JP2006232193A - 車両のエンジン始動装置 - Google Patents

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弘喜 小野
Toshiyuki Hori
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Abstract

【課題】従来技術は、エンジンの始動に際して、必ず事前に暗証番号をオペレータが照会手段で入力することが、始動の必須条件となっており、事前の入力操作が煩わしいと供に、暗証番号の記憶が必要となる課題があった。
【解決手段】この発明は、記憶装置(1)と無線式通信器(3)とを備えたエンジンキー(2)と、前記無線式通信器(3)と交信できる通信器(4)が備えられた車両(6)側のコントローラ(5)とにおいて、前記エンジンキー(2)によって操作を可能にしたエンジンスタータスイッチ部(7)に接続されたスタータ回路(8)が設けられ、前記コントローラ(5)は、事前の交信により、双方が共有している暗証番号が一致したときに、エンジン(10)の始動を可能に構成した車両のエンジン始動装置としている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両の盗難防止を目的として、暗証番号を利用した車両のエンジン始動装置に関する。
従来からこの種の車両は、エンジンの始動に際してエンジンキーを、車両のエンジンスタータスイッチ部に挿入してON操作することによって、該エンジンの始動を行っている。そして、最近の技術として、公開されている公開実用新案公報(特許文献1参照)には、車両の盗難を防止するために、暗証番号入力スイッチ群を、車両に搭載されたコントローラに接続して設けた構成としている。
そして、上記コントローラは、予め、暗証番号を設定して記憶させておき、エンジンの始動に際し、暗証番号を前記暗証番号入力スイッチ群によって入力操作して照合する構成となっている。そして、上記公開公報には、コントローラが、オペレータの入力した照会用の暗証番号と、自己が記憶している暗証番号とを照合して一致を確認したときに、スロットルモータに回転指令を出力してエンジンの始動を可能にする技術が開示されている。
実開平6−85156号公報
前記従来技術は、コントローラに接続して暗証番号を入力する機械的な暗証番号入力スイッチ群が必須の構成となっており、更に、これらをICカードに置き換える技術等も公報の末尾に記載されている。しかしながら、この従来技術は、エンジンの始動に際しては、必ず事前に暗証番号をオペレータが照会手段で入力することが、始動の必須条件となっており、事前操作として煩わしいと供に、暗証番号を記憶しておくことが必要となる課題がある。
まず、この出願の請求項1に記載した発明は、上記課題を解決するために、記憶装置(1)を有するエンジンキー(2)に、無線式通信器(3)が備えられ、該無線式通信器(3)と交信できる通信器(4)が備えられたコントローラ(5)が車両(6)に搭載して設けられ、該車両(6)には、前記エンジンキー(2)によってON,OFFの操作を可能にしたエンジンスタータスイッチ部(7)に、通電可能に接続されたスタータ回路(8)が設けられ、前記コントローラ(5)は、事前の交信により、エンジンキー(2)の記憶装置(1)に記憶された暗証番号と自己の記憶装置(9)に記憶している暗証番号とが一致したときに、エンジン(10)の始動を可能に制御する構成としたことを特徴とする車両のエンジン始動装置であって、通常のエンジン始動操作を行う時と同様に、エンジンキー(2)をエンジンスタータスイッチ部(7)に挿入すると、そのエンジンキー(2)の記憶装置(1)に記憶されている暗証番号と、車両(6)のコントローラ(5)の記憶装置(9)が記憶している暗証番号との双方が共有する暗号が、両者の通信器による交信によって自動的に照合が行われる。そして、コントローラ(5)は、双方が共有している暗証番号の一致が確認されると、自動的にエンジン(10)の始動を可能に制御するものであって、オペレータが事前に、自分の記憶している暗証番号の入力操作を行う必要がないものとなっている。
次に、請求項2に記載した発明は、前記エンジンキー(2)と車両(6)側のコントローラ(5)とが共有する暗証番号であって、次回のエンジン始動時に使用する暗号は、今回の作業が完了して後、設定時間内に、エンジンキー(2)側か、又は車両(6)側かのいずれか一方のコントローラ(5)(24)が複数桁の暗号を作成して相互の交信により共有する暗証番号として双方の記憶装置(1)(9)に記憶可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の車両のエンジン始動装置であって、実作業が終了した車両(6)を車庫などに収納した後、エンジン(10)を停止して全ての作業が完了すると、コントローラ(5)は、予め設定されている時間内(実施例ではエンジンキー(2)をエンジンスタータスイッチ部(7)に挿入している時間)に、次回の作業開始前に照合するために必要な共有の暗証番号を作成するのである。この場合、コントローラ(5)は、オペレータの手を煩わせることなく、複数桁の暗号を作成して相互の通信器(3)(4)による交信によって共有する暗証番号として双方の記憶装置(1)(9)に記憶する。このようにして、請求項2の発明は、次回の作業開始時に、エンジン(10)始動のために必要な暗証番号が、双方の記憶装置に記憶された共有する暗証番号となり、オペレータによる記憶や入力操作は必要がないものとなっている。
次に、請求項3に記載した発明は、前記コントローラ(5)は、事前の交信による照合において、双方が共有する暗証番号の一致確認ができなかった場合、共有していた前回の暗証番号に基づいて送受信による確認後、エンジン(10)の始動を可能に制御する構成としたことを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の車両のエンジン始動装置であって、車両の正しい所有者の不便を解消する方策である。
この方法によると、コントローラ(5)は、今回の暗証番号が何らかのトラブルで、双方による一致確認が成立しなかった場合、前回使用済みの暗証番号を再度利用することによって、車両の正当な所有者の救済を図るものである。
まず、請求項1に記載した発明は、効果的に車両の盗難を防止できる方策であって、予めコントローラ(5)により設定されている暗証番号が、エンジンキー(2)の記憶装置(1)と、車両(6)に搭載されているコントローラ(5)の記憶装置(9)とに記憶されていて、エンジンスタータスイッチ部(7)にエンジンキー(2)を挿入すると、双方が共有する暗号が、両者の通信器(3)(4)による交信によって自動的に照合が行われる特徴を有するものである。そして、コントローラ(5)は、双方が共有している暗証番号の一致が確認されると、自動的にエンジン(10)の始動を可能に制御するものであって、オペレータが事前に、自分の記憶している暗証番号の入力操作を行う必要がない特徴がある。
そして、請求項2に記載した発明は、実作業が終了した車両(6)を車庫などに収納した後に、エンジン(10)を停止して全ての作業が完了すると、コントローラ(5)は、予め設定されている時間内(実施例ではエンジンキー(2)をエンジンスタータスイッチ部(7)に挿入している時間)に、次回の作業開始前に、エンジン(10)を始動するために必要な条件として照合する共有の暗証番号を自動的に作成する特徴がある。そして、この場合、コントローラ(5)は、オペレータの手を煩わせることなく、複数桁の暗号を作成して相互の通信器(3)(4)による交信によって共有する暗証番号として双方の記憶装置(1)(9)に記憶する優れた特徴がある。
上記のとおり、この発明は、次回の作業開始時に必要とする暗証番号が、双方の記憶装置(3)(4)に記憶されて共有する暗証番号となり、誰もが経験する物忘れや記憶違いによる影響を受けることがなく、入力操作を必要としない特徴がある。
そして、請求項3に記載した発明は、車両(6)の正しい所有者の不便を解消する方策であって、双方が共有する暗証番号の一致確認が、何らかのトラブルでできなかったとき、改めて共有情報となる暗号作成からやり直す等の手間をかけることなく、前回使用した暗証番号を再度利用することによって、車両の正当な所有者を救済するものできわめて有効な方法である。
この出願に係る発明は、前記課題を解決するために、コントローラ24に記憶装置1と無線式通信器3とを備えたエンジンキー2を、トラクタ6のエンジンスタータスイッチ部7に挿入してスタータ回路8に通電してエンジン10の始動操作をするとき、トラクタ6に搭載しているコントローラ5の記憶装置9と、前記キー2側の記憶装置1との双方に、予め記憶させている共有の暗証番号が、両者間の交信によって、一致確認された後、エンジン10が始動できる制御機構を構成している。
従って、この発明は、盗難防止の対策として有効なエンジン始動装置であると供に、従来装置のように、事前にオペレータが暗証番号を入力操作する手間が要らない利点と、併せて、暗証番号を忘れたり、記憶違い等で支障が起きることのない特徴がある。
以下、この発明を農業用トラクタ6に搭載した形態について、図面に基づいて説明する。
トラクタ6は、図2に示すように、左右一対の前輪12と後輪13とを有する車体フレーム14上に、キャビン15が設けられ、オペレータが搭乗して運転する構成としている。そして、農用トラクタ6は、キャビン15の前側に開閉自由のボンネットカバー16が設けられ、その下側に形成されているエンジンルームにはエンジン10が収納状態に搭載されている。そして、該エンジン10は、前記車体フレーム14に設けられている走行ミッション装置16に回転動力を入力して、上記前後輪12,13を伝動し、更に、車体後部にPTO軸17を延長して作業機、図例ではロータリー耕耘装置18を伝動する構成としている。
尚、農用トラクタ6は、農作業機を車体フレーム14の前部や中央下部に装着して駆動しながら作業を行う場合もあり、図示は省略したが、前部と下部に動力取出し用のフロントPTO軸やミッドPTO軸を設けた構成としている。
次に、この発明の主要部について説明する。
まず、コントローラ5は、図1に示すように、入力側に農用トラクタ6に装備されている各種制御機構、例えば一例を挙げると作業機の水平制御機構のレベルセンサやそれに関連する設定器、更には、ドアキー差込検知センサ20が接続され、検出情報や設定器に設定された情報が入力される構成としている。そして、コントローラ5は、その出力側に、上記レベルセンサの検出情報に基づいて出力される制御信号により作動するソレノイドバルブ(アクチュエータとなる制御用油圧シリンダに供給する作動油の油路を切り替える。)が接続され、更に、ドアロック用のソレノイドスイッチ21、警告ブザー22、液晶モニタ23、エンジンスタータ回路8がそれぞれ接続して構成されている。
そして、コントローラ5は、図1に示すように、記憶装置9と無線式の通信器4とが備えられ、後述するエンジンキー2に備えられている無線式通信器3と交信ができる構成としている。
そして、エンジンキー2は、図1に示すように、コントローラ24が備えられ、これに記憶装置1と無線式通信器3とが装置されている。更に、エンジンキー2は、図1に示すように、ドアロックスイッチ25及びドアアンロックスイッチ26とが設けられ、これらを押圧操作すると、無線式通信器3によって発信されて農用トラクタ6側のコントローラ5の通信器4が受信する構成としている。そして、コントローラ5は、通信器4が受信したドアロック、又はドアアンロックの信号にしたがって、ドアロック用ソレノイドスイッチ21に制御信号を出力し、ロック、又はアンロックの状態に切り換える構成としている。
そして、エンジンキー2は、図1に示すように、エンジンスタータスイッチ部7に挿入してON、OFF操作によってエンジンスタータ回路8へ通電の切換ができる構成としている。
次に、コントローラ5による暗号作成処理について説明する。
まず、コントローラ5は、オペレータによる実作業、たとえばロータリー耕耘装置18による圃場の耕耘作業が終了した農用トラクタ6を車庫に収納した後、エンジン10を停止して全ての作業が完了してから、暗号作成が開始される。
この場合、コントローラ5は、図4に示すフローチャートに示すように、エンジン10が停止した後、予め、設定した時間(数秒間)内に、複数桁の暗号を作成し、その暗号を通信器4からエンジンキー2側の無線式通信器3に送信してそれぞれの記憶装置1,4に共有の暗証番号として記憶する。そして、コントローラ5は、相互の無線式通信器3,4の間における交信を少なくとも1往復は繰り返して行うものとしており、双方の記憶装置1,9が正しく暗証番号を記憶したことを確認するものとしている。
このようにして、暗証番号は、図5に暗号作成処理のフローチャートに示すように、双方の通信器1,4の間で交信が行われ、共有の情報として両方の記憶装置1,9にそれぞれ記憶される。そして、上記の暗号は、実施例の場合、数字のみの乱数、又は数字にアルファベットを加えた乱数的コードであって、その都度、コントローラ5が自動的に作成する。
上記実施例は、暗号作成をトラクタ6側のコントローラ5が作成する場合を述べたが、これをエンジンキー2側のコントローラ24に行わせるのは自由である。
次に、エンジン10の始動処理について、図5に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、農用トラクタ6の作業を再開するとき、コントローラ5は、オペレータによって、エンジンキー2がエンジンスタータスイッチ部7に差し込まれると、エンジン10の始動処理が開始される。そのとき、エンジンキー2は、自己の無線式通信器3とトラクタ6側のコントローラ5に装置している通信器4とが交信を開始し、共有の暗証番号として双方の記憶装置1,9に記憶されている暗号の照合が開始される。このようにして、コントローラ5は、図5のフローチャートに示すように、双方の交信によって暗証番号の一致が確認されると、エンジンスタータ回路8に始動許可の制御信号を出力し、エンジンスタータスイッチ部7においてエンジンキー2のON操作が行われて通電すればエンジン10が始動する。
そして、上記実施例の場合、双方のコントローラ5,24間における交信は、エンジンキー2をエンジンスタータスイッチ部7に挿入すると、エンジンキー2側から発信される開始信号で双方の交信が始まり、エンジン10の始動処理が完了すると同時に終了する構成として、交信に要する電力を大幅に削減できる構成としている。
更に、他の実施例としては、交信時間を数秒毎の規定時間間隔で通信と休止とを繰り返す構成とすることも考えられる。このように構成すると、休止中に電力の消費を最小にすることが可能であって、農用トラクタ6の如く、搭載したバッテリー容量が小さい車両には最適の装置となる。
以上のように、農用トラクタ6は、正当な所有者が所持するエンジンキー2がエンジンスタータスイッチ部7に差し込まれると、トラクタ6側とキー2側とが共有する暗証番号の照合がコントローラ5,24によって両方の通信器3,4に交信をさせ、自動的に行われてエンジン10の始動が可能となるものである。従って、トラクタ6は、オペレータがエンジンキー2を確実に保管しておけば、トラクタ6が盗難の被害に遭うことはほとんど考えられない特徴がある。更に、上記実施例の制御手段によれば、オペレータは、暗号を記憶しておく必要もなく、暗証番号の入力操作も不要であるから、煩わしさから開放される利点がある。
尚、上記の実施例は、トラクタ6のキャビンドア15aの開閉時に応用すると、農用トラクタ6の盗難防止効果をより上げることが可能である。
即ち、今回の作業終了後、トラクタ6を離れるとき、ドアロックスイッチ25を押圧すると、コントローラ5は、図1に示すように、双方の通信器3,4が交信して受信した信号に基づき、ドアロック用ソレノイドスイッチ21に制御信号を出力してドアロックを行うが、それと同時に、次回、キャビンドア15aのアンロック操作時に照合する共有となる暗号を作成して交信する。このようにして、コントロール5、24は、次回に使用する暗証番号を作成して双方の記憶装置1、9に共有の暗号として記憶させておき、次回、作業を再開するときに、エンジン始動時と同様に、エンジンキー2のドアアンロックスイッチ26を押圧操作すると、相互の交信によって暗証番号を照合して、一致確認できた場合のみキャビンドア15aが開く構成とすることができる。
このように、暗証番号を使用した一連の盗難防止手段は、図3のフローチャートで示すように、オペレータの操作手順に基づいて、最初に上記したキャビンドア15aのロック解除処理を行ってキャビンドア15aを開き、オペレータがキャビン15に搭乗し、続いて、始動操作によりエンジン始動処理が行われ、更に、フローチャートが示すように、作業が完了すると、暗号作成処理が行われるのである。
そして、両コントローラ5、24は、エンジン10の始動開始にあたり、事前の交信によって双方が共有する暗証番号を照合したが、送受信のトラブルか、その他、何らかのミスで暗号の一致確認ができなかった場合、共有していた前回使用済みの暗証番号を送受信して照合し、これの一致確認ができれば、エンジン10の始動を可能にする方策を採用してもよいことは勿論である。
尚、上記の如く前回の暗号を利用するエンジン始動制御手段は、暗証番号作成時に採用することが有効であって、双方間で交信中に通信トラブル等の場合、新しい暗証番号に書き換えることなく前回使用した暗証番号をそのまま残しておく方策である。
このようにすれば、正当な車両所有者は、双方が共有する暗証番号で一致確認ができなかったときに、改めて共有情報となる暗号作成からやり直す等の手間をかけることなく、救済することができる有効な方法である。
以上のように構成したトラクタの盗難防止装置では、無線式通信器3,4を使用する場合について説明したが、これを有線による通信に切り換えるか、または有線と無線とを併用するのは選択の問題で自由に決めることができる。この場合、エンジンキー2は、エンジン10を始動する際には、エンジンスタータスイッチ部7に差し込むと、双方のコントローラ5,24間の交信を、有線で行うことは可能になる。
このように、コントローラ5,24は、有線と無線との通信手段を利用する構成にしておくと、有線と無線との両方の交信で暗証番号の一致確認を行えば、より効果的に盗難防止ができる。そして、有線と無線との双方の通信器を採用した構成は、いずれか一方に通信遮断があった場合、ドア15aの開放もエンジン10の始動もできなくしておくことによって更に盗難防止効果を高めることができる。
以上のように、頻発するトラクタ6の盗難に対して、確実に防護して正当な所有者が、暗証番号の記憶や事前の暗号入力操作の手間をかけないで、エンジン10の始動を可能にしたものである。
そして、請求項1に記載した発明では、予め設定されている暗証番号が、エンジンキー2のコントローラ24にある記憶装置1と、トラクタ6に搭載されているコントローラ5の記憶装置9との双方に記憶されていて、エンジンスタータスイッチ部7にエンジンキー2を挿入すると、双方が共有する暗号が、両者の通信器3、4による交信によって自動的に照合が行われる。そして、コントローラ5は、双方が共有している暗証番号の一致が確認されると、自動的にエンジン10の始動を可能にするものであって、オペレータは、暗証番号を記憶することも、これを入力操作する必要もない手間のかからない利点がある。
次に、請求項2の発明では、実作業が終了したトラクタ6を車庫などに収納した後に、エンジン10を停止して全ての作業が完了すると、コントローラ5は、予め設定されている時間内に、次回の作業開始前に照合するために必要な共有の暗証番号を自動的に作成する。この場合、コントローラ5は、オペレータの手を煩わせることなく、数字の乱数、又は数字にアルファベットを含む乱数的コードによる複数桁の暗号を作成して相互の通信器3,4による交信によって共有する暗証番号として双方の記憶装置1,9に記憶するものとなっている。
このように、実施例は、次回の作業開始時に必要とする暗証番号が、双方の記憶装置3,4に記憶されて共有する暗証番号となり、誰もが経験する物忘れや記憶違いによる影響を受けることがなく、オペレータによる入力操作を必要としない。
そして、請求項3の発明では、農用トラクタ6の正しい所有者の不便を解消する方策である。
制御機構のブロック図 トラクタの側面図 制御手順のフローチャート 暗号作成処理のフローチャート エンジン始動処理のフローチャート
符号の説明
1 記憶装置
2 エンジンキー
3 無線式通信器
4 通信器
5 コントローラ
6 トラクタ
7 エンジンスタータスイッチ部
8 エンジンスタータ回路
9 記憶装置
10 エンジン
24 コントローラ

Claims (3)

  1. 記憶装置(1)を有するエンジンキー(2)に、無線式通信器(3)が備えられ、該無線式通信器(3)と交信できる通信器(4)が備えられたコントローラ(5)が車両(6)に搭載して設けられ、該車両(6)には、前記エンジンキー(2)によってON,OFFの操作を可能にしたエンジンスタータスイッチ部(7)に、通電可能に接続されたスタータ回路(8)が設けられ、前記コントローラ(5)は、事前の交信により、エンジンキー(2)の記憶装置(1)に記憶された暗証番号と自己の記憶装置(9)に記憶している暗証番号とが一致したときに、エンジン(10)の始動を可能に制御する構成としたことを特徴とする車両のエンジン始動装置。
  2. 前記エンジンキー(2)と車両(6)側のコントローラ(5)とが共有する暗証番号であって、次回のエンジン始動時に使用する暗号は、今回の作業が完了して後、設定時間内に、エンジンキー(2)側か、又は車両6側のいずれか一方のコントローラ(5)(24)が複数桁の暗号を作成して相互の交信により共有する暗証番号として双方の記憶装置(1)(9)に記憶可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の車両のエンジン始動装置。
  3. 前記コントローラ(5)は、事前の交信による照合において、双方が共有する暗証番号の一致確認ができなかった場合、共有していた前回の暗証番号に基づいて送受信による確認後、エンジン(10)の始動を可能に構成したことを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の車両のエンジン始動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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