うと、SDAライン4のマスタ2の接続点では、電源Vddからの電流が流れる抵抗Rvによって接地電位との電位差が生じる。したがって、スレーブ2とマスタ1間の抵抗Rvが大きい場合には、スレーブ2がロー信号をマスタに送信するために、SDAライン4に対して電流シンク動作を行っても、SDAライン4のマスタ1の接続点の電位をローレベルまで引き下げることができず、結果、マスタ1において正常にロー信号を受信できなくなってしまう。
すなわち、このI2Cバスを用いる伝送システムによれば、伝送距離が大きい場合には、正常に信号を送受できなくなってしまうという問題がある。
また、このI2Cバスを用いる伝送システムによれば、I2Cバスをプルアップしている電源Vddと異なる電源電圧で動作する、すなわち、電源Vddと異なる入力定格電圧を有する装置を、この伝送システムのマスタやスレーブとして使用できない、または、逆に装置の入力定格電圧と異なるプルアップ電圧を用いるバスを装置間の通信に用いることができないという問題もある。
そこで、本発明は、ハイレベルにプルアップされた伝送線を、電流シンク動作によってドライブすることにより信号の伝送を行う伝送システムにおいて、比較的伝送距離が大きい場合でも正常に信号の伝送を行えるようにすることを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、ハイレベルにプルアップされた伝送路を介して信号を送受する複数の、信号の送信を電流を接地電位に引き込む電流シンク動作によって行うデバイスを有する伝送システムを、前記伝送路に接続された信号中継装置と、前記信号中継装置と前記デバイスを接続する、当該デバイスにとってのハイレベルにプルアップされたローカル伝送路とを含めて構成すると共に、前記信号中継装置に、前記伝送路がプルアップされている電位と同じ電位の電源と接地電位の間に配置された、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れているか否かを検出する入力検出部と、前記ローカル伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行うローカル出力部と、前記入力検出部が、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、前記ローカル出力部に前記ローカル伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせる制御部とを備えたものである。
このような伝送システムによれば、伝送路をプルアップしている電位から伝送路に流れる電流を直接検出するので、伝送路距離が大きい場合でも、より確実に、伝送路に対する電流シンク動作によって伝送路上に送信された信号を検出することができる。また、このようにして、伝送路に対して電流シンク動作が行われていることが検出されたときに、ローカル伝送路に対して電流シンク動作を行うことにより、ローカル伝送路を介してデバイスに伝送路上の信号を中継する。ここで、ローカル伝送路の伝送距離は短く設定することができるので、このようにすることにより、確実に、デバイスに伝送路の信号を中継することができる。
また、ローカル伝送路は、伝送路とは、異なる電位でプルアップできるので、デバイスが、伝送路のプルアップ電位と異なる動作電圧を持つものであっても伝送システムに組み込むことができる。または、逆に、デバイスの動作電圧と異なるプルアップ電位を持つ伝送路をデバイス間の通信に用いることができる。
ここで、このような信号中継装置に、前記伝送路の電位レベルを検出する電位レベル検出部を設け、前記制御部において、前記入力検出部が、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合であっても、前記電位レベル検出部が所定レベル以上の電位レベルを検出していない場合には、前記ローカル出力部に前記ローカル伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせないようにしてもよい。
このようにすることにより、より誤り少なく伝送路上の信号を検出することができる。
また、以上の信号中継装置に、さらに、前記ローカル伝送路がプルアップされている電位と同じ電位のローカル電源と接地電位の間に配置された、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れているか否かを検出するローカル入力検出部と、前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行う出力部とを設け、前記制御部において、前記ローカル入力検出部が、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れていることを検出している場合に、前記出力部に前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせるようにしてもよい。
このようにすることにより、逆方向についての信号の中継も可能となるので、伝送路やローカル伝送路を用いて双方向に信号を伝送する場合にも、本信号中継装置を適用することができる。
また、この場合には、信号中継装置に、前記ローカル伝送路の電位レベルを検出するローカル電位レベル検出部を有設け、前記制御部において、前記ローカル入力検出部が、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れていることを検出している場合であっても、前記ローカル電位レベル検出部が所定値以上の電位レベルを検出していない場合には、前記出力部に前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせないようにしてもよい。
このようにすることにより、より誤り少なくローカル伝送路上にデバイスが送信した信号を検出することができる。
また、この場合には、信号中継装置に、前記出力部に、前記電流シンク動作時に前記伝送路から接地電位に流れる電流の大きさを制限する過電流保護手段を設けることも好ましい。
このようにすることにより、伝送路の電源への短絡時などに、電源や各部を保護することができる。
なお、以上の伝送路は、たとえばI2Cバスであってよい。
以上のように、本発明によれば、ハイレベルにプルアップされた伝送線を電流シンク動作によってドライブすることにより信号の伝送を行う伝送システムにおいて、比較的伝送距離が大きい場合でも正常に信号の伝送を行えるようにすることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態の伝送システムの構成を示す。
図示するように伝送システムは、1または複数のマスタ1と、1または複数のスレーブ2とを有している。そして、クロック用の伝送バスであるLCLライン30と、各マスタ1と各スレーブ2を接続するデータ用の伝送バスであるLDAライン40とより構成されるバスを備えている。そして、このバスを構成するLCLライン30とLDAライン40は、電源Vddによって、それぞれプルアップ抵抗R1、R2を介してハイレベルにプルアップされている。
また、マスタ1、スレーブ2の少なくとも一部は、アイソレータ7を介してLCLライン30とLDAライン40より構成されるバスに接続している。すなわち、アイソレータ7を介してバスに接続するマスタ1やスレーブ2は、それぞれクロック用の伝送線SCL5とデータ用の伝送線SDA6よりなるローカル伝送線でアイソレータ7に接続し、各アイソレータ7はバスに接続している。そして、各クロック用の伝送線SCL5とデータ用の伝送線SDA6は、これらが接続するマスタ1またはスレーブ2の動作電源Vcci(図ではVcc1-Vcc4)によって、プルアップ抵抗R11、R12を介してハイレベルにプルアップされている。ここで、マスタ1またはスレーブ2の動作電源Vcciは、LCLライン30とLDAライン40のプルアップ用の電源Vddと異なっていてよく、また、マスタ1またはスレーブ2毎に異なっていてもかまわない。
なお、LCLライン30とLDAライン40のプルアップ用の電源Vddを動作電源として使用するマスタ1、スレーブ2は、伝送上の支障が無い場合には、図示するように、直接、LCLライン30とLDAライン40に接続することもできる。
さて、ここで、以下では、一例として、アイソレータ7に接続したマスタ1、スレーブ2が、図4に示したI2Cバス規格に従ったI2CバスのSCLライン3とSDAラインに対する入出力と同様の入出力を、伝送線SCL5と伝送線SDA6に対して行う場合について説明する。
また、ここで、LCLライン30とLDAライン40は、図4に示したI2Cバス規格に従ったI2CバスのSCLライン3とSDAライン4としてI2Cバスを構成するものあってもよく、電流シンク動作によってドライブされるI2Cバス規格には適合しないバスを構成するものであってもよい。ただし、以下では、一例として、LCLライン30とLDAライン40がI2Cバス規格に従ったI2Cバスを構成するものとし、LCLライン30とLDAライン40が構成するバスをI2Cバスと称して説明を行う。
また、
さて、このような構成において、アイソレータ7を介さずに直接I2Cバスに接続しているマスタ1やスレーブ2の、クロックやデータの信号の送信動作や受信動作は、前述した従来の動作と同じである。
一方、アイソレータ7を介してI2Cバスに接続するマスタ1やスレーブ2の、クロックやデータの信号の送信動作は、次のように行われる、
すなわち、信号を送信する装置(マスタ1またはスレーブ2)が、ハイレベル信号を送信する場合には、接続しているアイソレータ7との間のローカル伝送線(SCL5またはSDA6)に対してハイインピーダンス出力を行い、ローレベル信号を送信する場合には、接続してアイソレータ7との間のローカル伝送線に対して電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行う。アイソレータ7は、接続している装置(マスタ1またはスレーブ2)との間のローカル伝送線の状態より、当該接続している装置が、ローレベル信号の送信動作を行っているかどうかを判定し、当該ローレベル信号の送信動作を行っていると判定された場合には、I2Cバス(ローレベル信号の送信動作の対象がSCL5であればLCLライン30、ローレベル信号の送信動作の対象がSDA6であればLDAライン40)に対して電流シンク動作を行うことにより、I2Cバスに対してロー信号を出力する。他の場合には、アイソレータ7は、I2Cバスに対してハイインピーダンス出力を行う。
一方、クロックやデータの信号の受信は、次のように行われる、各アイソレータ7は、I2Cバスの状態より、他のアイソレータ7がI2Cバスに対してローレベル信号の送信動作を行っているかどうかを判定し、当該ローレベル信号の送信動作を行っていると判定された場合には、自身が接続している装置(マスタ1またはスレーブ2)との間のローカル伝送線(ローレベル信号の送信動作の対象がLCLライン30であればSCL5、ローレベル信号の送信動作の対象がLDAライン40であればSDA6)に対して電流シンク動作を行うことにより、当該接続している装置にロー信号を出力する。他の場合は、アイソレータ7は、当該接続している装置との間のローカル伝送線に対してハイインピーダンス出力を行う。そして、各マスタ1やスレーブ2は、接続しているアイソレータ7との間のローカル伝送線のハイレベル/ローレベルの電位状態を検出することにより信号の受信を行う。
次に、図2aに、このようなアイソレータ7の内部構成を示す。なお、ここでは、このアイソレータ7が設けられた装置がマイクロコンピュータであるところのマスタ1である場合を例にとり、アイソレータ7の内部構成を示している。
図示するように、アイソレータ7は、U1とU2の二つのユニット71を有し、U1のユニット71はマスタ1との間のローカルなクロック用伝送線であるSCL5と、I2Cバスを構成するクロック用伝送バスであるLCLライン30との間の信号の伝送を中継する。また、U2のユニット71はマスタ1との間のローカルなデータ用伝送線であるSDA6と、I2Cバスを構成するデータ用伝送バスであるLDAライン40との間の信号の伝送を中継する。
また、このU1とU2の二つのユニット71は、全く同じ構成を有している。
いま、U1のユニット71を代表例にとり、このユニット71の内部構成を図2bに示す。
図示するように、U1のユニット71は、制御部20、ローカル入力レベル検出部SI21、ローカルシンク入力検出部SD22、ローカルシンク出力部SO23、ローカル側参照電流源24、バス入力レベル検出部LI25、バスシンク入力検出部LD26、バスシンク出力部LO27、バス側参照電流源28とを有している。
このような構成において、ローカル入力レベル検出部SI21は、ローカル伝送路(ここでは、SCL5)の電位レベルが、ハイレベルであるかローレベルであるかを、マスタ1の動作電源であるVCCを用いて判定し、判定結果を制御部20に出力する。ここで、このハイレベルであるかローレベルであるかの判定は、ローカル伝送路の電位が、マスタ1がローカル伝送路に対して電流シンク動作を行っていないときのローカル伝送路の最低の電位として保証される電位以上の電位である場合にハイレベルと判定し、ローカル伝送路の電位が、マスタ1がローカル伝送路に対して電流シンク動作を行っているときにローカル伝送路の最高の電位として保証される電位以下の電位である場合にローレベルと判定することにより行う。
なお、このようなローカル入力レベル検出部SI21は、たとえば、マスタ1の動作電源であるVCCによって動作するコンパレータ回路などとして構成することができる。
次に、ローカルシンク入力検出部SD22は、マスタ1が、ローカル伝送路(ここでは、SCL5)に対して電流シンク動作を行っているかどうかを、ローカル伝送路のプルアップ電源Vccを電源としているローカル側参照電流源24よりローカル伝送路に、所定レベル以上の電流が流れているかどうかを検出することにより判定し、判定結果を制御部20に通知する。
そして、ローカルシンク出力部SO23は、制御部20の制御に従って、ローカルシンク入力検出部SD22を介して、ローカル伝送路(ここでは、SCL5)の電流を接地電位に引き込む電流シンク動作と、ローカルシンク入力検出部SD22との接続点をハイインピーダンスとするハイインピーダンス出力の一方を行う。
一方、バス入力レベル検出部LI25は、I2Cバス(ここでは、LCLライン30)の電位レベルが、ハイレベルであるかローレベルであるかを、I2C伝送路のプルアップ電源であるVddを用いて判定し、判定結果を制御部20に出力する。ここで、このハイレベルであるかローレベルであるかの判定は、I2Cバスの電位が、いずれのマスタ1もスレーブ2もアイソレータ7もI2Cバスに対して電流シンク動作を行っていないときのI2Cバスの最低の電位として保証される電位以上の電位である場合にハイレベルと判定し、I2Cバスの電位が、いずれかのマスタ1またはスレーブ2またはアイソレータ7が、I2Cバスに対して電流シンク動作を行っているときにI2Cバスの最高の電位として保証される電位以下の電位である場合にローレベルと判定することにより行う。ここで、前述したローカル入力レベル検出部SI21のハイレベル/ローレベルの判定電位と、バス入力レベル検出部LI25のハイレベル/ローレベルの判定電位は、異なるものであってよい。
なお、このようなバス入力レベル検出部LI25は、たとえば、I2C伝送路のプルアップ電源であるVddを参照電位として動作するコンパレータ回路などとして構成することができる。
次に、バスシンク入力検出部LD26は、いずれかのマスタ1またはスレーブ2またはアイソレータ7が、I2Cバス(ここでは、LCLライン30)に対して電流シンク動作を行っているかどうかを、I2Cバスのプルアップ電源Vddを電源としているバス側参照電流源28よりI2Cバスに、所定レベル以上の電流が流れているかどうかを検出することにより判定し、判定結果を制御部20に通知する。
そして、バスシンク出力部LO27は、制御部20の制御に従って、バスシンク入力検出部LD26を介して、I2Cバス(ここでは、LCLライン30)の電流を接地電位に引き込む電流シンク動作と、バスシンク入力検出部LD26との接続点をハイインピーダンスとするハイインピーダンス出力の一方を行う。
ところで、ローカル入力レベル検出部SI21、ローカルシンク入力検出部SD22、バス入力レベル検出部LI25、バスシンク入力検出部LDの制御部20への出力は、たとえば、オープンドレイン出力とするようにしてもよい。なお、この場合には、制御部20の内部で、各出力をI2Cバスのプルアップ電源であり制御部20の動作電源でもあるVddでプルアップすると共に、制御部20において、ローカル入力レベル検出部SI21、ローカルシンク入力検出部SD22、バス入力レベル検出部LI25、バスシンク入力検出部LDの電流シンク動作に応じた、これら各部からの入力線の電位の変化に従って、これら各部の出力のハイレベル/ローレベルを判定する。
さて、制御部20は、I2Cバスのプルアップ電源Vddを電源として動作し、以下の動作を行う。
すなわち、制御部20は、ローカル入力レベル検出部SI21が、ローカル伝送路の電位レベルがローレベルであることを検出しており、かつ、ローカルシンク入力検出部SD22が、ローカル側参照電流源24よりローカル伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、バスシンク出力部LO27に、I2Cバスの電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせる。他の場合には、バスシンク出力部LO27に、バスシンク入力検出部LD26との接続点をハイインピーダンスとするハイインピーダンス出力を行わせる。
また、制御部20は、バス入力レベル検出部LI25が、I2Cバスの電位レベルがローレベルであることを検出しており、かつ、バスシンク入力検出部LD26が、バス側参照電流源28よりI2Cバスに所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、ローカルシンク出力部SO23に、ローカル伝送路の電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせる。他の場合には、ローカルシンク出力部SO23に、ローカルシンク入力検出部SD22との接続点をハイインピーダンスとするハイインピーダンス出力を行わせる。
ここで、図3aに、バスシンク入力検出部LD26の構成例を示す。
図示するように、この構成例では、バスシンク入力検出部LD26を、抵抗r21と差動増幅器D1と抵抗r22とQ1のFETより構成している。差動増幅器D1は、I2Cバスのプルアップ電源Vddを電源としているバス側参照電流源28よりI2Cバスに流れる電流によって抵抗r11に生じる電位差を増幅する。Q1のFETと抵抗r22は、差動増幅器D1の出力に応じて、出力をハイインピーダンス出力と電流シンク出力と間で切り替えるオープンドレイン出力を行う。
なお、ローカルシンク入力検出部SD22も、図3aに示したバスシンク入力検出部LD26と同様に構成することができる。
次に、図3bに、バスシンク出力部LO27の構成例を示す。
図示するように、この構成例では、バスシンク出力部LO27を、抵抗r31と、抵抗r32と、Q2のFETと、Q3のFETとより構成している。Q2のFETは、抵抗r31を介してゲートに加えられる制御部20の出力に従って、抵抗r32と図3aのバスシンク入力検出部LD26の抵抗r21とを介して、I2Cバスの電流を接地電位に引き込む。また、Q3のFETは、Q2のFETのソースドレイン間に流れる過電流を制限するために設けられており、このQ3のFETは、抵抗r32に過電流が流れると、抵抗r32の両端間に生じる電位差によってオン状態となって、Q2のFETをゲート電圧を接地電位に接続することにより、Q2のFETをオフ状態とする。
ここで、ローカルシンク出力部SO23も、図3bに示したバスシンク出力部LO27と同様に構成することができる。
なお、バスシンク出力部LO27のQ3のFETは、I2Cバスの天絡(電源への短絡)時に、伝送システム全体や電源やアイソレータ7を保護するためのものである。したがって、ローカル伝送路を、このような天絡が生じないことが保証されるように構成する場合には、このQ3のFETは、ローカルシンク出力部SO23には不要である。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上では、バス入力レベル検出部LI25が、I2Cバスの電位レベルがローレベルであることを検出しており、かつ、バスシンク入力検出部LD26が、バス側参照電流源28よりI2Cバスに所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、ローカルシンク出力部SO23に、ローカル伝送路の電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせたが、これは、バス入力レベル検出部LI25を廃し、制御部20において、バスシンク入力検出部LD26が、バス側参照電流源28よりI2Cバスに所定レベル以上の電流が流れていることを検出した場合に、ローカルシンク出力部SO23に、ローカル伝送路の電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせるようにしてもよい。
また、以上では、ローカル入力レベル検出部SI21が、ローカル伝送路の電位レベルがローレベルであることを検出しており、かつ、ローカルシンク入力検出部SD22が、ローカル側参照電流源24よりローカル伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、バスシンク出力部LO27に、I2Cバスの電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせたが、これは、ローカル入力レベル検出部SI21を廃し、制御部20において、ローカルシンク入力検出部SD22が、ローカル側参照電流源24よりローカル伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、バスシンク出力部LO27に、I2Cバスの電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせるようにしてもよい。または、ローカル伝送路の距離は短いためにI2Cバスのようなローレベルの電位上昇の問題は生じないので、逆に、ローカルシンク入力検出部SD22を廃し、制御部20において、ローカル入力レベル検出部SI21が、ローカル伝送路の電位レベルがローレベルであることを検出している場合に、バスシンク出力部LO27に、I2Cバスの電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせるようにしてもよい。
さて、以上のように、本実施形態によれば、アイソレータ7において、伝送路をプルアップしている電位VddからI2Cバスに流れる電流を直接検出するので、I2Cバスの距離が大きい場合でも、より確実に、I2Cバスに対する電流シンク動作によってI2Cバス上に送信された信号を検出することができる。
そして、I2Cバスに対して電流シンク動作が行われていることが検出されたときに、アイソレータ7が、ローカル伝送路に対して電流シンク動作を行うことにより、ローカル伝送路を介してマスタ1やスレーブ2にI2Cバス上の信号を確実に中継することができる。すなわち、ローカル伝送路の伝送距離は短く設定することができるので、このようにすることにより、確実に、マスタ1やスレーブ2にI2Cバスの信号を中継することができるようになる。
また、本実施形態によれば、ローカル伝送路SCL5、SDAのプルアップ電圧と、LCLライン30とLDAライン40のプルアップ電圧を独立に設定することができるので、任意の動作電圧を持つマスタ1やスレーブ2を伝送システムに組み込むことができると共に、伝送システムにおけるマスタ1やスレーブ2間の通信に用いるバスとして任意のプルアップ電圧のバスを用いることができるようになる。また、ローカル伝送路SCL5、SDAの信号の電気仕様(信号のハイレベル/ローレベルの判定基準)と、LCLライン30とLDAライン40の信号の電気仕様を独立に設定することができるので、伝送システムにおけるマスタ1やスレーブ2間の通信に用いるバスとして、マスタ1やスレーブ2が、I2Cバス規格に従ったI2CバスのSCLライン3とSDAラインに対する入出力と同様の入出力を行う場合において、マスタ1やスレーブ2間の通信に用いるバスの信号の電気仕様として、I2Cバス規格に適合しない電気仕様を用いることもできるようになる。
本発明の実施形態に係る伝送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るアイソレータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るバスシンク入力検出部とバスシンク出力部の構成を示す回路図である。 従来の伝送システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…マスタ、2…スレーブ、3…SCLライン、4…SDAライン、5…伝送線SCL、6…伝送線SDA、7…アイソレータ、20…制御部、21…ローカル入力レベル検出部SI、22…ローカルシンク入力検出部SD、23…ローカルシンク出力部SO、24…ローカル側参照電流源、25…バス入力レベル検出部LI、26…バスシンク入力検出部LD、27…バスシンク出力部LO、28…バス側参照電流源、30…SCLライン、40…SDAライン、71…ユニット。

Claims (8)

  1. ハイレベルにプルアップされた伝送路を介して信号を送受する複数の、信号の送信を電流を接地電位に引き込む電流シンク動作によって行うデバイスを有する伝送システムであって、
    前記伝送路に接続された信号中継装置と、
    前記信号中継装置と前記デバイスを接続する、当該デバイスにとってのハイレベルにプルアップされたローカル伝送路とを有し、
    前記信号中継装置は、
    前記伝送路がプルアップされている電位と同じ電位の電源と接地電位の間に配置された、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れているか否かを検出する入力検出部と、
    前記ローカル伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行うローカル出力部と、
    前記入力検出部が、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、前記ローカル出力部に前記ローカル伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせる制御部とを有することを特徴とする伝送システム。
  2. 請求項1記載の伝送システムであって、
    前記信号中継装置は、
    前記ローカル伝送路がプルアップされている電位と同じ電位のローカル電源と接地電位の間に配置された、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れているか否かを検出するローカル入力検出部と、
    前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行う出力部とを有し、
    前記制御部は、前記ローカル入力検出部が、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れていることを検出している場合に、前記出力部に前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせることを特徴とする伝送システム。
  3. ハイレベルにプルアップされた伝送路を介して信号を送受する複数の、信号の送信を電流を接地電位に引き込む電流シンク動作によって行うデバイスを有する伝送システムにおいて、前記伝送路と前記デバイスとの間の信号の中継を行う信号中継装置であって、
    前記信号中継装置は、
    前記伝送路がプルアップされている電位と同じ電位の電源と接地電位の間に配置された、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れているか否かを検出する入力検出部と、
    当該信号中継装置と前記デバイスを接続する、当該デバイスにとってのハイレベルにプルアップされたローカル伝送路から、電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行うローカル出力部と、
    前記入力検出部が、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合に、前記ローカル出力部に前記ローカル伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせる制御部とを有することを特徴とする信号中継装置。
  4. 請求項3記載の信号中継装置であって、
    前記伝送路の電位レベルを検出する電位レベル検出部を有し、
    前記制御部は、前記入力検出部が、前記電源から前記伝送路に所定レベル以上の電流が流れていることを検出している場合であっても、前記電位レベル検出部が所定レベル以上の電位レベルを検出していない場合には、前記ローカル出力部に前記ローカル伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせないことを特徴とする信号中継装置。
  5. 請求項3または4記載の信号中継装置であって、
    前記信号中継装置は、
    前記ローカル伝送路がプルアップされている電位と同じ電位のローカル電源と接地電位の間に配置された、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れているか否かを検出するローカル入力検出部と、
    前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行う出力部とを有し、
    前記制御部は、前記ローカル入力検出部が、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れていることを検出している場合に、前記出力部に前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせることを特徴とする伝送システム。
  6. 請求項5記載の信号中継装置であって、
    前記ローカル伝送路の電位レベルを検出するローカル電位レベル検出部を有し、
    前記制御部は、前記ローカル入力検出部が、前記ローカル電源から前記ローカル伝送路に所定値以上の電流が流れていることを検出している場合であっても、前記ローカル電位レベル検出部が所定値以上の電位レベルを検出していない場合には、前記出力部に前記伝送路から電流を接地電位に引き込む電流シンク動作を行わせないことを特徴とする信号中継装置。
  7. 請求項5または6記載の信号中継装置であって、
    前記出力部は、前記電流シンク動作時に前記伝送路から接地電位に流れる電流の大きさを制限する過電流保護手段を有することを特徴とする信号中継装置。
  8. 請求項2記載の伝送システムであって、
    前記伝送路は、I2Cバスであることを特徴とする伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010068321A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Fujitsu Ltd I2cインタフェースを有するシステム及びその方法

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