JP2006227892A - 電子メール中継システム、電子メール中継方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

電子メール中継システム、電子メール中継方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スパムメールを従来よりも効果的にブロックする。
【解決手段】
電子メールを中継するドメイン用メール管理システム10Bにおいて、中継対象の電子メールを受信し、受信した電子メールに認証キーが付加されていない場合に、その電子メールの送信側のドメイン用メール管理システム10Aに対してキーコードを新たに発行し、発行した認証キーをドメイン用メール管理システム10Aに対して送信し、受信した電子メールに認証キーが付加されている場合に、その認証キーが有効であるか無効であるかを、その認証キーの使用回数に基づいて判別し、受信した電子メールに付加されている認証キーが有効であると判別した場合に、その電子メールを受信者の端末装置TRに届けるための中継処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子メールの中継を行うシステムおよび方法などに関する。
近年、「スパムメール」または「迷惑メール」などと呼ばれる電子メールが大きな問題となっている。このような電子メールには、受信者にとってあまり役に立たない情報が記載されていることが多い。コンピュータウィルスが添付されていたり個人情報を盗み出すためのWebページへのハイパーリンクが記載されていたりすることも、しばしばある。特に、実在する他人のドメインまたは架空のドメインが発信元であると偽った電子メールに、これらの事例が多く見られる。
また、スパムメールは、一度に大量の宛先に配信されるので、イントラネットのトラフィックの増大およびメールサーバのリソースの不足の原因になる。
このようなスパムメールを受信しないようにブロックするために、特許文献1に記載されるような方法が提案されている。係る方法によると、送信者は、宛先の真の電子メールアドレス(実メールアドレス)および受信規制情報を暗号化して仮メールアドレスを生成し、その仮メールアドレスを宛先に指定して電子メールを送信する。転送サーバは、仮メールアドレスを含む電子メールから実メールアドレスおよび受信規制情報を解読し、電子メールを受信者の実メールアドレスに向けて送信するか否かを、その受信規制情報に基づいて判定する。受信規制情報には、仮メールアドレスの有効期限および規制対象の送信元メールサーバの情報が含まれている。
特開2003−338849号公報
しかし、特許文献1に記載される方法によると、暗号鍵が漏洩すると、悪意を持った者がスパムメールを送信することが可能となる。また、仮メールアドレスの有効期限であれば何通でも送信することができるし、発信元を偽ることによって規制対象から逃れることもできる。
本発明は、このような問題点に鑑み、発信元を偽った電子メールが無数に受信者に届くことを防止し、スパムメールを従来よりも効果的に排除することを目的とする。
本発明に係る電子メール中継システムは、電子メールを中継する電子メール中継システムであって、中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する中継対象メール受信手段と、受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対して1つまたは複数個のキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、発行されたキーコードを記憶するキーコード記憶手段と、発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信するキーコード送信手段と、受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードおよび前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する中継処理手段と、を有し、前記キーコード記憶手段は、前記中継対象メールについて前記中継処理が実行された場合は、記憶しているキーコードのうちの当該中継対象メールに付加されているキーコードと同じものを無効にし、前記有効性判別手段は、前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードのうちの受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードと同じものが無効である場合は、当該中継対象メールに付加されていれるキーコードが無効であると判別する、ことを特徴とする。
または、前記キーコード記憶手段に記憶されている各キーコードには、前記判別のために使用することができる限度の回数である使用限度回数が設定されており、前記キーコード記憶手段は、記憶している同一のキーコードが前記判別のために使用された回数と当該キーコードに設定されている前記使用限度回数とが同じ値になった場合は、当該キーコードを無効にし、前記有効性判別手段は、前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードのうちの受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードと同じものが無効である場合は、当該中継対象メールに付加されているキーコードが無効であると判別する。
本発明によると、発信元を偽った電子メールが無数に受信者に届くことを防止し、スパムメールを従来よりも効果的に排除することができる。
〔第一の実施形態〕
図1は本発明に係る電子メール送受信システム1の全体的な構成の例を示す図、図2はメール送信制御装置22の機能的構成の例を示す図、図3はメール受信制御装置32の機能的構成の例を示す図である。
電子メール送受信システム1は、図1に示すように、複数のドメイン用メール管理システム10、複数台の端末装置TR、および通信回線NWなどによって構成される。通信回線NWとして、インターネット、イントラネット、専用線、または公衆回線などが用いられる。
ドメイン用メール管理システム10は、メール送信サーバ21、メール送信制御装置22、メール受信サーバ31、およびメール受信制御装置32などによって構成され、ドメインに所属するユーザの電子メールを中継するための処理を行う。このドメイン用メール管理システム10は、ドメインごとに1つずつ設けられている。
ドメインは、政府、地方自治体、または法人などのグループである。各ドメインには、「〜.go.jp」、「〜.co.jp」、または「〜.com」などの形式のドメイン名が与えられている。また、各ユーザは、自分の所属するドメインから、例えば「suzuki@〜.go.jp」のような電子メールアドレスの電子メールアカウントが与えられており、他のユーザと電子メールのやり取りを行うことができる。
また、主にプライベートでインターネットを利用するユーザは、インターネットプロバイダに加入することによって、インターネットプロバイダが運営するドメインに所属し、電子メールアカウントを付与してもらうことができる。
図1には、メール送信サーバ21、メール送信制御装置22、メール受信サーバ31、およびメール受信制御装置32をそれぞれ1台のサーバ機などの装置で実現した場合の例を示しているが、他のハードウェア構成によって実現することも可能である。例えば、既存のメール送信サーバ21にメール送信制御装置22に相当する機能を設け、既存のメール受信サーバ31にメール受信制御装置32に相当する機能を設けるように、構成してもよい。または、メール送信サーバ21、メール送信制御装置22、メール受信サーバ31、およびメール受信制御装置32のすべての機能を1台のサーバ機によって実現してもよい。
メール送信サーバ21は、端末装置TRから電子メールの送信要求を受け付け、その電子メールを、同じドメイン用メール管理システム10に設けられているメール送信制御装置22に転送する。
メール送信制御装置22は、図2に示すように、メール受付部251、メール転送部252、メールアドレス書換部253、認証キー受信部254、および未使用認証キー情報データベース25Dなどによって構成され、メール送信サーバ21から転送されてきた電子メールを宛先の電子メールアドレスに届けるために通信回線NW上の別のメールサーバに転送するための処理を実行する。
つまり、メール送信サーバ21およびメール送信制御装置22は、従来のSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバの役割を果たしている。さらに、メール送信サーバ21およびメール送信制御装置22は、本ドメインに所属するユーザが発信した電子メールを不正な者が差し出した電子メールと区別するための処理を実行する。これについては、後に説明する。
メール受信サーバ31は、本ドメインのユーザに宛てて他のドメインのユーザから送信されてきた電子メールを一時的に保存し、ユーザの端末装置TRからの要求に応じて、その電子メールを端末装置TRにダウンロードさせる。つまり、従来のPOP(Post Office Protocol)サーバまたはIMAP(Internet Messaging Access Protocol)サーバなどに相当する。
メール受信制御装置32は、図3に示すように、メール受付部351、メール転送部352、認証キー発行部353、認証キー送信部354、受信可否判別部355、および発行済認証キー情報データベース35Dなどによって構成され、ドメインのユーザに宛てた電子メールの送信元が不正な者でないかどうかをチェックし、そうでないと判別された電子メールだけをメール受信サーバ31に転送する。つまり、電子メールのフィルタの役割を果たす。これについては、後に説明する。
メール送信制御装置22の各部およびメール受信制御装置32の各部の機能は、ソフトウェアによって実現される。つまり、必要に応じて、各装置のハードディスクからプログラムおよびデータを呼び出し、CPUによってプログラムを実行させることによって実現される。なお、一部または全部の機能を回路などによって実現するようにしてもよい。
次に、ドメイン用メール管理システム10のメール送信制御装置22およびメール受信制御装置32の各部の機能を、主に電子メールを確認するのに用いる認証キーを準備するための機能と電子メールの送受信時の機能とに大別して説明する。
〔認証キーを準備するための機能〕
図4は発行済認証キー情報データベース35Dの例を示す図、図5は未使用認証キー情報データベース25Dの例を示す図である。
図3のメール受信制御装置32において、認証キー発行部353は、認証キーを他のドメインに対して発行する処理を実行する。「認証キー」とは、電子メールの送信元が不正でないかどうかを確認するためのキーワードである。認証キー発行部353は、文字、数字、または記号などをランダムに組み合わせた文字列(コード)を生成することによって認証キーを発行する。以下、認証キー発行部353が発行した認証キーを「認証キーNKY」と記載する。認証キーNKYの使用方法は、後に説明する。
発行済認証キー情報データベース35Dには、図4に示すように、認証キー発行部353によって発行された認証キーNKYが登録される。1つの認証キーNKYに対して1つの「使用」フィールドが設けられる。このフィールドは、認証キーNKYが既に使用されたか否かを示すために用いられ、初期値として、未使用であることを表す「未」という値が格納される。
各認証キーNKYには、原則として、それぞれユニークな文字列が与えられる。ただし、使用終了後(つまり、「使用」フィールドが「済」になった後)十分な時間が経過したら、再度同じ文字列を与えることができるようにしてもよい。
認証キー送信部354は、認証キー発行部353によって発行された認証キーNKYを、発行相手であるドメインのメール送信制御装置22に送信する。
図2において、認証キー受信部254は、本ドメインに対して他のドメインのメール受信制御装置32から発行された認証キーNKYを受信する。未使用認証キー情報データベース25Dには、図5に示すように、受信された認証キーNKYがその発行元のドメインと対応付けて登録される。
なお、一方のドメインのメール受信制御装置32および他方のドメインのメール送信制御装置22は、同じ共通鍵を有している。メール受信制御装置32は、認証キーNKYを、その共通鍵によって暗号化してメール送信制御装置22に送信する。そして、メール送信制御装置22は、メール送信制御装置22から受信したデータをその共通鍵によって復号することによって、認証キーNKYを取得する。つまり、認証キーNKYの内容を秘密鍵暗号方式によって秘匿してやり取りする。または、公開鍵暗号方式によって暗号化および復号を行ってもよい。
〔電子メールの送受信時の機能〕
図6は電子メールデータMDTのデータ構成の例を示す図、図7は送信元認証処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図2のメール送信制御装置22において、メール受付部251は、同じドメイン(ドメイン用メール管理システム10)に設けられているメール送信サーバ21から、他のドメインのユーザ宛ての電子メールの電子メールデータMDTを受け付ける。この電子メールデータMDTには、図6に示すように、メールの本文のテキストデータTXD以外に、宛先および送信元などを示すヘッダ情報HDJが付加されている。
メールアドレス書換部253は、受け付けられた電子メールデータMDTの宛先の電子メールアドレスのドメイン名が、未使用認証キー情報データベース25D(図5参照)に登録されているいずれかの認証キーNKYの発行元のドメイン名と一致する場合に、その電子メールアドレスの「@」の左側部分すなわちユーザ名の部分にその認証キーNKYを書き加えることによって、その電子メールアドレスを書き換える。
例えば、宛先の電子メールアドレスが「suzuki@fghij.com」である場合は、図5の未使用認証キー情報データベース25Dから「ABC123−X」という文字列からなる認証キーNKYが検索される。そこで、「suzukiABC123−X@fghij.com」のように、その電子メールアドレスを書き換える。書き換えるために使用した認証キーNKYは、未使用認証キー情報データベース25Dから削除しておく。発行元が同じである認証キーNKYが複数ある場合は、それらのうちのいずれか1つだけを使用して電子メールアドレスを書き換える。
一方、宛先の電子メールアドレスのドメインが発行する認証キーNKYが見つからなかったときは、電子メールアドレスの書換えは行わない。
メール転送部252は、メール受付部251によって受け付けられた電子メールデータMDTを、宛先の電子メールアドレスに届けるために通信回線NW上の別のメールサーバに転送する。ただし、メールアドレス書換部253によって宛先の電子メールアドレスが書き換えられた場合は、書換後の電子メールデータMDTを転送する。転送方法は、従来のSMTPサーバの場合と同様である。つまり、宛先の電子メールアドレスに示されるドメイン名のIPアドレスなどを既存のDNSサーバに問い合わせるなどしてルートを確認し、別のメールサーバに転送する。
図3のメール受信制御装置32において、メール受付部351は、他のドメインから送信されてきた電子メールの電子メールデータMDTを受信して受け付ける。受信可否判別部355は、その電子メールの宛先の電子メールアドレスに基づいて、その電子メールがメール受信制御装置32のドメインに所属するユーザ宛てのものであることを確認するとともに、不正な者からの電子メールでないかどうかを図7に示すような手順で確認する。
その電子メールの宛先の「@」の左側部分すなわちユーザ名の部分と発行済認証キー情報データベース35D(図4参照)に登録されている各認証キーNKYとを照合し、ユーザ名の中にいずれかの認証キーNKYの文字列が含まれているか否かを検索する(図7の#101)。そのような認証キーNKYが見つかったら(#102でYes)、「使用」フィールドを参照し、その認証キーNKYが使用済であるか否かを確認する(#103)。
「未」である場合すなわち未使用である場合は(#103でYes)、その電子メールは不正な者からのものではないと判別する(#104)。よって、その電子メールを宛先のユーザに受信させてもよいと判別する。一方、「済」である場合すなわち使用済である場合は(#103でNo)、その電子メールの発信元は不正な者であり、受信を拒否すべきであると判別する(#105)。
認証キーNKYが見つからなかった場合は(#102でNo)、その電子メールの送信元のドメインに対して、今までに一度も認証キーNKYを発行したことがない、または、発行済の認証キーNKYがすべて使い果たされた、と考えられる。そこで、そのドメインに対して新たに認証キーNKYを発行する必要があると判別する(#103)。この場合は、その電子メールはここでは破棄してしまい、前に説明した認証キー発行部353および認証キー送信部354によって、そのドメインに対して新たに認証キーNKYを発行し送信する。
メール転送部352は、受信してもよいと受信可否判別部355によって判別された電子メールの電子メールデータMDTを、同じドメインに設けられているメール受信サーバ31に転送する。ただし、このとき、宛先の電子メールアドレスから認証キーNKYの文字列を削除しておく。
図8および図9はメール送信制御装置22およびメール受信制御装置32の全体的な処理の例を説明するフローチャートである。
次に、ドメインAに所属するユーザUaがドメインBに所属するユーザUbに宛てて電子メールを送信する場合を例に、メール送信制御装置22およびメール受信制御装置32の処理の流れを説明する。以下、ドメインA、Bに設けられているドメイン用メール管理システム10をそれぞれドメイン用メール管理システム10A、100Bと記載する(図1参照)。また、ドメイン用メール管理システム10Aの中の各装置を、「メール送信サーバ21A」、「メール送信制御装置22A」、…のように「A」の文字を付して記載する。同様に、ドメイン用メール管理システム10Bの中の各装置についても「B」の文字を付して記載する。
ユーザUaは、自分の端末装置TRを操作して電子メールを作成するとともに、その宛先として、ユーザUbの電子メールアドレスを指定する。そして、送信指令を端末装置TRに与える。すると、端末装置TRは、その電子メールの電子メールデータMDTをメール送信サーバ21Aに転送する。これらの操作および処理の内容は、従来と同様である。
メール送信サーバ21Aは、端末装置TRから受信した電子メールデータMDTをメール送信制御装置22Aに転送する。メール送信制御装置22Aは、その電子メールデータMDTを受信すると(図8の#201)、その宛先のドメイン(つまり、ドメインB)がドメインAに対して発行した認証キーNKYを、未使用認証キー情報データベース25Dの中から検索する(#202)。そのような認証キーNKYがなければ(#202でNo)、その電子メールデータMDTを、従来のSMTPサーバによる送信処理と同様の方法で、ドメインAに向けて送信する(#205)。
一方、そのような認証キーNKYがある場合は、その認証キーNKYの文字列を、宛先の電子メールアドレスのユーザ名の部分に書き加える(#203)。つまり、宛先を書き換える。そして、使用した認証キーNKYを未使用認証キー情報データベース25Dから削除する(#204)。なお、複数の認証キーNKYがある場合は、いずれか1つのみを使用する。そして、宛先が書き換えられた電子メールデータMDTをドメインAに向けて送信する(#205)。
メール送信制御装置22Aから送信されたユーザUb宛ての電子メールの電子メールデータMDTは、通信回線NW上の種々の装置を経由してドメインBのメール受信制御装置32Bに届けられる(#301)。
すると、メール受信制御装置32Bは、その電子メールの送信者が不正な者でないかどうかを確認するための処理を実行する(#302)。つまり、送信者の認証処理を実行する。認証処理は、前に図7で説明した通りである。
すなわち、メール受信制御装置32Bは、メール送信制御装置22Aにおいて認証キーNKYの書き加えが行われなかった電子メールについては、図7の処理の結果、認証キーの発行が必要であると判別する(図7の#106)。この場合は(図8の#303でNo、図9の#307でYes)、ドメインAに対して所定の個数(例えば3つ)の認証キーNKYを発行し(#308)、これらをメール送信制御装置22Aに送信する(#309)。このとき、受信したその電子メールの電子メールデータMDTは破棄する(#310)。
メール送信制御装置22Aは、メール受信制御装置32Bから認証キーNKYを受信すると(#206でYes)、これらを未使用認証キー情報データベース25D(図5参照)に登録する(#207)。そして、図8のステップ#202に戻って、メール受信制御装置32Bで破棄された電子メールデータMDTについて、新たに登録された認証キーNKYの1つを用いて宛先の書換えなどを行い、もう一度メール受信制御装置32Bに送信する(#202でYes〜#205)。
一方、メール受信制御装置32Bは、メール送信制御装置22Aにおいて未使用の認証キーNKYが書き加えられた場合は、図7の処理の結果、ユーザUaからの電子メールをユーザUbに受信させてもよいと判別する(図7の#104)。この場合は(図8の#303でYes)、その電子メールの宛先の電子メールアドレスを、認証キーNKYの文字列を削除することによって、ユーザUaが最初に指定した状態に戻し(#304)、その電子メールの電子メールデータMDTをメール受信サーバ31Bに転送する(#305)。すると、メール受信サーバ31Bは、従来のPOPサーバまたはIMAPサーバなどと同様の方法で、ユーザUbの端末装置TRに電子メールデータMDTを送信する。このようにして、ユーザUaの電子メールがユーザUbに届けられる。その認証キーNKYの「使用」が「済」になるように発行済認証キー情報データベース35D(図4参照)を更新する。
ところで、使用済の認証キーNKYが書き加えられている電子メールの場合は、メール受信制御装置32Bは、図7の処理の結果、その電子メールは不正な者が発信したものであり拒否すべきであると判別する(図7の#105)。この場合は(図8の#303でNo、図9の#307でNo)、その電子メールの電子メールデータMDTの受信を破棄する(#310)。
第一の実施形態によると、受信側のドメインのドメイン用メール管理システム10は、認証キーNKYが付加された電子メールでなければ、それを受け付けない。よって、スパムメールをブロックすることができる。しかも、認証キーNKYは使い捨てなので、万が一、悪意を持った者に盗まれたとしても、スパムメールの受信を1回のみに留めることができる。
〔第二の実施形態〕
図10は発行済認証キー情報データベース35Dの変形例を示す図、図11は未使用認証キー情報データベース25Dの変形例を示す図、図12は送信元認証処理の変形例を説明するためのフローチャートである。
第一の実施形態では、1つの認証キーNKYを1回しか使用することができないように電子メール送受信システム1を構成した。第二の実施形態では、1つの認証キーNKYを複数回使用することができるように構成する。
第二の実施形態における電子メール送受信システム1、ドメイン用メール管理システム10、メール送信サーバ21、メール送信制御装置22、メール受信サーバ31、およびメール受信制御装置32の構成は、第一の実施形態の場合と基本的に同様であり、前に図1、図2、および図3で示した通りである。ただし、上述の通り、認証キーNKYの取扱い方法が第一の実施形態の場合と異なるので、データベースの構成および各部の処理方法に幾つかの相違点がある。以下、第一の実施形態との相違点を中心に説明する。第一の実施形態と共通する点については、説明を省略する。
図3において、認証キー発行部353および認証キー送信部354はそれぞれ、第一の実施形態の場合と同様に、認証キーNKYを発行する処理および発行相手のドメインのドメイン用メール管理システム10に送信する処理を行う。ただし、第二の実施形態では、認証キーNKYを使用することができる回数(以下、「最大使用可能回数N1」と記載する。)を設定する。
発行された認証キーNKYは、図10に示すように発行済認証キー情報データベース35Dに登録される。「残り回数N2」は、その認証キーNKYをあと何回使用することができるかを示し、後に説明するように、認証キーNKYが使用されるごとに1ずつ減っていく。残り回数N2の初期値として、最大使用可能回数N1と同じ値が設定される。
図2において、認証キー受信部254は、第一の実施形態の場合と同様に、発行してもらった認証キーNKYを受信する。その認証キーNKYは、図11に示すように未使用認証キー情報データベース25Dに登録される。
メールアドレス書換部253は、第一の実施形態の場合と同様に、送信対象の電子メールの宛先に認証キーNKYの文字列を書き加える処理を行う。ただし、第一の実施形態では、未使用の認証キーNKYを使用したが、本実施形態では、残り回数N2が1以上である認証キーNKYを使用する。また、使用後、その認証キーNKYの残り回数N2を1つ減らしておく。残り回数N2が「0」になった認証キーNKYの情報は、未使用認証キー情報データベース25Dから削除してもよい。
図3において、送信元認証部355は、第一の実施形態の場合と同様に、他のドメインから送信されてきた電子メールをユーザに受信させてもよいか否かを判別する処理を行う。ただし、第一の実施形態では、「使用」フィールドの値に基づいて判別を行ったが(図4、図7参照)、第二の実施形態では、「残り回数N2」フィールドの値に基づいて判別を行う。
すなわち、図12に示すように、宛先の電子メールアドレスに含まれる認証キーNKYの残り回数N2が1以上であれば(#123でYes)、その電子メールの送信元は不正な者でないので受信可である、と判別する(#124)。残り回数N2が0であれば(#123でNo)、その電子メールは不正な者によって送信されたものであり受信を拒否すべきである、と判別する(#125)。ステップ#121、#122、#126の処理内容は、それぞれ、図7のステップ#101、#102、#106と同様である。
第二の実施形態における電子メール送受信システム1の全体的な処理手順は、第一の実施形態の場合と基本的に同様であり、図8および図9で説明した通りである。
つまり、例えばドメインAのユーザUaからドメインBのユーザUbに電子メールを送信する場合において、ドメインAのメール送信制御装置22Aは、その電子メールを、残り回数N2が1以上の認証キーNKYを宛先に書き加えた後、メール受信制御装置32Bに送信する(図8の#202でYes〜#205)。
ドメインBのメール受信制御装置32Bは、送信されてきたその電子メールの宛先に含まれる認証キーNKYおよび図10の発行済認証キー情報データベース35Dに基づいて認証処理を実行し、受信の可否を判別する(#301、#302)。ただし、図8のステップ#302の送信元認識処理は、図7の手順の代わりに図12の手順で実行する。その認証キーNKYの残り回数N2が1以上であれば受信可と判別し、その電子メールを、宛先を元に戻した後、同じドメイン内のメール受信サーバ31Aに転送する(#303でYes〜#305)。そして、その電子メールに使用されていた認証キーNKYの残り回数N2を「1」を減算しておく(#306)。
一方、残り回数N2が0であれば受信不可と判別し、その電子メールを破棄する(#303でNo、図9の#307でNo、#310)。
電子メールアドレスに認証キーNKYが付いていない場合は、送信元であるドメインAに対して新たな認証キーNKYを発行するとともに、その電子メールを破棄する(#303でNo、#307でYes、#308〜#310)。そして、メール送信サーバ21Aは、新たな認証キーNKYを登録するとともに、これを使用して電子メールを再送信する(#206でYes、#207、#202でYes〜#205)。
第二の実施形態によると、認証キーNKYを使用することができる回数を限定している。よって、万が一、悪意を持った者に盗まれたとしても、スパムメールの受信を少なく抑えることができる。
〔第三の実施形態〕
第二の実施形態では、新しい認証キーNKYを発行したときに最大使用可能回数N1を設定し、その認証キーNKYを使用するごとに残り回数N2を1つずつ減らしてゆき、そして、残り回数N2が「0」になったらその認証キーNKYを使用不可にした。使用不可になった後、電子メールを受け取ってもらうためには、新たに認証キーNKYを発行してもらわなければならなかった。第三の実施形態では、認証キーNKYの残り回数N2が「0」になっても新たな認証キーNKYを発行しない。その代わりに、所定の時間が経過するごとに、残り回数N2を1つずつ増やす。
第三の実施形態における電子メール送受信システム1、ドメイン用メール管理システム10、メール送信サーバ21、メール送信制御装置22、メール受信サーバ31、およびメール受信制御装置32の構成は、第一および第二の実施形態の場合と基本的に同様であり、前に図1、図2、および図3で示した通りである。ただし、上述の通り、認証キーNKYの取扱い方法が第一および第二の実施形態の場合と異なるので、データベースの構成および各部の処理方法に幾つかの相違点がある。以下、これらの相違点を中心に説明する。第一または第二の実施形態と共通する点については、説明を省略する。
認証キーNKYの発行および登録の処理は、第二の実施形態の場合と同じである。第三の実施形態では、復帰時間T1が定められており、認証キーNKYの登録後、復帰時間T1が経過するごとに、未使用認証キー情報データベース25D(図11参照)および発行済認証キー情報データベース35D(図10参照)に登録されている認証キーNKYの残り回数N2を1つ増加(復帰)させる。ただし、残り回数N2が最大使用可能回数N1を超えないようにする。
認証キーNKYの使用方法および電子メールの送受信の処理内容などは、第二の実施形態の場合と同様である。
第三の実施形態によると、所定の期間中における認証キーNKYの使用可能回数を限定している。よって、万が一、悪意を持った者に盗まれたとしても、スパムメールを無制限に受信するのを防止することができる。
第一ないし第三の実施形態では、1つのドメインの中にメール送信サーバ21およびメール受信サーバ31が1つずつ設けられている場合を例に説明したが、メール送信サーバ21およびメール受信サーバ31が複数設けられている場合は、メール送信サーバ21およびメール受信サーバ31ごとにメール送信制御装置22およびメール受信制御装置32をそれぞれ設ければよい。または、メール送信サーバ21およびメール受信サーバ31ごとにメール送信制御装置22に相当する機能およびメール受信制御装置32に相当する機能を増設すればよい。
第一ないし第三の実施形態では、認証キーNKYを電子メールアドレスに書き込むことによって電子メールに付加したが、添付ファイルとして付加するようにしてもよい。
図13は認証キーNKYの設定の例を示す図である。認証キーNKYの発行または復帰に関する設定を、ドメインごとに異なるようにしてもよい。例えば、第一の実施形態において、一度に発行する認証キーNKYの個数をドメインごとに異なるようにしてもよい。または、第二の実施形態において、最大使用可能回数N1をドメインごとに異なるようにしてもよい。または、第三の実施形態において、図13に示すように、復帰時間T1、最大使用可能回数N1、および復帰時間T1経過ごとの復帰数をドメインごとに異なるようにしてもよい。
悪意を持った者がスパムメールを送信するために認証キーNKYを使用していることが分かった場合は、残り回数N2の値に関わらず直ちにその認証キーNKYを無効にし、認証キーNKYを新たに発行し直すようにしてもよい。
メール送信制御装置22に相当する機能を送信者側の端末装置に設けてもよい。またはメール受信制御装置32に相当する機能を受信者側の端末装置に設けてもよい。
その他、電子メール送受信システム1、ドメイン用メール管理システム10、メール送信サーバ21、メール送信制御装置22、メール受信サーバ31、メール受信制御装置32の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、認証キーNKYの付加方法、データベースの内容などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
以上説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)電子メールを中継する電子メール中継システムであって、
中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する中継対象メール受信手段と、
受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対して1つまたは複数個のキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、
発行されたキーコードを記憶するキーコード記憶手段と、
発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信するキーコード送信手段と、
受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードおよび前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、
受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する中継処理手段と、
を有し、
前記キーコード記憶手段は、前記中継対象メールについて前記中継処理が実行された場合は、記憶しているキーコードのうちの当該中継対象メールに付加されているキーコードと同じものを無効にし、
前記有効性判別手段は、前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードのうちの受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードと同じものが無効である場合は、当該中継対象メールに付加されていれるキーコードが無効であると判別する、
ことを特徴とする電子メール中継システム。
(付記2)電子メールを中継する電子メール中継システムであって、
中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する中継対象メール受信手段と、
受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対してキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、
発行されたキーコードを記憶するキーコード記憶手段と、
発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信するキーコード送信手段と、
受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードおよび前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、
受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する中継処理手段と、
を有し、
前記キーコード記憶手段に記憶されている各キーコードには、前記判別のために使用することができる限度の回数である使用限度回数が設定されており、
前記キーコード記憶手段は、記憶している同一のキーコードが前記判別のために使用された回数と当該キーコードに設定されている前記使用限度回数とが同じ値になった場合は、当該キーコードを無効にし、
前記有効性判別手段は、前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードのうちの受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードと同じものが無効である場合は、当該中継対象メールに付加されているキーコードが無効であると判別する、
ことを特徴とする電子メール中継システム。
(付記3)電子メールを中継する電子メール中継システムであって、
中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する中継対象メール受信手段と、
受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対してキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、
発行されたキーコードを記憶するキーコード記憶手段と、
発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信するキーコード送信手段と、
受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードおよび前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、
受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する中継処理手段と、
を有し、
前記キーコード記憶手段は、キーコードごとに、前記判別のために現在使用することができる回数を示す使用可能回数情報を記憶し、
前記判別によってキーコードが有効である旨の結果が得られた場合は、前記キーコード記憶手段は、当該キーコードの前記回数が1減るように前記使用可能回数情報を更新し、
受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードの前記使用可能回数情報に示される前記回数が0である場合は、前記有効性判別手段は、当該キーコードが無効であると判別し、
所定の時間が経過するごとに、前記有効性判別手段は、所定の回数になるまで、記憶しているキーコードの前記回数が1増えるように前記使用可能回数情報を更新する、
ことを特徴とする電子メール中継システム。
(付記4)前記所定の時間および前記所定の回数は、キーコードごとに設定可能である、
請求項3記載の電子メール中継システム。
(付記5)キーコードは、前記中継対象メールの宛先の電子メールアドレスに付加されており、
前記中継処理手段は、受信された前記中継対象メールの宛先の電子メールアドレスからキーコードを削除した後に前記中継処理を実行する、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子メール中継システム。
(付記6)前記キーコード送信手段は、前記送信側の装置に対して発行されたキーコードを、暗号化して送信する、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子メール中継システム。
(付記7)送信者の端末装置から送信された電子メールを受信者の端末装置に中継する電子メール中継システムであって、
前記送信者の電子メールアカウントを管理する第一のメール管理システムと、前記受信者の電子メールアカウントを管理する第二のメール管理システムと、を有し、
前記第一のメール管理システムには、
前記第二のメール管理システムによって当該第一のメール管理システムに対して発行された1つまたは複数個のキーコードを記憶する第一のキーコード記憶手段と、
前記送信者の端末装置から前記電子メールを受信する第一のメール受信手段と、
有効であるキーコードが前記第一のキーコード記憶手段に記憶されている場合は、前記第一のメール受信手段によって受信された前記電子メールを、当該有効であるキーコードのうちのいずれか1つを付加して前記第二のメール管理システムに向けて送信し、記憶されていない場合は、キーコードを付加せずに当該電子メールを送信する、第一のメール送信手段と、
が設けられ、
前記第二のメール管理システムには、
前記第一のメール管理システムから送信されてきた前記電子メールを受信する第二のメール受信手段と、
受信された前記電子メールにキーコードが付加されていない場合に、前記第一のメール管理システムに対して1つまたは複数個のキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、
発行されたキーコードを記憶する第二のキーコード記憶手段と、
発行されたキーコードを前記第一のメール管理システムに対して送信するキーコード送信手段と、
前記第二のメール受信手段によって受信された前記電子メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードに対応する、前記第二のキーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、
前記第二のメール受信手段によって受信された前記電子メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該電子メールを前記受信者の端末装置に送信する第二のメール送信手段と、
が設けられ、
前記第一のキーコード記憶手段は、記憶しているキーコードのうち前記第一のメール送信手段が送信した前記電子メールに付加したものを無効にし、
前記第二のキーコード記憶手段は、記憶しているキーコードのうち前記第二のメール送信手段が送信した前記電子メールに付加されていたものを無効にする、
ことを特徴とする電子メール中継システム。
(付記8)電子メールを中継する電子メール中継方法であって、
中継対象の電子メールである中継対象メールを受信し、
受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対してキーコードを新たに発行し、
発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信し、
受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかを、当該キーコードが使用された回数に基づいて判別し、
受信した前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別した場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する、
ことを特徴とする電子メール中継方法。
(付記9)電子メールを中継するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する処理を実行させ、
受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対してキーコードを新たに発行する処理を実行させ、
発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信する処理を実行させ、
受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかを、当該キーコードが使用された回数に基づいて判別する処理を実行させ、
受信した前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別した場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
本発明は、会社や役所のメールサーバに送信されてきるスパムメールをブロックするために好適に用いられる。または、インターネットプロバイダの顧客へのサービス向上のためにも好適に用いられる。
本発明に係る電子メール送受信システムの全体的な構成の例を示す図である。 メール送信制御装置の機能的構成の例を示す図である。 メール受信制御装置の機能的構成の例を示す図である。 発行済認証キー情報データベースの例を示す図である。 未使用認証キー情報データベースの例を示す図である。 電子メールデータのデータ構成の例を示す図である。 送信元認証処理の流れの例を説明するフローチャートである。 メール送信制御装置およびメール受信制御装置の全体的な処理の例を説明するフローチャートである。 メール送信制御装置およびメール受信制御装置の全体的な処理の例を説明するフローチャートである。 発行済認証キー情報データベースの変形例を示す図である。 未使用認証キー情報データベースの変形例を示す図である。 送信元認証処理の変形例を説明するためのフローチャートである。 認証キーの設定の例を示す図である。
符号の説明
1 電子メール送受信システム
10 ドメイン用メール管理システム
251 メール受付部
252 メール転送部
253 メールアドレス書換部
254 認証キー受信部
25D 未使用認証キー情報データベース
351 メール受付部
352 メール転送部
353 認証キー発行部
354 認証キー送信部
355 送信元認証部
35D 発行済認証キー情報データベース
MDT 電子メールデータ
NKY 認証キー

Claims (5)

  1. 電子メールを中継する電子メール中継システムであって、
    中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する中継対象メール受信手段と、
    受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対して1つまたは複数個のキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、
    発行されたキーコードを記憶するキーコード記憶手段と、
    発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信するキーコード送信手段と、
    受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードおよび前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、
    受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する中継処理手段と、
    を有し、
    前記キーコード記憶手段は、前記中継対象メールについて前記中継処理が実行された場合は、記憶しているキーコードのうちの当該中継対象メールに付加されているキーコードと同じものを無効にし、
    前記有効性判別手段は、前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードのうちの受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードと同じものが無効である場合は、当該中継対象メールに付加されていれるキーコードが無効であると判別する、
    ことを特徴とする電子メール中継システム。
  2. 電子メールを中継する電子メール中継システムであって、
    中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する中継対象メール受信手段と、
    受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対してキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、
    発行されたキーコードを記憶するキーコード記憶手段と、
    発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信するキーコード送信手段と、
    受信された前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードおよび前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、
    受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する中継処理手段と、
    を有し、
    前記キーコード記憶手段に記憶されている各キーコードには、前記判別のために使用することができる限度の回数である使用限度回数が設定されており、
    前記キーコード記憶手段は、記憶している同一のキーコードが前記判別のために使用された回数と当該キーコードに設定されている前記使用限度回数とが同じ値になった場合は、当該キーコードを無効にし、
    前記有効性判別手段は、前記キーコード記憶手段に記憶されているキーコードのうちの受信された前記中継対象メールに付加されているキーコードと同じものが無効である場合は、当該中継対象メールに付加されているキーコードが無効であると判別する、
    ことを特徴とする電子メール中継システム。
  3. 送信者の端末装置から送信された電子メールを受信者の端末装置に中継する電子メール中継システムであって、
    前記送信者の電子メールアカウントを管理する第一のメール管理システムと、前記受信者の電子メールアカウントを管理する第二のメール管理システムと、を有し、
    前記第一のメール管理システムには、
    前記第二のメール管理システムによって当該第一のメール管理システムに対して発行された1つまたは複数個のキーコードを記憶する第一のキーコード記憶手段と、
    前記送信者の端末装置から前記電子メールを受信する第一のメール受信手段と、
    有効であるキーコードが前記第一のキーコード記憶手段に記憶されている場合は、前記第一のメール受信手段によって受信された前記電子メールを、当該有効であるキーコードのうちのいずれか1つを付加して前記第二のメール管理システムに向けて送信し、記憶されていない場合は、キーコードを付加せずに当該電子メールを送信する、第一のメール送信手段と、
    が設けられ、
    前記第二のメール管理システムには、
    前記第一のメール管理システムから送信されてきた前記電子メールを受信する第二のメール受信手段と、
    受信された前記電子メールにキーコードが付加されていない場合に、前記第一のメール管理システムに対して1つまたは複数個のキーコードを新たに発行する、キーコード発行手段と、
    発行されたキーコードを記憶する第二のキーコード記憶手段と、
    発行されたキーコードを前記第一のメール管理システムに対して送信するキーコード送信手段と、
    前記第二のメール受信手段によって受信された前記電子メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかの判別を、当該キーコードに対応する、前記第二のキーコード記憶手段に記憶されているキーコードに基づいて行う、有効性判別手段と、
    前記第二のメール受信手段によって受信された前記電子メールに付加されているキーコードが有効であると判別された場合に、当該電子メールを前記受信者の端末装置に送信する第二のメール送信手段と、
    が設けられ、
    前記第一のキーコード記憶手段は、記憶しているキーコードのうち前記第一のメール送信手段が送信した前記電子メールに付加されたものを無効にし、
    前記第二のキーコード記憶手段は、記憶しているキーコードのうち前記第二のメール送信手段が送信した前記電子メールに付加されていたものを無効にする、
    ことを特徴とする電子メール中継システム。
  4. 電子メールを中継する電子メール中継方法であって、
    中継対象の電子メールである中継対象メールを受信し、
    受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対してキーコードを新たに発行し、
    発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信し、
    受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかを、当該キーコードが使用された回数に基づいて判別し、
    受信した前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別した場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行する、
    ことを特徴とする電子メール中継方法。
  5. 電子メールを中継するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    中継対象の電子メールである中継対象メールを受信する処理を実行させ、
    受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されていない場合に、当該中継対象メールの送信側の装置に対してキーコードを新たに発行する処理を実行させ、
    発行されたキーコードを前記送信側の装置に対して送信する処理を実行させ、
    受信した前記中継対象メールにキーコードが付加されている場合に、当該キーコードが有効であるか無効であるかを、当該キーコードが使用された回数に基づいて判別する処理を実行させ、
    受信した前記中継対象メールに付加されているキーコードが有効であると判別した場合に、当該中継対象メールをその宛先の電子メールアドレスに届けるための中継処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014142903A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Canon Marketing Japan Inc 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
CN115801719A (zh) * 2022-12-28 2023-03-14 中国联合网络通信集团有限公司 邮件处理方法、装置、设备及可读存储介质

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