JP2006217643A - 画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の受信中に、その画像の内容を早期に確認できるようにする。
【解決手段】送信装置は、画像データを入力する手段と、画像データ中の重要領域を指定する手段と、画像データを符号化することで得たコードストリーム中の重要領域に対応した部分が他の部分より優先的に伝送されるように順番を並び替えて、画像データストリームを作成する手段と重要領域の領域情報を通信路へ送出するとともに、画像データストリームを先頭から順次通信路へ送出する手段とを有する。一方、受信装置は、送信装置から送出される画像データストリームを順次受信する手段と、画像データストリームを復号化し、画像データを再生する手段と、受信した領域情報に基づき、画像データを並べ替えることで画像を合成する手段と、合成された画像を逐次表示する手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プログレッシブ性を持つ画像データストリームを送信側装置から受信側装置へ送信し、受信側装置において受信画像のプログレッシブ表示を可能にする画像処理システムに関する。
プログレッシブ性の画像伝送方式は、例えばインターネットでの画像伝送に広く用いられている。プログレッシブ性とは、データが送られてくるに従って、数段階にわたって徐々に画像が鮮明になるような性質のことをいう。従来のプログレッシブ性を持つ画像伝送方式では、受信側で表示される画像は、その全体が同じ割合で徐々に鮮明になる。また、送信側で画像を符号化(圧縮)し、受信側で受信画像を復号化(伸長)することが多いが、その符号化方式としてプログレッシブ性を持つADCT符号化方式などが用いられている。
また、プログレッシブ性のある画像伝送に関連して、受信側で視点追跡手段によって観察者の視点の追跡を行い、表示画面に粗い画像が表示された段階で、観察者の視点の向けられている画像の部分領域を判別して送信側へ通知し、送信側から該部分領域をより鮮明に表示させるための画像データを送信することにより、該部分領域のみ、より鮮明な画像へとプログレッシブ表示させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)
特開平6−149529号公報
一般に、受信者は受信中の画像が本当に必要としている画像であるか早く確認したがるものである。必要でない画像であれば、その受信を一刻も早く打ち切りたいからである。一般家庭でインターネットを利用してデータ量の多い画像を受信する場合には、通信時間の増加は直接的に通信費用の増加をまねくため、その要求は強い。しかし、従来のプログレッシブ性を持つ画像伝送方法では、受信側で表示される画像は、その全体が同じ割合で徐々に鮮明になるため、受信画像がその内容を十分に確認できる程度に鮮明になるまでに、かなりの時間がかかっていた。
なお、特許文献1の方法は、受信者の視点が位置した部分領域の画像の鮮明化が促進されるため、受信者が画像の適当な位置に視線を向けたならば受信画像の内容確認を早める効果を期待できるであろう。しかし、内容確認の目的に適した位置に受信者の視線が向けられる保証はなく、不適切な位置に視線が向けられた場合、あるいは視線がいろいろな位置へ移動した場合には、逆に受信画像の内容確認が遅れる可能性もある。また、受信側で視点追跡のための装置を装備しなければならないが、この種の装置は一般に非常に高価であるため、この方法を一般家庭でインターネットを楽しむような通信システムなどに導入するにはコスト的に無理がある。
本発明の目的は、プログレッシブ性のある画像伝送において、高価な視線追跡装置などを受信側に用意することなく、受信画像の内容を早期に確認可能にする画像処理システムを提供することにある。
本発明は、画像データストリームを送信装置から通信路を介して受信装置に送信する画像処理システムにおいて、前記送信装置は、画像データを入力する画像入力手段と、前記画像データ中の重要領域を指定する領域指定手段と、前記画像データを符号化することで得たコードストリーム中の前記重要領域に対応した部分が他の部分より優先的に伝送されるように順番を並び替えて、画像データストリームを作成する画像データストリーム作成手段と、前記画像データストリームおよび重要領域の領域情報を記憶する記憶手段と前記記憶手段から読み出した領域情報を前記通信路へ送出するとともに、前記画像データストリームを先頭から順次前記通信路へ送出する第1通信制御手段とを有し、前記受信装置は、前記送信装置の前記第1通信制御手段から送出される画像データストリームを順次受信する第2通信制御手段と、前記画像データストリームを復号化し、画像データを再生する画像再生手段と、前記領域情報に基づき、前記画像データを並べ替えることで画像を合成する合成手段と、前記合成手段で合成された画像を逐次表示する画像表示手段とを有することを主要な特徴とする。
また、本発明は、前記送信装置は、重要領域の内容が判別可能な情報量までは、重要領域の画像情報を他の領域の画像情報より優先して送出し、重要領域の残りの画像情報は他の領域の画像情報と優劣をつけずに送出することを特徴とする。
また、本発明は、前記送信装置の前記画像データストリーム作成手段は、前記画像データの重要領域のデータを上位側へ所定量ビットシフトし、ビットシフト後の前記画像データをビットプレーンに分解し、上位のビットプレーンから順にビットプレーン単位で符号化し、画像データストリームを作成することを特徴とする。
また、本発明は、前記送信装置は、重要領域とそれ以外の領域の境界部分に中間領域を設定する設定手段とをさらに有し、前記画像データストリーム作成手段は前記中間領域のデータを所定量ビットシフトすることを特徴とする。また、前記中間領域に対するビットシフト量を重要領域から離れるに従って減らすことを特徴とする。
本発明の画像処理システムによれば、受信側で受信画像の重要領域を他の領域より先に鮮明に表示させることができるため、予め適切な重要領域を設定しておくことにより、画像全体が同じように徐々に鮮明化される場合よりも早い段階で受信画像の内容の確認が可能になり、したがって、必要でない画像の受信を早期に打ち切るなどの操作が可能になる。また、重要領域だけが先に鮮明になる場合に比べ違和感の少ない画像表示が可能になる。
図1は、本発明による画像処理システムの一例を示すシステム構成図である。図1において、100は送信側装置、120は受信側装置であり、これらは公衆電話回線網やインターネットのようなWAN、あるいはLANなどの通信路130を介して接続される。
送信側装置100は、例えばイメージスキャナによって読み取られた画像のデータや画像ファイル装置に蓄積された画像のデータを取り込む画像入力部101、入力された画像中の重要領域の指定を行う領域指定部103、入力画像データを符号化し、重要領域を優先したプログレッシブ性を持つ画像データストリームを作成する画像データストリーム作成部106、作成された画像データストリームを重要領域情報と一緒に保存する画像データストリーム記憶部107、受信側装置151との画像伝送を制御する通信制御部108などからなる。受信側装置120は、送信側装置100との間の画像伝送を制御する通信制御部121、通信制御121による受信と並行して、受信した画像データストリームを復号化して画像を再生する画像再生部122、再生された画像データを画面に逐次表示する画像表示部123などからなる。
ここで、画像の重要領域とは、その画像を受信した場合に他の領域より早く鮮明に表示させる領域であり、画像の内容の確認のために最も役に立つであろう1つ又は複数の部分である。例えば人物写真の画像では、顔を中心とした領域などである。
送信側装置100及び受信側装置120における各構成部の機能、あるいは、各装置で実行される処理(後述)は、専用のハードウェアなどで実現してもよいが、例えば図2に示すパソコンなどのコンピュータを利用し、ソフトウェアによって実現してもよい。
図2において、200は図1の送信側装置100として利用されるパソコンであり、300は受信側装置120として利用されるパソコンである。パソコン200は一般的な構成のものであり、201はCPU、202はRAM、203はハードディスク、205はフロッピーディスクドライブ、206はVRAM(ビデオRAM)、207はディスプレイ制御装置、208はディスプレイ、209はキーボード、210はマウス、212はイメージスキャナ、214はモデム、215,216,217,218,219はインターフェース、204はシステムバスである。250は通信路である。受信側装置120としてのパソコン300も同様の構成でよいので、その内部構成は図中省略されている。
パソコン200のハードウェア上で送信側装置100の機能部101,103,106,107,108の機能を実現させるための、あるいは送信側装置100における処理(後述)を実行させるためのプログラム230は、オペレーティングシステムなどの他のプログラム類231とともにRAM230にロードされCPU201によって実行される。なお、プログラム230は、例えば、それが記録されたフロッピーディスク220からフロッピーディスクドライブ205を介しRAM202に読み込まれて実行されるか、あるいは、ハードディスク203に一旦格納され、実行時にハードディスク203からRAM202に読み込まれる。なお、プログラム230を記録するための媒体としては、CD−ROMなど、フロッピーディスク以外のものも使用可能であることは当然である。
パソコン300のハードウェア上で受信側装置120の機能部121,122,123の機能を実現させるための、あるいは受信側装置120における処理(後述)を実行させるためのプログラム310も同様に、そのRAM(202)にロードされて実行されることになる。
なお、送信側装置100と受信側装置120の両方の機能又は処理を実現するためのプログラムを用意し、それをパソコン200,300の両方にロードすることも可能である。そのようにすれば、いずれのパソコンを送信側装置、受信側装置として利用することも可能となる。
以下、送信側装置100及び受信側装置120の処理について説明する。なお、装置構成については図1のほかに図2も必要に応じて参照する。
本発明の一実施例によれば、送信側装置100において送信用のデータストリームを用意するまでの処理手順は図3のように表される。図3において、まず、画像入力部101により、画像のデータを入力する(ステップ300)。パソコン200の場合、例えばイメージスキャナ212を使って画像を読み取ってRAM202に直接入力し、あるいは、予めハードディスク203に格納されていた画像をRAM202に読み込む。
次に、領域指定部103によって、入力画像中の重要領域の指定を行い、その領域情報を設定する(ステップ301)。この重要領域の指定は、パソコン200の場合、例えばディスプレイ208の画面上でユーザとの対話的処理によって行われるが、その詳細については後述する。設定される重要領域の情報とは、重要領域の座標(重要領域の左上と右下のコーナーの座標など)や予め定義されたコードなどであるが、その詳細は後述する。
次に、画像データストリーム作成部106において、入力画像データを符号化(圧縮)する(ステップ302)。画像を伝送する場合、送信側で符号化(圧縮)を行うのが一般的であるが、本発明は符号化を行うことを前提にするものではなく、符号化を行わない実施形態もとり得るものである。また、この符号化は例えばADCTアルゴリズムによって行われるが、プログレッシブ性を考慮した任意の符号化方法で行うことが可能である。
当該画像を受信した時に、重要領域が他の部分より早く鮮明に表示されるようにするため、画像データストリーム作成部106では、符号化により得られたコードストリーム中の重要領域に対応した部分が他の部分より優先的に伝送されるように順番を並べ換え、送信用の画像データストリームを作成する(ステップ303)。この画像データストリームは、重要領域の領域情報とともに画像データストリーム記憶部107に保存される(ステップ304)。この画像データストリーム記憶部107としては、パソコン200のハードディスク203が利用される。
次に、送信側装置100に対し、受信側装置120より、ある画像の伝送が要求された場合について説明する。図4は本実施例における送信側装置100の処理フローを示すフローチャートであり、図5は本実施例における受信側装置120の処理フローを示すフローチャートである(装置間の接続確立の制御やその後の送信制御、受信制御は省略されている)。
送信側装置100の通信制御部108において、要求された画像のデータストリームとその重要領域情報を画像データストリーム記憶部107より読み出し(ステップ400)、重要領域情報をまず通信路130へ送出し、それに続けて、画像のデータストリームを先頭から順に通信路130へ送出する(ステップ401)。パソコン200の場合、このような送信データはRAM202上に用意され、これがモデム214によって変調され通信路250へ順次送出される。
この送信データは受信側装置120の通信制御部121によって順次受信される。この受信動作と並行して、画像再生部122において、画像データストリームが一定量受信される度にそれを復号化してイメージデータに戻し(ステップ500)、このイメージデータを、受信した重要領域情報に基づいて、元の画像と同じレイアウトに並べることにより画像を合成し(ステップ501)、この画像を画像表示部123で逐次表示する(ステップ502)。パソコン300の場合、モデム(214)によってデータが受信されて復調され、RAM(202)に蓄積される。この受信データ中の画像データストリームはプログラム処理によって復号化され、復号化されたイメージデータは重要領域情報に基づいて並べ換えられて画像が合成される。合成画像はVRAM(206)に逐次書き込まれ、これがディスプレイ制御装置(207)の制御によりディスプレイ(208)に表示される。
受信側装置120において、以上の処理が繰り返されることにより、画像がプログレッシブ表示されるが、重要領域の画像情報は他の領域の画像情報より優先して受信されるため、重要領域の画像は他の領域より早く鮮明に表示されることとなる。したがって、受信の早い段階で画像の内容を確認し、意図した画像でない場合に受信を打ち切るといった操作を早期に行うことができる(ただし、そのような操作に関する制御は、図4及び図5には示されていない)。
なお、本発明は、受信側で、伝送画像の重要領域の内容を他の領域より早く確認できるようにすることを目的としているのであって、必ずしも重要領域の画像情報の伝送を、それ以外の領域より先に完了させる必要はない。例えば、重要領域の内容の確認を可能にするために最低限必要な情報量(例えば、重要領域の全情報量の80%程度)までは、重要領域の画像情報を他の領域の画像情報より優先して伝送し、重要領域の残りの画像情報は他の領域の画像情報と優劣をつけずに(場合によっては他の領域より劣後させて)伝送することも可能である。
次に、送信側装置100の重要領域指定部103による重要領域の指定(ステップ301)について、より具体的に説明する。ここでは、送信側装置100がパソコン200上に実現される場合を想定する。
図6は、重要領域指定処理の一例を示すフローチャートである。まず、入力画像がディスプレイ208の画面に表示される(ステップ600)。次に、ドローツールで用いられるような透明レイヤーが設定されて入力画像に重ねて表示される(ステップ601)。ユーザは、マウス210を操作し、画面表示されている入力画像の重要領域を囲む円、四角、多角形といった図形を透明レイヤーに描画して重要領域を指定し、必要な重要領域の指定が終わると、マウス210又はキーボード209を操作して確定指示を入力する(ステップ602)。確定指示が入力されると、指定された重要領域の情報(例えば四角形で指定された場合、その左上と右下のコーナーの座標など)が設定される(ステップ604)。このような重要領域の設定時のディスプレイ画面の一例を図12に示す。図12において、1200は入力画像であり、1201はユーザによって指定された重要領域(透明レイヤーに描画された四角図形)である。
図7は、重要領域指定処理の別の一例を示すフローチャートである。まず、入力画像がディスプレイ208の画面に表示される(ステップ700)。次に、図13に例示するような透明のメッシュ分割レイヤーが設定され、入力画像に重ねて表示される(ステップ701)。ユーザは、画面上で重要領域を確認し、重要領域と重なる位置のメッシュ(例えば図13中の網掛けしたメッシュ)をマウス210を操作して指示することにより重要領域を指定し、指定を終わるとマウス210又はキーボード209を操作して確定指示を入力する(ステップ702)。確定指示が入力されると、重要領域情報が設定される(ステップ704)。この重要領域情報は、例えば、指定された各メッシュ領域の左上と右下のコーナーの座標や、あるいは縦方向と横方向のメッシュ分割数と指定されたメッシュ領域の行番号及び列番号の組合せなどである。
図8は、重要領域指定処理の他の一例を示すフローチャートである。まず、入力画像がディスプレイ208の画面に表示される(ステップ800)。また、ディスプレイ画面の一部に、重要領域の形状、位置及び大きさのパラメータを指定するための、例えば図14に示すような3種類の表が表示される(ステップ801)。ユーザは、マウス210を操作して画面上で重要領域の形状、位置、大きさの各パラメータを指示することにより重要領域を指定し、マウス210又はキーボード209によって確定指示を入力する(ステップ802)。すなわち、図14(a)の表で重要領域をうまく包含する形状を指定し、図14(b)の表で重要領域の左右方向の位置と上下方向の位置を指定し、また、図14(c)の表で重要領域の大きさを指定する。ユーザから確定指示が入力されると、ユーザにより指定された各パラメータのコードの組が領域情報として設定される(ステップ804)。
例えば、図14(a)の表で円形パターンが指定された場合は形状のパラメータは[a−3]というコードで表される。図14(b)の表で左右方向の「中央」、上下方向の「中央」が指定された場合は、位置のパラメータは[b−1]、[b−2]というコードで表される。また、図14(c)の表で「大」が指定された場合は、大きさのパラメータは[a]というコードで表される。図14(c)の表の大きさは、ある固定したサイズを定義するものではなく、画像の縦横比に対する一定の割合値を定義するものである。したがって、どのような大きさの画像に対しても重要領域の大きさを指定することができる。
通常、重要領域として指定する領域の形状、位置、大きさなどは、それほど高い精度で指定する必要はなく、また、それほどのバリエーションも必要としない。したがって、このような形状、位置、大きさなどを限定した範囲で指定する方法で十分であろう。
なお、以上のようにして指定した重要領域の範囲を画面に表示させ、ユーザに確認させるようにしてもよい。また、操作が多少面倒になる嫌いはあるが、ユーザに各パラメータのコードをキーボード209などによって直接入力させることも可能である。また、図14(a)に示したような形状パターンは、それぞれを個別に用意するのではなく、円、楕円、長方形、正方形などの基本的な形状パターンだけを用意しておき、それらを組み合わせて複雑な形状パターンを合成させるようにしてもよい。例えば、図14(a)中のd列のような形状パターンは、長方形の組合せとして指定させるようにしてもよい。このようにすると、形状パターンの情報を保持するためのテーブルのサイズの増大を押さえつつ、複雑な形状パターンを指定可能となる。
本実施例にあっては、受信側装置120で画像データストリームとともに重要領域情報も必要とする。送信側装置100において、以上のようにして指定された重要領域の位置、形状を記述した座標情報などを作成して受信側装置120へ伝送してもよいが、受信側装置120に図14に示すような3つのパラメータのコードに関する参照表を予め用意しておき、重要領域の各パラメータのコード情報だけを伝送するようにしてもよい。このようにすれば、複雑な形状の重要領域の場合でも、重要領域の座標情報などを伝送するよりも、伝送データ量を減らすことができる。
図9は、重要領域指定処理のもう一つの例を示すフローチャートである。まず、入力画像がディスプレイ208に画面表示される(ステップ900)。次に、ユーザはマウイ210の操作によって、画面上で重要と考えられる部分を1カ所以上、ポイントとして指示し、それを終わると確定指示を入力する(ステップ901)。確定指示が入力されると、指示されたポイントを包含する適当な形状及び大きさの重要領域が生成され、その領域情報が設定される(ステップ904)。なお、重要領域情報は、座標情報などに限らず、図8に関連して説明したような形状、位置、大きさのコード情報として設定することも可能である。
本発明の第2の実施例によれば、送信側装置100で送信用のデータストリームを用意するまでの処理手順は図10のように表される。図10において、まず、画像入力部101により画像のデータを入力する(ステップ1000)。パソコン200の場合、例えばイメージスキャナ212を使って画像を読み取ってRAM202に直接入力し、あるいは、予めハードディスク203に格納されていた画像をRAM202に読み込む。
次に、領域指定部103によって、入力画像中の重要領域の指定を行い、その領域情報を設定する(ステップ1001)。この重要領域の指定は、パソコン200の場合、前記実施例と同様に、ディスプレイ208の画面上でユーザとの対話的処理によって行われる。
次に、画像データストリーム作成部106において、入力画像の重要領域のデータを上位側へ所定量だけビットシフトする(ステップ1002)。このビットシフト後の入力画像データをビットプレーンに分解し(ステップ1003)、上位のビットプレーンから順にビットプレーン単位で符号化(圧縮)し(ステップ1004)、符号化コードストリームから送信用の画像データストリームを作成する(ステップ1005)。この際、前記実施例と異なり、重要領域に対するコードストリームの順番の並べ替えは行わない。この画像データストリームを、重要領域情報及びビットシフト量の情報と一緒に、画像データストリーム記憶部107に格納される(ステップ1006)。
図15はビットシフトの説明図であり、重要領域の各画素に対し、ビットレベルが1から8ビットであったものを、4ビットだけ上位側へビットシフトした例を示している。このようにビットシフトすると、上位のビットプレーンでは、重要領域以外では0又は一定値がセットされるため、符号化により非常に高い圧縮率を達成できる。したがって、ビットシフトによるデータ量の増加は、伝送データ量をほとんど増加させることはない。なお、ビットシフト後のビットプレーン情報を符号化せず、そのまま上位のビットプレーンから順に並べて送信用のデータストリームを作成してもよい。この場合、受信側では復号化処理が不要になることは当然である。
本実施例において、送信側装置100に対し、受信側装置120より、ある画像の伝送が要求された場合について説明する。図11は受信側装置120の処理フローを示すフローチャートである(送信側装置100との間の接続確立や受信制御は省略されている)。送信側装置100の処理は前記実施例の場合と同様であるので、そのフローチャートは示さない。
送信側装置100の通信制御部108において、要求された画像のデータストリームとその重要領域情報及びビットシフト量情報を画像データストリーム記憶部107より読み出し、領域情報とビットシフト量情報をまず通信路130へ送出し、それに続けて画像データストリームを先頭から順に通信路130へ送出する。パソコン200の場合、このような送信データはRAM202上に用意され、これがモデム214によって変調され通信路250へ順次送出される。なお、ビットシフト量をデフォルト値として、ビットシフト量情報を送信しないことも可能である。
この送信データは受信側装置120の通信制御部121によって順次受信される。この受信動作と並行して、画像再生成部122において、画像データストリームが一定量受信される度にそれを復号化してビットプレーンを合成し(ステップ1100,1101)、重要領域情報及びビットシフト量情報に基づいて、重要領域に関し、合成したビットプレーンを下位側へビットシフトする(ステップ1102)。このビットシフト量は、送信側装置100で行われたビットシフト量と同じである(シフト方向は逆)。このビットシフト後のビットプレーン情報が画像表示部123で逐次表示される(ステップ1103)。
受信側装置120において、以上の処理が繰り返されることにより、画像がプログレッシブ表示される。画像情報はビットプレーン単位で上位のビットプレーンから先に受信されるが、送信側で予め重要領域だけが上位側へビットシフトされているため、重要領域の画像情報が先行して受信される。かくして、重要領域の画像が、それ以外の領域より先に鮮明に表示されることとなる。
なお、受信開始からある時点までは、重要領域の画像情報だけが受信され、それ以外の領域の画像情報が全く受信されないか、受信されても情報量が極端に少ないため、一時的とはいっても、画面上で、重要領域とそれ以外の領域との境界部分が不連続となって、観察者に違和感を与える可能性がある。
この点を改善するため、本発明の第3の実施例によれば、送信側装置100のビットシフト処理のステップ1002(図10)において、図16に示すように、重要領域とそれ以外の領域の境界部分に中間領域を設定し、この中間領域に対してもビットシフトを施す。このシフト量は、重要領域のシフト量より小さくする。図16に示すように、中間領域をある程度広く設定し、中間領域に対するビットシフト量を、重要領域から離れるに従って徐々に減らすのが好ましい。当然、受信側装置120においては、ビットシフト処理のステップ1102(図11)で、重要領域のみならず中間領域に対しても送信側と逆向きに同じシフト量だけビットシフトを行うことになる。このようにすれば、画像を受信し表示した場合に、重要領域の画像だけが鮮明になっていくのではなく、中間調領域の画像も重要領域にやや遅れて鮮明になっていく。すなわち、重要領域からそれ以外の領域へと、より連続的に画像が鮮明になっていくため、違和感を軽減できる。
なお、中間領域の範囲を示す情報と中間領域のビットシフト量の情報も、受信側装置120へ伝送される。ただし、重要領域の周囲の一定幅(デフォルト値)の範囲を中間領域とするように取り決めておき、中間領域の範囲を示す情報を受信側装置120へ送信しないことも可能である。また、中間領域に対するビットシフト量をデフォルト値として、そのビットシフト量の情報を受信側装置120へ送信しないことも可能である。
以上の各実施例において、受信側装置120から送信側装置100に画像の送信を要求する際に、以上に述べた本発明の画像伝送方法を使用するか、それ以外の一般的な画像伝送方法を使用するか指定させ、本発明方法が指定された場合にのみ送信側装置100が以上に説明したような本発明による画像データストリームを送信するようにしてもよい。このようにすれば、受信側装置120が本発明の画像伝送方法を実装していない場合でも、一般的な方法により画像を受信し表示させることが可能になる。
本発明による画像処理システムの一例を示すシステム構成図である。 パソコン上にソフトウェアにより送信側装置及び受信側装置を実現する場合を説明するためのブロック図である。 本発明の第1の実施例における送信側装置の処理手順を示すフローチャートである。 画像伝送時の送信側装置の処理を説明するフローチャートである。 画像伝送時の受信側装置の処理を説明するフローチャートである。 重要領域指定処理の一例を示すフローチャートである。 重要領域指定処理の他の一例を示すフローチャートである。 重要領域指定処理の別の一例を示すフローチャートである。 重要領域指定処理のもう一つの例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例における送信側装置の処理手順を示すフローチャートである。 画像伝送時の受信側装置の処理を説明するためのフローチャートである。 重要領域指定時の画面表示の一例を示す図である。 メッシュ分割レイヤーとメッシュ指定を説明する図である。 重要領域の形状、位置及び大きさを指定するためのコード表の例を示す図である。 重要領域に対するビットシフトの説明図である。 重要領域と中間領域に対するビットシフトの説明図である。
符号の説明
100 送信側装置
101 画像入力部
102 画像データストリーム作成部
107 画像データストリーム記憶部
108 通信制御部
120 受信側装置
121 通信制御部
122 画像再生部
123 画像表示部
130 通信路
200,300 パソコン
220 フロッピーディスク
230 送信側装置のためのプログラム
250 通信路
310 受信側装置のためのプログラム

Claims (5)

  1. 画像データストリームを送信装置から通信路を介して受信装置に送信する画像処理システムであって、
    前記送信装置は、画像データを入力する画像入力手段と、前記画像データ中の重要領域を指定する領域指定手段と、前記画像データを符号化することで得たコードストリーム中の前記重要領域に対応した部分が他の部分より優先的に伝送されるように順番を並び替えて、画像データストリームを作成する画像データストリーム作成手段と、前記画像データストリームおよび重要領域の領域情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出した領域情報を前記通信路へ送出するとともに、前記画像データストリームを先頭から順次前記通信路へ送出する第1通信制御手段とを有し、
    前記受信装置は、前記送信装置の前記第1通信制御手段から送出される画像データストリームを順次受信する第2通信制御手段と、前記画像データストリームを復号化し、画像データを再生する画像再生手段と、前記領域情報に基づき、前記画像データを並べ替えることで画像を合成する合成手段と、前記合成手段で合成された画像を逐次表示する画像表示手段とを有する、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1記載の画像処理システムにおいて、
    前記送信装置は、重要領域の内容が判別可能な情報量までは、重要領域の画像情報を他の領域の画像情報より優先して送出し、重要領域の残りの画像情報は他の領域の画像情報と優劣をつけずに送出することを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項1記載の画像処理システムにおいて、
    前記画像データストリーム作成手段は、前記画像データの重要領域のデータを上位側へ所定量ビットシフトし、ビットシフト後の前記画像データをビットプレーンに分解し、上位のビットプレーンから順にビットプレーン単位で符号化し、画像データストリームを作成することを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項3記載の画像処理システムにおいて、
    前記送信装置は、重要領域とそれ以外の領域の境界部分に中間領域を設定する設定手段とをさらに有し、前記画像データストリーム作成手段は前記中間領域のデータを所定量ビットシフトすることを特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項4記載の画像処理システムにおいて、
    前記画像データストリーム作成手段は前記中間領域に対するビットシフト量を重要領域から離れるに従って減らすことを特徴とする画像処理システム。
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