JP2006260082A - 介護予防支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】介護予防対象者が時間及び場所の制約を受けることなく任意の時間と場所で運動を行えるようにし、かつ介護予防対象者が自身の運動状態を確認できるようにする。
【解決手段】介護予防支援サーバSSVから介護予防対象者(参加者)のユーザ端末UT1に指導映像データを配信すると共に、カメラ13により参加者自身の運動状態を撮像する。そして、上記配信された指導映像データと、上記撮像された参加者自身の運動映像データと、他のユーザ端末から送信される他の参加者の運動映像とを、表示装置11において1つの画面上に並べた状態で一覧表示するようにしたものである。
【選択図】 図3

Description

この発明は、通信ネットワークを利用して、例えば自宅に居る介護予防対象者の運動を遠隔的に指導する介護予防支援システムに関する。
高齢者の転倒事故は、主に加齢による筋力の低下など身体機能の衰えが原因で起こる。転倒事故による骨折は様々な障害を招き、そのまま寝たきりにつながるおそれもある。転倒事故を未然に防ぎ、骨折や寝たきりになることを予防するには、衰えていく身体機能を筋力アップによって改善することが重要であり、そのために対象者に筋力アップ体操等を行わせるための種々システムが提案されている。
例えば、予め生活習慣病の予防対象者の健康を診断して、運動及び食材の両面で指導を行う医療機関と、運動指導を行う会員クラブと、食材を提供する商店とが連携して対象者の健康維持推進を実現するシステムがある(例えば特許文献1を参照。)。しかし、このシステムは、会員が所持する会員カードに医療機関端末により情報を記憶しておき、上記会員カードから上記情報を読み取って会員のトレーニング情報を生成するものであり、トレーニングのために会員は会員クラブまで出向かなければならないという制約がある。また、患者が運動療法による生活習慣病治療を受けることを可能にするシステムも提案されている(例えば特許文献2を参照。)。
しかしこのシステムにおいても、患者は自身の行動範囲に近い指定運動療法施設を探して出向く必要がある。
この問題を解決するために従来では、例えばビデオテープを介護予防対象者宅等に送付し、介護予防対象者がこの送られたビデオテープを自宅等で再生して、その再生映像を見ながら運動を行うという手法が試みられている。この手法によれば、直接参加型と異なり時間や場所の制約を解消できる。
しかし、介護予防対象者は受身の形での利用形態になるため、自身の運動状況のチェックや評価を行い難く、また孤立感によって運動継続の意欲をなくしてしまうという問題を抱えている。さらに、指導内容が変わるごとに新たなビデオテープを配送しなければならないため、指導内容の更新に時間がかかるなどの課題もある。
特開2003−208475公報 特開2002−358371公報
上記したように従来のシステムでは、介護予防対象者が指定された時間に指定された場所に出向いて指導を受ける必要があるため、介護予防対象者は時間及び場所の制約を受ける。一般に、在宅高齢者の多くが外出したがらないという現状を考慮すると、上記システムの実効は期待できない。また、ビデオテープを配送するものでは、介護予防対象者は受身の形での利用形態になるため、自身の運動状態のチェックや評価を行い難い。さらに運動内容等が変更されるごとに新たなビデオテープを配送しなければならないため、指導スケジュールの変更等に手間と時間がかかる。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、介護予防対象者が時間及び場所の制約を受けることなく任意の時間と場所で運動を行えるようにし、かつ介護予防対象者が自身の運動状態を確認しながら運動を行うことが可能な介護予防支援システムを提供することにある。
上記目的を達成するために第1の発明は、介護予防支援サーバと、介護予防対象者が使用するユーザ端末と、上記介護予防支援サーバと上記ユーザ端末との間で通信を可能にする通信ネットワークとを具備する介護予防支援システムにあって、上記介護予防支援サーバに、介護予防運動のための指導映像データを記憶する手段と、この記憶された指導映像データを上記通信ネットワークを介して上記ユーザ端末へ配信する手段とを備える。
一方、ユーザ端末には、介護予防対象者が介護予防運動を行っている状態で当該介護予防対象者を撮像してその運動映像データを得る手段と、上記介護予防支援サーバから配信される指導映像データを受信する手段と、一覧表示手段とを備える。そして、この一覧表示手段により、上記受信された指導映像データと上記撮像により得られた介護予防対象者の運動映像データとを同一画面上に並べて一覧表示するようにしたものである。
したがって第1の発明によれば、介護予防対象者は介護予防支援サーバから配信される指導映像を例えば自宅のユーザ端末で見ながら運動することができ、これにより時間及び場所の制約を受けることなく任意の時間及び任意の場所で運動を行うことが可能となる。また、介護予防対象者は自身の運動映像を指導映像と共に同一画面上で並べて見ることができ、これにより自身の運動の姿勢等を修正しながら運動を行うことができる。
すなわち、介護予防対象者は自身の運動状態をチェックしながら、より効果的な運動を行うことができる。さらに、運動の指導内容を変更する場合には、介護予防支援サーバからユーザ端末に配信する指導映像を変更するだけでよいため、指導スケジュール等の更新を簡単かつ迅速に行えるといった効果も得られる。
また、上記目的を達成するために第2の発明は、介護予防支援サーバと、各々介護予防対象者が使用する複数のユーザ端末と、上記介護予防支援サーバと上記複数のユーザ端末との間及びユーザ端末相互間で選択的に通信を可能にする通信ネットワークとを具備する介護予防支援システムにあって、上記介護予防支援サーバに、介護予防運動のための指導映像データを記憶する手段と、複数の介護予防対象者をグループ分けしてその管理情報を記憶する手段と、指導映像配信手段とを備える。そして、この指導映像配信手段により、上記記憶された指導映像データを、上記グループごとに当該グループを構成する複数の介護予防対象者のユーザ端末へ通信ネットワークを介してそれぞれ配信する。
一方、ユーザ端末には、介護予防対象者が介護予防運動を行っている状態で当該介護予防対象者を撮像してその運動映像データを得ると共に、上記撮像により得られた介護予防対象者の運動映像データを同一のグループを構成する他の介護予防対象者のユーザ端末へ送信する。また、上記介護予防支援サーバから配信される指導映像データ、及び上記他のユーザ端末から送信される同一グループを構成する他の介護予防対象者の運動映像データをそれぞれ受信し、この受信された指導映像データ及び他の介護予防対象者の運動映像データと、上記撮像により得られた自己の介護予防対象者の運動映像データとを同一画面上に並べて一覧表示するようにしたものである。
したがって第2の発明によれば、介護予防対象者は自身の運動映像と共に、同一グループに属する他の介護予防対象者の運動映像を同一画面上で見ることができる。このため、仲間としての連帯感を醸成しやすくなり、運動を継続する上での意欲を高めることが可能となる。
また上記第1及び第2の発明は、次のような各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、介護予防支援サーバ及びユーザ端末に対し通信ネットワークを介して接続可能な管理端末をさらに具備し、この管理端末に、介護予防指導者を撮像してその映像データを得る手段と、撮像された介護予防指導者の映像データを通信ネットワークを介してユーザ端末へ送信する手段とを備える。一方ユーザ端末には、上記管理端末から送信される介護予防指導者の映像データを受信する手段を備え、この受信された介護予防指導者の映像データを上記一覧表示手段により表示される映像データに加えて同一画面上に一覧表示させるものである。
このように構成すると、ユーザ端末においては、運動の指導映像に加えて介護予防指導者のリアルタイム映像が同一画面上に一覧表示される。このため、介護予防対象者は介護予防支援サーバから配信される指導映像ばかりでなく、介護予防指導者のリアルタイム映像と自身の運動映像とを比較しながら運動することも可能となり、介護予防指導者との間の信頼関係をさらに緊密なものにすることが可能となる。
第2の構成は、介護予防支援サーバ及びユーザ端末に対し通信ネットワークを介して接続可能な管理端末をさらに具備する場合に、ユーザ端末に、撮像により得られた当該介護予防対象者の運動映像データを介護予防支援サーバへ送信する手段をさらに備える。また、介護予防支援サーバには蓄積手段を備え、上記ユーザ端末から送信される当該介護予防対象者の運動映像データをメモリに蓄積する。そして、管理端末から再生要求が到来した場合に、上記蓄積された運動映像データをメモリから読み出して要求元の管理端末へ送信するようにしたものである。
このように構成すると、介護予防指導者は介護予防対象者の運動映像データを後日必要に応じて再生して確認することも可能となる。このため、介護予防指導者は介護予防対象者の運動状態をその運動終了後において必要に応じ都合のよい時間に確認することができ、これにより的確な後日指導を行うことが可能となる。
第3の構成は、ユーザ端末の運動映像データ送信手段に、符号化レートの異なる第1及び第2の符号化手段を設け、撮像により得られた介護予防指導者の映像データを第1の符号化手段により第1のレートで符号化して第1の符号化運動映像データを生成すると共に、第2の符号化手段により上記第1のレートより低い第2のレートで符号化して第2の符号化運動映像データを生成する。そして、上記生成された第1の符号化運動映像データを、同一のグループを構成する他の介護予防対象者のユーザ端末へ通信ネットワークを介して送信し、一方上記生成された第2の符号化運動映像データを介護予防支援サーバへ送信し蓄積させるようにしたものである。
このような構成によれば、同一のグループを構成する他の介護予防対象者のユーザ端末へは高レートの符号化映像データが転送される。このため、各介護予防対象者は、同一グループの他の介護予防対象者の運動映像をリアルタイムにしかも高解像度の映像により明瞭に確認することができる。これに対し、介護予防支援サーバのメモリには各介護予防対象者の低レートの符号化映像データが蓄積されるので、メモリ容量を抑えることができる。
なお、介護予防支援サーバ及び各ユーザ端末に対し通信ネットワークを介して管理端末を接続可能とした場合には、各ユーザ端末から上記管理端末へ、上記第1の符号化運動映像データを通信ネットワークを介して送信するようにしてもよい。このようにすると、管理端末において介護予防指導者が、グループに属する各介護予防対象者の運動映像をリアルタイムにしかも高解像度の映像により明瞭に確認することが可能となる。
第4の構成は、介護予防支援サーバに、複数のユーザ端末へ送信する指導映像データの配信開始位置をユーザ端末ごとに調整する手段を備える。そして、この調整手段により、介護予防支援サーバから複数のユーザ端末へ指導映像を配信する際に、グループを構成する複数のユーザ端末間において指導映像の表示タイミングが同期するようにしたものである。
このような構成であるから、例えばグループを構成する複数のユーザ端末から送信される配信要求タイミングが区々だったとしても、複数のユーザ端末における指導映像の表示タイミングを相互に同期させることができる。この結果、グループを構成する複数の介護予防対象者の運動タイミングを一致させることができ、これによりグループ内の連帯感を高めることができる。
第5の構成は、介護予防支援サーバに、運動負荷の異なる複数種の指導映像データを記憶すると共に、介護予防対象者に適した運動負荷レベルを記憶する。そして、介護予防支援サーバからユーザ端末へ運動の指導映像データを配信する際に、配信対象の介護予防対象者ごとに上記記憶された運動負荷レベルに応じた指導映像データを上記複数種の指導映像データの中から選択し、この選択された指導映像データを該当するユーザ端末へ送信するようにしたものである。
このような構成によれば、介護予防対象者ごとに、当該介護予防対象者に適した運動負荷レベルの指導映像データが選択されて配信される。このため、各介護予防対象者はそれぞれ自身に運動能力に応じた負荷の運動を行うことができる。
第6の構成は、ユーザ端末に、運動負荷に対する介護予防対象者の感想を入力するための入力手段を設け、この入力手段において介護予防対象者が入力した感想情報を介護予防支援サーバへ送信する。そして、介護予防支援サーバにおいて、上記ユーザ端末から送信される感想情報に基づいて当該介護予防対象者の運動負荷レベルを更新するようにしたものである。
このような構成によれば、介護予防対象者の運動負荷レベルは、介護予防対象者からの感想に基づいて更新される。したがって、介護予防対象者は自身の運動能力ばかりでなく、その時々の体調に応じた最適な負荷の運動を行うことができる。
第7の構成は、介護予防支援サーバに、運動負荷の異なる複数種の指導映像データを記憶すると共に、介護予防対象者のグループに対応付けて当該グループに適した運動負荷レベルを記憶する。そして、介護予防支援サーバからユーザ端末へ運動の指導映像データを配信する際に、配信対象のグループごとに当該グループの運動負荷レベルに対応する指導映像データを上記複数種の指導映像データの中から選択し、この選択された指導映像データを該当するグループを構成する複数のユーザ端末へそれぞれ配信するようにしたものである。
このような構成によれば、介護予防対象者のグループごとに、当該グループに適した運動負荷レベルの指導映像データが選択的に読み出されて配信される。このため、当該グループに属する各介護予防対象者はそれぞれ自身に適した負荷の運動を行うことができる。
第8の構成は、ユーザ端末に、運動負荷に対する介護予防対象者の感想を入力するための入力手段を設け、この入力手段において介護予防対象者が入力した感想情報を介護予防支援サーバへ送信する。そして、介護予防支援サーバにおいて、上記ユーザ端末から送信される感想情報に基づいて、当該介護予防対象者を含む複数の介護予防対象者のグループ編成を変更するようにしたものである。
このような構成によれば、介護予防対象者のグループ編成が、例えば各介護予防対象者が運動終了後に送信する感想の内容に応じて更新される。したがって、介護予防対象者は常に自身の運動能力やその時々の体調に応じたグループに所属して運動を行うことができる。
以上述べたようにこの発明によれば、介護予防対象者が時間及び場所の制約を受けることなく任意の時間に任意の場所で運動を行えるようになり、かつ介護予防対象者が自身の運動状態を確認することが可能な介護予防支援システムを提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わる介護予防支援システムとこのシステムに接続される健診システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。
介護予防支援システム1は、介護予防支援サーバSSVを備え、この介護予防支援サーバSSVに対し、通信ネットワークNW及び多地点間通信会議サーバCSVを介して複数のユーザ端末UT1〜UTn及び管理端末MATを接続したものである。
健診システム2は、例えば保健センタや病院に設けられるもので、健診サーバMSVと、この健診サーバMSVに対し例えばLAN(Local Area Network)を介して接続される複数の健診端末MT1〜MTmとを備えている。健診サーバMSVは、健診端末MT1〜MTmにより入力された介護予防対象者の健診データを蓄積管理し、この健診データを介護予防支援サーバSSVからの取得要求に応じて送信する。なお、ORは健診結果をデータとして入力するための光学式マーク読取装置(OMR)、PRは健診データを印刷するためのプリンタである。
介護予防支援システム1において、通信ネットワークNWはIP(Internet Protocol)網と、このIP網にアクセスするための複数のアクセス網とから構成される。アクセス網としては、例えばDSL(Digital Subscriber Line)や光伝送路を使用する有線加入者網、CATV(Cable Television)網、無線LAN(Local Area Network)網、移動通信網が用いられる。
多地点間通信会議サーバCSVは、上記介護予防支援サーバSSVと複数のユーザ端末UT1〜UTn及び管理端末MATとの間を選択的に通信パスを介して接続し、これにより介護予防支援サーバSSVと複数のユーザ端末UT1〜UTn及び管理端末MATとの間で会議通信を可能にするものである。
ユーザ端末UT1〜UTnは、介護支援対象者の自宅等に設置されるもので、例えば図2に示すようにセットトップボックス16に、表示装置11と、入力装置12と、カメラ13と、マイクロホン14及びスピーカ15を接続したものから構成される。表示装置11としては、例えばテレビジョン受信機のディスプレイが使用される。入力装置12は例えばタブレット入力装置からなり、ディスプレイ画面上に表示される数字ボタン等をタブレット上でペンによりタッチすることにより、血圧等のバイタルデータを入力する。カメラ13は、介護予防対象者の運動映像を撮像するために使用される。マイクロホン14及びスピーカ15は、介護予防対象者が指導者又は同一グループに属する他の介護予防対象者との間で音声通信を行うために使用される。
セットトップボックス16は、通信制御機能と、映像表示制御機能と、音声通話制御機能とを備え、さらに符号化ユニット17を備える。通信制御機能は、上記タブレット入力装置12により入力された通信要求或いは介護予防支援サーバSSVから送られる通信要求に応じ、介護予防支援サーバSSVと他のユーザ端末と管理端末MATとの間で、上記通信ネットワークNW及び多地点通信会議サーバCSVを介して通信を行う。映像表示制御機能は、介護予防支援サーバSSVから配信された指導映像データと、他のユーザ端末から送信された介護予防対象者の運動映像データと、上記カメラ13により撮像された自端末の介護予防対象者の運動映像データとを、1画面の表示データに編集して上記表示装置11に一覧表示する。音声通話制御機能は、上記マイクロホン14及びスピーカ15を使用することで、他のユーザ端末及び管理端末MATとの間で音声通話を行うための処理を行う。
符号化ユニット17は、リアルタイム映像用符号化器17aと、蓄積用符号化器17bとを備える。リアルタイム映像用符号化器17aは、カメラ13により撮像された介護予防対象者の運動映像データを高ビットレートで符号化する。この高ビットレートで符号化された運動映像データは、上記通信制御機能により、同時に運動を行っている同一グループ内の他の介護予防対象者のユーザ端末、及び介護予防指導者の管理端末MATへそれぞれ送信される。
これに対し蓄積用符号化器17bは、上記カメラ13により撮像された介護予防対象者の運動映像データを、上記リアルタイム映像用符号化器17aで使用される符号化レートよりも低いビットレートで符号化する。この低ビットレートで符号化された運動映像データは、上記通信制御機能により介護予防支援サーバSSVへ蓄積保存用として送信される。
管理端末MATは、例えばパーソナル・コンピュータからなり、保健センタ等に設置される。そして、保健師等の介護予防指導者がユーザ端末UT1〜UTnの介護予防対象者との間で音声通話を行ったり、介護予防支援サーバSSV及びユーザ端末UT1〜UTnとの間で運動映像データを送受信するために使用される。なお、管理端末MATは必ずしも保健センタに設ける必要はなく、役場や出張所、公民館、病院、介護予防指導者の自宅等に設けてもよい。
介護予防支援サーバSSVは例えば保健センタに設置されるもので、次のように構成される。図3はその構成を示すブロック図である。
すなわち、介護予防支援サーバSSVは中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)21を備える。このCPU21には、バス24を介してプログラムメモリ22及びデータメモリ24が接続され、さらに通信インタフェース25がそれぞれ接続されている。なお、上記CPU21には、図示しない外部記憶装置を接続するための外部記憶インタフェースや、キーボード等の入力部及び液晶表示器(LCD)からなる表示部を接続するための入出力インタフェースも接続されている。
通信インタフェース(通信I/F)25は、CPU21の制御の下、上記ユーザ端末UT1〜UTn及び管理端末MATとの間で、通信ネットワークNWにより規定される通信プロトコルに従い通信を行う。通信プロトコルとしては、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が使用される。
データメモリ24は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ、RAM等を記憶媒体として使用したもので、作業エリアの他に、指導映像記憶エリア24aと、運動映像記憶エリア24bと、ユーザ管理情報記憶エリア24cと、指導条件記憶エリア24dとを備えている。
指導映像記憶エリア24aには、介護予防対象者の運動を指導するための指導映像データが予め記憶される。指導映像データは、準備運動、腰運動、膝運動、バランス運動、他のアイテム運動、整理運動等の各種要素運動を表す複数の映像データからなる。これらの要素運動の映像データはCPU21により選択的に読み出され、これにより複数の要素運動を組み合わせた指導映像データが構成される。すなわち、複数の要素運動の映像データを選択的に組み合わせることにより、運動負荷レベルの異なる複数種類の指導映像データを構成できる。
運動映像記憶エリア24bには、ユーザ端末UT1〜UTnから送られた介護予防対象者の運動映像データが、介護予防対象者の識別コード、運動日時や運動モードを表す情報等と共に記憶される。上記介護予防対象者の運動映像は、上記ユーザ端末UT1〜UTnにおいて符号化ユニット17の蓄積用符号化器17bにより低ビットレートで符号化された符号化映像データである。
ユーザ管理情報記憶エリア24cには、介護予防対象者の名前や住所、年齢、健診データ、保健師のコメントが記憶される。また、当該介護予防対象者が使用するユーザ端末のアドレス情報も記憶される。
指導条件記憶エリア24dには、介護予防対象者の運動負荷レベルと所属グループを表す情報が記憶され、さらに指導スケジュールや指導内容等の指導条件に係わる種々情報が記憶される。
プログラムメモリ22には、この発明に係わるアプリケーション・プログラムとして、指導映像配信制御プログラム22aと、運動映像蓄積・再生制御プログラム22bと、ユーザ情報収集制御プログラム22cと、指導条件更新制御プログラム22dとが格納されている。
指導映像配信制御プログラム22aは、介護予防対象者に対する運動指導を行う際に、上記指導条件記憶エリア24dに記憶された指導条件をもとに、上記指導映像記憶エリア24aから複数の要素運動の映像データを選択的に読み出して指導映像データを編集する。そして、この編集された指導映像データを、ユーザ管理情報記憶エリア24cに記憶されている介護予防対象者の端末アドレス情報をもとに、該当するユーザ端末UT1〜UTnへ向け配信する。
運動映像蓄積・再生制御プログラム22bは、ユーザ端末UT1〜UTnから送信された介護予防対象者の運動映像データを受信し、この受信された運動映像データを運動映像記憶エリア24bに記憶させる。またそれと共に、管理端末MATから蓄積映像の再生要求が到来した場合に、該当する蓄積映像データを運動映像記憶エリア24bから読み出し、要求元の管理端末MATへ向け通信I/F25から送信させる。
ユーザ情報収集制御プログラム22cは、介護予防対象者の名前や住所等の属性情報を管理端末MATから受信してユーザ管理情報記憶エリア24cに記憶すると共に、介護予防対象者の健診データを健診システム2の健診サーバMSVから取得してユーザ管理情報記憶エリア24cに記憶する。
指導条件更新制御プログラム22dは、運動終了後にユーザ端末UT1〜UTnから送られるアンケート回答情報を受信し、この回答情報をもとに介護予防対象者の運動負荷レベルの更新の要否を判定する。そして、更新が必要な場合には、当該介護予防対象者の運動負荷レベルを更新して指導条件記憶エリア24dに保存する。またそれと共に、上記アンケート回答情報に基づいて、介護予防対象者のグループ編成の更新の要否を判定する。そして、更新が必要な場合には、介護予防対象者がその運動能力に応じたより適切なグループに所属するようにグループ編成を更新し、その結果を指導条件記憶エリア24dに保存する。
次に、以上のように構成された介護予防支援システムの動作を、介護予防支援サーバSSVの動作手順に従い説明する。図4乃至図6は介護予防支援サーバSSVの制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
(1)介護予防対象者の選定
介護予防対象者の選定は健診システム2において行われる。すなわち、健診システム2の管理者は、例えば年齢等をもとに一次スクリーニングの対象者を選定し、この選定された一次スクリーニング対象者の属性情報及び健診データを健診端末MT1〜MTmから入力する。そして、上記一次スクリーニング対象者に対し通信手段を利用してアセスメント票を送信し、その回答情報を収集する。なお、上記アセスメント票の送付及び回答の収集は、宅配や郵便を利用してもよく、また調査員が対象者宅へ出向いて直接聴取するようにしてもよい。上記アセスメントの回答情報は、OMR等により健診端末MT2に読み込まれたのち健診サーバMSVに記憶される。
健診サーバMSVは、上記アセスメントの回答情報を参照して一次スクリーニング対象者に対しスクリーニングを行い、これにより介護予防健診受診者を選定する。図7に一次スクリーニングの結果の一例を示す。上記選定された介護予防健診受診者に対しては健診が実施される。そして、得られた健診データは健診端末MT1〜MTmにおいて入力されて健診サーバMSVに記憶される。
介護予防支援サーバSSVは、上記健診サーバMSVから介護予防健診受診者の健診データを取得する。そして、取得した健診データをもとに当該介護予防健診受診者について介護リスクを判定する。介護リスクの判定は、予め設定された複数の介護要因ごとに行われる。例えば、介護要因としては「転倒骨折予防」、「尿失禁予防」、「低栄養予防」、「閉じこもり予防」、及び「共通予防」の5種類が設定され、これらの要因ごとに「正常」、「要注意」、「ハイリスク」の3段階の判定が行われる。この介護リスクの判定結果は、介護予防健診受診者ごとにその健診データに追加されてユーザ管理情報記憶エリア24cに記憶される。図8にその一例を示す。
続いて介護予防支援サーバSSVは、上記健診データをもとに介護予防運動の実施対象者を選定する。そして、この選定された対象者に対し運動の指導スケジュールを割り当て、このスケジュールを指導条件記憶エリア24dに記憶する。図9にスケジュール割り当ての一例を示す。上記スケジュールは、上記選定された介護予防対象者(参加者)に通知される。
(2)運動支援制御(一人運動モード)
先ず介護予防支援サーバSSVからユーザ端末UT1へメニュー画面情報が送られ、表示装置11に表示される。介護予防対象者(参加者)は、上記表示されたメニューに従い、タブレット入力装置12において「一人運動」であるか「グループ運動」であるかを選択したのち自身の現在の血圧値を入力し、最後に「決定」キーを押下する。そうするとユーザ端末UT1は、上記選択された運動モード及び血圧値の情報を運動支援開始要求に含めて介護予防支援サーバSSVへ送信する。なお、血圧値に限らず脈拍数や体温等のその他のバイタルデータを入力するようにしてもよい。
介護予防支援サーバSSVは、運動支援開始要求が到来すると、図4に示すようにステップ4aからステップ4bに移行して、ここで先ず要求内容が「一人運動」であるか「グループ運動」であるかを判定する。この判定の結果「一人運動」であれば、以後次のように「一人運動モード」による運動支援制御を実行する。
すなわち、先ずステップ4cにおいて参加者の血圧値を取得する。次にステップ4dにおいて、指導条件記憶エリア24dから該当する対象者の介護要因と運動負荷レベルを読み出し、この読み出された介護要因と運動負荷レベルに、さらに上記取得された現在の血圧値を考慮して、最適な運動の組み合わせを選択する。図10(a)にその一例を示す。そして、上記運動の組み合わせを構成する各要素運動の指導映像データを指導映像記憶エリア24aから順次読み出し、この読み出された指導映像データをステップ4fによりユーザ端末UT1へ送信する。なお、上記指導映像データの配信に先立ち介護予防支援サーバSSVは、指導映像と参加者自身の運動映像を1つの画面に一覧表示させるために、ステップ4eにおいて表示レイアウトの指定情報を送信する。
ユーザ端末UT1では、介護予防支援サーバSSVから配信される指導映像データがセットトップボックス16で受信されたのち表示装置11に表示されると共に、カメラ13により参加者の運動状態が撮像されてその運動映像データが上記表示装置11に表示される。このとき、上記指導映像データ及び参加者の運動映像データはそれぞれ、例えば図11の11a,11bに示すように、1つの画面上に並べられた状態で一覧表示される。このため、参加者は指導映像と自身の運動映像とを比較しながら運動を行うことができ、これにより運動を行っているときの自身の姿勢の修正や評価を行うことが可能となる。
またセットトップボックス16は、上記カメラ13により得られた参加者の運動映像データを符号化ユニット17の蓄積用符号化器17bにより符号化する。符号化方式として、MPEG4やH.264等の低ビットレート符号化方式が使用される。そしてセットトップボックス16は、上記低ビットレートで符号化された参加者の運動映像データを介護予防支援サーバSSVへ送信する。
上記参加者の運動中に介護予防支援サーバSSVは、ステップ4gにおいて、ユーザ端末UT1から送信される参加者の符号化運動映像データを通信インタフェース15により受信し、この受信された符号化運動映像データを、ステップ4hによりデータメモリ24内の運動映像記憶エリア24bに格納する。このとき、上記受信された符号化運動映像データに対しては、参加者の識別コード、日時及び運動負荷レベル等を含む記憶管理情報が作成され、上記符号化された運動映像データに対応付けられて記憶される。
さらに介護予防支援サーバSSVは、ステップ4iにおいて運動終了を監視する。そして、指導映像データの配信が終了するか、またはユーザ端末UT1において図11のやめるボタン11cが操作されると、運動終了と判断してステップ4jに移行し、ここでユーザ端末UT1へアンケート情報を送信する。アンケート情報は、例えば図15中の15aに示すように「軽すぎて物足りなかった」、「ちょうどよかった」、「激しすぎてついていけなかった」のいずれかを選択させる簡単なものとなっている。
上記アンケート情報に対し、参加者がタブレット入力装置12において上記選択肢のいずれかを選択操作すると、その選択結果が回答情報としてユーザ端末UT1から介護予防支援サーバSSVへ返送される。介護予防支援サーバSSVは、ステップ4kにより上記回答情報を受信し、ステップ4mにおいて上記受信された回答情報をもとに参加者の運動負荷レベルの更新処理を実行する。
例えば、回答情報の内容が「軽すぎて物足りなかった」であれば、当該参加者の運動負荷レベルを1段階レベルアップさせる。これに対し回答情報の内容が「激しすぎてついていけなかった」であれば、当該参加者の運動負荷レベルを1段階レベルダウンさせる。なお、回答情報が「ちょうどよかった」であれば、当該参加者の運動負荷レベルを変更せずに維持する。そうして運動負荷レベルの更新処理が終了すると、介護予防支援サーバSSVは更新後の運動負荷レベルを指導情報記憶エリア24dに保存する。
(3)運動支援制御(グループ運動モード)
グループ運動を希望する参加者はそれぞれ、介護予防支援サーバSSVから予め通知されたスケジュールの日時に自宅のユーザ端末(例えばUT1〜UT4)を起動し、運動モードとして「グループ運動」を選択すると共に自身の現在の血圧値を入力する。そしてこの入力捜査終了後に「決定」キーを押下する。これにより、ユーザ端末UT1〜UT4から介護予防支援サーバSSVへは、上記選択された運動モード及び血圧値の情報運動と共に支援開始要求(配信リクエスト)が送信される。
これに対し介護予防支援サーバSSVは、任意のグループについて予め設定されたスケジュールで指定される日時になると、図5に示すように先ずステップ5aで当該グループに属する各ユーザ端末UT1〜UT4から送信される支援開始要求(配信リクエスト)をそれぞれ受信し、この要求から参加者の血圧値を取得する。そしてこれらの参加者の各々について、指導条件記憶エリア24dに記憶された該当グループの介護要因及び運動負荷レベルと上記取得された現在の血圧値とをもとに、運動負荷レベルが適正か否かを確認する。この結果、すべての参加者の運動負荷レベルが適正であれば、ステップ5bにおいて上記各参加者が属するグループに対し最適な運動の組み合わせを選択する。図10(b)にその一例を示す。
次に介護予防支援サーバSSVは、上記選択された運動の組み合わせを構成する各要素運動の指導映像データを指導映像記憶エリア24aから順次読み出し、この読み出された指導映像データをステップ5eによりグループ内の各ユーザ端末UT1〜UT4へ送信する。なお、上記指導映像データの配信に先立ち介護予防支援サーバSSVは、指導映像と、参加者自身の運動映像と、同一グループに属する他の各参加者の運動映像とを1つの画面に一覧表示させるために、ステップ5cにおいて表示レイアウトの指定情報を送信する。
また介護予防支援サーバSSVは、上記グループに属する各ユーザ端末UT1〜UT4に対し指導映像データをそれぞれ配信する際に、ステップ5dによりユーザ端末UT1〜UT4間の同期制御を行う。すなわち、同一グループに属する複数のユーザ端末UT1〜UT4から到来する支援開始要求(配信リクエスト)の受信タイミングは一般に区々である。そして、仮に各ユーザ端末UT1〜UT4に対しそれぞれ、配信リクエストの受信タイミングに同期して指導映像データの配信を開始すると、各ユーザ端末で表示される指導映像データ間には時間ずれが発生し、この時間ずれのため参加者間の運動動作は同期がとれなくなる。
しかし、本実施形態の介護予防支援サーバSSVは、図12に示すように最初に受信された支援開始要求(配信リクエスト)に同期して指導映像データのストリーム配信を開始する。そして、2番目以降に受信された支援開始要求(配信リクエスト)に対しては、それぞれその受信タイミングに同期して、既に配信を開始している上記指導映像データの途中位置から配信を開始する。このようにすると、各ユーザ端末UT1〜UT4から到来する支援開始要求(配信リクエスト)の受信タイミングが区々であっても、各ユーザ端末UT1〜UT4で表示される指導映像データ間の時間ずれをなくすことができ、これにより参加者間の運動動作を同期させることが可能となる。
一方、上記配信リクエストを送信した各ユーザ端末UT1〜UT4では、介護予防支援サーバSSVから配信される指導映像データがセットトップボックス16で受信されたのち表示装置11に表示され、またカメラ13により撮像された参加者自身の運動映像データが上記表示装置11に表示される。
また、上記各ユーザ端末UT1〜UT4において、カメラ13により撮像された参加者の運動映像データは、セットトップボックス16内の符号化ユニット17で2つの符号化方式によりそれぞれ符号化される。
すなわち、符号化ユニット17にはリアルタイム映像用符号化器17aと蓄積用符号化器17bが用意してあり、上記参加者の運動映像データはリアルタイム映像用符号化器17aによりMPEG2等の高ビットレートの符号化方式により符号化される。そして、この高ビットレートで符号化された運動映像データは、同一グループに属する他のユーザ端末UT2〜UT4と、管理端末MATへそれぞれ配信するべく、多地点間通信会議サーバCSVへ送信される。また、それと共に上記参加者の運動映像データは、蓄積用符号化器17bにより低ビットレートの符号化方式により符号化される。そして、この低ビットレートで符号化された運動映像データは介護予防支援サーバSSVへ向け送信される。
これに対し介護予防支援サーバSSVは、上記各ユーザ端末UT1〜UT4から送信された参加者の符号化運動映像データをステップ5fによりそれぞれ受信する。そして、この受信された各符号化運動映像データをステップ5gによりデータメモリ24内の運動映像記憶エリア24bに格納する。このとき、上記受信された符号化運動映像データに対しては、参加者の識別コード、日時及び運動負荷レベル等を含む記憶管理情報が作成され、上記符号化運動映像データに対応付けられて記憶される。
一方、上記各ユーザ端末UT1〜UT4から送信された高ビットレートで符号化された参加者の運動映像データは、多地点間通信会議サーバCSVにより配信先の他のユーザ端末及び管理端末MATにそれぞれ配信される。ユーザ端末UT1〜UT4は、多地点間通信会議サーバCSVから、他のユーザ端末が送信した各符号化運動映像データが送られると、この各符号化運動映像データを、先に述べた介護予防支援サーバSSVから配信される指導映像データと、カメラ13により撮像された参加者自身の運動映像データと共に、表示装置11に表示する。
このとき、上記指導映像データ、参加者自身の運動映像データ、及び他の参加者の各符号化運動映像データは、例えば図13に示すように1つの画面上に並べられた状態で一覧表示される。なお、図13において、13aは指導映像、13bは参加者自身の運動映像、13c,…は他の参加者の運動映像を示している。
したがって、参加者は指導映像13aと自身の運動映像13bとを比較しながら運動を行うことができ、さらに同一グループに属する他の参加者の運動映像13c,…を見ながら運動を行うことができる。このため、参加者は運動を行っているときの自身の姿勢の修正や評価を行うことが可能となり、さらにグループ内の他の参加者との間で仲間としての連帯感が醸成されて運動の継続意欲が増進される。
また管理端末MATでは、上記多地点間通信会議サーバCSVから各参加者の符号化運動映像データが送られると、これらの符号化運動映像データが一覧表示される。したがって、指導者は上記一覧表示された映像を見ることによりグループ運動参加者の運動状態をリアルタイムに確認することができる。
なお、このとき管理端末MATとユーザ端末UT1との間に、多地点間会議通信サーバCSVにより双方向の会議通信用音声通信パスを形成しておけば、指導者は運動中の各参加者との間で通話を行うことができ、これにより各参加者との間でリアルタイムに音声による指導を行うことが可能となる。また、上記多地点間会議通信サーバCSVにより形成される双方向の会議通信用音声通信パスを利用することにより、同一グループに属する参加者相互間でも音声通信を行うことができる。
さらに介護予防支援サーバSSVは、ステップ5hにおいて運動終了を監視する。そして、指導映像データの配信が終了するか、またはユーザ端末UT1〜UT4において図13のやめるボタン13dが操作されると、運動終了と判断してステップ5iに移行し、ここでユーザ端末UT1〜UT4へアンケート情報を送信する。そして、ユーザ端末UT1〜UT4から上記アンケート情報に対する回答情報が返送されると、介護予防支援サーバSSVはステップ5jにより上記回答情報を受信する。そして、この受信された回答情報をもとにステップ5kにおいて各参加者の次回の運動負荷レベルを更新すると共に、ステップ5mにより上記参加者が所属すべきグループの再編成処理を実行する。
例えば、図15に示すように運動負荷レベルが第2段階のグループに属する参加者の中に、「軽すぎて物足りなかった」と回答した参加者15b,15bが存在した場合には、これらの参加者15b,15bを上記第2段階のグループから外し、運動負荷レベルが第3段階の新たなグループを作ってこのグループに上記参加者15b,15bを加える。これに対し、運動負荷レベルが第2段階のグループに属する参加者の中に、「激しすぎてついていけなかった」と回答した参加者15cが存在した場合には、この参加者15cを上記第2段階のグループから外し、運動負荷レベルが第1段階の新たなグループを作ってこのグループに上記参加者15cを加える。ただし、運動負荷レベルの変更を必要とする参加者が一人だけだった場合には、この参加者をグループから外さずに現グループを維持する。
(4)指導者がグループ運動に参加する場合
指導者は、管理端末MATを使用することによりグループ運動に参加することができる。すなわち、グループ運動の開始前或いは運動中において、指導者が管理端末MATにおいて今日の運動を確認するためのメニューを選択すると、管理端末MATには例えば図14に示すように今日の運動を確認するための運動確認用画面14aが表示される。この画面14aには、確認対象のグループに関する情報14bが表示されると共に、グループ運動への指導者の参加の有無を選択するためのキー14c,14dが表示される。
この状態で、指導者が確認対象のグループを選択したのち、参加キー14cを選択したとする。そうすると、指導者自身がカメラにより撮像され、その運動映像データが指導者のリアルタイム運動映像として、グループに属する各参加者のユーザ端末UT1〜UT4へ向け送信される。上記指導者のリアルタイム運動映像データは、多地点間通信会議サーバCSVによりユーザ端末UT1〜UT4へそれぞれ転送される。ユーザ端末UT1〜UT4では、管理端末MATから送られた指導者のリアルタイム運動映像データが、図14の14eに示すように他の参加者の運動映像の1つと入れ替えられて表示される。したがって、参加者は介護予防支援サーバSSVから配信される指導映像ばかりでなく、指導者自身のリアルタイム映像と自身の運動映像とを比較しながら運動することも可能となり、これにより指導者との間の信頼関係をさらに緊密なものにすることが可能となる。
一方、指導者が見守りキー14dを選択した場合には、管理端末MATからユーザ端末UT1〜UT4へは指導者の運動映像データは送信されない。
(5)蓄積された運動映像データの再生
指導者は、管理端末MATを使用することにより、蓄積された運動映像データを再生することができる。すなわち、指導者が管理端末MATにおいて前日の運動を確認するためのメニューを選択すると、管理端末MATには例えば図16に示すように前日の運動を確認するための運動確認用画面16aが表示される。
そして、この状態で確認対象の参加者の記憶管理情報を検索し表示させたのち、そのサムネイル16bを選択したとする。そうすると、該当する参加者の前日の運動映像データが介護予防支援サーバSSVの運動映像記憶エリア24bから読み出され、管理端末MATに伝送される。そして、この伝送された運動映像データは、管理端末MATの表示画面上において図16の16cに示すようにポップアップ表示される。
したがって、指導者は参加者の運動の様子をリアルタイムに確認できなかった場合でも、任意の都合のよい時間に所望の参加者の運動の様子を確認することができる。このようにすることで、指導者はすべての参加者についてもれなく、しかもリアルタイム監視の場合に比べてさらに的確な指導を行うことが可能となる。
以上述べたように第1の実施形態によれば、以下のような作用効果が奏せられる。
(1)介護予防支援サーバSSVから介護予防対象者(参加者)のユーザ端末UT1に指導映像データを配信すると共に、カメラ13により参加者自身の運動状態を撮像し、上記配信された指導映像データと上記撮像された参加者自身の運動映像データとを、表示装置11において1つの画面上に並べた状態で一覧表示するようにしている。
したがって、参加者は介護予防支援サーバSSVから配信される指導映像11aを自宅のユーザ端末UT1〜UTnで見ながら運動することができ、これにより自分一人で好きなときに運動指導を受けることができる。すなわち、時間及び場所の制約を受けることなく任意の時間及び任意の場所で運動を行うことが可能となる。また、参加者は指導映像11aと自身の運動映像11bとを比較しながら運動を行うことができる。このため、運動を行っているときの自身の姿勢をチェックし修正することができ、これにより運動効果をさらに高めることができる。さらに、運動の指導内容を変更する場合には、介護予防支援サーバSSVからユーザ端末UT1〜UTnに配信する指導映像データを変更するだけでよいため、指導スケジュール等の更新を簡単かつ迅速に行うことができる。
(2)一人運動モードに加えてグループ運動モードを用意し、グループ運動に参加している介護予防対象者のユーザ端末UT1〜UT4において、指導映像13a、参加者自身の運動映像13b及び他の参加者の運動映像13c,…を、1つの画面上に並べた状態で一覧表示するようにしている。
したがって、参加者は指導映像13aと自身の運動映像13bとを比較しながら運動を行うことができ、さらに同一グループに属する他の参加者の運動映像13c,…を見ながら運動を行うことができる。このため、参加者は運動を行っているときの自身の姿勢等をチェックできることは勿論のこと、複数の参加者とあたかも一ヶ所に集まった場合と同じような雰囲気の中で運動指導を受けることができ、これにより同一グループに属する他の参加者との連帯感を醸成して運動の継続意欲を高めることが可能となる。
(3)グループ運動モードにおいて、介護予防支援サーバSSVから参加者の各ユーザ端末UT1〜UT4へ指導映像データを配信する際に、最初に受信された配信リクエストに同期して指導映像データの配信を開始し、2番目以降に受信された配信リクエストに対してはそれぞれその受信タイミングに同期して、既に配信を開始している上記指導映像データの途中位置から配信を開始するようにしている。
したがって、各ユーザ端末UT1〜UT4から到来する配信リクエストの受信タイミングが区々であっても、各ユーザ端末UT1〜UT4で表示される指導映像データ間の時間ずれをなくすことができ、これにより参加者間の運動動作を同期させることが可能となる。
(4)グループ運動モードにおいて、ユーザ端末UT1〜UT4から送信される参加者の運動映像データを、多地点間通信会議サーバCSVを経由して管理端末MATへ転送して表示させるようにしている。またこのとき介護予防支援サーバSSVにおいて、ユーザ端末UT1〜UT4から送信された参加者の運動映像データを、データメモリ24内の運動映像記憶エリア24bに蓄積する。そして、管理端末MATからの再生リクエストに応じて、上記蓄積された運動映像データをデータメモリ24から読み出して要求元の管理端末MATへ送信するようにしている。
したがって、指導者はグループの各参加者の運動中にその運動映像データから参加者の調子等をリアルタイムに確認することが可能となる。また、必要に応じて後日蓄積映像を再生して確認することができ、これにより指導者はすべての参加者についてもれなくより的確な指導を行うことが可能となる。
(5)ユーザ端末UT1〜UTnのセットトップボックス16にリアルタイム映像用符号化器23a及び蓄積用符号化器23bを有する符号化ユニット17を設け、上記参加者の運動映像データの送信を行う際に、当該運動映像データを上記リアルタイム映像用符号化器23aにより高ビットレートで符号化して同一グループに属する他の各ユーザ端末と管理端末MATへそれぞれ送信している。またそれと共に、上記参加者の運動映像データを上記蓄積用符号化器23bにより低ビットレートで符号化して介護予防支援サーバSSVへ送信し、データメモリ24内の運動映像記憶エリア24bに格納するようにしている。
したがって、各参加者は他の参加者の運動の様子を、また指導者はグループごとにそのすべての参加者の運動の様子を、高解像度の映像により明瞭に確認することができる。これに対し、介護予防支援サーバSSVのデータメモリ24には低ビットレートの符号化映像データが蓄積されるので、データメモリ24の記憶容量を抑制してメモリ延いては装置の小型化及び低価格化を図ることができる。
(6)指導者が運動に参加するモードと見守るモードとを用意し、参加モードが選択された場合に、指導者のリアルタイム運動映像データを管理端末MATからユーザ端末UT1〜UT4へ送信する。そして、ユーザ端末UT1〜UT4において、上記指導者のリアルタイム運動映像を、介護予防支援サーバSSVから配信される指導映像と、参加者自身の運動映像と、多地点間通信会議サーバCSVを介して他のユーザ端末から送られる他の参加者の運動映像と共に表示装置11に一覧表示している。
したがって、参加者は介護予防支援サーバSSVから配信される指導映像ばかりでなく、指導者自身のリアルタイム運動映像(指導者映像)と自身の運動映像とを比較しながら運動することも可能となる。このため、指導者との信頼関係をさらに緊密にすることが可能となり、これにより参加者の運動への参加意欲を高めることができる。
(7)運動終了後に、介護予防支援サーバSSVから参加者のユーザ端末UT1〜UTnへアンケート情報を送って参加者の回答情報を取得し、この回答情報の内容に応じて参加者ごとに設定されている運動負荷レベルを更新すると共に、当該参加者が属するグループの再編成を行うようにしている。
したがって、参加者の運動能力や調子に応じて次回の運動負荷レベルを可変することができ、これにより常に個々の参加者の運動能力や調子に応じて無理なくかつ効果的な運動を実施することができる。
(8)健診システム2において、介護予防指導の観点から介護予防対象者について現況の詳細な健診を行って健診データを得る。そして、介護予防支援サーバSSVが上記健診サーバMSVから健診データを取得し、この取得された健診データをもとに介護予防対象者について介護要因ごとの介護リスクを判定して、その判定結果をもとに介護予防のための運動スケジュール(指導シナリオ)を作成し指導を実施するようにしている。
したがって、介護予防対象者ごとに介護予防指導の観点から健診したデータをもとに、的確でかつきめ細かな運動指導を行うことが可能となる。
(その他の実施形態)
介護予防対象者ごとに運動への参加回数や参加時間を集計してその集計結果を基準値と比較し、これにより参加回数や参加時間が基準値に満たない介護予防対象者を抽出する。そして、抽出された介護予防対象者に関する情報を管理端末MATに通知するようにしてもよい。このようにすると、指導者は上記通知された情報をもとに当該介護予防対象者の状況を迅速かつ的確に把握することが可能となる。
また反対に、運動への参加回数や参加時間が上限値を超えた介護予防対象者を抽出し、当該介護予防対象者に関する情報を管理端末MATに通知するようにしてもよい。このようにすると、指導者は個々の介護予防対象者に対し運動のやりすぎを注意することができる。
上記介護予防対象者の状況を把握するための手段としては、管理端末MATとユーザ端末UT1〜UTnとの間に音声通信パスを設定し、この音声通信パスを介して指導者と介護予防対象者とが通話するものが考えられる。この場合、管理端末MAT及びユーザ端末UT1〜UTnに設けられているカメラを使用することにより、テレビジョン電話通信を行うようにするとさらによい。
また、別の手段として、上記運動への参加回数や参加時間が基準値に満たない介護予防対象者、或いは上限値を超えた介護予防対象者のユーザ端末に対し電子メールを送信するようにしてもよい。このようにすると、音声通話を行うことが苦手な介護予防対象者に対しても事情を問い合わせることが可能となる。
一方、参加者に対し運動指導に加えその他の指導を行うことも可能である。
例えば、介護予防支援サーバSSVから介護予防対象者のユーザ端末UT1〜UTnに対し食事に関する問い合わせ情報を送信する。食事に関する問い合わせ情報には、例えば食べた物についての質問を含めておく。そして、この問い合わせ情報に対し介護予防対象者がタブレット入力装置12において入力した回答情報を、ユーザ端末UT1〜UTnから介護予防支援サーバSSVへ返送する。また、その際食事メニューをカメラで撮像してその映像データを上記回答情報に添付して介護予防支援サーバSSVに送信する。
介護予防支援サーバSSVでは、上記回答情報及び食事メニューの映像データを記憶すると共に、上記回答情報及び食事メニューの映像をもとに、介護予防対象者による栄養摂取バランスや摂取量、不足栄養素等を算出し、この算出結果をもとに食生活に関する適切なコメントやアドバイス情報を作成する。そして、この作成されたアドバイス情報等を回答元のユーザ端末UT1〜UTnへ送信する。さらに、介護予防支援サーバSSVにおいて、上記栄養摂取バランスや摂取量、不足栄養素等の算出結果をもとにお奨め献立情報をデータメモリ24から読み出し、このお奨め献立情報を該当するユーザ端末UT1〜UTnへ送信する。
以上のような機能を持たせれば、介護予防対象者ごとに運動指導を行いながら、食事指導及び栄養指導も併せて行うことが可能となり、これにより介護予防対象者の介護予防効果をさらに高めることができる。
また、管理端末MATから介護予防支援サーバSSVに対し任意の介護予防対象者の食事確認要求を送り、この要求に応じて介護予防支援サーバSSVから管理端末MATへ、該当する介護予防対象者の回答情報及び食事メニューの映像データを送信するようにしてもよい。このようにすると、指導者(保健師又は栄養士)は、都合のよい時間に任意の介護予防対象者の食生活状況を詳しく確認することが可能となる。
さらに、介護予防支援サーバSSVから介護予防対象者のユーザ端末UT1〜UTnに対し体調や痛み、病気等の健康状態に関する問い合わせ情報を送信し、この問い合わせに対する介護予防対象者の回答情報をユーザ端末UT1〜UTnから介護予防支援サーバSSVへ返送する。そして、この回答情報をもとに介護予防支援サーバSSV又は管理端末MATにおいて適切なコメントやアドバイス情報を作成し、この作成されたアドバイス情報等を回答元のユーザ端末UT1〜UTnへ送信するようにしてもよい。
このようにすると、介護予防対象者ごとに運動指導、さらには食事指導を行いながら、健康指導も行うことが可能となる。
その他、介護予防支援サーバから配信される指導映像の選択方法と配信手段及び配信方法、ユーザ端末における指導映像、参加者自身の運動映像及び他の参加者の運動映像の一覧表示手段とその方法、介護予防対象者の運動負荷レベル及びグループ編成の更新手段とその方法、ユーザ端末、管理端末MAT及び介護予防支援サーバの種類と構成、通信ネットワークの種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わる介護予防支援システム及び健診システムの第1の実施形態を示す概略構成図。 図1に示した介護予防支援システムで使用されるユーザ端末の構成を示すブロック図。 図1に示した介護予防支援システムで使用される介護予防支援サーバの構成を示すブロック図。 図3に示した介護予防支援サーバによる運動支援制御の手順及び内容の前半部分を示すフローチャート。 図3に示した介護予防支援サーバによる運動支援制御の手順及び内容の後半部分を示すフローチャート。 運動映像再生制御の手順と内容を示すフローチャート。 参加ユーザに対するスクリーニング結果の表示例を示す図。 参加ユーザの検診結果の一例を示す図。 介護要因ごとのスケジュール割り当て結果の一例を示す図。 一人運動モードとグループ運動モードにおける運動の組み合わせとレベル数の一例を示す図。 一人運動モードにおける表示画面の一例を示す図。 グループ運動モードにおける指導映像データの配信同期動作を説明するための図。 グループ運動モードにおける表示画面の一例を示す図。 指導者がグループ運動に参加する場合の動作を説明するための図。 アンケート入力画面の一例と、アンケート回答に基づく運動レベルの更新処理及びグループ編成の更新処理を説明するための図。 蓄積された運動映像の再生動作を説明するための図。
符号の説明
1…介護予防支援システム、2…健診システム、SSV…介護予防支援サーバ、CSV…多地点間通信会議サーバ、MAT…管理端末、UT1〜UTn…ユーザ端末、MSV…健診サーバ、MT1〜MTm…健診端末、11…ディスプレイ、12…入力タブレット、13…カメラ、14マイクロホン、15…スピーカ、16…セットトップボックス、21…CPU、22…プログラムメモリ、22a…指導者映像配信制御プログラム、22b…運動映像蓄積再生制御プログラム、22c…ユーザ情報収集制御プログラム、22d…指導条件更新制御プログラム、23a…リアルタイム映像用符号化器、23b…蓄積用符号化器、24…データメモリ、24a…指導映像記憶エリア、24b…運動映像記憶エリア、24c…ユーザ管理情報記憶エリア、24d…指導条件記憶エリア。

Claims (10)

  1. 介護予防支援サーバと、介護予防対象者が使用するユーザ端末と、前記介護予防支援サーバと前記ユーザ端末との間で通信を可能にする通信ネットワークとを具備し、
    前記介護予防支援サーバは、
    介護予防運動のための指導映像データを記憶する手段と、
    前記記憶された指導映像データを、前記通信ネットワークを介して前記ユーザ端末へ配信する手段と
    を備え、
    前記ユーザ端末は、
    介護予防対象者が介護予防運動を行っている状態で、当該介護予防対象者を撮像してその運動映像データを得る手段と、
    前記介護予防支援サーバから配信される指導映像データを受信する手段と、
    前記受信された指導映像データ及び前記撮像により得られた介護予防対象者の運動映像データを、同一画面上に並べて一覧表示する一覧表示手段と
    を備えることを特徴とする介護予防支援システム。
  2. 介護予防支援サーバと、各々介護予防対象者が使用する複数のユーザ端末と、前記介護予防支援サーバと前記複数のユーザ端末との間及びユーザ端末相互間で選択的に通信を可能にする通信ネットワークとを具備し、
    前記介護予防支援サーバは、
    介護予防運動のための指導映像データを記憶する手段と、
    前記複数の介護予防対象者をグループ分けしてその管理情報を記憶する手段と、
    前記記憶された指導映像データを、前記グループごとに当該グループを構成する複数の介護予防対象者のユーザ端末へ前記通信ネットワークを介してそれぞれ配信する指導映像配信手段と
    を備え、
    前記ユーザ端末は、
    介護予防対象者が介護予防運動を行っている状態で、当該介護予防対象者を撮像してその運動映像データを得る手段と、
    前記撮像により得られた介護予防対象者の運動映像データを、同一のグループを構成する他の介護予防対象者のユーザ端末へ前記通信ネットワークを介して送信する運動映像データ送信手段と、
    前記介護予防支援サーバから配信される指導映像データ、及び前記他のユーザ端末から送信される同一グループを構成する他の介護予防対象者の運動映像データをそれぞれ受信する手段と、
    前記受信された指導映像データ及び他の介護予防対象者の運動映像データと、前記撮像により得られた自己の介護予防対象者の運動映像データとを、同一画面上に並べて一覧表示する一覧表示手段と
    を備えることを特徴とする介護予防支援システム。
  3. 前記介護予防支援サーバ及び前記ユーザ端末に対し前記通信ネットワークを介して接続可能な管理端末をさらに具備し、
    前記管理端末は、
    前記介護予防指導者を撮像してその映像データを得る手段と、
    前記撮像により得られた介護予防指導者の映像データを、前記通信ネットワークを介して前記ユーザ端末へ送信する手段と
    を備え、
    前記ユーザ端末は、
    前記管理端末から送信される介護予防指導者の映像データを受信する手段と、
    前記受信された介護予防指導者の映像データを、前記一覧表示手段により表示される映像データに加えて同一画面上に一覧表示させる手段と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の介護予防支援システム。
  4. 前記介護予防支援サーバ及び前記ユーザ端末に対し前記通信ネットワークを介して接続可能な管理端末をさらに具備し、
    前記ユーザ端末は、前記撮像により得られた当該介護予防対象者の運動映像データを前記介護予防支援サーバへ送信する手段をさらに備え、
    前記介護予防支援サーバは、
    前記ユーザ端末から送信される当該介護予防対象者の運動映像データを受信する手段と、
    前記受信された介護予防対象者の運動映像データを、メモリに蓄積する蓄積手段と、
    前記管理端末からの再生要求に応じて、前記蓄積された運動映像データをメモリから読み出して要求元の管理端末へ送信する手段と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の介護予防支援システム。
  5. 前記ユーザ端末の運動映像データ送信手段は、
    前記撮像により得られた介護予防対象者の映像データを、第1のレートで符号化して第1の符号化運動映像データを生成する手段と、
    前記受信された運動映像データを前記第1のレートより低い第2のレートで符号化して第2の符号化運動映像データを生成する手段と、
    前記生成された第1の符号化運動映像データを、同一のグループを構成する他の介護予防対象者のユーザ端末へ前記通信ネットワークを介して送信する手段と、
    前記生成された第2の符号化運動映像データを、前記介護予防支援サーバへ送信する手段と
    を備え、
    前記介護予防支援サーバは、前記ユーザ端末から送信された第2の符号化運動映像データを受信し蓄積する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項2記載の介護予防支援システム。
  6. 前記介護予防支援サーバの指導映像配信手段は、グループを構成する複数のユーザ端末間における指導映像の表示タイミングを同期させるべく、前記複数のユーザ端末へ送信する指導映像データの配信開始位置をユーザ端末ごとに調整する手段を備えることを特徴とする請求項2記載の介護予防支援システム。
  7. 前記指導映像データを記憶する手段は、運動負荷の異なる複数種の指導映像データを記憶し、
    前記指導映像配信手段は、
    介護予防対象者に適した運動負荷レベルを記憶する手段と、
    配信対象の介護予防対象者ごとに、当該介護予防対象者の運動負荷レベルに対応する指導映像データを前記複数種の指導映像データから選択する手段と、
    前記選択された指導映像データを該当するユーザ端末へ送信する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の介護予防支援システム。
  8. 前記ユーザ端末は、
    介護予防対象者が運動負荷に関する感想を入力するために使用する入力手段と、
    前記入力された感想を表す情報を前記介護予防支援サーバへ送信する手段と
    を、さらに備え、
    前記介護予防支援サーバは、
    前記ユーザ端末から送信される感想を表す情報を受信する手段と、
    前記受信された感想を表す情報に基づいて、当該介護予防対象者の運動負荷レベルを変更する手段と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項7記載の介護予防支援システム。
  9. 前記指導映像データを記憶する手段は、運動負荷の異なる複数種の指導映像データを記憶し、
    前記指導映像配信手段は、
    介護予防対象者のグループごとに当該グループに適した運動負荷レベルを記憶する手段と、
    配信対象のグループごとに、当該グループの運動負荷レベルに対応する指導映像データを前記複数種の指導映像データから選択する手段と、
    前記選択された指導映像データを、前記グループを構成する複数のユーザ端末へそれぞれ配信する手段と
    を備えることを特徴とする請求項2記載の介護予防支援システム。
  10. 前記ユーザ端末は、
    介護予防対象者が運動負荷に関する感想を入力するために使用する入力手段と、
    前記入力された感想を表す情報を前記介護予防支援サーバへ送信する手段と
    を、さらに備え、
    前記介護予防支援サーバは、
    前記ユーザ端末から送信される感想を表す情報を受信する手段と、
    前記受信された感想を表す情報に基づいて、当該介護予防対象者を含む前記複数の介護予防対象者のグループ編成を変更する手段と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項9記載の介護予防支援システム。
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