JP2006254174A - 拡散符号の割当方法、そのプログラム、無線回線制御局及び移動通信システム - Google Patents

拡散符号の割当方法、そのプログラム、無線回線制御局及び移動通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 セル内の干渉を低減し、HSDPA方式を用いた移動通信における通信品質の劣化を防止する。
【解決手段】 開示される拡散符号の割当方法は、移動局が共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行うとともに、共用チャネル以外を使用するパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行う移動通信システムにおいて、移動局に拡散符号を割り当てる拡散符号の割当方法である。この方法は、拡散符号の利用状況を測定する利用状況測定ステップSA2と、共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信におけるデータ通信速度を測定するデータ通信速度測定ステップSA2と、利用状況の測定結果及びデータ通信速度に基づいて、共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために確保すべき符号数を決定する符号数決定ステップSA3〜SA8とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、移動局が共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行うとともに、共用チャネル以外を使用するパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行う移動通信システムにおいて、移動局に拡散符号を割り当てる拡散符号の割当方法、そのプログラム、この拡散符号の割当方法が適用される無線回線制御局、この無線回線制御局を有する移動通信システムに関する。
複数の携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)等の移動局(MS:Mobile Station)が、無線基地局(BS:Base Station)を介して、パケットを用いて移動通信を行う移動通信システムでは、符号分割多重接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式と呼ばれる通信方式が用いられる場合がある。このCDMA方式では、複数の送信側の移動局ごとに異なる拡散符号を割り当て、送信すべき音声データ等のデータにそれぞれ割り当てられた拡散符号を乗算し、対応する拡散符号がそれぞれ乗算されたすべてのデータを合成した後、1つの周波数を用いてその合成データを送信する。一方、受信側の各移動局では、受信した合成データに通信相手である送信側の移動局に割り当てられた拡散符号を乗算することにより、通信相手から自局に宛てられたデータのみを取り出している。
さらに、現在、第3世代移動通信システムの標準化プロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)により標準化がすすめられているW−CDMA(Wideband CDMA)方式では、無線基地局から移動局にデータを送信する下り回線において、無線回線制御局(RNC:Radio Network Controller)が各移動局にそれぞれ異なる複数の拡散符号を割り当てるとともに、各移動局及び各無線基地局に、各移動局に割り当てた複数の拡散符号をそれぞれ通知する。これにより、各無線基地局は、無線回線制御局から通知された拡散符号を用いて移動局にデータを送信している。
上記W−CDMA方式では、下り回線(ダウンリンク:Downlink)の拡散符号は、物理チャネルを区別するためのチャネル化符号(CC:Channelisation Code)と、セルを区別するためのスクランブリング符号(SC:Scrambling Code)の2つの符号が利用されている。このうち、チャネル化符号は、直交可変拡散因数(OVSF:Orthogonal Variable Spreading Factor)符号と呼ばれる符号間の直交性の高い符号が割り当てられる。一方、スクランブリング符号は、セルごとに、1個の第1スクランブリング符号(PSC:Primary Scrambling Code)と、15個の第2スクランブリング符号(SSC:Secondary Scrambling Code)とが割り当てられる(例えば、非特許文献1参照。)。
また、最近では、高速ダウンリンクパケット接続(HSDPA:High Speed Downlink Packet Access)方式や高データレート(HDR:High Data Rate)方式など、移動局における無線通信の状態に応じて、動的に無線区間の伝送レートを変更することができる適応変復調(Adaptive Modulation and Coding)方式を用いたベストエフォート型の高速パケット通信方式が提案されている。
このうち、HSDPA方式は、共用チャネル(Shared Channel)を用いたダウンリンクパケット通信方式であり、無線回線制御局が高速物理ダウンリンク共用チャネル(HS−PDSCH:High Speed Physical Downlink Shared Channel)と、高速共用制御チャネル(HS−SCCH:High Speed Shared Control Channel)とに割り当てる拡散符号を予め確保しておき、確保してある拡散符号を無線基地局に通知するものである(例えば、非特許文献2参照。)。
上記したOVSF符号は、図7に示すように、2分木により生成されて構成されている。ここで、異なる拡散率(SF:Spreading Factor)のチャネル化符号を同時に送信する場合、つまり、複数の物理チャネルを同時に送信する場合には、セル内の干渉を低減すべく符号間の直交性を維持するために、利用することができる符号には制約が生じる。以下、その理由について説明する。例えば、図7において、拡散率が2である符号「Cch,2,1」が既にいずれかの移動局に割り当てられている一方、その他の符号はいずれも、どの移動局にも割り当てられていない状態であるとする。
このような状態において、拡散率が4である4個の符号「Cch,4,k」(kは、0から3までの整数)のうちの1個をある移動局に割り当てるとする。図7の例では、符号「Cch,4,2」及び符号「Cch,4,3」には、既にいずれかの移動局に割り当てられている符号「Cch,2,1」が含まれているため、いずれも移動局に割り当てることができず、符号「Cch,4,0」又は符号「Cch,4,1」のいずれか一方を移動局に割り当てる必要がある。つまり、拡散率がN(Nは整数)である複数個の符号を移動局に割り当てるには、図7に示す2分木において、直接上下関係(親子関係)にある符号は、利用することができないことになる。
上記したように、HSDPA方式では、無線回線制御局が拡散符号を移動局に直接割り当てるのではなく、無線回線制御局は、無線基地局が移動局に割り当てるべき複数の拡散符号を予めHSDPA方式を用いた移動通信のために確保しておく。そして、無線基地局は、無線回線制御局により確保されている複数の拡散符号の中から選択して移動局に割り当てる。ここで、無線回線制御局は、スクランブリング符号として、第1スクランブリング符号を割り当てる。
また、無線回線制御局は、HSDPA方式以外の通信方式を用いたダウンリンクにおける拡散符号には、HSDPA方式で用いたチャネル化符号を除いて残った第1スクランブリング符号と、伝送速度に応じた拡散率のチャネル化符号とを上記した2分木のルールに従って割り当てる。拡散符号の割り当てがすすむにつれて上記ルールを満足できるチャネル化符号がなくなった場合には、無線回線制御局は、スクランブリング符号を第1スクランブリング符号から第2スクランブリング符号に変更して割り当てる。このようにして、ダウンリンクにおいてチャネル化符号及びスクランブリング符号が割り当てられる。以下、この技術を第1の従来例と呼ぶ。
さらに、従来のCDMA方式を用いた移動通信システムでは、基地局に設けられた空き符号監視手段は、当該基地局が移動局との通信に使用することが可能な拡散符号の使用状況を監視している。そして、複数チャネル割当制御手段は、移動局より2つのチャネルを使用する要求の有無や、使用していない疑似雑音(PN:Pseudo Noise)符号の数、予め設定した時間が経過したか否か等の条件に応じて、移動局に対して2つのチャネルの使用を許可して、それに用いる2つの拡散符号を割り当てる制御を行っている(例えば、特許文献1参照。)。以下、この技術を第2の従来例と呼ぶ。
また、従来の符号割当方法では、基地局制御装置は、移動局から発呼メッセージを受信したときに、当該発呼メッセージ内の速度情報を分析し、当該移動局及び基地局に必要となる符号のレベルを決定した後、決定したレベル内で使用不可となっていない符号候補を選択している(例えば、特許文献2参照。)。以下、この技術を第3の従来例と呼ぶ。
特開平11−331123号公報(請求項9,[0060]〜[0062]、図2) 特開平11−266480号公報([0025]、図4) 3GPP TS 25.213 V5.5.0(2003-12)、p21-23 3GPP TS 25.433 V5.10.0 (2004-09)、p69-72
ところで、HSDPA方式を用いた移動通信を行う移動局(以下、「HSDPA方式の利用局」と称する。)と、HSDPA方式以外の通信方式を用いた移動通信を行う移動局(以下、「他の通信方式の利用局」と称する。)との割合は、通常、時間帯や場所等によって変動するものである。従って、上記した第1の従来例のように、無線回線制御局が、HSDPA方式の利用局の数を予め予想して複数の拡散符号を確保しておくと、予想と異なる利用状況に至った場合には、以下に示すような様々な問題が生じることになる。
まず、無線回線制御局がHSDPA方式の利用局が多いと予想してHSDPA方式を用いた移動通信に割り当てるチャネル化符号を多く確保しておいたが、実際には、他の通信方式の利用局が多かった場合を想定する。
ここで、HSDPA方式を用いた移動通信のために確保されているチャネル化符号が十分利用されていない場合、原理的には、HSDPA方式を用いた移動通信のために確保しておいたチャネル化符号を用いて、HSDPA方式以外の通信方式を用いた移動通信に用いるために、第1スクランブリング符号を割り当てることも可能である。しかし、無線回線制御局は、HSDPA方式を用いた移動通信のために拡散符号を確保しているだけであり、移動局への拡散符号の割当は無線基地局が行っている。従って、無線回線制御局は、利用されていない拡散符号を直接HSDPA方式以外の通信方式を用いた移動通信を行う移動局に割り当てることはできない。また、仮に、利用されていない拡散符号をHSDPA方式以外の通信方式を用いた移動通信を行う移動局に割り当てることができたとしても、第1スクランブリング符号と第2スクランブリング符号とが併用されると、異なるスクランブリング符号間では直交性が保証されないため、セル内の干渉が増加してしまう。
次に、無線回線制御局がHSDPA方式の利用局が少ないと予想してHSDPA方式を用いた移動通信に割り当てるチャネル化符号を多く確保しておいたが、実際には、HSDPA方式の利用局が多かった場合を想定する。この場合、HSDPA方式を用いた移動通信のために確保されているチャネル化符号の数が少ないため、HSDPA方式を用いた移動通信で送信すべきデータ量に対して1回に送信することができるデータ量が少なくなるので、HSDPA方式を用いた移動通信における通信速度(スループット)が低下してしまう。
以上説明したように、上記した第1の従来例では、各無線基地局が管理する複数移動局におけるHSDPA方式と他の通信方式の利用状況について、無線回線制御局が予め予想したものと異なった場合、セル内干渉が増加するという問題やHSDPA方式を用いた移動通信におけるスループットの低下など通信品質が劣化するという問題が生じる。
また、上記した第2の従来例は、共用チャネルを用いたダウンリンクパケット通信方式に関するものではなく、しかも、無線基地局が移動局に割り当てるべき複数の拡散符号を無線回線制御局が予め確保しておくものでもない。従って、上記した第2の従来例では、そもそも上記した第1の従来例における課題が生じる前提を欠くものであるから、第2の従来例をそのまま第1の従来例に適用することはできず、仮に適用したとしても、上記課題を解決することはできない。
さらに、上記した第3の従来例では、上記した2分木により構成されるOVSF符号に係る具体的な符号割当を改善するものであり、これによればチャネルの利用効率を向上できるが、第1スクランブリング符号と第2スクランブリング符号とが併用された場合のセル内の干渉増加や、HSDPA方式を用いた移動通信における通信品質劣化という課題を解決することはできない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような課題を解決することができる拡散符号の割当方法、そのプログラム、無線回線制御局及び移動通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る拡散符号の割当方法は、移動局が共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行うとともに、共用チャネル以外を使用するパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行う移動通信システムにおいて、前記移動局に前記拡散符号を割り当てる拡散符号の割当方法に係り、前記拡散符号の利用状況を測定する利用状況測定ステップと、前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信におけるデータ通信速度を測定するデータ通信速度測定ステップと、前記利用状況の測定結果及び前記データ通信速度に基づいて、前記共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために確保すべき符号数を決定する符号数決定ステップとを有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の拡散符号の割当方法に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の拡散符号の割当方法前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第1の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の拡散符号の割当方法に係り、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きい場合には、前記データ通信速度の平均値を算出し、前記データ通信速度の平均値と前記第1のデータ通信速度しきい値と比較することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の拡散符号の割当方法前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の拡散符号の割当方法に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第2の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1記載の拡散符号の割当方法に係り、前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信で消費された総電力を測定する総電力測定ステップを有し、前記符号数決定ステップでは、前記利用状況の測定結果、前記データ通信速度及び前記総電力に基づいて、前記確保すべき符号数を決定することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の拡散符号の割当方法に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項7記載の拡散符号の割当方法に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第3の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の拡散符号の割当方法に係り、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きい場合には、前記電力時間率の平均値を算出し、前記電力時間率の平均値と前記第1の電力時間率しきい値と比較することを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項7乃至10のいずれかに記載の拡散符号の割当方法に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項7乃至10のいずれかに記載の拡散符号の割当方法に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第4の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴とする。
また、請求項13記載の発明に係る拡散符号の割当プログラムは、コンピュータに請求項1乃至12のいずれかに記載の機能を実現させることを特徴としている。
また、請求項14記載の発明に係る無線回線制御局は、移動局が共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行うとともに、共用チャネル以外を使用するパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行う移動通信システムを構成する無線回線制御局に係り、前記拡散符号の利用状況を測定する利用状況測定手段と、測定された前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信におけるデータ通信速度と、前記利用状況の測定結果とに基づいて、前記共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために確保すべき符号数を決定する符号数決定手段とを有し、前記確保すべき符号数だけ、前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信のために前記拡散符号を確保することを特徴としている。
また、請求項15記載の発明は、請求項14記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項16記載の発明は、請求項14記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第1の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項17記載の発明は、請求項15又は16記載の無線回線制御局に係り、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きい場合には、前記データ通信速度の平均値を算出し、前記データ通信速度の平均値と前記第1のデータ通信速度しきい値と比較することを特徴としている。
また、請求項18記載の発明は、請求項14乃至17のいずれかに記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させることを特徴としている。
また、請求項19記載の発明は、請求項14乃至17のいずれかに記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第2の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項20記載の発明は、請求項14記載の無線回線制御局に係り、前記符号数決定手段は、前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信で消費された総電力と、前記利用状況の測定結果と、前記データ通信速度とに基づいて、前記確保すべき符号数を決定することを特徴としている。
また、請求項21記載の発明は、請求項20記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項22記載の発明は、請求項20記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第3の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項23記載の発明は、請求項21又は22記載の無線回線制御局に係り、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きい場合には、前記電力時間率の平均値を算出し、前記電力時間率の平均値と前記第1の電力時間率しきい値と比較することを特徴としている。
また、請求項24記載の発明は、請求項20乃至23のいずれかに記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させることを特徴としている。
また、請求項25記載の発明は、請求項20乃至23のいずれかに記載の無線回線制御局に係り、前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第4の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させることを特徴としている。
また、請求項26記載の発明に係る移動通信システムは、請求項14乃至25のいずれかに記載の無線回線制御局と、複数の前記移動局とを含むことを特徴としている。
本発明によれば、セル内の干渉を低減することができるとともに、HSDPA方式を用いた移動通信における通信品質の劣化を防止することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る拡散符号の割当方法が適用される移動通信システムを構成する無線回線制御局1及び無線基地局2の構成を示す概略図である。無線回線制御局1は、符号数決定部11と、利用数測定部12と、符号数記憶部13とを有している。符号数決定部11は、利用数測定部12、符号数記憶部13及びPBR測定部22から供給されるデータに基づいて、HSDPA方式のために確保すべき符号数NH(以下、「HSDPA符号数NH」と称する。)を変更するか否かを決定する。利用数測定部12は、すべてのチャネルで使用されるスクランブリング符号ごとに、チャネル化符号を特定の符号長(例えば、拡散率:256)の拡散符号に換算して、すべての移動通信を行うすべての移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数NSの測定を行う。例えば、拡散率が128であるチャネル化符号が第1スクランブリング符号とともに3個の符号が利用されていた場合、第1スクランブリング符号では、拡散率を256に換算して6個の符号を利用しているとするものである。
符号数記憶部13は、例えば、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリ等の半導体メモリ、FD(フレキシブルディスク)が装着されるFDドライブ、HD(ハード・ディスク)が装着されるHDドライブ、MO(光磁気)ディスクが装着されるMOディスクドライブ、あるいはCD(コンパクト・ディスク)−ROM、CD−R(Recordable)、CD−RW(Rewritable)やDVD(Digital Versatile Disk)−ROM、DVD−R、DVD−RW等が装着されるCD/DVDドライブ等からなる。符号数記憶部13は、無線回線制御局1が無線基地局2に現在通知しているHSDPA符号数NHを記憶している。
無線基地局2は、符号数設定部21と、PBR測定部22とを有している。符号数設定部21は、無線回線制御局1からHSDPA方式のために確保してある複数の拡散符号を通知され、その複数の拡散符号の中から1個の拡散符号を選択してHSDPA方式で移動通信を行っている図示せぬ移動局に割り当てる。PBR測定部22は、PBR(Provided Bit Rate)を測定し、その測定結果を所定の周期Tで無線回線制御局1に報告する。ここで、PBRとは、無線基地局2が所定の区間にHSDPA方式により移動通信に成功したデータのビット数を伝送レートで表した値をいい、各請求項において、「前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信におけるデータ通信速度」とはこのPBRを意味している。
なお、無線回線制御局1及び無線基地局2は、上記各構成要素の他、公知の無線回線制御局及び無線基地局が当然有している各構成要素をも有しているが、これらの構成要素の構成及び機能については本発明と直接関係しないので、その説明を省略する。
次に、上記構成の無線回線制御局1及び無線基地局2の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。まず、無線回線制御局1の符号数決定部11は、HSDPA符号数の初期値を符号数記憶部13にHSDPA符号数NHとして記憶するとともに、無線基地局2の符号数設定部21に通知する(ステップSA1)。次に、無線回線制御局1の利用数測定部12は、すべてのチャネルで使用されるスクランブリング符号ごとに、チャネル化符号を特定の符号長(例えば、拡散率:256)の拡散符号に換算して、チャネル化符号の利用数NSを測定する(ステップSA2:「利用状況測定ステップ」)。一方、無線基地局2のPBR測定部22は、PBRを測定し、その測定結果を、図3(1)に示すように、一定の周期Tで無線回線制御局1に報告する(ステップSA2:「データ通信速度測定ステップ」)。
次に、無線回線制御局1の符号数決定部11は、図3(2)に示すように、一定の周期Tで第2スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号の利用数NSを予め設定されている第1の利用数しきい値NS1と比較するとともに、符号数記憶部13に記憶されているHSDPA符号数NHを予め設定されている第1の確保符号数しきい値NH1と比較する(ステップSA3:「符号数決定ステップ」)。図3の例では、符号数決定部11の利用数比較タイミングの周期Tは、PBR測定部22からのPBR報告タイミングの周期Tよりも長く設定されているが、周期Tと同じでも良い。
ステップSA3の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第1の利用数しきい値NS1よりも大きく、かつ、HSDPA符号数NHが第1の確保符号数しきい値NH1よりも大きいと判断した場合には、符号数決定部11は、無線基地局2のPBR測定部22から報告されている複数のPBRの平均値PAを算出し、その平均値PAを予め設定されている第1のデータ通信速度しきい値P1と比較する(ステップSA4:「符号数決定ステップ」)。ステップSA4の処理において、平均値PAが第1のデータ通信速度しきい値P1より小さいと判断した場合には、符号数決定部11は、HSDPA符号数を減少させて符号数設定部21に通知するとともに、符号数記憶部13の値を更新した(ステップSA5:「符号数決定ステップ」)後、ステップSA2の処理へ戻る。一方、ステップSA4の処理において、平均値PAが第1のデータ通信速度しきい値P1以上であると判断した場合には、符号数決定部11は、何もせず、ステップSA2の処理へ戻る。
一方、ステップSA3の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第1の利用数しきい値NS1以下である、又は、HSDPA符号数NHが第1の確保符号数しきい値NH1以下であると判断した場合には、符号数決定部11は、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSを予め設定されている第2の利用数しきい値NS2と比較するとともに、HSDPA符号数NHを予め設定されている第2のしきい値NH2と比較する(ステップSA6:「符号数決定ステップ」)。ステップSA6の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第2の利用数しきい値NS2よりも小さく、かつ、HSDPA符号数NHが第2の確保符号数しきい値NH2よりも小さいと判断した場合には、符号数決定部11は、PBRの平均値PAを予め設定されている第2のデータ通信速度しきい値P2と比較する(ステップSA7:「符号数決定ステップ」)。
ステップSA7の処理において、平均値PAが第2のデータ通信速度しきい値P2より大きいと判断した場合には、符号数決定部11は、HSDPA符号数を増加させて符号数設定部21に通知するとともに、符号数記憶部13の値を更新した(ステップSA8:「符号数決定ステップ」)後、ステップSA2の処理へ戻る。一方、ステップSA7の処理において、平均値PAが第2のデータ通信速度しきい値P2以下であると判断した場合には、符号数決定部11は、何もせず、ステップSA2の処理へ戻る。また、ステップSA6の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第2の利用数しきい値NS1以上である、又は、HSDPA符号数NHが第2の確保符号数しきい値NH2以上であると判断した場合には、符号数決定部11は、何もせず、ステップSA2の処理へ戻る。
なお、これ以降の具体的な拡散符号の割当方法については、上記[背景技術]の段落番号[0004]〜段落番号[0008]に記載した第1の従来技術の場合と同様である。
本発明の実施の形態1において、HSDPA符号数NHが第1の確保符号数しきい値NH1よりも大きい場合には、第1スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号がHSDPA方式のために多く確保されていることを示している。これに加えて、第2スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号の利用数NSが第1の利用数しきい値NS1よりも大きい場合には、少なくとも、HSDPA方式以外の通信方式を用いて移動通信を行っている移動局が多いことを示している。さらに、PBRの平均値PAが第1のデータ通信速度データ通信速度しきい値P1より小さい場合には、HSDPA方式を用いた移動通信があまり頻繁に行われていないことを示している。
従って、このような状態において、HSDPA符号数NHを減少させることにより、HSDPA方式以外の通信方式を用いて移動通信を行っている移動局に対して、第1スクランブリング符号を割り当てることが可能になる。この結果、第2スクランブリング符号の利用を減少させることになり、第1スクランブリング符号と第2スクランブリング符号とが併用されることにより生じるセル内の干渉を低減させることができる。
これに対し、HSDPA符号数NHが第2の確保符号数しきい値NH2よりも小さい場合には、HSDPA方式のための確保されている拡散符号が少ないことを示している。これに加えて、第2スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号の利用数NSが第2の利用数しきい値NS2より小さい場合には、少なくとも、HSDPA方式以外の通信方式を用いて移動通信を行っている移動局が少ないことを示している。さらに、PBRの平均値PAが第2のデータ通信速度しきい値P2より大きい場合には、HSDPA方式を用いた移動通信が主な移動通信であることを示している。
従って、このような状態において、HSDPA符号数NHを増加させることにより、HSDPA方式を用いて行う移動通信の通信速度(スループット)を改善することができる。
なお、上述した実施の形態1において、第1の利用数しきい値NS1及び第2の利用数しきい値NS2は、0以上の整数であれば良く、第1の利用数しきい値NS1は、第2の利用数しきい値NS2以上であれば良い。一方、第1の確保符号数確保符号数しきい値NH1及び第2の確保符号数しきい値NH2は、1以上の整数であれば良く、第1の確保符号数確保符号数しきい値NH1は、第2の確保符号数しきい値NH2以上であれば良い。また、第1のデータ通信速度データ通信速度しきい値P1及び第2のデータ通信速度しきい値P2は、0より大きな数であれば良く、それぞれ独立に設定すれば良い。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る拡散符号の割当方法が適用される移動通信システムを構成する無線回線制御局31及び無線基地局32の構成を示す概略図である。図4において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図4に示す無線回線制御局31においては、電力時間率測定部41が新たに設けられている。電力時間率測定部41は、無線基地局32から、無線基地局32におけるすべての移動通信のチャネルで消費される総電力TCP(Transmitted Carrier Power)と、無線基地局32におけるHSDPA方式以外の通信方式を用いた移動通信のチャネルで消費される総電力NHP(Non HSDPA Power)が報告されるごとに、HSDPA方式を用いた移動通信に割り当て可能な電力に対し、HSDPA方式を用いた移動通信のチャネルで消費された電力の時間率である電力時間率PTU(Power and Time Utilization)を測定し、符号数決定部11に報告する。
上記した電力時間率PTUは、式(1)で定義される。
PTU=(TCP−NHP)/(Pmax−NHP) ・・・(1)
式(1)において、Pmaxは、無線基地局32において送信可能な最大送信電力を表している。無線回線制御局31は、各無線基地局32の最大送信電力Pmaxを予め認識しているものとする。
また、図4に示す無線基地局32においては、NHP測定部51及びTCP測定部52が新たに設けられている。NHP測定部51は、上記した総電力NHPを測定し、一定周期で無線回線制御局31に報告する。一方、TCP測定部52は、上記した総電力TCPを測定し、一定周期で無線回線制御局31に報告する。従って、無線回線制御局31の電力時間率測定部41では、総電力TCPから総電力NHPを減算することにより、HSDPA方式を用いた移動通信でのチャネルの総電力NHPを求めることができる。例えば、ある時間帯において、総電力TCPと総電力NHPとが同一値である場合には、その時間帯ではHSDPA方式を用いた移動通信が行われなかったことを意味している。
ここで、図5に総電力TCP及び総電力NHPが無線基地局32から無線回線制御局31に報告されるタイミングの一例を示している。図5の例では、総電力NHPについては時刻t1から時刻t6まで同じ値が報告されている。一方、総電力TCPについては時刻t1から時刻t3までは最大送信電力Pmaxと同じ値であるが、時刻t4から時刻t6までは総電力NHPと同じ値を報告されていることを示している。従って、式(1)を用いると、電力時間率PTUは、時刻t1から時刻t3までが1であり、時刻t4から時刻t6までが0となる。これにより、電力時間率PTUを平均した場合、その値は「0.5」となる。この値「0.5」は、無線基地局32において時刻t1から時刻t6までの間にHSDPA方式を用いた移動通信が行われた時間率を表している。
次に、上記構成の無線回線制御局31及び無線基地局32の動作について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。まず、無線回線制御局31の符号数決定部11は、HSDPA符号数の初期値を符号数記憶部13にHSDPA符号数NHとして記憶するとともに、無線基地局32の符号数設定部21に通知する(ステップSB1)。次に、無線回線制御局31の利用数測定部12は、すべてのチャネルで使用されるスクランブリング符号ごとに、チャネル化符号を特定の符号長(例えば、拡散率:256)の拡散符号に換算して、チャネル化符号の利用数NSを測定する(ステップSB2:「利用状況測定ステップ」)。一方、無線基地局32のPBR測定部22は、PBRを測定し、その測定結果を、図3(1)に示すように、一定の周期Tで無線回線制御局31に報告する(ステップSB2:「データ通信速度測定ステップ」)。
また、NHP測定部51は、上記した総電力NHPを測定し、一定周期で無線回線制御局31に報告し、TCP測定部52は、上記した総電力TCPを測定し、一定周期で無線回線制御局31に報告する(ステップSB2:「総電力測定ステップ」)。これにより、電力時間率測定部41は、無線基地局32から総電力TCP及び総電力NHPが報告されるごとに、電力時間率PTUを測定し、符号数決定部11に報告する(ステップSB2:「電力時間率測定ステップ」)。
次に、無線回線制御局31の符号数決定部11は、図3(2)に示すように、一定の周期Tで第2スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号の利用数NSを予め設定されている第3の利用数しきい値NS3と比較するとともに、符号数記憶部13に記憶されているHSDPA符号数NHを予め設定されている第3の確保符号数しきい値NH3と比較する(ステップSB3:「符号数決定ステップ」)。
ステップSB3の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第3の利用数しきい値NS3よりも大きく、かつ、HSDPA符号数NHが第3の確保符号数しきい値NH3よりも大きいと判断した場合には、符号数決定部11は、無線基地局32のPBR測定部22から報告されている複数のPBRの平均値PAを算出し、その平均値PAを予め設定されている第3のデータ通信速度しきい値P3と比較するとともに、電力時間率測定部41から報告されている複数の電力時間率PTUの平均値PTAを算出し、その平均値PTAを予め設定されている第1の電力時間率しきい値PT1と比較する(ステップSB4:「符号数決定ステップ」)。
ステップSB4の処理において、平均値PAが第3のデータ通信速度しきい値P3より小さく、かつ、平均値PTAが第1の電力時間率しきい値PT1より小さいと判断した場合には、符号数決定部11は、HSDPA符号数を減少させて符号数設定部21に通知するとともに、符号数記憶部13の値を更新した(ステップSB5:「符号数決定ステップ」)後、ステップSB2の処理へ戻る。一方、ステップSB4の処理において、平均値PAが第3のデータ通信速度しきい値P3以上である、又は、平均値PTAが第1の電力時間率しきい値PT1以上であると判断した場合には、符号数決定部11は、何もせず、ステップSB2の処理へ戻る。
一方、ステップSB3の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第3の利用数しきい値NS3以下である、又は、HSDPA符号数NHが第3の確保符号数しきい値NH3以下であると判断した場合には、符号数決定部11は、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSを予め設定されている第4の利用数しきい値NS4と比較するとともに、HSDPA符号数NHを予め設定されている第4の確保符号数しきい値NH4と比較する(ステップSB6:「符号数決定ステップ」)。
ステップSB6の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第4の利用数しきい値NS4よりも小さく、かつ、HSDPA符号数NHが第4の確保符号数しきい値NH4よりも小さいと判断した場合には、符号数決定部11は、PBRの平均値PAを予め設定されている第4のデータ通信速度しきい値P4と比較するとともに、電力時間率PTUの平均値PTAを予め設定されている第2の電力時間率しきい値PT2と比較する(ステップSB7:「符号数決定ステップ」)。
ステップSB7の処理において、平均値PAが第4のデータ通信速度しきい値P4より小さく、かつ、平均値PTAが第2の電力時間率しきい値PT2より大きいと判断した場合には、符号数決定部11は、HSDPA符号数を増加させて符号数設定部21に通知するとともに、符号数記憶部13の値を更新した(ステップSB8:「符号数決定ステップ」)後、ステップSB2の処理へ戻る。
一方、ステップSB7の処理において、平均値PAが第4のデータ通信速度しきい値P4以上である、又は、平均値PTAが第2の電力時間率しきい値PT2以下であると判断した場合には、符号数決定部11は、何もせず、ステップSB2の処理へ戻る。また、ステップSB6の処理において、第2スクランブリング符号のチャネル化符号の利用数NSが第4の利用数しきい値NS4以上である、又は、HSDPA符号数NHが第4の確保符号数しきい値NH4以上であると判断した場合には、符号数決定部11は、何もせず、ステップSB2の処理へ戻る。
なお、これ以降の具体的な拡散符号の割当方法については、上記[背景技術]の段落番号[0004]〜段落番号[0008]に記載した第1の従来技術の場合と同様である。
本発明の実施の形態2において、HSDPA符号数NHが第3の確保符号数しきい値NH3よりも大きく、かつ、第2スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号の利用数NSが第3の利用数しきい値NS3よりも大きい場合には、少なくとも、HSDPA方式以外の通信方式を用いて移動通信を行っている移動局が多いことを示している。さらに、PBRの平均値PAが第3のデータ通信速度しきい値P3より小さく、かつ、平均値PTAが第1の電力時間率しきい値PT1より小さい場合には、HSDPA方式を用いた移動通信があまり頻繁に行われていないことを示している。
従って、このような状態において、HSDPA符号数NHを減少させることにより、HSDPA方式以外の通信方式を用いて移動通信を行っている移動局に対して、第1スクランブリング符号を割り当てることが可能になる。この結果、第2スクランブリング符号の利用を減少させることになり、第1スクランブリング符号と第2スクランブリング符号とが併用されることにより生じるセル内の干渉を低減させることができる。
これに対し、HSDPA符号数NHが第2の確保符号数しきい値NH2よりも小さく、かつ、第2スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号の利用数NSが第2の利用数しきい値NS2より小さい場合には、少なくとも、HSDPA方式以外の通信方式を用いて移動通信を行っている移動局が少ないことを示している。さらに、PBRの平均値PAが第2のデータ通信速度しきい値P2より大きく、かつ、平均値PTAが第2の電力時間率しきい値PT2より大きい場合には、HSDPA方式を用いた移動通信が主な移動通信であるにもかかわらず、十分なスループットが得られていないことを示している。
従って、このような状態において、HSDPA符号数NHを増加させることにより、HSDPA方式を用いて行う移動通信のスループットを改善することができる。
なお、上述した実施の形態2において、第3の利用数しきい値NS3及び第4の利用数しきい値NS4は、0以上の整数であれば良く、第3の利用数しきい値NS3は、第4の利用数しきい値NS4以上であれば良い。一方、第3の確保符号数しきい値NH3及び第4の確保符号数しきい値NH4は、1以上の整数であれば良く、第3の確保符号数しきい値NH3は、第4の確保符号数しきい値NH4以上であれば良い。また、第3のデータ通信速度しきい値P3及び第4のデータ通信速度しきい値P4は、0より大きな数であれば良く、それぞれ独立に設定すれば良い。第1の電力時間率しきい値PT1及び第2の電力時間率しきい値PT2は、0より大きな数であれば良く、それぞれ独立に設定すれば良い。
実施の形態3.
上述の各実施の形態においては、無線回線制御局1及び31並びに無線基地局2及び32を構成する各手段をハードウェアで構成した例を示したが、これに限定されない。即ち、上記無線回線制御局1又は31は、それぞれ、CPU(中央処理装置)と、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリ等の内部記憶装置と、FDが装着されるFDドライブ、HDが装着されるHDドライブ、MOディスクが装着されるMOディスクドライブ、あるいはCD−ROM、CD−R、CD−RWやDVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等が装着されるCD/DVDドライブ等の外部記憶装置と、出力手段と、入力手段とを有するコンピュータによって構成しても良い。
同様に、上記無線基地局2又は32は、それぞれ、CPU(中央処理装置)と、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリ等の内部記憶装置と、FDが装着されるFDドライブ、HDが装着されるHDドライブ、MOディスクが装着されるMOディスクドライブ、あるいはCD−ROM、CD−R、CD−RWやDVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等が装着されるCD/DVDドライブ等の外部記憶装置と、出力手段と、入力手段とを有するコンピュータによって構成しても良い。
そして、上記符号数決定部11、上記利用数測定部12、上記電力時間率測定部41がCPUによって構成され、これらの機能が無線回線制御局1又は31が実行すべきプログラムとして、ROM等の半導体メモリや、FD、HDやCD−ROM等の記憶媒体に記憶されていると構成しても良い。
この場合、上記内部記憶装置、あるいは外部記憶装置が上記符号数記憶部13となり、上記無線回線制御局1又は31が実行すべきプログラムは、記憶媒体からCPUに読み込まれ、CPUの動作を制御する。CPUは、上記プログラムが起動されると、上記符号数決定部11、上記利用数測定部12、上記電力時間率測定部41として機能し、上記プログラムの制御により、上記した処理を実行するのである。
同様に、上記符号数設定部21、上記PBR測定部22、上記NHP測定部51、上記TCP測定部52がCPUによって構成され、これらの機能が無線基地局2又は32が実行すべきプログラムとして、ROM等の半導体メモリや、FD、HDやCD−ROM等の記憶媒体に記憶されていると構成しても良い。
この場合、上記無線基地局2又は32が実行すべきプログラムは、記憶媒体からCPUに読み込まれ、CPUの動作を制御する。CPUは、上記プログラムが起動されると、上記符号数設定部21、上記PBR測定部22、上記NHP測定部51、上記TCP測定部52として機能し、上記プログラムの制御により、上記した処理を実行するのである。
なお、上記無線回線制御局1及び上記無線基地局2が実行すべきプログラム並びに、上記無線回線制御局31及び上記無線基地局32が実行すべきプログラムを統合して、拡散符号の割当プログラムと称することができる。
以上、この実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述した実施の形態1において、第2スクランブリング符号とともに使われるチャネル化符号の利用数NSが第1の利用数しきい値NS1より大きい場合、及び、上述した実施の形態2において、上記チャネル化符号の利用数NSが第3の利用数しきい値NS3より大きい場合に、PBR又はPBRと電力時間率PTUの平均値を求めても良い。平均化区間を限定することにより、測定値の推定精度を高めることができるからである。
また、上述した実施の形態2では、電力時間率測定部41を無線回線制御局31に設ける例を示したが、これに限定されず、電力時間率測定部41は、無線基地局32に設けても良い。この場合、無線基地局32に設けられた電力時間率測定部41は、電力時間率PTUを一定周期で無線回線制御局31に報告する。あるいは、電力時間率測定部41を無線回線制御局31に設けたままで、無線基地局32が総電力TCPと、総電力TCPから総電力NHPを減算した結果、即ち、無線基地局32におけるHSDPA方式を用いた移動通信のチャネルで消費される総電力とを一定周期で無線回線制御局31に報告するように構成しても良い。
また、上述の実施の形態1では、無線回線制御局1と無線基地局2を別体に設けるとともに、上述した実施の形態2では、無線回線制御局31と無線基地局32を別体に設ける例を示したが、これに限定されない。例えば、無線回線制御局1と無線基地局2を一体化し、無線回線制御局31と無線基地局32とを一体化しても良い。
また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。
本発明の実施の形態1に係る拡散符号の割当方法が適用される移動通信システムを構成する無線回線制御局及び無線基地局の構成を示す概略図である。 図1に示す無線回線制御局及び無線基地局の動作を説明するためのフローチャートである。 PBR報告タイミング及び利用数比較タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る拡散符号の割当方法が適用される移動通信システムを構成する無線回線制御局及び無線基地局の構成を示す概略図である。 時間遷移の一例を示す図である。 図4に示す無線回線制御局及び無線基地局の動作を説明するためのフローチャートである。 OVSF符号の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1,31 無線回線制御局
2,32 無線基地局
11 符号数決定部(符号数決定手段)
12 利用数測定部(利用状況測定手段)
13 符号数記憶部
21 符号数設定部
22 PBR測定部(データ通信速度測定手段)
41 電力時間率測定部(電力時間率測定手段)
51 NHP測定部
52 TCP測定部

Claims (26)

  1. 移動局が共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行うとともに、共用チャネル以外を使用するパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行う移動通信システムにおいて、前記移動局に前記拡散符号を割り当てる拡散符号の割当方法であって、
    前記拡散符号の利用状況を測定する利用状況測定ステップと、
    前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信におけるデータ通信速度を測定するデータ通信速度測定ステップと、
    前記利用状況の測定結果及び前記データ通信速度に基づいて、前記共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために確保すべき符号数を決定する符号数決定ステップと
    を有することを特徴とする拡散符号の割当方法。
  2. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項1記載の拡散符号の割当方法。
  3. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第1の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項1記載の拡散符号の割当方法。
  4. 前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きい場合には、前記データ通信速度の平均値を算出し、前記データ通信速度の平均値と前記第1のデータ通信速度しきい値と比較する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の拡散符号の割当方法。
  5. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の拡散符号の割当方法。
  6. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第2の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の拡散符号の割当方法。
  7. 前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信で消費された総電力を測定する総電力測定ステップを有し、
    前記符号数決定ステップでは、前記利用状況の測定結果、前記データ通信速度及び前記総電力に基づいて、前記確保すべき符号数を決定することを特徴とする請求項1記載の拡散符号の割当方法。
  8. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項7記載の拡散符号の割当方法。
  9. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第3の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項7記載の拡散符号の割当方法。
  10. 前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きい場合には、前記電力時間率の平均値を算出し、前記電力時間率の平均値と前記第1の電力時間率しきい値と比較する
    ことを特徴とする請求項8又は9記載の拡散符号の割当方法。
  11. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させる
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の拡散符号の割当方法。
  12. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定ステップでは、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第4の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の拡散符号の割当方法。
  13. コンピュータに請求項1乃至12のいずれかに記載の機能を実現させるための拡散符号の割当プログラム。
  14. 移動局が共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行うとともに、共用チャネル以外を使用するパケット通信のために割り当てられた拡散符号を用いて移動通信を行う移動通信システムを構成する無線回線制御局であって、
    前記拡散符号の利用状況を測定する利用状況測定手段と、
    測定された前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信におけるデータ通信速度と、前記利用状況の測定結果とに基づいて、前記共用チャネルを使用するダウンリンクパケット通信のために確保すべき符号数を決定する符号数決定手段とを有し、
    前記確保すべき符号数だけ、前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信のために前記拡散符号を確保する
    ことを特徴とする無線回線制御局。
  15. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項14記載の無線回線制御局。
  16. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第1の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第1のデータ通信速度しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項14記載の無線回線制御局。
  17. 前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第1の利用数しきい値より大きい場合には、前記データ通信速度の平均値を算出し、前記データ通信速度の平均値と前記第1のデータ通信速度しきい値と比較する
    ことを特徴とする請求項15又は16記載の無線回線制御局。
  18. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させる
    ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載の無線回線制御局。
  19. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第2の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第2の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第2のデータ通信速度しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載の無線回線制御局。
  20. 前記符号数決定手段は、前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信で消費された総電力と、前記利用状況の測定結果と、前記データ通信速度とに基づいて、前記確保すべき符号数を決定することを特徴とする請求項14記載の無線回線制御局。
  21. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項20記載の無線回線制御局。
  22. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第3の確保符号数しきい値より大きく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第3のデータ通信速度しきい値より小さく、かつ、前記総電力の前記共用チャネルを使用する前記ダウンリンクパケット通信に割り当て可能な電力に対する電力時間率が予め設定された第1の電力時間率しきい値より小さい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項20記載の無線回線制御局。
  23. 前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第3の利用数しきい値より大きい場合には、前記電力時間率の平均値を算出し、前記電力時間率の平均値と前記第1の電力時間率しきい値と比較する
    ことを特徴とする請求項21又は22記載の無線回線制御局。
  24. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を増加させる
    ことを特徴とする請求項20乃至23のいずれかに記載の無線回線制御局。
  25. 前記利用状況の測定結果は、すべての移動通信を行うすべての前記移動局に割り当てられたチャネル化符号の利用数であり、
    前記符号数決定手段は、前記チャネル化符号の利用数が予め設定された第4の利用数しきい値より小さく、かつ、現在の前記確保すべき符号数が予め設定された第4の確保符号数しきい値より小さく、かつ、前記データ通信速度が予め設定された第4のデータ通信速度しきい値より大きく、かつ、前記電力時間率が予め設定された第2の電力時間率しきい値より大きい場合には、前記確保すべき符号数を減少させる
    ことを特徴とする請求項20乃至23のいずれかに記載の無線回線制御局。
  26. 請求項14乃至25のいずれかに記載の無線回線制御局と、
    複数の前記移動局と
    を含むことを特徴とする移動通信システム。
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