JP2006229594A - ヘッドマウントディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用者の耳を塞がない骨伝導スピーカでヘッドマウントディスプレイの表示映像にマッチした臨場感の音声情報を出力することができ、車両運転者等の安全性を確保できると共に、シンプルな小型化が図れるヘッドマウントディスプレイ装置を得ることにある。
【解決手段】 映像情報を出力表示し、かつ外部情景を透視可能な透過形のヘッドマウントディスプレイ1と、音声を出力する骨伝導スピーカ3とを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、前記ヘッドマウントディスプレイ1にヘッドバンド2を取り付け、前記ヘッドマウントディスプレイ1の表示映像にマッチした音声情報を出力する複数チャンネルの骨伝導スピーカ3を前記ヘッドバンド2に組み付けたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 映像情報を出力表示し、かつ外部情景を透視可能な透過形のヘッドマウントディスプレイ1と、音声を出力する骨伝導スピーカ3とを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、前記ヘッドマウントディスプレイ1にヘッドバンド2を取り付け、前記ヘッドマウントディスプレイ1の表示映像にマッチした音声情報を出力する複数チャンネルの骨伝導スピーカ3を前記ヘッドバンド2に組み付けたものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、骨伝導スピーカを備えたヘッドマウントディスプレイ装置に関するものである。
従来のヘッドマウントディスプレイ装置において、ヘッドマウントディスプレイからの音声を入出力する骨伝導タイプのイヤホンマイクを備えたものは既に知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに詳しく説明すると、特許文献1のヘッドマウントディスプレイ装置では、メガネフレーム形状のディスプレイ取り付けフレームに、二眼視認用の2つのヘッドマウントディスプレイを組み付けると共に、それらのヘッドマウントディスプレイの音声出力系統に2つのイヤホンマイクを接続し、それらのイヤホンマイクを耳孔に挿入することで、前記ヘッドマウントディスプレイの表示映像にマッチした音声を聴くことが可能な構成としている。
従来のヘッドマウントディスプレイ装置は以上のように構成されているので、骨伝導タイプのイヤホンマイクは耳孔を塞ぐ結果となって外部音が聴き難くなり、このため、例えば車両運転者が使用した場合、線路遮断機の警報音等が聴き難くなって安全性が損なわれるという課題があった。また、前記イヤホンマイクはディスプレイ取り付けフレームとは別部品であって音声送受用に接続コードを必要とするため、携帯時等に前記接続コードがディスプレイ取り付けフレームに絡んだりイヤホンマイクが故障し易く、かつシンプルな小型化が図れないなどの課題があった。さらには、両耳用の2つのイヤホンマイクしか適用できないため、2チャンネルの音声情報しか出力できず、3チャンネル以上の臨場感に溢れる多チャンネル音声情報を出力できないという課題があった。
なお、従来の類似技術として、携帯電話機に接続して使用者の頭部こめかみ部付近に当接させる骨伝導スピーカを耳掛け方式などの構成とし、その骨伝導スピーカが両耳を塞がないようにしたものも知られている。この場合の骨伝導スピーカも頭部こめかみ付近に携帯電話機の会話音声を骨伝導する2つしか適用できないため、3チャンネル以上の臨場感に溢れる多チャンネル音声情報を出力することができないという課題があった。また、前述のように、頭部こめかみ付近に当接させる2つの骨伝導スピーカは、ヘッドマウントディスプレイとの組み合わせとはなっておらず、そのヘッドマウントディスプレイに適用したとしても、2チャンネルの音声情報しか出力できず、3チャンネル以上の臨場感に溢れる多チャンネル音声情報を出力できないという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、使用者の耳を塞がない骨伝導スピーカによってヘッドマウントディスプレイの表示映像にマッチした臨場感に溢れる音声情報を出力することができ、車両運転者等の安全性を確保できると共に、シンプルな小型化が図れるヘッドマウントディスプレイ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るヘッドマウントディスプレイ装置は、映像情報を出力表示し、かつ外部情景を透視可能な透過形のヘッドマウントディスプレイと、音声を出力する骨伝導スピーカとを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、前記ヘッドマウントディスプレイにヘッドバンドを取り付けると共に、前記ヘッドマウントディスプレイの表示映像にマッチした音声情報を出力する複数チャンネルの骨伝導スピーカを前記ヘッドバンドに組み付けたものである。
この発明によれば、透過形のヘッドマウントディスプレイを頭部に保持するためのヘッドバンドに、前記ヘッドマウントディスプレイの表示映像にマッチした音声情報を出力する複数チャンネルの骨伝導スピーカを組み付けるように構成したので、前記ヘッドバンドに組み付けられた骨伝導スピーカは使用者の耳を塞ぐようなことがなく、このため、使用者はヘッドマウントディスプレイの表示映像を視認しながら、その表示映像のマッチした臨場感に溢れる音声を聴くことができると共に、線路遮断機等の外部音声をも聴くことができ、車両運転者等の安全性を確保することができるという効果がある。また、前記ヘッドバンドには、使用者の両耳に挿入する2チャンネルのイヤホンマイクおよび使用者頭部の両こめかみ部に当接する2チャンネルの骨伝導スピーカとは異なって、3チャンネル以上の多チャンネル音声情報を出力する複数の骨伝導スピーカを組み込むことができるので、臨場感に溢れる立体的多重音声情報を出力できるという効果がある。さらに、前述のように、ヘッドバンドに骨伝導スピーカを組み込んだことにより、イヤホンマイクの接続コードのように前記ヘッドバンドから外部の延びる部材がなくなり、シンプルな小型化が図れるという効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるヘッドマウントディスプレイ装置を示す斜視図、図2は図1中のヘッドマウントディスプレイを示す正面図である。
図1に示すヘッドマウントディスプレイ装置は、1つのヘッドマウントディスプレイ1と、このヘッドマウントディスプレイ1のフレーム両側に連結されて使用者の頭部に嵌め込み保持されるヘッドバンド2と、このヘッドバンド2に組み込まれて前記ヘッドマウントディスプレイ1の表示映像にマッチした音声情報を出力する複数チャンネルの骨伝導スピーカ3とを備えた構成となっている。前記ヘッドマウントディスプレイ1は映像・音声インターフェース4を備えた透過形となっている。すなわち、前記ヘッドマウントディスプレイ1は、図2に示すように、外部景色を透視できる透視部位(図2中の斜線部分)1aと、前記映像・音声インターフェース4から映像情報を入力して表示する映像表示画面(図2中の白抜き○部分)1bとを有する透視形となっているものである。なお、図2中の斜線部分の透視部位1aは、ヘッドマウントディスプレイ1から位置ずれした投影図である。
図1はこの発明の実施の形態1によるヘッドマウントディスプレイ装置を示す斜視図、図2は図1中のヘッドマウントディスプレイを示す正面図である。
図1に示すヘッドマウントディスプレイ装置は、1つのヘッドマウントディスプレイ1と、このヘッドマウントディスプレイ1のフレーム両側に連結されて使用者の頭部に嵌め込み保持されるヘッドバンド2と、このヘッドバンド2に組み込まれて前記ヘッドマウントディスプレイ1の表示映像にマッチした音声情報を出力する複数チャンネルの骨伝導スピーカ3とを備えた構成となっている。前記ヘッドマウントディスプレイ1は映像・音声インターフェース4を備えた透過形となっている。すなわち、前記ヘッドマウントディスプレイ1は、図2に示すように、外部景色を透視できる透視部位(図2中の斜線部分)1aと、前記映像・音声インターフェース4から映像情報を入力して表示する映像表示画面(図2中の白抜き○部分)1bとを有する透視形となっているものである。なお、図2中の斜線部分の透視部位1aは、ヘッドマウントディスプレイ1から位置ずれした投影図である。
この実施の形態1において、前記ヘッドバンド2には、使用者の側頭部に当接させる左右2個の骨伝導スピーカ3が一体的に組み込まれており、それらの骨伝導スピーカ3は前記映像・音声インターフェース4に接続して前記映像表示画面1bの表示映像にマッチした音声情報を入出力するようになっている。なお、前記骨伝導スピーカ3は、前記ヘッドバンド2の内側に取着固定するか、もしくはヘッドバンド2に埋め込み内蔵させることで当該ヘッドバンド2に組み込まれるものである。また、前記映像・音声インターフェース4としては、有線、無線、光通信等をそれぞれ様々な組み合わせとして、例えばカーナビ等の映像信号および音声情報信号を入力することが可能である。
以上のように構成されたヘッドマウントディスプレイ装置は、ヘッドバンド2を車両運転者等の頭部に嵌め込み保持させることで使用に供せられ、その使用時にはヘッドマウントディスプレイ1における透視部位1aで外部景色を確認しながら映像表示画面1bの表示映像を視認しつつ当該表示映像にマッチした音声情報を骨伝導スピーカ3から得ることができる。
以上説明した実施の形態1によれば、ヘッドマウントディスプレイ1のフレームに連結したヘッドバンド2に骨伝導スピーカ3を組み込んで当該骨伝導スピーカ3を使用者の頭部に当接させるように構成したので、前記骨伝導スピーカ3によって使用者の耳が塞がれるようなことがなく、しかも、前記ヘッドマウントディスプレイ1は透視形のため、外部景色を確認しながらカーナビ等の表示映像を視認しつつ当該表示映像にマッチした音声情報を聴くことができると共に、運転者の安全性を確保できるという効果がある。また、前述のようにヘッドバンド2に組み込み一体化した骨伝導スピーカ3は大音量の音声を出力した場合でも、その出力音声が外部に漏れるようなことがなく、他者に不快感を与えることが少ないという効果がある。さらに、前記ヘッドバンド2の骨伝導スピーカを組み込んだことで、前記ヘッドバンド2から外部に延びる接続コード等が不要となってシンプルな小型化が図れるという効果がある。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるヘッドマウントディスプレイ装置を示す斜視図であり、図1および図2と同一部分には同一符号を付して重複説明は省略する。この実施の形態2では、前記実施の形態1におけるヘッドバンド2に、使用者の側頭部に当接させる左右2個ずつの骨伝導スピーカ3aと、使用者の後頭部に当接させる骨伝導スピーカ3bとを一体的に組み込むと共に、ヘッドマウントディスプレイ1のフレーム上部に使用者の前頭部に近接させる骨伝導スピーカ3cを組み付け、前記各骨伝導スピーカ3a〜3cからの音声を調整できるように構成したものである。
図3はこの発明の実施の形態2によるヘッドマウントディスプレイ装置を示す斜視図であり、図1および図2と同一部分には同一符号を付して重複説明は省略する。この実施の形態2では、前記実施の形態1におけるヘッドバンド2に、使用者の側頭部に当接させる左右2個ずつの骨伝導スピーカ3aと、使用者の後頭部に当接させる骨伝導スピーカ3bとを一体的に組み込むと共に、ヘッドマウントディスプレイ1のフレーム上部に使用者の前頭部に近接させる骨伝導スピーカ3cを組み付け、前記各骨伝導スピーカ3a〜3cからの音声を調整できるように構成したものである。
このように構成した実施の形態2によれば、前記実施の形態1による効果に加え、前記各骨伝導スピーカ3a〜3cによって3チャンネル以上(図では6チャンネル)の臨場感に溢れた立体的多重音響の多チャンネル音声情報を出力させることができるという効果がある。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3によるヘッドマウントディスプレイ装置を示す斜視図であり、図3と同一部分には同一符号を付して重複説明は省略する。この実施の形態3では、前記実施の形態2におけるヘッドバンド(頭部周囲バンド)2の後頭部側とヘッドマウントディスプレイ1のフレーム上部中央とに跨って頭頂部バンド2Aを接続し、この頭頂部バンド2Aに対して使用者の前頭部に当接させる骨伝導スピーカ3dを一体的に組み込んだものである。その骨伝導スピーカ3dは、前記実施の形態2におけるヘッドマウントディスプレイ1のフレームに組み付けられた骨伝導スピーカ3cに代わるものである。なお、前記頭頂部バンド2Aには前頭部当接用の骨伝導スピーカ3dを含む複数の骨伝導スピーカを組み込むことも可能である。なお、図4では、前記実施の形態1,2の場合と同様に映像・音声インターフェース4をヘッドマウントディスプレイ1に組み付けているが、その映像・音声インターフェース4は前記頭頂部バンド2Aに組み込み搭載することも可能である。
図4はこの発明の実施の形態3によるヘッドマウントディスプレイ装置を示す斜視図であり、図3と同一部分には同一符号を付して重複説明は省略する。この実施の形態3では、前記実施の形態2におけるヘッドバンド(頭部周囲バンド)2の後頭部側とヘッドマウントディスプレイ1のフレーム上部中央とに跨って頭頂部バンド2Aを接続し、この頭頂部バンド2Aに対して使用者の前頭部に当接させる骨伝導スピーカ3dを一体的に組み込んだものである。その骨伝導スピーカ3dは、前記実施の形態2におけるヘッドマウントディスプレイ1のフレームに組み付けられた骨伝導スピーカ3cに代わるものである。なお、前記頭頂部バンド2Aには前頭部当接用の骨伝導スピーカ3dを含む複数の骨伝導スピーカを組み込むことも可能である。なお、図4では、前記実施の形態1,2の場合と同様に映像・音声インターフェース4をヘッドマウントディスプレイ1に組み付けているが、その映像・音声インターフェース4は前記頭頂部バンド2Aに組み込み搭載することも可能である。
このように構成した実施の形態3によれば、ヘッドバンド2が頭頂部バンド2Aを有しているので、ヘッドマウントディスプレイ1を使用者の頭部に安定性よく保持させることができると共に、前記頭頂部バンド2Aにも骨伝導スピーカ3dを一体的に組み込んだことにより、前記実施の形態2の場合よりも更にいっそう臨場感に溢れた立体的多重音響の多チャンネル音声情報を出力させることができるという効果がある。また、前記頭頂部バンド2Aによってヘッドマウントディスプレイ1を使用者の頭部に安定性よく保持できるため、前記実施の形態1,2において、前記ヘッドマウントディスプレイ1に組み付け搭載した映像・音声インターフェース4を前記頭頂部バンド2Aに一体的に組み付け搭載することも可能となり、これにより、前記ヘッドマウントディスプレイ1への組み付け部品点数を削減することができて、当該ヘッドマウントディスプレイ1自体をシンプルに小型化できるという効果がある。
1 ヘッドマウントディスプレイ、1a 透視部位、1b 映像表示画面、2 ヘッドバンド(頭部周囲バンド)、2A 頭頂部バンド、3,3a,3b,3c,3d 骨伝導スピーカ、4 映像・音声インターフェース。
Claims (3)
- 映像情報を出力表示し、かつ外部情景を透視可能な透過形のヘッドマウントディスプレイと、音声を出力する骨伝導スピーカとを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、前記ヘッドマウントディスプレイにヘッドバンドを取り付けると共に、前記ヘッドマウントディスプレイの表示映像にマッチした音声情報を出力する複数チャンネルの骨伝導スピーカを前記ヘッドバンドに組み付けたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
- ヘッドバンドは、その両端がヘッドマウントディスプレイのフレーム両側に接続されて使用者の頭部周囲に保持させるようになっていることを特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ装置。
- ヘッドバンドは、ヘッドマウントディスプレイのフレーム両側に両端が接続されて使用者の側頭部と後頭部に連続して保持させる頭部周囲バンドと、この頭部周囲バンドの後頭部側と前記ヘッドマウントディスプレイのフレーム上部とに接続されて使用者の頭頂部に保持させる頭頂部バンドとの組み合わせからなり、前記頭部周囲バンドに複数チャンネルの骨伝導スピーカが組み付けられ、前記頭頂部バンドには少なくとも前頭部用の骨伝導スピーカが組み付けられていることを特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005040886A JP2006229594A (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | ヘッドマウントディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005040886A JP2006229594A (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | ヘッドマウントディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006229594A true JP2006229594A (ja) | 2006-08-31 |
Family
ID=36990544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005040886A Pending JP2006229594A (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | ヘッドマウントディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006229594A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008085781A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Nec Tokin Corp | 受話装置 |
JP2013093808A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-16 | Seiko Epson Corp | 頭部装着型表示装置 |
-
2005
- 2005-02-17 JP JP2005040886A patent/JP2006229594A/ja active Pending
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JP2008085781A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Nec Tokin Corp | 受話装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20071010 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |