JP2006215021A - 移動測定装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価でランニングコストが安い移動測定装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】この移動測定装置100は、光学式マウス用ポジションセンサー5を光学マウスから取り出し、この光学式マウス用ポジションセンサー5のイメージ・センサー5aで食品等の被測定物1を撮像する。イメージ・センサー5aの出力信号はマイクロコンピュータ6により演算され、被測定物1の移動速度等の情報を求める。また、被測定物1との間の距離を測定するため距離センサー4が設けられ、この距離センサー4の信号に基づいて光学レンズ3の焦点を自動制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】この移動測定装置100は、光学式マウス用ポジションセンサー5を光学マウスから取り出し、この光学式マウス用ポジションセンサー5のイメージ・センサー5aで食品等の被測定物1を撮像する。イメージ・センサー5aの出力信号はマイクロコンピュータ6により演算され、被測定物1の移動速度等の情報を求める。また、被測定物1との間の距離を測定するため距離センサー4が設けられ、この距離センサー4の信号に基づいて光学レンズ3の焦点を自動制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、比較的測定面が平面状態にある食品や素材等の被測定物の移動量等を測定する移動測定装置及びその製造方法に関する。
移動物体を非接触で測定する際に用いられる装置としては、レーザドップラ速度計がある(例えば、特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2を参照。)。これは、一般に被測定物と測定者とが相対運動をしている場合、前記測定者側で受信した場合はドップラ効果による波長の変化、つまり周波数変化を受けるという原理を利用したもので、相対運動をするときの周波数偏移量が速度に比例しているということから、移動時の周波数偏移量を検出することにより前記被測定物の移動速度を検出できるようにしたものである。
市販されている速度測定器の非特許文献1と非特許文献2について述べる。最初に前記非特許文献1の装置について述べる。この速度測定器は信号処理器とセンサーが別々に分かれている。非接触型の速度測定器であるので、すべりや摩擦による測定誤差がなく、測定物の負荷にならず、製品に傷をつけない。この速度測定範囲は直線方向で−200mm/秒〜2000mm/秒と−50mm/秒〜5000mm/秒の2種類がある。測定点までの測定距離はセンサー端面より40mm±5mmである。外形寸法は信号処理ユニットが横235mm×奥行き290mm×高さ115mmで、光学ユニットが横33mm×奥行き98mm×高さ30mmである。重量は信号処理ユニットが約2Kgで、光学ユニットが約200gある。レーザは半導体レーザで、波長は680nm、出力は3mWあり、レーザのクラスは3Aである。応用例としてコピー機での転写用紙の速度及び速度ムラの検出や感光ドラムの回転ムラの検出、磁気テープの速度ムラ検出、磁気ヘッドの回転ムラ検出、工作機械の各駆動部回転及び送りムラ検出、印刷の版ズレ、延板鋼、紙、フィルム、ケーブルなどの加工材料の搬送速度、送りムラ検出の測定などがある。
次に、非特許文献2の装置について述べる。この速度測定器は信号処理器とセンサーが別々に分かれている。非接触型の速度測定器であるので、すべりや摩擦による測定誤差がなく、測定物の負荷にならず、製品に傷をつけない。この速度測定範囲は直線方向で0.7m/分〜600m/分である。測定点までの測定距離は100mm±7mmである。外形寸法は信号処理器が横280mm×奥行き300mm×高さ150mmで、ドップラセンサーが横75mm×奥行き130mm×高さ35mmである。重量は信号処理器が約4.5Kgで、ドップラセンサーが約500gである。レーザは半導体レーザで、波長は780nm、出力は30mWあり、レーザのクラスは3Bである。応用例として鉄、非鉄金属、紙、フィルム、テープ、布などの移動速度の測定などがある。
特開平07−225237号公報
キヤノン販売株式会社 CANON OPTO−ELECTRONIC COMPONENTS カタログ 2003年4月、P52
アクト電子株式会社 レーザドップラ速度・測長計 ダイナミックレーザスケーラ MODEL2000+1110システム カタログ 2001年4月、P2
しかしながら、上記従来の装置は、すべてが専用設計であるため、高価であるという問題点があった。また、ランニング・コストが高いという問題点があった。具体的には、上記従来技術で用いるレーザ光源は使用時間が約2万時間を経ると交換の必要があるところ、連続で動作させた場合、約833日しか持たない。このような装置を生産ラインで使う場合、センサー部のレーザ光源の交換費用だけでも相当なコスト負担が必要である。
そこで、この発明は、上記に鑑みてされたものであって、安価に製造でき、低ランニング・コストを実現する移動測定装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる移動測定装置は、被測定物のイメージを取得するエリア型のイメージ・センサーと、イメージ・センサーの前面に設けた光学レンズと、イメージ・センサーからの出力信号に基づき被測定物の移動速度、移動距離または移動方向を含む移動情報を演算する移動情報演算手段と、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる移動測定装置は、上記発明において、更に、前記移動情報演算手段は、イメージ・センサーにより取得したXY方向成分の移動情報から、前記被測定物の前記移動情報を取得することを特徴とする。
また、この発明にかかる移動測定装置は、上記発明において、更に、前記イメージ・センサーは、4以上1024以下の画素数を備えていることを特徴とする。
また、この発明にかかる移動測定装置は、上記発明において、更に、被測定物と前記イメージ・センサーとの距離を測定する距離センサーと、当該距離センサーの出力信号に基づき前記光学レンズの焦点を調整する自動焦点手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる移動測定装置の製造方法は、光学式マウスからイメージ・センサーを取り出す工程と、光学レンズ、及び当該イメージ・センサーからの出力信号に基づき被測定物の移動速度、移動距離または移動方向を含む移動情報を演算する移動情報演算手段、を設ける工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる移動測定装置は、光学式マウスから取り出した、被測定物のイメージを取得するエリア型のイメージ・センサーと、イメージ・センサーの前面に設けた光学レンズと、イメージ・センサーからの出力信号に基づき被測定物の移動速度、移動距離または移動方向を含む移動情報を演算する移動情報演算手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、安価に製造でき、低ランニング・コストを実現できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
図1は、この発明の移動測定装置を示す斜視図である。図2は、図1に示した移動測定装置の正面図、図3は背面図、図4は底面図である。図5は、図1に示した移動測定装置の装置構成図である。図6は、図5に示した移動測定装置の機能ブロック図である。この移動測定装置100は、コンベア51上で搬送される被測定物1の移動量を測定する。図2に示す筐体15の測定側には、被測定物1からの反射光を集光する光学レンズ3と、光学レンズ3の周囲に設けた照明ランプ2と、被測定物1との距離を測定する距離センサー4とが設けられている。図3に示すように、筐体15の背面には、測定信号をアナログ信号又はデジタル信号で出力する出力用コネクター11と、移動速度や移動距離等を表示する表示器12と、AC100V電源を供給するための電源コネクター13と、電源スイッチ14とが設けられている。背面側の2辺端縁には、取り付け用のフランジ16が設けられている。フランジ16には、ボルト穴10が設けられている。また、図4に示すように、筐体15の底面にもネジ穴19が設けられている。前記表示器12は、液晶パネル及びそのドライバなどで構成する。
筐体15内には、光学レンズ3で集光した反射光をイメージ・センサー5aによって受光する光学式マウス用ポジションセンサー5と、この光学式マウス用ポジションセンサー5の出力信号に基づいて被測定物1の移動速度、移動距離及び移動方向を演算するマイクロコンピュータ6と、光学式ポジション・センサー5の出力を電圧として出力する電圧出力回路7とが設けられる。マイクロコンピュータ6により演算された結果は、表示器12に表示される。また、距離センサー4の出力は、マイクロコンピュータ6に入力される。
被測定物1と光学レンズ3との間隔が大きいか、或いは被測定物1が光の反射しにくい物質の場合、照明ランプ2の光量では不足することがあるので、外部に別の照明ランプを取り付けて光の不足分を補うようにしても良い(図示省略)。なお、照明ランプ2の色は赤などの単色を使うので光学レンズ3の色収差は無い。逆に、被測定物1が自ら光るような物体の場合、絞り又は光学レンズ3の前に透過光量を減少させるフィルターをつけて光を減衰させるようにしてもよい。光学レンズ3には、ズームレンズまたは固定レンズを使用し、焦点は自動焦点レンズ、手動焦点レンズ又は固定焦点レンズを使用する。
前記光学式マウス用ポジションセンサー5は、被測定物1をエリア型のイメージ・センサー5aにより高速撮影するものであり、そのような光学式マウス用ポジションセンサー5としては、例えばアジレント・テクノロジーズ・インクのAgilent ADNS−2051(商標)を挙げることができる。同製品は、256画素(16画素×16画素)の画像を最大毎秒2300枚ほど撮影する機能を有する。また、その分解能は、400cpi(counts per inch)または800cpi(counts per inch)の切り替えができ、最大検出速度は14ips(inches per second)である。なお、この画素数以外の解像度を有する光学式マウスから、光学式マウス用ポジションセンサー5を取り出して用いても良い。例えば、64画素(8画素×8画素)、1024画素(32画素×32画素)の光学式マウス用ポジションセンサーを用いても良い。
本発明の一つの特徴は、市販されている光学式マウスの構成部品を用いて移動測定装置100を構成する点にある。光学式マウスは、市場において極めて安価に販売されているため、この光学式マウスのポジションセンサーを取り出して用いる。このため、移動測定装置を極めて安価に製造できる。実際にこの移動測定装置は市場販売されているマウスのように極めて大量に生産される性質のものではないため、専用品として設計し製造すると、そのコストが相当かさむ。しかし、大量生産で安価に提供されるマウスからその部品である光学式マウス用ポジションセンサー5を取り出して用いることで、本来、開発製造に費用がかかる部分を一般消費者向け電気製品の価格で入手することができる。従って、低価格で移動測定装置100を提供することができる。更に、仮に故障しても、別のマウスから光学式マウス用ポジションセンサー5を取り出せば済むので、移動測定装置100の維持費を極めて低く抑えることができる。
別の観点では、この移動測定装置100を製造する場合、光学式マウスからその光学式マウス用ポジションセンサー5を取り出す工程が発生し、この光学式マウス用ポジションセンサー5に必要なマイクロコンピュータ6や光学レンズ3等を設けることになる。即ち、製造工程は相当単純化されるので、その分、製品コストを安くできる。
また、通常、光学マウス3は、デスク又はマウスパット上で用いられ、その上面の画像を至近距離で撮像するように設計されている。しかし、この発明は、光学マウスの構成部品を用いるが、被測定物1が離れた位置にある。例えば、前記イメージ・センサー5aと被測定物との距離は、通常のマウス使用時における測定距離の数倍〜数十倍である。このため、光学マウスのレンズをそのまま用いることはできず、専用の光学レンズ3が必要である。光学レンズ3の焦点を設定することで、比較的離れた状態でも被測定物の撮像が可能である。例えば、光学レンズ3と被測定物1との距離は、10mm以上100mm以下または200mm以下の範囲である。また、照明ランプ2も光学マウス用のLEDでは光量が足りないので、複数のLEDを用いるのが好ましい。また、その配置にも工夫が必要であり、本発明ではその一例として光学レンズ3の周囲に複数のLEDを連設している。また、照明ランプ2はLEDに限定されない。
また、本発明は、光学式マウス用ポジションセンサー5を用いているので、例えば横120mm×奥行き60mm×高さ100mm程度のサイズにまとめることができる。このため、軽量かつ取り扱いが容易で、取り付け位置の選択の自由度が高い。
図6に示す機能ブロック図に示すように、この移動測定装置100は、イメージ・センサー5aにより被測定物1のイメージを取得するイメージ取得部101と、マイクロコンピュータ6等により被測定物1の移動情報を演算して求める移動情報演算部102と、距離センサー4の出力から被測定物1との間の距離を取得する距離取得部103と、距離センサー4の距離情報に基づいて光学レンズ3の焦点を調整する自動焦点部104とを備える。
次に、この移動測定装置100の動作について説明する。この移動測定装置100では、照明ランプ2で被測定物1を照明し、そのイメージをイメージ取得部101により取得する。具体的には、光の反射により前記被測定物1のイメージを、光学レンズ3を通じて光学式マウス用ポジションセンサー5のイメージ・センサー5aに結像させ、電気信号として取得する。次に、移動情報演算部102は、イメージ取得部101で取得したイメージ情報に基づいて被測定物1の移動情報を演算する。具体的には、前記光学式マウス用ポジションセンサー5から出力された信号をマイクロコンピュータ6で演算し、移動速度、移動距離及び移動方向を出力する。
上記光学式マウス用ポジションセンサー5では、デジタル画像をイメージ・センサー5aで高速撮影する。例えば上記Agilent ADNS−2051(商標)であれば、当該イメージ・センサー5aは、マトリックス状(16画素×16画素)に形成された複数の受光素子からなり、256画素の画像を最大毎秒2300枚ほど撮影する。真っ白な紙のように、肉眼ではほとんど均一に見える表面でも、イメージ・センサー5aで読み取ると表面には微妙な影や模様がある。それをデジタル画像で撮影し、そのデジタル画像の時間的前後を比較することで被測定物1の動きを検出する。被測定物1が動くと、光学式マウス用ポジションセンサー5からX軸方向のXAとXBの2相パルスと、Y軸方向のYAとYBの2相パルスが出力される。そのパルスをマイクロコンピュータ6に入力して演算し、移動速度、移動距離及び移動方向を出力する。
図7及び図8は、マウス用センサーの出力信号の状態を示す説明図である。前記被測定物1が+X方向28へ移動する場合は、+X方向出力XA20及び+X方向出力XB21のパルス出力が出力される。一方、−X方向29へ移動する場合は、+X方向の出力波形の位相と180度異なる−X方向出力XA22及び−X方向出力XB23のパルスが出力される。同様に、前記被測定物1が+Y方向30へ移動する場合、+Y方向出力YA24及び+Y方向出力YB25のパルス出力が出力される。一方、−Y方向31へ移動する場合は、+Y方向の出力波形の位相を180度異なる−Y方向出力YA26及び−Y方向出力YB27のパルスが出力される。移動速度が早くなると前記パルス信号の周期が短くなり、遅くなると前記周期が長くなる。マイクロコンピュータ6は、この2相パルスの位相から移動方向を演算し、パルスの周期に基づいて移動速度を演算する。また、当該マイクロコンピュータ6は、単位時間当りの移動速度を積算して移動距離を求めると共に、XY成分から全体の移動方向を求める。
なお、光学式マウス用ポジションセンサーからは、図9に示すように、階段状の電圧信号が出力されるため、これをマイクロコンピュータ6による所定の演算式によって、連続的な波形に変換する。出力信号を連続的な波形にすることで、後の処理を容易にできる。次に、移動平均の計算方法を述べる。光学式マウス用ポジションセンサー5の速度出力をX(mm/秒)とし、移動平均回数をN(回)とし、前回の前記光学式マウス用ポジションセンサー5の速度出力の積算値をS(mm/秒)とし、前記光学式マウス用ポジションセンサー5の速度出力の積算値をΣ(mm/秒)とし、移動平均速度出力をV(mm/秒)とする。マイクロコンピュータは、次式(C)と(D)により、前記移動平均速度出力Vを演算して出力する。
Σ=S−(S÷N)+X・・・(C)
V=Σ÷N・・・(D)
移動平均がなぜ必要かといえば、例えば、図9において、光学式マウス用ポジションセンサーの速度出力40をそのまま速度出力に利用する場合は速度出力41のように階段状になる。マイクロコンピュータで演算して光学式マウス用ポジションセンサー5の速度出力より早いスピードで(C)と(D)の移動平均を計算すると、速度出力42のように移動平均より遅れて速度出力が出ることになるが、実際の速度に即したスムーズな速度出力が得ることができる。速度出力を積分することにより、移動距離の算出をする。速度出力の積分と言うのは、例えば1秒間あたりの速度を1秒ごとに積算していくとそれが移動距離になる。積算間隔の時間は短ければ短いほど正確な移動距離が出る。
Σ=S−(S÷N)+X・・・(C)
V=Σ÷N・・・(D)
移動平均がなぜ必要かといえば、例えば、図9において、光学式マウス用ポジションセンサーの速度出力40をそのまま速度出力に利用する場合は速度出力41のように階段状になる。マイクロコンピュータで演算して光学式マウス用ポジションセンサー5の速度出力より早いスピードで(C)と(D)の移動平均を計算すると、速度出力42のように移動平均より遅れて速度出力が出ることになるが、実際の速度に即したスムーズな速度出力が得ることができる。速度出力を積分することにより、移動距離の算出をする。速度出力の積分と言うのは、例えば1秒間あたりの速度を1秒ごとに積算していくとそれが移動距離になる。積算間隔の時間は短ければ短いほど正確な移動距離が出る。
図10は、この測定装置の光学レンズの作用を示す説明図である。符号y’は、光学式マウス用ポジションセンサーのイメージ・センサー5aのサイズを示す。符号yは、Δ被測定物1a(被測定物1の微小移動量)のΔサイズを示し、符号Z’は、後側焦点18から前記光学式マウス用ポジションセンサーのイメージ・センサー5aまでの距離を示す。符号Zは、前記Δ被測定物1aから前側焦点17までの距離、符号fは、光学レンズ3の焦点距離を示す。Mを光学レンズ3の倍率とすると、次式(A)と(B)が成り立ち、前記Δ被測定物1aと前記光学レンズ3の主点と前記イメージ・センサー5aの位置が決まる。
Z =f÷M・・・(A)
Z’=f×M・・・(B)
Z =f÷M・・・(A)
Z’=f×M・・・(B)
本発明は前記光学レンズ3の焦点距離、及び/又は、前記光学レンズ3とイメージ・センサー5aとの間の距離、を変えることで、前記Δ被測定物1aと前記光学レンズ3の主点の距離を調節できる。即ち、この発明は、被測定物との間に比較的長い距離があっても、その間が至近距離であっても、被測定物の測定を非接触で行うことが可能である。
単レンズの場合について、具体的な数値例を用いて説明する。倍率Mを1.25、焦点距離fを10mmとすると、距離Zは12.5mmとなり、距離Z’は8mmになる。主点から結像点までの長さは、それぞれ22.5mmと18mmになる。
次に、距離取得部103及び距離センサー4の動作を説明する。前記距離センサー4には、例えば株式会社シャープのGP2D12(商標)などを用いることができる。前記距離センサー4は、赤外LEDの光を被測定物に当てて、反射して帰ってきた赤外線をPSD(position sensitive detector)で検出するものである。測定可能距離は100mm〜800mmで2.4V〜0.4Vを出力する。この出力をマイクロコンピュータ6に入力し、前記被測定物1と光学レンズ3の間が正常な距離かどうかを監視する。
距離センサー4(距離取得部103)の出力は、電圧出力回路7を介して出力用コネクター11から取り出すことができる。また、この距離センサー4の信号に基づいて、前記光学レンズ3のフォーカスを自動制御するようにしても良い。例えば、移動測定装置100に、自動焦点部104として、図5の点線3aで示すようなフィードバック回路を構成しておく。この場合、被測定物1の移動方向の上流側に当該距離センサー4を位置させるのがよい。また、距離センサー4の出力信号に基づき、移動測定装置100全体を被測定物1の移動方向に対して垂直方向に機械的に移動させるようにしても良い(図示省略)。これは、被測定物1の表面と光学レンズ3との間隔変化が自動フォーカスでは対応できない程大きい場合に有用である。
図11は、この発明の他の使用例を示す説明図である。この移動測定装置100は、食品や練り菓子等の柔らかい物の測定に好適であって、被測定物1をチューブ200のノズル先端201から押し出し、この押し出した量を測定する。また、当該移動測定装置200は、ノズル先端201の上方に配置される。被測定物1は、ノズル先端201の下方に配置したベルトコンベア202上に落ちてそのまま搬送される。例えば、所定量の被測定物1が落ちた後、チューブ200側ではその押し出しを停止され、ベルトコンベア202上に落ちた所定量の被測定物1は、必要によりオーブン等の食品を焼き上げる装置等に搬送される。或いは、所定形状に成形する型に搬送される。
移動測定装置100をチューブ200のノズル先端201に設けることで、当該先端から押し出したばかりの被測定物1の表面を測定できる。即ち、ノズル先端201の至近では被測定物1がまだ変形しておらず、その押し出し面は比較的平滑であるから、正しい押し出し量を測定できる。押し出し量は、ノズル径と押し出し速度から簡単に求めることができる。
別の適用例として、図12に示すように、ベルトコンベア204上の被測定物1がローラ203により成形される場合(うどんや鉄板等)、当該ローラ203の下流に移動測定装置100を配置する。ローラ203の下流であれば、被測定物1の表面が比較的平滑になっているので、測定しやすいからである。
また、この発明の移動測定装置100は、食品等の移動量の測定に適しているが、係る測定環境下では、光学レンズ3の表面に被測定物1の飛散物が付着することがある。従来のレーザ光を用いた測定装置の場合、レーザ光路が遮られると測定ができなくなるが、本発明では、マトリックス状に配置したエリア型の受光素子からなるイメージ・センサー5aで被測定物1の表面を画像として捕らえるので、一部分に移動していないと認識する部分があっても、当該一部分に係る出力信号を除外して演算すれば、移動量の測定が可能になる。少なくとも、XY方向に各2つ(合計4画素以上)の受光素子が生きていれば、被測定物1の移動を検出できる。また、対物レンズである前記光学レンズ3を比較的大きくしておけば、一部に被測定物1の飛散物が付着しても、被測定物1の移動を測定できる。具体的には、マウスに用いていた対物レンズの直径の5倍以上となる直径のレンズを用いるのが良い。
また、この移動測定装置100は、XY方向の移動方向を測定できるので、例えば図11に示したノズル先端201の一端に被測定物1が固着し、被測定物1の押し出し方向が斜めになってしまった場合に、従来の測定装置では直線方向しか測定できなかったが、本発明では、XY方向の移動成分から本来の移動量を測定することができる。
付記項:光学式マウスから取り出した、被測定物のイメージを取得するマトリックス状に受光素子を配置したエリア型のイメージ・センサー5aと、イメージ・センサー5aの前面に設けた光学レンズと、イメージ・センサー5aからの出力信号に基づき被測定物の移動速度又は移動距離を含む移動情報を演算する移動情報演算手段と、を備え、前記費測定物として軟質状態の食品または素材の移動を測定する測定装置。
以上のように、本発明にかかる測定装置及びその製造方法は、安価に製造できる点、低ランニング・コストを実現できる点で有用である。
100 移動測定装置
1 被測定物
2 照明ランプ
3 光学レンズ
4 距離センサー
5 光学式マウス用ポジションセンサー
5a イメージ・センサー
6 マイクロコンピュータ
1 被測定物
2 照明ランプ
3 光学レンズ
4 距離センサー
5 光学式マウス用ポジションセンサー
5a イメージ・センサー
6 マイクロコンピュータ
Claims (6)
- 被測定物のイメージを取得するエリア型のイメージ・センサーと、
イメージ・センサーの前面に設けた光学レンズと、
イメージ・センサーからの出力信号に基づき被測定物の移動速度、移動距離または移動方向を含む移動情報を演算する移動情報演算手段と、
を含むことを特徴とする移動測定装置。 - 更に、前記移動情報演算手段は、イメージ・センサーにより取得したXY方向成分の移動情報から、前記被測定物の前記移動情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の移動測定装置。
- 更に、前記イメージ・センサーは、4以上1024以下の画素数を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動測定装置。
- 更に、被測定物と前記イメージ・センサーとの距離を測定する距離センサーと、
当該距離センサーの出力信号に基づき前記光学レンズの焦点を調整する自動焦点手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の移動測定装置。 - 光学式マウスからイメージ・センサーを取り出す工程と、
光学レンズ、及び当該イメージ・センサーからの出力信号に基づき被測定物の移動速度、移動距離または移動方向を含む移動情報を演算する移動情報演算手段、を設ける工程と、
を含むことを特徴とする移動測定装置の製造方法。 - 光学式マウスから取り出した、被測定物のイメージを取得するエリア型のイメージ・センサーと、
イメージ・センサーの前面に設けた光学レンズと、
イメージ・センサーからの出力信号に基づき被測定物の移動速度、移動距離または移動方向を含む移動情報を演算する移動情報演算手段と、
を備えたことを特徴とする移動測定装置。
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