JP2006227571A - 弦楽器用ブリッジ、及び弦楽器 - Google Patents

弦楽器用ブリッジ、及び弦楽器 Download PDF

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Abstract

【課題】各弦間の間隔を容易に調整することができる弦楽器用ブリッジ及び弦楽器を提供する。
【解決手段】ベースギターの楽器本体には弦楽器用ブリッジ19が設けられており、この弦楽器用ブリッジ19には、各弦15に個別対応する5つのサドルユニット22が設けられている。各サドルユニット22はユニットベース23とユニットベース23に支持されているサドル24とをそれぞれ備えており、各ユニットベース23は第1固定ねじ26を中心に傾動可能に構成されている。そのため、ユニットベース23が傾動した場合には、サドル24に形成された第2の臨界接触点も共に傾動することになる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、弦楽器における各弦の間隔を調節する調節機構を有する弦楽器用ブリッジ、及び該弦楽器用ブリッジを備えた弦楽器に関する。
ブリッジを備えた弦楽器、例えば、電気ギターは、楽器本体(ボディ)と棹(ネック)とを備え、棹の先端側には頭部(ヘッド)が形成されている。電気ギターでは、各弦の一端側が楽器本体上に配置されたテイルピースに固定されるが、ブリッジがテイルピースを兼ねているタイプも多い。一方、電気ギターでは、各弦の他端側が棹の頭部に突設された糸巻き(ペグ)に各別に巻き付けられ張力(テンション)を調節可能に固定されている。そして、棹にはナットが設けられており、このナットにより第1の臨界接触点が形成される。また、ブリッジにはサドルが設けられており、このブリッジのサドルにより第2の臨界接触点が形成される。そして、2つの臨界接触点の間で弦が振動可能に支持され、演奏が行われることになる。ここで、ブリッジは、弦と指板(フィンガーボード)やピックアップとの間の弦高調整をしたり、各弦の張弦方向(弦の張設方向)に各サドルを移動して弦長調整したりする機能を備えているものがある。また、さらに、演奏者の好みにより各弦間の間隔を調整したりできるようなものもある。このような各弦間の間隔を調整可能なブリッジとしては、例えば、特許文献1に記載されたようなブリッジが提案されている。
図14に示すように、特許文献1に記載のブリッジ100は、ブリッジベース101を備えており、このブリッジベース101の演奏する面側(以下、この説明で「上面側」とする。)には、弦102の張弦方向にスライド移動可能な第1スライド部103が設けられている。また、第1スライド部103の上面側には第2スライド部104が設けられており、この第2スライド部104は、第1スライド部103の上面側に形成されたレール状の突部103aに沿って各弦張方向と直交する方向にスライド移動するようになっている。この第2スライド部104の頂部は、サドルとして弦102を各別に支持するようになっている。この場合において、サドルにがたつきがあるとビレ音の発生やサスティーン劣化を招くため、これらを防止するため、位置決め用ねじ105で第2スライド部104を固定していた。各弦102間の間隔を調整する場合には、まず、第2スライド部104の位置決め用ねじ105を緩め、弦102を支持した状態で第2スライド部104を第1スライド部103の上面側に形成された突部103aに沿って移動させる。そして、弦102の弾性反発力に抗して所望する位置まで移動させて、そこで位置決め用ねじ105によって第2スライド部104を固定する。このような構成により、各弦102間の間隔の調整が可能となっていた。
米国特許4248126号明細書
しかしながら、例えば、一般的な6弦ギターにおいては、各弦102の間隔が略10mmしかない。ベースギターにおいても、せいぜい各弦102の間隔は略15mm〜20mmであるのが一般的である。この場合、特許文献1に記載のブリッジでは、各弦102が張られた状態で調整しようとすると、弦102の下に横向きにドライバなどの工具を入れて、第2スライド部104を固定している位置決め用ねじ105を緩め、また締め込む必要があり、極めて困難な作業となるという問題があった。
本発明では、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、各弦間の間隔を容易に調整することができる弦楽器用ブリッジ及び弦楽器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、弦楽器の楽器本体において複数本の弦を振動可能に支持する弦楽器用ブリッジであって、当該弦楽器用ブリッジは、前記弦楽器における楽器本体の表面に配設される複数のユニットベースと、当該ユニットベース上に設けられ、且つ前記弦を支持する臨界接触点が形成されるサドルと、前記楽器本体に固定され、且つ前記ユニットベースが前記楽器本体の表面に沿って傾動可能に支持される支持軸とを備え、前記臨界接触点は、前記支持軸を中心に前記ユニットベースを傾動させた場合に、前記弦の張弦方向と交差する方向に変位されることを要旨としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記ユニットベースには、前記支持軸と異なる位置で、当該ユニットベースが傾動された位置を固定する傾き固定手段を備えたことを要旨としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記支持軸から前記傾き固定手段までの張弦方向に沿った距離より、前記支持軸から前記サドルまでの張弦方向に沿った距離の方が短いことを要旨としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記サドルは、前記弦の張弦方向に沿って前記支持軸よりも弦楽器のナット側に配置されたことを要旨としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記傾き固定手段は、前記弦の張弦方向に沿って前記支持軸よりも弦楽器のナット側に配置されたことを要旨としている。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記ユニットベースには、指先で操作可能な指掛け部が設けられたことを要旨としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記支持軸から前記指掛け部までの張弦方向に沿った距離より、前記支持軸から前記サドルまでの張弦方向に沿った距離の方が短いことを要旨としている。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜請求項7のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記支持軸は、前記ユニットベースの前記弦の張弦方向における一端側に設けられたことを要旨としている。
請求項9に記載の発明は、請求項2〜請求項8のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記傾き固定手段は、前記ユニットベースに穿設された前記支持軸を中心とする弧状の長孔と、前記長孔に挿入された場合に、頭部でユニットベースを押圧して該ユニットベースの傾きを固定する有頭ねじ部材とを備えて構成されたことを要旨としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記ユニットベースには、前記弦の一端部を保持する弦保持手段が設けられたことを要旨としている。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記弦は、前記サドルで振動可能に支持され、その一端部が前記楽器本体で保持されることを要旨としている。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記サドルには、前記弦の一端部を保持する弦保持手段が設けられたことを要旨としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜請求項12のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記ユニットベースには、前記弦の張弦方向に沿った案内部が形成されており、前記サドルは前記案内部に案内されて前記張弦方向に移動自在に形成されたことを要旨としている。
請求項14に記載の発明は、請求項1〜請求項13のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記サドルは、前記ユニットベースに対して接離方向に移動自在に形成されたことを要旨としている。
請求項15に記載の発明は、請求項1〜請求項14のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジにおいて、前記ユニットベースを前記弦楽器における楽器本体に対して接離方向に移動可能なファインチューニング手段をさらに備えたことを要旨としている。
また、請求項16に記載の発明は、請求項1〜請求項15のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジを備えたことを要旨としている。
本発明の弦楽器用ブリッジ及び弦楽器によれば、各弦間の間隔を容易に調整することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を弦楽器の一種であるベースギターに具体化した第1の実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
図1は、本実施形態のベースギター11全体を左前方上面から見た斜視図である。なお、以下の説明においては、図1において弦楽器用ブリッジ19が設けられた面をベースギター11の上側とし、ヘッド14側を前側とする。
本実施形態のベースギター11は、ソリッドタイプの楽器本体12と、楽器本体12から前方に延設された棹13とを備えており、この棹13の前端にはヘッド14が形成されている。このヘッド14には、弦柱16、ギヤ機構及び糸巻き17が設けられており、該糸巻き17が回動操作されることにより各弦15が張弦され、ピッチ(張力)が調整される。また、棹13の指板S前端側にはナット18が設けられており、このナット18の上面側には各弦15毎の第1の臨界接触点C1が形成されている。また、楽器本体12の上面12aには、弦楽器用ブリッジ(以下、「ブリッジ19」と略記する。)が配設されている。
次に、ブリッジ19について図2〜図5に従って以下説明する。なお、以下の説明において「左右方向」と示す場合は、楽器本体12の表面に沿った各弦15の張弦方向(弦の張設方向)に直交する方向を示すものとする。
本実施形態のブリッジ19は、平面視略矩形状の金属板(例えばスチール製)からなるベースプレート20を備えており、ベースプレート20は楽器本体12に複数本(本実施形態では4本)の止ねじ21により締付け固定されている。図2に示すように、ベースプレート20上には、弦15に個別に対応するサドルユニット22が左右方向に並設されている。サドルユニット22は、図3に示すように、ベースプレート20に直接固定される板状のユニットベース23と、ユニットベース23を介してベースプレート20に固定されるサドル24とを備えている。
ユニットベース23は、張弦方向を長手方向とする金属製(例えばスチール製)の概ね矩形板状の部材からなり、その後端部が上側に向けて曲げ加工されている。また、この曲げ加工された部位には固定用孔Fが形成されている。そして、弦15は、固定用孔F内を後側から前側に向けて通過して、弦15の後端部(一端部)に形成されたボールエンド(図示略)が固定用孔Fにて係止される。すなわち、ユニットベース23の後端部にて曲げ加工された部位は、弦15の後端を固定(保持)するためのテイルピース(弦保持手段)25として機能している。
また、ユニットベース23の後部には、テイルピース25の直前位置に皿ねじの頭部に対応した形状の貫通孔23aが上下方向に穿設されている。ベースプレート20の後側には所定位置にねじ孔20aが形成されており、ユニットベース23は貫通孔23aにおいて第1固定ねじ26によりベースプレート20に固定される。すなわち、各ユニットベース23は、それぞれの所定位置に配置される。このとき第1固定ねじ26がベースプレート20のねじ孔20aに螺合され、皿ねじとして形成された第1固定ねじ26の頭部26aの下面が当接し、ユニットベース23の貫通孔23aの内面を上方から押圧することにより、ユニットベース23はベースプレート20に傾動可能に固定される。
ユニットベース23には、その略中央部から前側にかけての左右両側が平行に切り欠かれることにより、他の部分よりも左右方向の幅が狭い案内部23bがそれぞれ形成されている。
ユニットベース23の前端近傍には、第1固定ねじ26を中心とする円弧状の長孔23cが左右方向に形成されている。ベースプレート20の前側には所定位置にねじ孔20bが形成されており、ユニットベース23は長孔23cにおいて第2固定ねじ27によりベースプレート20に固定される。すなわち、第1固定ねじ26によって傾動可能に固定された各ユニットベース23は、第2固定ねじ27によりそれぞれ張弦方向に沿った状態で固定される。
このベースプレート20に穿設されたねじ孔20bは、1つの長孔23cに対して左右方向に並んで2つずつ設けられており、各ねじ孔20bのうちいずれかのねじ孔20bに第2固定ねじ27が螺合される。そのため、第2固定ねじ27がいずれかのねじ孔20bに螺入されており、第2固定ねじ27の頭部27aの下面が長孔23c周縁上面を下方に押圧していない場合、ユニットベース23は、長孔23cが第2固定ねじ27により規制される範囲内で傾動可能である。従って、第2固定ねじ27の螺入場所を他のねじ孔20bに変更することにより、ユニットベース23は、長孔23cの最初の傾動可能な範囲を超えて、傾動可能な範囲を変更することができる。そして、この第2固定ねじ27をねじ孔20bにさらにねじ込むことで、頭部27aの下面が長孔23c周縁上面を下方に押圧することにより、ユニットベース23は、その傾動された位置においてベースプレート20に固定される。すなわち、本実施形態では、第2固定ねじ27が有頭ねじ部材として機能するようになっている。
ユニットベース23には、その前端部を上側に向けて曲げ加工することによりユニットつまみ部(指掛け部)28が形成されている。第2固定ねじ27を緩めた状態、又は第2固定ねじ27を取り外した状態で、このユニットつまみ部28を指で操作することにより、ユニットベース23をベースプレート20(楽器本体12)に沿って所望の角度に傾動させることができるようになっている。以上述べたように、本実施形態では、第1固定ねじ26がユニットベース23を楽器本体12の上面(表面)12aに沿って傾動可能に支持する支持軸として機能するようになっている。
ユニットベース23は、その後端側が第1固定ねじ26によって傾動可能に固定される一方、その前端側が第2固定ねじ27によって固定される。すなわち、本実施形態では、第2固定ねじ27とユニットベース23の長孔23cとベースプレート20のねじ孔20bとが、第1固定ねじ26とは異なる位置でユニットベース23が傾動された位置を固定する傾き固定手段として機能するようになっている。
サドル24は、略円柱形状で、その中心軸が左右方向に沿うように配置されたサドル本体29と、細長の略円柱状で、その中心軸が上下方向に沿うように配置され、外周面が雄ねじ加工された複数(本実施形態では2本)の支持棒30とを備えている。サドル本体29の左右方向における略中央部分には、左右の円柱部分と同心で、且つ左右の円柱部分よりも径が小さいくびれ状の小径部29bが形成されており、この小径部29bで弦15が支持されている。すなわち、第2の臨界接触点C2はサドル本体29の小径部29bに形成される。
一方、サドル本体29の左右方向における両端側には、上下方向に貫通し且つ内周面を雌ねじ加工した貫通孔29aがそれぞれ形成されている。そして、サドル本体29の上下寸法よりも長い支持棒30の上端部がサドル本体29の貫通孔29aに螺合されることにより、支持棒30の下部がサドル本体29の下方に突出する。そのため、サドル本体29は、ベースプレート20に対して突出した2本の支持棒30に支持されるようになっている。それと同時に、この2つの支持棒30は、ユニットベース23において張弦方向に沿って第1固定ねじ26よりも前側に形成された各案内部23bの側面Gを挟むようにして配置される。そのため、サドル24は、2本の支持棒30の下端部の側面が案内部23bに案内されることにより左右方向への移動が規制されるとともに張弦方向(前後方向)に移動可能となっている。
サドル本体29には、小径部29bよりも右下側の部位に張弦方向に貫通するねじ孔29cが形成されると共に、ユニットベース23のテイルピース25には、サドル本体29のねじ孔29cに張弦方向と平行な方向で対応する位置に貫通孔25aがそれぞれ形成されている。そして、頭部を後方に向けた弦長調整用ねじ31がテイルピース25の貫通孔25aを後方から貫通して、その先端部がサドル本体29のねじ孔29cに螺合することにより、弦長調整用ねじ31は、張弦方向と平行な方向に配設される。そして、この弦長調整用ねじ31により、サドル本体29は、2本の支持棒30がユニットベース23(ベースプレート20)に対して略垂直な姿勢になるように支持されるとともに張弦方向の移動が規制されるようになっている。
弦長調整用ねじ31には圧縮コイルスプリングからなる弦長調整用スプリング32が外装されており、弦長調整用スプリング32の後端はテイルピース25に当接している。また、弦長調整用スプリング32の前端はサドル24に当接しており、サドル24は、弦長調整用スプリング32によって前側に付勢されている。
このように構成されたサドル24は、サドル本体29を支持する2本の支持棒30をレンチなどの工具によって回転させることにより、サドル本体29の小径部29bに形成された第2の臨界接触点C2を、ユニットベース23に対して上下方向(接離方向)に移動させるようになっている。すなわち、本実施形態のブリッジ19は、各弦15と指板SやピックアップPとの間の高さを弦高調整できるようになっている。
一方、弦長調整用ねじ31を回転させた場合、図4及び図5に示すように、サドル本体29を支持する2本の支持棒30は、ユニットベース23における案内部23bの側面Gに左右方向への移動が規制されながら案内されることにより、ユニットベース23の底面に対して垂直な姿勢を保ったまま、張弦方向に移動するようになっている。そのため、サドル本体29が張弦方向に移動することにより、第2の臨界接触点C2がその高さを変えないで張弦方向に移動する。すなわち、本実施形態のブリッジ19は弦長調整できるようになっている。
このサドル24は、第1固定ねじ26よりも前側に配置されている。また、第1固定ねじ26からサドル24までの張弦方向に沿った距離は、第1固定ねじ26から第2固定ねじ27までの張弦方向に沿った距離よりも短くなるように構成されている。
弦15は、前述したように、その前側が弦柱16に固定される一方、その後端がテイルピース25に保持されている。また、両端部が固定された弦15は、ナット18に臨界接触(第1臨界接触)すると共に、サドル本体29の小径部29bに臨界接触(第2臨界接触)している。すなわち、ナット18に第1の臨界接触点C1が形成されると共に、ブリッジ19の小径部29bに第2の臨界接触点C2が形成されることになる。そして、各弦15は、第1の臨界接触点C1と第2の臨界接触点C2との間で所定の張力で相互に略平行に張架されている。
次に、図4及び図5に従って本実施形態のブリッジ19の作用について、特に各弦15間の間隔を調整する場合の作用を中心に以下説明する。なお、各弦15が張弦された状態で調整するものとする。また、図4における最も左の弦(第5弦)15を支持するユニットベース23を傾動させるものとする。
まず、最も左のユニットベース23を固定する第2固定ねじ27をレンチなどの工具により回転させて取り外す。すると、第2固定ねじ27が緩められたユニットベース23は、第1固定ねじ26を中心に傾動自在になる。そして、ユニットつまみ部28を、所望する位置(ここでは図4に示すA方向)に向けて操作すると、このユニットベース23は第1固定ねじ26を中心にA方向に傾動する。
ここで、サドル24は、2つの支持棒30でユニットベース23を挟んでいると共に、弦長調整用ねじ31を介してユニットベース23に支持されている。そのため、サドル24の小径部29bに形成された第2の臨界接触点C2は、ユニットベース23のA方向への傾動に追随してA方向に傾動する。すなわち、最も左のサドル24は、弦15の弾性反発力に抗して、弦15を支持した状態でA方向に傾動し、弦15をA方向に移動させる。そして、左右両ねじ孔20bのうち右側のねじ孔20bに第2固定ねじ27を、ユニットベース23が傾動可能な状態で螺合し、最も左のサドル24に形成された第2の臨界接触点C2を所望する位置まで微調整する。その後、最も左のサドル24に形成された第2の臨界接触点C2が所望する位置まで移動した後に、第2固定ねじ27がベースプレート20のねじ孔20b内にねじ込まれる。すると、第2固定ねじ27の頭部27aの下面がユニットベース23の上面を下方に押圧し、ユニットベース23がベースプレート20に固定され、弦15はA方向に移動した状態で固定される。したがって、最も左の弦15(第5弦)は、左から2番目の弦15(第4弦)との間隔が狭くなった状態で固定される。
なお、弦15の間の間隔を広めるためには、逆の操作を行う。
従って、第1の本実施形態では、上記のように構成されるため、以下に示す効果を得ることができる。
(1)サドル24は、支持棒30によりユニットベース23に対して左右方向の相対的な移動が規制されるとともに、弦長調整用ねじ31により張弦方向への移動が規制されて支持されている。そのため、ユニットベース23が第1固定ねじ(支持軸)26を中心に傾動した場合には、サドル24(小径部29a)に形成された第2の臨界接触点C2もこれに伴って左右方向に移動する。そのため、左右方向で隣接する各弦15同士の間隔が調整されることになる。すなわち、ユニットベース23を傾動させることにより各弦15間の間隔を調整できる。
(2)ユニットベース23は、傾動した後、その傾動した位置で第2固定ねじ(傾き固定手段)27がねじ孔20bにねじ込まれた際に、頭部27aの下面がユニットベース23の上面を下方に押圧することによりベースプレート20に固定される。そのため、ユニットベース23及びユニットベース23に弦長調整用ねじ31を介して固定されるサドル24ががたつくことを抑制できる。従って、サドル24のがたつきに基づくビレ音の発生やサスティーン劣化を抑制できる。また、調整する場合には、この第2固定ねじ27を緩めれば、再びユニットベース23は、傾動が可能となる。この第2固定ねじ27は、楽器本体12に対して垂直に配置されている。このため、弦15が張弦された状態でも、容易にレンチなどの工具で弦15の間隔が調整できる。
(3)また、第2固定ねじ27を固定する位置(長孔23c)の方が、サドル24よりも前側に位置するようになっている。つまり、ユニットベース23の全体をてことして見れば、第1固定ねじ26(支点)から長孔23c(力点)までの距離が、第1固定ねじ26(支点)からサドル24(作用点)までの距離より大きくなっている。そのため、弦15に起因しサドル24に掛かるユニットベース23に対する左右方向の力に対して、第2固定ねじ27により小さな力で確実に傾動した位置を固定できる構成となっている。
(4)第1の実施形態では、サドル24が第1固定ねじ26よりも前側に配置されているため、ユニットベース23は、第1固定ねじ26よりも前側に延びるように配置されている。
なお、サドル24を第1固定ねじ26よりも後側に配置してもよいが、この場合、ユニットベース23は、第1固定ねじ26から後側に延びるように配置されることになる。これらの構成は、テイルピース、ピックアップなどとの関係で適宜選択することができる。本実施形態では、ブリッジ全体を比較的コンパクトな構成としている。
(5)第1の実施形態では、第2固定ねじ27(力点)及びサドル24(作用点)が共に第1固定ねじ26(支点)よりも前側に配置されているため、てことしてのユニットベース23の全長を小さくでき、ユニットベース23を小型化することができる。
なお、サドル24(作用点)が第1固定ねじ26(支点)よりも前側に配置された状態で、第2固定ねじ27(力点)が第1固定ねじ26(支点)よりも後側に配置された場合も考えられる。この場合は、第2固定ねじの調整自体は容易になる場合もあるが、ユニットベース23(ブリッジ19)が第1の実施形態のものに比して大型化してしまう。
(6)ユニットベース23には、ユニットつまみ部(指掛け部)28が折り曲げ状態で形成されている。そのため、各弦15間の間隔を調整する際に、ユニットつまみ部28を指先で操作することでユニットベース23を傾動させることができ、調整を容易にすることができる。
(7)また、ユニットベース23をてことして見た場合、ユニットつまみ部28(力点)は、ユニットベース23上において第1固定ねじ26(支点)と最も離れた位置であるユニットベース23の前端に形成されている。そのため、小さな力でサドル24(作用点)を移動でき、各弦15間の微調整を容易に行うことができる。
(8)また、ユニットつまみ部28の方が、サドル24よりも前側に位置するようになっており、サドル24の左右方向への変位量は、ユニットつまみ部28の左右方向への変位量に比して少ないものとなる。そのため、第1の実施形態の構成では、従来技術のような構成のものと比較して、左右方向に対する第2の臨界接触点C2の位置の微調整を容易に行うことができる。
(9)第2固定ねじ(有頭ねじ部材)27は、ねじ孔20b内に螺合された場合、その頭部27aの下面がユニットベース23の上面を下方に押圧することにより、ユニットベース23を傾動不能に固定するようになっている。そのため、弦を張ったままの状態で、ユニットつまみ部28を把持してユニットベース23固定しながら第2固定ねじ27をねじ孔20b内にねじ込むことで、所望の位置にユニットベース23及びサドル24を確実に固定できる。
(10)ユニットベース23には、各弦15の前端を保持するためのテイルピース(弦保持手段)25が形成されている。そのため、ユニットベース23(ブリッジ19)とは別体構成となるテイルピースを設けた場合に比して、部品点数を減少させることができる。
(11)サドル24は、左右方向へ移動するだけではなく、弦長調整用ねじ31を回転させることにより、ユニットベース23に形成された案内部23bの側面Gに沿って張弦方向に移動することができ、弦長を個別に調整することができる。
(12)サドル本体29は、さらにサドル本体29を支持する2本の支持棒30を回転させることにより、ユニットベース23(楽器本体12)に対して接離方向(上下方向)に移動でき、弦15の弦高を個別に調整することができる。
(13)弦15は、サドル本体29の小径部29bに第2の臨界接触点C2が形成される。この小径部29bは、くびれ状に形成され、支持している弦15が左右方向にずれにくい構成となっている。そのため、サドル24を左右方向に移動しても、サドル本体29は、確実に弦15を支持した状態で、弦15の弾性反発力に抗して弦間隔を変更することができる。
(14)支持軸が、ねじ(第1固定ねじ26)で形成されたことにより、第1固定ねじ26とは別体構成の支持軸を設けた場合に比して構成を簡略化することができる。
(15)ユニットベース23には、1つの長孔23cに対応するねじ孔20bが2つずつ形成されている。そのため、ユニットベース23を傾動させる場合に、ユニットベース23自体の幅を大きくすることなく、傾動できる範囲を広くすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図6〜図9に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、本発明を6弦の電気ギターに具体化したものであり、ブリッジの構成が第1の実施形態のブリッジとは相違している。しかし、他の構成部分においては、第1の実施形態と略同一構成になっている。従って、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明することにし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の電気ギター41は、6本の弦15が張弦(張設)されており、各弦15の後端側を支持するためのブリッジ42を備えている。このブリッジ42には、楽器本体12の上面12aに固定される平面視略矩形状の金属板からなるベースプレート43が設けられており、このベースプレート43上には、弦15と個別に対応するサドルユニット22Aが左右方向に並設されている。
サドルユニット22Aは、図7に示すように、張弦方向を長手方向とする板状のユニットベース44と、ユニットベース44上に配置されるサドル45とを備えており、ユニットベース44の後端部には貫通孔44aが上下方向に形成されている。ベースプレート43の後端部には所定位置にねじ孔43aが上下方向に穿設されている。第1固定ねじ26がねじ孔43aに螺合されると、第1固定ねじ26の頭部26aの下面がユニットベース44の上面を上方から押圧する。このため、ユニットベース44は貫通孔44aにおいて第1固定ねじ26によりベースプレート43に傾動可能に固定される。
また、板状のユニットベース44は、貫通孔44aの前側の位置で、ベースプレート43に沿った底部から略直角に上方に折り曲げて、概ね幅の長さ程度の部分で再び180度折り返して下方に重ねて配置され、さらに底部で前方に略直角に折り曲げて再びベースプレート43に沿った形状となっている。このようにユニットベース44の一部を張弦方向に折り畳むことにより上方に突出した板状の重畳部46が形成される。この重畳部46の略中央部には、重畳部46を張弦方向に貫通した貫通孔46aが形成されている。
ユニットベース44の張弦方向における略中央部位には、上下方向に貫通された貫通孔44bが形成されている。また、ベースプレート43にも貫通孔43bが形成されると共に、楽器本体12の上面12a側にも貫通孔12bが形成されている。そして、ユニットベース44の貫通孔44b、ベースプレート43の貫通孔43b、及び楽器本体12の貫通孔12bは、ユニットベース44及びベースプレート43が楽器本体12に固定された際に位置対応するようになっている。そして、図示を省略した弦15の後端側に形成されたボールエンドが、楽器本体12における上面12aの貫通孔12bの裏面(図示略)に設けられた凹部に引っ掛けられた状態で保持される。弦15を装着する場合には、楽器本体12の下側から弦15の前端側を楽器本体12の貫通孔12bに挿入し(いわゆる「裏通し」し)、弦15は、貫通孔12bからベースプレート43の貫通孔43b及びユニットベース44の貫通孔44b内を通って電気ギター41の前側(他端側)に案内される。このように本実施形態では、楽器本体12の貫通孔12bが弦保持手段として機能するようになっている。
ユニットベース44の貫通孔44bの前側の部分から前端部近傍にかけて、張弦方向に沿った直線状の長孔からなるガイド孔(案内部)48(本実施形態では2つ)が左右方向に並んだ状態で平行に形成されている。また、ガイド孔48よりも前側のユニットベース44の前端部には、長孔44cが穿設される。長孔44cは、左右方向に設けられ、第1固定ねじ26を中心とする円弧状の長孔として形成されている。ベースプレート43の前側にはねじ孔43cが形成されている。そして、第2固定ねじ27の先端がねじ孔43cに螺合されると第2固定ねじ27の頭部27aの下面がユニットベース44の上面を上方から押圧する。そのため、第1固定ねじ26に傾動可能に固定されたユニットベース44は、第2固定ねじ27により所定の姿勢でベースプレート43に固定される。このように本実施形態では、第2固定ねじ27とベースプレート43のねじ孔43cとユニットベース44の長孔44cとにより傾き固定手段が構成されている。
サドル45は、張弦方向を長手方向とする略直方体状のブロック体からなり、このブロック体は上下方向の略中央部分が開放した中空部分が設けられた筒状となっている。サドル45における前端部の上面側には、左右方向における略中央部分に、側面視断面円弧状の凹部45bが形成されている。そして、この凹部45bの底面で、貫通孔12bに後端部が保持された弦15を支持するように構成されている。したがって、本実施形態では、サドル45の前側部に形成された凹部45bに第2の臨界接触点C2が形成される。
また、サドル45の前側部には、凹部45bの左右両側に、上下方向にねじ孔45cがそれぞれ形成されている。このねじ孔45cには、その上下寸法より長い支持棒30の上端部が螺合される。2本の支持棒30の下部はサドル45の下方に突出し、その下端部は、ガイド孔48の開口部にそれぞれ係合する。このように支持棒30は、ガイド孔48により左右方向が規制されるとともに、張弦方向には摺動可能にサドル45を支持する。支持棒30の上端部には、レンチにより回転可能に係合凹部が形成され、レンチにより突出した2本の支持棒30の高さを変化させることができるようになっている。
サドル45の後側部には、重畳部46の貫通孔46aに張弦方向と平行な方向で対応する位置にねじ孔45aが形成されている。そして、頭部を後方に向けた弦長調整用ねじ31が重畳部46の貫通孔46aを後方から貫通して、その先端部がサドル45のねじ孔45aに螺合することにより、弦長調整用ねじ31は、張弦方向と平行な方向に配設される。弦長調整用ねじ31には、サドル45と重畳部46の間で圧縮コイルスプリングからなる弦長調整用スプリング32が外装され、サドル45を前方に付勢している。そして、この弦長調整用ねじ31により、サドル45は、2本の支持棒30がユニットベース23(ベースプレート20)に対して略垂直な姿勢になるように支持されるとともに、張弦方向の移動が規制される。一方、弦長調整用ねじ31を回転させることで、サドル45との螺合量を変化させて張弦方向にサドル45を移動できるようになっている。
このように構成されたサドル45においては、2本の支持棒30を工具などによって回転させた場合、凹部45b(第2の臨界接触点C2)は、弦長調整用ねじ31と重畳部46の貫通孔46aとの接触部位を支点としてユニットベース44に対して接離方向に移動するようになっている。すなわち、弦高調整が行われる。
一方、弦長調整用ねじ31を回転させた場合、図8及び図9に示すように、サドル45(第2の臨界接触点C2)は、2本の支持棒30が各ガイド孔48の開口縁部にガイドされることにより、張弦方向に移動するようになっている。すなわち、弦長調整が行われる。
次に、図8及び図9に従って本実施形態のブリッジ42の作用について、特に各弦15間の間隔を調整する場合の作用を中心に以下説明する。なお、各弦15が張弦された状態で調整するものとする。また、図8における最も左の弦15(第6弦)を支持するユニットベース44を傾動させるものとする。
まず、最も左のユニットベース44を固定する第2固定ねじ27をレンチなどの工具により回転させて緩める。すると、第2固定ねじ27が緩められたユニットベース44は、第1固定ねじ26を中心に傾動自在になる。第1固定ねじ26が強く締め付けられてユニットベース44が固定されている場合には、第1固定ねじ26も緩める。そうすれば、ユニットベース44は、所望する位置(ここでは、「図8に示すA方向」)に向けて傾動する。このときサドル45は、弦長調整用ねじ31を介してユニットベース44の重畳部46に固定され弦長方向の移動が規制され、また、支持棒30がガイド孔48に係合していることから左右方向の移動が規制されている。
すなわち、最も左のユニットベース44に固定されるサドル45は、弦15の弾性反発力に抗して、弦15を支持した状態でユニットベース44とともにA方向に傾動する。そのため、サドル45の凹部45bに形成された第2の臨界接触点C2は、ユニットベース44のA方向への傾動に追随してA方向に傾動する。そして、図9に示すように、第2の臨界接触点C2が所望する位置まで傾動したら、第2固定ねじ27をベースプレート43のねじ孔43c内にねじ込む。すると、第2固定ねじ27の頭部27aの下面がユニットベース44の上面を下方に押圧し、ユニットベース44がベースプレート43に固定される。
従って、第2の実施形態によれば、さらに以下に示す効果をも得ることができる。
(16)楽器本体12の上面12aに形成された貫通孔12bが弦保持手段として機能するようになっている。そのため、第1の実施形態のようにユニットベース23にテイルピース(弦保持手段)25を形成した場合に比して、ブリッジ42に張弦方向の力がかからないという効果があり、保持部が不要になることと相俟って第2の実施形態のユニットベース44の構成を簡略化することができる。
(17)支持棒30の下端部がユニットベース44に形成されたガイド孔48の開口縁部に係合されている。そのため、サドル45が張弦方向に移動する場合には、サドル45をガイド孔48の開口縁部の形状に沿って張弦方向に確実に移動させることができる。また、支持棒30がユニットベース44の側面に沿って移動する場合に比して、サドル45をコンパクトに構成できる。そのため、第1の実施形態のベースギター11よりも弦15の本数が多い第2の実施形態の電気ギター41の場合では、好適である。
(第3の実施形態)
第2の実施形態において、電気ギター41は、図10に示すように、トレモロ装置61を備えたブリッジであってもよい。ここでトレモロ装置を備えた実施形態の一例を簡単に説明する。なお、弦高調節、弦長調節については省略している。トレモロ装置61は、楽器本体12(図1参照)に対しヒンジ機構(図示略)により傾動可能に装着されるベースプレート43と、ベースプレート43の上面に配置されたサドル保持部材62と、サドル保持部材62に保持されるサドル65と、上下方向に傾動するトレモロアーム63とを備えている。このサドル保持部材62の後端には、貫通孔62aが設けられる。サドル保持部材62は、この貫通孔62aにおいてベースプレート43のねじ孔43aに先端が螺入されたファインチューニング用ボルト67により傾動可能に支持されている。一方、サドル保持部材62の前端部には、左右方向にファインチューニング用ボルト67を中心とする弧状に形成された長孔62bが開口されている。長孔62bには、頭部を備えた固定ねじ68が貫通され、その先端がベースプレート43のねじ孔43cに螺入され固定されている。したがって、サドル保持部材62は、固定ねじ68を緩めれば、ファインチューニング用ボルト67を中心に左右方向に傾動可能となっており、固定ねじ68を締め込むことで固定ねじ68の頭部でサドル保持部材62を押圧して任意の傾動位置で固定できる。
サドル保持部材62の長孔62bの後方には左右方向の軸62cを備えたサドル保持部62dを備える。この軸62cには、サドル65が装着される。サドル65は、軸62cに外装された円筒状のサドル本体65aと、サドル本体65aから後方に延設された板状のチューニングレバー65bとを備える。
サドル本体65aは、その左右方向の中央部に円周方向に設けられた凹部65cが形成され、この凹部65cに弦15が当接され第2の臨界接触点C2が形成される。また、弦15の後端部はサドル本体65aの後部に設けられた凹部である弦保持部65dにボールエンド(図示略)が係止されて保持される。
チューニングレバー65bは、サドル本体65aの後側下部から後方に設けられた平面視細長矩形状の板状の部材で、その後端部の左右方向中央部には、長手方向(張弦方向)にスリット65eが設けられている。
チューニングレバー65bの略中央部下面には、サドル保持部材62に対向して圧縮コイルばねから構成される、ばね66が上下方向に配置されている。そのため、チューニングレバー65bは、軸62cを中心に上方に付勢されている。
ファインチューニング用ボルト67は、上端部に設けられた頭部67aと、そこから続く軸部67bと、雄ねじが形成された先端部67cを備える。ファインチューニング用ボルト67の先端部67cは、ベースプレート43のねじ孔43aに螺入されており、ファインチューニング用ボルト67を回転させることでベースプレート43に対して上下方向に相対移動する。また、軸部67bには、ねじ溝が刻設されておらずサドル保持部材62の貫通孔62aに対しては螺合することはない。また、軸部67bは、チューニングレバー65bのスリット65e内に配置され、頭部67aは、チューニングレバー65bの後端上面の当接部65fと当接している。前述のように、チューニングレバー65bは、ばね66により上方に付勢されているため、頭部67aの下面と、当接部65fとは、付勢される状態で当接している。このため、ファインチューニング用ボルト67を回転させて頭部67aを上下に変位させるとチューニングレバー65bは上下に変位し、サドル本体65aは、それに伴い回転する。
このように構成された第3の実施形態の作用について説明する。弦15の間隔を調整する場合、締め付けられている固定ねじ68をレンチなどで緩める。そうすると、サドル保持部材62は、ファインチューニング用ボルト67を軸に傾動可能な状態となる。このときサドル保持部材62を傾動させるとそれに伴いサドル本体65aの凹部65cに設けられた第2の臨界接触点C2が左右に変位し弦15の間隔を調整することができる。調整後は、固定ねじ68を締め付けると固定ねじ68の頭部の下面がサドル保持部材62の長孔62bの周縁部上面を押圧し任意の傾動位置でサドル保持部材62をベースプレートに対して固定することができる。
トレモロアーム63は、これを揺動することでベースプレート43がヒンジ機構を支点に揺動し、弦15の張力を変える。ファインチューニング(ブリッジにおける張力の微調整)は、ナットをロックしたロッキングナットを備えたギターに適した機構で、ブリッジ側のみで弦高や弦長を変えることなく張力のみを微調整する。この場合、ファインチューニング用ボルト67を平面視で時計回りに回転させると、先端部67cとねじ孔43aとの螺合量が多くなり、頭部67aが下方に変位する。そうするとチューニングレバー65bを押し下げる。このとき、サドル本体65aに形成された凹部65cは、軸62cの中心と同心の弧状に形成されており、その回転によって第2の臨界接触点C2の上下方向、前後方向の位置が変動することがない。したがって、弦15の張力のみを強める(音程を高める)ように微調整することができる。ファインチューニング用ボルト67を平面視反時計回りに回転させれば同様に弦15の張力のみを弱める(音程を下げる)ことができる。
以上第3の実施形態で説明したように、本発明の弦楽器用ブリッジは、トレモロ装置を備えたギターや、ファインチューニング装置を備えたギターにおいても好適に適用することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図11に基づき説明する。なお、第4の実施形態は、弦15の張弦方向において、第1固定ねじ26、サドル24及び第2固定ねじ27の位置関係が第1の実施形態とは異なっている。そのため、これらの位置関係を中心に説明する。
図11に示すように、本実施形態のサドルユニット70はユニットベース71を備えている。ユニットベース71には、その前側に案内部23bが形成されており、その案内部23bの後方であって、且つ前後方向の略中央位置には貫通孔23aが形成されている。また、ユニットベース71には、貫通孔23aの直後位置にテイルピース25が形成されており、テイルピース25の直後位置に長孔23cが形成されている。また、ユニットベース71の最後部であって、且つ長孔23cの直後位置には、ユニットつまみ部28が形成されている。そのため、弦15を張弦した状態において、第2固定ねじ27の上方及びユニットつまみ部28の上方には、弦15が張弦されていない。
従って、第4の実施形態のブリッジ19では、各弦15の間隔調整をする場合に、第2固定ねじ27を回転させて緩めるためのドライバが弦15に接触することを良好に回避することができる。また、第4の実施形態では、サドルユニット70を傾動させる際に、ユニットつまみ部28を操作する指先が弦15に触れることも良好に回避できる。
なお、各実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・第1の実施形態において、弦保持手段(テイルピース25)は、ブリッジ19とは別体構成であってもよい。また、第2の実施形態においても、弦保持手段は、ブリッジ42よりも後側に形成されたテイルピースであってもよい。
・第2の実施形態において、ブリッジ42は、図12に示すように、サドルユニット22A毎にベースプレート43Bがそれぞれ設けられた構成であってもよい。また、第1の実施形態においても、サドルユニット22毎にベースプレート43Bがそれぞれ設けられた構成であってもよい。
・第1、第2の実施形態において、弦高調整機能を有してなくてもよい。すなわち、支持棒30は、回転不能な構成にしてもよい。また、第3の実施形態において、弦高調整機能を備えた構成としてもよい。
・第1、第2の実施形態において、弦長調整機能を有しない構成であってもよい。すなわち、サドル24,45は、弦長調整用ねじ31が回転しても張弦方向に移動しない構成にしてもよい。また、サドルユニット22,22Aを構成するユニットベース23,44とサドル24,45とが一体構成されてもよい。また、第3の実施形態において、弦長調整機能を備えた構成としてもよい。
・各実施形態において、支持軸は、ユニットベース23,44(サドル34,45)が支持軸を中心に傾動できるのであれば、第1固定ねじ26のようなねじ部材に限らない。
・各実施形態において、第1固定ねじ26は、任意の位置(例えば、張弦方向における略中央位置)に設けられてもよい。
・各実施形態において、ベースプレート20,43を設けなくてもよい。すなわち、サドルユニット22,22Aを楽器本体12の上面12aに直接固定するようにしてもよい。
・各実施形態において、ユニットつまみ部(指掛け部)28は設けなくてもよい。
・各実施形態において、第2の臨界接触点C2と支持軸(第1固定ねじ26)との張弦方向における位置が同一でなければ、サドル24,45は、任意の位置に配設されてもよい。たとえば、サドルユニットは、図13(a)に示すように、サドル24、第2固定ねじ27及び第1固定ねじ26が前側から後ろ側へ順に配置されたサドルユニット80であってもよい。また、サドルユニットは、図13(b)に示すように、第1固定ねじ26、サドル24及び第2固定ねじ27が前側から後ろ側へ順に配置されたサドルユニット81であってもよい。
・第1、第2、第4の実施形態において、第2固定ねじ27は、必ずしも必要がない。例えば、ユニットベース23,44,71と、ベースプレート20、43との間に凹凸等の係合手段を形成する。そして、第1固定ねじ26を締め込んでいるときはユニットベース23,44,71を傾動不能に固定する。一方、第1固定ねじ26を緩めたときには、その係合が外れ、ユニットベース23,44,71の傾動を可能にしたような構成としてもよい。
・第1、第4の実施形態において、任意の本数(例えば4本)の弦15を有するベースギター11に具体化してもよい。また、ベースギター11に限らず、任意の弦楽器(例えば電気ギター)に具体化してもよい。また、第2の実施形態において、任意の本数(例えば12本)の弦15を有する電気ギター41に具体化してもよい。また、電気ギター41に限らず、任意の弦楽器(たとえば、アコースティックギター)に具体化してもよい。
第1の実施形態におけるベースギターの斜視図。 第1の実施形態における弦楽器用ブリッジの斜視図。 第1の実施形態における弦楽器用ブリッジの分解斜視図 第1の実施形態の弦楽器用ブリッジにおいて各弦間の間隔を調整する前の平面図。 第1の実施形態の弦楽器用ブリッジにおいて各弦間の間隔を調整した後の平面図。 第2の実施形態における電気ギターの一部斜視図。 第2の実施形態における弦楽器用ブリッジの分解斜視図。 第2の実施形態の弦楽器用ブリッジにおいて各弦間の間隔を調整する前の平面図。 第2の実施形態の弦楽器用ブリッジにおいて各弦間の間隔を調整した後の平面図。 第3の実施形態における弦楽器用ブリッジの概略断面図。 第4の実施形態における弦楽器用ブリッジの平面図。 他の別例における弦楽器用ブリッジの斜視図。 (a)は別例のサドルユニットの構成を示す平面図、(b)は他の別例のサドルユニットの構成を示す平面図。 従来の弦楽器用ブリッジの構成を示す概略側面図。
符号の説明
11…ベースギター(弦楽器)、12…楽器本体,12a…上面(表面)12b…貫通孔(弦保持手段)、15…弦、18…ナット、19,42…弦楽器用ブリッジ、20,43…ベースプレート、20b,43c…貫通孔(傾き固定手段)、23,44,71…ユニットベース、23b…案内部、23c、44c,62b…長孔(傾き固定手段)、24,45,65…サドル、25…テイルピース(弦保持手段)、26…第1固定ねじ(支持軸)、26a…頭部、27…第2固定ねじ(傾き固定手段、有頭ねじ部材)、27a…頭部、41…電気ギター(弦楽器)、43A…ねじ孔(ファインチューニング手段)、43a…ねじ孔(ファインチューニング手段)、48…案内孔、62a…貫通孔(ファインチューニング手段)、62c…軸(ファインチューニング手段)、62d…サドル保持部(ファインチューニング手段)、65d…弦保持部(弦保持手段)、65e…スリット(ファインチューニング手段)、67…ファインチューニング用ボルト(ファインチューニング手段)、67a…頭部、68…固定ねじ(傾き固定手段、有頭ねじ部材)、C2…第2の臨界接触点。

Claims (16)

  1. 弦楽器の楽器本体において複数本の弦を振動可能に支持する弦楽器用ブリッジであって、
    当該弦楽器用ブリッジは、
    前記弦楽器における楽器本体の表面に配設される複数のユニットベースと、
    当該ユニットベース上に設けられ、且つ前記弦を支持する臨界接触点が形成されるサドルと、
    前記楽器本体に固定され、且つ前記ユニットベースが前記楽器本体の表面に沿って傾動可能に支持される支持軸とを備え、
    前記臨界接触点は、前記支持軸を中心に前記ユニットベースを傾動させた場合に、前記弦の張弦方向と交差する方向に変位されること
    を特徴とする弦楽器用ブリッジ。
  2. 前記ユニットベースには、前記支持軸と異なる位置で、当該ユニットベースが傾動された位置を固定する傾き固定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の弦楽器用ブリッジ。
  3. 前記支持軸から前記傾き固定手段までの張弦方向に沿った距離より、前記支持軸から前記サドルまでの張弦方向に沿った距離の方が短いことを特徴とする請求項2に記載の弦楽器用ブリッジ。
  4. 前記サドルは、前記弦の張弦方向に沿って前記支持軸よりも弦楽器のナット側に配置されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の弦楽器用ブリッジ。
  5. 前記傾き固定手段は、前記弦の張弦方向に沿って前記支持軸よりも弦楽器のナット側に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  6. 前記ユニットベースには、指先で操作可能な指掛け部が設けられたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  7. 前記支持軸から前記指掛け部までの張弦方向に沿った距離より、前記支持軸から前記サドルまでの張弦方向に沿った距離の方が短いことを特徴とする請求項6に記載の弦楽器用ブリッジ。
  8. 前記支持軸は、前記ユニットベースの前記弦の張弦方向における一端側に設けられたことを特徴とする請求項2〜請求項7のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  9. 前記傾き固定手段は、前記ユニットベースに穿設された前記支持軸を中心とする弧状の長孔と、前記長孔に挿入された場合に、頭部でユニットベースを押圧して該ユニットベースの傾きを固定する有頭ねじ部材とを備えて構成されたことを特徴とする請求項2〜請求項8のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  10. 前記ユニットベースには、前記弦の一端部を保持する弦保持手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  11. 前記弦は、前記サドルで振動可能に支持され、その一端部が前記楽器本体で保持されることを特徴とする請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  12. 前記サドルには、前記弦の一端部を保持する弦保持手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  13. 前記ユニットベースには、前記弦の張弦方向に沿った案内部が形成されており、前記サドルは前記案内部に案内されて前記張弦方向に移動自在に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項12のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  14. 前記サドルは、前記ユニットベースに対して接離方向に移動自在に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項13のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  15. 前記ユニットベースを前記弦楽器における楽器本体に対して接離方向に移動可能なファインチューニング手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項14のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジ。
  16. 請求項1〜請求項15のうちいずれか一項に記載の弦楽器用ブリッジを備えたことを特徴とする弦楽器。
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