JP2006218870A - 射出条件推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出機構における充填速度が、高い精度で推定することができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】
【数14】
Figure 2006218870

左辺のViは推定すべき充填速度、右辺のB0〜Bは実験で定めた係数。可塑化樹脂温度Tm(n)は別の処理で推定可能。したがって、この式によれば、ノズル出口樹脂温度T(n)と保圧圧力Phとノズル温度Tnとを仮定することにより、必要な充填速度Viを推定することができる。
【効果】充填速度を高い精度で推定することができ、従来よりも精度のよい射出条件を設定することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は射出機構における射出条件(充填速度、保圧圧力、ノズル温度)を、計算により推定する技術に関する。
従来、射出機構における可塑化樹脂温度を測定する技術として熱電対を用いるものが知られている(例えば、特許文献1。)。
特開平6−246786号公報(図1)
図9は特開平6−246786号公報の図1の再掲図であり、1は加熱シリンダ、2はノズル、4は熱電対、4bはピアノ線である。熱電対4で樹脂5、特に可塑化樹脂温度を実測するというものである。
樹脂流路に熱電対4をさらすために、熱電対4が所定の位置からずれる虞があり、それを対策するためにピアノ線4bのようなプロテクターが不可欠となる。
さらに、ノズル2には必ず熱電対4を取付けなければならず、その加工費用が嵩む。
すなわち、樹脂温度を実測するには、熱電対を取付けるなど加工費用が嵩むと共にノズルの構造が複雑となるため、取扱いに注意を要し、生産性が低下する。
射出機構における可塑化樹脂温度を、計算により推定することができれば好ましいことである。
ところで、射出機構では、充填速度、保圧圧力及びノズル温度から射出条件を、予め設定し、次に射出を実施する。射出条件の設定は、一般に経験基づいて作業者が人為的な設定する。この設定が好ましくない場合には、何度も射出条件を変更して射出を行うことを繰り返す。そのため、試運転時間が延びて、生産運転になかなか移行できないことがある。
射出条件を構成する充填速度、保圧圧力及び/又はノズル温度が、高い精度で推定できれば、望ましい。
本発明は射出機構における射出条件が高い精度で推定することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、射出機構のノズル出口における樹脂温度であるノズル樹脂温度を推定する計算式の右辺は、2つの項群の和と定め、2つの項群のうちの一方は、下記の「第1の処理」又は「第2の処理」で推定した加熱筒内可塑化樹脂温度とし、2つの項群のうちの他方は、充填速度に未知な係数を乗じた項、保圧圧力に未知な係数を乗じた値、ノズル温度に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、得られた計算式を不完全ノズル出口樹脂温度推定式と定めるステップと、
充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうちから不完全ノズル出口樹脂温度推定式の右辺を構成する項目を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうちの必要なデータを取得するデータ取得ステップと、
前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
この既知化した係数により前記不完全ノズル出口樹脂温度推定式を完全ノズル出口樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
ノズル出口樹脂温度が左辺で、加熱筒内可塑化樹脂温度に充填速度、保圧圧力、ノズル温度の少なくとも1項を加えたものを右辺とした、完全ノズル出口樹脂温度推定式を変形して、ノズル出口樹脂温度を右辺に移し、左辺に充填速度、保圧圧力又はノズル温度を移した式にするステップと、
この式の右辺に、充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうち必要な数値及びノズル出口樹脂温度を人為的に与えることで、通常運転に用いる充填速度、保圧圧力又はノズル温度を推定するステップと、からなる射出条件推定方法である。
「第1の処理」:
加熱筒内の先端の可塑化樹脂温度を推定する計算式の右辺は、加熱筒温度に未知な係数を乗じた項、サイクル時間に未知な係数を乗じた項、計量値に未知な係数を乗じた項、背圧に未知な係数を乗じた項、スクリュー回転数に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、得られた計算式を不完全可塑化樹脂温度推定式と定めるステップと、
この不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺が単項である場合は、この単項を構成する加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を少なくとも1回運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数のデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得し、
前記不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺が複数項である場合は、この複数項を構成する加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数のうちの必要なデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得するデータ取得ステップと、
前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
この既知化した係数により前記不完全可塑化樹脂温度推定式を完全可塑化樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
この完全可塑化樹脂温度推定式を用い、この式の右辺に、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、回転数のうち必要な数値を人為的に与えることで、通常運転に用いる可塑化樹脂温度を推定するステップと、からなる加熱筒内可塑化樹脂温度推定処理。
「第2の処理」:
加熱筒内の先端の可塑化樹脂温度を推定する計算式の右辺は、2つの項群の和と定め、
2つの項群のうちの一方は、加熱筒温度に未知な係数を乗じた項、サイクル時間に未知な係数を乗じた項、計量値に未知な係数を乗じた項、背圧に未知な係数を乗じた項、スクリュー回転数に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、
2つの項群のうちの他方は、計量モニター値として取得可能な計量時間に未知な係数を乗じた項、計量モニター値として取得可能な計量トルクに未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、
得られた計算式を不完全可塑化樹脂温度推定式と定めるステップと、
加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうちから不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺を構成する項目を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうちの必要なデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得するデータ取得ステップと、
前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
この既知化した係数により前記不完全可塑化樹脂温度推定式を完全可塑化樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
この完全可塑化樹脂温度推定式を用い、この式の右辺に、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうち必要な数値を人為的に与えることで、通常運転に用いる可塑化樹脂温度を推定するステップと、からなる加熱筒内可塑化樹脂温度推定処理。
請求項1によれば、充填速度、保圧圧力、ノズル温度の1つを高い精度で推定することができ、従来よりも精度のよい射出条件を設定することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
データ取得のためにセンサ類を取付けたデータ取得仕様の射出機構を図1で説明し、センサ類を除去した通常仕様の射出機構を図2で説明する。
図1は本発明に係るデータ取得仕様の射出機構の断面図であり、このデータ取得のための射出機構10Aは、加熱筒11と、この加熱筒11に備えたバンドヒータ12と、加熱筒11の先端に備えたノズル13と、このノズル13に備えたノズル用バンドヒータ14と、加熱筒11に前後進及び回転可能に収納したスクリュー15と、このスクリュー15を前後進させる射出シリンダ16と、この射出シリンダ16のピストンロッド17を介してスクリュー15を回転させる回転手段18と、スクリュー15の回転数を計測する回転数センサ19と、スクリュー19の軸方向の移動ストロークもしくは位置を検知するストロークセンサ21と、回転数センサ19又はストロークセンサ21の検知信号に基づいて射出シリンダ16並びに回転手段18を制御する制御部22とを基本構成とする。
この基本構成に、データ取得のために次のセンサ類を付設する。
バンドヒータ12の近傍に測温手段T1を設け、この測温手段T1で加熱温度データdTbを取得する。測温手段T1は加熱筒11に常設する温度センサで代用することは差し支えない(以下同様)。
ノズル用バンドヒータ14の近傍に測温手段T2を設け、この測温手段T2でノズル温度データdTnを取得する。
金型側のスプルブッシュ24に測温手段T3を設け、この測温手段T3でノズル出口樹脂温度データdT(n)を取得する。
加熱筒11の先端に測温手段T4を設け、この測温手段T4で可塑化樹脂温度データdTm(n)を取得する。
その他、次に述べる要素から、必要ならば図示せぬセンサを介して、以下のデータ類を取得する。
射出シリンダ16から可塑化計量時の背圧データdPb及び射出直後の保圧圧力データdPhを取得する。
回転手段18から計量トルクdStを取得する。
回転数センサ19からスクリュー回転数dVsを取得する。
ストロークセンサ21から計量値データdSM及び充填速度データdViを取得する。
制御部22からサイクル時間データdtc及び計量時間データdtsを取得する。
以上に述べたデータ類をまとめて次の表に示す。なお、記号の冒頭の「d」はデータを示す添え字である。
Figure 2006218870
図2は通常仕様の射出機構の断面図であり、通常運転に供する射出機構10Bは、加熱筒11と、この加熱筒11に備えたバンドヒータ12と、加熱筒11の先端に備えたノズル13と、このノズル13に備えたノズル用バンドヒータ14と、加熱筒11に前後進及び回転可能に収納したスクリュー15と、このスクリュー15を前後進させる射出シリンダ16と、この射出シリンダ16のピストンロッド17を介してスクリュー15を回転させる回転手段18と、スクリュー15の回転数を計測する回転数センサ19と、スクリュー19の軸方向の移動ストロークもしくは位置を検知するストロークセンサ21と、回転数センサ19又はストロークセンサ21の検知信号に基づいて射出シリンダ16並びに回転手段18を制御する制御部22とからなる。
通常仕様の射出機構10Bは、少なくとも図1で説明した測温手段T3及びT4を備えていない。これらの測温手段T3及びT4を備えることなく、通常の運転が可能であれば、ノズルは簡単なままで済ませることができ、好ましいことである。
言い換えれば、従来の技術の項で述べた従来の技術は、通常運転時に測温手段T3又はT4を備えなければならず、これがノズルの加工費用を押し上げると共に成形品の生産性を低下させていたが、本発明ではその心配がない。
すなわち、データ取得時はやむを得ないが、通常運転時には測温手段T3及びT4を備える必要がないことが本発明の構造的特徴とであり、それを可能にしたのが、次に述べる本発明の温度推定方法である。
図3は本発明の加熱筒内可塑化樹脂温度推定方法に係るフロー図である。××はステップ番号を示す。
ST01:先ず可塑化条件を項とし、それに未知な係数を乗じた次の様な推定式を立てる。この推定式は係数が未知であるため不完全可塑化樹脂温度推定式と呼ぶ。
Figure 2006218870
ST02:可塑化条件を変えながら未知な係数の数以上の実験を行い、図1の要領で、上述の表1に示したデータを取得する。
ST03:未知な係数の数(この例では6個)と同数の連立方程式を立て、第2項のTbにdTbを代入し、第3項のtcにdtcを代入する要領で、a〜aを未知数として6元1次連立方程式とする。この6元1次連立方程式を解くことにより、a〜aを数値化する。すなわち、a〜aは既知な係数となる。
なお、未知な係数の既知化は、重回帰分析法で実施することもできる。したがって、未知な係数の既知化は、任意の方法で行うことができる。
ST04:未知な係数a〜aを既知な係数A〜Aと改めることにより、次に示す完全可塑化樹脂温度推定式を得ることができる。
Figure 2006218870
ST05:上記完全可塑化樹脂温度推定式に、人為的に定まる可塑化条件Tb、tc、SM、Pb、Vsを代入することで、可塑化樹脂温度Tm(n)を求めることができる。
ST06:可塑化条件Tb、tc、SM、Pb、Vsを変えて、可塑化樹脂温度Tm(n)を求める必要があれば、ST05に戻る。
スクリュー交換や材料変更などで、前記推定式が適用できないときにはこのフローを終えフローの先頭に戻す。
なお、ST01での推定式は、Tm(n)=A+A・Tbや、Tm(n)=A+A・SM+A・Pb+A・Vsであってもよい。したがって、加熱筒温度Tb、サイクル時間tc、計量値SM、背圧Pb、スクリュー回転数Vsの全てもしくは1つを選ぶことができる。
実験や試運転の後の通常運転時には、加熱筒内可塑化樹脂温度を実測することなく、演算式により演算することで推定できる。したがって、ノズルに温度計測手段を設ける必要が無くなり、ノズルのシンプル化を維持することができる。
また、樹脂温度を推定する場合は、従来は加熱筒温度などを代用していたが温度精度が悪かった。
この点、第1の処理によれば実測に近似する高い精度の可塑化樹脂温度を得ることができる。
上記第1の処理では、可塑化条件を加熱筒温度Tb、サイクル時間tc、計量値SM、背圧Pb、スクリュー回転数Vsの全てもしくは1つとした。これには、計量時間モニター値や計量トルクモニター値が含まれていない。
可塑化ステップ中、樹脂が予定より柔らかくなれば必要トルクが減少し、逆に予定より硬ければ必要トルクが増大する。そこで、計量トルクモニター値を推定式に加えることは有効である。計量時間モニター値も同様である。
そこで、本発明の第2の処理では、第1の処理に計量時間モニター値及び計量トルクモニター値を加えたことを特徴とする。
第2の処理における不完全可塑化樹脂温度推定式は次の通りである。
Figure 2006218870
第7項のΣts(n−m〜n)及び第8項のΣSt(n−m〜n)の意味は次の通りである。
通常の射出機構では、スクリューを後退限近傍まで後退させることで、複数回分の樹脂を加熱筒に貯留し、スクリューを射出前進、停止、射出前進、停止、・・・のごとく繰返すことで、スクリューが前進限まで前進する間に複数個の成形品を得るという運転形態が採用される。
そこで、この小間切れになった計量時間や計量トルクを積算することとした。そのために、第7項をΣts(n−m〜n)、第8項をΣSt(n−m〜n)とした。
なお、計量時間モニター値tsや計量トルクモニター値Stは、計量時間データdtsや計量トルクデータdStと同類のデータである。しかし、取得時期が異なるため名称を変えた。
第2の処理における完全可塑化樹脂温度推定式は次の通りとなる。
Figure 2006218870
そして、制御フローは図3と同一である。
以上に述べた第2の処理は、第1の処理に計量モニター値として取得可能な計量時間、計量トルクの両方もしくは1つを加えて、推定精度を高めた。
したがって、第2の処理によれば実測により近似する高い精度の可塑化樹脂温度を得ることができる。
以上の第1の処理又は第2の処理で推定した可塑化樹脂温度Tm(n)は、図1に示す樹脂だまり(測温手段T4位置に相当)での温度である。この温度Tm(n)に若干の温度変化を見込んでノズル出口樹脂温度と推定することは実用的である。データ取得時に測温手段T3(図1参照)が不要となり、データ取得にかかる費用が節約できるからである。
しかし、可塑化樹脂温度よりもノズル出口樹脂温度が重要であって、このノズル出口樹脂温度を高い精度で推定できることが望まれる。
そこで、本発明の第3の処理は可塑化樹脂温度をベースとしたノズル出口樹脂温度の推定方法を提供するものである。
図4は充填速度とノズル出口樹脂温度との関係を調べたグラフであり、加熱筒温度Tbを190℃に設定し、充填速度Viを25、50、100mm/sに設定して、ノズル出口樹脂温度データdT(n)を調べ。スクリュー先端がノズルに接近するほどノズル出口樹脂温度データdT(n)は上昇する傾向が認められた。
そして、充填速度が25mm/sのときにdT(n)が最大202℃であり、充填速度が50mm/sのときにdT(n)が最大205℃であり、充填速度が100mm/sのときにdT(n)が最大210℃であった。
この結果から、充填速度はノズル出口樹脂温度に大きく影響することが判明した。
その他、ノズル温度や保圧圧力もノズル出口樹脂温度に影響することが考えられる。
そこで、第3の処理における不完全ノズル出口樹脂温度推定式を次の通りに定める。
Figure 2006218870
そして、第3の処理における完全ノズル出口樹脂温度推定式を次の通りに定める。
Figure 2006218870
このノズル出口樹脂温度推定式に射出条件を代入すれば、そのときのノズル出口樹脂温度が高い精度で推定することができる。
図5及び図6は本発明のノズル出口樹脂温度推定方法に係るフロー図である。なお、図5のフローの末尾(A)は図6のフローの冒頭の(A)に繋がり、図5と図6の2枚の図で1フローを構成する。
図5は図3とほぼ同内容であるがステップ番号を変えて再掲する。
ST11:先ず可塑化条件を項とし、それに未知な係数を乗じた次の様な推定式を立てる。この推定式は係数が未知であるため不完全可塑化樹脂温度推定式と呼ぶ。
Figure 2006218870
ST12:可塑化条件を変えながら未知な係数の数以上の実験を行い、図1の要領で、上述の表1に示したデータを取得する。
ST13:未知な係数の数(この例では6個)と同数の連立方程式を立て、第2項のTbにdTbを代入し、第3項のtcにdtcを代入する要領で、a〜aを未知数として6元1次連立方程式とする。この6元1次連立方程式を解くことにより、a〜aを数値化する。すなわち、a〜aは既知な係数となる。
ST04:未知な係数a〜aを既知な係数A〜Aと改めることにより、次に示す完全可塑化樹脂温度推定式を得ることができる。
Figure 2006218870
ST15:上記完全可塑化樹脂温度推定式に、人為的に定まる可塑化条件Tb、tc、SM、Pb、Vsを代入することで、可塑化樹脂温度Tm(n)を求めることができる。
図6にて、ST16以降を説明する。
ST16:先ず射出条件を項とし、それに未知な係数を乗じた次の様な推定式を立てる。この推定式は係数が未知であるため不完全ノズル出口樹脂温度推定式と呼ぶ。
Figure 2006218870
ST17:射出化条件を変えながら未知な係数の数以上の実験を行い、図1の要領で、上述の表1に示したデータを取得する。
ST18:未知な係数の数(この例では5個)と同数の連立方程式を立て、第3項のViにdViを代入し、第4項のPhにdPhを代入する要領で、b〜bを未知数として5元1次連立方程式とする。この5元1次連立方程式を解くことにより、b〜bを数値化する。すなわち、b〜bは既知な係数となる。
なお、未知な係数の既知化は、重回帰分析法で実施することもできる。したがって、未知な係数の既知化は、任意の方法で行うことができる。
ST19:未知な係数b〜bを既知な係数B〜Bと改めることにより、次に示す完全ノズル出口樹脂温度推定式を得ることができる。
Figure 2006218870
ST20:上記完全ノズル出口樹脂温度推定式に、人為的に定まる射出条件Vi、Ph、Tnを代入することで、ノズル出口樹脂温度T(n)を求めることができる。
ST21:射出条件Vi、Ph、Tnを変えて、ノズル出口樹脂温度T(n)を求める必要があれば、ST20に戻る。
スクリュー交換や材料変更などで、前記推定式が適用できないときにはこのフローを終えフローの先頭に戻す。
第1、第2の処理は、加熱筒内可塑化樹脂温度を推定するものであったが、第3の処理ではノズル出口樹脂温度が推定できる。樹脂成形を制御する上で、ノズル出口樹脂温度が最も重要なパラメータの1つになるため、第1、第2の処理よりも第3の処理がより有益であると言える。
本発明方法は、第3の処理の変形方法であり、第3の処理で採用したT(n)に関する推定式を変形して、射出条件Vi、Ph又はTnに関する式を建てることができる。次の式はViに関する推定式である。
Figure 2006218870
可塑化樹脂温度Tm(n)は第1の処理又は第2の処理で推定できた。したがって、この式によれば、ノズル出口樹脂温度T(n)と保圧圧力Phとノズル温度Tnとを仮定することにより、必要な充填速度Viを推定することができる。以下に示すように、他のPh又はTnも同様である。
Figure 2006218870
可塑化樹脂温度Tm(n)は第1の処理又は第2の処理で推定できた。したがって、この式によれば、ノズル出口樹脂温度T(n)と充填速度Viとノズル温度Tnとを仮定することにより、保圧圧力Phを推定することができる。
Figure 2006218870
可塑化樹脂温度Tm(n)は第1の処理又は第2の処理で推定できた。したがって、この式によれば、ノズル出口樹脂温度T(n)と充填速度Viと保圧圧力Phを仮定することにより、ノズル温度Tnを推定することができる。
したがって、本発明方法は、射出機構のノズル出口における樹脂温度であるノズル樹脂温度を推定する計算式の右辺は、2つの項群の和と定め、2つの項群のうちの一方は、下記の「第1の処理」又は「第2の処理」で推定した加熱筒内可塑化樹脂温度とし、2つの項群のうちの他方は、充填速度に未知な係数を乗じた項、保圧圧力に未知な係数を乗じた値、ノズル温度に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、得られた計算式を不完全ノズル出口樹脂温度推定式と定めるステップと、
充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうちから不完全ノズル出口樹脂温度推定式の右辺を構成する項目を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうちの必要なデータを取得するデータ取得ステップと、
前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
この既知化した係数により前記不完全ノズル出口樹脂温度推定式を完全ノズル出口樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
ノズル出口樹脂温度が左辺で、加熱筒内可塑化樹脂温度に充填速度、保圧圧力、ノズル温度の少なくとも1項を加えたものを右辺とした、完全ノズル出口樹脂温度推定式を変形して、ノズル出口樹脂温度を右辺に移し、左辺に充填速度、保圧圧力又はノズル温度を移した式にするステップと、
この式の右辺に、充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうち必要な数値及びノズル出口樹脂温度を人為的に与えることで、通常運転に用いる充填速度、保圧圧力又はノズル温度を推定するステップと、からなる射出条件推定方法。
「第1の処理」:
加熱筒内の先端の可塑化樹脂温度を推定する計算式の右辺は、加熱筒温度に未知な係数を乗じた項、サイクル時間に未知な係数を乗じた項、計量値に未知な係数を乗じた項、背圧に未知な係数を乗じた項、スクリュー回転数に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、得られた計算式を不完全可塑化樹脂温度推定式と定めるステップと、
この不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺が単項である場合は、この単項を構成する加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を少なくとも1回運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数のデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得し、
前記不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺が複数項である場合は、この複数項を構成する加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数のうちの必要なデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得するデータ取得ステップと、
前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
この既知化した係数により前記不完全可塑化樹脂温度推定式を完全可塑化樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
この完全可塑化樹脂温度推定式を用い、この式の右辺に、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、回転数のうち必要な数値を人為的に与えることで、通常運転に用いる可塑化樹脂温度を推定するステップと、からなる加熱筒内可塑化樹脂温度推定処理。
「第2の処理」:
加熱筒内の先端の可塑化樹脂温度を推定する計算式の右辺は、2つの項群の和と定め、
2つの項群のうちの一方は、加熱筒温度に未知な係数を乗じた項、サイクル時間に未知な係数を乗じた項、計量値に未知な係数を乗じた項、背圧に未知な係数を乗じた項、スクリュー回転数に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、
2つの項群のうちの他方は、計量モニター値として取得可能な計量時間に未知な係数を乗じた項、計量モニター値として取得可能な計量トルクに未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、
得られた計算式を不完全可塑化樹脂温度推定式と定めるステップと、
加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうちから不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺を構成する項目を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうちの必要なデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得するデータ取得ステップと、
前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
この既知化した係数により前記不完全可塑化樹脂温度推定式を完全可塑化樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
この完全可塑化樹脂温度推定式を用い、この式の右辺に、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうち必要な数値を人為的に与えることで、通常運転に用いる可塑化樹脂温度を推定するステップと、からなる加熱筒内可塑化樹脂温度推定処理。
本発明方法によれば、充填速度、保圧圧力、ノズル温度の1つを高い精度で推定することができ、従来よりも精度のよい射出条件を設定することができる。
以上に説明した本発明方法を内蔵した成形支援装置を次に説明する。
図7は成形支援装置の概要を示す図であり、成形支援装置30はLAN31(有線、無線の何れでもよい)を介して射出成形機32に接続することで、射出成形機32の操作を支援させることができる。
成形支援装置30は、大まかには最適化制御機能部33と、学習機能部34と、本発明に係る樹脂温度推定機能部35と、成形機通信機能部36と、で構成される。
最適化制御機能部33と、学習機能部34と、本発明に係る樹脂温度推定機能部35とについては、さらに各々複数の機能部で構成する。最適化制御機能部33の内部的機能部には33a、33bのごとく符号にa、bを添えて説明する。
図8は成形支援装置の詳細な構成図であり、成形機通信機能36を通じて可塑化条件及び計量モニター値を受け且つデータベース38から樹脂温度推定パラメータを受けた可塑化樹脂温度推定機能部35aは、可塑化樹脂温度の推定値を発生する。
この可塑化樹脂温度の推定値を受け且つデータベース38から樹脂温度推定パラメータを受け、さらに学習用成形条件作成機能部34aから射出条件を受けたノズル出口温度推定機能部35bはノズル出口樹脂温度の推定値を発生する。
一方、成形通信機能部36から成形条件を受けた学習用成形条件作成機能部34aは射出条件を発生する。この射出条件、前記ノズル出口樹脂温度(推定値)及び成形通信機能部36からの成形品評価値を受けた学習機能ネットワーク部34bは内部パラメータを発生し、データベース39へ送る。
また、成形通信機能部36から成形条件及びモニター値を受け且つデータベース39から内部パラメータを受けた品質予想用ネットワーク部33aは、成形品品質情報を発生する。
この成形品品質情報と前記射出条件とを受け且つデータベース39から内部パラメータを受けた射出条件用ネットワーク部33bは、次の射出条件を発生する。
この次の射出条件は成形機通信機能部36を通じて、図7の射出成形機32に送られ、射出成形作業に適用される。
以上に説明した通りに、成形支援装置30は、樹脂温度推定機能部35、詳細には可塑化樹脂温度推定機能部35aとノズル出口樹脂温度推定機能部35bを含むため、高い精度のノズル出口樹脂温度を推定し、この推定値に基づいて射出成形機の運転を行わせることができる。この結果、ばらつきの少ないより高い品質の成形品を得ることができる。
本発明は射出機構における射出条件の推定に好適である。
本発明に係るデータ取得仕様の射出機構の断面図である。 通常仕様の射出機構の断面図である。 本発明の加熱筒内可塑化樹脂温度推定方法に係るフロー図である。 充填速度とノズル出口樹脂温度との関係を調べたグラフである。 本発明のノズル出口樹脂温度推定方法に係るフロー図である。 本発明のノズル出口樹脂温度推定方法に係るフロー図である。 成形支援装置の概要を示す図である。 成形支援装置の詳細な構成図である。 特開平6−246786号公報の図1の再掲図である。
符号の説明
10A…データ取得のための射出機構、10B…通常運転に供する射出機構、11…加熱筒、13…ノズル、15…スクリュー、19…回転数センサ、21…ストロークセンサ、22…制御部、30…成形支援装置、31…LAN、32…射出成形機。

Claims (1)

  1. 射出機構のノズル出口における樹脂温度であるノズル樹脂温度を推定する計算式の右辺は、2つの項群の和と定め、2つの項群のうちの一方は、下記の「第1の処理」又は「第2の処理」で推定した加熱筒内可塑化樹脂温度とし、2つの項群のうちの他方は、充填速度に未知な係数を乗じた項、保圧圧力に未知な係数を乗じた値、ノズル温度に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、得られた計算式を不完全ノズル出口樹脂温度推定式と定めるステップと、
    充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうちから不完全ノズル出口樹脂温度推定式の右辺を構成する項目を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうちの必要なデータを取得するデータ取得ステップと、
    前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
    この既知化した係数により前記不完全ノズル出口樹脂温度推定式を完全ノズル出口樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
    ノズル出口樹脂温度が左辺で、加熱筒内可塑化樹脂温度に充填速度、保圧圧力、ノズル温度の少なくとも1項を加えたものを右辺とした、完全ノズル出口樹脂温度推定式を変形して、ノズル出口樹脂温度を右辺に移し、左辺に充填速度、保圧圧力又はノズル温度を移した式にするステップと、
    この式の右辺に、充填速度、保圧圧力、ノズル温度のうち必要な数値及びノズル出口樹脂温度を人為的に与えることで、通常運転に用いる充填速度、保圧圧力又はノズル温度を推定するステップと、からなる射出条件推定方法。
    「第1の処理」:
    加熱筒内の先端の可塑化樹脂温度を推定する計算式の右辺は、加熱筒温度に未知な係数を乗じた項、サイクル時間に未知な係数を乗じた項、計量値に未知な係数を乗じた項、背圧に未知な係数を乗じた項、スクリュー回転数に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、得られた計算式を不完全可塑化樹脂温度推定式と定めるステップと、
    この不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺が単項である場合は、この単項を構成する加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を少なくとも1回運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数のデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得し、
    前記不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺が複数項である場合は、この複数項を構成する加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧又はスクリュー回転数を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数のうちの必要なデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得するデータ取得ステップと、
    前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
    この既知化した係数により前記不完全可塑化樹脂温度推定式を完全可塑化樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
    この完全可塑化樹脂温度推定式を用い、この式の右辺に、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、回転数のうち必要な数値を人為的に与えることで、通常運転に用いる可塑化樹脂温度を推定するステップと、からなる加熱筒内可塑化樹脂温度推定処理。
    「第2の処理」:
    加熱筒内の先端の可塑化樹脂温度を推定する計算式の右辺は、2つの項群の和と定め、
    2つの項群のうちの一方は、加熱筒温度に未知な係数を乗じた項、サイクル時間に未知な係数を乗じた項、計量値に未知な係数を乗じた項、背圧に未知な係数を乗じた項、スクリュー回転数に未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、
    2つの項群のうちの他方は、計量モニター値として取得可能な計量時間に未知な係数を乗じた項、計量モニター値として取得可能な計量トルクに未知な係数を乗じた項のうちの単項、又は複数項の和と定義し、
    得られた計算式を不完全可塑化樹脂温度推定式と定めるステップと、
    加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうちから不完全可塑化樹脂温度推定式の右辺を構成する項目を測定するセンサを備え且つ可塑化樹脂温度を測定するセンサを備えた実験用射出機構を準備して、この実験用射出機構を前記未知な係数の数以上運転することにより、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうちの必要なデータ、及び可塑化樹脂温度のデータを取得するデータ取得ステップと、
    前記データにより、前記未知な係数を既知化するステップと、
    この既知化した係数により前記不完全可塑化樹脂温度推定式を完全可塑化樹脂温度推定式に書き換えるステップと、
    この完全可塑化樹脂温度推定式を用い、この式の右辺に、加熱筒温度、サイクル時間、計量値、背圧、スクリュー回転数、計量時間、計量トルクのうち必要な数値を人為的に与えることで、通常運転に用いる可塑化樹脂温度を推定するステップと、からなる加熱筒内可塑化樹脂温度推定処理。
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