JP2006230913A - 貼着装置および超音波診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実にプローブを保持する。
【解決手段】プローブ12は、貼着具により被検体の体表に貼着される。貼着具は、吸着部材40、収容体42、ポンプ44を備えている。吸着部材40は、略皿状であって、その内部の圧力を変化させることにより被検体の体表に吸着する。収容体42は、吸着部材40の内側に固着されるとともに、プローブ12の超音波の送受波面を露出させてプローブ12を収容する。ポンプ44は、吸着部材40の逆止弁50に対して着脱自在であり、必要に応じて、吸着部材40の内部の空気を吸引する。空気吸引されることにより、吸着部材40は体表に吸着し、吸着部材40の内部に保持されているプローブ12が体表に貼着される。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検体の体表に超音波探触子を貼着する貼着装置、および、体表に貼着される超音波探触子を有する超音波診断装置に関する。
従来から、被検体の内部にある診断対象部位に対して超音波を送信し、その際、得られるエコー信号に基づいて、診断対象部位の状態を取得する超音波診断装置が広く知られている。この超音波診断装置では、超音波を送受波する超音波探触子を診断対象部位近傍の体表に当接または近接させて診断を行う。
ところで、近年、超音波診断において、診断対象部位の一時的な状態だけでなく、その経時変化や、被検体に何らかの負荷を加えた前後での変化を取得したいという要望がある。かかる要望を満たすためには、超音波探触子の位置を固定した状態で保持する必要がある。しかし、人の手で超音波探触子を所定位置で保持することは困難であった。
そこで、特許文献1には、超音波探触子を保持する保持部と、保持部の外周に設けられた保持脚とを備えた超音波探触子装置が開示されている。保持脚は、被検体の体表形状に応じて自由に変形可能となっている。そして、この保持脚を粘着テープなどで被検体体表に貼着することにより、超音波探触子の位置を保持している。また、特許文献2には、プローブ本体をプローブ押えで覆い、このプローブ押えを被検体に固着させる超音波診断装置装置が開示されている。このプローブ押えには、面状ファスナーが取り付けられている。また、被検体に貼着された粘着テープの上面にも面状ファスナーが設けられている。この二つの面状ファスナーの吸着力でプローブが被検体に固着される。また、近年、小型の超音波探触子を用い、当該超音波探触子を粘着テープなどで被検体体表に貼着することで、その位置を保持する方法も提案されている。
特許第2664562号公報 特開平5−305082号公報
しかし、上記技術は、いずれも、被検体の体表に粘着テープを貼着して、超音波探触子を保持しており、保持力に乏しいという問題がある。もちろん、粘着テープの粘着性を向上させて、保持力を向上させることも考えられる。しかし、その場合は、当該粘着テープを体表から剥がす際に、被検体に多大な痛みが生じることとなり望ましくない。痛みを和らげるために、粘着テープを剥がす際には当該粘着テープを水で濡らすなどの対応も考えられるが、その場合は、超音波診断に関わる手間が多くなり、やはり、望ましくない。また、粘着テープの取り扱いの際には、他の部材へ貼着しないように気をつける必要があり、作業者にある程度の慣れが必要であった。
そこで、本発明では、より確実に超音波探触子を保持でき得る貼着装置、および、超音波診断装置を提供することを目的とする。
本発明の貼着装置は、超音波探触子を被検体の体表に貼着する貼着装置であって、略皿状であって、その内部の圧力を変化させることにより前記被検体の体表に吸着する吸着部材と、前記吸着部材の内側に固着され、前記超音波探触子の超音波の送受波面を露出させて前記超音波探触子を収容する収容体と、を有することを特徴とする。
好適な態様では、前記超音波探触子と前記体表との間に、超音波に対する透過性と弾性とを備えた音響整合部材が配される場合に、前記吸着部材の深さは、前記音響整合部材および前記超音波探触子の厚みの和より大きい。
他の好適な態様では、前記吸着部材は、前記吸着部材の外部から内部への流体の移動を規制する逆止弁を有し、前記貼着装置は、さらに、前記逆止弁に着脱自在であって、前記吸着部材の内部の空気を吸引するポンプを有する。
他の好適な態様では、前記吸着部材は、前記被検体の体表との当接面に設けられ、前記体表の内部方向に突出した凸部材を有する。
他の本発明である超音波診断装置は、被検体の内部の診断部位に対して超音波を送信するとともに、そのエコー信号を受信する超音波探触子と、略皿状であって、その内部の圧力を変化させることにより前記被検体の体表に吸着する吸着部材と、前記吸着部材の内側に固着され、前記超音波探触子の超音波の送受波面を露出させて前記超音波探触子を収容する収容体と、を有する。
なお、ここで皿状とは、有深有底の本体部と、本体部の全周囲から外側に延びる鍔とを備える形状を指す。本体部の形状は、断面が略円形状であることが望ましく、円筒形、円錐形、円錐台形、ドーム形等であることが望ましい。
本発明によれば、吸着部材の吸着により超音波探触子を体表に貼着するため、粘着テープに比べて高い保持力を得ることができる。その結果、より確実に超音波探触子を保持できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1に本発明の実施形態である超音波診断装置10のブロック図を示す。この超音波診断装置10は、特定の診断対象部位を一定時間、継続して診断する場合に好適であり、以下では、特に骨折した骨の癒合(結合)診断を行う場合を例に説明する。
プローブ12は、超音波を送受波する超音波探触子であり、九つの単振動子が3×3のアレイ状に配されている。各単振動子は、後述する送受信部24からの指示に応じて、超音波を送信するとともに、その反射波を受信する。受信された反射波は、プローブ12と装置本体部22とを接続するプローブケーブル13を介して、エコー信号として送受信部24へと出力される。
ここで、プローブ12は、通常のプローブに比べ、振動子数が非常に少ない構成となっているが、これは、プローブを小型、軽量化するためである。すなわち、骨の癒合診断の際には、プローブ12を被検体の体表に貼着した状態で、骨折部位に負荷がかかるように被検体に運動させる。その際、プローブ12が被検体の運動を阻害しないように、また、自重によるプローブ12の位置ずれを防止するために、本実施形態では、振動子の数を低減して、プローブ12を小型、軽量化している。
このプローブ12は、スタンドオフ18を介して体表と対向配置される。スタンドオフ18は、超音波を透過する媒体であり、所定の弾性を有した固体である。プローブ12は、貼着具14によりスタンドオフ18を介して体表に貼着される。この貼着具14は、後に詳説するが、プローブ12およびスタンドオフ18を収容する収容体と、当該収容体を内部に収容して体表に吸着する吸着部材と、を備えている。
保持具16は、貼着されたプローブ12と診断対象部位(骨)との相対的位置関係を保持するもので、被検体の体表に当接される当接板と、当該当接板を保持するベルト部材と、に大別される。当接板は、貼着位置周辺の体表に当接することにより、当該体表の動きを制限する。そして、体表の動きを制限することにより、貼着されたプローブと診断対象部位(骨)との相対的位置関係を保持する。この保持具の具体的構成についても後に詳説する。
装置本体部22は、送受信部24や信号処理部26、制御部32、表示器34などがユニット化されて構成されている。送受信部24は、制御部32からの指示に応じて、プローブ12の単振動子に超音波の送信を指示する送信信号を供給する。また、プローブ12から出力されるエコー信号を受信し、これに整相加算や、ゲイン調整、ダイナミックレンジ調整等の信号処理を施す。
信号処理部26は、受信信号に対して必要な処理を実行する回路であり、表示モードに応じてBモード形成用の信号処理、Mモード形成用の信号処理などが実行される。また、この信号処理部26は、得られたエコー信号から骨表面部を抽出してトラッキングをする、いわゆるエコートラッキング処理を行う。具体的には、骨の特定ポイント、いわゆる、トラッキングポイントに対して超音波を送信して得られたエコー信号の振幅から、当該トラッキングポイントの位置を検出する。このエコートラッキング処理には、周知の技術、例えば、特開2004−298205号公報に詳述される技術などが利用できる。
出力処理部28は、エコー信号に対して送受波座標系から表示座標系への座標変換や補間処理などを実行し、超音波画像データを形成する。形成された超音波画像データは、表示器34に出力される。また、出力処理部28は、得られたトラッキングポイントの位置、すなわち、骨の表面位置も数値やグラフに変換して表示器に出力する。制御部32は、装置本体部22全体を制御するものである。この制御部32には、操作部30を介してユーザからの指示が入力される。制御部32は、このユーザからの指示に応じて装置本体部22を構成する各部に制御信号を出力し、制御する。
次に、貼着具14について詳説する。図2は、本実施形態における貼着具14にプローブ12およびスタンドオフ18をセットした状態を示す図である。また、図3は、この貼着具14の分解斜視図である。図4は、貼着具14を別の視点からみた分解斜視図である。ここで、スタンドオフ18は、音響整合部材として機能するもので、超音波が透過可能であって、その音響インピーダンスが生体に近い材料からなる。本実施形態におけるスタンドオフ18は、弾性を備えた固体である。したがって、押圧することにより、その形状が変形可能となっている。このスタンドオフ18は、プローブ12と体表58との間にある空気による超音波の減衰や反射を防止し、効率の良い超音波送受信を行うために、プローブ12と体表58との間に配される。
吸着部材40は、いわゆる、吸盤として機能するもので、略円筒形状の本体部46と、本体部46の周囲から外側に延びる鍔部48と、からなる略皿状部材である。本体部46は、円錐台形状で、当該吸着部材40を被検体の体表に当接させた際に、体表との間に内部空間を形成する。そして、この内部空間の内圧を減圧して、負圧にすることにより当該吸着部材40が体表に貼着される。したがって、本体部46は、この負圧に耐え得る程度の剛性を備えた材料、例えば、樹脂などから形成される。本体部46の内側には、後述する収容体42が固着、収納されている。本体部46は、この収容体42を完全に収納でき得る大きさ、すなわち、収容体42の高さ以上の深さと、収容体42の断面積以上の断面積を備えている。
本体部46の上面には、逆止弁50が設けられている。この逆止弁50は、本体部46の内側から外側方向への空気流れのみを許容し、反対方向、すなわち、外側から内側方向への空気流れを制限する弁である。この逆止弁50は、通常は、閉鎖されており空気の流れは制限されている。しかし、後述するポンプ44が装着されると弁が開き、内側から外側方向への空気流れを許容する。ポンプ44による空気吸引がなされると、本体部46の内部の空気は、逆止弁50を介して外部に導かれる。そして、これにより、内部空間が負圧となり、吸着部材40が体表に貼着される。
本体部46の側面には、プローブ12から引き出されたプローブケーブル13を挿通するための貫通孔51が形成されている。この貫通孔51は、本体部46の内外への空気の流れを制限でき得る構成となっている。具体的には、貫通孔51は、プローブケーブル13の断面形状より僅かに大きく形成されており、さらに、その周縁に弾性体(図示せず)が配される。貫通孔51に挿通されたプローブケーブル13は、この弾性体により押圧され、密着する。この密着により、貫通孔51を介しての空気の流動が制限される。
鍔部48は、本体部46の全周囲から外側方向に延びる部材である。当該吸着部材40を被検体の体表に貼着した際、この鍔部48は、体表に当接、密着することにより、本体部46の内部への空気の流れを制限する。したがって、この鍔部48は、被検体の体表形状に応じて変形可能な程度の可撓性を備えた材料、例えば、樹脂などから形成される。
鍔部48の裏面、すなわち、体表に当接する当接面には、僅かに突出した線状のリブ56が設けられている。本実施形態では、このリブ56を二つ、対称位置に設けている。このリブ56は、吸着部材40を体表に貼着させた際に、体表に食い込んで、吸着部材40の位置ずれを防止するために設けられている。したがって、確実に体表に食い込めるよう、ある程度の突出高さを備えることが求められる。ただし、突出高さが大きすぎると、吸着部材40の体表への密着度を低減することになる。そこで、このリブ56の突出高さは、貼着対象の体表の食い込み可能量、換言すれば、体表の弾性に応じて設定される。具体的には、貼着対象が、弾性の小さい体表(例えば、骨の近傍の体表など)である場合には、食い込み可能量も小さくなるため、リブ56の突出高さも小さくする。弾性の大きい体表(例えば、腹部の体表など)の場合は、食い込み可能量も大きくなるため、リブ56の突出高さをある程度大きくしてもよい。なお、本実施形態では、位置ずれ防止のための凸部材として線状のリブを二つ設けているが、必ずしも設ける必要はない。また、凸部材を設ける場合、その形状、数、配置位置等は上記形態に限定されず、適宜、変更可能である。また、吸着部材40も、吸盤としての機能を達成できるのであれば、その形状、材質等は、上記形態に限定されず、適宜、変更可能である。
収容体42は、プローブ12を収容する略箱状部材である。この収容体42は、硬質材料からなり、プローブ12の上面と三側面とを覆っている。換言すれば、超音波の送受波面と、プローブケーブル13が引き出されている面のみが露出された状態となっている。この収容体42は、図示しない固着手段により吸着部材40の内部に固着されている。したがって、この収容体42に収容されることによりプローブ12は、吸着部材40の内部に収容されることになる。
ポンプ44は、吸着部材40の内部空間内の空気を外部に吸引するものである。本実施形態のポンプ44は、弾性材料からなるバルーン部44aを備え、このバルーン部44aを手で弾性変形させることにより、空気の吸引を行う手動ポンプである。このポンプ44の先端には、バルーン部44aの内部と外部との接続経路である吸排口44bが設けられている。この吸排口44bは、吸着部材40の逆止弁50に対して着脱自在となっている。したがって、吸着部材40を体表に貼着する場合には、当該ポンプ44を逆止弁50に装着して、空気の吸引を行う。空気吸引により吸着部材40が体表に貼着された後は、ポンプ44を吸着部材40から取り外して、超音波診断を実行する。なお、このポンプ44の形態も適宜変更可能である。例えば、吸着部材40に固着されたポンプを用いてもよい。また、手動式のポンプに代えて、自動式のポンプを用いてもよい。
次に、この貼着具14での、プローブ12の貼着について図5,6を用いて説明する。図5は体表に貼着前の貼着具14の概略断面図であり、図6は体表に貼着後の貼着具14の概略断面図である。なお、図5,6においては、分かりやすさのため一部部材の図示を省略している。
既述したように、プローブ12は収容体42に収容されており、この収容体42は吸着部材40の本体部46の内部、すなわち、内部空間54の中に配置されている。また、プローブ12と体表58との間には、スタンドオフ18が配されている。このスタンドオフ18は、弾性変形可能な固体であるが、弾性変形前、すなわち、無負荷状態では、底面および上面が平坦な略直方体である。ここで、通常、体表58は、平坦ではなく、凹凸や、弧が存在する。したがって、無負荷状態では平坦な平面を有するスタンドオフ18と体表58との間には間隙が生じやすい。また、プローブ12の送受波面とスタンドオフ18との間にも間隙が生じる場合がある。かかる間隙に存在する空気は、プローブ12から送受波される超音波の反射や減衰の原因となる。そこで、本実施形態では、この間隙を確実に防止できるように、スタンドオフ18および吸着部材40の寸法を設定している。
具体的には、本実施形態において、無負荷状態におけるスタンドオフ18の断面積は、プローブ12の断面積より僅かに小さくなっている。また、吸着部材40の深さは、スタンドオフ18とプローブ12との厚みの和より小さくなっている。そのため、無負荷状態では、吸着部材40の底面は、体表58から浮いた状態となっている。したがって、吸着部材40を体表58に貼着させる場合には、当該吸着部材40の底面を体表に押し当てる必要がある。この押し当てによって、スタンドオフ18が押圧されると、スタンドオフ18は、体表58およびプローブ12の形状に応じて弾性変形する(図6参照)。この弾性変形により、スタンドオフ18とプローブ12、および、スタンドオフ18と体表58との間隙がスタンドオフ18で埋まり、介在していた空気が除外される。その結果、超音波の反射や減衰を低減でき、効率の良い超音波の送受信が可能となる。
続いて、この状態、すなわち、吸着部材40の底面を体表に当接させた状態で、内部空間54の空気の吸引を行う。これは、逆止弁(図5,6では図示省略)にポンプを取り付けて行う。吸引されることにより、内部空間54は、次第に、負圧となる。このとき、吸着部材40の鍔部48は、体表58の形状に応じて弾性変形しつつ、体表58の表面に密着する。この密着の過程で鍔部48の底面に設けられたリブ56は、体表58に食い込み、吸着部材40の位置ずれを防止する。また、この負圧化により、吸着部材の本体部46と被検体の体表58は、互いに、内部空間54の体積を縮める方向に引き合い、吸着する。その結果、吸着部材40、および、当該吸着部材40の内部で保持されているプローブ12が、被検体の体表に貼着される。
この吸引による貼着は、吸着部材40の材質や形状等にもよるが、従来の粘着テープを利用した貼着に比べて高い貼着力を得ることができる。また、リブ56が体表に食い込むことにより貼着後の位置ずれも効果的に防止される。したがって、本実施形態によれば、プローブ12の落下や位置ずれ等を気にすることなく、安心して超音波診断を行うことができる。また、粘着テープのように他部材への貼着を気にしたり、粘着テープを予め所定の形状に準備しておいたりする手間が不要となる。したがって、簡易にプローブを体表に貼着することができる。
吸着部材40が体表58に貼着されれば、ポンプを外して超音波診断を開始する。超音波診断が終了し、プローブ12を取り外す場合には、内部空間54を開放すればよい。具体的には、鍔部48をその端部から持ち上げて、内部空間54への空気流動を生じさせればよい。空気流動が生じることにより、内部空間54の内圧が大気圧に戻り、貼着が解除される。この貼着解除の際、粘着テープのように体表を引っ張ることがないため、被検体に殆ど痛みを生じさせない。その結果、被検体への負担を低減できる。
なお、本実施形態では、吸着部材40に逆止弁50、すなわち、吸引用の弁しか設けていないが、貼着解除用の弁も設けてもよい。具体的には、吸着部材の上面に、通常時は閉鎖されている解除用弁を設け、貼着解除時には当該解除用弁を開放して、吸着部材40への空気流れを許容するようにしてもよい。かかる解除用弁を設けることにより、より簡易に貼着解除が可能となる。
次に、保持具16について図7、図8を用いて説明する。図7は保持具16の斜視図であり、図8は保持具16の分解斜視図である。この保持具16は、プローブ12(貼着具14)の貼着位置の周囲の体表を当接する当接板60と、当該当接板60を保持するベルト部材62と、に大別される。当接板60は、硬質材料からなる略矩形の平板である。当接板60の略中央には、体表を外部に露出するための開口部60aが設けられている。貼着具14は、この開口部60aの内側に装着される。この開口部60aは、プローブ12および貼着具14より十分に広い面積を有しており、貼着されたプローブ12および貼着具14との間に間隙が形成されるようになっている。この当接板60は、後述するベルト部材62により貼着具14の周辺の体表に当接される。そして、この当接により当該周辺の体表を押圧し、体表の皮膚の動きを制限する。すなわち、周知のとおり、被検体の体表は皮膚で覆われており、この皮膚は、伸縮性をもっている。したがって、筋肉等の動きに応じて、その位置が変動しやすく、また、その皮膚の位置変動に応じて貼着された貼着具14もまた位置変動が生じる。その場合、プローブ12と、被検体内部に位置する診断対象部位(本実施形態では骨)との相対位置関係が変動することになる。かかる相対位置関係の変動は、超音波診断の信頼性低下の原因となる。そこで、本実施形態では、当接板60で貼着具14周辺の皮膚を押圧し、貼着具14周辺の皮膚の動きを制限している。これにより、プローブ12と診断対象部位との相対的位置関係を保持でき、結果として信頼性の高い超音波診断が可能となる。
この当接板60は、ベルト部材62の裏面に固着されており、ベルト部材62は被検体の体に巻きつけられる。この巻きつけにより生じる締め付け力により、当接板60は被検体の体表に当接し、その状態で保持される。このベルト部材62は、当接板60を覆うカバー部64と、これに接続された複数の伸縮帯68からなる。カバー部64は、被検体の体表形状に応じて変形可能な程度の可撓性を備えた材質、例えば、布などからなる。このカバー部64は、当接板60の全体を覆える程度の大きさを有している。そして、その中央には、開口部64aが形成されている。このカバー部64は、被検体の周囲に巻かれて使用されるが、その巻方向の一端には、複数の伸縮帯68が固着されている。また、他方端にはメスの面状ファスナー66が設けられており、伸縮帯の一端と着脱自在となっている。
伸縮帯68は、伸縮性と可撓性とを備えた材料、例えば、ゴムなどからなる帯部材である。この伸縮帯68の一端はカバー部64の一端に固着されている。また、伸縮帯68の他端にはオスの面状ファスナー(図示せず)が設けられており、カバー部64の面状ファスナー66における所望の位置に着脱自在となっている。そして、このような面状ファスナーによる着脱構造を用いることにより、ベルト部材62の内径を自由に調節することができ、被検体の体表形状に柔軟に対応することができる。
なお、ここで説明した保持具16の形態は一例であり、体表に貼着された貼着具14の周辺の体表を押圧可能であれば、当然、他の構成、形状でもよい。また、皮膚の動きが小さい場合には、保持具16を用いずに超音波診断を行ってもよい。
図9は、この超音波診断装置10で被検体11の下腿の骨の癒合診断を行う場合の様子を示す図である。骨の癒合診断を行う場合は、まず、保持具16を診断対象部位近傍に装着し、その周辺の皮膚の動きを制限する。その状態で、続いて、プローブ12を体表に貼着する。この貼着は、既述したように、まず、吸着部材40を体表に当接させる。このとき、スタンドオフ18は、体表58およびプローブ12の表面形状に応じて弾性変形し、この両者に密着する。これにより、超音波の反射や減衰が低減され、良好な超音波の送受信が可能となる。
続いて、吸着部材40を体表58に当接させた状態で、吸着部材40内部の空気を吸引する。吸引は、逆止弁50にポンプ44を取り付け、当該ポンプ44を手動で駆動することにより行う。空気吸引することにより、吸着部材40内部の圧力が低下し、負圧化する。この負圧化により、体表58と吸着部材40とが互いに引き合い、吸着される。また、鍔部48の底面に設けられたリブ56は、体表58に食い込む。この食い込みにより吸着部材40と体表58との間の摩擦が高くなり、吸着部材40の位置ずれが防止される。
吸着部材40が完全に体表に吸着されれば、その状態で、超音波診断を開始する。具体的には、超音波の送受波を開始し、そのとき、得られたエコー信号に基づいて、診断対象部位の断層像や、位置を取得する。また、同時に、診断対象部位に負荷がかかるよう、被検体に運動をさせる。具体的には、診断対象部位が下腿の骨である場合には、被検体に歩行などをさせる。そして、その運動による診断対象部位の変化に基づいて、診断対象部位である骨の癒合度合いを診断する。このとき、本実施形態の貼着具14は、比較的、小さく、また、軽量であるため、被検体の運動を阻害しない。また、貼着力が高いため、プローブの落下や位置ずれを防止できる。そのため、安定した状態で、信頼性の高い超音波診断が可能となる。
超音波診断が終了となれば、吸着部材40の内部への空気流動を許容して、吸着部材40を体表58から取り外す。具体的には、鍔部48を端部から持ち上げていき、吸着部材40の内部へと空気を導く。これにより、吸着部材40の内部は大気圧に戻り、吸着も解除される。この貼着解除時に、痛み等は生じないため、快適な超音波診断が可能となる。
以上、説明したように本実施形態によれば、より確実にプローブを保持することができ、結果として、安定した超音波診断が可能となる。
本発明の実施形態である超音波診断装置のブロック図である。 本実施形態における貼着具にプローブおよびスタンドオフをセットした状態を示す斜視図である。 図2の貼着具の分解斜視図である。 図3とは異なる視点から見た貼着具の分解斜視図である。 体表に貼着する直前における貼着具の概略断面図である。 体表に貼着した状態の貼着具の概略断面図である。 本実施形態における保持具の斜視図である。 図7の保持具の分解斜視図である。 本実施形態の超音波診断装置による超音波診断の様子を示す図である。
符号の説明
10 超音波診断装置、12 プローブ、14 貼着具、16 保持具、18 スタンドオフ、22 装置本体部、24 送受信部、26 信号処理部、28 出力処理部、30 操作部、32 制御部、34 表示器、40 吸着部材、42 収容体、44 ポンプ、48 鍔部、50 逆止弁、54 内部空間、58 体表、60 当接板、62 ベルト部材。

Claims (5)

  1. 超音波探触子を被検体の体表に貼着する貼着装置であって、
    略皿状であって、その内部の圧力を変化させることにより前記被検体の体表に吸着する吸着部材と、
    前記吸着部材の内側に固着され、前記超音波探触子の超音波の送受波面を露出させて前記超音波探触子を収容する収容体と、
    を有することを特徴とする貼着装置。
  2. 請求項1に記載の貼着装置であって、
    前記超音波探触子と前記体表との間に、超音波に対する透過性と弾性とを備えた音響整合部材が配される場合に、
    前記吸着部材の深さは、前記音響整合部材および前記超音波探触子の厚みの和より大きいことを特徴とする貼着装置。
  3. 請求項1または2に記載の貼着装置であって、
    前記吸着部材は、前記吸着部材の外部から内部への流体の移動を規制する逆止弁を有し、
    前記貼着装置は、さらに、前記逆止弁に着脱自在であって、前記吸着部材の内部の空気を吸引するポンプを有することを特徴とする貼着装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の貼着装置であって、
    前記吸着部材は、前記被検体の体表との当接面に設けられ、前記体表の内部方向に突出した凸部材を有することを特徴とする貼着装置。
  5. 被検体の内部の診断部位に対して超音波を送信するとともに、そのエコー信号を受信する超音波探触子と、
    略皿状であって、その内部の圧力を変化させることにより前記被検体の体表に吸着する吸着部材と、
    前記吸着部材の内側に固着され、前記超音波探触子の超音波の送受波面を露出させて前記超音波探触子を収容する収容体と、
    を有することを特徴とする超音波診断装置。
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