JP2006215669A - ネットワーク分散型モバイルエージェントシステムとその構築方法および構築プログラム - Google Patents

ネットワーク分散型モバイルエージェントシステムとその構築方法および構築プログラム Download PDF

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香苗 岩田
Kiyoshi Kubo
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Hirotaka Iwahashi
博隆 岩橋
Yukiko Okuda
由紀子 奥田
Yoshio Sueyoshi
祥生 末吉
Kingo Koshiishi
欣吾 輿石
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Abstract

【課題】 異なる構成のエージェントプラットフォームを持つ情報端末装置間でもエージェントを自由に移動可能とする。
【解決手段】 システムは、通信ネットワーク1を介して接続された1台以上の管理装置2と、N台の情報端末装置3から構成される。情報端末装置3のエージェントプラットフォーム部10は、静的・固定的な機能を実現するマイクロカーネル部11と動的な機能を実現するダイナミックロード部12に分割されている。マイクロカーネル部11は、ファイル受信手段111、プロセス登録手段112、プロセス実行手段113、スクリプト実行手段114、ロード手段115を備える。ロード手段115は、予め定められたロード実行時に予め定められた特定の管理装置2から起動エージェントのファイルデータを取得してダイナミックロード部12にエージェントプラットフォームを動的に構築する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信ネットワークを介して接続された1台以上の管理装置と、1台以上の情報端末装置からなるネットワーク分散型モバイルエージェントシステムとそれを構築するための技術に関するものである。
モバイルエージェントアプリケーション(以下、単にエージェントと呼ぶ)の普及に伴い、利用目的に応じて様々な構成のエージェントプラットフォームが開発されるようになり、各エージェントプラットフォーム上で動作するエージェントが作成されている。
一般に、特定の“エージェント”が移動するための条件として、移動元と移動先の“エージェントプラットフォーム”が同一であることが必要とされている。一方、エージェントを用いたアプリケーションの普及とともに、異なる構成のエージェントプラットフォーム上でそれぞれ動作するエージェントを、エージェントプラットフォームの構成に依存することなく、自由に移動、実行させるためのアーキテクチャの確立が求められるようになってきている。
特開2000−215180 特開2003−22189
近年、各種の製品開発の分野においては、ネットワーク分散型のシステムを利用して複数箇所でデータ処理を行い、効率よく製品開発を行うことが実現されているが、モバイルエージェントシステム開発において、マルチベンダでの開発を実現するためには、複数のベンダの情報端末装置間でエージェントを自由に移動させることが必要である。
しかしながら、概して、複数のベンダの情報端末装置における既存のエージェントプラットフォームの構成は、互いに異なっている。従来のモバイルエージェント技術において、異なる構成のエージェントプラットフォーム間におけるエージェントの移動は困難であり、エージェントを移動させるためには、概して、プラットフォーム自体の構成を、同一のエージェントプラットフォームとなるように再構築するといった、膨大な作業量を伴う対応が必要であった。
本発明は、上述した課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、ネットワーク分散型モバイルエージェント環境において、異なる構成のエージェントプラットフォームを持つ情報端末装置間でもエージェントを自由に移動可能なネットワーク分散型モバイルエージェントシステムとその構築方法および構築プログラムを提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、エージェントプラットフォーム資源をマイクロカーネル部とダイナミックロード部に分割し、ダイナミックロード部上に起動エージェントを登録することにより、既存のエージェントプラットフォーム自体を再構築することなしに、その構成を利用して、エージェントを自由に移動可能とするスクリプトベースのコンパクトなエージェントプラットフォームを動的に構築できるようにしたものである。
本発明のネットワーク分散型モバイルエージェントシステムは、通信ネットワークを介して接続された1台以上の管理装置と、1台以上の情報端末装置からなるネットワーク分散型モバイルエージェントシステムにおいて、管理装置と情報端末装置が、次のように構成されていることを特徴としている。すなわち、管理装置は、情報端末装置が起動エージェントを生成するために必要な識別情報部分、および、エージェントプラットフォームとして動作させるためのプラットフォーム処理をスクリプト言語によって記述したスクリプト部分という2つの部分を含む第1形式のファイルデータを備える。また、各情報端末装置は、マイクロカーネル部とダイナミックロード部に分割されたエージェントプラットフォーム部を備える。
ここで、マイクロカーネル部は、ファイルデータを受信するファイル受信手段と、定周期実行プロセスとして与えられたスクリプトを登録するプロセス登録手段と、定周期実行プロセスを実行するプロセス実行手段と、スクリプトを実行するスクリプト実行手段と、予め定められたロード実行時に予め定められた特定の前記管理装置から前記第1形式のファイルデータを取得してダイナミックロード部にエージェントプラットフォームを動的に構築するロード手段を備える。さらに、ロード手段は、ファイル受信手段を用いて、特定の管理装置から第1形式のファイルデータを受信して、受信したファイルデータの中から、識別情報部分とスクリプト部分の2つの部分を抽出し、プロセス登録手段を用いて、第1形式のファイルデータから抽出されたスクリプト部分を起動エージェントとしてダイナミックロード部に登録し、起動エージェントが登録された場合に、プロセス実行手段を用いて、当該起動エージェントを前記ダイナミックロード部の機能として定周期に実行し、起動エージェントの実行時に、スクリプト実行手段を用いて、当該起動エージェントが利用するスクリプトを実行するように構成されている。
また、本発明のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム構築方法およびネットワーク分散型モバイルエージェントシステム構築プログラムは、上記システムの特徴を、方法の観点、およびプログラムの観点からそれぞれ把握したものである。
以上のような本発明によれば、各情報端末装置のエージェントプラットフォーム資源をマイクロカーネル部とダイナミックロード部に分割し、管理装置からの起動エージェントのファイルデータをマイクロカーネル部により取得して、ダイナミックロード部上に起動エージェントを登録することにより、既存のエージェントプラットフォーム自体を再構築することなしに、その構成を利用して、エージェントを自由に移動可能とするスクリプトベースのコンパクトなエージェントプラットフォームを動的に構築することができる。
この場合、マイクロカーネル部のファイル受信手段、プロセス実行手段、およびスクリプト実行手段は、モバイルエージェントを動作させる情報端末装置に標準的に実装されている既存のエージェントプラットフォームにおける既存の手段を利用して、ほとんど追加実装作業なしに実現可能である。すなわち、マイクロカーネル部を構成するために追加実装する手段は、プロセス登録手段とロード手段のみであるため、僅かな追加作業により、マイクロカーネル部を実現可能であり、非常にコンパクトなエージェントプラットフォームを構築することができる。
なお、本発明において重要な用語の定義は次の通りである。
「エージェント」は、一定の権限を持ち、コンピュータを制御することにより、ユーザの代理人として自律的に動作して継続的なサービスを提供するソフトウェアである。
「モバイルエージェント」は、ネットワーク内を移動しながらサービスを提供するエージ
ェントである。
「起動エージェント」は、それ自体が一般エージェントを動作させるプラットフォームを提供するソフトウェアであり、「ダイナミックロード部に登録された起動エージェント」は、ハードウェア資源との組み合わせにより構築されるプラットフォームを包含する広い概念である。
「プラットフォーム」は、エージェントを動作させるシステムの基礎となるOS(オペレーションシステム)、ミドルウェア、ハードウェア、等の個々のプラットフォーム資源、またはそれらのプラットフォーム資源の組み合わせを意味している。
「プラットフォーム部」は、プラットフォームを実現するプラットフォーム資源のうち、本発明に係るプラットフォームを実現する部分を意味している。
「マイクロカーネル部」は、プラットフォーム部を実現するプラットフォーム資源のうち、エージェントの移動に影響されない静的・固定的な機能を実現する部分である。
「ダイナミックロード部」は、プラットフォーム部を実現するプラットフォーム資源のうち、エージェントの移動に伴い、変化もしくは形成される動的な機能を実現する部分である。
「スクリプト言語」は、簡単なロジックを記述して処理を実現できるようにした簡易プログラム言語である。
「パラメータ」は、ソフトウェアを実行する際のオプション情報であり、引数またはその他の各種の設定値を示す広い概念である。
本発明によれば、既存のエージェントプラットフォーム自体を再構築することなしに、その構成を利用して、エージェントを自由に移動可能とするスクリプトベースのコンパクトなエージェントプラットフォームを動的に構築できるため、異なる構成のエージェントプラットフォームを持つ情報端末装置間でもエージェントを自由に移動可能なネットワーク分散型モバイルエージェントシステムを提供することができる。
以下には、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、ここで記載する実施形態は、本発明をなんら限定するものではなく、本発明の一態様を例示するものにすぎない。また、本発明は、典型的には、コンピュータをソフトウェアで制御することにより実現される。この場合のソフトウェアは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで本発明の各計算機の機能および作用効果を実現するものであり、また、従来技術を適用可能な部分には好適な従来技術が適用される。さらに、本発明を実現するハードウェアやソフトウェアの具体的な種類や構成、ソフトウェアで処理する範囲などは自由に変更可能であり、例えば、本発明を実現するプログラムは本発明の一態様である。
[システム構成]
図1は、本発明を適用した基本的な実施形態に係るネットワーク分散型モバイルエージェントシステム(以下には、「システム」と適宜略称する)を示す構成図である。
この図1に示すように、ネットワーク分散型モバイルエージェントシステムは、通信ネットワーク1を介して接続された1台以上の管理装置2と、N(複数)台の情報端末装置3から構成されている。ここで、管理装置2、および情報端末装置3は、個人所有タイプのパーソナルコンピュータ、または、EWS(Engineering Workstation)と称されるグラフィックス機能や演算機能を強化した、ソフトウェア開発等の用途に特化した高性能コンピュータから構成されている。なお、各情報端末装置3に付した符号(1)〜(N)は、個々の情報端末装置を識別するためにのみ使用しているため、以下の説明中では省略する。
各情報端末装置3が備えているエージェントプラットフォーム資源により実現されるエージェントプラットフォーム部10は、マイクロカーネル部11とダイナミックロード部12に分割されている。マイクロカーネル部11は、前述したように、エージェントの移動に影響されない静的・固定的な機能を実現する部分であり、ファイル受信手段111、プロセス登録手段112、プロセス実行手段113、スクリプト実行手段114、ロード手段115、を備えている。
また、ダイナミックロード部12は、エージェントの移動に伴い、変化もしくは形成される動的な機能を実現する部分であり、特定の管理装置2から送信されてくる起動エージェント元ファイル20から抽出されたスクリプト部分がこのダイナミックロード部12に起動エージェント120として登録されることにより、このダイナミックロード部12にエージェントプラットフォームが動的に構築されるようになっている。
以下には、マイクロカーネル部11の各手段111〜115の詳細、および、起動エージェント元ファイル20の詳細について順次説明する。
[マイクロカーネル部]
ファイル受信手段111は、管理装置2または他の情報端末装置3から送信されてくるファイル形式のデータ(ファイルデータ)を受信する手段である。このファイル受信手段111は、例えば、ファイルデータとして、XML(eXtensible Markup Language)形式などの、所定のファイル形式のデータを受信する。このファイル受信手段111はまた、FTPサーバやメールサーバを用いて実現される。ここで、FTP(File Transfer Protocol)は、ファイル転送を行うためのプロトコルであり、FTPサーバは、FTPによりファイルデータを提供するサーバである。
プロセス登録手段112は、定周期実行プロセスとして与えられたスクリプトを登録する手段であり、具体的には、管理装置2から送信されてくるファイルデータから抽出されたスクリプト部分を起動エージェントとしてダイナミックロード部12に登録する手段である。ここで、スクリプトが、例えば、ワークステーションで一般的なマルチユーザー・マルチタクスの「Unix(登録商標)」系のOSで標準的に実行可能なスクリプト言語で記述されている場合には、プロセス登録手段112は、当該スクリプトを、「Unix(登録商標)」系のOSで標準的に実行可能な定周期実行プロセスである「cron(登録商標)」に登録する。「cron(登録商標)」は、指定した日時、曜日に特定のプログラムを起動する実行プロセスである。
プロセス実行手段113は、定周期実行プロセスを定周期に実行する手段であり、具体的には、ダイナミックロード部12に登録された起動エージェントをダイナミックロード部12の機能として定期的に実行する手段である。なお、このような定周期実行は、「Unix(登録商標)」系のOSに標準的に実装されている「cron(登録商標)」機能に代表されるような、OSによって定周期に実行されるスケジューラ機能を用いて実現される。
スクリプト実行手段114は、スクリプトを実行する手段であり、具体的には、ダイナミックロード部12に登録された起動エージェントにより利用するスクリプトを実行する手段である。このスクリプト実行手段114は、既存の各種のスクリプト実行手段を用いて実現される。
ロード手段115は、予め定められたロード実行時に予め定められた特定の管理装置2から起動エージェントのファイルデータを取得してダイナミックロード部12にエージェントプラットフォームを動的に構築する手段である。このロード手段115は、例えば、情報端末装置3のOS起動時に、当該OSによって自動実行されるスクリプトを用いて実現される。
[起動エージェント元ファイル]
起動エージェント元ファイル20は、起動エージェントの元となるファイルであり、特定の管理装置2により保持されている。この起動エージェント元ファイル20は、各情報端末装置のダイナミックロード部12に、エージェントプラットフォームとして動作させるための起動エージェントとして登録されるプラットフォーム処理を、実行可能なスクリプト言語で記述したファイル形式のファイルデータであり、情報端末装置3のファイル受信手段111により受信可能なファイル形式とされている。
この起動エージェント元ファイル20のファイル形式Iは、例えば、図1に示すように、ID201、テキスト形式のスクリプト202、登録用の設定データ203、有効期限204、という4つのデータ項目を埋め込むための4つのブロックからなるファイル形式とされている。なお、このファイル形式Iは、起動エージェントと一般用途の常駐エージェントに共通なファイル形式である。
ID201は、ファイルデータに固有の識別子である。このID201が起動エージェントファイルを示す内容の場合は、当該ファイルデータは、起動エージェントとして処理され、それ以外のIDを持つファイルデータは、一般用途の常駐エージェントとして処理される。
テキスト形式のスクリプト202は、プロセス登録手段112によってダイナミックロード部に登録され、プロセス実行手段113によって定周期に実行される。
登録用の設定データ203は、プロセス登録手段112によってテキスト形式のスクリプト202が登録される際に必要な実行周期等を含むデータである。
有効期限204は、登録用の設定データ203の有効期限であり、この有効期限204は、プロセス実行手段113によって定期的にチェックされ、有効期限の過ぎた設定データ203は、登録から削除される。設定データ203の削除以降は、当該設定データ203を必要とする当該スクリプト202は動作しなくなる。
また、これらのデータ項目201〜204のうち、ID201およびテキスト形式のスクリプト202は、必須のデータ項目であるが、それ以外のデータ項目は、一例に過ぎず、適宜変更可能である。また、以上のようなファイル形式Iのデータは、典型的にはXML形式で表現できるが、使用するファイル形式は何ら限定されず、テキスト形式であればいかなるファイル形式も使用可能である。
[通常動作]
図2は、以上のようなネットワーク分散型モバイルエージェントシステムにおいて、各情報端末装置3におけるマイクロカーネル部11のロード手段115の通常動作を示すフローチャートである。
この図2に示すように、通常時において、マイクロカーネル部11のロード手段115はまず、ファイル受信手段111により、管理装置2から、前述したファイル形式Iの起動エージェント元ファイル20を受信し(S100)、受信した起動エージェント元ファイル20の内容を解析して、ID201、テキスト形式のスクリプト202、登録用の設定データ203、有効期限204をそれぞれ抽出する(S200)。
ロード手段115は次に、プロセス登録手段112により、起動エージェント元ファイル20から抽出されたテキスト形式のスクリプト202を、起動エージェント120として、ダイナミックロード部12に登録する(S300)。この場合、同様に起動エージェント元ファイル20から抽出された登録用の設定データ203と有効期限204は、プロセス登録手段112により、テキスト形式のスクリプト202を、OSによって定期的に起動するプロセスとして登録(OSへのスケジューラ登録)するためのデータとしてそのまま用いられる。
ロード手段115は、以上のようにダイナミックロード部12に起動エージェント120として登録されたテキスト形式のスクリプト202を、プロセス実行手段113により定周期に実行する(プラットフォーム処理、S400)。すなわち、スクリプト202がダイナミックロード部12に登録されてハードウェア資源と組み合わされることにより、定周期にプラットフォームとして動作する具体的な起動エージェント120が実現されるものである。なお、このようなスクリプトを実行するための周期は、登録用の設定データ203に予め記載しておくことによって、登録の際に、スクリプト実行用の周期として登録される。
また、ロード手段115は、前述したファイル形式Iの起動エージェント元ファイル20だけでなく、同じファイル形式Iを持つ一般用途の常駐エージェントのファイルデータも取込み、ID201によって両者を分類する。すなわち、ID201が起動エージェントを表すファイルデータ(起動エージェント元ファイル20)については、起動エージェントとしてダイナミックロード部12に登録し、ID201がそれ以外のファイルデータを取込んだ場合は、一般用途の常駐エージェントとしてダイナミックロード部12に登録する。
[基本的な効果]
以上のようなシステム構成を持ち、通常動作を行う本実施形態のシステムによれば、次のような効果が得られる。
まず、各情報端末装置3のエージェントプラットフォーム部10をマイクロカーネル部11とダイナミックロード部12に分割し、管理装置2からの起動エージェント元ファイル20をマイクロカーネル部11により取得して、ダイナミックロード部12上に起動エージェント120を登録し、この起動エージェント120自体を、一般エージェントを動作させるプラットフォームとして動作させることができる。したがって、既存のエージェントプラットフォーム自体を再構築することなしに、その構成を利用して、エージェントを自由に移動可能とするスクリプトベースのコンパクトなエージェントプラットフォームをダイナミックロード部12上に動的に構築することができる。
この場合、マイクロカーネル部11のファイル受信手段111、プロセス実行手段113、およびスクリプト実行手段114は、モバイルエージェントを動作させる情報端末装置3に標準的に実装されている既存のエージェントプラットフォームにおける既存の手段を利用して、ほとんど追加実装作業なしに実現可能である。すなわち、マイクロカーネル部11を構成するために追加実装する手段は、プロセス登録手段112とロード手段115のみであるため、僅かな追加作業により、マイクロカーネル部11を実現可能であり、マイクロカーネル部11とダイナミックロード部12からなる非常にコンパクトなエージェントプラットフォーム部10を構築することができる。
そして、以上のように、ダイナミックロード部12にエージェントを自由に移動可能とするスクリプトベースのコンパクトなエージェントプラットフォームを動的に構築することができることから、複数の情報端末装置3上に同じエージェントプラットフォームを動的に構築することにより、マルチプラットフォーム化を容易に実現することができる。したがって、マルチベンダでのモバイルエージェントシステム開発を容易に実現可能となる。
さらに、ダイナミックロード部12に起動エージェントを登録するだけでなく、追加機能を持つ常駐エージェントを適宜登録することができるため、動的に構築されたエージェントプラットフォームに対する機能の追加・拡張が容易に実現できる。
[起動エージェントのプラットフォーム処理]
図3は、図1に示したシステム構成において、起動エージェント120をエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェント130を動作させる場合における起動エージェントの基本的な構成例を示す構成図である。
この図3に示すように、通信ネットワーク1を通じて送信される一般エージェントファイル30は、通信ネットワーク1で移動する一般エージェント130のファイルであり、複数の情報端末装置3間において所定の順番で受け渡される。この一般エージェントファイル30のファイル形式IIは、例えば、テキスト形式のスクリプト301、スクリプト実行時の入力データ302、スクリプト実行後の出力データ303、エージェントを所定の順番で送信するための順次送信用の宛先リスト304、という4つのデータ項目を埋め込むための4つのブロックからなるファイル形式とされている。
また、情報端末装置3のダイナミックロード部12に登録された起動エージェント120は、受信した一般エージェントファイル30からテキスト形式のスクリプトを取り出して実行することにより、一般エージェント130の動作を実現する受信スクリプト実行手段121と、受信スクリプト実行手段121による実行結果により出力データを更新した一般エージェントファイル30を次の情報端末装置3に送信することにより、動作後の一般エージェント130の移動を実現するファイル送信手段122を備えている。なお、このように、一般エージェント130は、当該情報端末装置3上に一時的に滞在するだけであり、常駐ではないことから、図中では、破線のブロックで表現している。
なお、これらの受信スクリプト実行手段121およびファイル送信手段122の処理内容は、起動エージェント120の元となる前記ファイル形式Iの起動エージェント元ファイル30におけるテキスト形式のスクリプト202に前記プラットフォーム処理として記述されており、スクリプト202がダイナミックロード部12に登録された時点で、ハードウェア資源との組み合わせにより、具体的な手段121,122として実現されるものである。
図4は、図3に示す起動エージェント120のプラットフォーム処理(図2のS400)を示すフローチャートである。
この図4に示すように、起動エージェント120は、前述したファイル形式IIの一般エージェントファイル30を、マイクロカーネル部11のファイル受信手段111により受信し(S410のYES)、受信した一般エージェントファイル30の内容を解析して、テキスト形式のスクリプト301、入力データ302、出力データ303、宛先リスト304をそれぞれ抽出する(S420)。
起動エージェント120は次に、受信スクリプト実行手段121により、一般エージェントファイル30から抽出されたテキスト形式のスクリプト301を実行・送信する受信スクリプト実行・送信処理を行う(S430)。
すなわち、受信スクリプト実行手段121は、受信スクリプト実行・送信処理(S430)において、まず、入力データ302を用いてスクリプト301を実行する(S431)。この場合、受信スクリプト実行手段121は、マイクロカーネル部11のスクリプト実行手段114を利用して受信スクリプトを実行する。
受信スクリプト実行手段121は、受信スクリプトの実行後に、その実行結果を、当該ファイル形式IIのファイルデータ(一般エージェントファイル30)における出力データ303を埋め込む領域に再格納して、当該ファイルデータを再編集する(S432)。このとき、既に出力データが埋め込まれている場合には、情報を追加するか、または、情報を結合する形で出力データを書き出す。
受信スクリプト実行手段121は、次に、宛先リスト304上で自情報端末装置3の次の順番になっている次の情報端末装置3を調べ、当該次の情報端末装置3に対して再編集したファイル形式IIのファイルデータ(一般エージェントファイル30)を、ファイル送受信手段122を用いて当該情報端末装置3に送信する(S433)。
ファイルデータを受信した次の情報端末装置3の起動エージェント120は、同様の受信スクリプト実行・送信処理(S430)を含むプラットフォーム処理(S400)を行う。そして、宛先リスト304に順番に記載された複数の情報端末装置3上で同様のプラットフォーム処理(S400)が順次繰り返される。
なお、起動エージェント120のプラットフォーム処理(S400)は、エージェントの動作という視点から言い換えれば、起動エージェント120自体がエージェントプラットフォームとして動作し、当該プラットフォーム上で、一般エージェントファイル30から生成される一般エージェント130を動作させた後、当該一般エージェント130を次のプラットフォームに移動させる処理である。
[プラットフォーム処理による効果]
以上のように、情報端末装置3のダイナミックロード部12に登録された起動エージェント120をプラットフォームとして用いることにより、任意のスクリプトで記述された一般エージェントを容易に動作させることができる。そのため、情報端末装置3を用いてモバイルエージェント開発を行う開発担当者が、特別なエージェントプラットフォームの知識を持たない場合でも、エージェントアプリケーションの開発が可能となり、開発効率を向上できる。したがって、複数の情報端末装置3を使用する複数の開発担当者に高度な知識を要求することなしに、マルチベンダでのエージェントアプリケーションの開発を容易に効率よく実現できる。
また、起動エージェント120が一般エージェントとして受信するテキスト形式のスクリプトを実行する受信スクリプト実行手段121は、マイクロカーネル部11のスクリプト実行手段114を使用するため、スクリプトを実行する上で新たな手段を追加実装する必要がなく、非常にコンパクトなエージェントプラットフォームを構築することができる。
[応用例]
本実施形態のシステム構成において、起動エージェント120をエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合、各種の応用が可能である。以下には、そのような複数の応用例について順次説明する。
[受信スクリプトの実行を制御する例]
図5は、図3に示した構成において、一般エージェントファイル30の別のファイル形式IIIとして、スクリプトの実行状態を制御するためのスクリプト制御用のパラメータ501というデータ項目を含むファイル形式を用いて、起動エージェント120による受信スクリプト実行・送信処理(S430)時に、入力データ302とは別に、スクリプト制御用のパラメータ501を与えるようにしたものである。すなわち、起動エージェント120のパラメータ制御機能付き受信スクリプト実行手段502は、入力データ302を用いてスクリプト301を実行し、このスクリプト実行をパラメータ501に基づいて制御するようになっている。
スクリプト制御用のパラメータ501は、例えば、任意の位置からスクリプトを実行するための開始ポイント、任意の位置でスクリプトの実行を終了するための終了ポイントを指定するパラメータを含む。この場合に、パラメータ制御機能付き受信スクリプト実行手段502は、受信スクリプトの実行時に、開始ポイントおよび終了ポイントを指定する前記パラメータに従って、実行を開始または終了する。
この構成において、パラメータ制御機能付き受信スクリプト実行手段502が、受信スクリプトの実行後にその実行結果を、当該ファイル形式IIIのファイルデータ(一般エージェントファイル30)における出力データ303に埋め込む領域に再格納して当該ファイルデータを再編集する点、および、既に出力データが埋め込まれている場合に、情報を追加するか、または、情報を結合する形で出力データを書き出す点は、図3の受信スクリプト実行手段121と同様である。これに加えて、図5のパラメータ制御機能付き受信スクリプト実行手段502は、次にエージェントが移動した先でスクリプトの実行を制御するためのパラメータ501を設定する。
以上のような図5の例によれば、起動エージェント120による受信スクリプト実行・送信処理(S430)時に、スクリプトの実行をパラメータで制御することにより、例えば、1つのエージェントスクリプトの動作を2分割して前半部と後半部として、エージェントプラットフォーム毎に処理を分担させることが可能となり、スクリプトの実行を分散して行うことができる。そのため、一般エージェントのスクリプトの実行に伴う負荷を分散することができる。
そして、このように、一般エージェントのスクリプトの実行に伴う負荷を分散できることから、プラットフォームとなる各情報端末装置の性能を考慮した適切な負荷配分が可能となる。
[標準化言語を使用する例]
図6は、図5に示した構成において、マイクロカーネル部11とダイナミックロード部12に、モバイルエージェント間通信用として標準化されている言語の通信手段として、ACL受信手段601とACL送信手段602をそれぞれ追加したものである。ここで、「ACL(Agent Communication Language)」は、エージェントプラットフォームの標準化団体の一つである「FIPA(Foundation for Intelligent Physical Agents)」標準のエージェント間対話言語である。
この場合、マイクロカーネル部11のACL受信手段601により受信したメッセージは、ファイル受信手段111によって、メッセージの形式からスクリプトとして実行可能なファイルデータ形式に変換される。また、ダイナミックロード部12に登録された起動エージェント120による受信スクリプト実行結果としての、ファイル形式IIIのファイルデータ(一般エージェントファイル30)は、ファイル送信手段122によって、ACLメッセージ形式に変換された後、ACL送信手段602によって、次の情報端末装置3に送信される。
以上のような図6の例によれば、モバイルエージェント間通信用として標準化されている「ACL」を使うことにより、既存のエージェントプラットフォームを有効利用して、本発明の動的なエージェントプラットフォームが容易に構築可能である。
また、システムを構成する複数の情報端末装置に標準化されている「ACL」を実装することにより、それら複数の情報端末装置が異なるエージェントプラットフォームを搭載していても、それらのプラットフォーム上に、「ACL」を用いた動的なエージェントプラットフォームを容易に構築できる。したがって、既存のエージェントプラットフォーム上に、新たにマルチベンダ向けのエージェントプラットフォームを構築することが可能となり、エージェントプラットフォームのマルチベンダ化が容易に実現できる。
[ファイルデータの認証を行う例]
図7は、図5に示した構成において、一般エージェントファイル30の別のファイル形式IVとして、当該ファイルデータの正当性を示す証明書スクリプト701というデータ項目を含むファイル形式を用いると共に、起動エージェント120に認証手段702を持たせて、起動エージェント120による受信スクリプト実行・送信処理(S430)時に、認証手段702によりファイルデータの認証を行うようにしたものである。ここで、証明書スクリプト701は、当該ファイルデータの送信元情報、および当該ファイルデータに不正な改ざんがなされていないことを示すスクリプトである。
この構成において、起動エージェント120は、そのプラットフォーム処理(S400)において、ファイル受信手段111により一般エージェントファイル30のファイルデータの内容を解析した(S420)後、当該ファイルデータから抽出された証明書701を取り出し、認証手段702により、正当な送信元からの、不正に改ざんされていない正当なファイルデータであるか否かを確認する。そして、正当なファイルデータであると確認できた場合にのみ、当該ファイルデータの受信スクリプト実行・送信処理(S430)を行う。
以上のような図7の例によれば、次のような効果が得られる。すなわち、本発明において、一般エージェントファイル30のファイルデータは、テキスト形式のスクリプトであることから、本質的に、不正な点がないかどうかを人間の目視で容易にチェックすることができるため、ある程度のセキュリティを確保することができる。これに加えて、図7の例においては、ファイルデータに証明書スクリプト701を添付すると共に、それを認証手段702により自動認証することにより、受信したファイルデータの内容に改ざんなどの不正な点がないことを保証できるため、セキュリティを強化できる。
[実行ユーザの指定を行う例]
図8は、図3に示した構成において、一般エージェントファイル30の別のファイル形式Vとして、スクリプトを実行する際の実行ユーザ名801というデータ項目を含むファイル形式を用いることにより、起動エージェント120によるスクリプト実行時に、実行ユーザを指定できるようにしたものである。すなわち、起動エージェント120の実行ユーザ指定機能付き受信スクリプト実行手段802は、実行ユーザ名801により指定されたユーザ権限によってスクリプト301を実行するようになっている。
この構成において、起動エージェント120の実行ユーザ指定機能付き受信スクリプト実行手段802は、スクリプト実行時に、ダイナミックロード部12に読み込まれたファイルデータから、実行ユーザ名801を取り出し、指定されたユーザ権限によってスクリプト301を実行する。
以上のような図8の例によれば、スクリプトの実行ユーザを指定することにより、ローカルな計算機資源へのアクセス制御が可能となり、計算機資源を効率よく使用することができる。また、ユーザ毎のアクセス制限機能は、「Unix(登録商標)」系OSや「Windows(登録商標)」系OSなどの代表的なOSに標準的に実装されている機能を用いて容易に実現可能であるため、それらのアクセス制限機能を上記のようなユーザ指定機能と組み合わせることにより、エージェントのアクセス制御を容易に行うことができる。
[スクリプトの実行を監視する例]
図9は、図3に示した構成において、起動エージェント120の受信スクリプト実行手段121によるスクリプト実行時に、実行中スクリプト901のCPU占有時間を監視するスクリプト監視手段902を追加したものである。
この構成において、起動エージェント120の受信スクリプト実行手段121によるスクリプト実行時に、実行中スクリプト901のCPU占有時間は、スクリプト監視手段902により監視される。そして、実行中スクリプト901が、予め定められているCPU占有時間の上限値を超えた場合には、スクリプト監視手段902は、当該スクリプトの実行を直ちに強制終了する。
以上のような図9の例によれば、実行中のスクリプトのCPU占有時間を監視することにより、受信したスクリプトの実行によって、情報端末装置3内のCPUを無制限に占有することを防止できる。
[スクリプトの実行をユーザ毎に監視する例]
図10は、図9に示した構成において、一般エージェントファイル30の別のファイル形式VIとして、図8と同様の実行ユーザ名801、および、実行ユーザ毎のCPU占有時間上限設定値1001、というデータ項目を含むファイル形式を用いることにより、起動エージェント120によるスクリプト実行時に、実行中スクリプト901のCPU占有時間を、実行ユーザ毎に監視できるようにしたものである。
すなわち、この図10の例において、起動エージェント120の実行ユーザ指定機能付き受信スクリプト実行手段1002は、図8の実行ユーザ指定機能付き受信スクリプト実行手段802と同様に、実行ユーザ名801により指定されたユーザ権限によってスクリプト301を実行するようになっている。また、スクリプト監視手段1003は、実行中スクリプト901のCPU占有時間を、実行ユーザ毎のCPU占有時間上限設定値1001を用いて実行ユーザ毎に監視する手段である。
この構成において、起動エージェント120の実行ユーザ指定機能付き受信スクリプト実行手段1002は、スクリプト実行時に、実行ユーザ名801を取り出し、指定されたユーザ権限によってスクリプト301を実行する。このスクリプト実行時に、実行中スクリプト901のCPU占有時間は、スクリプト監視手段1003によりユーザ毎に監視される。そして、実行中スクリプト901が、予め定められている実行ユーザ毎のCPU占有時間上限設定値1001を超えた場合には、スクリプト監視手段1003は、当該スクリプトの実行を直ちに強制終了する。
以上のような図10の例によれば、実行中のスクリプトのCPU占有時間をユーザ毎に監視することにより、受信したスクリプトの実行によって、特定のユーザが情報端末装置3内のCPUを無制限に占有することを防止できる。さらに、ユーザ毎にCPU占有時間の上限値を設定し、ユーザ毎に優先順位を与えることによって、CPU占有時間の制御をより詳細かつ適切に行うことができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態や応用例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。例えば、前述した応用例を適宜組み合わせることも可能である。
さらに、前記実施形態で示したネットワーク分散型モバイルエージェントシステムとそれを構成する管理装置、情報端末装置の構成やデータ形式、処理内容は、一例にすぎず、エージェントプラットフォーム資源をマイクロカーネル部とダイナミックロード部に分割し、ダイナミックロード部上に起動エージェントを登録してエージェントプラットフォームを動的に構築するものである限り、具体的な構成やデータ形式、処理内容は自由に変更可能である。
本発明を適用した基本的な実施形態に係るネットワーク分散型モバイルエージェントシステムを示す構成図。 図1に示すマイクロカーネル部のロード手段の通常動作を示すフローチャート。 図1に示すシステム構成において、起動エージェントをエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合における起動エージェントの基本的な構成例を示す構成図。 図3に示す起動エージェントのプラットフォーム処理を示すフローチャート。 図1に示すシステム構成において、起動エージェントをエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合における起動エージェントの別の構成例を示す構成図。 図1に示すシステム構成において、起動エージェントをエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合における起動エージェントの別の構成例を示す構成図。 図1に示すシステム構成において、起動エージェントをエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合における起動エージェントの別の構成例を示す構成図。 図1に示すシステム構成において、起動エージェントをエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合の別の構成例を示す構成図。 図1に示すシステム構成において、起動エージェントをエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合における起動エージェントの別の構成例を示す構成図。 図1に示すシステム構成において、起動エージェントをエージェントプラットフォームとして用いて一般エージェントを動作させる場合における起動エージェントの別の構成例を示す構成図。
符号の説明
1…通信ネットワーク
2…管理装置
3…情報端末装置
10…エージェントプラットフォーム部
11…マイクロカーネル部
111…ファイル受信手段
112…プロセス実行手段
113…プロセス登録手段
114…スクリプト実行手段
115…ロード手段
12…ダイナミックロード部
120…起動エージェント
121…受信スクリプト実行手段
122…ファイル送信手段
130…一般エージェント
20…起動エージェント元ファイル
201…ID
202…テキスト形式のスクリプト
203…登録用の設定データ
204…有効期限
30…一般エージェントファイル
301…テキスト形式のスクリプト
302…スクリプト実行時の入力データ
303…スクリプト実行後の出力データ
304…順次送信用の宛先リスト
501…スクリプト制御用のパラメータ
601…ACL受信手段
602…ACL送信手段
701…証明書スクリプト
702…認証手段
801…実行ユーザ名
802…受信スクリプト実行手段
901…実行中スクリプト
902…スクリプト監視手段
1001…実行ユーザ毎のCPU占有時間上限設定値
1002…実行ユーザ指定機能付き受信スクリプト実行手段
1003…スクリプト監視手段

Claims (11)

  1. 通信ネットワークを介して接続された1台以上の管理装置と、1台以上の情報端末装置からなるネットワーク分散型モバイルエージェントシステムにおいて、
    前記管理装置は、前記情報端末装置が起動エージェントを生成するために必要な識別情報部分、および、エージェントプラットフォームとして動作させるためのプラットフォーム処理をスクリプト言語によって記述したスクリプト部分という2つの部分を含む第1形式のファイルデータを備え、
    前記各情報端末装置は、マイクロカーネル部とダイナミックロード部に分割されたエージェントプラットフォーム部を備え、
    前記マイクロカーネル部は、
    ファイルデータを受信するファイル受信手段と、
    定周期実行プロセスとして与えられたスクリプトを登録するプロセス登録手段と、
    定周期実行プロセスを実行するプロセス実行手段と、
    スクリプトを実行するスクリプト実行手段と、
    予め定められたロード実行時に予め定められた特定の前記管理装置から前記第1形式のファイルデータを取得して前記ダイナミックロード部にエージェントプラットフォームを動的に構築するロード手段を備え、
    前記ロード手段は、
    前記ファイル受信手段を用いて、前記特定の管理装置から前記第1形式のファイルデータを受信して、受信したファイルデータの中から、前記識別情報部分と前記スクリプト部分の2つの部分を抽出し、
    前記プロセス登録手段を用いて、前記第1形式のファイルデータから抽出された前記スクリプト部分を起動エージェントとして前記ダイナミックロード部に登録し、
    前記起動エージェントが登録された場合に、前記プロセス実行手段を用いて、当該起動エージェントを前記ダイナミックロード部の機能として定周期に実行し、
    前記起動エージェントの実行時に、前記スクリプト実行手段を用いて、当該起動エージェントが利用するスクリプトを実行するように構成されている
    ことを特徴とするネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  2. 前記ダイナミックロード部に登録された前記起動エージェントは、
    モバイルエージェントを生成するためにテキスト形式で記述された実行可能なスクリプトと、スクリプト実行時の入力データと、スクリプト実行後の出力データを格納する出力データエリアと、順次送信するための宛先リストを含む第2形式のファイルデータを、前記ファイル受信手段を用いて受信し、受信した当該第2形式のファイルデータから、前記実行可能なスクリプトと、前記入力データと、前記宛先リストを取り出し、当該スクリプトを実行して、実行結果に応じた出力データにより当該ファイルデータを更新する受信スクリプト実行手段と、
    前記スクリプトを実行した後の前記第2形式のファイルデータを、当該ファイルデータの前記宛先リストの順序に従って、次の情報端末装置に対して送信するファイル送信手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  3. 前記第2形式のファイルデータは、スクリプトの実行を制御するためのパラメータを含み、
    前記ダイナミックロード部に登録された前記起動エージェントの前記受信スクリプト実行手段は、受信された前記第2形式のファイルデータから、前記実行可能なスクリプトと、前記入力データと、前記宛先リスト、および前記パラメータを取り出し、当該パラメータにしたがって当該スクリプトの実行を制御するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  4. 前記ファイル受信手段および前記ファイル送信手段は、モバイルエージェント間通信用として標準化されている言語を送受信する通信手段である
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  5. 前記第2形式のファイルデータは、当該ファイルデータの送信元情報、および当該ファイルデータに不正な改ざんがなされていないことを示す証明書スクリプトを含み、
    前記ダイナミックロード部に登録された前記起動エージェントは、前記第2形式のファイルデータの前記証明書スクリプトに対して認証を行う認証手段を備えている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  6. 前記第2形式のファイルデータは、スクリプトを実行する際の実行ユーザを指定する実行ユーザ指定情報を含み、
    前記ダイナミックロード部に登録された前記起動エージェントの前記受信スクリプト実行手段は、前記第2形式のファイルデータの前記実行ユーザ指定情報に基づき、指定された実行ユーザ権限にしたがってスクリプトを実行するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  7. 前記ダイナミックロード部に登録された前記起動エージェントは、前記受信スクリプト実行手段によるスクリプト実行時におけるCPU占有時間を監視し、CPU占有時間が予め設定されている上限値を超えた場合に、当該スクリプトの実行を強制終了するスクリプト監視手段を備えている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  8. 前記第2形式のファイルデータは、スクリプトを実行する際の実行ユーザを指定する実行ユーザ指定情報、および、実行ユーザ毎に予め設定されたCPU占有時間の上限値を含み、
    前記ダイナミックロード部に登録された前記起動エージェントの前記受信スクリプト実行手段は、前記第2形式のファイルデータの前記実行ユーザ指定情報に基づき、指定された実行ユーザ権限にしたがってスクリプトを実行するように構成され、
    前記スクリプト監視手段は、前記受信スクリプト実行手段によるスクリプト実行時におけるCPU占有時間をユーザ毎に監視し、CPU占有時間が実行ユーザ毎の前記上限値を超えた場合に、当該スクリプトの実行を強制終了するように構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  9. 前記第1形式のファイルデータの前記スクリプト部分は、
    前記ダイナミックロード部に登録された前記起動エージェントが、
    モバイルエージェントを生成するためにテキスト形式で記述された実行可能なスクリプトと、スクリプト実行時の入力データと、スクリプト実行後の出力データを格納する出力データエリアと、順次送信するための宛先リストを含む第2形式のファイルデータを、前記ファイル受信手段を用いて受信し、受信した当該第2形式のファイルデータから、前記実行可能なスクリプトと、前記入力データと、前記宛先リストを取り出し、当該スクリプトを実行して、実行結果に応じた出力データにより当該ファイルデータを更新する受信スクリプト実行手段と、
    前記スクリプトを実行した後の前記第2形式のファイルデータを、当該ファイルデータの前記宛先リストの順序に従って、次の情報端末装置に対して送信するファイル送信手段を備えた起動エージェントとなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク分散型モバイルエージェントシステム。
  10. 通信ネットワークを介して接続された1台以上の管理装置と、1台以上の情報端末装置からなるネットワーク分散型モバイルエージェントシステムを構築する方法において、
    前記管理装置には、前記情報端末装置が起動エージェントを生成するために必要な識別情報部分、および、エージェントプラットフォームとして動作させるためのプラットフォーム処理をスクリプト言語によって記述したスクリプト部分という2つの部分を含む第1形式のファイルデータを備えさせ、
    前記各情報端末装置には、マイクロカーネル部とダイナミックロード部に分割されたエージェントプラットフォーム部を備えさせ、
    前記マイクロカーネル部には、
    ファイルデータを受信するファイル受信手段と、
    定周期実行プロセスとして与えられたスクリプトを登録するプロセス登録手段と、
    定周期実行プロセスを実行するプロセス実行手段と、
    スクリプトを実行するスクリプト実行手段と、
    予め定められたロード実行時に予め定められた特定の前記管理装置から前記第1形式のファイルデータを取得して前記ダイナミックロード部にエージェントプラットフォームを動的に構築するロード手段を備えさせ、
    前記ロード手段により、
    前記ファイル受信手段を用いて、前記特定の管理装置から前記第1形式のファイルデータを受信して、受信したファイルデータの中から、前記識別情報部分と前記スクリプト部分の2つの部分を抽出し、
    前記プロセス登録手段を用いて、前記第1形式のファイルデータから抽出された前記スクリプト部分を起動エージェントとして前記ダイナミックロード部に登録し、
    前記起動エージェントが登録された場合に、前記プロセス実行手段を用いて、当該起動エージェントを前記ダイナミックロード部の機能として定周期に実行し、
    前記起動エージェントの実行時に、前記スクリプト実行手段を用いて、当該起動エージェントが利用するスクリプトを実行する
    ことを特徴とするネットワーク分散型モバイルエージェントシステム構築方法。
  11. 通信ネットワークを介して接続された1台以上の管理装置と、1台以上の情報端末装置からなるネットワーク分散型モバイルエージェントシステムを構築するためのプログラムにおいて、
    前記管理装置が、前記情報端末装置が起動エージェントを生成するために必要な識別情報部分、および、エージェントプラットフォームとして動作させるためのプラットフォーム処理をスクリプト言語によって記述したスクリプト部分という2つの部分を含む第1形式のファイルデータを備え、
    前記各情報端末装置が、マイクロカーネル部とダイナミックロード部に分割されたエージェントプラットフォーム部を備え、
    前記マイクロカーネル部が、
    ファイルデータを受信するファイル受信手段と、
    定周期実行プロセスとして与えられたスクリプトを登録するプロセス登録手段と、
    定周期実行プロセスを実行するプロセス実行手段と、
    スクリプトを実行するスクリプト実行手段と、
    予め定められたロード実行時に予め定められた特定の前記管理装置から前記第1形式のファイルデータを取得して前記ダイナミックロード部にエージェントプラットフォームを動的に構築するロード手段を備えている場合に、
    前記ロード手段の機能として、
    前記ファイル受信手段を用いて、前記特定の管理装置から前記第1形式のファイルデータを受信して、受信したファイルデータの中から、前記識別情報部分と前記スクリプト部分の2つの部分を抽出し、
    前記プロセス登録手段を用いて、前記第1形式のファイルデータから抽出された前記スクリプト部分を起動エージェントとして前記ダイナミックロード部に登録し、
    前記起動エージェントが登録された場合に、前記プロセス実行手段を用いて、当該起動エージェントを前記ダイナミックロード部の機能として定周期に実行し、
    前記起動エージェントの実行時に、前記スクリプト実行手段を用いて、当該起動エージェントが利用するスクリプトを実行する
    という機能を、前記各情報端末装置を構成するコンピュータに実現させることを特徴とするネットワーク分散型モバイルエージェントシステム構築プログラム。
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