JP2006234118A - Function pipe - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、建築物の給排水装置、空調装置等の配管に適用され、吸音機能又は断熱機能を有する機能管体に関するものである。 The present invention relates to a functional tube having a sound absorbing function or a heat insulating function, which is applied to piping of a building water supply / drainage device, an air conditioner or the like.
建築物には給排水装置や空調装置に連結される配管が設けられている。そうした配管を構成する管体として、吸音機能や断熱機能を有する機能管体が知られている(特許文献1参照)。こうした機能管体は、管体とその外周面を被覆する機能材とを備え、その機能材としては、例えば合成樹脂から形成された発泡材料が使用されている。
近年、環境負荷の低減に対する要求に伴い、機能管体にも廃棄処分やリサイクルが容易であることが求められている。特に、機能管体を構成する機能材に対し、廃棄処分が容易であることが重要な課題となっている。 In recent years, along with a demand for reducing the environmental load, functional tubes are required to be easily disposed of and recycled. In particular, it is an important issue that the disposal of the functional material constituting the functional tube is easy.
本発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機能性を発揮し、かつ機能材の廃棄処分が容易である機能管体を提供することにある。 The present invention has been made in view of such conventional circumstances, and an object of the present invention is to provide a functional tube that exhibits functionality and facilitates disposal of functional materials.
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の機能管体は、管体とその管体の外周面を被覆する機能材とを備え、吸音機能又は断熱機能を有する機能管体において、前記機能材は天然セルロース繊維を基材とするシート材から構成されることを要旨とする。 In order to achieve the above object, the functional tube of the invention described in claim 1 includes a tube and a functional material that covers the outer peripheral surface of the tube, and has a sound absorbing function or a heat insulating function. In the above, the functional material is composed of a sheet material based on natural cellulose fibers.
この構成によれば、機能材は天然繊維である天然セルロース繊維を基材として構成されているため、そうした機能材の廃棄処分が容易となる。さらに、天然セルロース繊維を基材とするシート材によって管体の外周面を被覆する形態を採用することにより、機能材を所定の厚さや比重にすることができるようになる。 According to this configuration, since the functional material is composed of natural cellulose fibers, which are natural fibers, as a base material, disposal of such functional materials becomes easy. Furthermore, by adopting a form in which the outer peripheral surface of the tubular body is covered with a sheet material based on natural cellulose fibers, the functional material can have a predetermined thickness and specific gravity.
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の機能管体において、前記シート材は、短繊維として含有する前記天然セルロース繊維とその天然セルロース繊維を結合するバインダーとを備えて構成されることを要旨とする。 The invention according to claim 2 is the functional tube according to claim 1, wherein the sheet material includes the natural cellulose fiber contained as a short fiber and a binder that binds the natural cellulose fiber. This is the gist.
この構成によれば、機能材の形状維持性を向上させることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の機能管体において、前記シート材は、前記天然セルロース繊維を多孔質シートによって挟持して構成されることを要旨とする。
According to this configuration, the shape maintaining property of the functional material can be improved.
The invention according to claim 3 is characterized in that, in the functional tube according to claim 1 or 2, the sheet material is configured by sandwiching the natural cellulose fiber by a porous sheet.
この構成によれば、天然セルロース繊維の脱落を抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の機能管体において、前記機能材の比重は、10g/L〜300g/Lであることを要旨とする。
According to this configuration, natural cellulose fibers can be prevented from falling off.
The gist of the invention according to claim 4 is that, in the functional tube according to any one of claims 1 to 3, the specific gravity of the functional material is 10 g / L to 300 g / L. .
この構成によれば、機能材による吸音性能及び断熱性能を十分に発揮させることができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の機能管体において、前記天然セルロース繊維は、古紙を原料とすることを要旨とする。
According to this structure, the sound absorption performance and heat insulation performance by the functional material can be sufficiently exhibited.
The gist of the invention according to claim 5 is that, in the functional tube according to any one of claims 1 to 4, the natural cellulose fiber is made from waste paper.
この構成によれば、古紙を有効利用して機能材を構成することができる。さらに、例えば古紙の粉砕品は繊維長が短いため、天然セルロース繊維の繊維間において微細な連続気泡が形成されるようになる。 According to this configuration, the functional material can be configured by effectively using waste paper. Further, for example, waste paper pulverized products have short fiber lengths, so that fine open cells are formed between the natural cellulose fibers.
本発明によれば、機能性を発揮し、かつ機能材の廃棄処分が容易である機能管体を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the functional tube which exhibits functionality and the disposal of a functional material is easy can be provided.
以下、本発明を防音管体に具体化した一実施形態を図1及び図2に従って詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態における防音管体11は、防音管体11の本体となる管体12と、その外周面を被覆する機能材としての吸音材13とを備えている。さらに、防音管体11は、吸音材13の外周面を被覆する遮音材14と、その遮音材14の外周面を被覆することにより、管体12に吸音材13及び遮音材14を保持させる被覆フィルム15とを備えている。この防音管体11は、建築物に配設されることによって配管を構成し、このような配管は建築物に備えられる給排水装置や空調装置に連結される。そして、この防音管体11は、管体12の内部を通じる流体の流動に基づく音を、吸音材13によって吸音する吸音機能と、そうした流体の流動に基づく音が防音管体11の外部へ伝播することを遮音材14によって抑制する遮音機能とを有している。
Hereinafter, an embodiment in which the present invention is embodied in a soundproof tube will be described in detail with reference to FIGS. 1 and 2.
As shown in FIG. 1, the soundproofing tube 11 in this embodiment includes a
管体12は、各種硬質材料や軟質材料から形成され、その内部を流体が流通する筒状をなしている。管体12を形成する材料としては、特に限定されずポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の合成樹脂、金属等が挙げられ、これらの材料は単独又は組み合わせて使用される。すなわち管体12は、硬質及び軟質のいずれであってもよい。さらに、管体12の一部を硬質材料から構成するとともに、管体12の他部を軟質材料から構成することにより、管体12が部分的に屈曲自在に構成されてもよい。
The
吸音材13は、図2に示すように天然セルロース繊維16を基材とするシート材17から構成される。吸音材13は、その吸音材13に入射した音等の振動エネルギーを減衰する機能を発揮する。詳述すると、吸音材13は、天然セルロース繊維16の繊維間、すなわちシート材17の内部に含まれる連続気泡の粘弾性等によって、そうした振動エネルギーが熱エネルギーに変換されることにより、振動エネルギーを減衰する。
As shown in FIG. 2, the
この吸音材13を構成するシート材17における基材とは、シート材17の全質量に対し、50質量%以上となる材料をいう。すなわち、シート材17の全質量に対し、天然セルロース繊維16は50質量%以上含有されている。さらに、天然セルロース繊維16による吸音性能を十分に発揮させるとともに、吸音材13の廃棄処分を一層容易にするという観点から、シート材17の全質量に対する天然セルロース繊維16の含有量は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上である。なお、基材に配合可能な天然セルロース繊維16以外の材料としては、グラスウール、ロックウール、発泡体、合成繊維等が挙げられる。
The base material in the
天然セルロース繊維16の具体例としては、木質繊維、葉脈繊維、靭皮繊維、種子繊維等が挙げられる。葉脈繊維としてはマニラ麻、サイザル麻等、靭皮繊維としては亜麻、コウゾ、ミツマタ等、種子繊維としてはリンター等が挙げられる。これらの天然セルロース繊維16の中でも、古紙を原料とした天然セルロース繊維16が好ましい。この古紙は、上記天然セルロース繊維16のパルプを抄紙して得られた紙が加工される工程で発生する裁断くずや、その紙が例えば新聞紙等として使用された使用済みの紙をいう。本実施形態では、新聞古紙を原料とした天然セルロース繊維16が使用されている。詳述すると、古紙を原料とした天然セルロース繊維16は、古紙を粉砕又は解繊することによって短繊維として得られる。天然セルロース繊維16は、単独で用いてもよく、複数種の混合物を用いてもよい。また、天然セルロース繊維16は、未使用の紙と古紙との混合物を用いてもよい。この天然セルロース繊維16には、難燃処理が施されていてもよい。これにより、防音管体11の難燃性を向上することができる。その難燃処理に使用される難燃剤としては、例えばホウ素系化合物、リン酸系化合物等が挙げられる。
Specific examples of the
本実施形態の吸音材13を構成するシート材17は、短繊維として含有する天然セルロース繊維16とその天然セルロース繊維16を結合するバインダーとしての熱融着繊維18とを備えて構成される。そして、このシート材17は熱融着繊維18同士の熱融着や、熱融着繊維18を介した天然セルロース繊維16同士の熱融着により、吸音材13(シート材17)自体の形状維持性が向上されている。熱融着繊維18の材料としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、生分解性ポリエステル、生分解性ポリ乳酸等の熱可塑性樹脂が挙げられる。このように構成したシート材17は、シート材17中に存在する連続気泡を微細化することができるようになるため、吸音性能を向上させることができる。この熱融着繊維18としては、単独の熱可塑性樹脂からなる繊維であってもよく、複数の熱可塑性樹脂から構成された複合繊維であってもよい。シート材17中における熱融着繊維18(バインダー)の含有量は、吸音材13の廃棄処分を一層容易にするという観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下である。
The
こうしたシート材17を製造するには、従来から知られる不織布の製造方法を利用することができる。その製造方法としては、シート材17の内部における連続気泡の含有量を増大させることが容易であるという観点から、天然セルロース繊維16をエアを利用してシート材17としての不織布にするエアレイド方式を採用することが好ましい。
In order to manufacture such a
シート材17(吸音材13)の比重は、吸音性能が十分に発揮され易いという観点から、好ましくは10g/L〜300g/L、より好ましくは20g/L〜150g/Lである。シート材17の面密度は、製造が容易であるという観点から、好ましくは50〜1000g/m2、より好ましくは100〜800g/m2である。シート材17(吸音材13)の厚さは、吸音性能が十分に発揮され易いという観点から、好ましくは2〜50mm、より好ましくは3〜30mmである。なお、複数のシート材17から吸音材13を構成し、複数のシート材17積層することで所定の厚さの吸音材13に設定することも可能である。
The specific gravity of the sheet material 17 (sound absorbing material 13) is preferably 10 g / L to 300 g / L, more preferably 20 g / L to 150 g / L, from the viewpoint that the sound absorbing performance is easily exhibited sufficiently. The areal density of the
遮音材14は、高比重かつ面密度が高い遮音材料から構成され、遮音材は吸音材13を透過する音を遮音する機能を発揮する。詳述すると、遮音材14を構成する遮音材料は、高比重かつ面密度が高い材料から形成されているため、遮音材14に音が伝播しても、遮音材14自体の振動が抑制されるように構成されている。そのため、遮音材14はその外周面から音が漏れ出すことを抑制する遮音効果が発揮される。こうした遮音効果を十分発揮させるという観点から、遮音材14の単位面積当たりの質量、すなわち面密度は1.5kg/m2より高いことが好ましく、2.0kg/m2以上であることがさらに好ましい。遮音材料の具体例としては、金属薄膜や高分子材料(合成樹脂、ゴム類等)が挙げられる。合成樹脂としては塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系エラストマーに代表されるエラストマー等、ゴム類としてはアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)等が挙げられる。また、遮音材料として高分子材料を適用する場合、遮音性能を向上させるという観点から、高分子材料中にフィラーを充填することが好ましい。フィラーとしては、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、バライト、鉄粉、酸化亜鉛、グラファイト等が挙げられる。
The
本実施形態の被覆フィルム15は、熱収縮性フィルムから構成されている。熱収縮性フィルムは、シュリンクフィルムとも呼ばれ、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等を材料としたシュリンクフィルムが使用される。
The covering
防音管体11を製造するには、まず管体12にシート材17を巻き付けた後、そのシート材17をジョイントテープで接合することにより、管体12に吸音材13を装着する。続いて、吸音材13と同様にして吸音材13の表面に遮音材14を装着する。次に、遮音材14の表面に、熱収縮性フィルムの加熱による収縮力を利用して、遮音材14及び吸音材13を管体12に対して締め付けるようにして被覆フィルム15を装着する。このように被覆フィルム15が装着されることで、吸音材13及び遮音材14の機能を半永久に維持することができる。
In order to manufacture the soundproof tube 11, first, the
次に、このように構成された防音管体11の作用について説明する。
複数の防音管体11が連結されてなる配管において、吸音材13(シート材17)は天然セルロース繊維16を基材として構成されている。配管を通じる流体に基づく音は、天然セルロース繊維16の繊維間に形成される連続気泡によって吸音される。ここで、シート材17を採用しない場合、すなわち管体12に天然セルロース繊維16を接着剤とともに直接吹き付けることにより吸音材13を形成しようとした場合、吸音材13の厚さや比重が不均一となり易く、配管を構成したとしても安定した吸音機能が発揮されにくい。この点、本実施形態では管体12の外周面が所定の厚さや比重のシート材17で被覆される構成を採用することによって、天然セルロース繊維16の集合体を管体12の吸音材13として適用し、その吸音機能を発揮させることがはじめて可能となる。
Next, the operation of the soundproof tube 11 configured as described above will be described.
In a pipe formed by connecting a plurality of soundproof tubes 11, the sound absorbing material 13 (sheet material 17) is composed of
そうした配管が不要になった際には、被覆フィルム15を裁断する等して防音管体11から被覆フィルム15を取り外し、遮音材14及び吸音材13を管体12から分離させる。このとき、吸音材13はシート材17から構成されているため、管体12から吸音材13を分離させるに際し、天然セルロース繊維16が飛散する等、吸音材13が散乱することを抑制することができる。さらに、シート材17の基材は天然セルロース繊維16であるため、廃棄処分が容易である。すなわち、天然繊維である天然セルロース繊維16は、合成樹脂よりも燃焼カロリーが低いため、焼却設備に対する負荷が低い。
When such piping is no longer necessary, the covering
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) 吸音材13は、天然セルロース繊維16を基材とするシート材17から構成されている。天然繊維である天然セルロース繊維16は、合成樹脂よりも燃焼カロリーが低い。そのため、本実施形態の吸音材13は、合成樹脂の発泡体からなる従来の吸音材13よりも、容易に焼却することができるようになる。この結果、吸音材13の廃棄処分が容易である防音管体11を提供することができる。
The effects exhibited by this embodiment will be described below.
(1) The
本実施形態では管体12の外周面がシート材17で被覆される構成を採用している。このため、吸音材13を所定の厚さや比重にすることができるようになる。すなわち、天然セルロース繊維16の集合体を管体12の吸音材13として適用することが、はじめて可能となる。こうしたシート材17から構成される吸音材13は、天然セルロース繊維16の繊維間に存在する連続気泡や、天然セルロース繊維16の繊維中に存在する微細な空気によって音を減衰するため、吸音機能を十分に発揮することができる。
In the present embodiment, a configuration in which the outer peripheral surface of the
加えて、シート材17は断熱機能を有し、さらにシート材17を構成する天然セルロース繊維16の水酸基等によって、空気中の水分を吸放湿する性質がある。これにより、シート材17の断熱機能及び調湿機能によって、防音管体11における管体12外周面等に結露が発生することを抑制することができるようになる。従って、防音管体11から結露による水滴が垂れ落ちることを抑制することができる結果、配管周囲においてそうした結露による影響を抑制することができる。
In addition, the
(2) シート材17は、天然セルロース繊維16とバインダーとを備えて構成されているため、シート材17(吸音材13)の形状維持性を向上させることができるようになる。その結果、吸音材13による吸音機能が経時的に低下することを抑制することができる。
(2) Since the
さらに、シート材17の形状維持性が向上されることに伴って、防音管体11を廃棄処分するに際し、管体12から吸音材13を容易に取り外すことができるようになる。さらに、管体12から吸音材13を分離させるに際し、天然セルロース繊維16が飛散することを抑制することができる。この結果、吸音材13の廃棄処分が一層容易である防音管体11を提供することができる。
Further, as the shape maintaining property of the
(3) 前記吸音材13の比重を10g/L〜300g/Lに設定することにより、吸音特性を十分に発揮させることができるようになる。
(4) 古紙を原料とする天然セルロース繊維16を使用することで、古紙を有効利用して吸音材13を構成することができる。従って、木材に代表されるセルロース原料をリサイクルすることができるようになる結果、環境負荷の低減にも寄与し、こうした吸音材13のコストダウンも図ることができる。
(3) By setting the specific gravity of the
(4) By using the
さらに、古紙の粉砕品を採用すれば、天然セルロース繊維16は繊維長が短いことに加え、その天然セルロース繊維16が有する図示しないミクロフィブリルによって、天然セルロース繊維16の繊維間において微細な連続気泡が形成されるようになる。その結果、吸音機能を一層発揮させることができる。なお、古紙の粉砕品を採用する場合、天然セルロース繊維16をバインダーで結合すること、特に熱融着繊維18で結合することにより、シート材17の形状維持性も十分に確保することができる。
Further, if a pulverized paper product is used, the
(5) シート材17としてエアレイド方式によって得られる不織布を採用することにより、シート材17の比重を容易に調整することができる。従って、天然セルロース繊維16の繊維間に存在する空気層の体積を増減することができるようになる。その結果、吸音材13による吸音特性を容易に変化させることができる。
(5) By employing a non-woven fabric obtained by the airlaid system as the
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記シート材17を、図3に示すように多孔質シート21によって、天然セルロース繊維16を挟持させて構成したシート材22に変更してもよい。この場合、天然セルロース繊維16の脱落を抑制することができる。その結果、吸音材13の形状維持性を向上させることができる。またこの場合、多孔質シート21の周縁部を封止することで、熱融着繊維18等のバインダーを省略することも可能である。なお、多孔質シート21としては、紙、不織布、多孔質(ポーラス)加工が施された樹脂シート(フィルム)等が挙げられる。多孔質シート21としての不織布を構成する繊維は、特に限定されず、パルプ等の上記天然セルロース繊維16を採用してもよいし、合成繊維であってもよい。
In addition, the said embodiment can also be changed and comprised as follows.
The
・ 前記シート材は、図4に示すように天然セルロース繊維16の比重が厚さ方向に沿って異なるように構成した不織布であってもよい。すなわち、不織布を天然セルロース繊維16の比重が高い高比重層17aと、その高比重層17aよりも天然セルロース繊維16の比重が低い低比重層17bとが積層された構成とする。さらに、比重の異なる層を3層以上積層した構成を採用してもよい。
-As shown in FIG. 4, the said sheet | seat material may be the nonwoven fabric comprised so that the specific gravity of the
・ 前記被覆フィルム15を省略してもよい。
・ 前記遮音材14を省略し、吸音機能を発揮する吸音管体として構成してもよい。
・ 前記熱融着繊維18以外のバインダーを採用してもよい。すなわち、シート材17を製造する際に配合するバインダーの形態としては粉体状、液状等が挙げられ、天然セルロース繊維16を結合するバインダーの形態としては繊維状に限らず塊状等の不定形であってもよい。また、バインダーの材料は熱可塑性樹脂に限定されず、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂を採用してもよい。
-The
The
-You may employ | adopt binders other than the said heat-
・ 前記防音管体11を機能管体としての断熱管体に適用してもよい。断熱管体では、機能材(断熱材)として、前記シート材17を採用する。すなわち、前記実施形態のように構成されたシート材17は吸音材13としての吸音機能及び断熱材としての断熱機能を発現するため、防音管体11及び断熱管体のいずれにも利用することができる。シート材17を断熱材として利用する場合、天然セルロース繊維16自体に含まれる気泡や、天然セルロース繊維16の繊維間に存在する気泡によって、従来のロックウール等に匹敵する低い熱伝導率の断熱材として機能する。さらに、断熱機能のみを重視する場合には、遮音材14を省略してもよい。
The soundproof tube 11 may be applied to a heat insulating tube as a functional tube. In the heat insulating tube, the
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ) 前記シート材の面密度は、50〜1000g/m2である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の機能管体。
Next, the technical idea that can be grasped from the above embodiment will be described below.
(A) The surface density of the sheet material is 50 to 1000 g / m 2. The functional tube according to any one of claims 1 to 5.
(ロ) 前記シート材はエアレイド方式によって得られる不織布である請求項1から請求項5及び上記(イ)のいずれか一項に記載の機能管体。上記(イ)及び(ロ)の構成によれば、機能材を容易に得ることができる。 (B) The functional tube according to any one of claims 1 to 5 and (A), wherein the sheet material is a nonwoven fabric obtained by an airlaid system. According to the above configurations (a) and (b), the functional material can be easily obtained.
11…機能管体としての防音管体、12…管体、13…吸音材、16…天然セルロース繊維、17、22…シート材、18…バインダーとしての熱融着繊維、21…多孔質シート。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Soundproof tube as a functional tube, 12 ... Tube, 13 ... Sound absorbing material, 16 ... Natural cellulose fiber, 17, 22 ... Sheet material, 18 ... Thermal fusion fiber as a binder, 21 ... Porous sheet
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