JP2006245691A - QoS設定発行システムおよび方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 IPレイヤにおけるQoS設定情報及びその発行プロセスを秘匿した形で提供することができ、QoS設定の改変および詐称の防止と、および通信端末毎の利用帯域の公平制御が可能なQoS設定発行システムおよび方法、プログラムを提供する。
【解決手段】 QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するためのQoS設定情報蓄積手段と、通信端末に接続するためのインタフェース手段と、ネットワークに接続した通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対しQoS設定情報蓄積手段に格納されたQoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するためのQoS設定発行手段と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するためのQoS設定情報蓄積手段と、通信端末に接続するためのインタフェース手段と、ネットワークに接続した通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対しQoS設定情報蓄積手段に格納されたQoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するためのQoS設定発行手段と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、IPネットワーク上に接続された通信端末において、ユーザおよび第三者によるQoS設定の改変および詐称を防止するためのQoS設定発行システムおよび方法、プログラムに関する。
従来の技術におけるDiffServ(Differentiated Services)は、送受信するトラフィックの種類をインターネット・ユーザーが識別し、その識別された種類に応じてQoSを提供する技術である。この技術は、複数の優先クラス間で相対的な転送性能差をつけることによりトラフィックの優先制御を実現するためのものであり、各パケットのIPヘッダ内に付与されるDSCP(DiffServ Code Point)値と呼ばれる優先制御情報に基づき実現されている。
なお、DSCP値は、IPv4ではTOSフィールド(TOS:Type of Service、サービス・タイプ)に割り当てられ、IPv6ではTraffic Classフィールドに割り当てられる(非特許文献1参照)。
http://www.ietf.org/html.charters/diffserv-charter.html 検索日2004年11月22日
http://www.ietf.org/html.charters/diffserv-charter.html 検索日2004年11月22日
しかしながら上述した従来技術においては、下記のような解決すべき課題を有している。
IPレイヤにおけるQoS設定は、通常は対象となるIPネットワークにおけるポリシーに基づき、アプリケーションの種類等に応じて決定されている。しかしながら、こうしたQoS設定方式においては、IPネットワークに接続される通信端末のQoS設定に対し、該通信端末のユーザおよび第三者によるQoS設定情報へのアクセスおよび改変を防止する手段が考慮されていなかった。従って、該ユーザまたは第三者が、該通信端末から送出される各パケットのIPヘッダに対して、不正に高優先度のDSCP値を付与することが可能であり、それに伴うネットワーク帯域の占有や、不公平な帯域利用の懸念が存在いている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、IPレイヤにおけるQoS設定情報及びその発行プロセスを秘匿した形で提供することができ、QoS設定の改変および詐称の防止と、および通信端末毎の利用帯域の公平制御が可能なQoS設定発行システムおよび方法、プログラムを提供することにある。
課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、IPプロトコルが動作するネットワークに接続した通信端末に対してQoSの設定および発行を行うためのQoS設定発行システムであって、前記QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するためのQoS設定情報蓄積手段と、前記通信端末に接続するためのインタフェース手段と、前記ネットワークに接続した前記通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対し前記QoS設定情報蓄積手段に格納された前記QoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するためのQoS設定発行手段と、を備える。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、前記QoS設定情報蓄積手段は、前記QoS設定情報が格納されていない場合には該QoS設定情報を発行しない。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載のQoS設定発行システムは、USBキーもしくはCD−ROMを含む記憶媒体に格納されている。
また、請求項4に記載の本発明は、IPプロトコルが動作するネットワークに接続した通信端末に対してQoSの設定および発行を行うためのQoS設定発行方法であって、QoS設定情報蓄積手段において、前記QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するステップと、インタフェース手段によって、前記通信端末に接続するステップと、QoS設定発行手段によって、前記ネットワークに接続した前記通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対し前記QoS設定情報蓄積手段に格納された前記QoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するステップと、を有する。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項4において、前記QoS設定情報蓄積手段は、前記QoS設定情報が格納されていない場合には該QoS設定情報を発行しない。
また、請求項6に記載の本発明は、IPプロトコルが動作するネットワークに接続した通信端末に対してQoSの設定および発行を行うためのQoS設定発行プログラムであって、QoS設定情報蓄積手段において、前記QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するステップと、インタフェース手段によって、前記通信端末に接続するステップと、QoS設定発行手段によって、前記ネットワークに接続した前記通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対し前記QoS設定情報蓄積手段に格納された前記QoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するステップと、を有する。
また、請求項7に記載の本発明は、請求項6において、前記QoS設定情報蓄積手段は、前記QoS設定情報が格納されていない場合には該QoS設定情報を発行しない。
また、請求項8に記載の本発明は、請求項6または7のいずれか1項に記載のQoS設定発行プログラムは、USBキーもしくはCD−ROMを含む記憶媒体に格納されて実行可能である。
本発明によれば、IPレイヤにおけるQoS設定情報及びその発行プロセスを秘匿した形で提供することができ、QoS設定の改変および詐称の防止と、および通信端末毎の利用帯域の公平制御が可能なQoS設定発行システムおよび方法、プログラムを提供することができる。
図1は、本発明のQoS設定発行システムの実施の形態に係る、全体構成を説明するための構成図を示す。この図1において、本発明のQoS設定発行システムを適用したQoS設定発行装置1と、このQoS設定発行装置1を操作してQoS設定発行の指示入力を行うQoS設定発行者7と、通信端末6と、TCP/IPプロトコルスタック8と、が示されている。また、QoS設定発行装置1は、QoS設定情報蓄積手段2と、QoS設定複製手段3と、QoS設定発行手段4と、およびインタフェース手段5を備えている。
また、本実施の形態におけるQoS設定とは、IPレイヤにおけるQoS実現技術の一つであるDiffServ(Differentiated Services)におけるDSCP値の設定を指している。
QoS設定発行装置1は、インタフェース手段5を通じて通信端末6への装着が可能である。ここで、通信端末6は、例えばパソコンやPDA等の情報処理装置あるいは情報処理移動端末などであり、さらにCD−ROMドライブやUSBキー等を該通信端末6へ接続するための既存のインタフェース手段を備えていてもよい。
QoS設定発行装置1は、QoS設定発行者7により、所定のQoS設定ポリシーに基づいて、QoS設定情報をQoS設定情報蓄積手段2へ通信端末6の図示しないユーザおよび第三者から秘匿した情報形式で格納する。なお、この秘匿にあたっては、既存の暗号化技術を適用してもよい。
また、QoS設定複製手段3により、必要に応じてQoS設定情報を通信端末6の図示しないユーザから秘匿した情報形式で通信端末6の備える図示しないメモリ領域に複製する。なお、このメモリ領域に代えてCD−ROMやUSBキー等に複製してもよい。
また、通信端末6が図示しない他の接続先へ接続を確立した後に、QoS設定発行手段4により、この通信端末6の図示しないユーザおよび第三者から秘匿されたプロセスによって、QoS設定情報を通信端末6から送出されるパケットに付与するようTCP/IPプロトコルスタック8へ伝達している。
なお、QoS設定複製手段3によるQoS設定情報の通信端末6のメモリ領域への複製処理はユーザの任意によっても実行することができる。
以上の処理により、QoS設定情報及びQoS設定発行プロセスは、通信端末6の図示しないユーザおよび第三者から完全に秘匿され、QoS設定の改変および詐称を防止することが可能となる。
また、通信端末6より送出されるパケットのIPヘッダに、通信端末6のユーザおよび第三者から秘匿された形でIPヘッダのDSCP(DiffServ Cord Point)値付与を実施することも可能となる。
次の図2には、本発明のQoS設定発行システムの実施の形態に係る、QoS設定発行の処理を説明するためのシーケンス図を示す。
この図2においては、任意のQoS設定ポリシーに基づいてQoS設定を発行するQoS設定発行者7と、図1を参照して説明したQoS詐称防止機能を発揮するQoS設定発行装置1と、通信端末6と、の間における、QoS情報設定からDSCP値マーキング(付与)までの流れを示している。なお図2に参照される処理では、QoS設定情報が通信端末6の有する図示しないメモリ領域に複製される場合の処理を前提として示している。
まず、QoS設定発行者7は、任意のQoS設定ポリシーに基づきQoS設定発行装置1のQoS設定蓄積手段2にQoS設定情報を第三者から秘匿された形式で格納する(ステップ1:S1)。なお、この秘匿の形式は既存の暗号化アルゴリズムを適用してもよい。
次に、QoS設定発行装置1の備えるQoS設定複製手段3は、QoS設定蓄積手段2に格納されたQoS設定情報を複製し、インタフェース手段5を通じて通信端末6の有する図示しないメモリ領域に複製する(ステップ2:S2)。
次に、通信端末6は図示しない接続先との接続状態を確立する(ステップ3:S3)。
次に、ステップ3のタイミングに同期して、インタフェース手段5を通じ、QoS設定発行手段4が複製されたQoS設定情報に基づきQoS設定を発行する(ステップ4:S4)。
次に、QoS設定発行に基づき、通信端末6より送出されるパケットのIPヘッダの所定のフィールドにDSCP値が付与される(ステップ5:S5)。
以上のステップ1〜5において、QoS設定蓄積手段2、QoS設定複製手段3、およびQoS情報発行手段4は、全て通信端末6の図示しないユーザおよび第三者から秘匿された形で保存されている。
またQoS設定複製手段3により通信端末6にQoS設定情報が複製される場合、これも通信端末6の図示しないユーザおよび第三者から秘匿された形で実行され、保存される。また、複製されたQoS設定情報には暗号化が施されていてもよい。
次に図3に示すのは、本発明のQoS設定発行システムの実施の形態に係る、ネットワーク構成を説明するための説明図である。この図3においては、通信事業者における本実施の形態のQoS設定発行装置を適用した場合を示すものである。
本図において、エンドユーザ(図1および図2を参照して説明した図示しないユーザ)14は通信端末6により通信事業者ネットワーク10と(図中S32)、およびゲートウェイ13を介してxSP(各種サービスプロバイダ)ネットワーク12へアクセスを行なう(図中S33)。
ここで、通信事業者ネットワーク10はエンドユーザ14のアクセスネットワークであるIPv6ネットワークであり、一方、xSPネットワーク12はIPv4またはIPv6ネットワークであるものとする。
このような構成において、通信事業者ネットワーク10の所有者たる通信事業者がエンドユーザ14に対しQoS設定発行装置1を配布する場合を例に説明する。
この場合、通信事業者はQoS設定発行装置1におけるQoS発行方法および設定情報をエンドユーザ14に知られることを防止するため、QoS設定情報を既存の暗号化手段などにより秘匿して配布する。
エンドユーザ14は、QoS設定発行装置1を通信端末6に装着することにより、通信事業者ネットワーク10におけるQoS設定情報を知ることなく、QoS設定を利用する。
また、仮に第三者によるQoS設定発行装置1の盗難時においても、第三者による不正なQoS設定の改変や詐称を行なうことはできない。エンドユーザ14が通信事業者ネットワーク10内の通信事業者サーバ11へアクセスする場合、通信端末6より送出されるパケットのIPヘッダにDSCP値が付与される。
一方、xSPネットワーク12へのIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)によるIPv6上のトンネル接続時には、通信端末6より送出されるIPパケットの外側ヘッダは通信事業者ネットワーク10に用いられ、内側ヘッダはxSPネットワーク12におけるルーティングに用いられる。
この場合、内側ヘッダにおけるQoS設定にはQoS設定発行装置1は関与せず、エンドユーザ14はxSPネットワーク12の事業者の設定ポリシーに従いQoS設定を行なう。一方、外側ヘッダにおけるQoS設定はQoS設定発行装置1により発行され、通信端末6のエンドユーザ14および第三者から秘匿して行なわれる。
以上のように、本発明の実施の形態に係るQoS設定発行装置1により、通信事業者が指定するQoSポリシーは通信端末6のエンドユーザ14およびその他の第三者から秘匿され、通信事業者ネットワーク10における通信においてのみ適用される。これにより該通信事業者は通信事業者ネットワーク10内におけるエンドユーザ14の公平な帯域利用を実現することが可能となる。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、IPレイヤにおけるQoS設定情報及びその発行プロセスを秘匿した形で提供することができ、QoS設定の改変および詐称の防止と、および通信端末毎の利用帯域の公平制御が可能なQoS設定発行システムおよび方法、プログラムを提供することができる。
1 QoS設定発行装置(QoS設定発行システム)
2 QoS設定情報蓄積手段
3 QoS設定複製手段
4 QoS設定発行手段
5 インタフェース手段
6 通信端末
7 Qos設定発行者
8 TCP/IPプロトコルスタック
10 通信事業者ネットワーク
11 通信事業者サーバ
12 xSPネットワーク
13 ゲートウェイ
2 QoS設定情報蓄積手段
3 QoS設定複製手段
4 QoS設定発行手段
5 インタフェース手段
6 通信端末
7 Qos設定発行者
8 TCP/IPプロトコルスタック
10 通信事業者ネットワーク
11 通信事業者サーバ
12 xSPネットワーク
13 ゲートウェイ
Claims (8)
- IPプロトコルが動作するネットワークに接続した通信端末に対してQoSの設定および発行を行うためのQoS設定発行システムであって、
前記QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するためのQoS設定情報蓄積手段と、
前記通信端末に接続するためのインタフェース手段と、
前記ネットワークに接続した前記通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対し前記QoS設定情報蓄積手段に格納された前記QoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するためのQoS設定発行手段と、
を備えることを特徴とするQoS設定発行システム。 - 前記QoS設定情報蓄積手段は、
前記QoS設定情報が格納されていない場合には該QoS設定情報を発行しないことを特徴とする請求項1記載のQoS設定発行システム。 - 請求項1または2のいずれか1項に記載のQoS設定発行システムは、
USBキーもしくはCD−ROMを含む記憶媒体に格納されていることを特徴とするQoS設定発行システム。 - IPプロトコルが動作するネットワークに接続した通信端末に対してQoSの設定および発行を行うためのQoS設定発行方法であって、
QoS設定情報蓄積手段において、前記QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するステップと、
インタフェース手段によって、前記通信端末に接続するステップと、
QoS設定発行手段によって、前記ネットワークに接続した前記通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対し前記QoS設定情報蓄積手段に格納された前記QoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するステップと、
を有することを特徴とするQoS設定発行方法。 - 前記QoS設定情報蓄積手段は、
前記QoS設定情報が格納されていない場合には該QoS設定情報を発行しないことを特徴とする請求項4記載のQoS設定発行方法。 - IPプロトコルが動作するネットワークに接続した通信端末に対してQoSの設定および発行を行うためのQoS設定発行プログラムであって、
QoS設定情報蓄積手段において、前記QoSの設定を秘匿するために暗号化してQoS設定情報として格納するステップと、
インタフェース手段によって、前記通信端末に接続するステップと、
QoS設定発行手段によって、前記ネットワークに接続した前記通信端末から送出されるパケットのIPヘッダに対し前記QoS設定情報蓄積手段に格納された前記QoS設定情報に基づいてDSCP値を発行するステップと、
を有することを特徴とするQoS設定発行プログラム。 - 前記QoS設定情報蓄積手段は、
前記QoS設定情報が格納されていない場合には該QoS設定情報を発行しないことを特徴とする請求項6記載のQoS設定発行プログラム。 - 請求項6または7のいずれか1項に記載のQoS設定発行プログラムは、
USBキーもしくはCD−ROMを含む記憶媒体に格納されて実行可能なことを特徴とするQoS設定発行プログラム。
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