JP2006228092A - サービス提供のための情報配信システム - Google Patents

Abstract

【課題】 既に発行済みのポイントカード等を用いて、他の事業者の特典サービスを享受可能とするための情報配信システムを提供する。
【解決手段】 運営会社が運営会社会員に対して通常提供するサービスを提携店舗の提携店舗会員に対しても提供するための情報配信システムにおいて、提携店舗会員に対して発行されかつポイント記憶手段を具備する提携店舗カードを有し、運営会社サーバが、提携店舗の利用により生じるポイントレベルと、運営会社が提供するサービス内容の情報とを対応付けて提携店舗カード対応サービス情報データベースに記憶し、提携店舗カードに記憶されたポイントをカード読取装置で読み取り、データベースを参照してポイントのレベルに対応するサービス内容の情報を抽出し、表示する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、所定の事業を営み顧客に対して種々の特典サービスを提供する運営会社が、当該運営会社と提携する提携店舗の顧客に対しても同様の特典サービスを提供するべく情報配信を行うシステムに関する。

近年、異業種間の複数の店舗の提携等により、相互の顧客の利便性を図り、相互に顧客増大を実現することが行われている。

例えば、特許文献１はレンタル業店舗と自動車ディーラー店舗とが業務提携して、共通に利用できるクーポン券を発行するシステムを開示する。

また、特許文献２は、１枚のポイントカードを異業種の複数の店舗、各種施設で利用できるようにしたシステムを開示したものである。
特開２００１−３０６９１３号公報 特開２００２−９２７３９号公報

前述した特許文献１〜３においては、それぞれ異なる店舗間でクーポン券、ポイントカードまたはポイント等を共通に利用できるようにして顧客の利便性を図っている。

また、特に冠婚葬祭に関する事業を営む会社においても、他業種の店舗と提携あるいは協賛が進められ、顧客増及び顧客の利便性が図られている。

しかしながら、従来のクーポン券あるいはポイントカードを異業種店舗間で共通させるシステムでは、予め共通のクーポン券あるいはポイントカード及びこれらの処理管理システムを準備する必要があった。すなわち、店舗独自のポイントカード等を既に顧客に配布し利用させている場合に、その独自のポイントカード等をそのまま用いて、他系列の店舗の特典サービスの享受に適用させることは、ほとんど行われていなかった。

本発明は、以上の現状に鑑み、一の事業者の系列店舗において既に発行済みのポイントカード等の会員カードを用いて、他の事業者の系列店舗の特典サービスを享受可能とするための情報配信システムを提供することを目的とする。
ここでいう特典サービス（以下、単に「サービス」と称する場合がある）の享受とは、事業者の営む事業により販売される本来の商品やサービスに対して正規の対価を支払う場面において、種々の割引き、優待、増量、プレゼント等の提供を受けることをいう。

上記の目的を実現すべく本発明は、以下の構成を提供する。
（１）請求項１に係るサービス提供のための情報配信システムは、運営会社が運営会社会員に対して通常提供するサービスを提携店舗の提携店舗会員に対しても提供するための情報配信システムにおいて、
前記提携店舗により前記提携店舗会員に対して発行されかつ該提携店舗の利用により生じたポイントを記憶するポイント記憶手段を具備する提携店舗カードを有し、
前記運営会社に設けられた運営会社サーバが、
前記提携店舗の利用により生じるポイントのレベルと、前記運営会社が前記提携店舗会員に対して提供するサービス内容の情報とを対応付けて記憶した提携店舗カード対応サービス情報データベースと、
前記提携店舗会員の保有する前記提携店舗カードの前記ポイント記憶手段に記憶されたポイントを読み取るカード読取装置と、
前記提携店舗カードに記憶されたポイントが前記カード読取装置により読み取られた場合に、前記提携店舗カード対応サービス情報データベースを参照することにより、読み取られたポイントのレベルに対応する前記サービス内容の情報を抽出する手段と、
抽出された前記サービス内容の情報を、前記提携店舗カードを保有する前記提携店舗会員に対して提示するべく表示する表示装置とを有することを特徴とする。

（２）請求項２に係るサービス提供のための情報配信システムは、請求項１において、前記運営会社サーバがさらに、
前記提携店舗により顧客に提供されるサービス内容の情報と、該サービス内容の情報の配信方法データと、該サービス内容の情報の配信期間データとを該提携店舗に設置された提携店舗端末から受信する手段と、
前記提携店舗端末から受信した前記サービス内容の情報と、前記配信方法データと、前記配信期間データとを記憶するサービス情報データベースと、
前記サービス情報データベースの前記配信期間データを参照することにより、配信期間に該当する前記サービス内容の情報を抽出する手段と、
抽出された前記サービス内容の情報の前記配信方法データを参照することにより、該配信方法に従って該サービス内容の情報を配信する手段とを有することを特徴とする。

（３）請求項３に係るサービス提供のための情報配信システムは、請求項２において、前記運営会社サーバがさらに、
前記配信方法がウェブ配信である場合、前記運営会社会員の端末及び前記提携店舗会員の端末のいずれからもアクセス可能なウェブサイトに、前記サービス内容の情報を表示する手段を有することを特徴とする。

（４）請求項４に係るサービス提供のための情報配信システムは、請求項２において、前記運営会社サーバがさらに、
前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のメールアドレスを記憶した会員データベースを有し、
前記配信方法がメール配信である場合、前記会員データベースを参照することにより前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のメールアドレスを取得し、前記サービス内容の情報をメール配信する手段を有することを特徴とする。

（５）請求項５に係るサービス提供のための情報配信システムは、請求項２において、前記運営会社サーバがさらに、
前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のファクシミリ番号を記憶した会員データベースを有し、
前記配信方法がファクシミリ配信である場合、前記会員データベースを参照することにより前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のファクシミリ番号を取得し、前記サービス内容の情報をファクシミリ配信する手段を有することを特徴とする。

（６）請求項６に係るサービス提供のための情報配信システムは、請求項１において、前記運営会社サーバがさらに、
前記提携店舗カードを発行しない協賛店舗により顧客に提供されるサービス内容の情報と、該サービス内容の情報の配信方法データと、該サービス内容の情報の配信期間データとを該協賛店舗に設置された協賛店舗端末から受信する手段と、
前記協賛店舗端末から受信した前記サービス内容の情報と、前記配信方法データと、前記配信期間データとを記憶するサービス情報データベースと、
前記サービス情報データベースの前記配信期間データを参照することにより、配信期間に該当する前記サービス内容の情報を抽出する手段と、
抽出された前記サービス内容の情報の前記配信方法データを参照することにより、該配信方法に従って該サービス内容の情報を配信する手段とを有することを特徴とする。

本発明によれば、提携店舗が提携店舗会員に対して発行している既存の提携店舗カードを用いて、運営会社が通常その会員にのみ提供している特典サービスを、提携店舗会員にも提供することが可能となる。

本発明では、運営会社サーバが、提携店舗の利用により生じたポイントのレベルと、運営会社が提携店舗会員に対して提供しようとするサービス内容の情報とを対応付けて記憶した提携店舗カード対応サービス情報データベースを予め設けておき、さらに、運営会社サーバは、提携店舗カードのポイント記憶手段に記憶されたポイントを読み取るカード読取装置を有する。
これにより、提携店舗会員が運営会社に対し特典サービスの提供を要求する際には、カード読取装置により提携店舗カードに記憶されたポイントを読み取り、読み取ったポイントのレベルに基づいて提携店舗カード対応サービス情報データベースを参照し、該当するサービス内容の情報を提携店舗会員に提示すべく表示装置に表示する。こうして、提携店舗会員は、所望する特典サービスを指定したり、選択したりすることができる。

この結果、提携店舗会員による提携店舗の利用度及び運営会社の利用度が向上し、提携店舗及び運営会社の双方において顧客増が実現される。

さらに本発明では、運営会社サーバが、提携店舗端末から提携店舗が提供するサービス内容の情報とその配信方法及び配信期間とを含むデータを受信し、その都度、サービス情報データベースに記憶する。そして、サービス情報データベースを参照することにより、該当する配信期間に該当する配信方法で、そのサービス内容の情報を配信する。尚、配信は、提携店舗会員のみでなく運営会社会員に対しても行われる。これにより、提携店舗会員及び運営会社会員の利便性が高まると共に、提携店舗利用度が向上する。情報配信は、ウェブサイト、電子メールまたはファクシミリ通信により行うことができる。

さらに本発明の情報配信システムは、カード発行はしていないが運営会社と協賛する協賛店舗のサービス内容情報を、運営会社会員及び提携店舗会員に配信するためにも利用できる。これにより協賛店舗も含めた顧客増が実現される。

以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図１は、本発明による特典サービス提供のための情報配信システムの概略的かつ模式的な構成図である。

本発明における「運営会社」とは、所定の事業（商品またはサービスの販売）を営む事業者であって、本発明のシステムを運営する中核となる事業者である。例えば、冠婚葬祭サービス提供会社である。運営会社の顧客特に、顧客情報を運営会社に登録している顧客を「運営会社会員」と称する。

「提携店舗」とは、運営会社とは一応経営主体が異なる別の事業者であり、運営会社と何らかの形態で提携関係にある。そして、独自の提携店舗カード２３を発行している。発行された提携店舗カード２３を保有する顧客を「提携店舗会員」と称する。提携店舗カード２３は、提携店舗の利用により生じたポイントを記憶するポイント記憶手段を具備する。ポイント記憶手段は、例えば磁気的または光学的に書込み読み取り可能なメモリ素子である。記憶されたポイントは、新たなポイントが生じる毎に加算処理され、また蓄積されたポイントを還元すれば減算処理される。

「協賛店舗」とは、運営会社とは一応経営主体が異なる別の事業者であり、運営会社と何らかの形態で協賛関係にある。店舗カードは発行していない。

運営会社には、本発明のシステムの制御管理を担うセンターサーバとして、運営会社サーバ１０が設置される。運営会社サーバ１０は、実際には、種々の専用機能をもつ既存のサーバを連結統合した形態で実施することができる。図１に示したウェブサーバ１０ｂ、情報配信サーバ１０ｃ等はそれらの一例である。運営会社サーバ１０は、ＣＰＵと内部メモリを具備する制御部１０ａを有し、ハードディスク等の適宜の補助記憶装置（図示せず）に記憶された本システム用のメインプログラムをＣＰＵが内部メモリに呼び出し実行する。それにより、図１中に点線で囲み概要を示している本発明の種々の処理機能１０１〜１０３を実現する。

運営会社サーバ１０が行う処理を大まかに分類すると、サービス情報受信処理１０１、サービス情報配信処理１０２、及び提携店舗カード対応サービス情報配信処理１０３に分けられる。本発明の特に特徴的な処理は、提携店舗カードサービス情報配信処理１０３であるが、これについては図６を参照して後述する。

ウェブサーバ１０ｂは、ウェブサイトを管理し、所定の情報配信ファイルをＨＴＭＬ文書に変換して表示することにより、インターネット９０を介して運営会社会員端末１１、提携店舗会員端末２２等へダウンロードする。また、提携店舗端末２１、協賛店舗端末３０等から情報アップロード要求があった場合は、ウェブサイト経由にて受信する。

情報配信サーバ１０ｃは、例えばメールサーバ、ファクシミリサーバ等を統合的に示している。運営会社サーバ１０から運営会社会員端末１１、提携店舗会員端末２２等への電子メール送信またはファクシミリ送信等の処理を担う。

サービス情報データベース１０ｄは、補助記憶装置等の記憶手段に構築されており、運営会社自身が運営会社会員に対して提供する種々のサービス情報、提携店舗端末２１からアップロードされた提携店舗サービス情報、協賛店舗端末３０からアップロードされた協賛店舗サービス情報の各データを格納する。ここでいうサービス情報は、割引き等の特典サービスの他、売り出し情報、催し物情報等の広い意味でのサービス情報を含む。

提携店舗カード対応サービス情報データベース１０ｅは、本発明における特徴的なデータベースである。提携店舗カード対応サービス情報データベース１０ｅは、提携店舗の利用により生じるポイントのレベルと、運営会社が提携店舗会員に対して提供する特典サービス内容の情報とを対応付けて記憶している。運営会社は、本来、登録された運営会社会員にのみ特典サービスを提供するが、本発明では提携店舗会員に対しても同様の特典サービスを提供することを可能としている。つまり、このデータベース１０ｅを参照することにより、提携店舗カード２３に蓄積されたポイント数に対して運営会社がどのような特典サービスを提供できるかを認知することができる。

会員データベース１０ｆは、一般的には運営会社会員の個人情報（氏名、住所、電子メールアドレス、電話番号、ファクシミリ番号等）を登録するデータベースである。本発明では、これに加えて、提携店舗会員の個人情報も必要最小限登録されている。例えば、サービス情報データベース１０ｄに格納された各種サービス情報を提携店舗会員に電子メール送信またはファクシミリ送信する場合に必要となる送信先情報のみでもよい。運営会社サーバ１０は、提携店舗会員の個人情報を、提携店舗端末２１または提携店舗管理サーバ２０から通信により取得することができる。

運営会社サーバ１０はさらに、直接的にまたは適宜の通信ネットワークを介して接続された１または複数の運営会社店舗端末を有してもよい。運営会社店舗端末は、少なくともカード読取装置１０ｇと、表示装置１０ｈとを具備する。カード読取装置１０ｇは、磁気的方式または光学的方式等により提携店舗カード２３に記憶されたポイントを読み取る機能と、読み取ったデータを運営会社サーバ１０へ伝送する機能とを具備する。表示装置１０ｈは、運営会社サーバ１０から伝送されたデータを表示する機能を具備する。

運営会社会員端末１１は、運営会社会員が保有する端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータまたは携帯電話である。制御部１１ａは、ＣＰＵ及びメモリを具備する。運営会社会員端末１１は、インターネット９０を介して、運営会社サーバ１０のウェブサイトへアクセスすることができる。あるいは運営会社サーバ１０から電子メールを受信することができる。運営会社会員端末１１は、ウェブページを表示するためのブラウザソフトウェアを導入している。データ入出力装置１１ｂは、データ入力のためのキーボード等及びデータ出力のための表示装置を含む。通信装置１１ｃは、モデムまたはルーター等を含む。図示しないが、運営会社会員は、運営会社サーバ１０からのファクシミリ通信を受信するファクシミリ通信装置を保有していてもよい。

提携店舗会員端末２２は、提携店舗会員が保有する端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータまたは携帯電話である。制御部２２ａは、ＣＰＵ及びメモリを具備する。提携店舗会員端末２２は、インターネット９０を介して、運営会社サーバ１０のウェブサイトへアクセスすることができる。あるいは運営会社サーバ１０から電子メールを受信することができる。運営会社会員端末２２は、ウェブページを表示するためのブラウザソフトウェアを導入している。データ入出力装置２２ｂは、データ入力のためのキーボード等及びデータ出力のための表示装置を含む。通信装置２２ｃは、モデムまたはルーター等を含む。図示しないが、運営会社会員は、運営会社サーバ１０からのファクシミリ通信を受信するファクシミリ通信装置を保有していてもよい。

提携店舗端末２１は、提携店舗に設置されており、制御部２１ａは、ＣＰＵ及びメモリを具備する。提携店舗端末２１は、インターネット９０を介して、運営会社サーバ１０のウェブサイトへアクセスすることができる。そして、運営会社サーバ１０のウェブサイト経由で提携店舗のサービス情報をアップロードすることができる。提携店舗端末２１は、ウェブページを表示するためのブラウザソフトウェアを導入している。データ入出力装置２１ｂは、データ入力のためのキーボード等及びデータ出力のための表示装置を含む。通信装置２１ｃは、モデムまたはルーター等を含む。提携店舗端末２１は、提携店舗カード２３に対して書き込み読み取りを行うためのカード書込読取装置２１ｄを具備する。カード書込読取装置２１ｄは、提携店舗会員による店舗利用でポイントが生じた場合に磁気的方式または光学的方式等により提携店舗カード２３にポイントを書込み、あるいは、ポイントを読み取ってそのデータを提携店舗管理サーバ２０へ送信する。

尚、提携店舗は、自らの管理する提携店舗会員に対し、提携店舗カードを用いて運営会社の特典サービスを享受できる本システムについて予めまたは適宜の機会に通知しているものとする。

提携店舗管理サーバ２０は任意に設けられ、複数の提携店舗端末２１と適宜の通信ネットワークで接続されている。提携店舗管理サーバ２０は、複数の提携店舗全体のポイント管理を行うシステムとして設けられる。各提携店舗端末２１におけるポイント処理データを格納したポイント管理データベース２０ｄを具備する。ポイント管理データベース２０ｄは、提携店舗会員の個人情報を記憶した会員データベースと連動するか、またはこれを含んでもよい。

協賛店舗端末３０は、協賛店舗に設置されており、制御部３０ａは、ＣＰＵ及びメモリを具備する。協賛店舗端末３０は、インターネット９０を介して、運営会社サーバ１０のウェブサイトへアクセスすることができる。そして、運営会社サーバ１０のウェブサイト経由で協賛店舗のサービス情報をアップロードすることができる。協賛店舗端末３０は、ウェブページを表示するためのブラウザソフトウェアを導入している。データ入出力装置３０ｂは、データ入力のためのキーボード等及びデータ出力のための表示装置を含む。通信装置３０ｃは、モデムまたはルーター等を含む。

図２は、運営会社サーバ１０により制御管理されるサービス情報データベース１０ｄの一例を模式的に示した図である。サービス情報データベース１０ｄは例えばテーブル形式で構築され、情報項目として「サービス提供者」、「サービス内容」、「配信方法」、「配信ファイル」、「配信期間」、「配信先」等が設定され、各件毎に各情報項目にデータが格納される。「サービス提供者」が「提携店舗」または「協賛店舗」となっているサービス情報は、それぞれ、提携店舗端末及び協賛店舗端末からアップロードされたデータである。

「配信方法」は、サービス提供者が指定する配信方法を示すデータが格納される。配信方法には、例えばウェブサイトに表示する配信方法、電子メールで配信する方法、ファクシミリ通信で配信する方法等がある。これらのいずれかまたは複数の組合せを指定する。尚、「配信先」については、通常は、運営会社会員及び提携店舗会員の双方であるが、サービス提供者の指定によりいずれかを指定してもよい。

「配信ファイル」は、各配信方法に応じた実際の配信ファイル、または配信ファイルへのリンクデータが格納される。配信ファイルには、「サービス内容」の説明データ等が含まれる。配信ファイルは、提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０からアップロードされたものでもよく、あるいは、運営会社サーバ１０が提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０からアップロードされたデータに基づいて作成したものでもよい。

「配信期間」は、サービス提供者により指定された期間のデータが格納される。

図３は、運営会社サーバ１０により制御管理される提携店舗カード対応サービス情報データベース１０ｄの一例を模式的に示した図である。提携店舗カード対応サービス情報データベース１０ｄは例えばテーブル形式で構築され、情報項目として「提携店舗名」、「カードポイントレベル」、「運営会社対応サービス」等が含まれる。

「提携店舗名」は、その提携店舗カードの発行者を示すデータである。「カードポイントレベル」は、提携店舗カードに記憶されたポイントのレベルを示す。例えば、「１００ポイント以上」、「１０００ポイント以上」等、ポイント数のレベルを示す。尚、レベルには、ポイント数によらない場合すなわち「無関係」の場合も含まれるものとする。最も一般的な設定例としては、ポイント数のレベルが高いほど、享受できる運営会社の特典サービスも大きくなるように設定し、ポイント数に無関係の特典サービスは比較的軽いサービスとする。このポイントレベルと特典サービス内容との関係は、任意に設定できる。

図４は、図１に示した運営会社サーバ１０によるサービス情報受信処理１０１の処理の流れを模式的に示すフロー図である。各構成要素に対し、図１で用いた符号を付して示す。
・ステップＳ１１：提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０が運営会社サーバ１０のウェブサイトへログインする。提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０は、それぞれログイン用のＩＤ番号及びパスワードを付与されているものとする。

・ステップＳ１２：運営会社サーバ１０は、提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０のログイン認証を行い、アクセスを許可する。

・ステップＳ１３：提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０は、提携店舗または協賛店舗により顧客に提供されるサービス内容の情報、そのサービス内容の情報の配信方法及びサービス内容の情報の配信期間を少なくとも含むデータをウェブサイト経由でアップロードする。データには、サービス内容の情報の配信先を指定するデータを含めてもよい。

・ステップＳ１４：運営会社サーバ１０は、提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０からアップロードされたサービス内容の情報等のデータをウェブサイト経由で受信する。

・ステップＳ１５：運営会社サーバ１０は、提携店舗端末２１または協賛店舗端末３０から受信したサービス内容の情報、配信方法データ、配信期間データ等をサービス情報データベースに新規登録することにより記憶する。

図５は、図１に示した運営会社サーバ１０によるサービス情報配信処理１０２の処理の流れを模式的に示すフロー図である。各構成要素に対し、図１で用いた符号を付して示す。
・ステップＳ２１：運営会社サーバ１０は、サービス情報データベースの検索を行い、配信期間データを参照することにより配信期間に該当する件についてサービス内容の情報を抽出する。この検索は、例えば毎日１回、決まった時刻に実行される。

・ステップＳ２２：抽出されたサービス内容の情報に関し、その配信方法データを参照し、配信方法を識別する。例えば、ウェブ配信、電子メール配信、ファクシミリ配信等のいずれかまたはこれらの組合せである。

・ステップＳ２３：運営会社サーバ１０は、識別された配信方法に従ってサービス内容の情報を配信する。配信先は、通常、運営会社会員端末１１及び提携店舗会員端末２２であるが、いずれかが指定されている場合は指定の配信先のみへ配信する。

例えば、配信方法がウェブ配信である場合、ウェブサイトにサービス内容の情報を表示する。運営会社会員端末１１及び提携店舗会員端末２２のいずれもウェブサイトにアクセスして当該サービス内容の情報をダウンロードしてブラウザに表示させることができる。

また、配信方法が電子メール配信である場合、運営会社サーバ１０は、会員データベース１０ｆに記憶されている運営会社会員及び前記提携店舗会員のメールアドレスを参照し、それらのメールアドレスを取得し、それらのメールアドレスを用いて情報配信サーバ１０ｃからサービス内容の情報をメール配信する。

さらに、配信方法がファクシミリ配信である場合、運営会社サーバ１０は、会員データベース１０ｆに記憶されている運営会社会員及び前記提携店舗会員のファクシミリ番号を参照し、それらのファクシミリ番号を取得し、それらのファクシミリ番号を用いて情報配信サーバ１０ｃからサービス内容の情報をファクシミリ配信する。

図６は、図１に示した運営会社サーバ１０による提携店舗カード対応サービス情報配信処理１０３の処理の流れを模式的に示すフロー図である。各構成要素に対し、図１で用いた符号を付して示す。
・ステップＳ３１：先ず、提携店舗会員が提携店舗カード２３を提示して、運営会社に対して特典サービスの提供を求める。このとき、提携店舗カード２３に記憶されたポイント数をカード読取装置１０ｇにより読み取る。運営会社サーバ１０は、読み取ったポイントデータを取得する。

・ステップＳ３２：運営会社サーバ１０は、提携店舗カード対応サービス情報データベース１０ｅを検索し、読み取られたポイントのレベルに対応する特典サービスの内容の情報を抽出する。複数の特典サービスが該当する場合は全てを抽出する。抽出された特典サービスの内容は、提携店舗会員へ提示するために表示する対象となる。

・ステップＳ３３：抽出された特典サービス内容の情報を表示装置１０ｈに表示する。提携店舗会員及び／または運営会社の担当者は、表示された情報を見て特典サービス内容を確認する。複数表示された場合はそのうちの１つの選択してもよい。

本発明による特典サービス提供のための情報配信システムの概略的かつ模式的な構成図である。 運営会社サーバ１０により制御管理されるサービス情報データベース１０ｄの一例を模式的に示した図である。 運営会社サーバ１０により制御管理される提携店舗カード対応サービス情報データベース１０ｄの一例を模式的に示した図である。 図１に示した運営会社サーバ１０によるサービス情報受信処理１０１の処理の流れを模式的に示すフロー図である。 図１に示した運営会社サーバ１０によるサービス情報配信処理１０２の処理の流れを模式的に示すフロー図である。 図１に示した運営会社サーバ１０による提携店舗カード対応サービス情報配信処理１０３の処理の流れを模式的に示すフロー図である。

符号の説明

１ サービス提供システム
１０ 運営会社サーバ
１０ａ 制御部
１０ｂ ウェブサーバ
１０ｃ 情報配信サーバ
１０ｄ サービス情報データベース
１０ｅ 提携店舗カード対応サービス情報データベース
１０ｆ 会員データベース
１０ｇ カード読取装置
１０ｈ 表示装置
１１ 運営会社会員端末
１１ａ 制御部
１１ｂ データ入出力装置
１１ｃ 通信装置
２０ 提携店舗管理サーバ
２０ａ 制御部
２０ｂ データ入出力装置
２０ｃ 通信装置
２０ｄ ポイント管理データベース
２１ 提携店舗端末
２１ａ 制御部
２１ｂ データ入出力装置
２１ｃ 通信装置
２１ｄ カード読取装置
２２ 提携店舗会員端末
２２ａ 制御部
２２ｂ データ入出力装置
２２ｃ 通信装置
２３ 提携店舗カード
３０ 協賛店舗端末
３０ａ 制御部
３０ｂ データ入出力装置
３０ｃ 通信装置
９０ インターネット

Claims (6)

1. 運営会社が運営会社会員に対して通常提供するサービスを提携店舗の提携店舗会員に対しても提供するための情報配信システムにおいて、
   前記提携店舗により前記提携店舗会員に対して発行されかつ該提携店舗の利用により生じたポイントを記憶するポイント記憶手段を具備する提携店舗カードを有し、
   前記運営会社に設けられた運営会社サーバが、
   前記提携店舗の利用により生じるポイントのレベルと、前記運営会社が前記提携店舗会員に対して提供するサービス内容の情報とを対応付けて記憶した提携店舗カード対応サービス情報データベースと、
   前記提携店舗会員の保有する前記提携店舗カードの前記ポイント記憶手段に記憶されたポイントを読み取るカード読取装置と、
   前記提携店舗カードに記憶されたポイントが前記カード読取装置により読み取られた場合に、前記提携店舗カード対応サービス情報データベースを参照することにより、読み取られたポイントのレベルに対応する前記サービス内容の情報を抽出する手段と、
   抽出された前記サービス内容の情報を、前記提携店舗カードを保有する前記提携店舗会員に対して提示するべく表示する表示装置とを有することを特徴とする
   サービス提供のための情報配信システム。
2. 前記運営会社サーバがさらに、
   前記提携店舗により顧客に提供されるサービス内容の情報と、該サービス内容の情報の配信方法データと、該サービス内容の情報の配信期間データとを該提携店舗に設置された提携店舗端末から受信する手段と、
   前記提携店舗端末から受信した前記サービス内容の情報と、前記配信方法データと、前記配信期間データとを記憶するサービス情報データベースと、
   前記サービス情報データベースの前記配信期間データを参照することにより、配信期間に該当する前記サービス内容の情報を抽出する手段と、
   抽出された前記サービス内容の情報の前記配信方法データを参照することにより、該配信方法に従って該サービス内容の情報を配信する手段とを有することを特徴とする
   請求項１に記載のサービス提供のための情報配信システム。
3. 前記運営会社サーバがさらに、
   前記配信方法がウェブ配信である場合、前記運営会社会員の端末及び前記提携店舗会員の端末のいずれからもアクセス可能なウェブサイトに、前記サービス内容の情報を表示する手段を有することを特徴とする請求項２に記載のサービス提供のための情報配信システム。
4. 前記運営会社サーバがさらに、
   前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のメールアドレスを記憶した会員データベースを有し、
   前記配信方法がメール配信である場合、前記会員データベースを参照することにより前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のメールアドレスを取得し、前記サービス内容の情報をメール配信する手段を有することを特徴とする
   請求項２に記載のサービス提供のための情報配信システム。
5. 前記運営会社サーバがさらに、
   前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のファクシミリ番号を記憶した会員データベースを有し、
   前記配信方法がファクシミリ配信である場合、前記会員データベースを参照することにより前記運営会社会員及び前記提携店舗会員のファクシミリ番号を取得し、前記サービス内容の情報をファクシミリ配信する手段を有することを特徴とする
   請求項２に記載のサービス提供のための情報配信システム。
6. 前記運営会社サーバがさらに、
   前記提携店舗カードを発行しない協賛店舗により顧客に提供されるサービス内容の情報と、該サービス内容の情報の配信方法データと、該サービス内容の情報の配信期間データとを該協賛店舗に設置された協賛店舗端末から受信する手段と、
   前記協賛店舗端末から受信した前記サービス内容の情報と、前記配信方法データと、前記配信期間データとを記憶するサービス情報データベースと、
   前記サービス情報データベースの前記配信期間データを参照することにより、配信期間に該当する前記サービス内容の情報を抽出する手段と、
   抽出された前記サービス内容の情報の前記配信方法データを参照することにより、該配信方法に従って該サービス内容の情報を配信する手段とを有することを特徴とする
   請求項１に記載のサービス提供のための情報配信システム。

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