JP2006254333A - 符号化装置と符号化方法とデジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 符号データを復号することなく、特定の周波数成分の符号データ位置を知ることができる符号化装置等を提供する。
【解決手段】 原信号をDCT変換器200で周波数成分に変換し、この変換した結果の係数を可変長符号化し、この符号化したデータをメモリへ出力するJPEGエンコーダ102であって、前記周波数成分のうち特定の周波数成分を指定するための設定を行う設定手段と、指定された周波数成分の前記係数を符号化した結果を出力するハフマン符号化器202と、このハフマン符号化器202が出力する結果のアドレスとビット位置を出力する出力位置判定器203とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】 原信号をDCT変換器200で周波数成分に変換し、この変換した結果の係数を可変長符号化し、この符号化したデータをメモリへ出力するJPEGエンコーダ102であって、前記周波数成分のうち特定の周波数成分を指定するための設定を行う設定手段と、指定された周波数成分の前記係数を符号化した結果を出力するハフマン符号化器202と、このハフマン符号化器202が出力する結果のアドレスとビット位置を出力する出力位置判定器203とを備える。
【選択図】 図3
Description
この発明は、符号化装置と符号化方法とこの符号化方法を行う符号化装置を搭載したデジタルカメラとに関する。
従来から、電子透かしを埋め込む方法には様々な方式が提案、実用化されているが、JPEGなどの圧縮処理を行う場合、その圧縮過程で透かし情報が損なわれてしまうため、量子化後のデータに透かしを埋め込み、その後、可変長符号化を行う方法が一般的である。
一方、JPEGなどの符号化を用いるデジタルカメラに代表される装置が実用化されており、これらの装置では高速に処理するためにハードウェアで画像を符号化している。
これらの装置で電子透かしを埋め込むためには、(1)透かし処理をハードウェア化して組み込む。(2)ハードウェアの処理を分割して量子化後のデータを一旦出力し、透かし処理を施した後に可変長符号化を行う。(3)符号化されたデータを復号化し、透かし処理を施した後に再度可変長符号化を行う(特許文献1参照)等の方法が考えられる。
特開2000−151411号公報
しかし、(1)については、電子透かし技術は、処理方式が攻撃者に知られてしまうと透かし情報が除去されたり改竄されたりする可能性が高く、そのため、その処理は柔軟に変更できる構成が望ましい。(2)については、符号化前のデータはデータ量が多く、必要となるメモリが増大してしまいコストアップを招く。(3)については、ソフトウェアですべてのデータの復号化を行うため、実用的な処理速度は期待できない等の問題がある。
この発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、上記不具合を解決することを目的としている。
請求項1の発明は、原信号を周波数成分に変換し、この変換した結果の係数を可変長符号化し、この符号化したデータをメモリへ出力する符号化装置であって、
前記周波数成分のうち特定の周波数成分を指定するための設定を行う設定手段と、
指定された周波数成分の前記係数を符号化した結果を出力する符号化出力手段と、
この符号化出力手段が出力する結果のアドレスとビット位置を出力する位置出力手段とを備えることを特徴とする。
前記周波数成分のうち特定の周波数成分を指定するための設定を行う設定手段と、
指定された周波数成分の前記係数を符号化した結果を出力する符号化出力手段と、
この符号化出力手段が出力する結果のアドレスとビット位置を出力する位置出力手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の符号化装置において、
前記結果の符号データ情報を併せて出力することを特徴とする。
前記結果の符号データ情報を併せて出力することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の符号化装置において、
前記周波数成分を特定する設定は、符号化単位内での係数の位置を設定することを特徴とする。
前記周波数成分を特定する設定は、符号化単位内での係数の位置を設定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2の符号化装置において、
前記周波数成分を特定する設定は、前記係数の順番をカウントする係数値のスレッショルド値と、符号化単位内で周波数の高い方からの係数の位置(順番)を設定することを特徴とする。
前記周波数成分を特定する設定は、前記係数の順番をカウントする係数値のスレッショルド値と、符号化単位内で周波数の高い方からの係数の位置(順番)を設定することを特徴とする。
請求項5の発明は、原信号を周波数成分に変換し、この変換した結果の係数を可変長符号化し、符号化したデータをメモリへ出力する符号化方法において、
特定の周波数成分を指定するための設定を行い、
指定された周波数成分の係数を符号化した結果を出力し、
この出力された結果のアドレスとビット位置を出力することを特徴とする。
特定の周波数成分を指定するための設定を行い、
指定された周波数成分の係数を符号化した結果を出力し、
この出力された結果のアドレスとビット位置を出力することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の符号化方法において、
前記結果の符号データ情報を併せて出力することを特徴とする。
前記結果の符号データ情報を併せて出力することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または請求項6の符号化方法において、
前記周波数成分を特定する設定は、符号化単位内での係数の位置を設定することを特徴とする。
前記周波数成分を特定する設定は、符号化単位内での係数の位置を設定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5または請求項6の符号化方法において、
前記周波数成分を特定する設定は、順番をカウントする係数値のスレッショルド値と、符号化単位内で周波数の高い方からの係数の位置を設定することを特徴とする。
前記周波数成分を特定する設定は、順番をカウントする係数値のスレッショルド値と、符号化単位内で周波数の高い方からの係数の位置を設定することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの1つの符号化装置または請求項5ないし請求項8のいずれか1つの符号化方法を用いたことを特徴とする。
請求項1ないし請求項3と請求項5ないし請求項7の発明によれば、符号データを復号することなく、特定の周波数成分の符号データ位置を知ることができるため、電子透かしなどの符号データの操作を柔軟かつ高速に行うことができる。
請求項4または請求項8の発明によれば、符号データを複合することなく、設定したスレッショルドより大きな係数値の高周波成分の符号データ位置を知ることができ、このため電子透かしの符号データの操作を柔軟かつ高速に行うことができる。
請求項9の発明によれば、符号データを復号することなく、電子透かしなどの符号データの操作を柔軟かつ高速に行うことができるので、記録時間や連写性能を大きく損なうことなく、電子透かし機能を実装することができる。
以下、この発明に係る符号化方法を実施する符号化装置を搭載したデジタルカメラの実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
以下に本発明の実施例について、デジタルスチルカメラを例に、係数の位置を指定する場合(実施例1)及び、スレッショルド値と周波数の高い方からの係数の位置を指定する場合(実施例2)を説明する。
図1において、01はデジタルスチルカメラ装置であり、このデジタルスチルカメラ装置01は、全体を制御するための図示しないCPU,フラッシュメモリ,SDRAM,タイマ−等からなるシステム制御部(設定手段)02と、撮像のための図示しない光学系部品(レンズ及びレンズ駆動モータ),CCD,CCD駆動回路,A/D変換器等からなる撮像部03と、撮像部03で得られた画像信号に種々の画像処理を施すと共に撮像部03のCCD駆動タイミングやレンズ駆動モータ(図示せず)を制御してズーミング,フォーカシングや露出調整等を行い、また画像のJPEG圧縮およびJPEG伸長を行うために設けられた画像処理用LSIやメモリ等からなる画像処理部04と、画像処理部で処理された画像信号をLCD06へ表示するための信号処理を行い、またユーザーインターフェイスのための種々のグラフィック画像を生成し後述するLCD06へ表示するために設けられたD/A変換器(図示せず)や図示しないオンスクリーンディスプレイコントローラ等からなる表示制御部05と、画像を表示したり、ユーザーインターフェイスのためのグラフィックを表示したりするために設けられたLCD06と、後述する記録メディア08とのインターフェイスのために設けられたメモリカードコントローラ104(図2参照)等からなる記録メディアインターフェイス部07と、図示しないキー,ダイアル等のユーザーインターフェイスの状態の検出を行うとともにメインCPU(図示せず)への主電源制御を行うために設けられたサブCPU(図示せず)等からなるハードキーインターフェイス部09と、各種通信モジュールを接続してデータ通信を行うために設けられた通信カードコントローラ(図示せず)等からなる通信インターフェイス部10とを備えている。
また、図1において、08は圧縮された画像信号や画像に纏わる種々の情報を記憶するために設けられたフラッシュメモリ等からなるとともにデジタルスチルカメラ装置01に着脱可能に装着された記録メディア、11はデジタルスチルカメラ装置01をUSBで接続し、デジタルスチルカメラ装置01からの画像を転送して再生する画像再生装置である。
画像処理部04は、図2に示すように、システム制御部02の指示により撮像部03へ前述した各種駆動信号を送出する撮像制御部100と、撮像部03からの画像信号を受け取りシステム制御部02からの設定に基づいて色空間変換,ガンマ補正,ホワイトバランス調整などの処理を行う画像変換部101と、JPEG圧縮処理を行うJPEGエンコーダ(符号化装置)102と、JPEG伸長処理を行うJPEGデコーダ103と、各モジュール(図示せず)からのアクセスを調停しながら後述するメモリ105へのアクセスを行うメモリコントローラ104とを備えている。105は画像データ,符号データ等を蓄積するメモリである。
JPEGエンコーダ102は、図3に示すように、8×8画素の各ブロック毎にDCT変換(周波数成分に変換)を行うDCT変換器200と、DCT変換後の係数をシステム制御部02によって設定された量子化テーブルに基づいて量子化する量子化器201と、量子化された係数をシステム制御部02によって設定されたハフマンテーブルに基づいてハフマン符号化(可変長符号化)するハフマン符号化器(符号化出力手段)202と、出力位置データを出力する出力位置判定器(位置出力手段)203とを備えている。
DCT変換器200が各ブロック毎のDCT変換を行う際のブロック毎の画像データのメモリ105からの読み出しは、システム制御部02によって設定された画像データの配置情報(各色成分(Y,U,V)の先頭アドレス、水平サイズ、垂直サイズ)に基づいてメモリコントローラ105により行われる。
また、ハフマン符号化器202によって符号化されたデータのメモリ105への書き出しは、システム制御部02によって設定された先頭アドレスに基づいてメモリコントローラ104によりバイト単位で行われる。
ハフマン符号化器202は、各係数の符号化毎にその係数位置,係数値,係数の属するグループ番号あるいは無効係数のラン長(ゼロラン値)及び符号化結果のビット数を出力位置判定器203へ出力する。すなわち、ハフマン符号化器202は符号化データを出力する。符号化データは、上記の係数位置,係数値,グループ番号あるいは無効係数のラン長および符号化結果のビット数等のデータである。
また、ハフマン符号化器202は、図4に示すように各係数をジグザグスキャン順に符号化していく。図4において、各点が係数位置を示す。
出力位置判定器203は、システム制御部02によって設定された符号化データの書き出し先頭アドレスとシステム制御部02からの係数判定情報とに基づいてハフマン符号化器202からのデータを解析し、図5に示すような出力位置データを出力する。出力位置データのメモリ105への書き出しは、システム制御部02によって設定された先頭アドレスに基づいて、メモリコントローラ104により行われる。
[動 作]
まず、最初にデジタルスチルカメラ装置01の撮影動作について簡単に説明する。
[動 作]
まず、最初にデジタルスチルカメラ装置01の撮影動作について簡単に説明する。
利用者は撮影に先立ち、図示されていない種々のキー、ダイヤルを操作し、撮影動作モード(連写撮影モード、通常撮影モード等)を決定する。利用者の操作内容はハードキーインターフェイス部09を通じてシステム制御部02で判別される。
システム制御部02は、操作に応じてガイダンスグラフィックを生成して表示制御部05に表示させて利用者に次操作を促す。
また、システム制御部02は、撮影動作モードが決定されると、モードに応じた処理パラメタを画像処理部04へ設定する。
撮影の準備が整った後、システム制御部02は撮像部03及び画像処理部04を起動し、撮像部03は画像処理部04からの制御に従い、実際の撮影に先だってモニタリング画像を表示するための撮像動作を開始する。
撮像されたデータは連続的に画像処理部04へ送られ、画像処理部04では色空間変換、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの処理を施した後、画像データを表示制御部05へ送る。また、この時同時に画像処理部04では、露出の検出を行い、撮像部03を制御して調整を行う。
表示制御部05では、画像データを信号処理してLCD06へ表示し、利用者へ撮像状態を提示する。
図示されていないレリーズボタンの半押し状態が検出されると、その操作はモード設定と同様にしてハードキーインターフェイス部09を通じてシステム制御部02で判別される。
システム制御部02は、画像処理部04を制御し、画像処理部04はモニタリング画像からオートフォーカス(AF)制御のための評価値を抽出し、所定のアルゴリズムに従って撮像部03を制御してフォーカス調整を行う。
図示されていないズームボタンが押されると、その操作は同様にしてハードキーインターフェイス部09を通じてシステム制御部02で判別される。
システム制御部02は、撮像部03を制御して入力された方向へのズーム動作を行なわせる。
図示されていないレリーズボタンが押されると、その操作は同様にしてハードキーインターフェイス部09を通じてシステム制御部02で判別される。
システム制御部02は、設定されている撮影動作モードに従い画像処理部04を制御して撮影動作を開始する。
撮像部03は画像処理部04からの制御に従い、所定の画像を取り込み画像処理部04へ送る。画像処理部04は、撮影動作モードに応じた画像処理、圧縮処理を行う。またこのとき、画像データから縮小画像データを生成、圧縮してサムネイルデータも作成する。
通常の撮影動作モードの場合には、1フレーム分の画像の取り込みと処理で終了する。
連写モードの場合には、レリーズボタンの解除が検出されるまで、所定のフレームレートで画像の取り込みと処理を繰り返し行う。
システム制御部02は、圧縮された画像データ及びサムネイルデータを読み出し、さらにヘッダー情報を付加した後、記録メディアインターフェイス部07を通じて記録メディア08へ書き込む。
ここで、ヘッダー情報には、選択された撮影動作モードの情報や撮影日時の情報等が含まれている。以上で一連の撮影動作を完了する。
[第1実施例の動作]
次に、第1実施例(係数の位置を指定する場合)の出力位置判定器203の動作について図6のフロー図に基づいて説明する。
[第1実施例の動作]
次に、第1実施例(係数の位置を指定する場合)の出力位置判定器203の動作について図6のフロー図に基づいて説明する。
図6において、knはシステム制御部02から設定された係数位置(1〜64、図4のDCが1、AC77が64に相当する)、bcは出力位置判定器203内部で保持しているビットカウンタ、kpはハフマン符号化器202から通知される係数位置(1〜64、図4のDCが1、AC77が64に相当する)、kはハフマン符号化器202から通知される係数値、ssはハフマン符号化器202から通知されるグループ番号あるいはゼロラン値、nはハフマン符号化器202から通知されるビット数である。
JPEGエンコーダ102が起動されると(START)、設定された係数位置knを判定し(S300)、係数位置Knが0の場合には出力位置判定器203は動作しない(装置として従来の動作)。
係数位置Knが0より大きい場合、ビットカウンタbcをクリアして(S301)、出力位置判定器203は動作を開始する。
ハフマン符号化器202から係数位置kp、係数値k、グループ番号ss、ビット数nが通知されると(S302)、設定された係数位置knとハフマン符号化器202からの係数位置kpとを比較し(S303)、一致した場合には図5に示すように出力位置データを作成して出力する(S304)。グループ番号ssには、係数値が0(無効係数)の場合にはその符号化前までのラン長が通知される。
ビットカウンタbcの値は出力アドレスとビット位置の双方(b26〜b0)に相当する。
グループ番号は、図5に示すように、係数値kが非ゼロの場合には、b31に1を、b30〜b27には通知されたグループ番号から1を減じた値を入れる。
ビットカウンタbcに、通知されたビット数nを加算し(S305)、上記の処理を符号化完了まで繰り返す(S306)。なお、図5に示す出力アドレスとは、メモリ105上の符号データの配置されるアドレス(先頭からの相対アドレス)であり、出力ビット位置とはそのアドレスのデータ(1バイト)のMSBからの位置(0:MSB、7:LSB)である。
このように、ハフマン符号化器202が出力する係数位置kpが設定された係数位置(特定の周波数成分)knになると、このときのハフマン符号化器202が出力する符号データ(特定の周波数成分の係数を符号化したもの)に基づいて、出力位置判定器203がその係数位置kpのアドレスとビット位置を出力するものであるから、ハフマン符号化器202が出力する符号データの位置を知ることができる。すなわち、符号データを復号することなく、特定の周波数成分の符号データ位置を知ることができる。このため、電子透かしなどの符号データの操作を柔軟かつ高速に行うことができる。
[第2実施例の動作]
次に、第2実施例(スレッショルド値と周波数の高い方からの係数の位置を指定する場合)の出力位置判定器203の動作について、図7に示すフロー図に基づいて説明する。
[第2実施例の動作]
次に、第2実施例(スレッショルド値と周波数の高い方からの係数の位置を指定する場合)の出力位置判定器203の動作について、図7に示すフロー図に基づいて説明する。
図7において、kbnはシステム制御部02から設定された周波数の高い方からの係数位置(1〜64)、ktはシステム制御部02から設定された係数のスレッショルド値、bcは出力位置判定器203内部で保持しているビットカウンタ、kpはハフマン符号化器202から通知される係数位置(1〜64、図4のDCが1、AC77が64に相当する)、kはハフマン符号化器202から通知される係数値、ssはハフマン符号化器202から通知されるグループ番号、nはハフマン符号化器202から通知されるビット数、tblは出力位置判定器203内部で保持しているグループ番号ssとビットカウンタbcを一時保存するためのバッファ(64のエントリを持つ)、enは出力位置判定器203内部で保持しているバッファtblのエントリポインタである。
JPEGエンコーダ102が起動されると(START)、設定された係数位置kbnを判定し(S400)、係数位置kbnが0の場合には出力位置判定器203は動作しない(装置として従来の動作)。
係数位置kbnが0より大きい場合、ビットカウンタbcとエントリポインタenをクリア(S401)して動作を開始する。
ハフマン符号化器202から係数位置kp、係数値k、グループ番号ss、ビット数nが通知されると(S402)、係数値kの絶対値とスレッショルド値ktを比較し(S403)、一致した場合には、バッファtblにグループ番号ssとビットカウンタbcをコピーし、エントリポインタenを1つ進める(S404)。
係数位置kpはブロックの終端(64:係数位置)の場合には(S405)、有効な出力位置データがあるか否かを判定し(S406)、有効であればバッファtblから取り出し、図5に示した出力位置データを作成して出力する(S407)。
エントリポインタenはブロック毎にクリアする(S408)。
ビットカウンタbcに、通知されたビット数nを加算し(S409)、上記の処理を符号化完了まで繰り返す(S410))。
以上の様にして作成された出力位置データは、出力された符号データに対して電子透かしの処理を行う際にシステム制御部02が参照し、そのアドレスとビット位置から始まる符号データを所定のアルゴリズムに従い符号データの置き換えを行う。
グループ番号は、係数値の絶対値の大きさと符号の長さの判定に用いることができる。
特に実施例1においては、指定した位置の係数が無効係数であった場合に、ランレングス符号化されている符号データを分断して透かしデータを埋め込むことが容易にできる。
本実施例においては、色成分に関わらずすべてのブロックに対して出力位置を判定、出力する例を示したが、必要とする(電子透かしなどの)処理に応じて色成分毎の判定を加えても良い。
本実施例においては、デジタルカメラを例に、カラー静止画像の圧縮に最も一般的に用いられているJPEG圧縮の例について示したが、動画像・あるいは音声などへ電子透かしを埋め込む装置にいおいても適用することができる
102 JPEGエンコーダ
200 DCT変換器
202 ハフマン符号化器
203 出力位置判定器
200 DCT変換器
202 ハフマン符号化器
203 出力位置判定器
Claims (9)
- 原信号を周波数成分に変換し、この変換した結果の係数を可変長符号化し、この符号化したデータをメモリへ出力する符号化装置であって、
前記周波数成分のうち特定の周波数成分を指定するための設定を行う設定手段と、
指定された周波数成分の前記係数を符号化した結果を出力する符号化出力手段と、
この符号化出力手段が出力する結果のアドレスとビット位置を出力する位置出力手段とを備えることを特徴とする符号化装置。 - 請求項1の符号化装置において、
前記結果の符号データ情報を併せて出力することを特徴とする符号化装置。 - 請求項1または請求項2の符号化装置において、
前記周波数成分を特定する設定は、符号化単位内での係数の位置(順番)を設定することを特徴とする符号化装置。 - 請求項1または請求項2の符号化装置において、
前記周波数成分を特定する設定は、前記係数の順番をカウントする係数値のスレッショルド値と、符号化単位内で周波数の高い方からの係数の位置(順番)を設定することを特徴とする符号化装置。 - 原信号を周波数成分に変換し、この変換した結果の係数を可変長符号化し、符号化したデータをメモリへ出力する符号化方法において、
特定の周波数成分を指定するための設定を行い、
指定された周波数成分の係数を符号化した結果を出力し、
この出力された結果のアドレスとビット位置を出力することを特徴とする符号化方法。 - 請求項5の符号化方法において、
前記結果の符号データ情報を併せて出力することを特徴とする符号化方法。 - 請求項5または請求項6の符号化方法において、
前記周波数成分を特定する設定は、符号化単位内での係数の位置(順番)を設定することを特徴とする符号化方法。 - 請求項5または請求項6の符号化方法において、
前記周波数成分を特定する設定は、順番をカウントする係数値のスレッショルド値と、符号化単位内で周波数の高い方からの係数の位置(順番)を設定することを特徴とする符号化方法。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかの1つの符号化装置または請求項5ないし請求項8のいずれか1つの符号化方法を用いたことを特徴とするデジタルカメラ。
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