JP2006253739A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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浩司 石▲崎▼
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Abstract

【課題】 印刷物が流出した場合であっても、機密情報を確実に保護する。
【解決手段】 画像処理装置は、印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得部41と、この特定情報取得部41によって取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理部42と、この暗号化処理部42によって暗号化された特定情報とこの暗号化された特定情報を復号するための復号情報とを、元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報データ作成部43と、この付加情報データ作成部43によって作成された付加情報を元画像データに対して合成する合成処理部34と、この合成処理部34によって合成されたデータを外部へと送信する送信部36とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、元画像データに対して印刷者を特定する情報を合成した画像データを生成する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来から、オフィス等の環境においては、プリンタをネットワークに接続することにより、当該プリンタを共有して使用することが行われている。このようなシステムにおいては、複数のユーザがプリンタを共有して印刷を行うことから、印刷物の所有者を特定できない場合がある。そのため、従来から、印刷物の印刷者を特定できるように、当該印刷物の裏面に文書名や文書作成者名等をウォーターマーク(地模様)として印刷する技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。
特開2004−260273号公報
具体的には、この特許文献1には、複数ページを縮小して1枚に集約して印刷する画像形成装置が開示されている。特に、この画像形成装置は、集約した後、印刷者を特定する情報を視認可能な文字列からなるウォーターマークとして重ね合わせて印刷を行うものである。これにより、この画像形成装置においては、複数ページのデータを縮小して1枚に印刷する場合であっても、ウォーターマークが縮小されて印刷されることがなく、ウォーターマークを容易に判別することができるとしている。
しかしながら、印刷者を特定する情報は、当該印刷者に関する機密情報であるが、上述した特許文献1のように、印刷者を特定する情報を視認可能な文字列からなるウォーターマークとして印刷する技術においては、その印刷者に関する情報を容易に第三者が判別する事態を招来するおそれがあり、機密情報の保護の面で問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、印刷物が流出した場合であっても、機密情報を確実に保護することができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる画像処理装置は、元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理装置であって、印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得手段と、前記特定情報取得手段によって取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報とこの暗号化された特定情報を復号するための復号情報とを、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成手段と、前記付加情報作成手段によって作成された付加情報を前記元画像データに対して合成する合成処理手段と、前記合成処理手段によって合成されたデータを外部へと送信する送信手段とを備えることを特徴としている。
このような本発明にかかる画像処理装置においては、印刷物に印刷する付加情報として、印刷者を特定する特定情報のうち機密情報を暗号化することにより、当該印刷物が流出した場合であっても、第三者に機密情報が判別される可能性を大幅に低減することができる。また、本発明にかかる画像処理装置においては、暗号化された特定情報を復号するための復号情報も付加情報とすることにより、簡便な操作のもとに印刷物を特定することが可能となる。
ここで、前記暗号化処理手段は、付加情報として印刷されるものの暗号化されない特定情報に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報を暗号化し、前記付加情報作成手段は、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報と、前記暗号化されない特定情報からなる復号情報とを、前記付加情報として作成するのが望ましい。なお、前記暗号化されない特定情報としては、印刷物の作成時刻を用いることができる。
このように、本発明にかかる画像処理装置においては、暗号化された特定情報を復号するための復号情報を、暗号化されずに本来印刷されるそのままの情報として印刷することにより、違和感のない印刷を行うことが可能となり、復号するための情報として識別される可能性も低減され、信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明にかかる画像処理装置は、前記付加情報作成手段によって作成される付加情報の書式を設定する設定手段を備え、前記暗号化処理手段は、前記設定手段によって設定された付加情報の書式に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報を暗号化し、前記付加情報作成手段は、前記設定手段によって設定された書式にしたがって、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報を前記付加情報として作成するようにしてもよい。さらに、前記付加情報作成手段は、前記設定手段によって設定された書式にしたがって、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報と前記復号情報とを前記付加情報として作成するようにしてもよい。
このように、本発明にかかる画像処理装置においては、暗号化された特定情報を復号するための復号情報を、印刷される付加情報の書式として表現することによっても、違和感のない印刷を行うことが可能となり、復号するための情報として識別される可能性も低減され、信頼性の向上を図ることができる。
また、上述した目的を達成する本発明にかかる画像処理方法は、元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理方法であって、印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得工程と、前記特定情報取得工程にて取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理工程と、前記暗号化処理工程にて暗号化された特定情報とこの暗号化された特定情報を復号するための復号情報とを、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成工程と、前記付加情報作成工程にて作成された付加情報を前記元画像データに対して合成する合成処理工程と、前記合成処理工程にて合成されたデータを外部へと送信する送信工程とを備えることを特徴としている。
このような本発明にかかる画像処理方法においては、印刷物に印刷する付加情報として、印刷者を特定する特定情報のうち機密情報を暗号化することにより、当該印刷物が流出した場合であっても、第三者に機密情報が判別される可能性を大幅に低減することが可能となる。また、本発明にかかる画像処理方法においては、暗号化された特定情報を復号するための復号情報も付加情報とすることにより、簡便な操作のもとに印刷物を特定することが可能となる。
さらに、上述した目的を達成する本発明にかかる画像処理装置は、元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理装置であって、印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得手段と、前記特定情報取得手段によって取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報を、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成手段と、前記付加情報作成手段によって作成された付加情報を地模様として前記元画像データに対して合成する合成処理手段と、前記合成処理手段によって合成されたデータに基づいて印刷物を作成する印刷手段とを備えることを特徴としている。
さらにまた、上述した目的を達成する本発明にかかる画像処理方法は、元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理方法であって、印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得工程と、前記特定情報取得工程にて取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理工程と、前記暗号化処理工程にて暗号化された特定情報を、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成工程と、前記付加情報作成工程にて作成された付加情報を地模様として前記元画像データに対して合成する合成処理工程と、前記合成処理工程にて合成されたデータに基づいて印刷物を作成する印刷工程とを備えることを特徴としている。
このような本発明にかかる画像処理装置及び画像処理方法においては、印刷者を特定する特定情報のうち機密情報を暗号化して地模様として印刷物に印刷することにより、当該印刷物が流出した場合であっても、第三者に機密情報が判別される可能性を大幅に低減することができる。
本発明においては、印刷物が流出した場合であっても、第三者に機密情報が判別される可能性を大幅に低減することができ、確実に機密保護を図ることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、元画像データを印刷して印刷物を作成する際に、元画像データに対して印刷者を特定する特定情報を合成した画像データを生成する画像処理装置である。特に、この画像処理装置は、特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化した上で、元画像データに対して合成するものである。なお、以下では、説明の便宜上、元画像データを印刷する印刷装置としてプリンタを適用するものとする。
まず、第1の実施の形態として示す画像処理装置について説明する。
この第1の実施の形態として示す画像処理装置は、印刷者を特定する特定情報を暗号化した文字列と、暗号化された文字列を復号するための情報とをウォーターマーク(地模様)として合成して印刷を行うものである。
具体的には、画像処理装置は、図1に示すようなプログラムによって実現される。すなわち、画像処理装置は、印刷物を作成して印刷するアプリケーションプログラム10と、このアプリケーションプログラム10によって印刷物を印刷するために使用するグラフィック描画を提供するグラフィックデバイスインターフェース21と、アプリケーションプログラム10によって印刷物を印刷するために使用したグラフィック描画(以下、印刷データ描画という。)を印刷ジョブとして管理するプリントスプーラ22と、印刷データ描画に基づく印刷制御コードを印刷装置70に対して送信するプリントドライバ30と、印刷者を特定するために印刷物に付加する情報を作成する付加情報作成モジュール40と、この付加情報作成モジュール40によって作成される付加情報の書式、ユーザに関するユーザ情報、及び暗号化情報を設定する付加情報設定ユーティリティ50と、付加情報作成モジュール40によって作成される付加情報の書式、ユーザ情報、及び暗号化情報を記憶する付加情報設定記憶部60とを備える。
なお、以下で説明する特定情報とは、印刷者を特定する情報であり、例えば、印刷物としての文書の名前を示す文書名、印刷者に固有のログインID等のユーザ名、印刷物を作成した日時を示す印刷物作成日時、及び/又は印刷装置70を示す出力先等の情報が含まれる。また、付加情報とは、元画像データに対して重ね合わせて印刷する情報であり、本実施形態においては、元画像データに対して重ね合わせる文字列データからなる。この付加情報には、特定情報や、固定された文字列等が含まれる。
アプリケーションプログラム10は、例えばワードプロセッシングソフトウェア等の印刷物を作成して印刷する機能を有する任意のソフトウェアである。このアプリケーションプログラム10によって作成された印刷対象としての元画像データは、グラフィックデバイスインターフェース21に供給される。
グラフィックデバイスインターフェース21は、アプリケーションプログラム10によって印刷物を印刷するために使用するグラフィック描画として、出力に依存しないグラフィック描画を提供する。
プリントスプーラ22は、アプリケーションプログラム10によって印刷物を印刷するために使用した印刷データ描画を、グラフィックデバイスインターフェース21を介して印刷ジョブとして管理する。
プリンタドライバ30は、アプリケーションプログラム10によって印刷物を印刷するためにグラフィックデバイスインターフェース21を介して印刷データ描画を受け付ける印刷データ受付部31と、印刷物が印刷される形態や付加情報の印刷有無等の印刷設定情報を表示するとともにユーザによる印刷設定情報の変更操作を受け取る印刷設定情報表示・変更部32と、印刷データ受付部31によって受け付けたアプリケーションプログラム10の印刷データ描画が印刷される形態や付加情報の印刷有無、さらには合成する付加情報に関する情報等の印刷設定情報を記憶する印刷設定情報記憶部33と、付加情報作成モジュール40を使用して作成した付加情報を元画像データに対して重ね合わせるための印刷データ描画に変換する合成処理部34と、印刷設定情報記憶部33に記憶された印刷設定情報に基づいて印刷データ描画を印刷装置70に依存した印刷制御コードに変換する印刷データ変換部35と、変換された印刷制御コードを印刷装置70に対して送信する送信部36とを有する。このようなプリンタドライバ30は、印刷データ描画を印刷装置70に依存した印刷制御コードに変換し、当該印刷装置70に対して送信する。
付加情報作成モジュール40は、プリンタドライバ30が現在処理している印刷ジョブのIDに基づいてプリントスプーラ22から印刷ジョブの情報を取得する特定情報取得部41と、この特定情報取得部41によって取得した特定情報の一部又は全てを暗号化する暗号化処理部42と、この暗号化処理部42によって暗号化した特定情報及び暗号化しなかった特定情報並びにその他の固定データを付加情報設定記憶部60によって設定される形式に基づいて付加情報データとして作成する付加情報データ作成部43とを有する。このような付加情報作成モジュール40は、プリンタドライバ30から呼び出され、印刷者を特定するために印刷物に付加する付加情報データを作成する。
付加情報設定ユーティリティ50は、付加情報作成モジュール40によって作成される付加情報の書式、ユーザに関するユーザ情報、及び暗号化情報をユーザに設定させる付加情報設定部51を有する。このような付加情報設定ユーティリティ50は、付加情報作成モジュール40によって作成される付加情報の書式、ユーザに関するユーザ情報、及び暗号化情報を、所定の表示画面に表示することにより、これら情報をユーザに設定させ、その設定内容を付加情報設定記憶部60に記憶させる。
付加情報設定記憶部60は、メモリ等から構成され、付加情報作成モジュール40によって作成される付加情報の書式、ユーザ情報、及び暗号化情報を記憶する。
このような構成からなる画像処理装置においては、印刷物を印刷するのに先立って、付加情報設定ユーティリティ50を用いて、付加情報の書式、ユーザ情報、及び暗号化情報等を、付加情報設定記憶部60に記憶させておく。具体的には、画像処理装置においては、付加情報識別文字列、フォント名、フォントスタイル、フォントサイズ、回転角度、配置方法、微調整、色といった付加情報の書式を示す付加情報書式、管理者ユーザID、管理者グループID、及び暗号化アルゴリズムの決定方法を示す暗号化決定方法等の情報を、そのデータ形式については特に規定しないが、例えばバイナリ形式で付加情報設定記憶部60に記憶しておく。このとき、上述した管理者ユーザID及び管理者グループIDについては、機密情報であることからそのままの形式では記憶させず、例えば、1バイト毎に、その値と0X30といった予め決められたキー値との排他的論理和をとる等、所定の暗号化を施した上で記憶させておく。
なお、付加情報識別文字列とは、元画像データに対して合成する情報を指示するための文字列であり、例えば制御文字をカンマで区切った書式文字列で表されるものである。具体的には、この付加情報識別文字列で使用する制御文字は、例えば図2に示すようなものが挙げられ、付加情報のうち、ユーザ名やコンピュータ名等の特定情報に対応した名称が定義される。画像処理装置においては、付加情報を元画像データに付加する際に、暗号化する特定情報の制御文字についてはそのまま当該制御文字の先頭に"e"を付加する。例えばユーザ名を示す制御文字は、そのまま印刷する場合には"user"とし、暗号化する場合には"euser"とする。また、画像処理装置においては、特定情報以外の固定文字列については"'(シングルコーテーション)"で囲むものとする。
さらに、画像処理装置においては、印刷物を印刷するのに先立って、当該印刷物が印刷される形態や付加情報の印刷有無等を設定するために、アプリケーションプログラム10により、グラフィックデバイスインターフェース21介して印刷設定情報表示・変更部32を呼び出し、所定の表示画面に現在の設定内容を表示し、マウスやキーボード等の入力装置を介したユーザによる設定変更を受け付け、変更した印刷設定情報を印刷設定情報記憶部33に記憶する。
画像処理装置においては、印刷物を印刷するのに先立ってこのような準備を行った後、アプリケーションプログラム10によって作成された元画像データを印刷装置70によって印刷する場合には、アプリケーションプログラム10により、グラフィックデバイスインターフェース21を呼び出して印刷ジョブの開始を宣言し、印刷データ描画を開始する。このとき、グラフィックデバイスインターフェース21は、プリントスプーラ22に対して印刷ジョブの開始を通知するとともに、プリンタドライバ30を呼び出して印刷ジョブの開始を指示し、印刷物に応じた各ページ毎に印刷データ描画を行う。また、プリントスプーラ22は、グラフィックデバイスインターフェース21から印刷ジョブの開始が通知されるのに応じて印刷ジョブを生成し、その印刷ジョブに関する文書名、印刷者のユーザ名(ログインID)、印刷物作成日時、及び出力先等の情報を保持する。
さらに、プリンタドライバ30は、グラフィックデバイスインターフェース21から印刷ジョブの開始が指示されるのに応じて、その印刷ジョブに関する印刷ジョブIDと、印刷設定情報記憶部33に記憶されている付加情報の印刷有無の情報とをパラメータとして付加情報作成モジュール40を呼び出し、文字列からなる付加情報データと、この付加情報データを合成する際に使用する付加情報書式を取得して印刷設定情報記憶部33に記憶する。なお、付加情報の印刷有無の情報としては、プリンタドライバ30からパラメータとして渡されるbTrackinglnfoPrintが"True"であるときに付加情報の印刷がある(オン)ものとし、"False"であるときに付加情報の印刷がない(オフ)であるものとする。そして、プリンタドライバ30は、印刷設定情報記憶部33に記憶された印刷設定情報に基づいて、印刷データ変換部35によって印刷データ描画を印刷装置70に依存した印刷制御コードに変換し、この印刷制御コードを送信部36を介して印刷装置70に対して送信する。
プリンタドライバ30は、このようにして1ページについての印刷を行い、ページの終了(改ページ)の印刷データ描画が行われると、印刷ジョブ開始時に印刷設定情報記憶部33に記憶させた文字列からなる付加情報データを参照する。プリンタドライバ30は、参照した付加情報データがNULL文字列でない場合には、印刷ジョブ開始時に付加情報設定記憶部60に記憶させた付加情報書式によって指示された形式で、合成処理部34を用いてその付加情報データを印刷物のページにウォーターマークとして論理和の印刷データ描画を行う。そして、プリンタドライバ30は、印刷データ変換部35によって印刷データ描画を印刷装置70に依存した印刷制御コードに変換し、この印刷制御コードを送信部36を介して印刷装置70に対して送信する。
図3(a)及び図3(b)に、それぞれ、付加情報書式に基づいて、文字列からなる付加情報データを合成処理部34によって合成し、印刷物として印刷した例を示す。なお、図3(a)には、付加情報を配置する位置を印刷物の中央位置とし、付加情報の印刷方向を通常の印刷方向に対して45°の回転角度とし、付加情報のフォントをゴシック体とした場合を示している。また、図3(b)には、付加情報を配置する位置を印刷物の全面とし、付加情報の印刷方向を通常の印刷方向に対して0°の回転角度とし、付加情報のフォントをゴシック体とした場合を示している。一般に、ウォーターマークは、印刷物としての記録用紙における所定の1箇所に印刷されることが多いが、画像処理装置においては、印刷物の流出を抑止する目的のため、図3(b)に示すように、当該印刷物の全面にわたって付加情報をタイリングすることにより、元画像データの全面を覆うように描画するのが望ましい。なお、図3(a)及び図3(b)には、印刷者を特定する特定情報を暗号化して印刷している様子を示しているが、この暗号化の具体的な例については、後述するものとする。
さて、以下では、付加情報作成モジュール40の動作について説明する。付加情報作成モジュール40は、図4に示すような一連の手順にしたがって付加情報データを作成する。
まず、付加情報作成モジュール40は、同図に示すように、ステップS1において、付加情報設定記憶部60に記憶されている付加情報に関する情報を付加情報データ作成部43によって読み込むと、ステップS2において、特定情報取得部41により、プリンタドライバ30からパラメータとして渡される印刷ジョブIDを指定し、プリントスプーラ22に保持されている当該印刷ジョブIDに関する印刷ジョブ情報を取得する。なお、特定情報は、この印刷ジョブ情報の中に含まれる。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS3において、付加情報の印刷がオフであると指定されているか否か、すなわち、プリンタドライバ30からパラメータとして渡されるbTrackinglnfoPrintが"False"であるか否かを判定する。ここで、付加情報作成モジュール40は、付加情報の印刷がオンであると指定されている場合、すなわち、bTrackinglnfoPrintが"True"であった場合には、ステップS10へと処理を移行する。一方、付加情報作成モジュール40は、付加情報の印刷がオフであると指定されている場合、すなわち、bTrackinglnfoPrintが"False"であった場合には、ステップS4へと処理を移行し、ステップS2にて取得した印刷ジョブ情報に含まれるユーザ名が所属するグループ名を取得する。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS5において、ステップS1にて読み込んだ付加情報に関する情報から管理者グループIDを復号して取得する。すなわち、付加情報作成モジュール40においては、上述したように、付加情報設定記憶部60に記憶されている付加情報に関する情報が暗号化されていることから、この情報を参照する際には、復号を行うことが必要となる。そして、付加情報作成モジュール40は、ステップS6において、ステップS4にて取得した印刷ジョブ情報に含まれるユーザ名が所属するグループ名に、ステップS5にて取得した管理者グループIDが含まれるか否かを判定する。
ここで、付加情報作成モジュール40は、印刷ジョブ情報に含まれるユーザ名が所属するグループ名に管理者グループIDが含まれるものと判定した場合、すなわち、付加情報に関する管理者グループである場合には、ステップS9へと処理を移行する。一方、付加情報作成モジュール40は、印刷ジョブ情報に含まれるユーザ名が所属するグループ名に管理者グループIDが含まれないものと判定した場合には、ステップS7において、ステップS1にて読み込んだ付加情報に関する情報から管理者ユーザIDを復号して取得する。そして、付加情報作成モジュール40は、ステップS8において、ステップS4にて取得した印刷ジョブ情報に含まれるユーザ名に、ステップS7にて取得した管理者ユーザIDが含まれるか否かを判定する。
付加情報作成モジュール40は、印刷ジョブ情報に含まれるユーザ名に管理者ユーザIDが含まれるものと判定した場合、すなわち、付加情報に関する管理者ユーザである場合には、ステップS9へと処理を移行する。そして、付加情報作成モジュール40は、ステップS9において、ユーザが管理者であるものと判定し、付加情報データ(文字列)をNULL文字列に設定し、ステップS11へと処理を移行する。この付加情報データ(文字列)がNULL文字列であることは、付加情報が印刷されないことを示している。一方、付加情報作成モジュール40は、ステップS8において、印刷ジョブ情報に含まれるユーザ名に管理者ユーザIDが含まれないものと判定した場合には、ステップS10へと処理を移行し、後に詳述するが、ステップS1にて読み込んだ付加情報に関する情報から付加情報識別文字列を取得して解析し、制御文字を、対応する特定情報を暗号化して又は暗号化しないで置き換えることにより、文字列からなる付加情報データを作成し、ステップS11へと処理を移行する。なお、付加情報作成モジュール40は、対応する特定情報を暗号化した場合には、暗号化した情報を復号するための復号情報を付加した付加情報データを作成する。
そして、付加情報作成モジュール40は、ステップS11において、ステップS9又はステップS10にて作成した付加情報データと、この付加情報データを合成する際に使用する付加情報書式とをプリンタドライバ30に対して応答する。
付加情報作成モジュール40は、このような一連の手順にしたがって付加情報データを作成することができる。ここで、特定情報のユーザ名が管理者ユーザや管理者グループにはない場合、又は付加情報データの印刷がオンであると指定された場合に実行されるステップS10の処理は、具体的には図5に示す一連の手順からなるものである。なお、画像処理装置においては、本処理で使用する暗号化アルゴリズムを複数パターン用意しておき、各暗号化アルゴリズムを識別可能なように番号等の識別コードを割り付けておく。このとき、画像処理装置においては、暗号化アルゴリズムと識別コードとの対応関係を例えば予め用意したテーブル等によって定義すればよい。
まず、付加情報作成モジュール40は、同図に示すように、ステップS101において、図4中ステップS1にて読み込んだ付加情報に関する情報から付加情報識別文字列を取得し、ステップS102において、暗号化済みである旨を示す暗号化済みフラグをオフとして、暗号化が行われていない旨を設定する。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS103において、今回の処理にて使用する暗号化アルゴリズムをランダムに決定し、その暗号化アルゴリズムに対応する識別コードを記憶する。なお、付加情報作成モジュール40は、暗号化にキーを用いる場合には、識別コードとともにその復号キーを記憶してもよい。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS104において、ステップS101にて取得した付加情報識別文字列を解析して制御文字を取り出し、ステップS105において、取得した制御文字を全て処理したか否かを判定する。ここで、付加情報作成モジュール40は、制御文字を全て処理したものと判定した場合には、ステップS114へと処理を移行する一方で、制御文字を全て処理していないものと判定した場合には、ステップS106において、制御文字が特定情報を示す文字列であるか否かを判定する。
付加情報作成モジュール40は、制御文字が特定情報を示す文字列でないものと判定した場合には、ステップS107において、制御文字が固定文字列であるか否かを判定し、固定文字列でないものと判定した場合には、他の制御文字を処理するために、ステップS104からの処理を繰り返す。一方、付加情報作成モジュール40は、ステップS107において、制御文字が固定文字列であるものと判定した場合には、ステップS108において、文字列からなる付加情報データに"'(シングルコーテーション)"で囲まれた文字列を追加した上で、他の制御文字を処理するために、ステップS104からの処理を繰り返す。
また、付加情報作成モジュール40は、ステップS106において、制御文字が特定情報を示す文字列であるものと判定した場合には、ステップS109において、制御文字が暗号化する特定情報を示す文字列であるか否かを判定する。ここで、付加情報作成モジュール40は、制御文字が暗号化する特定情報を示す文字列でないものと判定した場合には、ステップS110へと処理を移行し、文字列からなる付加情報データに、制御文字に対応した特定情報を印刷ジョブ情報から取り出して追加した上で、他の制御文字を処理するために、ステップS104からの処理を繰り返す。一方、付加情報作成モジュール40は、制御文字が暗号化する特定情報を示す文字列であるものと判定した場合には、ステップS111において、ステップS103にて決定した暗号化アルゴリズムを用いて、制御文字に対応した特定情報を暗号化する。そして、付加情報作成モジュール40は、ステップS112において、暗号化済みフラグをオンとして、暗号化を行った旨を設定し、ステップS113において、文字列からなる付加情報データに、ステップS111にて暗号化した特定情報を追加した上で、他の制御文字を処理するために、ステップS104からの処理を繰り返す。
付加情報作成モジュール40は、このような処理を全ての制御文字について行うと、ステップS114において、暗号化済みフラグがオンであるか否かを判定する。ここで、付加情報作成モジュール40は、暗号化済みフラグがオフであるものと判定した場合、すなわち、ステップS111乃至ステップS113の処理を行っていない場合には、そのまま図4中ステップS11へと処理を移行する。一方、付加情報作成モジュール40は、暗号化済みフラグがオンであるものと判定した場合、すなわち、ステップS111乃至ステップS113の処理を行った場合には、ステップS115へと処理を移行し、文字列からなる付加情報データに、ステップS103にて決定した暗号化アルゴリズムに対応する識別コードと、暗号化にキーを用いた場合には必要に応じてその復号キーとを追加し、図4中ステップS11へと処理を移行する。
このように、付加情報作成モジュール40は、特定情報のユーザ名が管理者ユーザや管理者グループにはない場合、又は付加情報データの印刷がオンであると指定された場合には、付加情報識別文字列と印刷ジョブ情報とに基づいて、制御文字を、対応する特定情報を暗号化して又は暗号化しないで置き換え、文字列からなる付加情報データを作成することができる。
以下、付加情報識別文字列と印刷ジョブ情報とに基づいて作成される付加情報データの具体例について説明する。ここでは、印刷ジョブの情報(特定情報)として、ユーザ名、コンピュータ名、プリンタ名、文書名、印刷物の作成日、及び印刷物の作成時刻が、それぞれ、次表1に示す文字列からなるものとし、次表2に示すように、暗号化する文字列を示すコード値の1バイト毎に、値が0x20〜0x3Fの場合には、一律に0x10を加算するとともに、値が0x40〜0x6Fの場合には、一律に0x10を減算するような暗号化アルゴリズム(識別コードα)を使用するものとする。
この場合、暗号化前の付加情報データは、付加情報識別文字列に対応させて記載すると、次表3上段に示すように、
"2004/12/10 10:20:05 012345 MyPrinterABC"
となる。
ここで、ユーザ名を示す付加情報識別文字列"user"を"euser"とし、ユーザ名"012345"を上表2に示す暗号化アルゴリズムに基づいて暗号化することを試みる。
まず、ユーザ名"012345"を1バイト毎に図6に示すアスキーコード値で表すと、それぞれ、
"0"→"0x30"
"1"→"0x31"
"2"→"0x32"
"3"→"0x33"
"4"→"0x34"
"5"→"0x35"
となる。これら各コード値は、全て0x20〜0x3Fに属することから、"0x10"を1バイト毎に加算すると、それぞれ、
"0x30"→"0x40"→"@"
"0x31"→"0x41"→"A"
"0x32"→"0x42"→"B"
"0x33"→"0x43"→"C"
"0x34"→"0x44"→"D"
"0x35"→"0x45"→"E"
となる。
このように、ユーザ名"012345"を上表2に示す暗号化アルゴリズムに基づいて暗号化した場合には、"@ABCDE"が得られる。したがって、暗号化後の付加情報データは、付加情報識別文字列に対応させて記載すると、上表3下段に示すように、
"2004/12/10 10:20:05 @ABCDE MyPrinterABC α"
となる。なお、暗号化した情報を復号するための復号情報として付加される暗号化アルゴリズムの識別コードαは、付加情報データの末尾に付加されている。
画像処理装置においては、このようにして作成された付加情報データを、先に図3(a)及び図3(b)に示したような形態で印刷物に印刷する。このようにして作成された印刷物を特定したい人は、暗号化アルゴリズムの一覧表等を事前に作成しておき、当該印刷物を特定する際に、その一覧表と復号情報として付加した識別コードとを参照して暗号化アルゴリズムを特定して解読すればよい。また、印刷物を特定したい人は、暗号化アルゴリズムに対応した解読用のアルゴリズムを事前に作成しておき、暗号化された付加情報データと、使用された暗号化アルゴリズムの識別コードとを入力することにより、復号された情報を得るようにしてもよい。このように、画像処理装置においては、印刷物を特定する際に、暗号化した情報を復号するための情報も当該印刷物に印刷されていることから、スキャナ等の他装置を用いる必要がなく、簡便な操作のもとに印刷物を特定することが可能となる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態として示す画像処理装置においては、印刷者を特定する情報のうちID等の機密情報を暗号化して印刷物に印刷することにより、当該印刷物が流出した場合であっても、第三者にとっては一目では機密情報を判別することができず、確実に機密保護を図ることができる。
つぎに、第2の実施の形態として示す画像処理装置について説明する。
この第2の実施の形態として示す画像処理装置は、印刷者を特定する特定情報を暗号化した文字列と、暗号化された文字列を復号するための情報とをウォーターマークとして合成して印刷を行う際に、使用する暗号化アルゴリズムを、特定情報に含まれる値又は付加情報書式によって指定した情報に基づいて決定するものである。したがって、この第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
この第2の実施の形態として示す画像処理装置は、先に図1に示した画像処理装置と同様に構成される。
このような画像処理装置は、先に図4に示した一連の手順と同様の動作を行うが、同図中ステップS10において、付加情報作成モジュール40によって付加情報識別文字列に基づいて付加情報データを作成する際に、異なる処理を行う。すなわち、第1の実施の形態として示した画像処理装置においては、図5中ステップS103において、暗号化アルゴリズムをランダムに決定していたところ、第2の実施の形態として示した画像処理装置においては、固定データや印刷物の作成時刻(印刷時刻)といった付加情報として印刷されるものの暗号化されない特定情報、又は付加情報書式によって指定されるフォント名、フォントスタイル、フォントサイズ、回転角度、配置方法、微調整、色といった情報に基づいて、暗号化アルゴリズムを決定する。
具体的には、付加情報作成モジュール40は、図7に示す一連の手順にしたがって付加情報データを作成する。
まず、付加情報作成モジュール40は、同図に示すように、ステップS201において、図4中ステップS1にて読み込んだ付加情報に関する情報から付加情報識別文字列を取得し、ステップS202において、暗号化済みである旨を示す暗号化済みフラグをオフとして、暗号化が行われていない旨を設定する。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS203において、後に詳述するが、今回の処理にて使用する暗号化アルゴリズムを、固定データや作成時刻といった付加情報として印刷されるものの暗号化されない特定情報、又は付加情報書式によって指定されるフォント名、フォントスタイル、フォントサイズ、回転角度、配置方法、微調整、色といった情報に基づいて決定し、その暗号化アルゴリズムに対応する識別コードを記憶する。なお、付加情報作成モジュール40は、暗号化にキーを用いる場合には、識別コードとともにその復号キーを記憶してもよい。また、付加情報作成モジュール40は、暗号化した情報を復号するための復号情報の追加の有無を示す復号情報追加フラグをオフとして、復号情報が追加されていない旨を設定する。なお、付加情報作成モジュール40は、固定で印刷される情報がない場合には、第1の実施の形態と同様に、暗号化アルゴリズムをランダムに決定し、復号情報追加フラグをオンとする。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS204において、ステップS201にて取得した付加情報識別文字列を解析して制御文字を取り出し、ステップS205において、取得した制御文字を全て処理したか否かを判定する。ここで、付加情報作成モジュール40は、制御文字を全て処理したものと判定した場合には、ステップS214へと処理を移行する一方で、制御文字を全て処理していないものと判定した場合には、ステップS206において、制御文字が特定情報を示す文字列であるか否かを判定する。
付加情報作成モジュール40は、制御文字が特定情報を示す文字列でないものと判定した場合には、ステップS207において、制御文字が固定文字列であるか否かを判定し、固定文字列でないものと判定した場合には、他の制御文字を処理するために、ステップS204からの処理を繰り返す。一方、付加情報作成モジュール40は、ステップS207において、制御文字が固定文字列であるものと判定した場合には、ステップS208において、文字列からなる付加情報データに"'(シングルコーテーション)"で囲まれた文字列を追加した上で、他の制御文字を処理するために、ステップS204からの処理を繰り返す。
また、付加情報作成モジュール40は、ステップS206において、制御文字が特定情報を示す文字列であるものと判定した場合には、ステップS209において、制御文字が暗号化する特定情報を示す文字列であるか否かを判定する。ここで、付加情報作成モジュール40は、制御文字が暗号化する特定情報を示す文字列でないものと判定した場合には、ステップS210へと処理を移行し、文字列からなる付加情報データに、制御文字に対応した特定情報を印刷ジョブ情報から取り出して追加した上で、他の制御文字を処理するために、ステップS204からの処理を繰り返す。一方、付加情報作成モジュール40は、制御文字が暗号化する特定情報を示す文字列であるものと判定した場合には、ステップS211において、ステップS203にて決定した暗号化アルゴリズムを用いて、制御文字に対応した特定情報を暗号化する。そして、付加情報作成モジュール40は、ステップS212において、暗号化済みフラグをオンとして、暗号化を行った旨を設定し、ステップS213において、文字列からなる付加情報データに、ステップS211にて暗号化した特定情報を追加した上で、他の制御文字を処理するために、ステップS204からの処理を繰り返す。
付加情報作成モジュール40は、このような処理を全ての制御文字について行うと、ステップS214において、暗号化済みフラグがオンであり且つ復号情報追加フラグがオンであるか否かを判定する。ここで、付加情報作成モジュール40は、暗号化済みフラグ又は復号情報追加フラグのいずれかがオンでないものと判定した場合には、そのまま図4中ステップS11へと処理を移行する。一方、付加情報作成モジュール40は、暗号化済みフラグがオンであり且つ復号情報追加フラグがオンであるものと判定した場合には、ステップS215へと処理を移行し、文字列からなる付加情報データに、ステップS203にて決定した暗号化アルゴリズムに対応する識別コードと、暗号化にキーを用いた場合には必要に応じてその復号キーとを追加し、図4中ステップS11へと処理を移行する。
このように、付加情報作成モジュール40は、付加情報識別文字列と印刷ジョブ情報とに基づいて、制御文字を、対応する特定情報を暗号化して又は暗号化しないで置き換え、文字列からなる付加情報データを作成することができる。なお、付加情報作成モジュール40は、ステップS203における暗号化アルゴリズムの決定処理を、図8に示す一連の手順にしたがって行う。
まず、付加情報作成モジュール40は、同図に示すように、ステップS301において、図4中ステップS1にて読み込んだ付加情報に関する情報から付加情報識別文字列を取得し、ステップS302において、付加情報のサイズ等を指定する付加情報書式を取得するとともに、暗号化済みである旨を示す暗号化済みフラグをオフとして、暗号化が行われていない旨を設定する。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS303において、暗号化した情報を復号するための復号情報の追加の有無を示す復号情報追加フラグをオフとして、復号情報が追加されていない旨を設定し、ステップS304において、暗号化アルゴリズムの決定方法を示す暗号化決定方法を取得する。なお、暗号化決定方法は、いずれの情報に基づいて暗号化アルゴリズムを決定するかを識別する値であり、そのデータ形式は規定しない。ここでは、暗号化決定方法は、その値が"1"である場合には、印刷物の作成時刻に基づいて暗号化アルゴリズムを決定し、その値が"2"である場合には、付加情報書式のフォントサイズに基づいて暗号化アルゴリズムを決定し、それ以外の値の場合には、ランダムに暗号化アルゴリズムを決定するものとする。なお、かかる暗号化決定方法は、付加情報識別文字列に制御文字や制御文字のオプションとして指定できるようにしてもよい。
続いて、付加情報作成モジュール40は、ステップS305において、ステップS304にて取得した暗号化決定方法が、印刷物の作成時刻に基づいて暗号化アルゴリズムを決定するものであるか否かを判定する。
ここで、付加情報作成モジュール40は、印刷物の作成時刻に基づいて暗号化アルゴリズムを決定する暗号化決定方法であった場合には、ステップS310へと処理を移行し、印刷物の作成時刻に対応した暗号化アルゴリズムを決定し、図7中ステップS204へと処理を移行する。例えば、付加情報作成モジュール40は、複数種類の暗号化アルゴリズムにそれぞれ番号を付与してテーブルに登録しておき、印刷物の作成時刻の秒の値に対応した番号の暗号化アルゴリズムを決定する。この場合、付加情報作成モジュール40は、暗号化アルゴリズムが60種類に満たない場合には、例えば次式を用いて暗号化アルゴリズムの番号を算出する。
暗号化アルゴリズムの番号=(秒値/60)×暗号化アルゴリズム種類数
一方、付加情報作成モジュール40は、印刷物の作成時刻に基づいて暗号化アルゴリズムを決定する暗号化決定方法でなかった場合には、ステップS306において、ステップS304にて取得した暗号化決定方法が、付加情報書式のフォントサイズに基づいて暗号化アルゴリズムを決定するものであるか否かを判定する。
ここで、付加情報作成モジュール40は、付加情報書式のフォントサイズに基づいて暗号化アルゴリズムを決定する暗号化決定方法であった場合には、ステップS309へと処理を移行し、付加情報書式のフォントサイズに対応した暗号化アルゴリズムを決定し、図7中ステップS204へと処理を移行する。例えば、付加情報作成モジュール40は、複数種類の暗号化アルゴリズムにそれぞれ番号を付与してテーブルに登録しておき、付加情報書式のフォントサイズの値を1/10倍して求めた値に対応した番号の暗号化アルゴリズムを決定する。
また、付加情報作成モジュール40は、付加情報書式のフォントサイズに基づいて暗号化アルゴリズムを決定する暗号化決定方法でなかった場合には、ステップS307へと処理を移行し、暗号化アルゴリズムをランダムに決定する。そして、付加情報作成モジュール40は、ステップS308において、復号情報追加フラグをオンとして、付加情報データに復号化情報を追加するように設定した上で、図7中ステップS204へと処理を移行する。
このように、付加情報作成モジュール40は、固定データや作成時刻といった付加情報として印刷されるものの暗号化されない特定情報、又は付加情報書式に基づいて、暗号化アルゴリズムを決定することができる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態として示す画像処理装置においては、暗号化された特定情報を復号するための情報を、作成時刻といった暗号化されずに本来印刷されるそのままの情報として印刷する、又は印刷される付加情報の書式として表現することから、識別コード等を印刷する必要がなく、第1の実施の形態に比べて違和感のない印刷を行うことが可能となり、復号するための情報として識別される可能性も低減され、信頼性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、プリンタドライバ30によって駆動されるプリンタに適用した場合について説明したが、本発明は、画像形成機能を備える装置であればいかなるものであっても適用することができ、例えば、プリンタの他、複写機、ファクシミリ装置、又はこれらの機能を複合的に備えたMFP(Multi Function Printer)等にも容易に適用することができる。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の第1の実施の形態として示す画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 付加情報識別文字列で使用する制御文字の具体例を説明する図である。 付加情報データを印刷した印刷物の具体例を説明する図である。 付加情報データを印刷した印刷物の他の具体例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態として示す画像処理装置における付加情報作成モジュールによって付加情報データを作成する際の一連の手順を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態として示す画像処理装置における付加情報作成モジュールによって対応する特定情報を暗号化して又は暗号化しないで制御文字を置き換えて付加情報データを作成する際の一連の手順を説明するフローチャートである。 アスキーコード表を示す図である。 本発明の第2の実施の形態として示す画像処理装置における付加情報作成モジュールによって対応する特定情報を暗号化して又は暗号化しないで制御文字を置き換えて付加情報データを作成する際の一連の手順を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態として示す画像処理装置における付加情報作成モジュールによって暗号化アルゴリズムを決定する際の一連の手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 アプリケーションプログラム
21 グラフィックデバイスインターフェース
22 プリントスプーラ
30 プリントドライバ
31 印刷データ受付部
32 印刷設定情報表示・変更部
33 印刷設定情報記憶部
34 合成処理部
35 印刷データ変換部
36 送信部
40 付加情報作成モジュール
41 特定情報取得部
42 暗号化処理部
43 付加情報データ作成部
50 付加情報設定ユーティリティ
60 付加情報設定記憶部
70 印刷装置

Claims (12)

  1. 元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理装置であって、
    印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    前記特定情報取得手段によって取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理手段と、
    前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報とこの暗号化された特定情報を復号するための復号情報とを、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成手段と、
    前記付加情報作成手段によって作成された付加情報を前記元画像データに対して合成する合成処理手段と、
    前記合成処理手段によって合成されたデータを外部へと送信する送信手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記暗号化処理手段は、付加情報として印刷されるものの暗号化されない特定情報に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報を暗号化し、
    前記付加情報作成手段は、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報と、前記暗号化されない特定情報からなる復号情報とを、前記付加情報として作成すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記暗号化されない特定情報は、印刷物の作成時刻であること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記付加情報作成手段によって作成される付加情報の書式を設定する設定手段を備え、
    前記暗号化処理手段は、前記設定手段によって設定された付加情報の書式に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報を暗号化し、
    前記付加情報作成手段は、前記設定手段によって設定された書式にしたがって、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報を前記付加情報として作成すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記付加情報作成手段によって作成される付加情報の書式を設定する設定手段を備え、
    前記暗号化処理手段は、前記設定手段によって設定された付加情報の書式に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報を暗号化し、
    前記付加情報作成手段は、前記設定手段によって設定された書式にしたがって、前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報と前記復号情報とを前記付加情報として作成すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理方法であって、
    印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得工程と、
    前記特定情報取得工程にて取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理工程と、
    前記暗号化処理工程にて暗号化された特定情報とこの暗号化された特定情報を復号するための復号情報とを、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成工程と、
    前記付加情報作成工程にて作成された付加情報を前記元画像データに対して合成する合成処理工程と、
    前記合成処理工程にて合成されたデータを外部へと送信する送信工程とを備えること
    を特徴とする画像処理方法。
  7. 前記暗号化処理工程では、付加情報として印刷されるものの暗号化されない特定情報に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報が暗号化され、
    前記付加情報作成工程では、前記暗号化処理工程にて暗号化された特定情報と、前記暗号化されない特定情報からなる復号情報とが、前記付加情報として作成されること
    を特徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  8. 前記暗号化されない特定情報は、印刷物の作成時刻であること
    を特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 前記付加情報作成工程にて作成される付加情報の書式を設定する設定工程を備え、
    前記暗号化処理工程では、前記設定工程にて設定された付加情報の書式に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報が暗号化され、
    前記付加情報作成工程では、前記設定工程にて設定された書式にしたがって、前記暗号化処理工程にて暗号化された特定情報が前記付加情報として作成されること
    を特徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  10. 前記付加情報作成工程にて作成される付加情報の書式を設定する設定工程を備え、
    前記暗号化処理工程では、前記設定工程にて設定された付加情報の書式に基づいて決定された前記暗号化方式に基づいて、特定情報が暗号化され、
    前記付加情報作成工程では、前記設定工程にて設定された書式にしたがって、前記暗号化処理工程にて暗号化された特定情報と前記復号情報とが前記付加情報として作成されること
    を特徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  11. 元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理装置であって、
    印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    前記特定情報取得手段によって取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理手段と、
    前記暗号化処理手段によって暗号化された特定情報を、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成手段と、
    前記付加情報作成手段によって作成された付加情報を地模様として前記元画像データに対して合成する合成処理手段と、
    前記合成処理手段によって合成されたデータに基づいて印刷物を作成する印刷手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  12. 元画像データに対して所定の情報を合成した画像データを生成する画像処理方法であって、
    印刷者を特定する特定情報を取得する特定情報取得工程と、
    前記特定情報取得工程にて取得された特定情報を所定の暗号化方式に基づいて暗号化する暗号化処理工程と、
    前記暗号化処理工程にて暗号化された特定情報を、前記元画像データに対して重ね合わせて印刷する付加情報として作成する付加情報作成工程と、
    前記付加情報作成工程にて作成された付加情報を地模様として前記元画像データに対して合成する合成処理工程と、
    前記合成処理工程にて合成されたデータに基づいて印刷物を作成する印刷工程とを備えること
    を特徴とする画像処理方法。
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