JP2006238363A - 無線タグシステム、無線タグ、および質問機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多くの無線タグから送信される混合パルス列から、無線タグのデータを読み取ることができる無線タグシステムを提供する。
【解決手段】 無線タグ10は区切り符号、無線タグID、送信データ等を含む明滅ユニットを2つ以上複製し、連続フレーム内にオフセットステップユニットRの整数倍の間隔を開けて配置し、この連続フレームをPPM変調して送信する。質問機20では、区切り符号検出部22により、無線タグ10から送信される混合パルス列中の区切り符号を検出し、区切り符号の間隔により抽出した混合パルスパターンをシフトレジスタ24に記憶する。相互相関部28は、シフトレジスタ24に記憶された混合パルスパターンとパルスパターンバンク25内の参照パルスパターンとの間で相互相関を行ない、パルスパターンデコーダ29により無線タグ10のIDおよび送信データを読み取る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電池を内蔵し自ら発信を行なうことができるアクティブ型の無線タグ等を使用し、物品管理やリアルタイムの位置の追跡等を行なうための、無線タグシステム、無線タグ、および質問機に関するものである。
近時、無線タグを利用したシステムの開発が盛んに行なわれ、無線タグを識別用に使用し、無線タグの存在(位置)を確認するために技術が特許出願や技術的文献等で数多く紹介されている。
この場合、アプリケーションに応じて、無線タグを1つの対象(例えば、動物や人間等)に貼付して使用する。この無線タグとしては、パッシブ型(電池を内蔵しない無線タグ)とアクティブ型(電池を内蔵する無線タグ)の無線タグの両方を、識別シグナルを発信する無線タグとして使用することができる。
無線タグとして代表的なRFID(Radio Frequency Identification)は、欧州の433MHz、866MHzや、米国の915MHzまたは2440MHz帯で通常作動し、電波の送信距離が2〜100m程度である。ほとんどのアクティブ型のRFIDにおいては、質問機(無線タグのリーダ/ライタ)の範囲の中に多数のRFIDがある場合に、RFIDと質問機の間のハンドシェイクが行なわれた後に、各RFIDが順番にその信号を送信するか、またはRFIDが指示された方法で信号を送信する。
この場合、質問機がポーリング信号(通信回線を共有する場合、サービスを要求している端末を見極めるため、順次各端末に呼びかけを行なう信号)を最初に送信すると、アクティブ型のRFIDが質問機に応答するように構成されている。例えば、アクティブ型のRFIDは、予め割り当てられた間隔を置いて、IDシグナルを送信する。
特開2002−236166号公報 米国特許第6611556号明細書 特表2003−500975号公報 Hitoshi Hayashi, Toshimitsu Tsubaki, Tomoaki Ogawa,and Masashi Shimizu, " Asset Tracking System Using Long-life Active RFID Tags", NTT Technical Review, Vol.1, No.9,pp.19-pp.26, Dec. 2003.
資産管理(物品管理等)やリアルタイムな位置の追跡システム等のアプリケーションに応じて、使用する無線タグは安くて長い寿命時間を有していることが必要である。また、無線タグが高密度で存在する場合は、無線タグシステムにおける無線タグの読み取りは、高速、かつ正確であり、また大きなキャパシティ(読み取り能力)を有していることが必要となる。また、無線タグが、不意に生じた何らかのイベント(温度、動作等)を報告するためにセンサを備えていると、システムはより強力なものとなる。
通常、送信を行うだけの無線タグは、連続した報知データ(質問機へ報知するデータ)を繰り返し送信するように構成され、この報知データは、休止間隔を挟んで間隔を開けて送信される。この連続する報知データの簡単な変調方法として、パルス位置変調(PPM:Pulse Position Modulation)がある。
この多値による符号化は送信に費やす消費電力を削減するために使用される。例えば、典型的なクロックスロット(μ-スロット)は100マイクロ秒として、24バイトの連続フレームに1:256のPPMを使用するとき、報知データの連続フレームはトータルとして614.5ms継続し、無線タグのデューティサイクルは、2.4ms程度となる。これは、パルスがかなりまばら(低密度)であることを意味している。
上記の例のような場合には、多くの無線タグが同じ質問機(リーダ/ライタ)の検出範囲にある場合でも、パルスの衝突の頻度が少ないので、異なる無線タグから送信される混合パルスパターンをピックアップし、無線タグのデータを読み取ることも可能となる。
この発明の目的は、多くの無線タグから送信される混合パルス列からの各無線タグに属するパルスを高速に、そして有効に分離し、連続データの衝突が生じている場合にも、無線タグのパルス(データ)を読み取ることができる、無線タグシステム、無線タグ、および質問機を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の無線タグシステムは、共通の無線周波数を使用し連続フレームの信号を非同期かつ定期的に送信する複数の無線タグと、前記複数の無線タグからの信号が混合した混合パルス列の信号を受信し、該混合パルス列から各無線タグの送信データを読み取るための質問機とを備える無線タグシステムであって、前記無線タグは、少なくとも区切り符号、無線タグID、送信データを含む明滅ユニットを2つ以上複製し、該明滅ユニットを前記連続フレーム内にオフセットステップユニットRの整数倍の間隔を開けて配置し、該連続フレームをPPM変調して送信する明滅ユニット送信手段を備え、前記質問機は、前記混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出手段と、前記区切り符号の間隔により、混合パルス列信号を断片化し、該断片化した混合パルスパターンを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された混合パルスパターンと予め蓄積した参照パルスパターンとの相互相関を行なう相互相関手段と、前記相互相関手段の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコード手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線タグシステムは、前記連続フレームの送信間隔が、固定休止間隔Tとランダムな間隔Dにより、時間T±Dで与えられ、前記明滅ユニットの間隔を、0〜Rまでの乱数(整数)を選択し、該乱数によりオフセットステップユニットRを整数倍したものとし、かつ前記Rの最大値が32か64であるようにし、前記明滅ユニットを多値(1:N)のPPMで変調し、該Nを16、32、64、128、256かそれ以上の値の内のいずれか1つであるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の無線タグシステムは、前記質問機には、参照パルスパターンを蓄積するパルスパターンバンクと、混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出部と、前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の間隔により、断片化したパルスパターンを一時記憶するシフトレジスタと、前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の検出時間と、すべての有効な最新の区切り符号の検出時間とを比較し、情報源の無線タグが登録されたものか未登録のものかを判定する論理センタと、シフトレジスタに保存されたパルスパターンと、パルスパターンバンクから選択した参照パルスパターンとの間で相互相関を行なうと共に、相互相関処理後の出力パルスパターンを前記パルスパターンバンクに送信し、蓄積された参照パルスパターンを更新する相互相関部と、前記相互相関部の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコードと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線タグシステムは、前記シフトレジスタの各ビットに対応し、各ビットのパルスが以前に上手く読まれたか否かの情報を記録したシフトレジスタである除去可能パルスマスクと、前記除去可能パルスマスクを参照し、スロット内でのPPM復号化の際に除去可能パルスが干渉している場合に、該除去可能パルスを削除する手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線タグシステムは、前記論理センタは、前記区切り符号検出部から区切り符号検出情報を受信した場合に、新しい区切り符号の検出時間と、すべての登録された区切り符号検出との間の時間差を計算し、該時間差をKスロットにより参照し、ケースAとして、登録されたタグのKがT±D+j×B+i×Rs(j=1...M、i=1...R)の内の1つの場合は、明滅ユニットは登録された無線タグから送信されたものと判定し、ケースBとして、すべての登録された無線タグとの時間差がケースAの条件を満足しない場合は、明滅ユニットは未登録の無線タグから送信されたものか、または複数の無線タグから送信されたパルスで生成された誤りの区切り符号であると判定し、ケースBが生じた場合に、論理センタは新しい区切り符号の検出時間と、すべての最近の未登録の区切り符号検出の間で時差を計算し、該時間差をKスロットにより参照し、ケースCとして、未登録の無線タグのK/Rが0とRの間の整数ならば、無線タグは新しい区切り符号の情報源と判定し、ケースDとして、すべての未登録の無線タグのK/Rが不定か、R+1よりも大ならば、新しい区切り符号は参照パルスパターンの履歴にない新しい無線タグから送信されたものと判定することを特徴とする。
また、本発明の無線タグシステムは、前記パルスパターンバンクは、登録部分と未登録部分から構成され、前記未登録部分に、未登録の無線タグからのパルスパターンを、連続フレームの終了まで一時的に保存する手段と、登録部分に、登録された無線タグからのパルスパターンを、無線タグの記録の所定の持続時間が終了するまで保存する手段と備えることを特徴とする。
また、本発明の無線タグシステムは、前記相互相関部は、断片化されたパルスパターンと同じ無線タグからの参照パルスパターンとの間で相互相関を行う手段と、前記パルスパターンバンク内の参照パルスパターンを更新するために、相互相関処理の結果を、パルスパターンバンクに出力すると共に、前記パルスパターンデコーダに相互相関処理の結果を出力する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線タグは、共通の無線周波数を使用し連続フレームの信号を非同期かつ定期的に送信する無線タグであって、少なくとも区切り符号、無線タグID、送信データを含む明滅ユニットを2つ以上複製し、該明滅ユニットを前記連続フレーム内にオフセットステップユニットRの整数倍の間隔を開けて配置し、該連続フレームをPPM変調して送信する明滅ユニット送信手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の質問機は、共通の無線周波数を使用し、少なくとも区切り符号、無線タグID、送信データを含む明滅ユニットを2つ以上複製し、該明滅ユニットを連続フレーム内に間隔を開けて配置し、該連続フレームをPPM変調し非同期かつ定期的に送信する複数の無線タグと、前記複数の無線タグから送信される信号が混合した混合パルス列の信号を受信し、該混合パルス列から各無線タグの無線タグIDと送信データを読み取るための質問機とを備える無線タグシステムにおける前記質問機であって、前記混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出手段と、前記区切り符号の間隔により、混合パルス列信号を断片化し、該断片化した混合パルスパターンを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された混合パルスパターンと予め蓄積した参照パルスパターンとの相互相関を行なう相互相関手段と、前記相互相関手段の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコード手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の質問機は、参照パルスパターンを蓄積するパルスパターンバンクと、混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出部と、前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の間隔により、断片化したパルスパターンを一時記憶するシフトレジスタと、前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の検出時間と、すべての有効な最新の区切り符号の検出時間とを比較し、情報源の無線タグが登録されたものか未登録のものかを判定する論理センタと、シフトレジスタに保存されたパルスパターンと、パルスパターンバンクから選択した参照パルスパターンとの間で相互相関を行なうと共に、相互相関処理後の出力パルスパターンを前記パルスパターンバンクに送信し、蓄積された参照パルスパターンを更新する相互相関部と、前記相互相関部の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコードと、を備えることを特徴とする。
本発明の無線タグシステムにおいては、無線タグは、区切り符号、無線タグID、送信データ等を含む明滅ユニットを2つ以上複製し、該明滅ユニットを連続フレーム内にオフセットステップユニットRの整数倍の間隔を開けて配置し、この連続フレームをPPM変調して送信する。質問機では、複数の無線タグから送信される混合パルス列中の区切り符号を検出し、区切り符号の間隔による混合パルスパターンを記憶し、この記憶された混合パルスパターンと予め蓄積した参照パルスパターンとの相互相関を行ない、無線タグのIDおよび送信データを読み取るようにしたので、これにより、無線タグは送信機能だけを有していればよく、構成が簡単で安価である。また、異なる無線タグから送信される明滅ユニットの衝突が起きた場合にも、明滅ユニットの情報を読むことが可能になり、その結果、システム容量を大きく拡大することができる。
また、本発明の無線タグシステムにおいては、連続フレームの送信間隔を、固定休止間隔Tとランダムな間隔Dにより、時間T±Dで与え、明滅ユニットの間隔を、0〜Rまでの乱数(整数)を選択し、該乱数によりオフセットステップユニットRを整数倍したものにするようにしたので、これにより、異なる無線タグからの連続フレームおよび明滅ユニットの信号の衝突が繰り返されることを回避できる。
また、本発明の無線タグシステムにおいては、質問機に、参照パルスパターンを蓄積するパルスパターンバンクと、区切り符号の間隔により断片化したパルスパターンを一時記憶するシフトレジスタと、区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の検出時間と、すべての有効な最新の区切り符号検出の検出時間を比較し、情報源の無線タグの登録/未登録を判定する論理センタと、シフトレジスタに保存されたパルスパターンと参照パルスパターンとの間で相互相関を行なう相互相関部を備えるようにしたので、これにより、異なる無線タグから送信される明滅ユニットの衝突が起きた場合にも、明滅ユニットの情報を読むことが可能になり、その結果、システム容量を大きく拡大することができる。
また、本発明の無線タグシステムにおいては、混合パルスパターンを保持するシフトレジスタの各ビットに対応し、各ビットのパルスが以前に上手く読まれたか否かの情報を記録したシフトレジスタである除去可能パルスマスクを使用するようにしたので、これにより、相互相関処理と除去可能パルスマスクにより、無線タグの登録等をすばやく行なえる。
また、本発明の無線タグシステムにおいては、質問機内の論理センタは、区切り符号検出の情報を受信した場合に、新しい区切り符号検出と、すべての登録された区切り符号検出との間の時間差を計算し、明滅ユニットは登録された無線タグから送信されたものか、未登録の無線タグから送信されたものか、また複数のタグからのパルスで生成された誤りの区切り符号であるかを判定し、さらに未登録の無線タグから送信されたものと判定した場合には、無線タグは新しい区切り符号の情報源か、または、参照パルスパターンの履歴にない新しい無線タグかを判定するようにしたので、これにより、無線タグのパルスパターンの登録をすばやく行なえる。
また、本発明の無線タグシステムにおいては、パルスパターンバンクを未登録部分と登録部分とで構成し、未登録部分には、未登録の無線タグからのパルスパターンを、連続フレームの終了まで一時的に保存し、登録部分には、登録された無線タグからのパルスパターンを、無線タグの記録の持続時間が終了するまで保存するようにしたので、これにより、パルスパターンへのパルスパターンの登録を効果的に行なうことができる。
また、本発明の無線タグシステムにおいては、相互相関部は、断片化されたパルスパターンと同じ無線タグからの参照パルスパターンとの間で相互相関を行い、パルスパターンバンク内の参照パルスパターンを更新するために、相互相関処理の結果を、パルスパターンバンクに出力するようにしたので、これにより、パルスパターンバンク内のパルスパターンバンクを効果的に更新することができる。
また、本発明の無線タグにおいては、少なくとも区切り符号、無線タグID、送信データを含む明滅ユニットを2つ以上複製し、連続フレーム内にオフセットステップユニットRの整数倍の間隔を開けて配置して、PPM変調して送信するようにしたので、これにより、無線タグは送信機能だけを有していればよく、構成が簡単で安価である。また、異なる無線タグから送信される明滅ユニットの衝突が起きた場合にも、質問機では無線タグの明滅ユニットの情報を読むことが可能になる。
また、本発明の質問機においては、無線タグから送信される混合パルス列中の区切り符号を検出し、区切り符号の間隔により混合パルスパターンを記憶し、この記憶された混合パルスパターンと予め蓄積した参照パルスパターンとの相互相関を行ない、無線タグのIDおよび送信データを読み取るようにしたので、これにより、異なる無線タグから送信される明滅ユニットの衝突が起きた場合にも、明滅ユニットの情報を読むことが可能になり、その結果、システム容量を大きく拡大することができる。
また、本発明の質問機においては、参照パルスパターンを保存するパルスパターンバンクと、区切り符号の間隔により断片化したパルスパターンを一時記憶するシフトレジスタと、区切り符号検出手段が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の検出時間と、すべての有効な最新の区切り符号検出の検出時間を比較し、情報源の無線タグの登録/未登録を判定する論理センタと、シフトレジスタに保存されたパルスパターンと参照パルスパターンとの間で相互相関を行なう相互相関部を備えるようにしたので、これにより、異なる無線タグから送信される明滅ユニットの衝突が起きた場合にも、明滅ユニットの情報を読むことが可能になり、その結果、システム容量を大きく拡大することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[概要]
本発明は、送信機能だけを有する複数の無線タグが、質問機の受信領域内で共通の無線周波数を使い、連続フレームを非同期に送信することができる無線タグシステムに関する。
無線タグから送信される連続フレームは2つ以上の複製された明滅ユニットから構成されている。この明滅ユニットには、フレームの区切り符号、無線タグを識別する固有のID、短いセンサデータ、CRC(cyclic redundancy check)などを含んでいる。明滅ユニットはパルス位置変調されており、パルス衝突を可能な限り少なくなるようにしている。
また、連続した明滅ユニット間の間隔をオフセットステップユニットRの無作為な整数倍とし、多数の無線タグの中での明滅ユニットの継続的な連続衝突を避けるようにしている。このように(間隔を整数倍に)したことで、無線タグの報知時間を部分的に予測できるようになる。
無線タグの読取りは、登録段階と照合段階に分けられる。登録段階の間、質問機には、次に来る連続フレームに関するどんな事前情報もなく、最初に無線タグの明滅ユニットの情報が上手く読出せた後に、無線タグの読取りは照合段階に入り、質問機が正確な明滅テンプレートを使用して混合パルス列の中から対象とする無線タグの明滅ユニットの情報を取り出す。
質問機は、隣接して連続する区切り符号の間隔により、混合パルス列をセグメント化(断片化)し、断片化したパルスパターンと参照パルスパターンの間で相互相関を実行して、無線タグから受信したデータを回復する。
登録段階においては、参照パルスパターンは、すべてのスロットにパルスを含む初期の参照パルスパターンから始まり、連続フレームの期間内で更新されて行く。照合段階では、参照パルスパターンが本来の無線タグの正確な明滅テンプレートとなる。なお、無線タグを異なる明滅形態に変更することもできる。また、各無線タグからの連続フレームは時間領域で重なっても構わないので、システム全体として、多数の無線タグを収容でき、かつ、速い予約読みより処理が行なえるようになる。
このように、本発明により、物品管理やリアルタイムの位置の追跡等において、大容量(多数の無線タグを使用)化と無線タグの読み取りの高速化を実現できる。特に、本発明は、パルス位置変調(PPM)を使用することで、送信機能だけを有するアクティブ型無線タグで構成するシステムに向いている。複数の無線タグから送信される混合パルスパターン信号は質問機により受信され、相互相関によりデコードされ、各無線タグからの明滅ユニットを分離して識別する。このようにして、無線タグは簡単で、消費電力も少なくて済む。また、質問機は、無線タグの明滅ユニットの形態が異なる場合でも動作できる。
[無線タグシステムの構成例]
図1は、本発明による無線タグシステムの構成例を示す図である。本発明による無線タグ(RFID)システムは、ネットワークに接続された質問機(無線タグのリーダ/ライタ)20と複数の無線タグ10から構成される。
各無線タグ10は、1つの対象物、動物、または人間に貼付され、それを唯一のものとして識別する。無線タグ10の構成例を図2に示す。
図2において、無線送信部11は、パルスをPPM変調したパケット(明滅ユニット)をアンテナ13を介して送信する。このパケットは、フレームの区切り符号、無線タグを識別する固有のID、短い変数のセンサデータ、CRCなどから成る(図3参照)。また、電源部(電池)12、センサ14、区切り符号やID符号等を記憶する記憶部15、無線タグの全体を制御する制御部16等を含んでいる。なお、センサ14は、例えば、動き、温度、煙、残存する電池持続時間などの情報を質問機20に検知するためのものである。
また、図1に示す質問機20は、複数の無線タグ10から送信されるパルス列を受信し、混合パルスパターンから各無線タグ10の明滅ユニットの情報を復号する機能を有している。
パルス検出部21は、無線タグから受信したRF(Radio Frequency)パルス信号をバイナリ信号に変換して出力する処理を行なう。
区切り符号検出部22は、明滅ユニット内の区切り符号を検出し、新たな明滅ユニットの到来を検出する処理を行なう。
クロックモジュール23は、パルスをサンプルするクロックを生成し、またイベント(区切り符号の検出など)に対しタイムスタンプ情報を与える処理を行なう。シフトレジスタ24は、多ビット長のシフトレジスタであり、受信した連続パルス列を受信履歴として保存する。
パルスパターンバンク25は、最近検出した明滅ユニットのパルスパターンを保存する。
除去可能パルスマスク26は、パルスが上手く読出された場合に記録されるパルスマスクのパターンである。この除去可能パルスマスク26は、パルスパターンバンク25に保存される。
相互相関部28は、同じ無線タグから受信した異なる明滅ユニットの中からパルスパターンの照合を行なう。
パルスパターンデコーダ29は、相互相関部28の出力パルスパターンから連続データを復号する。
データベース30は、無線タグIDやセンサデータ等を記憶するバックグランドのデータベースである。
[連続フレームの構成例]
図3は、無線タグ10から送信されるフレーム信号の構造を示す図である。図3に示すように、無線タグ10からの連続フレームaは少なくとも2個の複製された明滅ユニットbを含んでいる。
明滅ユニットbは、区切り符号、無線タグを識別するID、センサデータ、CRCから構成され、区切り符号は、明滅ユニットの始め、または終わりを示す符号である。IDは、無線タグごとの固有のIDであり、無線タグを区別する識別記号である。センサデータは、オプションの一部で、無線タグ環境センサによる状態の報告のためのもの、例えば、動き、温度、煙、残存する電池持続時間などの情報である。CRCは、受信データの完全性をチェックするためのものである。
ID領域、センサデータ領域、およびCRC領域は明滅ユニットのペイロードと呼ばれる。区切り符号領域、ID領域、およびCRC領域は、すべて固定サイズの領域であり、センサデータのみが明滅ユニットの可変サイズの領域である。なお、アプリケーションに応じてセンサデータを固定サイズとすることもできる。しかしながら、明滅ユニットはすべての無線タグ対し同じ一定のサイズでなければならない。
明滅ユニットの区切り符号は、明滅ユニットの参照用として特別なデータの順序で構成され、明滅ユニットの始めに置かれるものであり、無線タグごとに同じものである。なお、別の方法として、明滅区切り符号を幾つかの部分に分割し、ペイロード領域にそれらを分散するようにしてもよい。例えば、もし区切り符号が0xFFと、0xFEと、0xFDならば、0xFFと0xFDを明滅ユニットの最初と最後に配置し、0xFEを明滅ユニットの中央に配置するようにしてもよい。
また、連続フレーム内において、明滅ユニットはM≧2(2回以上)により繰り返されなければならない。Mを大きくすると、無線タグ10からの連続フレームを質問機20が読み取る機会が増加する。例えば、本発明においては、Mの最大値が4であると好適である。
2つの連続した明滅ユニットbの間にはi×Rスロットがある、ここで、Rはスロットで測定されるオフセットステップユニットRで、iはアプリケーションの要求に応じて設定される0〜Rまで整数か乱数である。本発明においては、Rの最大値が32か64であると好適である。
連続フレームaの周期は擬似的に乱数化されており、この連続フレームの周期は、固定の休止間隔Tと、ランダムなディザー時間±Dから構成され(T±D)、ある無線タグの明滅ユニットと他の無線タグからの明滅ユニットとの衝突が繰り返されることを避けるようにしている。連続フレーム周期のランダム化により、同じ無線タグからの連続フレーム(同じパルスパターン)の衝突が繰り返されることを回避することができる。
[無線タグの動作状態と変調について]
無線タグ10の動作状態には、動作状態と休止状態がある。動作状態の間に無線タグは連続フレームaを質問機20に送信(報知)する。休止状態では、無線タグ10は電力を節約するために、時間監視(ウォッチドグ)用の一部の処理だけを残して電子回路全体の動作を停止する。連続フレームaは休止間隔で区切られ、この休止間隔は一定部分と、ランダム化された部分からなり、全体としてランダムである。また、無線タグ10は、質問機20とは無関係に、自律的に状態を切り換える。本発明において、例えば、最小の休止間隔が1秒で、また休止間隔の最大が30秒等に設定されると好適である。
連続フレームは多値のPPMで変調される。すなわち、連続フレームの数個のビットが1パルスに符号化される。本発明においては、多値Nとして、64、128、256、・・・の中の1つを用いると好適である。より大きなNを用いることにより、結果的に、明滅ユニットにおけるパルス衝突の機会をより少なくすることができる。例えば、1:256のPPMで24バイトの連続フレームについて、2つのフレーム全体が相互に重なるパルス衝突確率は値か0.089にすぎない。なお、Nビットのペイロードの継続時間をスロットと呼び、そして1パルスの継続時間をマイクロスロットと呼ぶ。
また、十分な周波数帯幅が利用できるときは、図4に示す様に、さらに1パルスを擬似雑音符号に拡散することができる。また、1パルスに対するDS−CDMA(Direct Spread Code Division Multiple Access)により、単位周波数帯域当たりの電力を低減することができる。なお、PPM変調のスロット期間は一定である。なお、DS−CDMAは、直接拡散方式を使うスペクトラム拡散通信で、広帯域を使い信号を拡散するごとによりほかのノイズや干渉波の影響を少なくできる特徴がある。DS−CDMAは、送受信とも二段階の変調・復調(拡散・逆拡散)を行う。まずは送信時に信号を一次変調し、その信号に拡散符号と呼ぶ符号を掛け合わせる。このことにより、信号は広帯域に拡散され、出力を小さくし送出される。受信側では複数の信号に、送信側の拡散符号と同じものを掛け合わせる(逆拡散する)ことで、元の信号だけを取り出すことができる。つまり拡散符号は一種の暗号の役目を持っている。信号の送出後に加わったノイズや干渉波は、この逆拡散により、広帯域に広がった小さな信号レベルに変換されるため、信号に対しての影響度合いは極めて低くなる。
また、バックグランドのデータベースに保存された構成とは異なる形態で、質問機20の周囲の無線タグ10を構成することができる。質問機20は登録段階の後にデータベースを参照し、無線タグ10の明滅形態を知ることができる。また、無線タグ10は外部のイベントに応じて、新たなIDや明滅状態により、明滅ユニットの形態を変えることができる。例えば、センサデータにおける変化、ボタンのプッシュ、メニュー操作または例えば赤外線や超音波のような他の媒体からの外部の命令、などである。つまり、無線タグ10を、最初の値と非同期かまたは相関性のない形態の明滅を行なうように初期化して、質問機20に再登録することができる。
無線タグの明滅形態を初期化する方法には、以下に示す3つの方法がある。
第1の方法は、質問機が無線タグの登録を削除するまで、無線タグが明滅ユニットの送信を停止する方法である。
第2の方法は、無線タグが、前の明滅ユニットのフロート期間f×Rsスロット(fは不定)の後に、明滅を開始する方法である。
第3の方法は、新しい無線タグIDで報知する方法である。
多数の無線タグ10が質問機20の周囲にあるときに、連続フレームの衝突は、システムのパルス密度に依存し、数学的に予測できる確率で生じる。このパルス密度は主として存在する無線タグの数、連続フレームの存続期間、および連続フレーム間の休止間隔により影響され。一般に、少ない無線タグ、短い連続フレームでは、衝突が少なくなる。
しかしながら、本発明においては、最初の衝突に続く休止間隔が、各無線タグにおいてランダムであるので、どんな無線タグの組み合わせにおいても、連続フレームの衝突が繰り返される確率を滅少させることができる。
[パルスの読み出し方法の説明]
次に、パルス読出しの方法について説明する。すべて無線タグ10は自律的(自由)に動作しており、あらゆる無線タグ10からのパルスパターンは非同期に質問機20のアンテナへ届いている。このため、各無線タグから送信されるパルスパターンは重なり混合したパルス列(混合パルスパターン)になる。質問機20おける無線タグ10の読み取りは、図5に示すように、登録段階と照合段階の2つの段階に分かれる。なお、この区分は質問機20から見た区分であり、無線タグ10はこの区別に関知しないので、無線タグ10の明滅状態に影響はない。
質問機20における無線タグ10の読み取りが登録段階にあるのは、質問機20内に、対象となる無線タグ10の明滅ユニットのID、センサデータ、および明滅形態に関する情報がない場合である。例えば、無線タグ10が最初に質問機20の電波の圏内に移動した場合、または、質問機20が長い期間に渡り対象となる無線タグ10の情報を読めなかったため、質問機20内から当該無線タグ10に関する情報が失われた場合などである。また、登録されていない無線タグ10の明滅ユニットの示す情報の項目(例えば、IDやセンサデータ)は、同じ無線タグ10から正常に受信された明滅ユニットの情報との相互相関により抽出される。
無線タグ10の登録の後に、質問機20はバックグランドのデータベース30を参照して、明滅ユニットの示す情報項目(無線タグIDやセンサデータ等)と無線タグの報知ウィンドウ(枠)の情報を取得する。それから、質問機は、無線タグ10の読み取りの照合段階に入る。
無線タグ10の照合段階においては、質問機20は、正確なテンプレートを使用して、混合パルス列を照合し、明滅ウィンドウにおける無線タグを識別する。このテンプレートは、予想される無線タグ10の既知の明滅項目の情報を基にしたものであり、明滅ユニットでの衝突が生じている場合に、他の無線タグ10からの干渉パルスを効果的に排除できる。
登録された無線タグ10からの明滅は、パルスの形が崩れていない限り、他の無線タグの明滅から妨害を受けることはない。また、登録された無線タグからのパルスが他の明滅の登録を妨害することもない。なぜならパルスパターン復号化において、それらのパルスは除去可能なようにマーク(印)されているからである。なお、質問機20において、長期間に渡り無線タグ10からの明滅情報を受信できない場合は、当該無線タグ10の明滅情報の登録を削除する。
[パルス列のセグメント]
次に、パルス列のセグメントについて説明する。すべての無線タグは自律的(自由)に動作しているので、各無線タグからのパルスパターンは質問機のアンテナへ非同期に届くことになり、パルス検出部21(図1参照)には混合パルス列として加わることになる。パルス検出部21は、バイナリ出力をシフトレジスタ24に出力する。
連続フレームの階層化された構造により、同じ無線タグからの明滅ユニットには相関があるが、異なる無線タグからの明滅ユニットは相関がない。この2つのケースを相関処理により識別することができる。全体の処理の流れを図6に示す。
以下、図1および図6を参照して、その処理の流れについて説明する。
最初に、パルス検出部21に届いたパルスはバイナリ出力として多ビット長のシフトレジスタ24に出力される。
次に、区切り符号検出部22は、シフトレジスタ24内の受信パルスパターンと、明滅ユニットの区切り符号との間でパルスパターンの照合を行ない、区切り符号の検出を行なう。区切り符号を検出すると、シフトレジスタ24内のパルスパターンをロックし、そして区切り符号を検出した時間を論理センタ27に出力する(ステップS1)。
論理センタ27は、区切り符号検出時間を、すべての有効な区切り符号検出の最新の検出時間と比較する。ここで、比較の対象となる有効な区切り符号検出の最新の検出時間は、すべての登録された無線タグと、このフレーム内で検出された未登録の無線タグのものである。これにより、区切り符号が新たな無線タグ10からのものかどうかを判定し(ステップS2)、新たな無線タグ10からのものでない場合は、無線タグ10の選択情報をパルスパターンバンク25に通知し(ステップS3)、新たな無線タグ10からのものである場合は、新たな無線タグ10であることをパルスパターンバンク25に通知する(ステップS4)。
それから、論理センタ27は、シフトレジスタ24にロックしたパルスパターンと、パルスパターンバンク25から選択した参照パルスパターンとの間で相互相関を実行する(ステップS5)。パルスパターンバンク25には、相互相関オブジェクトの1つとして使用される無線タグの参照明滅パターンが保存されている。
新たに検出された区切り符号が新しい無線タグ10からのものである場合、つまり、新しい無線タグ10の区切り符号が一度も検出されたことがないものか、または論理センタ27の記憶から失われたものである場合は、相互相関オブジェクトは初期の参照パルスパターンとなる。
また、新たに検出された区切り符号が、登録された無線タグ10に属し、その登録された無線タグ10の前の区切り符号が連続フレームから最近検出されたものである場合は、相互相関オブジェクトはパルスパターンバンク25の未登録の部分25aから選ばれる粗い(確度の低い)参照パルスパターンとなる。
また、新たに検出された区切り符号が登録された無線タグ10に属する場合は、相互相関オブジェクトはパルスパターンバンク25の登録部分25bから選ばれる正確なパルスパターンとなる。
次に、相互相関処理により相互相関部28から出力されるパルスパターンは、無線タグ10のパルスパターンを更新するために、パルスパターンバンク25へフィードバックされ(ステップS6)、また、パルスパターンデコーダ29に出力される。
パルスパターンデコーダ29は、PPMコーディングデータと除去可能パルスマスク26に従って、明滅ユニットのペイロードを混合パルスパターンから回復させる。そして、明滅ユニットのパルスパターンが認識可能であり、CRCチェックがOKである場合は(ステップS7、S8)、除去可能パルスマスクを更新し(ステップS9)、ペイロード(無線タグIDとセンサデータ)が出力される(ステップS10)。
次に、シフトレジスタ24のパルスパターンのロックが解除され、シフトレジスタ24は、次のパルスパターンを順次受け入れ保持する。最終的には、パルスパターンはシフトレジスタ24から払い出される。
スレッシュホールド機能を持つパルス検出部21は、無線タグ10から受信した非同期なパルスを整列し、連続的なバイナリ値を出力する。したがって、各クロックスロット(マイクロスロット)はバイナリの論理値(0または1)により示される。あるパルスの強度が強いときに、バイナリの出力は論理1に設定され、弱いときは、論理0に設定される。
パルス検出部21におけるパルスサンプル時間はクロックモジュール23から得られる。サンプル間隔は無線タグ10のパルス幅と同じである。クロックモジュール23はクロックパルスの他に、区切り符号検出部22へクロックスタンプ情報を提供する。クロックスタンプはタイムスタンプの重複を避けるために十分に長くし、例えば、タイムスタンプの期間を10時間以上とすると好適である。なお、クロックスタンプは区切り符号検出、つまり無線タグ10の送信タイミングに合わせるように調整される。タイムスタンプは、上記区切り符号検出などの事象に対し、それらの事象の整理に使用される。
パルスにDS−CDMAを用いる場合は、パルス検出部21は擬似雑音符号照合装置と同じ程度に複雑になる。サンプル間隔は論理パルスの拡散前の期間と同じである。シフトレジスタ24は一時的に混合パルス列を保持するFIFO(First In First Out)である。そのサイズは明滅ユニットのサイズの最大値と同じである。各マイクロスロットのビットはシフトレジスタ24へ移動し、入りそして出て行く。
シフトレジスタ24の各ビットは、以前にパルスが正常に読み取られたか否かを記録する、別のFIFOである除去可能パルスマスク26の各ビットに対応する。また、それらの各ビットは同じクロックにより移動する。なお、マイクロスロット内の新しいパルスのデフォルト状態は除去不可能に設定されている。
このパルスの状態は、ペイロードを上手く読み出せた場合において、除去不可能な部分として機能した後に、論理センタ27により変更することができる。除去可能パルスは、このパルスが質問機により上手く認識されたことを意味している。除去可能パルスがスロットの認識を妨げている場合は、この除去可能パルスを除去することができる。入力パルスの1つに除去可能のラベル付けされている場合は、相互相関部28からの出力パルスには除去可能のラベルが付されている。
図7は、除去可能なパルスの使用方法を示している。図7の上側の図は、混合パルスパターンのセグメント(一部分)を示しており、無線タグAから送信されたパルスaが除去可能とのラベル付けされている。
下側の図は、他の混合パルスパターンの一部分を示しており、無線タグCから送信されたパルスcが干渉している混合パルスパターンであり、パルス検出部21(図1参照)に届くパルス列を区切り符号とペイロードとに区別できたパルスパターンである。なお、目標とするパルスは無線タグBからのパルスbである。
相互相関の後の出力パルスパターンは、図7の中央に示される。最初のスロットでは、1パルスしかなく、そしてこのパルスは除去可能とのラベルが付けられている。最初のスロットは認識可能である。2番目のスロットには、2つのパルスがある。最初のパルスは除去できず、2番目のパルスは除去できる。なぜなら、無線タグAと無線タグCにより生成されたパルスのためである。2番目のスロットにおいては、2番目のパルスが除去された後に、認識可能となる。
区切り符号検出部22は連続的に混合パルス列からの特定の区切り符号パターンを見つけ出す。区切り符号検出部22による処理方法の1つとして、パルス列に対して、区切り符号のパルスパターンにより相互相関をとる方法がある。区切り符号検出部22は、区切り符号を検出すると直ちに、多ビット長のシフトレジスタ24のパルスパターンをロックする。そして、クロックモジュール23をサンプルし、タイムスタンプを取得し、このタイムスタンプを論理センタ27へ送出する。
パルスパターンバンク25には、相互相関で使用される無線タグ10のグループの参照パルスパターンが保存される。各無線タグ10からの明滅ユニットは最近検出されているはずである。それぞれのパルスパターンのサイズは、明滅ユニットのペイロードのサイズの最大値を同じであり、この明滅ユニットの各クロックスロット(マイクロスロット)は2値のビットにより表される。
このパルスパターンは、未登録の部分25aと登録部分25bの2つの部分から構成される。未登録の部分25aは未登録の無線タグからの粗い(確度の低い)パルスパターンが一時的に保存される。この未登録部分のパルスパターンは連続フレームの終了後に消去される。登録部分25bには登録された無線タグ10の正確なパルスパターンが保存され、登録された無線タグ10の寿命期間が切れた後に削除される。すべての無線タグ10のデフォルトのパルスパターンは、初期パルスパターンであり、すべてスロットはパルスでラベル付けされている。
未登録部分25aの参照パルスパターンは、相互相関部28の出力により更新される。例えば、図8はスロットにおける初期の参照パターンと相互相関の後に得られる参照パターンを示している。質問機20には、次に来る無線タグ10の以前の情報を持っていないため、初期の参照パターンですべてのマイクロスロットで満たすことになる。相互相関の後に、いくつかのパルスがフィルタにかけられ、そして残るパルスがより信頼性が高いパルス位置を示すようになる。無線タグ10から送信されるペイロードには、連続フレームの所要時間内に、M回の相互相関が行なわれる。
パルスパターンバンク25に保存されるパルスパターンの最大数は、システム容量と明滅ユニットの所要時間により決められる。例えば1秒にT個の無線タグを読み終え、そして連続フレームの期間がT秒である場合は、パルスパターンバンク25の処理能力はT×T、の3〜5倍にする。これにより、高レートでの連続フレームの到来や、混合パルスパターンの疑似的な区切り符号によるパルスパターンバンク25のオーバフローを防ぐことができる。
論理センタ27はすべての最近の無線タグ10の明滅に関する記録を収容し、この明滅は登録部分と未登録部分から成る。登録された無線タグについて記録される属性には、無線タグの明滅形態(例えば、T、D、M、Rなど)、パルスパターンバンク25における参照指標、登録された無線タグについての記録の持続時間、最新の区切り符号検出時間、などがある。
また、未登録の無線タグ10について記録される属性には、パルスパターンバンク25における参照指標、最新の区切り符号検出時間、登録されていない無線タグについての記録の持続時間などがある。
論理センタ27は、区切り符号検出のイベントを受け取ると直ちに、すべての登録された無線タグの区切り符号が検出された最新の時間との違いを算出し、結果はそれぞれの登録された無線タグ10に対して、Kとして参照される。
ケースAとして、登録された無線タグに対するKが、T±D+j×B+i×Rの1つの場合は、明滅は登録された無線タグからのものである。なお、j=1、2、・・・M、i=1、2、・・・Rである。また、Bは、明滅ユニットのサイズがBスロットであり、このスロット数のBを示している。
また、ケースBとして、ケースAの条件を満たすようなKでない場合は、明滅ユニットは登録されていない無線タグからのものか、または、複数の無線タグからのパルスにより発生する誤りの区切り符号である。ケースBが生じると、論理センタ27はすべての未登録の無線タグからの最新の区切り符号との検出時間の違いを算出する。結果は各無線タグに対してKとして付与される。
また、ケースCとして、登録されていない無線タグ10のK/Rが、0からRの間の整数ならば、明滅ユニットはその登録されていない無線タグ10から送信される続きの明滅である。
また、ケースDとして、すべてのK/Rがフロート(変動)するか、それがR×Rスロットよりも大きい場合は、新しい区切り符号は参照パルスパターン履歴にない新しい無線タグ10から来ている。
ケースDは、登録されていない無線タグ10からの区切り符号を検出する1回目であることを意味し、一方、ケースCは、最近検出されていて登録されていない同一の無線タグ10からの区切り符号をあることを意味している。
現在の明滅情報源の無線タグ10を決定した後に、論理センタ27は最後の区切り符号検出時間を更新し、パルスパターンバンク25から相互相関オブジェクトを選択する。
ケースAの場合は、パルスパターンバンク25の登録部分25aから明滅情報源の無線タグ10の正確なパルスパターンを選択する。
ケースCの場合は、パルスパターンバンク25の未登録部分25bから当該無線タグに関連した特定の参照パルスパターンを選択する。
ケースDの場合は、パルスパターンバンク25の未登録部分25aから初期の参照パルスパターンを選択する。
相互相関部28はそれらのパルスパターンの間で相互相関を行う。すべての場合(ケースA〜D)に、ビット毎の相互相関の出力が、パルスパターンバンク25の未登録部分25aに保存されている参照パルスパターンを更新するためにフィードバックされる。これにより、他の無線タグ10からのいくつかの干渉パルスがフィルタにかけられ、パルスパターンバンク25の未登録部分25aは、当該無線タグ10についてより正確なパルスパターンを提供できるようになる。また、相互相関部28の出力は、明滅ユニットのペイロードにより類似しているため、同じ無線タグ10から明滅ユニットが検出された場合に、次回に使用できるように保存される。
未登録の無線タグ10につての記録の持続時間は、無線タグ10から最初の区切り符号の検出から開始される。一方、登録された無線タグ10についての記録の持続時間はそれ(無線タグ)からの明滅ユニットが上手く読み出された後にリセットされる。
未登録の無線タグ10の記録については、M×(R+1)×R(Mは整数)より長い寿命時間は、無線タグ10から受信する可能性がある全ての区切り符号の受信ウィンドウ(枠)が経過したことを意味する。複数の無線タグ10からの混合パルスパターンがたまたま偽の区切り符号になる。別の要因としては区切り符号が雑音により欠落する場合がある。登録された無線タグ10の記録については、M×Tより長い寿命時間は、登録された無線タグの明滅がMの連続したフレーム内に現れないことを意味し、無線タグ10は質問機20の圏外へ移動した可能性がある。論理センタ27は、パルスパターンバンク25から期限が過ぎたすべての無線タグ10の記録と関連したパルスパターンを削除し、他の無線タグのために空きを残す。本発明においては、MとMが同じになり、Mが3になると好適である。
未登録の無線タグ10を登録した後に、論理センタ27は未登録の記録を削除し、新しく登録された無線タグ10の記録を加える。また、論理センタ27はパルスパターンバンク25の未登録部分25a内の関連する参照パルスパターンを削除し、新しいパルスパターンを挿入する。
未登録の無線タグは、未登録の無線タグか登録された無線タグのいずれかの明滅スロットによる正確なスロットで報知することができる。これは、異なる無線タグからの明滅ユニットの間の間隔がK×R(Kは整数)であるときに生じる。この確率はステップユニットRの大きさにより決められる。また、異なる無線タグからの明滅ユニットは通常は相互に関連しないので、いくつかの明滅ユニットか連続フレームの期間の終了後に、パルスパターンバンク25に保存された参照パルスパターンの登録が削除される。2つの「同期した」無線タグは、クロック回路のドリフトか初期化により非同期になる。
[パルスパターンデコーダについての説明]
ビット毎の相関出力は、パルスパターンデコーダ29の入力として使用される。パルスパターンデコーダ29は、除去可能なパルスマスク26でさらにパルスパターンをフィルタにかける。スロット内には、パルスが無いか、または1つ以上のパルスがある。前者の(スロット内にパルスがない)場合は、期待されたパルスが雑音で(データが)損なわれたか、認識した区切り符号は無線タグの明滅ユニットの「本当の」区切り符号でないことによる。後者の(スロット内に1つ以上のパルスがある)場合は他の無線タグからの干渉による。認識可能なスロットは、「除去不可能な1つのパルスだけ」、または、「除去不可能なパルスがない場合は、除去可能な1つのパルスだけ」の2つの条件の内のどちらかを満たさなければならない。
すべてのスロットが認識可能であるときにだけ、ロックしたパルスパターンは認識可能である。デコードにより認識可能なパルスパターンを元のペイロードに復号した後に、CRCチェックが完全性の確認のために実行される。CRCチェックがOKの場合には、パルスパターンデコーダ29は、論理センタ27へ対応するパルスパターンを転送する。論理センタ27はすべてのパルスに除去可能のマークを付けて、既存の除去可能パルスに加える。これにより、パルスパターンデコーダ29が、CRCチェックがNOである場合のエラーパケットを論理センタ27に報告することを回避できる。
[具体的な仕様の例]
本発明の無線タグシステムにおける、具体的な仕様の例について説明する。
「電波の周波数」は、433MHzまたは2.4GHzである。
「電波の送信距離」は、約1〜180mである。
「質問機」については、1台の質問機に対する無線タグは2〜1000個であり、無線タグの登録抹消時間は、60〜120秒であり、登録された無線タグの記録の寿命期間は、3連続フレームであり、未登録の無線タグの記録の寿命時間は、1連続フレームである。
「明滅ユニットのサイズ」は、15〜24バイトであり、区切り符号は、4〜5バイトであり、無線タグIDは、5〜7バイトであり、センサデータは、5〜7バイトであり、CRCは、1バイトである。
「連続フレーム」は、アクティブな持続時間が、200〜600msであり、周期が、1〜30秒であり、ディザー(揺らぎ)が、0.5、1、または2秒である。
「明滅ユニット」は、持続時間が5〜200msであり、複製が2〜5であり、ランダム間隔が、0〜32、または64である。
「パルス変調」については、パルス幅が10〜500μsであり、変調方式が、PPM変調またはPIM変調であり、コーディングが、1:64、1:128、または1:256である。
「クロック」については、サンプリング分解能が、1パルス幅であり、タイムスタンプ周期が、10時間である。
以上、説明したようにPPM変調を用いた無線タグ(RFIDタグ)システムにおいては、N進のPPM変調機能と送信機能だけを有する無線タグを使用でき、この無線タグは、構成が簡単で安価である。また、短パルス出力はオン/オフのデューティサイクルを低下させ、無線タグの電池の消費電力を低下させる。
また、複製された明滅ユニットとディザーが掛けられた明滅ユニットの間隔が検出確率を向上させる。
登録と照合におけるマルスパターンマッチングにより、異なる無線タグから送信される明滅ユニットの衝突が起きた場合にも、明滅ユニットの情報を読むことが可能になり、その結果、システム容量を大きく拡大することができる。
相互相関と除去可能マスクにより、無線タグの登録をすばやく行なえる。
自由度の大きい明滅形態の設定が行なえ、アプリケーションの種類に応じて、無線タグシステムの構成をフレキシブルにできる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の無線タグシステムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明は、多くの無線タグから送信される混合パルス列からの各無線タグに属するパルスを高速に、そして有効に分離し、連続データの衝突が生じている場合にも、無線タグのパルス(データ)を読み取ることができる効果を奏するので、本発明は、無線タグシステム、無線タグ、および質問機等に有用である。
無線タグシステムの構成例を示す図である。 無線タグの構成例を示す図である。 フレーム構造を示す図である。 DS−CDMAの例を示す図である。 無線タグの読み取りついて説明するための図である。 質問機における処理手順を示す図である。 除去できるパルスの例を示す図である。 参照パルスパターンの例を示す図である。
符号の説明
10 無線タグ
11 無線送信部
12 電源部(電池)
13 アンテナ
14 センサ
15 記憶部
16 制御部
20 質問機
21 パルス検出部
22 区切り符号検出部
23 クロックモジュール
24 シフトレジスタ
25 パルスパターンバンク
26 除去可能パルスマスク
27 論理センタ
28 相互相関部
29 パルスパターンデコーダ
30 データベース

Claims (10)

  1. 共通の無線周波数を使用し連続フレームの信号を非同期かつ定期的に送信する複数の無線タグと、前記複数の無線タグからの信号が混合した混合パルス列の信号を受信し、該混合パルス列から各無線タグの送信データを読み取るための質問機とを備える無線タグシステムであって、
    前記無線タグは、少なくとも区切り符号、無線タグID、送信データを含む明滅ユニットを2つ以上複製し、該明滅ユニットを前記連続フレーム内にオフセットステップユニットRの整数倍の間隔を開けて配置し、該連続フレームをPPM変調して送信する明滅ユニット送信手段を備え、
    前記質問機は、
    前記混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出手段と、
    前記区切り符号の間隔により、混合パルス列信号を断片化し、該断片化した混合パルスパターンを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された混合パルスパターンと予め蓄積した参照パルスパターンとの相互相関を行なう相互相関手段と、
    前記相互相関手段の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコード手段と、
    を備えることを特徴とする無線タグシステム。
  2. 前記連続フレームの送信間隔が、固定休止間隔Tとランダムな間隔Dにより、時間T±Dで与えられ、
    前記明滅ユニットの間隔を、0〜Rまでの乱数(整数)を選択し、該乱数によりオフセットステップユニットRを整数倍したものとし、かつ前記Rの最大値が32か64であるようにし、
    前記明滅ユニットを多値(1:N)のPPMで変調し、該Nを16、32、64、128、256かそれ以上の値の内のいずれか1つであるようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
  3. 前記質問機には、
    参照パルスパターンを蓄積するパルスパターンバンクと、
    混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出部と、
    前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の間隔により、断片化したパルスパターンを一時記憶するシフトレジスタと、
    前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の検出時間と、すべての有効な最新の区切り符号の検出時間とを比較し、情報源の無線タグが登録されたものか未登録のものかを判定する論理センタと、
    シフトレジスタに保存されたパルスパターンと、パルスパターンバンクから選択した参照パルスパターンとの間で相互相関を行なうと共に、相互相関処理後の出力パルスパターンを前記パルスパターンバンクに送信し、蓄積された参照パルスパターンを更新する相互相関部と、
    前記相互相関部の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコードと、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線タグシステム。
  4. 前記シフトレジスタの各ビットに対応し、各ビットのパルスが以前に上手く読まれたか否かの情報を記録したシフトレジスタである除去可能パルスマスクと、
    前記除去可能パルスマスクを参照し、スロット内でのPPM復号化の際に除去可能パルスが干渉している場合に、該除去可能パルスを削除する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の無線タグシステム。
  5. 前記論理センタは、前記区切り符号検出部から区切り符号検出情報を受信した場合に、新しい区切り符号の検出時間と、すべての登録された区切り符号検出との間の時間差を計算し、該時間差をKスロットにより参照し、
    ケースAとして、登録されたタグのKがT±D+j×B+i×Rs(j=1...M、i=1...R)の内の1つの場合は、明滅ユニットは登録された無線タグから送信されたものと判定し、
    ケースBとして、すべての登録された無線タグとの時間差がケースAの条件を満足しない場合は、明滅ユニットは未登録の無線タグから送信されたものか、または複数の無線タグから送信されたパルスで生成された誤りの区切り符号であると判定し、
    ケースBが生じた場合に、論理センタは新しい区切り符号の検出時間と、すべての最近の未登録の区切り符号検出の間で時差を計算し、該時間差をKスロットにより参照し、
    ケースCとして、未登録の無線タグのK/Rが0とRの間の整数ならば、無線タグは新しい区切り符号の情報源と判定し、
    ケースDとして、すべての未登録の無線タグのK/Rが不定か、R+1よりも大ならば、新しい区切り符号は参照パルスパターンの履歴にない新しい無線タグから送信されたものと判定すること
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載の無線タグシステム。
  6. 前記パルスパターンバンクは、登録部分と未登録部分から構成され、
    前記未登録部分に、未登録の無線タグからのパルスパターンを、連続フレームの終了まで一時的に保存する手段と、
    登録部分に、登録された無線タグからのパルスパターンを、無線タグの記録の所定の持続時間が終了するまで保存する手段と
    備えることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の無線タグシステム。
  7. 前記相互相関部は、
    断片化されたパルスパターンと同じ無線タグからの参照パルスパターンとの間で相互相関を行う手段と、
    前記パルスパターンバンク内の参照パルスパターンを更新するために、相互相関処理の結果を、パルスパターンバンクに出力すると共に、前記パルスパターンデコーダに相互相関処理の結果を出力する手段と
    を備えることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の無線タグシステム。
  8. 共通の無線周波数を使用し連続フレームの信号を非同期かつ定期的に送信する無線タグであって、
    少なくとも区切り符号、無線タグID、送信データを含む明滅ユニットを2つ以上複製し、該明滅ユニットを前記連続フレーム内にオフセットステップユニットRの整数倍の間隔を開けて配置し、該連続フレームをPPM変調して送信する明滅ユニット送信手段を備えること
    を特徴とする無線タグ。
  9. 共通の無線周波数を使用し、少なくとも区切り符号、無線タグID、送信データを含む明滅ユニットを2つ以上複製し、該明滅ユニットを連続フレーム内に間隔を開けて配置し、該連続フレームをPPM変調し非同期かつ定期的に送信する複数の無線タグと、前記複数の無線タグから送信される信号が混合した混合パルス列の信号を受信し、該混合パルス列から各無線タグの無線タグIDと送信データを読み取るための質問機とを備える無線タグシステムにおける前記質問機であって、
    前記混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出手段と、
    前記区切り符号の間隔により、混合パルス列信号を断片化し、該断片化した混合パルスパターンを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された混合パルスパターンと予め蓄積した参照パルスパターンとの相互相関を行なう相互相関手段と、
    前記相互相関手段の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコード手段と、
    を備えることを特徴とする質問機。
  10. 参照パルスパターンを蓄積するパルスパターンバンクと、
    混合パルス列中の区切り符号を検出する区切り符号検出部と、
    前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の間隔により、断片化したパルスパターンを一時記憶するシフトレジスタと、
    前記区切り符号検出部が区切り符号を検出した場合に、該区切り符号の検出時間と、すべての有効な最新の区切り符号の検出時間とを比較し、情報源の無線タグが登録されたものか未登録のものかを判定する論理センタと、
    シフトレジスタに保存されたパルスパターンと、パルスパターンバンクから選択した参照パルスパターンとの間で相互相関を行なうと共に、相互相関処理後の出力パルスパターンを前記パルスパターンバンクに送信し、蓄積された参照パルスパターンを更新する相互相関部と、
    前記相互相関部の出力をデコードし、PPM変調された前記無線タグのIDおよび送信データを読み取るパルスパターンデコードと、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の質問機。

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