JP2006249908A - コン穴キャップ及びコン穴埋め方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 セパレータ103によって連結された型枠板110の間にコンクリートを流し込む方式のコンクリート施工に際して、型枠板110を取り外した後にコンクリートの壁面に残るコン穴101を埋めるために用いられるコン穴キャップ10であって、コン穴101に適合する形状に成形されるとともに、コン穴101の内部から突出するセパレータ103の端部105を受容する逃げ穴22が形成されているキャップ本体20と、前記逃げ穴22内に設けられるとともに、この逃げ穴22内に挿入されたセパレータ103の抜けを防止し、前記コン穴101からのキャップ本体20の脱落を防止する脱落防止部材40と、を備えるコン穴キャップ10。
【選択図】 図2
Description
この方法では、図1に示すように、セパレータ103の端部105にはネジ山が形成されており、このネジ山に対して円錐台形状をした「Pコン」などと呼ばれるプラスチック製の固定部材108が装着される。この固定部材108によって、セパレータ103によって連結される型枠板110は躯体コンクリート100の厚みに相当する間隔で並列に固定される。コンクリートが硬化した後に型枠板110を取り外す際には、型枠板110とともに固定部材108も取り外される。このとき、躯体コンクリート100の表面には、固定部材108が取り外された後の痕跡である円錐台形状のコン穴101が残る。このコン穴101は、そのままにしておくと美観を損ねるだけでなく、セパレータ103と躯体コンクリート100との間を通って水が侵入する入口ともなるためにこれを塞ぐ必要がある。そこで従来、コン穴101を塞ぐ方法としては、手練りのモルタル団子を指で穴詰めするなどの方法が採られていた。
また、特許文献1などに開示されているコン穴キャップによれば、接着材によってコン穴キャップを接合する場合に、接着材が乾くまでの間、コン穴の内面に対してコン穴キャップを圧着させておくことができないために、十分な接合強度が得られない場合があるので問題であった。
(1)セパレータによって連結された型枠板の間にコンクリートを流し込む方式のコンクリート施工に際して、型枠板を取り外した後にコンクリートの壁面に残るコン穴を埋めるために用いられるコン穴キャップであって、前記コン穴に適合する形状に成形されるとともに、前記コン穴の内部から突出するセパレータの端部を受容する逃げ穴が形成されているキャップ本体と、前記逃げ穴内に設けられるとともに、この逃げ穴内に挿入されたセパレータの抜けを防止し、前記コン穴からのキャップ本体の脱落を防止する脱落防止部材と、を備えることを特徴とするコン穴キャップ。
(2)上記(1)に記載のコン穴キャップであって、前記脱落防止部材は、セパレータの端部に形成されているネジ山に係合する係合爪を備えている、コン穴キャップ。
(3)上記(1)または(2)に記載のコン穴キャップであって、前記脱落防止部材は、円筒状に形成されており、その内周面及び/又は外周面には、複数の箇所にリブが形成されている、コン穴キャップ。
(4)上記(1)から(3)のうちいずれかに記載のコン穴キャップをコン穴に入れて、前記コン穴の内面と前記キャップ本体の外面とを無機系接着材により接合することを特徴とする、コン穴埋め方法。
(5)前記無機系接着材は、無収縮性あるいは膨張性のセメントである、上記(4)に記載のコン穴埋め方法。
(6)セパレータによって連結された型枠板の間にコンクリートを流し込む方式のコンクリート施工に際して、型枠板を取り外した後にコンクリートの壁面に残るコン穴を埋めるための方法であって、前記コン穴に適合する形状に成形されたキャップ本体を前記コン穴に入れるとともに、前記コン穴の内面と前記キャップ本体の外面とを無機系接着材により接合することを特徴とする、コン穴埋め方法。
(7)前記無機系接着材は、無収縮性あるいは膨張性のセメントである、上記(6)に記載のコン穴埋め方法。
本発明に係るコン穴キャップは10、既に図1を用いて説明したように、セパレータ103を介して連結された型枠板110の間にコンクリートを流し込む方式のコンクリート施工に際して、型枠板110を取り外した後、躯体コンクリート100の壁面に残される固定部材108(Pコン)の痕跡であるコン穴101を塞ぐために用いられる部材である。
また、キャップ本体20の成形材料としては、セメントと水と他の材料とを混合した材料を使用することもできる。例えば、フライアッシュ、ガラスや炭素などの無機系繊維質材料、高炉スラグ微粉末、都市ゴミや下水汚泥の燃焼灰、などをセメント及び水とともに混合した材料を使用することができる。
図3〜図6に示すように、脱落防止部材40は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂)により略円筒型に成形された部材である。セパレータ103の端部が挿入される側の端部(図3において上側の端部)には、他の部分よりも大径のフランジ部41が形成されている。そのフランジ部41の反対側の端部(図3において下側の端部)には、合計6箇所に係合爪42が形成されている。脱落防止部材40の外周面には、合計6箇所に外側リブ43が形成されている(図6参照)。また、脱落防止部材40の内周面には、合計12箇所に内側リブ44が形成されている(図5参照)。これら外側リブ43及び内側リブ44は、脱落防止部材40の中心軸に沿ってほぼ平行に延びるように形成されている。また、脱落防止部材40には、合計6箇所に細溝状のスリット45が形成されている。これらのスリット45によって区切られた部分には、係合爪42が1箇所ずつ形成されるとともに、円周方向ほぼ中央部には外側リブ43が1箇所ずつ形成され、円周方向の両端部にそれぞれ内側リブ44が形成されている(図5、6参照)。
図7に示すように、コン穴101の内部にコン穴キャップ10を押し込む前の状態では、コン穴101の内部からはセパレータ103の端部105が突出している。このセパレータ103の端部105には、型枠板110を固定するための「Pコン」などと呼ばれる固定部材108を装着するために使用したネジ山112が形成されている。
図8に示すように、コン穴101の内部にコン穴キャップ10を押し込んだ後の状態では、逃げ穴22の内部にセパレータ103の端部105が挿入された状態となる。また、逃げ穴22とセパレータ103との間には、脱落防止部材40が介在した状態となる。この状態では、脱落防止部材40に設けられた6つの係合爪42がネジ山112に係合しており、これによってセパレータ103の端部105が逃げ穴22から抜け出てしまうことが防止されている。また、脱落防止部材40の外周面に設けられた6つの外側リブ43によって、脱落防止部材40と逃げ穴22の内壁面との摩擦抵抗が高められている。さらに、脱落防止部材40の内周面に設けられた12つの内側リブ44によって、脱落防止部材40の内周面とセパレータ103の端部105の外周面との摩擦抵抗が高められている。つまり、係合爪42、外側リブ43、及び内側リブ44の協働的な作用によって、セパレータ103の端部105が逃げ穴22の内部から抜け出てしまうことが防止されるとともに、コン穴101からのコン穴キャップ10の脱落が防止されている。
20 キャップ本体
22 逃げ穴
40 脱落防止部材
42 係合爪
43 外側リブ
44 内側リブ
45 スリット
50 接着材
100 躯体コンクリート
101 コン穴
103 セパレータ
108 固定部材
110 型枠板
112 ネジ山
Claims (7)
- セパレータによって連結された型枠板の間にコンクリートを流し込む方式のコンクリート施工に際して、型枠板を取り外した後にコンクリートの壁面に残るコン穴を埋めるために用いられるコン穴キャップであって、
前記コン穴に適合する形状に成形されるとともに、前記コン穴の内部から突出するセパレータの端部を受容する逃げ穴が形成されているキャップ本体と、
前記逃げ穴内に設けられるとともに、この逃げ穴内に挿入されたセパレータの抜けを防止し、前記コン穴からのキャップ本体の脱落を防止する脱落防止部材と、を備えることを特徴とするコン穴キャップ。 - 請求項1に記載のコン穴キャップであって、
前記脱落防止部材は、セパレータの端部に形成されているネジ山に係合する係合爪を備えている、コン穴キャップ。 - 請求項1または請求項2に記載のコン穴キャップであって、
前記脱落防止部材は、円筒状に形成されており、その内周面及び/又は外周面には、複数の箇所にリブが形成されている、コン穴キャップ。 - 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載のコン穴キャップをコン穴に入れて、前記コン穴の内面と前記キャップ本体の外面とを無機系接着材により接合することを特徴とする、コン穴埋め方法。
- 前記無機系接着材は、無収縮性あるいは膨張性のセメントである、請求項4に記載のコン穴埋め方法。
- セパレータによって連結された型枠板の間にコンクリートを流し込む方式のコンクリート施工に際して、型枠板を取り外した後にコンクリートの壁面に残るコン穴を埋めるための方法であって、
前記コン穴に適合する形状に成形されたキャップ本体を前記コン穴に入れるとともに、前記コン穴の内面と前記キャップ本体の外面とを無機系接着材により接合することを特徴とする、コン穴埋め方法。 - 前記無機系接着材は、無収縮性あるいは膨張性のセメントである、請求項6に記載のコン穴埋め方法。
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Citations (5)
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-
2005
- 2005-05-18 JP JP2005145474A patent/JP2006249908A/ja active Pending
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